JP2544823Y2 - 防振プロペラシャフト - Google Patents
防振プロペラシャフトInfo
- Publication number
- JP2544823Y2 JP2544823Y2 JP1989123574U JP12357489U JP2544823Y2 JP 2544823 Y2 JP2544823 Y2 JP 2544823Y2 JP 1989123574 U JP1989123574 U JP 1989123574U JP 12357489 U JP12357489 U JP 12357489U JP 2544823 Y2 JP2544823 Y2 JP 2544823Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner cylinder
- opening
- outer cylinder
- propeller shaft
- joined
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は防振プロペラシャフト、特に自動車に用いら
れる防振プロペラシャフトに関する。
れる防振プロペラシャフトに関する。
従来、自動車に用いられるプロペラシャフトとして外
筒と内筒との間にゴム等の弾性体を介在させることによ
り、エンジンから最終減速機までの駆動力伝達系におけ
る異音や振動の発生を低減するようにした、いわゆる防
振プロペラシャフトが知られている。
筒と内筒との間にゴム等の弾性体を介在させることによ
り、エンジンから最終減速機までの駆動力伝達系におけ
る異音や振動の発生を低減するようにした、いわゆる防
振プロペラシャフトが知られている。
このような防振プロペラシャフトとしては、例えば、
実開昭61−184126号公報に記載されたようなものがあ
る。
実開昭61−184126号公報に記載されたようなものがあ
る。
このものは、外筒の内径部と内筒の外径部との間に弾
性体を加硫接着により設けると共に、それぞれの一端部
側にベアリングを設け、かかる内外筒の他端部にユニバ
ーサルジョイントの一部を構成するヨーク部材を接合す
るようにしている。
性体を加硫接着により設けると共に、それぞれの一端部
側にベアリングを設け、かかる内外筒の他端部にユニバ
ーサルジョイントの一部を構成するヨーク部材を接合す
るようにしている。
しかしながら、かかる従来の防振プロペラシャフトに
あっては、外筒内に挿入される内筒の一端部、すなわ
ち、先端部がベアリングを設ける必要上ストレート形状
であり、ヨーク部材が接合される外筒の他端部は絞られ
て、その開口部径は上述の内筒の先端開口部径よりも小
さく形成されていた。このような構成のために、内筒と
ヨーク部材とを接合するに際しては、アーク溶接等の手
段をとらざるを得ないものであった。というのも、外筒
の他端開口部径が内筒の先端開口部径よりも小さく、内
筒を治具でもって支持することができないからである。
この結果、低コストの摩擦溶接等が採用できず、いきお
い製造コストが上昇するという問題があった。
あっては、外筒内に挿入される内筒の一端部、すなわ
ち、先端部がベアリングを設ける必要上ストレート形状
であり、ヨーク部材が接合される外筒の他端部は絞られ
て、その開口部径は上述の内筒の先端開口部径よりも小
さく形成されていた。このような構成のために、内筒と
ヨーク部材とを接合するに際しては、アーク溶接等の手
段をとらざるを得ないものであった。というのも、外筒
の他端開口部径が内筒の先端開口部径よりも小さく、内
筒を治具でもって支持することができないからである。
この結果、低コストの摩擦溶接等が採用できず、いきお
い製造コストが上昇するという問題があった。
本考案の目的は、かかる従来の問題を解消し、低コス
トで製造することを可能とした防振プロペラシャフトを
提供することにある。
トで製造することを可能とした防振プロペラシャフトを
提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案に係る防振プロペ
ラシャフトは、外筒と内筒とを有し、それぞれの一端開
口部にヨーク部材を接合すると共に外筒と内筒との間に
弾性体を介在させて自動車の駆動力伝達系におけるトル
クの伝達を行うようにした防振プロペラシャフトにおい
て、一端部に対向配置されるヨーク部材の被接合面が摩
擦溶接により連結される接合面を有する内筒の他端部
に、内筒の回転を規制する治具が外筒の一端開口部を通
じて挿入されて選択的に係合される被係合部が設けら
れ、他端部の開口径を外筒の一端開口部径よりも小さく
したことを特徴とする。
ラシャフトは、外筒と内筒とを有し、それぞれの一端開
口部にヨーク部材を接合すると共に外筒と内筒との間に
弾性体を介在させて自動車の駆動力伝達系におけるトル
クの伝達を行うようにした防振プロペラシャフトにおい
て、一端部に対向配置されるヨーク部材の被接合面が摩
擦溶接により連結される接合面を有する内筒の他端部
に、内筒の回転を規制する治具が外筒の一端開口部を通
じて挿入されて選択的に係合される被係合部が設けら
れ、他端部の開口径を外筒の一端開口部径よりも小さく
したことを特徴とする。
本考案によれば、一端部にヨーク部材の被接合面が摩
擦溶接により連結される接合面を有する内筒における他
端部の開口径が外筒の一端開口部径よりも小さくされ、
また、内筒の回転を規制する治具が選択的に係合される
被係合部が内筒における他端部に設けられるので内筒と
外筒とが組み合わされた状態においてヨーク部材がその
内筒の接合面に摩擦溶接により容易に連結される。従っ
て、防振プロペラシャフトの内筒にヨーク部材を接合す
るにあたり、内筒と外筒とが組み合わされた状態で摩擦
溶接作業を簡単に行うことが可能となる。
擦溶接により連結される接合面を有する内筒における他
端部の開口径が外筒の一端開口部径よりも小さくされ、
また、内筒の回転を規制する治具が選択的に係合される
被係合部が内筒における他端部に設けられるので内筒と
外筒とが組み合わされた状態においてヨーク部材がその
内筒の接合面に摩擦溶接により容易に連結される。従っ
て、防振プロペラシャフトの内筒にヨーク部材を接合す
るにあたり、内筒と外筒とが組み合わされた状態で摩擦
溶接作業を簡単に行うことが可能となる。
以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつつ説明す
る。
る。
第1図ないし第3図に本考案の一実施例をその組立順
に示す。
に示す。
まず、第1図において、1は内筒で、その一端部はス
トレート形状であり開口1Aを備え、他端部には絞り部1B
が形成されて開口1Cを備えている。絞り部1Bには後述す
る受け治具が係合する切欠1Dが設けられており、開口1C
の径はφD2とされている。
トレート形状であり開口1Aを備え、他端部には絞り部1B
が形成されて開口1Cを備えている。絞り部1Bには後述す
る受け治具が係合する切欠1Dが設けられており、開口1C
の径はφD2とされている。
さらに、2は外筒であり、その一端部には絞り部2Aが
形成されて開口2Bを備え、他端部はストレート形状で開
口2Cを備えている。
形成されて開口2Bを備え、他端部はストレート形状で開
口2Cを備えている。
そして、内筒1の開口1Cの径φD2は外筒2の開口2Bの
径φD1よりも小さく設定されている。内筒1の外径部と
外筒2の内径部との間にはゴム等の弾性体5が加硫によ
り接着されている。
径φD1よりも小さく設定されている。内筒1の外径部と
外筒2の内径部との間にはゴム等の弾性体5が加硫によ
り接着されている。
しかして、かかる内筒1および外筒2のアッセンブリ
状態で、内筒1の一端部の開口1A側に、ユニバーサルジ
ョイントの一部を構成するヨーク部材3が摩擦溶接によ
り接合される。この接合状態を第2図に示す。接合に際
しては、外筒2の一端部の開口2Bから、受け治具6を挿
入し受け治具6の爪6Aを切欠き1Dに係合させると共に受
け治具6の端面を開口1Cの端縁に当接させつつ、ヨーク
部材3の端面を内筒1の開口1Aの端縁に圧接させてヨー
ク部材3を回転する。すると、当接面における摩擦熱で
もって両者は融着し、摩擦溶接が完了する。このとき受
け治具6は内筒1に付与されるスラスト力を支え、爪6A
でもって内筒1の回転が防止されることから溶接作業を
簡単に行うことができる。
状態で、内筒1の一端部の開口1A側に、ユニバーサルジ
ョイントの一部を構成するヨーク部材3が摩擦溶接によ
り接合される。この接合状態を第2図に示す。接合に際
しては、外筒2の一端部の開口2Bから、受け治具6を挿
入し受け治具6の爪6Aを切欠き1Dに係合させると共に受
け治具6の端面を開口1Cの端縁に当接させつつ、ヨーク
部材3の端面を内筒1の開口1Aの端縁に圧接させてヨー
ク部材3を回転する。すると、当接面における摩擦熱で
もって両者は融着し、摩擦溶接が完了する。このとき受
け治具6は内筒1に付与されるスラスト力を支え、爪6A
でもって内筒1の回転が防止されることから溶接作業を
簡単に行うことができる。
さらに、外筒2の一端部の開口2B側に上述と同様にユ
ニバーサルジョイントの一部を構成するヨーク部材4が
摩擦溶接により接合される。この状態を第3図に示す。
この場合には外筒2を不図示の治具でもって把持して行
うようにすればよい。
ニバーサルジョイントの一部を構成するヨーク部材4が
摩擦溶接により接合される。この状態を第3図に示す。
この場合には外筒2を不図示の治具でもって把持して行
うようにすればよい。
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、一
端部に対向配置されるヨーク部材の被接合面が摩擦溶接
により連結される接合面を有する内筒の他端部の開口径
を外筒の一端開口部径よりも小さくし、また、内筒の回
転を規制する治具が外筒の一端開口部を通じて挿入され
て選択的に係合される被係合部が内筒の他端部に設けら
れるので内筒および外筒のアッセンブリ状態におけるヨ
ーク部材との摩擦溶接が可能であり、低コストで製造し
得る防振プロペラシャフトを得ることができる。
端部に対向配置されるヨーク部材の被接合面が摩擦溶接
により連結される接合面を有する内筒の他端部の開口径
を外筒の一端開口部径よりも小さくし、また、内筒の回
転を規制する治具が外筒の一端開口部を通じて挿入され
て選択的に係合される被係合部が内筒の他端部に設けら
れるので内筒および外筒のアッセンブリ状態におけるヨ
ーク部材との摩擦溶接が可能であり、低コストで製造し
得る防振プロペラシャフトを得ることができる。
第1図は本考案の一実施例にかかる内筒および外筒のア
ッセンブリ状態を示す半断面図、 第2図は本考案の一実施例にかかる内筒にさらにヨーク
部材を接合した状態を示す半断面図、 第3図は本考案の一実施例にかかる内筒および外筒にさ
らにヨーク部材を接合した状態を示す半断面図である。 1……内筒、2……外筒、3,4……ヨーク部材、5……
弾性体、6……受け治具。
ッセンブリ状態を示す半断面図、 第2図は本考案の一実施例にかかる内筒にさらにヨーク
部材を接合した状態を示す半断面図、 第3図は本考案の一実施例にかかる内筒および外筒にさ
らにヨーク部材を接合した状態を示す半断面図である。 1……内筒、2……外筒、3,4……ヨーク部材、5……
弾性体、6……受け治具。
Claims (1)
- 【請求項1】外筒と内筒とを有し、それぞれの一端開口
部にヨーク部材を接合すると共に該外筒と該内筒との間
に弾性体を介在させて自動車の駆動力伝達系におけるト
ルクの伝達を行うようにした防振プロペラシャフトにお
いて、一端部に対向配置される前記ヨーク部材の被接合
面が摩擦溶接により連結される接合面を有する前記内筒
の他端部に、該内筒の回転を規制する治具が前記外筒の
一端開口部を通じて挿入されて選択的に係合される被係
合部が設けられ、該他端部の開口径を前記外筒の一端開
口部径よりも小さくしたことを特徴とする防振プロペラ
シャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989123574U JP2544823Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 防振プロペラシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989123574U JP2544823Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 防振プロペラシャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0362231U JPH0362231U (ja) | 1991-06-18 |
JP2544823Y2 true JP2544823Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31671542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989123574U Expired - Lifetime JP2544823Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 防振プロペラシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544823Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10550878B2 (en) | 2015-04-14 | 2020-02-04 | Hyundai Motor Company | Hollow drive shaft for vehicle and manufacturing method thereof |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002054622A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-20 | Sango Co Ltd | プロペラシャフトの中空管部およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2374554A1 (fr) * | 1976-12-20 | 1978-07-13 | Nadella | Transmission collapsable |
-
1989
- 1989-10-24 JP JP1989123574U patent/JP2544823Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10550878B2 (en) | 2015-04-14 | 2020-02-04 | Hyundai Motor Company | Hollow drive shaft for vehicle and manufacturing method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0362231U (ja) | 1991-06-18 |
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