JPH0755385Y2 - 弾性自在継手 - Google Patents

弾性自在継手

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JPH0755385Y2
JPH0755385Y2 JP8950690U JP8950690U JPH0755385Y2 JP H0755385 Y2 JPH0755385 Y2 JP H0755385Y2 JP 8950690 U JP8950690 U JP 8950690U JP 8950690 U JP8950690 U JP 8950690U JP H0755385 Y2 JPH0755385 Y2 JP H0755385Y2
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JP
Japan
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yoke
torque transmission
universal joint
transmission tube
elastic
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JP8950690U
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JPH0448425U (ja
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清 定方
幸一 横井
潔 大久保
律雄 栗原
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る弾性自在継手は、例えば自動車のステア
リング装置に組み込み、ステアリングシャフトの動きを
ステアリングギヤに伝達する為に利用する。
(従来の技術) 自動車のステアリング装置は、例えば第4図に示す様に
構成されている。
1はステアリングホイールで、このステアリングホイー
ル1の動きを、ステアリングシャフト2、連結ロッド3
を介してステアリングギヤ4に伝達し、このステアリン
グギヤ4によって車輪を操縦する様にしている。
ところで、前記ステアリングシャフト2とステアリング
ギヤ4の入力軸5とは、互いに同一直線上に設けられな
いのが通常である。この為従来から、前記ステアリング
シャフト2と入力軸5との間に連結ロッド3を設け、こ
の連結ロッド3の両端部とステアリングシャフト2及び
入力軸5の端部とを、自在継手6、6を介して結合する
事により、同一直線上に存在しないステアリングシャフ
ト2と入力軸5との間での、動力伝達を行なえる様にし
ている。
又、この様な動力伝達機構等に組み込む自在継手6に
は、車輪の振動をステアリングホイール1に伝達しない
様にする為の防振機構を設ける事が行なわれている。
この様な防振機構付の弾性自在継手として従来から、例
えば実開昭64-31217号公報に記載されたものが知られて
いる。
この従来から知られた弾性自在継手は、第5図に示す様
に構成されている。第5図に於いて7は、全体が円筒状
で、先端(第5図の右端)を二股状に形成した第一のヨ
ークで、この第一のヨーク7の先端部には、互いに同心
の1対の円孔8、8を設け、両円孔8、8に掛け渡した
状態で前記第一のヨーク7の先端部に一方の軸部を枢支
した十字軸9の他方の軸部に、第二のヨーク10を枢支し
て、この第二のヨーク10と前記第一のヨーク7との間で
の回転力伝達を自在としている。尚、前記第二のヨーク
10は、十分な剛性を有する金属板をプレス成形する事で
二股状に形成されたものである。
一方、前記第一のヨーク7の基端部には、内筒11及び弾
性材12と共に弾性部材13を構成する外筒14を、内嵌支持
している。そして、この弾性部材13の内筒11に、トルク
伝達チューブ15の一端を内嵌支持している。
このトルク伝達チューブ15の一端に、直径方向に貫通す
る状態で設けたピン16の両端外周面は、前記第一のヨー
ク7の基端部並びに前記弾性部材13に形成した円孔17、
18の内周縁に、若干の隙間を介して対向させ、トルク伝
達チューブ15と第一のヨーク7との間で回転力の伝達が
行なわれる際に、前記弾性部材13を構成する弾性材12に
過大な力が加わり、弾性材12が破損する事のない様にし
ている。
又、トルク伝達チューブとシャフトとの接続部の構造と
しては、第6〜7図に示した様な構造が、従来から知ら
れている。即ち、トルク伝達チューブ15aの内周面には
セレーション溝を形成すると共に、第7図に示す様に切
り割19を形成する事で、この他端部の内径を弾性的に収
縮自在としている。そして、この切り割19形成部分にク
ランプ金具20を外嵌し、更に溶接固定している。
全体を略C字形の欠円環状に形成された、このクランプ
金具20は、両端部に互いに同心の通孔21と螺子孔22とを
形成している。そして、前記通孔21を挿通したボルト23
