JPH0647067Y2 - 折版屋根材の接続構造 - Google Patents

折版屋根材の接続構造

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JPH0647067Y2
JPH0647067Y2 JP1987034757U JP3475787U JPH0647067Y2 JP H0647067 Y2 JPH0647067 Y2 JP H0647067Y2 JP 1987034757 U JP1987034757 U JP 1987034757U JP 3475787 U JP3475787 U JP 3475787U JP H0647067 Y2 JPH0647067 Y2 JP H0647067Y2
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JP
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joint portion
lower joint
piece
upper joint
joint
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JP1987034757U
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Inventor
稔 村山
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大同鋼板株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は金属製の折版屋根材の端部同士を接続するため
の構造に関する。
【背景技術】
第5図に示すものは従来例の断面図である。これは、屋
根下地1(スタッドフレーム)の上に取付けられた固定
金具2の両側部から下方へ向けて屈曲せる側片3を外向
きに延出させると共に固定金具2の中央部には支持プレ
ート12を立設させてあった。また、金属製の屋根材4の
両端縁には固定金具2の上で重ねて接合される下接合部
5と上接合部8とが水切り空間Sを形成するために屈曲
して形成されており、下接合部5の基部には裏面側へ向
けて突出するように屈曲した係止片6が設けられてい
る。しかして、第5図のように係止片6を固定金具2の
側片3に嵌合させて下接合部5を固定金具2により固定
させてある。また、上接合部8は基部側を支持プレート
12により下方から支持されており、先端の引っ掛け部9
は下接合部5の上から係止片6下面の係止凹所7に引っ
掛け係止されていた。 従来の折版屋根材はこのように接合されていたので、上
接合部8の先端側は支持プレート12や屋根下地1から浮
いており、この先端部側の上面が踏まれると、第6図の
矢印のように荷重がかかって上接合部8が下方へ撓み、
上接合部8の引っ掛け片9が係止凹所7から外れ易いと
いう問題があった。この時、上接合部8が踏まれて下方
へ少し撓むと、下接合部5の背端縁13が上接合部8の下
面に当接して下接合部5に支持されるが、下接合部5は
先端縁13で荷重を受けることになるために下接合部5の
基部(係止片6の部分)に働く曲げトルクが大きくな
り、比較的小さな荷重で容易に下接合部5が変形するた
め上接合部8の撓みを防止して係止凹所7からの外れを
防止するには十分でなかった。
【考案の目的】
本考案は叙上の背景技術に鑑みて為されたものであり、
その目的とするところは上接合部が踏まれても容易に折
版屋根材同士の接合が外れないようにすることにある。
【問題点を解決するための手段】
本考案折版屋根材の接続構造は、屋根下地1の上面に取
付けられた固定金具2の両側部から下方へ向けて屈曲せ
る側片3を外向きに延出させ、固定金具2の両側に葺設
された屋根材4のうち一方の屋根材4の端縁に前記固定
金具2の上方を覆うように下接合部5を形成し、下接合
部5の基部において裏面側へ突曲させた係止片6を前記
の一方側片3と屋根下地1との間に挟持させると共に係
止片6の上部表面に係止凹所7を形成し、他方の屋根材
4の端縁に前記固定金具2及び下接合部5を覆い且つ下
接合部5との間に水切り空間Sを形成するようにした上
接合部8を形成し、上接合部8の基部において裏面側へ
突曲させた係合片11を前記固定金具2の他方側片3と屋
根下地1との間に挟持させ、上接合部8の先端に設けた
引っ掛け部9を前記係止凹所7に引っ掛け係止させ、上
接合部8が少なくとも少し下方へ変形した時に下接合部
5の係止片6近傍に当接する当接部10を上接合部8の先
端部に全長に亘って設けて成ることを特徴とするもので
ある。
【作用】
本考案は叙上の如く構成されているから、屋根材4の裏
面側に位置している固定金具2により屋根材4の係止片
6や係合片11をつかんで屋根材4を固定することがで
き、更に上接合部8の先端の引っ掛け部9を下接合部5
