JPH07125399A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

Info

Publication number
JPH07125399A
JPH07125399A JP27390493A JP27390493A JPH07125399A JP H07125399 A JPH07125399 A JP H07125399A JP 27390493 A JP27390493 A JP 27390493A JP 27390493 A JP27390493 A JP 27390493A JP H07125399 A JPH07125399 A JP H07125399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
plate cylinder
plate
roller
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27390493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3288831B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP27390493A priority Critical patent/JP3288831B2/ja
Publication of JPH07125399A publication Critical patent/JPH07125399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288831B2 publication Critical patent/JP3288831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタを
用いても、版胴巻装時におけるマスタへのしわの発生を
防止した孔版印刷装置を提供する。 【構成】 多孔性円筒体の版胴2と、画像情報に応じて
マスタ5aを選択的に加熱穿孔するサーマルヘッド7と
プラテンローラー8とからなる製版手段9とを具備し、
版胴2の近傍に、版胴2に対して接離自在に設けられ、
版胴2に巻装されるマスタ5aの全幅にわたってこれと
接触し、版胴2上のマスタ5aに張力を付与する展着ロ
ーラー13を具備した孔版印刷装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の発
熱体素子で穿孔されたマスタを巻装して印刷を行う孔版
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されているマスタは、薄い熱可
塑性樹脂フィルム(厚み2〜8μm程度)に多孔質支持
体の和紙、合成繊維、あるいは和紙・合成繊維の混抄し
たものを貼り合わせたラミネート構造になっている。こ
のマスタのフィルムをサーマルヘッド等の発熱体素子で
加熱穿孔し、版胴に巻装して版胴内部よりインキを供給
し、プレスローラー等の押圧部材で押圧し、版胴開口
部、マスタ穿孔部よりインキを滲出させ印刷用紙に転写
することで印刷が行われる。インキは、マスタの多孔質
支持体である和紙等の繊維を通過するため、そこに繊維
が複雑に絡み合った部分(ダマになっている部分)があ
ったり、穿孔した部分を繊維が横切っていた場合等にそ
の透過が阻害され、ベタ部に繊維模様が現れたり細線が
切れたりかすれたりする、所謂、繊維目が発生してしま
うという問題点があった。
【0003】そこで、繊維目発生の原因となる和紙等の
多孔質支持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いずに熱
可塑性樹脂フィルムのみで印刷を行い、繊維目による不
具合を低減させる試みがなされている。しかし、従来の
マスタの見かけの強度は多孔質支持体が受け持ってお
り、多孔質支持体を薄くしたり熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタでは、熱可塑性樹脂フィルムが薄いだ
けにマスタの強度(腰)が大幅に低下してしまう。
【0004】従来の孔版印刷装置の版胴外周面には、マ
スタ先端部を挟持するための係止部材が設けられてお
り、それは版胴軸線と平行なステージ部とクランパー部
材とで構成されていて、新しいマスタを巻装する毎に開
閉部材によりクランパー部材が開閉し、マスタ先端部を
挟持する。
【0005】一般にマスタは、プラテンローラーや、そ
のマスタ搬送方向下流側に設けられた送りローラー等に
より係止部材まで搬送されるが、版胴が回転するのでス
テージ部やクランパー部材と衝突しないようにマスタを
案内する案内板や、送りローラーをあまり版胴に近接し
て設けることができないので、多孔質支持体を持ったマ
スタのようにマスタに腰がある場合は問題とならない
が、多孔質支持体が薄い若しくは熱可塑性樹脂フィルム
のみのマスタでは、送りローラーから係止部材に届くま
でに、穿孔時の収縮やフィルムのくせ等により僅かでは
あるが波打ち現象が発生してしまう。その状態でクラン
プすると、その波打ちが元で版胴上でしわが発生し、印
刷不良となってしまうという問題点があった。そこで、
版胴頂部の接平面に沿って延びたほぼ水平な原紙支持板
を版胴近傍に設け、その原紙支持板上に、ゴム弾性体に
