JP3120173B2 - 鋼板屋根 - Google Patents

鋼板屋根

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JP3120173B2
JP3120173B2 JP10276580A JP27658098A JP3120173B2 JP 3120173 B2 JP3120173 B2 JP 3120173B2 JP 10276580 A JP10276580 A JP 10276580A JP 27658098 A JP27658098 A JP 27658098A JP 3120173 B2 JP3120173 B2 JP 3120173B2
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勝紀 小原
康志 小柳
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北海鋼機株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイトフレームと吊子
と鋼板屋根材とから構成される鋼板屋根に関し、特に鋼
板屋根材同志を押圧係合する接続構造の鋼板屋根に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋼板屋根については、実願平2ー685
14号(実開平4−27014号公報)により、鋼板屋
根材同志の側縁を押圧係合して接続する構造のものが知
られている。この構造の鋼板屋根を図3乃至図5に基づ
き説明する。図において、1、1、・・・はH形鋼材か
らなる屋根下地材、2、2、・・・は該各屋根下地材1
に溶接等の固着手段により固着して配設したタイトフレ
ームを示す。該各タイトフレーム2は左、右の水平固定
部2A、2Aと、該水平固定部2A、2Aからハ字状を
なすように立上った一対の傾斜部2B、2Cと、該一側
傾斜部2Bの上端から水平方向に伸長する吊子支持部2
Dと、該吊子支持部2Dの先端から上方に伸長する立上
げ部2Eと、該立上げ部2Eの上端から横方向に伸長
し、他側傾斜部2Cの上端に続く鋼板受部2Fとからな
り、幅L1 の縦断面波形の帯状金属板を折曲げて一体に
成形したものからなっている。
【0003】3、3、・・・は前記各タイトフレーム2
に立設された吊子を示し、該各吊子3は平板状の固定部
3Aと、該固定部3Aの側縁からタイトフレーム2の立
上げ部2Eに沿って立上る立上げ部3Bと、該立上げ部
3Bの上端側を前記鋼板受部2F側に略逆V字状に折返
して形成した支持部3Cとからなっている。そして、吊
子3はボルト4とタイトフレーム2に固着したナット5
を介して固定部3Aを吊子支持部2D上に締着すること
により、タイトフレーム2に突出した状態で立設されて
いる。
【0004】6、6、・・・は鋼板屋根材としての馳折
板を示し、該各馳折板6は、平面部6Aの一端側を斜上
方に折曲して一側傾斜部6Bとし、該一側傾斜部6Bの
先端側を略横方向に伸長させて一側上面部6Cとし、該
一側上面部6Cの先端側を垂直に折曲げて一側起立部6
Dとし、該一側起立部6Dの上端を略逆V字上に折返し
て前記吊子の支持部3C内側に嵌合する嵌合部6Eと
し、該嵌合部6Eの先端を斜め下方に突出させて係合部
6Fとしてある。
【0005】また、馳折板6は平面部6Aの他端側を斜
上方に折曲して他側傾斜部6Gとし、該他側傾斜部6G
の先端側を略横方向に伸長させて他側上面部6Hとし、
該他側上面部6Hの先端側を垂直に折曲げて他側起立部
6Jとし、該他側起立部6Jの上端側を吊子の支持部3
Cに外側から嵌合するように略逆V字上に折返して冠着
部6Kとし、該冠着部6Kの先端側を斜め内側に折込
み、前記係合部6Fの先端に係止する弾性係止部6Lと
してある。
【0006】上述の構成からなる鋼板屋根は、吊子3の
支持部3C内に一の馳折板6の嵌合部6Eを嵌合して支
持させておき、他の馳折板6の冠着部6Kを吊子3の支
持部3Cに被せ、冠着部6Kに上方から押圧力Fを加え
る。これにより、弾性係止部6Lは係合部6Fに係合
し、吊子3を介して一の馳折板6と他の馳折板6とは接
