JPH0240653Y2 - - Google Patents

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JPH0240653Y2
JPH0240653Y2 JP11626484U JP11626484U JPH0240653Y2 JP H0240653 Y2 JPH0240653 Y2 JP H0240653Y2 JP 11626484 U JP11626484 U JP 11626484U JP 11626484 U JP11626484 U JP 11626484U JP H0240653 Y2 JPH0240653 Y2 JP H0240653Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、瓦棒葺屋根の屋根材の伸縮を吸収
し、熱応力や歪の発生を防止できる瓦棒葺屋根の
棟伸縮修構造を関する。
〔従来の技術及びその課題〕
近時、端部に段状立上り部を設けた屋根材をシ
ーム溶接等により連結した所謂瓦棒葺屋根が開発
されている。この瓦棒葺屋根は、水密性、気密性
等に優れている。
この種の屋根は、シーム溶接等の抵抗溶接によ
つて製作されることが多い。このため、抵抗溶接
に適した材料である不銹鋼が屡用いられる。
しかるに、不銹鋼は、熱膨張率が非常に大きい
ため、外気温によつて屋根材が伸縮し、特に屋根
材が長大な場合には、その傾向は一層顕著であ
る。
屋根材が伸縮することにより、屋根材には熱応
力や歪が発生する。特に瓦棒葺屋根においては、
断面係数の大きい瓦棒部が形成されているため、
この伸縮により、熱応力歪は屋根材の底辺部に生
じ、これによつて板面を変形させる等の欠点があ
つた。又、熱応力や歪が生じる結果、瓦棒葺屋根
の水密性や耐久性に悪影響を及ぼす等の欠点があ
つた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで考案者は、前記課題を解決すべく、鋭
意、研究を重ねた結果、その考案を、左右端に段
状立上り部を形成した屋根材の立上り部同士を重
合させてシーム溶接して継手部付瓦棒部を形成
し、その棟側端を瓦棒部と共に立ち上げて棟側端
立上り部を形成し、瓦棒部に、面戸主板の左右に
側縁を、上側に前縁をそれぞれ形成した面戸の側
縁を固着し、中間に角形屈曲部を形成した主面の
上側に上部立上り部を形成した棟包板の主面下端
を下側に折り曲げて前記面戸の前縁を挟持し、こ
の棟包板の上部立上り部を他の棟包板の上部立上
り部と重合させてシーム溶接して棟継手部を形成
し、この棟継手部を有する棟包板を、門形状の棟
支持金具にて内側より支持した瓦棒葺屋根の棟伸
縮修構造としたことにより、屋根材の伸縮に良好
に対応でき、前記の問題点を解決したものであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第6図に
基づいて説明する。Aは屋根材であり、スポツト
溶接、シーム溶接等の抵抗溶接可能な板厚の板材
(不銹鋼板材等)からなつている。この屋根材A
には、底面部1の幅方向左右端に段状立上り部
2,2が形成されている。この段状立上り部2
は、傾斜段部2aと立上り部2bとからなり、他
の屋根材Aの段状立上り部2とその立上り部2
b,2bにおいて重合されてシーム溶接され、継
手部A1付瓦棒部A2が形成されている。この瓦棒
部A2は、断面略台形山形状をなしている。
この瓦棒部A2,A2,……を形成した屋根材A,
A,……の棟側端がその瓦棒部A2と共に略直角
に立ち上げられて、棟側端立上り部3が形成され
ている。棟側端立上り部3は、瓦棒部A2上の継
手部A1と略同等高さに形成され、その上端を少
し水下(軒先)側に折り曲げられていることが多
い。又、瓦棒部A2上の継手部A1より低く形成さ
れることもある。
4は面戸であり、金属製板材を適宜屈曲してな
る形状である。面戸4は、長方形の下部に有底V
字状凸部が形成された形状の面戸主板4aの長方
形部分の左右に、四角形状の側縁4b,4bが、
上部に前縁4cがそれぞれ形成されて構成されて
いる。この面戸4の側縁4b,4bは、瓦棒葺屋
根に隣設された瓦棒部A2,A2上の継手部A1,A1
にスポツト溶接等により固着されている。この面
戸4の側縁4b,4bの固着は、リベツト等に用
いて行うこともある。これらの固着に適している
ならば、側縁4b,4bは前記の形状に限定され
ない。又、面戸主板4aは、瓦棒部A2,A2の間
に嵌合する形状であるが、必ずしもこの形状に限
定されない。
Bは棟包板であり、金属製板材を適宜屈曲して
なる形状である。棟包板Bは、中間に角形屈曲部
5aが形成された主面5と、略鉛直に立ち上げら
れた上部立上り部6とから構成されている(第5
図参照)。本実施例においては主面5の下端より
角形屈曲部5aを境に緩傾斜から急傾斜になる面
と、その上方に水平状の面が形成されて構成され
ている。主面5の下端は、下側に折返し縁5bが
屈曲形成されている。この折返し縁5bにて前記
面戸4の前縁4cが挟着されている。他の実施例
として、主面5は下端の折返し縁5b箇所から略
鉛直に立ち上げられ、棟支持金具7の高さで水平
状に形成され、略鉛直に形成された上部立上り部
6の手前で角度90度未満立ち上げられて形成され
ているものもある(第3図参照)。この場合は水
平状部分から立上げ箇所に至る部分が角形屈曲部
5aとなる。さらに、図示しないが、傾斜形成さ
れた主面5の中間に断面山形状の突条が形成され
て角形屈曲部5aとされることもある。この棟包
板B,Bが棟上で上部立上り部6,6において重
合されて、その上端付近がシーム溶接されて棟継
手B1が形成されている。このとき一方の上部立
