JPH0712513Y2 - スライド吊子 - Google Patents

スライド吊子

Info

Publication number
JPH0712513Y2
JPH0712513Y2 JP7473089U JP7473089U JPH0712513Y2 JP H0712513 Y2 JPH0712513 Y2 JP H0712513Y2 JP 7473089 U JP7473089 U JP 7473089U JP 7473089 U JP7473089 U JP 7473089U JP H0712513 Y2 JPH0712513 Y2 JP H0712513Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
engaging piece
movable tongue
slide
suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7473089U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0314217U (ja
Inventor
勝夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyokizai Co Ltd
Original Assignee
Koyokizai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyokizai Co Ltd filed Critical Koyokizai Co Ltd
Priority to JP7473089U priority Critical patent/JPH0712513Y2/ja
Publication of JPH0314217U publication Critical patent/JPH0314217U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0712513Y2 publication Critical patent/JPH0712513Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、各種建築物、構築物の屋根、屋上、壁などに
金属面材(主としてステンレス鋼の薄板からなるステン
レスシート)をシーム溶接して敷設施工するのに用いる
スライド吊子に関する。
従来の技術 金属面材の熱伸縮に対応して摺動する可動舌片を備えた
スライド吊子には種々のタイプのものがある。
このスライド吊子は面積の大きい金属面材を下地に固定
するため、風圧(負圧)による引張力に対して大きな強
度を必要とし、特にその可動舌片は、金属面材の熱収縮
に対応してスムーズに摺動させるため引張力に対して十
分な剛性と耐久性が要求される。
従来、この種のスライド吊子として、実公昭61-2740号
公報に記載されたものが存在する。
上記従来のスライド吊子は、第7図に示すように、取付
孔2を設けた底板1と、該底板1に対して直立状に設け
た立上り部3と、該立上り部3の上端より下方に折り返
して形成した下向き係合片4と、該下向き係合片4と前
記立上り部3との間に形成された空隙部5とを備えた吊
子本体Aに対し、シーム溶接可能な金属板からなる垂直
片7と、該垂直片7の下端より上方に折り返して形成し
た上向き係合片8とを備えた可動舌片Bが、その上向き
係合片8を前記空隙部5に挿入して摺動可能に取り付け
られた構造を有している。そして、該スライド吊子は、
構造が簡単で、材料も少なく安価に製造できるという利
点がある。
考案が解決しようとする課題 しかし、上記スライド吊子では、可動舌片Bに十分な強
度を保有させるのに、吊子本体Aと同様に厚さ1.2〜2.0
mmの比較的厚い金属板によって可動舌片Bを形成してい
る。このため、可動舌片Bの垂直片7に金属面材(ステ
ンレスシート)の相対する立上り部をシーム溶接する
際、厚過ぎて溶接不良を生じ易く、接合強度が一定しな
いという問題点があった。なお、このような溶接不良を
防ぐ手段として、垂直片7の一側端または両側端に尖鋭
部7aを設けているが、このような手段では肝心の垂直片
7の中央部分における溶接不良を防ぐことはできない。
本考案は、上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、前記可動舌片を厚さ約0.4mm以下の金属薄板により
形成して、金属面材とのシーム溶接が極めて良好かつ確
実に行えるものであり乍ら、前記可動舌片を含む吊子全
体の剛性が大きく、しかも比較的安価に製作できるスラ
イド吊子を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案のスイラド吊子は、前
記可動舌片が、比較的薄い金属板で形成され、その垂直
片に一定の空隙をもって近接し、かつ前記下向き係合片
とほぼ平行して延びる案内支持部を有する補強板が吊子
本体の前記立上がり部に固着されていることを特徴とす
る。
前記可動舌片は、ステンレス鋼板の場合、厚さ約0.4mm
以下の薄板により形成することが可能である。
作用 上記構成より、前記可動舌片の垂直片が吊子本体の下向
き係合片と、前記補強板の案内支持部との間に挟持さ
れ、前記垂直片に作用する引張力でその下端に連設した
上向き係合片が開こうとするのを阻止する。そして、吊
子全体の剛性が増大し、前記可動舌片が吊子本体に対し
てスムーズに摺動する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図ないし第6図は本考案の実施例を示しており、スライ
ド吊子は、下地に固定される吊子本体Aと、後述する金
属面材24にシーム溶接される可動舌片Bと、吊子本体A
に固着される補強板Cとから成り、いずれもステンレス
鋼板をプレス加工して製作されている。
吊子本体Aは、厚さ約0.7〜1.2mmの比較的厚いステンレ
ス鋼板で作られ、横長の長方形をなす底板11のほぼ中央
に後述する下地22に固定するための固定具21の取付孔12
が設けられ、この取付孔12の外周域にエンボス加工を施
して補強膨出部16が形成されている。また、底板11の一
側から曲げ起こして直立状の立上り部13が一体形成さ
れ、この立上り部13の上端から内側下方へ折り返して下
向き係合片14が形成されると共に、該下向き係合片14と
立上り部13との間に空隙部15が形成されている。
可動舌片Bは、厚さ0.4mmの薄いステンレス鋼板を曲げ
加工して形成され、方形状の垂直片17と、該垂直片17の
下端より上方に折り返して形成した上向き係合片18とを
有している。そして、上向き係合片18を吊子本体Aの空
隙部15に挿入して、可動下片Bが吊子本体Aに対し摺動
可能に取り付けられる。
なお、可動舌片Bを厚さ0.3mm以下の非常に薄いステン
レス鋼板により形成する場合には、第5図に示すよう
に、上向き係合片18をその上端より下方に折り返して重
ね合わせた折曲げ片18aとの二重構造にして、上向き係
合片18を補強することが望ましい。
補強板Cは、吊子本体Aと同様に厚さ約0.7〜1.2mmの比
較的厚いステンレス鋼板により形成され、第4図に良く
示されているように、方形状の板材の上端縁から所定幅
で一定長さにわたって短形状の案内支持部19が打ち出し
加工されている。この補強板Cは、両側部と下側部を立
上り部13にスポット溶接20して吊子本体Aに固着され、
案内支持部19が可動舌片9の垂直片7に一定の空隙をも
って近接し、吊子本体Aの下向き係合片14とほぼ平行し
て延びるように配設される。その結果、可動舌片Bの垂
直片17の下側部分が下向き係合片14と案内支持部19との
間に保持され、垂直片17に作用する引張力によって可動
舌片Bの上向き係合片18が開こうとするのを有効に阻止
する。また、吊子本体Aに対して摺動する垂直片17の下
側部分が他物(例えば下地22に敷設した断熱材など)に
接触するのを阻止する。このような構造によって、可動
舌片Bは吊子本体Aに対しきわめてスムーズに摺動でき
るようになる。
第6図は、上記構造を有するスライド吊子の使用例を示
している。吊子本体Aは、その底板11を取付孔12に挿通
したアンカーボルトその他の固着具21により屋根、屋
上、あるいは壁を形成する鉄筋コンクリートなどの下地
22に固定して取り付けられる。下地22の表面には必要に
応じて発砲ポリエチレンシート又はルーフィング23が敷
設され、このルーフィング23を覆うようにしているスラ
イド吊子の両側に金属面材24が敷設される。金属面材24
には通常厚さ約0.4mmのステンレス鋼板製のステンレス
シートが使用され、その両側端縁を上方へ折り曲げて立
上げ部24aが形成される。
そして、スライド吊子の両側に敷設した金属面材24、24
の立上げ部24a、24aで可動舌片Bの垂直片17を両側から
挟むように配設され、両立上げ部24a、24aの中間部分を
シーム溶接25により垂直片17に固着し、続いて片方の立
上げ部り24Aをはぜ折り26して他方の立上げ部24aにかし
める。以下、上記作業を繰り返して防水施工を行うので
ある。図中、27は仮付け用のスポット溶接部を示す。
考案の効果 上述のように、本考案のスライド吊子は、可動舌片の垂
直片が吊子本体の下向き係合片と、補強板の案内支持部
との間に保持されているから、前記可動舌片を厚さ約0.
4mm以下の金属薄板により形成しても、前記垂直片に作
用する引張力に対する強度が大きく、前記垂直片の下端
に連設した上向き係合片が開こうとするのを有効に防止
できる。
また、前記補強板によって吊子全体の剛性が増大し、吊
子本体に対して可動舌片を常にスムーズに摺動させ得
る。しかも、構造が比較的簡単で、安価に製作できる。
更に、可動舌片を厚さ約0.4mm以下の金属薄板により形
成することによって、金属面材とのシーム溶接がきわめ
て良好かつ確実となり、溶接不良を生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスライド吊子の平面図、第2図は
同一部切欠き正面図、第3図は第2図の3−3線に沿う
断面図、第4図は補強板の斜視図、第5図は可動舌片の
別の実施例を示す斜視図、第6図は同使用状態を示す縦
断側面図、第7図は従来例を示す一部切欠き斜視図であ
る。 A……吊子本体、B……可動舌片 C……補強板 11……底板、12……取付孔 13……立上り部、14……下向き係合片 15……空隙部、17……垂直片 18……上向き係合片、19……案内支持部 22……下地、24……金属面材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付孔(12)を設けた底板(11)と、該底
    板(11)に対し直立状に設けた立上がり部(13)と、該
    立上がり部(13)の上端より下方に折り返して形成した
    下向き係合片(14)と、該下向き係合片(14)と前記立
    上がり部(13)との間に形成された空隙部(15)とを備
    えた吊子本体(A)に対し、 シーム溶接可能な金属薄板からなる垂直片(17)と、該
    垂直片(17)の下端より上方に折り返して形成した上向
    き係合片(18)とを有する可動舌片(B)が、その上向
    き係合片(18)を前記空隙部(15)に挿入して摺動可能
    に取り付けられているスライド吊子であって、 前記垂直片(17)に一定の空隙をもって近接し、かつ前
    記下向き係合片(14)とほぼ平行して延びる案内支持部
    (19)を有する補強板(C)が前記立上がり部(13)に
    固着されていることを特徴するスライド吊子。
  2. 【請求項2】前記吊子本体(A)及び補強板(C)が厚
    さ約0.7〜1.2mmの比較的厚い金属板により形成され、前
    記可動舌片(B)が厚さ約0.1〜0.4mmの金属薄板により
    形成されている請求項(1)記載のスライド吊子。
  3. 【請求項3】前記可動舌片(B)が厚さ約0.1〜0.3mmの
    金属薄板により形成され、かつ、前記上向き係合片(1
    8)がその上端より下方へ折り返して重ね合わせた折曲
    げ片(18a)との二重構造になっている請求項(1)又
    は(2)記載のスライド吊子。
JP7473089U 1989-06-26 1989-06-26 スライド吊子 Expired - Lifetime JPH0712513Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7473089U JPH0712513Y2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 スライド吊子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7473089U JPH0712513Y2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 スライド吊子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0314217U JPH0314217U (ja) 1991-02-13
JPH0712513Y2 true JPH0712513Y2 (ja) 1995-03-29

Family

ID=31614677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7473089U Expired - Lifetime JPH0712513Y2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 スライド吊子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0712513Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0314217U (ja) 1991-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2133819A (en) Reinforced elongate support member
JPS6342692Y2 (ja)
JPH0712513Y2 (ja) スライド吊子
JPH0624507Y2 (ja) スライド吊子
JPH0421939Y2 (ja)
JPH0421938Y2 (ja)
JPS6334035Y2 (ja)
JPS6117135Y2 (ja)
JP2899554B2 (ja) 折板屋根構造、およびこれに用いる天井板支持具
JPH0696895B2 (ja) 被覆金属外囲体
JPH042249Y2 (ja)
JP2571271Y2 (ja) 吊 子
JPH0412893Y2 (ja)
JPH0240653Y2 (ja)
JPH085209Y2 (ja) フラットデッキへの間仕切パネルの取付構造
JPS6236906Y2 (ja)
JPH0656042B2 (ja) スライド吊子
JPH0643318Y2 (ja) 屋根パネルおよびそのパネルを用いた組立物置
JPH044065Y2 (ja)
JP3120173B2 (ja) 鋼板屋根
JPS624109Y2 (ja)
JP4753503B2 (ja) デッキプレートの三角トラス
JPH044422B2 (ja)
JPH0643725B2 (ja) 建築物における屋根構造
JP2571272Y2 (ja) 吊 子