続し、馳折板6の一側上面部6Cはタイトフレーム2の
鋼板受部2Fに支持された状態になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、押圧力F
を加えるだけで馳折板6、6同志を接続できるから、溶
接機を用いるシーム溶接構造や馳締機を用いる巻馳構造
の他の従来技術と比較して施工作業が簡単であるし、馳
締機や高価なシーム溶接機を必要としないという点で極
めて優れた接続構造の鋼板屋根である。
【0008】しかし、他面次のような未解決の問題点が
ある。即ち、多数のタイトフレーム2、2、・・・の各
は屋根下地材1、1、・・・に固着されて所定間隔離間
した状態で馳折板6を支持すると共に、馳折板6、6同
志を接続する際の押圧力Fを受承することから、縦断面
を波形に形成して強度性を持たせてある。他方、馳折板
6の係合部6Fに弾性係止部6Lを押圧係合する場合、
馳折板6の長手方向に沿って適宜の間隔で冠着部6Kに
上方から強い押圧力Fを加える、具体的には足で強く踏
付けるが、各吊子3は屋根下地材1、1、・・・に固着
されて互いに離間した状態にあるから、例えば吊子3と
吊子3との中間位置で冠着部6Kに加えた押圧力Fも吊
子3の位置に集中することになる。かくして、冠着部6
Kの全長にわたって順次加えられる押圧力Fは全て吊子
3の位置に集中し、支持部3Cを介して馳折板6の嵌合
部6Eから起立部6D、一側上面部6Cに伝達される。
【0009】この結果、一側上面部6Cはタイトフレー
ム2の鋼板受部2Fの凹凸面に強く押付けられ、図示す
るような隆起部Aが吊子3、3、・・・の位置に対応し
て鋼板屋根全体に列状に形成される現象が生じる。かか
る隆起部Aは馳折板6に対する一種の押疵であり、腐食
を招く虞があるし、また、美観上も好ましくないもので
ある。
【0010】上述した問題の対策として、タイトフレー
ム2を幅広のものとし、受圧面積を拡大することが考え
られる。しかし、タイトフレーム2の幅を広げると重量
が増大し、作業性が劣るという欠点がある。また、鋼板
受部2Fの上面のみを幅広に形成することは加工数の増
加等によりコスト高になるという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、鋼板屋根材同志を押圧係合する際の押圧
力によって、鋼板屋根材に多数の隆起部が局部的に形成
されるのを確実に防止し、耐久性の向上と品質の維持を
図ると共に、施工の迅速化を達成することができるよう
にした鋼板屋根を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、鋼板受部が形成さ
れ、屋根下地材に取着される縦断面波形のタイトフレー
ムと、該タイトフレームに支持され、該タイトフレーム
の上方に突出する吊子とを有し、一の鋼板屋根材の一側
縁と他の鋼板屋根材の他側縁とを該吊子により支承しつ
つ該一の鋼板屋根材に形成した係合部に他の鋼板屋根材
に形成した弾性係止部を押圧係合させる接続構造の鋼板
屋根において、前記吊子には前記タイトフレームの鋼板
受部を覆う平板状の押圧力受承部を一体に折曲げ形成し
たものからなる。
【0013】
【作用】縦断面を波形に形成して強度性を持たせてある
タイトフレームの鋼板受部を、複数の吊子の各々に一体
に形成してある平板状の押圧力受承部で覆うことによ
り、鋼板屋根材同志を押圧係合する際の押圧力が各吊子
に集中しても押圧力受承部が当該押圧力を面で受承す
る。これにより、鋼板屋根材が縦断面波形の鋼板受部の
各頂部にあたかも点接触するような状態で直接押し付け
られる現象を解消し、鋼板屋根材に吊子の位置に対応し
て多数の隆起部が局部的に形成される現象を防止する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。なお、図3乃至図5に示す従来技術の構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付して援用し、その説明
を省略する。図において、11は吊子を示し、該吊子1
1は略長方形の亜鉛鉄板の中間部分を二つ折りして形成
した固定部11Aと、該固定部11Aの上部側縁から垂