上り部6が他方の上部立上り部6を包むように馳
折り加工されることが多い。
8は可動吊子であり、可動吊子本体8aと可動
舌片8bとからなつている。この可動吊子8の可
動吊子本体8aが前記棟支持金具7に固着されつ
つ、その可動舌片8bが前記棟継手B1に固着さ
れている。これにより、棟継手B1が形成された
棟包板B,Bが、棟支持金具7に固着されてい
る。
なお、棟支持金具7に棟包板B,Bを固着する
のに可動吊子8によらず、普通の吊子を用いた
り、スポツト溶接、シーム溶接等による実施例も
ある。
又、前述のように棟包板B,Bの下端にて面戸
4,4……の前縁4c,4c,……が挟持され、
この棟包板B,B,……の上部立上り部6,6同
士が重合されてシーム溶接され、棟継手部B1
形成されている。
図中9は構造材、10は下地材、11は固着具
をそれぞれ示す。
〔考案の効果〕
本考案においては、その構成を、左右端に段状
立上り部2,2を形成した屋根材A,A,……の
立上り部2b,2b同士を重合させてシーム溶接
して継手部A1付瓦棒部A2を形成し、その棟側端
を瓦棒部A2と共に立ち上げて棟側端立上り部3
を形成し、隣設した瓦棒部A2,A2に、面戸主板
4aの左右に側縁4b,4bを、上側に前縁4c
をそれぞれ形成した面戸4の側縁4b,4bを固
着し、中間に角形屈曲部5aを形成した主面5の
上側に上部立上り部6を形成した棟包板Bの主面
5下端を下側に折り曲げて前記面戸4の前縁4c
を挟持し、この棟包板Bの上部立上り部6を他の
棟包板Bの上部立上り部6と重合させてシーム溶
接して棟継手部B1を形成し、この棟継手部B1
有する棟包板B,Bを、門形状の棟支持金具7に
て内側より支持したことにより、以下の効果を奏
する。即ち、第1に熱伸縮を吸収し、応力や歪の
発生を防止でき、第2に棟からの雨水の浸入を防
止でき、第3に取付が強固である等の効果を奏す
る。
以上について詳述すると、まず、本考案の棟伸
縮修構造において外気温の変化等により屋根材
A,A,……がその長手方向に伸縮することがあ
る。このとき瓦棒部A2上の継手部A1に固着され
た面戸4が屋根材Aの伸縮に伴い長手方向に移動
する。面戸4は前縁4cにて棟包板Bに挟持され
ているので、棟包板Bの下部は屋根材Aの伸縮に
伴つて長手方向に移動する。一方、棟包板Bの上
部に形成された棟継手部B1は棟支持金具7に固
着され、この部分は移動不能である。しかるに棟
包板Bの主面5の中間には、屈伸可能な構造の角
形屈曲部5aが形成されている。このため、この
箇所において、伸縮を吸収することができる。従
つて屋根材Aが外気温の変化等により、その長手
方向に伸縮しても、この熱伸縮を吸収することが
でき、屋根材Aに応力や歪が発生するのを防止す
ることができるという効果を奏する。
第2に、本考案の棟伸縮修構造においては、棟
継手部B1は、その上端付近がシーム溶接されて
形成され、棟包板Bと面戸4とが固着され、この
面戸4の下側は、略瓦棒葺屋根の形状に沿つて形
成され、さらに、屋根材A,A……の棟側端は、
棟包板Bの下側にて、瓦棒部A2と共に立ち上げ
られている。このため、雨水の浸入を防止でき、
この部分においても水密性(雨仕舞)を確保でき
るという効果を有する。
第3に、本考案の棟伸縮修構造において、棟包
板B,Bは互いに固着されているのみならず、形
成された棟継手部B1において棟支持金具7にも
支持されている。このため、極めて強固な取付が
なされる。従つて強風等に対する強度も充分にで
きるという効果を奏する。
さらに、本考案では、棟包板B,Bにて棟箇所
を覆うようにして、ここをシーム溶接構造として
構成したので、棟箇所が大きく、建築的外観美も
優れたものにできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第1図は本考案の斜視図、第2図は第1図の断面
図、第3図は本考案の他の一実施例を示す断面
図、第4図は面戸の斜視図、第5図は棟包板の斜
視図、第6図は可動吊子の斜視図である。 A……屋根材、A1……継手部、A2……瓦棒部、
B……棟包板、B1……棟継手部、2……段状立
上り部、2b……立上り部、3……棟側端立上り
部、4……面戸、4a……面戸主板、4b……側
縁、4c……前縁、5……主面、5a……角形屈
曲部、6……上部立上り部、7……棟支持金具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 左右端に段状立上り部を形成した屋根材の立上
    り部同士を重合させてシーム溶接して継手部付瓦
    棒部を形成し、その棟側端を瓦棒部と共に立ち上
    げて棟側端立上り部を形成し、瓦棒部に、面戸主
    板の左右に側縁を、上側に前縁をそれぞれ形成し
    た面戸の側縁を固着し、中間に角形屈曲部を形成
    した主面の上側に上部立上り部を形成した棟包板
    の主面下端を下側に折り曲げて前記面戸の前縁を
    挟持し、この棟包板の上部立上り部を他の棟包板
    の上部立上り部と重合させてシーム溶接して棟継
    手部を形成し、この棟継手部を有する棟包板を、
    門形状の棟支持金具にて内側より支持したことを
    特徴とする瓦棒葺屋根の棟伸縮修構造。
JP11626484U 1984-07-31 1984-07-31 瓦棒葺屋根の棟伸縮修構造 Granted JPS6132324U (ja)

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JPS6132324U JPS6132324U (ja) 1986-02-27
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