JPH0636133Y2 - 金属折版屋根の音鳴り防止具 - Google Patents

金属折版屋根の音鳴り防止具

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JPH0636133Y2
JPH0636133Y2 JP2514090U JP2514090U JPH0636133Y2 JP H0636133 Y2 JPH0636133 Y2 JP H0636133Y2 JP 2514090 U JP2514090 U JP 2514090U JP 2514090 U JP2514090 U JP 2514090U JP H0636133 Y2 JPH0636133 Y2 JP H0636133Y2
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Inventor
隆 武内
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株式会社淀川製鋼所
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、金属折版屋根板の急激な変形により音鳴り
を防止する金属折版屋根の音鳴り防止具に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来より、第7図に示すような金属折版屋根板1があ
る。この金属折版屋根板1は、山部12から立ち下がる立
下り部11に谷部10が連設されており、山部12において図
示しない吊子と共にはぜ締めにより屋根受けフレーム
(図示せず)に固定される。
〔考案が解決しようとする課題〕
この種の金属折版屋根板1では、成型後にウエブと呼ば
れる小さな曲率で歪んだ湾曲部Rが立下り部11などに生
じる。建屋内に膨出した湾曲部Rには、外気温が上昇す
ると、外表面Roが膨張するような熱応力が働き、応力と
抵抗力の均衡が崩れたときに、二点鎖線で示す位置にま
で急激に変形し、この変形時に不快な音(「ボコッ」と
いうような音)を発する。一方、屋外に膨出した湾曲部
Rは、室温が上昇したり外気温が低下することにより、
内表面Riが膨張し、外表面Roが収縮し、やはり、二点鎖
線で示す位置まで急激に変形して、不快な音を発する。
この考案は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、不
快な音の発生を防止する金属折版屋根の音鳴り防止具を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の金属折版屋根の音鳴り防止具は、屋根受けフ
レームに固定された金属折版屋根板の山部に取り付ける
取付部と、上記金属折版屋根板における山部の両側の立
下り部を押圧変形させる2股状の押え部を設けたことを
特徴とする。
〔作用〕
この考案によれば、2股状の押え部が金属折版屋根板の
立下り部を押圧変形させることにより、上記立下り部の
変形が拘束されるので、立下り部に熱応力が働いても、
立下り部が変形しない。
〔実施例〕
第1図および第2図はこの考案の第1の実施例を示す。
梁や母屋等からなる下地材20には、屋根受けフレーム材
30の谷部31が溶着されている。屋根受けフレーム材30
は、谷部31の両側から斜めに立ち上がっており、この山
部32の両端部において直角に立ち下がる連結片部33,34
を有している。各連絡片部33,34は、その間に吊子35が
介挿された状態でボルトナットからなる締結具36により
共締めされている。これにより、各屋根受けフレーム材
30が連結されて、屋根受けフレーム3が構成されてい
る。なお、屋根受けフレーム材30は、紙面に垂直な方向
に所定間隔離隔して設けられている。
上記屋根受けフレーム3には、第2図に明示する金属折
版屋根板1が固定されている。この金属折版屋根板1
は、たとえば、カラー鋼板からなり、2つの山部12の両
側から谷部10に向かって斜めに立ち下がる立下り部11を
有している。
中央の山部12には、第1図のように、吊子35の鉤状の頭
部37にはぜ締めによって固定される膨出はぜ締部13が形
成されている。両側の山部12には、内はぜ継部14または
外はぜ継部15が形成されている。この外はぜ継部15は、
隣接する金属折版屋根板1の内はぜ継部14と吊子35の頭
部37にかみ合うような状態に、はぜ締めされることによ
り、隣り合う金属折版屋根板1同士を連結すると同時
に、金属折版屋根板1を屋根受けフレーム3に固定す
る。なお、はぜ締めとは、膨出はぜ部13などの中に吊子
35の鉤状の頭部37が入った状態で、この膨出はぜ部13な
どを第2図の矢印A方向から2つの挟持ローラで変形さ
せて、金属折版屋根板1を屋根受けフレーム材30に固定
することをいう。
第1図において、4は音鳴り防止具で、金属折版屋根板
1の長手方向(紙面に垂直な方向)に適宜の間隔で設け
られている。上記音鳴り防止具4は金属折版屋根板1の
山部12における例えば外はぜ継部15に取り付けられる取
付部5と、この取付部5に設けた2股状の押え部6,6と
を有する。
上記取付部5は、上記外はぜ継部15の側面に沿う半円環
状の第1および第2の係合部51,52と、両係合部51,52の
上端部から上方へ膨出するようにして連設された締付部
53とからなる。上記締付部53には締付具7のボルト71が
挿通される挿通孔(図示せず)が設けられており、締付
具7のナット72をボルト71にねじ込むことにより、上記
両係合部51,52が外はぜ継部15の外側面に係合して、上
記音鳴り防止具4が外はぜ継部15こ固定される。
上記押え部6,6は、上記取付部5の下端部から両側方に
突出する山部61と、この山部61から下方に折曲されて立
下る立下り部62とを有し、金属折版屋根板1の両側の立
下り部11に当接する。この押え部6,6は、上記締付具7
の締め付力により、上記金属折版屋根板1の立下り部11
を押圧変形させるものでる。
上記構成によると、押え部6が金属折版屋根板1の立下
り部11を押圧変形させるので、この立下り部11に引張応
力が働いて、この立下り部11の変形が拘束される。その
ため、上記立下り部11の外表面または内表面の温度が変
化しても、立下り部11の変形が拘束されているので、立