の係止凹所7に係合させて両屋根材4同士を連結させて
あるので、固定金具2が露出しないようにして屋根材4
の連結及び固定を行うことができるものである。しか
も、下接合部5の上に重ねられた上接合部8の下面には
下接合部5の先端縁でなく係止片6近傍を当接させられ
るようにしてあるので、上接合部8の先端部側が踏まれ
て下方へ負荷が加わった場合には、上接合部8の負荷は
当接部10と下接合部5の係止片6近傍との摩擦により受
けられることになる。このため、下接合部5の基部にか
かる回転トルクが小さくて下接合部5が撓みにくく、大
きな負荷が加わっても十分に上接合部8を支えることが
でき、上接合部8が変形して下接合部5から外れるのを
防止することができるものである。また、上接合部8の
基端部が踏まれた場合には、荷重は屋根下地1により受
けられるので、やはり上接合部8が変形して下接合部5
から外れることがないものである。
【実施例】
屋根材4は長尺物であり、金属板をロールフォーミング
加工などにより折曲させたものである。屋根材1の中央
部は平らな谷板部14となっており、谷板部14の両側端縁
からは斜め上方へ向けて傾斜片15が延出されている。こ
のうち一方の傾斜片15の上端には断面略逆U字状の上接
合部8が設けられており、他方の傾斜片15の上端には断
面略くの字状に屈曲した下接合部5が設けられている。
更に、下接合部5の基端(すなわち、下接合部5と傾斜
片15との間)には、裏面側へ突出した係止片6が突曲さ
れており、上接合部8の基端(上接合部8と傾斜片15と
の間)にも裏面側へ突出した係合片11が突曲されてい
る。下接合部5の底片16及び上接合部8の底片17は平ら
な水平片となっていて同じ高さに位置しており、更に下
接合部5の上面はS字状に屈曲していて内側でくぼんだ
係止凹所7となっている。上接合部8の先端部は下方へ
向けて傾斜して先端傾斜片18となっており、この先端傾
斜片18は外面がへこむように断面略くの字状に少し折曲
されている。先端傾斜片18の先には裏面側へ向けて円弧
状に巻かれた引っ掛け部9が設けられており、この引っ
掛け部9の上の部分(先端傾斜片18の下側略半分にあた
る部分)が全長に亘って当接部10となっており、第2図
の実施例では当接部10の傾斜角度は下接合部5の係止凹
所7の上の傾斜面19の角度と等しくなっている。 第1図には、この屋根材4の施工方法を示してある。屋
根下地1はタイトフレーム20により部分的に高くなって
おり、この台形状をしたタイトフレーム20の上面にはボ
ルト,ナット21により固定金具2を抜け止めする程度に
緩く仮保持させておく。固定金具2は略U字状をしてい
て中央を固定されており、両側上端には外側から下方へ
向けて円弧状に屈曲していて下面に引っ掛かりを有する
側片3が設けられている。また、固定金具2は側片3を
補強する補強片22を背面に有している。しかして、屋根
下地1の上の固定金具2の一側に葺かれた屋根材4の下
接合部5を台形状をしたタイトフレーム20の上方に被せ
るように配置し、係止片6をタイトフレーム20の上面に
載置させると共に係止片6の上に固定金具2の側片3を
引っ掛けるように係止させ、ボルト,ナット21を強く締
め付けてタイトフレーム20と側片3との間に係止片6を
しっかりと挟持させる。ついで、別な屋根材4の上接合
部5の先端の引っ掛け部9を先に葺設されている(図上
左側の)屋根材4の係止凹所7に引掛け、引っ掛け部9
を係止凹所7に引っ掛けたままで固定金具2の反対側に
この別な屋根材4を載置する。この状態で上接合部8は
固定金具2及び下接合部5の上方に配置されることにな
るが、まだ固定されていないので、係合片11の部分を押
圧して側片3と屋根下地1との間に係合片11を弾性的に
圧入して挟持させる。この接続状態では、上接合部8は
固定金具2及び下接合部5を覆っており、下接合部5と
の間に水切り空間Sを形成し、下接合部5と上接合部8
の当接部10とは面接している。こうして、上接合部8と
下接合部5とが接続された状態では、係止片6の水平な
底片16はタイトフレーム20の上面に載置されており、こ
のため下接合部5の近傍に下向きの荷重が加わった場合
にも荷重はタイトフレーム20に支持される。また、上接
合部8の基部側では係合片11の底片17がタイトフレーム
20の上面に載置されているので、上接合部8の基部側に
荷重が加わっても、荷重はタイトフレーム20により支持
される。更に、上接合部8の先端側が踏まれたりして荷
重がかかった場合には、この荷重は下接合部5の基部に
より支持されるので、下接合部5に大きな回転トルクを
発生させることなく、しっかりと上接合部8の先端部を
支持することができる。また、下接合部5の先端縁13は
上接合部8の側面の内壁に対向しているので、水平方向
の負荷に対しては下接合部5が支えとなり、横方向の変
形を防止することができるのである。 第3図及び第4図に示すものは本考案の他例である。こ