より構成され、そのマスタ進入側の縁部が幅方向の中央
部より両端部へ向かってマスタ進入方向側へ傾斜した弾
性部材を取り付け、マスタを弾性部材と押え板とで挟み
付けて版胴へのマスタ取付時にマスタを引張り、マスタ
のしわを取る原紙引張装置が実公昭62−20297号
公報に開示されている。
【0006】また、版胴近傍に設けられ、版胴頂部の接
平面に沿って略水平に延出した原紙支持板と、その原紙
支持板の上方に配設された弾性体からなる原紙押さえ部
材と、原紙支持板の両側縁近傍であって、版胴頂部の接
平面より下方の位置において回転自在に支持され、その
外周面の頂部が原紙支持板上に臨むように、かつその中
心軸線が版胴の側縁部から中心部に向かうに従いマスタ
搬送方向側に傾斜するように配設された少なくとも2個
のローラーとから構成され、マスタを原紙支持板と原紙
押さえ部材とで挟み、ローラーでマスタに偏倚力を与え
てマスタのしわを取る原紙案内装置が実公昭61−30
866号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各公報に
それぞれ開示された技術では、マスタに対して均一に張
力を付与することが困難であり、特に低強度の熱可塑性
樹脂フィルムのみからなるマスタでは、張力のバラツキ
によって縦方向に波形状のたるみが発生したり、マスタ
を弾性部材で押圧しても、マスタを版胴外周面に巻装し
たときにマスタがインキの粘性によって版胴外周面上に
貼り付いて移動せず、押しつぶされてしわが発生してし
まうという問題点がある。
【0008】本発明は、熱可塑性樹脂フィルムのみから
なるマスタを用いても、版胴巻装時におけるマスタへの
しわの発生を防止した孔版印刷装置の提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
多孔性円筒体の版胴と、画像情報に応じてマスタを製版
する製版手段とを具備した孔版印刷装置において、前記
版胴の近傍に前記版胴に対して接離自在に設けられ、前
記版胴に巻装される前記マスタの全幅にわたって前記マ
スタと接触し、前記版胴上のマスタに張力を付与する展
着ローラーを具備したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記版胴の外周面上の、前
記マスタを係止する部位を除く周縁部と、該周縁部の両
端部とに隆起部が形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに前記隆起部の前記マスタと
の接触面には、前記隆起部と前記マスタとの摩擦力を増
大させる摩擦部材が設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに前記隆起部の前記マスタと
の接触面には、吸着及び/または粘着性を有する吸・粘
着層が設けられていることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、版胴と接離自在
に設けられた展着ローラーが、版胴に巻装されるマスタ
とその全幅にわたって接触する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、版胴外周面
上の、マスタを係止する部位を除く周縁部に隆起部が形
成され、これがマスタと当接する。
【0015】請求項3記載の発明によれば、隆起部のマ
スタ接触面に設けられた摩擦部材が、隆起部のマスタ接
触面とマスタとの間の摩擦力を増大させる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、隆起部のマ
スタ接触面に設けられた吸・粘着層が、マスタを吸着及
び/または粘着する。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を示す図1において、イン
キ供給パイプを兼ねた支軸1で支持され、トルクリミッ
ターを具備した図示されない駆動手段で回転駆動される
版胴2は、支軸1と平行に配設されてマスタの先端部を
受けるステージ部3を、その外周面上に有している。ス
テージ部3とでマスタの先端部を挟持するクランパー4
は、軸4aで版胴2の外周面上に枢着され、図示しない
開閉部材により駆動力を伝達されて回動自在となってい
る。
【0018】版胴2の外周面には網目状の開口部2aが
形成されており、この開口部2aは、マスタを係止する
部位であるステージ部3の両端周辺部と版胴2の周縁部
を除く、版胴2の外周面全域にわたって形成されてい
る。また、ステージ部3の両端周辺部を除く周縁部及び
この周縁部の両端部、すなわち開口部2aの周囲にの
み、図2に示すように隆起部2bが形成されており、こ
の隆起部2bの開口部2aからの突出量は、0.1ない
し0.3mmに設定されている。そして隆起部2bのマ
スタとの接触面には、摩擦部材2cが設けられている。
摩擦部材2cとしては、300ないし400番程度のサ
ンドペーパー等が挙げられる。なお、隆起部2bは、ス
テージ部3の両端周辺部、若しくはステージ部3を除い
た版胴2の外周面全域にわたって形成されていてもよ
い。版胴1の内部には、図示しない周知のインキ供給手
段が配設されており、インキは外部のインキ供給装置に
より支軸1を通じてインキ供給手段に供給される。
【0019】版胴1の右方には、実質的に熱可塑性樹脂