直方向に立上げた立上げ部11Bと、該立上げ部11B
の上端側を略逆V字状に折返して形成した支持部11C
と、固定部11Aの下部側縁から前記立上げ部11Bに
沿って垂直方向に立上げた立上げ連結部11Dと、立上
げ連結部11Dの上端から屈曲して略横方向に伸長する
平板状の押圧力受承部11Eとからなっており、固定部
11Aにはボルト挿通穴11Fが穿設してある。
【0015】本実施例によれば、吊子11に押圧力受承
部11Eを一体に形成してあり、従来の吊子3と同様に
タイトフレーム2にボルト4、ナット5を介して立設す
るだけで押圧力受承部11Eにより鋼板受部2Fを覆う
ことができる。そして、馳折板6の係合部6Fに弾性係
止部6Lを押圧係合する際、一側上面部6Cに掛る押圧
力Fは押圧力受承部11Eが全面で受承する。そして押
圧力受承部11Eの横幅は鋼板受部2Fの横幅より幅広
に設定して受圧面積を広くしてあるから、押圧力受承部
11E自体が変形することがないし、鋼板屋根を葺き上
げた場合に屋根下地材1から押圧力受承部11Eが大き
くはみ出すことがないので、構造上の美観を損なうこと
がない。
【0016】しかも、押圧力受承部11Eは吊子11に
一体に形成してあるから、構成部品の増加を抑制できる
し、格別の組付作業も不要である。
【0017】なお、実施例の吊子11は固定部11Aを
タイトフレーム2の吊子支持部2Dに直接当接させた
が、スペーサを介して当接するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したから
下記の諸効果を奏する。 (1)縦断面波形のタイトフレームの鋼板受部と鋼板屋
根材の一側上面部との間に平板状の押圧力受承部を配設
し、鋼板屋根材同志を押圧係合させる場合の押圧力を押
圧力受承部が受けるように構成したから、鋼板屋根材の
一側上面部が縦断面波形の鋼板受部に直接押付けられて
隆起状に変形するのを確実に防止することができ、変形
による鋼板屋根材の強度性の低下や腐食を防止できる。
また、吊子の位置に対応して鋼板屋根全体に隆起部から
なる変形が列設される事態を防止できるから、品質の維
持を図ることができるし、施工の迅速化を達成すること
ができる。 (2)しかも、押圧力受承部を吊子に一体に形成するこ
とにより、構成部材の増加を抑制できて製作費も低減で
きるし、組付作業も不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の実施例に係り、図1は
吊子の組付状態を示す鋼板屋根の断面図である。
【図2】吊子の外観斜視図である。
【図3】図3乃至図5は従来技術に係り、図3は鋼板屋
根の一部を破断にして全体構成を示す斜視図である。
【図4】タイトフレームと吊子の外観斜視図である。
【図5】馳折板に隆起部が形成された状態を示す鋼板屋
根の断面図である。
【符号の説明】
1 屋根下地材 2 タイトフレーム 2F 鋼板受部 3、11 吊子 6 馳折板(鋼板屋根材) 6C 一側上面部 6F 係合部 6L 弾性係止部 11E 押圧力受承部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−93958(JP,A) 実開 昭60−174723(JP,U) 実開 昭52−34521(JP,U) 実公 平4−53366(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板受部が形成され、屋根下地材に取着
    される縦断面波形のタイトフレームと、該タイトフレー
    ムに支持され、該タイトフレームの上方に突出する吊子
    とを有し、一の鋼板屋根材の一側縁と他の鋼板屋根材の
    他側縁とを該吊子により支承しつつ該一の鋼板屋根材に
    形成した係合部に他の鋼板屋根材に形成した弾性係止部
    を押圧係合させる接続構造の鋼板屋根において、前記吊
    子には前記タイトフレームの鋼板受部を覆う平板状の押
    圧力受承部を一体に折曲げ形成してあることを特徴とす
    る鋼板屋根。
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