れはタイトフレーム20を用いることなく、平らな屋根下
地1の上に屋根材4を葺くものである。従って、屋根材
4は平らな谷板部14の両側に直接下接合部5と上接合部
8とを設けてある。固定金具2は、タイトフレーム20を
用いることなく、平らな屋根下地1の上面に固定されて
いる。しかして、屋根材4の連結状態においては、引っ
掛け部9の上方に全長に亘って設けられた断面略V字形
の当接部10が下接合部5の表面に当接している。 ただし、この当接部10は必ずしも下接合部5の表面に当
接している必要はなく、上接合部8が若干変形した時点
で当接部10が下接合部5の表面に当接する程度の小間隙
を隔てて近接して対向していても良い。この場合には、
上接合部8の先端側が踏まれた場合には、上接合部8が
変形して当接部10が若干移動して下接合部5に当接し、
当接した状態で上接合部8が下接合部5に支持され、引
っ掛け部9が係止凹所7から外れるのを防止される。
【考案の効果】
本考案は叙述のごとく構成されているものであって、固
定金具及び下接合部を覆うようにして上接合部を形成
し、下接合部と上接合部との間に水切り空間を形成して
いるにも拘わらず、上接合部が少なくとも少し下方へ変
形した時に下接合部の係止片近傍に当接する当接部を上
接合部の先端部に略全長に亘って設けているので、上接
合部が踏まれて下方へ負荷が加わった場合には、上接合
部の負荷は当接部と下接合部の係止片近傍との摩擦によ
り受けられることになり、このため、下接合部の基部に
かかる回転トルクが小さくて下接合部が撓みにくく、大
きな負荷が加わっても十分に上接合部を支えることがで
き、上接合部が変形して下接合部から外れるのを防止す
ることができるものである。即ち、補強用の金物などを
用いることなく、折版屋根材の耐踏み強度を向上させる
ことができるのである。また、上接合部の基端部が踏ま
れた場合には、荷重は屋根下地により受けられるので、
やはり上接合部が変形して下接合部から外れることがな
いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同上
の折版屋根材の正面図、第3図は本考案の他例を示す断
面図、第4図は同上の折版屋根材の正面図、第5図は従
来例の断面図、第6図は同上の問題点を示す断面図であ
る。 1…屋根下地、2…固定金具、3…側片、4…屋根材、
5…下接合部、6…係止片、7…係止凹所、8…上接合
部、9…引っ掛け部、10…当接部、11…係合片、S…水
切り空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根下地の上面に取付けられた固定金具の
    両側部から下方へ向けて屈曲せる側片を外向きに延出さ
    せ、固定金具の両側に葺設された屋根材のうち一方の屋
    根材の端縁に前記固定金具の上方を覆うように下接合部
    を形成し、下接合部の基部において裏面側へ突曲させた
    係止片を前記の一方側片と屋根下地との間に挟持させる
    と共に係止片の上部表面に係止凹所を形成し、他方の屋
    根材の端縁に前記固定金具及び下接合部を覆い且つ下接
    合部との間に水切り空間を形成するようにした上接合部
    を形成し、上接合部の基部において裏面側へ突曲させた
    係合片を前記固定金具の他方側片と屋根下地との間に挟
    持させ、上接合部の先端に設けた引っ掛け部を前記係止
    凹所に引っ掛け係止させ、上接合部が少なくとも少し下
    方へ変形した時に下接合部の係止片近傍に当接する当接
    部を上接合部の先端部に略全長に亘って設けて成る折版
    屋根材の接続構造。
JP1987034757U 1987-03-10 1987-03-10 折版屋根材の接続構造 Expired - Lifetime JPH0647067Y2 (ja)

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JPS63143623U JPS63143623U (ja) 1988-09-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54102912U (ja) * 1977-12-28 1979-07-20
JPS58111730U (ja) * 1982-01-25 1983-07-30 大同鋼板株式会社 折版屋根用吊下金物の取付構造
JPS6055631U (ja) * 1983-09-27 1985-04-18 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体

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JPS63143623U (ja) 1988-09-21

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