フィルムからなるマスタロール5が支軸6で回転可能に
支持されている。マスタロール5の近傍には、複数の発
熱体素子を具備し、マスタロール5より引き出されたマ
スタ5aに穿孔製版を行うサーマルヘッド7と、図示し
ないステッピングモーターにより反時計回り方向に回転
駆動され、マスタ5aをサーマルヘッド7に押圧しつつ
搬送するプラテンローラー8とからなる製版手段9が配
設されている。製版手段9のマスタ搬送方向下流側に
は、マスタ5aをステージ部3に向けて搬送する搬送ロ
ーラー対10が配設されている。この搬送ローラー対1
0は図示しない駆動手段で回転駆動され、その周速度は
プラテンローラー8の周速度より僅かに速く設定されて
いる。搬送ローラー対10のマスタ搬送方向下流側に
は、マスタ5aを切断する、上刃11aと下刃11bと
からなるギロチン式による周知の切断手段11が配設さ
れている。切断手段11のマスタ搬送方向下流側には、
マスタ5aをステージ部3に案内するガイド板12が配
設されている。このガイド板12は、搬送されるマスタ
5aが非常に薄く腰がないものであるため、ステージ部
3に対してなるべく近接して配設することが望ましい
が、版胴回転時におけるステージ部3やクランパー4と
の干渉を回避するため、図の実線位置と二点鎖線位置と
の間で回動自在に配設されている。ガイド板12は、図
7に示すように、支軸12aで回動自在に支持されてお
り、その側部からは手前側と奥側とにそれぞれ突起部1
2b,12cが突出している。手前側に突出した突起部
12bには、板材からなるガイド板アーム26の一端部
寄りに形成された長孔26aが係合されている。ガイド
板アーム26の他端には、孔版印刷装置本体に取り付け
られたソレノイド27のプランジャ27aが、軸28で
回動自在に取り付けられている。奥側に突出した突起部
12cには、引張コイルバネ29の一端が取り付けられ
ており、引張コイルバネ29の他端は孔版印刷装置本体
に取り付けられている。この構成により、ガイド板12
は、ソレノイド27と引張コイルバネ29とで回動され
る。
【0020】版胴2の上方には、揺動自在に設けられ、
版胴2の外周面に巻装されるマスタ5aに対して張力を
付与する展着ローラー13と、展着ローラー13を揺動
させる偏心カム19とが配設されている。展着ローラー
13は、ローラー14、駆動アーム15、アーム16、
中心軸17、コロ18等から主に構成されている。ロー
ラー14は、その幅がマスタ5aの幅よりも大きく形成
されており、軸14aで駆動アーム15とアーム16と
の間に回転自在に支持されている。ローラー14は、マ
スタ5aがローラー14と当接する際に移動し易いよう
に、平滑で摩擦力の小さいものが望ましい。具体的に
は、ゴムなどの弾性体にテフロンを被覆したもの等が挙
げられる。
【0021】駆動アーム15の一端部には軸14aが回
転自在に取り付けられており、他端部にはコロ18を支
持する支持軸18aが固着されている。コロ18は支持
軸18aに回転自在に支持されている。また、駆動アー
ム15の略中心位置には中心軸17が固着されている。
アーム16の一端部には軸14aが回転自在に取り付け
られており、他端部には中心軸17が固着されている。
中心軸17は駆動アーム15とアーム16とを支持し、
孔版印刷装置本体の図示しない側板に回転自在に取り付
けられている。
【0022】展着ローラー13の上方には、偏心カム1
9が配設されている。偏心カム19は、回転自在な偏心
軸19aに固着されており、偏心軸19aは図示しない
ステッピングモーターで回転される。偏心カム19の外
周面はコロ18の外周面と常時当接しており、偏心カム
19が回転することで展着ローラー13が中心軸17を
中心に揺動し、ローラー14の外周面が版胴2の外周面
に巻装されるマスタ5aと接離するように構成されてい
る。
【0023】以下、上記構成による本実施例の動作を説
明する。図示しない原稿読取部に原稿がセットされ、製
版開始信号が出力されると、図示しない排版装置が作動
し、版胴2の外周面に巻装された前版の使用済みマスタ
が剥離廃棄される。その後、版胴2は図示しない駆動手
段で回転駆動され、図1に示すように、クランパー4が
略真上に位置する給版位置で停止し、図示しない開閉手
段がクランパー4を開放して給版待機状態となる。版胴
2の停止と共に、ガイド板12もソレノイド27への通
電によって反時計回り方向に回動され、図1に二点鎖線
で示す初期位置より実線で示す給版位置に位置決めされ
る。
【0024】版胴2及びガイド板12が給版位置に位置
決めされて給版待機状態となると、プラテンローラー8
及び搬送ローラー対10が各駆動手段で回転駆動され、
マスタ5aが搬送される。マスタ5aは、プラテンロー
ラー8でサーマルヘッド7に押圧され、原稿の画像情報
に応じて加熱穿孔製版されるが、このとき、プラテンロ
ーラー8の周速度よりも搬送ローラー対10の周速度が
僅かに速く設定されているので、製版されたマスタ5a
には適当な張力が付与される。
【0025】マスタ5aの搬送が進行し、プラテンロー
ラー8を駆動する図示しないステッピングモーターのス
テップ数より、マスタ5aの先端部がクランパー4に届
いたと判断されると、図示しない開閉部材がクランパー
4を時計回り方向に回動させ、マスタ5aの先端部をス
テージ部3との間で挟持する。クランパー4が閉じると