の先端部を螺子孔22に螺合し、更に緊締する事で、前記
切り割19形成部分を強く抑え付け、その内径を弾性的に
縮められる様にしている。
前記実開昭64-31217号公報に記載された弾性自在継手及
び従来から知られた弾性自在継手は上述の様に構成され
るが、ステアリング装置に組み込んで使用する場合に
は、例えばトルク伝達チューブ15(15a)に連結ロッド
3の端部を、第二のヨーク10にステアリングシャフト2
の端部を、それぞれ結合し、両部材3、2同士の間での
回転力の伝達を自在とする。
車輪から連結ロッド3を介してトルク伝達チューブ15に
振動が伝わった場合にも、この振動は前記弾性部材13を
構成する弾性体12によって吸収され、ステアリングホイ
ール1につながったステアリングシャフト2に迄振動が
伝わる事はなくなる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成される従来の弾性自在継手の
場合、トルク伝達チューブ15とクランプ金具20とを別体
としている事に伴ない、次に述べる様な問題を生じる。
先ず第一に、前記ボルト23を緊締した際にトルクチュー
ブ15の内径を縮める力が弱く、ボルト23の締め付け力が
大きくしないと、使用に伴なってトルク伝達チューブ15
と連結ロッド3等との結合部が弛み易く、弛んだ場合に
は結合部にがたつきや異音が発生してしまう。
又、別々に造られた2部品を組み合わせて1個の部品と
する為、生産性が低く、製品のコストを高くしてしま
う。
更に、クランプ金具20装着部分の外径寸法が大きくな
り、自在継手使用時に於ける当該部分の回転径(スイン
グサークル)が大きくなる為、弾性自在継手の設置スペ
ースが嵩んでしまう。
本考案の弾性自在継手は、上述の様な不都合を何れも解
消するものである。
(課題を解決する為の手段) 本考案の弾性自在継手は、円筒状で一端に形成した二股
部に十字軸を枢支した第一のヨークと、前記十字軸を介
してこの第一のヨークと結合された第二のヨークと、前
記第一のヨークの他端部に嵌合した弾性部材と、一端を
この弾性部材に嵌合させる事で、前記第一のヨークに対
して弾性的に結合されたトルク伝達チューブと、前記ト
ルク伝達チューブの他端部に形成された軸方向に亙る切
り割と、この切り割を挟んで前記トルク伝達チューブと
一体に形成された1対のフランジとから構成される。
(作用) 上述の様に構成される本考案の弾性自在継手の場合、1
対のフランジの間隔をボルトにより縮める事で、トルク
伝達チューブの切り割形成部分の内径を弾性的に縮める
事が出来る。
本考案の弾性自在継手の場合、前記1対のフランジがト
ルク伝達チューブに対して直接形成されている為、ボル
トの緊締力が切り割形成部分の内径を縮める為に有効に
使われ、この切り割形成部分の内周面をシャフト等の外
周面に強く押し付ける事が出来る。
又、1対のフランジがトルク伝達チューブに対して直接
形成されている事に伴ない、生産性の向上と回転径を小
さくする事とを図れる。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく
説明する。
第1〜3図は本考案の弾性自在継手の実施例を示してお
り、第1図は部分断面図、第2〜3図はフランジ形状の
2例を示す、それぞれ第1図のA−A断面に相当する図
である。
前述の第5図に示した従来の弾性自在継手と同様に、全
体が円筒状で、先端(第1図の右端)を二股状に形成し
た第一のヨーク7の先端部には、互いに同心の1対の円
孔8、8を設け、両円孔8、8に掛け渡した状態で前記
第一のヨーク7の先端部に一方の軸部を枢支した十字軸
9の他方の軸部に、第二のヨーク10を枢支して、この第
二のヨーク10と前記第一のヨーク7との間での回転力伝
達を自在としている。
一方、前記第一のヨーク7の基端部には、内筒11及び弾
性材12と共に弾性部材13を構成する外筒14を内嵌支持
し、この弾性部材13の内筒11に、トルク伝達チューブ15
の一端を内嵌支持している。
このトルク伝達チューブ15の一端に、直径方向に貫通す
る状態で設けたピン16の両端外周面は、前記第一のヨー
ク7の基端部並びに前記弾性部材13に形成した円孔17、
18の内周縁に、若干の隙間を介して対向させ、トルク伝
達チューブ15と第一のヨーク7との間で回転力の伝達が
行なわれる際に、前記弾性部材13を構成する弾性材12に
過大な力が加わり、弾性材12が破損する事のない様にし
ている。
本実施例の場合、前記トルク伝達チューブ15は十分な剛
性を有する金属板をプレス成形する事により造られたも
ので、前記弾性部材13の内筒11に内嵌された部分を円筒
部24とし、前記内嵌11から外れた部分を結合筒部25とし
ている。尚、トルク伝達チューブ15により大きなトルク
を伝達する場合は、結合筒部25の切り割26の端部に溶接
29を施し、この切り割26が軸方向にずれるのを防止す
る。
前記結合筒部25の内周面にはセレーション溝を形成する