下り部11が従来のように急激に変形せず、したがって、
不快な音が生じない。つまり、音鳴りを防止できる。
第3図および第4図はこの考案の第2の実施例を示す。
なお、以下の実施例において、第1の実施例と同一部分
または相当部分には、同一符号を付している。
この実施例では、取付部5が8の字状に形成されてお
り、第4図のように、締付部53を構成する第1の締付片
53aの下端部から2つに分かれて延びる第1の係合部51,
51と、第2の締付片53bの下端部から上記第1の係合部5
1,51の間を通って延びる第2の係合部52とを取付部5に
有している。上記第2の締付片53bには、締付具7を構
成するボルト71(第3図)が螺合するねじ孔55が形成さ
れている。ボルト71は、第3図のようにねじ孔55(第4
図)に螺合されて、その先端部が第1の締付片53aの内
側に当接することにより、両締付片53a,53b間の間隔を
拡げる。これにより、両係合部51,52の間が狭くなっ
て、両係合部51,52が外はぜ継部15に係合すると共に、
押え部6が金属折版屋根板1の立下り部11を押圧変形さ
せる。
なお、押え部6は、第4図のように2股状であるが、3
つに分かれている。その他の構成は第1図の実施例と同
様である。
第5図はこの考案の第3の実施例を示す。
この実施例では、取付部5の係合部51,52が連続した略
環状に形成されており、かつ、係合部51,52の下端部に
第1および第2の首部54A,54Bが形成されている。72Aは
ナット体で、このナット体72Aはボルト71とで締付具7
を構成している。ナット体72Aは略角筒状で、第1図お
よび第2の下片72a,72bの間には、上記取付部5が入り
込む開口部72cが設けられている。上記ナット体72Aの第
1の下片72aには、第1の首部54Aに当接する当接片72d
が、折曲されて形成されている。第2の下片72bに連設
された側板72eには、ボルト71が螺合するねじ孔(図示
せず)が穿設されている。このボルト71は上記ねじ孔に
ねじ込まれて、その先端部が第2の首部54Bを押圧し
て、上記当接片72dとボルト71の先端部との間で、両首
部54A,54Bの間隔が狭くなるように取付部5を外はぜ継
部15に取り付けると共に、押圧部6,6により金属折版屋
根板1の立下り部11,11を押圧変形させる。その他の構
成は第1図の実施例と同様である。
なお、上記各実施例では、音鳴り防止具4の係合部51,5
2が外はぜ継部15に係合する場合について述べたが、係
合部51,52は第1図の膨出はぜ締部13に係合するもので
あってもよい。また、上記各実施例では、金属折版屋根
板1に膨出はぜ締部13を有するものについて説明した
が、膨出はぜ締部13を有していない金属折版屋根板1に
ついても、この考案を適用できることはいうまでもな
い。
上記各実施例では、締付具7の締付力により、押え部6
が立下り部11を押圧変形させたが、たとえば、第1図、
第3図または第5図の音鳴り防止具4をばね鋼とすれ
ば、締付具7は必要ではない。
第6図はこの考案の第4の実施例を示す。
この実施例では、断面帽子状の屋根受けフレーム材30が
下地材20に複数個(図面では1つ)溶着されて、屋根受
けフレーム3を構成している。隣接する2枚の金属折版
屋根板1,1は、屋根受けフレーム材30に溶着された剣先
ボルト36aに、ワッシャ36bを介して締付けたナット36c
からなる締付具36Aにより、音鳴り防止具4の平板状の
取付部5と共に屋根受けフレーム材30に共締めされて、
互いにその山部12で連結されている。上記平板状の取付
部5の両端部には、押え部6が下方に折曲されて形成さ
れており、上記ナット36cをねじ込むことにより、この
押圧部6が金属折版屋根板1の立下り部11を押圧変形さ
せる。なお、上記取付部5には、上記剣先ボルト36aが
貫通する貫通孔(図示せず)が設けられている。その他
の構成は第1図の実施例と同様である。
上記各実施例において、金属折版屋根板1の立下り部11
と音鳴り防止具4の押え部6との間や、第1図の外はぜ
継部15または膨出はぜ締部13と係合部51,52との間など
には、ゴムなどの弾性材を介挿して、金属折版屋根板1
が傷付くのを防止してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の金属折版屋根板の音鳴
り防止具によると、押え部が金属折版屋根板の立下り部
を押圧変形させるので、この立下り部の変形が拘束され
るから、立下り部に熱応力が働いても、立下り部が変形
しない。したがって、不快な音が発生するのを、つまり
音鳴りを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例による金属折版屋根の
音鳴り防止具を示す屋根の断面図、第2図は同金属折版
屋根板を示す断面図、第3図は第2の実施例による金属
折版屋根の音鳴り防止具を示す屋根の断面図、第4図は
同金属折版屋根の音鳴り防止具を示す斜視図、第5図は
第3の実施例による金属折版屋根の音鳴り防止具を示す
屋根の断面図、第6図は第4の実施例による金属折版屋
根の音鳴り防止具を示す屋根の断面図、第7図は従来例
を示す金属折版屋根板の斜視図である。 1……金属折版屋根板、11……立下り部、12……山部、
3……屋根受けフレーム、30……屋根受けフレーム材、
4……音鳴り防止具、5……取付部、6……押え部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根受けフレームに固定された金属折版屋
    根板の山部に取り付ける取付部と、上記金属折版屋根板
    における山部の両側の立下り部を押圧変形させる2股状
    の押え部を設けたことを特徴とする金属折版屋根の音鳴
    り防止具。
JP2514090U 1990-03-13 1990-03-13 金属折版屋根の音鳴り防止具 Expired - Lifetime JPH0636133Y2 (ja)

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JPH03115732U JPH03115732U (ja) 1991-11-29
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