同時に版胴2も反時計回り方向に回転を開始し、巻装が
開始される。巻装時において、版胴2は、その駆動手段
に設けられたトルクリミッターの働きにより、マスタに
一定の張力を付与しつつ巻取るように構成されている。
【0026】ローラー14と隆起部2bの端部とが対応
する位置まで版胴2が回転すると、偏心軸19aを駆動
する図示しないステッピングモーターが作動し、偏心カ
ム19を180度回動させる。偏心カム19が回動する
と、展着ローラー13が中心軸17を中心に時計回り方
向に回動し、図4に示すようにローラー14がマスタ5
aを介して隆起部2bと当接する。マスタ5aは、版胴
2からの張力の他にローラー14からも張力を付与さ
れ、隆起部2bの表面に設けられた摩擦部材2cに支持
されて版胴2の外周面上に巻装される。この状態を図5
に示す。
【0027】プラテンローラー8を駆動する図示しない
ステッピングモーターのステップ数が設定された数まで
達することで製版が完了したことを判断すると、プラテ
ンローラー8及び搬送ローラー対10がそれぞれ停止す
ると共に切断手段11が作動して、マスタ5aが切断さ
れる。切断されたマスタ5aは版胴2の回転により引き
出され、版胴2の外周面に巻装される。マスタ5aの後
端部がローラー14を通過すると、偏心軸19aを駆動
する図示しないステッピングモーターが作動し、偏心カ
ム19を180度回動させて展着ローラー13を図1に
示す初期位置に戻すと共に、ソレノイド27への通電が
遮断されることによりガイド板12が図1に二点鎖線で
示す初期位置に戻され、給版動作が完了する。給版完了
後、印刷動作が行われる。
【0028】上記実施例では、偏心カム19の回動によ
り、展着ローラー13が中心軸17を中心に回動する際
に、展着ローラー13は自重で回動するように構成した
が、図3に二点鎖線で示すように、駆動アーム15の中
心軸17の固着位置と支持軸18aの固着位置との間の
位置に引張バネ20の一端を取り付け、引張バネ20の
他端を孔版印刷装置の側板に固着するように構成し、こ
の引張バネ20の付勢力で展着ローラー13を回動させ
てもよい。
【0029】また、摩擦部材2cに代えて、吸着性及び
/または粘着性を有する吸・粘着層を用いてもよい。吸
着性を有するものとしては、マイクロ吸盤を複数具備し
たもの等が挙げられ、粘着性を有するものとしては、シ
リコンゴム薄層やゴム糊層を有するもの等が挙げられ
る。なお、吸・粘着層として必要な吸・粘着力は、5グ
ラム/平方センチメートル程度あればよい。
【0030】図6は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。この実施例は、ステージ部3、クランパー4、搬
送ローラー対10、ガイド板12、偏心カム19をそれ
ぞれ削除した点、並びに切断手段11に代えてヒーター
線21を、展着ローラー13に代えて展着ローラー22
を有する点において上記実施例と相違する。
【0031】版胴2の外周面上の隆起部2bの一端部2
eの表面には、粘着性及び/または吸着性を有する吸・
粘着層が形成されている。プラテンローラー8の下方に
は、水平方向に移動自在に設けられたヒーター線21が
配設されている。ヒーター線21の下方には、展着ロー
ラー22が配設されている。展着ローラー22は、軸1
4aに固着されたローラー14と、このローラー14を
回転自在に支持するアーム23,24と、各アームを支
持する中心軸25とから主に構成されている。中心軸2
5は、孔版印刷装置の側板に回転自在に支持されてお
り、その一端部には図示しないギヤが固着されていて、
図示しない駆動手段で回動される。これによりローラー
14は、図6の実線位置と二点鎖線位置とを選択的に回
動される。
【0032】製版信号が出力されると、排版動作完了
後、版胴2は図示しない駆動手段で回転駆動され、図6
に示す給版位置で停止して給版待機状態となる。版胴2
が給版位置に位置決めされて給版待機状態となると、プ
ラテンローラー8が図示しない駆動手段で回転駆動さ
れ、マスタ5aが搬送される。マスタ5aは、プラテン
ローラー8でサーマルヘッド7に押圧され、原稿の画像
情報に応じて加熱穿孔製版される。
【0033】マスタ5aの搬送が進行し、プラテンロー
ラー8を駆動する図示しないステッピングモーターのス
テップ数より、マスタ5aの先端部が版胴2の外周面上
の所定の係止位置に届いたと判断されると、図示しない
駆動手段が中心軸25を反時計回り方向に回動させてロ
ーラー14を図の二点鎖線の位置に位置決めさせ、マス
タ5aの先端部を一端部2eの表面に係止させる。その
外周面上にマスタ5aを係止すると同時に版胴2も時計
回り方向に回転を開始し、巻装が開始される。巻装時に
おいて、マスタ5aには、版胴2の駆動手段に設けられ
たトルクリミッターの働きにより一定の張力が付与され
ると共に、ローラー14で隆起部2bに押圧されること
でさらに張力が付与される。
【0034】プラテンローラー8を駆動する図示しない
ステッピングモーターのステップ数が設定された数まで
達することで製版が完了したことを判断すると、プラテ
ンローラー8が停止すると共にヒーター線21が移動し
て、マスタ5aが切断される。切断されたマスタ5aは
版胴2の回転により引き出され、版胴2の外周面に巻装
される。マスタ5aの後端部がローラー14を通過する
と、図示しない駆動手段が中心軸25を時計回り方向に
