JPH044422B2 - - Google Patents

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JPH044422B2
JPH044422B2 JP26525286A JP26525286A JPH044422B2 JP H044422 B2 JPH044422 B2 JP H044422B2 JP 26525286 A JP26525286 A JP 26525286A JP 26525286 A JP26525286 A JP 26525286A JP H044422 B2 JPH044422 B2 JP H044422B2
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hanger
tongue piece
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種建築物の屋根、屋上、ベランダ
などにステンレス鋼やチタンの薄板からなる防水
面材、すなわち防水金属シートを敷設する旋工法
及び該施工法に直接使用する吊子に関するもので
ある。
従来の技術 上述した防水金属シートによる防水工事は、下
地に固定した吊子に防水金属シートをスポツト溶
接又はシーム溶接により連結固定すると共に、前
記防水金属シートの継ぎ目をシート溶接して防水
層を形成するものである。
このような防水工事に使用する前記吊子は、下
地に固定される取付部と、該取付部の側縁からほ
ぼ直角に起立し前記防水金属シートに連結される
舌片とから成り、ステンレス鋼などの金属薄板を
L字形に曲げ加工して前記取付部及び舌片を一体
的に構成した固定型と、前記取付部及び舌片を別
体に構成し、かつ両者の間にスライド機構を設け
て防水層を形成する防水金属シートの温度変化に
よる伸縮に対応できるようにしたスライド型の2
種類がある。
発明が解決しようとする問題点 上記固定型の吊子は構造が単純で安価に製作で
きるが、防水層を形成する金属シートの伸縮を吸
収できないので、温度変化の激しい寒冷地におけ
る防水工事には不適当である。
一方、スライド型吊子は、前記取付部と前記舌
片を別体に構成すると共に、両者の間にスライド
機構を設けるため、前記固定型吊子に比べて構造
が複雑で、製造コストが高くつくばかりでなく、
スライドする舌片に対する防水金属シートの溶接
が3枚重ねになるため溶接不良が生じ易く、作業
性も悪い。また、下地の上面に厚い断熱材(厚さ
約50〜100mm)を介してその上面に防水金属シー
トを施工する場合、下地に固定した吊子の上に前
記断熱材を配設するのでスライドする舌片を高く
する必要があり、このため該舌片がスムーズにス
ライドしないという問題があつた。更に、前記舌
片のスライド方向は一方向であつて、防水金属シ
ートの長手方向の伸縮しか吸収できず、このため
前記防水金属シートに作用する応力でスライド機
構部分が変形し、スムーズに作動しないことが
多々ある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、使用する吊子自体は固定型でありながら、施
工後には防水金属シートの長手方向の伸縮は勿
論、上下振動も有効に吸収できる防水金属シート
の施工法及び該施工法に使用する吊子を提供する
ことを目的とする。
発明の構成 上記目的を達成するための本発明の構成は、金
属板でつくられ、下地に固定する取付部の側縁か
らほぼ直角に舌片が起立し、該舌片に横方向へ延
びる長孔が設けられている吊子を前記下地に所定
間隔をおいて固定し、次に、両側縁部分を折り曲
げて立上り部が成形されている防水金属シートを
前記吊子の両側において前記下地に敷設し、相対
する前記立上り部を前記吊子の舌片に沿わせて両
側から挟むように配設すると共に、前記長孔を通
じて相対する前記立上り部を部分的に溶接し、該
溶接部分が前記長孔の範囲内で可動自在になつて
いることを特徴とする。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第2図は本発明による施工法に使用する吊子
1を示しており、該吊子1はステンレス鋼板をプ
レス加工してつくられ、下地11に固定する横長
の取付部2と、該取付部2の一側縁から直角に起
立しステンレスシート13を連結する舌片3とか