と共に、円周方向の一部に切り割26を形成し、この切り
割26を挟んで1対のフランジ27、28を設けている。各フ
ランジ27、28は、それぞれ前記結合筒部25の本体部分よ
りも厚肉に形成されているが、この様な厚肉のフランジ
27、28を形成するには、第2図に示す様に、前記結合筒
部25を構成する金属板を180度折り返して互いに重ね合
わせたり、或は第3図に示す様に、前記金属板を肉寄せ
する事で、各フランジ27、28形成部分を厚肉にする。
上述の様に、切り割26を挟んだ状態で設けられた1対の
フランジ27、28の内、一方のフランジ27には通孔21を、
他方のフランジ28には螺子孔22を、互いに同心に形成し
ている。そして、前記通孔21を挿通したボルト23の先端
部を前記螺子孔22に螺合し、更に緊締する事で、前記切
り割26を縮め、この切り割26を形成した結合筒部25の内
径を弾性的に縮められる様にしている。
上述の様に構成される本考案の弾性自在継手をステアリ
ング装置に組み込んで使用する場合には、例えばトルク
伝達チューブ15に連結ロッド3の端部を、第二のヨーク
10にステアリングシャフト2の端部を、それぞれ結合
し、両部材3、2同士の間での回転力の伝達を自在とす
る。
車輪から連結ロッド3を介してトルク伝達チューブ15に
振動が伝わった場合にも、この振動は前記弾性部材13を
構成する弾性材12によって吸収され、ステアリングホイ
ール1につながったステアリングシャフト2に迄振動が
伝わる事はなくなる。
特に、本考案の弾性自在継手の場合、前述の様に1対の
フランジ27、28の間隔をボルト23により縮める事で、ト
ルク伝達チューブ15の結合筒部25の内径を弾性的に縮め
る事が出来るが、前記1対のフランジ27、28がトルク伝
達チューブ15に対して直接形成されている為、ボルト23
の緊締力が結合筒部25の内径を縮める為に有効に使わ
れ、この結合筒部24の内周面を連結ロッド3等の外周面
に強く押し付ける事が出来る。
又、1対のフランジ27、28がトルク伝達チューブ15に対
して直接形成されている事に伴ない、生産性の向上と回
転径を小さくする事とを図れる。
更に、フランジ27、28同士を結合するボルト23を緊締し
た場合に於けるシャフト保持力が大きい為、この分、ト
ルク伝達チューブ15の結合筒部25の長さ寸法を小さく出
来る。この結果、弾性自在継手の長さ寸法を小さくし
て、ステアリング装置への組み付け性向上を図れる。
(考案の効果) 本考案の弾性自在継手は、以上に述べた通り構成され作
用する為、がたつきや異音が発生し難い等耐久性に優
れ、しかも設置スペースが小さくて済む弾性自在継手
を、安価に提供出来る。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の弾性自在継手の実施例を示してお
り、第1図は部分断面図、第2〜3図はフランジ形状の
2例を示す、それぞれ第1図のA−A断面に相当する
図、第4図は自在継手を組み込んだステアリング装置の
斜視図、第5図は従来の弾性自在継手の第1例を示す部
分断面図、第6〜7図は同第2例を示しており、第6図
は部分断面図、第7図は第6図のB−B断面図である。 1:ステアリングホイール、2:ステアリングシャフト、3:
連結ロッド、4:ステアリングギヤ、5:入力軸、6:自在継
手、7:第一のヨーク、8:円孔、9:十字軸、10:第二のヨ
ーク、11:内筒、12:弾性材、13:弾性部材、14:外筒、1
5、15a:トルク伝達チューブ、16:ピン、17、18:円孔、1
9:切り割、20:クランプ金具、21:通孔、22:螺子孔、23:
ボルト、24:円筒部、25:結合筒部、26:切り割、27、28:
フランジ、29:溶接。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状で一端に形成した二股部に十字軸を
    枢支した第一のヨークと、前記十字軸を介してこの第一
    のヨークと結合された第二のヨークと、前記第一のヨー
    クの他端部に嵌合した弾性部材と、一端をこの弾性部材
    に嵌合させる事で、前記第一のヨークに対して弾性的に
    結合されたトルク伝達チューブと、前記トルク伝達チュ
    ーブの他端部に軸方向に亙って形成された切り割と、こ
    の切り割を挟んで前記トルク伝達チューブと一体に形成
    された1対のフランジとから成る弾性自在継手。
JP8950690U 1990-08-29 1990-08-29 弾性自在継手 Expired - Lifetime JPH0755385Y2 (ja)

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JPH0448425U JPH0448425U (ja) 1992-04-24
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