回動させてローラー14が図の実線の位置に戻され、給
版動作が完了する。
【0035】このように構成することにより、クランパ
ー4、搬送ローラー対10、ガイド板12等を省略する
ことができるので、装置の小型化及び装置のコスト低減
を図ることができる。
【0036】また、上記実施例でマスタ5aを溶断する
ヒーター線21の表面にフッ素樹脂等のコーティングを
施すと、溶断する際に溶けたマスタがヒーター線21に
付着してマスタの切断が不安定となることや、切断面に
凹凸ができて搬送や版胴外周面への係止が不安定となる
という不具合点を解消することができる。
【0037】なお、上記各実施例で用いた実質的に熱可
塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マスタが熱
可塑性樹脂フィルムのみからなるものの他、熱可塑性樹
脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有させてなる
もの、更には熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち
表面及び裏面の少なくとも一方にオーバーコート層等の
薄膜を1層または複数層形成してなるものを含む。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、版胴と接
離自在に設けられた展着ローラーが、版胴に巻装される
マスタとその全幅にわたって接触してマスタに張力が付
与されるので、巻装時におけるマスタへのしわの発生を
防止することができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、版胴外周面
上の、マスタを係止する部位を除く周縁部に隆起部が形
成され、これがマスタと当接するので、展着ローラーに
よるマスタへの張力の付与がより確実になされ、巻装時
におけるマスタへのしわの発生をより確実に防止するこ
とができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、隆起部のマ
スタ接触面に設けられた摩擦部材が、隆起部のマスタ接
触面とマスタとの間の摩擦力を増大させるので、版胴外
周面上におけるマスタのズレが防止され、巻装時におけ
るマスタへのしわの発生を防止することができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、隆起部のマ
スタ接触面に設けられた吸・粘着層が、マスタを吸着及
び/または粘着するので、版胴外周面上におけるマスタ
のズレがより確実に防止され、巻装時におけるマスタへ
のしわの発生をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する版胴の展開平面図
である。
【図3】本発明の一実施例を説明する展着ローラーの斜
視図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図5】本発明の一実施例を説明する版胴、ローラー、
マスタの状態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を採用した孔版印刷装置要
部の概略側面図である。
【符号の説明】 2 版胴 2b 隆起部 2c 摩擦部材 5a マスタ 9 製版手段 13,22 展着ローラー
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する版胴の展開平面図
である。
【図3】本発明の一実施例を説明する展着ローラーの斜
視図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図5】本発明の一実施例を説明する版胴、ローラー、
マスタの状態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を採用した孔版印刷装置要
部の概略側面図である。
【図7】 本発明の一実施例におけるガイド板の回動手段
を説明する部分側面図である。
【符号の説明】 2 版胴 2b 隆起部 2c 摩擦部材 5a マスタ 9 製版手段 13,22 展着ローラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性円筒体の版胴と、 画像情報に応じてマスタを製版する製版手段とを具備し
    た孔版印刷装置において、 前記版胴の近傍に前記版胴に対して接離自在に設けら
    れ、前記版胴に巻装される前記マスタの全幅にわたって
    前記マスタと接触し、前記版胴上のマスタに張力を付与
    する展着ローラーを具備したことを特徴とする孔版印刷
    装置。
  2. 【請求項2】前記版胴の外周面上の、前記マスタを係止
    する部位を除く周縁部と、該周縁部の両端部とに隆起部
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の孔版
    印刷装置。
  3. 【請求項3】前記隆起部の前記マスタとの接触面には、
    前記隆起部と前記マスタとの摩擦力を増大させる摩擦部
    材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の孔