ら成り、取付部2と舌片3は厚さ約0.4〜1.2mmの
比較的厚いステンレス鋼板をL字形に曲げ加工し
て一体に構成されている。取付部2は強度を増す
ためエンボス加工が旋され、平面からみて偏平な
三角形状の隆起部4が形成されると共に、中央部
に円形の凹部5が形成され、その底部に取付孔6
が穿設されている。舌片3は横長の矩形状をな
し、その中央部に横方向へ延びる長孔7が穿設さ
れている。該長孔7は後述するように施工後にお
けるステンレスシート13の可動範囲を規制する
ので、強度の許す限り大きくすることが望まし
い。防水金属シートは上記ステンレスシート13
の他チタンのシート材なども使用されているが、
ステンレスシート13が最も普及しているので、
以下の施工例でもステンレスシート13として説
明する。
第1図、第3図及び第4図は、上記吊子1を用
いた本発明による施工例を示している。吊子1
は、その取付部2をアンカーボルト10を用いて
屋根、屋上などのコンクリート下地11に固定す
る。図面には1つだけ示したが、敷設するステン
レスシート13の長手方向に沿うように複数の吊
子1を所定間隔をおいて配列固定する。なお、下
地11の上面には必要に応じて発泡ポリエチレン
シートその他の断熱材12が敷設され、該断熱材
12を覆うようにステンレスシート13が配設さ
れる。
ステンレスシート13には長尺のステンレス鋼
薄板(厚さ約0.4mm)が使用され、その両側縁部
分を折り曲げて立上り部14,15が形成されて
いる。下地11に配列固定した一連の吊子1の両
側に2枚のステンレスシート13,13を敷設
し、隣接状態に相対する立上り部14,15を吊
子1の舌片3に沿わせて両側から挟むように配設
すると共に、舌片3の長孔7を通じて相対する立
上り部14,15を部分的にスポツト溶接する。
該溶接部分16は長孔7に比べて充分小さくし、
溶接部分16が長孔7の範囲内で上下左右に自由
に移動できるようにする。
次に、一方の立上り部14の端縁をはぜ折り
し、その折り曲げ部17を他方の立上り部15の
端縁に折り重ねた状態で、折り曲げ部17と両立
上り部14,15をシーム溶接18して両ステン
レスシート13,13の継目を完全にシールし、
防水層を形成する。
なお、第5図のようにはぜ折りした折り曲げ部
17の少し下方において相対する立上り部14,
15をシーム溶接18する場合もある。
上述のようにして下地11に敷設されたステン
レスシート13,13はその溶接部分16が吊子
1の舌片3に対して長孔7の範囲内で上下左右に
可動自在になつているから、温度変化によるステ
ンレスシート13の伸縮は充分に吸収され、ま
た、風圧などによるステンレスシート13の上下
振動も有効に吸収される。
第6図は、ステンレスシート13の溶接部分1
6が長孔7内で移動する際、ステンレスシート1
3が吊子1の舌片3に摺接して摩耗するのを防止
するため、吊子1とステンレスシート13との間
に第7図に示す補強片19を介装した実施例を示
している。補強片19はステンレス鋼の薄板を二
つ折りにして構成され、吊子1の舌片3全体を覆
うように被着し、該補強片19を介して相対する
立上り部14,15を長孔7を通じて部分的にス
ポツト溶接する。したがつて、補強片19はステ
ンレスシート13の立上り部14,15に固着さ
れ、溶接部分16が長孔7内で移動する際、補強
片19が舌片3に摺接し、ステンレスシート13
の摩耗を有効に防止することができる。
第8図ないし第10図は、上記した防水施工に
使用する本発明の吊子の別の実施例を示してい
る。第8図に示す吊子21は、比較的薄いステン
レ鋼薄板(厚さ約0.2mm)をL字片に曲げ加工し
て取付部2と舌片3が一体に構成され、取付部2
の強度を増すため比較的厚い(厚み約0.4mm)ス
テンレス鋼板の補強板22を取付部2に固着した
ものである。また、第9図の吊子31は、取付部
32が舌片3に連設する板片を折り曲げて重ねた
二重構造をなし、上側の板片に第1図の吊子1と
同様に隆起部4と凹部5を設けたものである。更
に、第10図の吊子41は、第1図の吊子1を複
数個連設して長尺に構成したものである。
発明の効果 以上説明したように、本発明の防水施工法は、
使用する吊子自体は固定型で取付け作業が容易に
行なえるものでありながら、旋工後にはスライド
型吊子と同様に敷設した防水金属シートの長手方
向の伸縮を充分に吸収できると共に、風圧などに
よる上下振動も有効に吸収することができる。し
たがつて、本発明施工法は、温度変化が激しく、
風雪の多い寒冷地における防水金属シートの防水
工事に好適である。
また、本発明の吊子は、取付部と舌片を金属薄
板をL字片に曲げ加工して構成する固定型の吊子
の前記舌片に横方向へ延びる長孔を設けるだけの
単純な構造であるから、製作加工が容易で、安価
に提供でき、上記した本発明旋工法による施工費
を大幅に低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による防止金属シートの施工例
を示す斜視図、第2図は同吊子の斜視図、第3図
は第1図の3−3線に沿う断面図、第4図は第3
図の4−4線に沿う断面拡大図、第5図は第4図
と類似の図面で更に別の実施態様を示す断面図、
第6図は別の施工例を示す要部縦断面図、第7図
は同補強片の斜視図、第8図ないし第10図はそ
れぞれ吊子の別の実施態様を示す斜視図である。 1,21,31,41……吊子、2……取付
部、3……舌片、7……長孔、11……下地、1
2……断熱材、13……ステンレスシート(防水
金属シート)、14,15……立上り部、16…
…溶接部分、18……シーム溶接、19……補強
片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属板でつくられ、下地に固定する取付部の
    側縁からほぼ直角に舌片が起立し、該舌片に横方
    向へ延びる長孔が設けられている吊子を前記下地
    に所定間隔をおいて固定し、 次に、両側縁部分を折り曲げて立上り部が成形
    されている防水金属シートを前記吊子の両側にお
    いて前記下地に敷設し、相対する前記立上り部を
    前記吊子の舌片に沿わせて両側から挟むように配
    設すると共に、前記長孔を通じて相対する前記立
    上り部を部分的に溶接し、該溶接部分が前記長孔
    の範囲内で可動自在になつていることを特徴とす
    る防水金属シートの施工法。 2 相対する前記立上り部の一方の端縁をはぜ折
    りして他方の立上り部の端縁に折り重ねることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防水金属
    シートの施工法。 3 前記吊子の舌片と前記防止金属シートの相対
    する前記立上り部との間に、前記舌片の両側面を
    覆うように2つ折りに成形した補強片を介装し、
    該補強片を介して相対する前記立上り部が前記長
    孔を通じて溶接されることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の防水金属シートの
    施工法。 4 金属板でつくられ、下地に固定する取付部の
    側縁からほぼ直角に舌片が起立し、該舌片に横方
    向へ延びる長孔が設けられている吊子。 5 前記取付部と前記舌片が金属薄板をL字形に
    曲げ加工して一体に構成され、かつ前記取付部が
    補強板を張り合わせた二重構造になつている特許
    請求の範囲第4項記載の吊子。 6 前記取付部と前記舌片が金属薄板をL字形に
    曲げ加工して一体に構成され、かつ前記取付部が
    前記金属薄板を折り曲げて重ねた二重構造になつ
    ている特許請求の範囲第4項記載の吊子。
JP26525286A 1986-11-07 1986-11-07 防水金属シ−トの施工法及び吊子 Granted JPS63122853A (ja)

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JPH0518061A (ja) * 1991-07-08 1993-01-26 Sanko Metal Ind Co Ltd 外囲体
JP2521302Y2 (ja) * 1992-07-15 1996-12-25 カナメルーフシステム株式会社 外囲体の接続構造
JP5215901B2 (ja) * 2009-02-13 2013-06-19 株式会社高又製作所 吊子

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JPS63122853A (ja) 1988-05-26

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