    版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記隆起部の前記マスタとの接触面には、
    吸着及び/または粘着性を有する吸・粘着層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置。
JP27390493A 1993-11-01 1993-11-01 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP3288831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27390493A JP3288831B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27390493A JP3288831B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07125399A true JPH07125399A (ja) 1995-05-16
JP3288831B2 JP3288831B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=17534198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27390493A Expired - Fee Related JP3288831B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3288831B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5953985A (en) * 1996-01-18 1999-09-21 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Stencil printer
JP2005329598A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Duplo Seiko Corp 孔版印刷機の給版装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5953985A (en) * 1996-01-18 1999-09-21 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Stencil printer
JP2005329598A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Duplo Seiko Corp 孔版印刷機の給版装置
JP4494864B2 (ja) * 2004-05-19 2010-06-30 デュプロ精工株式会社 孔版印刷機の給版装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3288831B2 (ja) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3466283B2 (ja) 孔版製版装置及びマスタ貯容ユニット
JP2790963B2 (ja) 印刷装置
JPH07125399A (ja) 孔版印刷装置
JP2803950B2 (ja) 原紙供給装置
JP3293711B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4138081B2 (ja) 給版方法
JP2756218B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2804695B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4558895B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3662315B2 (ja) 孔版印刷方法
JP2820862B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH07186508A (ja) 孔版印刷装置
JP4157613B2 (ja) マスタ貯容ユニット及び印刷装置
JP4425416B2 (ja) 印刷装置
JP4859010B2 (ja) 版胴及び孔版印刷装置
JPH06336001A (ja) 孔版印刷装置の製版装置
JP4425379B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3222636B2 (ja) 孔版印刷装置の製版装置
JP3790293B2 (ja) 印刷装置
JPH06305232A (ja) 孔版印刷装置
JPH0848067A (ja) 孔版印刷装置のマスタクランプ装置
JP2756217B2 (ja) 感熱性孔版印刷装置
JP3153683B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH06270524A (ja) 輪転印刷機
JPH079753A (ja) 孔版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees