JPH0656042B2 - スライド吊子 - Google Patents

スライド吊子

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JPH0656042B2
JPH0656042B2 JP5331088A JP5331088A JPH0656042B2 JP H0656042 B2 JPH0656042 B2 JP H0656042B2 JP 5331088 A JP5331088 A JP 5331088A JP 5331088 A JP5331088 A JP 5331088A JP H0656042 B2 JPH0656042 B2 JP H0656042B2
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勝夫 伊藤
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Koyo Kizai Co Ltd
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Koyo Kizai Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種建築物の屋根、屋上、ベランダなどに防
水金属面材(主に、ステンレス鋼板の薄板からなるステ
ンレスシート)をシーム溶接して敷設施工するのに用い
るスライド吊子に係り、特に取付け施工に有利で、か
つ、引張力(風圧)に対して強固に構成できるスライド
吊子に関する。
従来の技術 この種防水金属面材として用いられるSUS304のス
テンレス鋼板は熱収縮が大きく、例えば70℃の温度差
で1M当り約1.0mm伸縮する。この様な熱伸縮に対応
して可動する可動舌片を備えたスライド吊子は知られて
いる。
一方、近時この種防水金属面材による施工は、その普及
に伴ない大型の建築物に採用されるようになり、20M
ないし50M以上の長尺の金属面材を用いることが多
い。このような長尺の金属面材では、特に風圧による引
張力に対して大きな強度が要求され、かつ熱伸縮量も著
しく増大するため、その対策として長尺の金属面材自体
の中間部分に伸縮可能なエッキスパンション構造を設け
たり、可動舌片のスライド量を大きくした大型のスライ
ド吊子を用いている。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来のスライド吊子は一般に、第6図に例示す
るように、取付孔3を設けた底板2の一側より曲げ起し
て立上り部4を形成した取付部材1と、前記立上り部4
に横方向へ摺動可能に組み付けた可動舌片5とによりL
字型に形成され、取付孔3に挿通した緊定アンカーその
他のファスナー6を用いて取付部材1を下地7に固着す
るようになっている。そして、下地7に敷設した防水金
属面材8,8の立上げ部9,9が可動舌片5にシーム溶
接10されるが、金属面材8,8にかかる風圧によって
可動舌片5に作用する引張力などが、ファスナー6によ
る固定位置より片寄った底板2の一側方に作用するため
下地7に対する固定強度が弱かった。また、下地7がA
LC建材、木材のように脆弱又は軟質の場合、あるいは
断熱材を介してその上面に金属面材8,8を敷設施工す
る場合などに所定の固定強度を得ることが困難であっ
た。このような場合、従来のスライド吊子は板厚を厚く
して強度を補う以外に工夫がなされておらず、大幅なコ
ストアップになっていた。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的と
し、全体の剛性が大きく、特に引張力(風圧)に対して
強固に構成でき、しかも取付け施工に有利なスライド吊
子を提供しょうとするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段
を採用したものである。
ほぼ中央に取付孔を穿設した底板の中心線を挟んでその
両側に一対の板片を重合固着し、一方の板片の内側より
曲げ起して前記取付孔の前後において前記中心線とほぼ
平行に延びる一対の立上り片を形成すると共に、該立上
り片の上端より下方へ折り返して垂下片を形成し、前記
立上り片と前記垂下片との間に空隙部を設け、他方の板
片の内側より曲げ起して前記垂下片に近接してほぼ平行
に延びる一対の立上り案内片を形成した取付部材と、横
長の垂下片の下端より上方へ折り返して立上り片を形成
したシーム溶接可能な金属薄板製の可動片とから成り、
前記可動片が、その折り返し立上り片を前記空隙部に係
合して前記取付部材に垂直状に、かつ前記底板の中心線
に沿って摺動可能に組み付けられることを特徴とする。
また、前記底板と両板片との重合部分であって、前記底
板の中心線の両側に複数の取付孔が穿設される。
作用 上記構成によると、前記可動片と、前記底板の中央取付
孔に挿通して下地に固着した主ファスナーとが前記底板
の中心部を通る垂直面上に配置され、前記可動片にかか
る引張力(風圧による)に対して前記主ファスナーが効
果的に働く。
また、上記構成のスライド吊子は、予め前記取付部材を
下地に固定した後、前記可動片を前記取付部材に前記底
板の中心線に沿って摺動可能に組み付けられる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
11は取付部材、12は取付部材11の底板であって、
金属板、例えばステンレス鋼板により長方形に形成さ
れ、そのほぼ中央にファスナーの取付孔13が穿設され
ている。該底板12には取付孔13の周囲に環状の膨出
部14を形成すると共に、該膨出部14の前後に連設さ
れ底板12の長手方向の中心線A−Aに沿って側端まで
延びる門形の突条15,15を設けて補強されている。
該突条15,15は後述する可動片31の受台を兼ねて
おり、可動片31の上下方向のがた付きを防ぐと同時
に、中央取付孔13に装着したファスナー35の頭部が
可動片31に当接するのを防止する。更に、底板14の
四隅を下方へ突曲させて脚部16が形成されている。該
脚部16は後述する下地7に対し安定的に支持させるた
め設けられるものである。
17,18は底板12の上面に重ね合わせスポット溶接
などにより固着した板片であって、両板片17,18は
中心線A−Aを挟んでその両側に配設されている。一方
の板片17にはその内側縁を取付孔13の前後において
両突条15,15に沿うように曲げ起して中心線A−A
とほぼ平行に延びる一対の立上り片19,19を形成す
ると共に、該立上り片19,19の上端より下方へ折り
返して垂下片20,20を形成し、立上り片19と垂下
片20との間に僅かな幅(約1mm程度)の空隙部21が
設けられている。また、他方の板片18の内側縁を取付
孔13の前後において両突条15,15に沿って曲げ起
し、前後垂下片20,20に近接してほぼ平行に延びる
一対の立上り案内片22,22が形成されている。更
に、板片17の内側縁の中央部に連設した舌片23が膨
出部14に沿って乗り越え、底板12の中央部分に重ね
合わされ、該中央部分を補強すると共に、この重合部分
に前記取付孔13が穿設されている。一方、板片18の
内側縁中央部分には膨出部14に沿うように切除部24
が設けられている。
25は底板12と両板片17,18との重合部分に穿設
した補助の取付孔であって、図示のように中心線A−A
を挟んでその両側に複数個ずつ設けることが望ましい。
26は立上り片19及び22の適当箇所に設けた補強リ
ブである。
31は可動片で、シーム溶接可能な金属薄板、例えば厚
さ約0.4mmのステンレス鋼板により構成され、取付部
材11の長手方向の幅(W)に対して約2倍の長さを有
する横長の垂直片32を有し、その下端より上方へ折り
返して立上り片33が形成されている。なお、図示のよ
うに立上り片33の上端より下方へ更に折り返して形成
した折り返し片34を立上り片33に重ね合わせた構造
にすると、可動片31の強度が大幅に向上するので使用
上好ましい。なお、可動片31は取付部材11より大巾
に長くし、金属面材8の立上げ部9に沿って長く延びる
長尺体に構成することも可能である。
次に、上記構成を有するスライド吊子を用いた防水施工
の手順を第5図を参照して説明する。
下地7に敷設して被覆する防水金属面材8には通常、厚
さ0.4mmのステンレス鋼板が用いられ、長尺の金属面
材8の両側端を曲げ起して立上げ部9が形成される。
先ず、下地7に敷設する防水面材8の立上げ部9に沿う
ように適当間隔をおいて取付部材11を配置し、緊定ア
ンカー、アンカーボルトなどのファスナー35を中央取
付孔13に挿通して、該ファスナー35により取付部材
11を下地7に固定する。更に、必要に応じて、適当な
取付孔25に挿通した補助のファスナー35,35
により下地7に対する取付部材11の固定強度を増大す
る。
次に、可動片31を取付部材11に組み付ける。この可
動片31は、その立上り片33を両空隙部21,21に
係合すると共に、垂直片32の下部を垂下片20,20
と立上り案内片22,22とにより底板12に対して垂
直状に案内支持させ、取付部材11に対し中心線A−A
に沿って摺動可能に組み付けられる。
続いて、前記可動片31の両側に防水金属面材8,8を
敷設し、相対する立上げ部9,9により垂直片32を両
側から挟み付けられるようにしながら、両立上げ部9,
9と垂直片32を3枚重ねにしてシーム溶接10する。
更に、可動片31の存在しない箇所では相対する両立上
げ部9,9をシーム溶接10して、両金属面材8,8が
全長にわたって接合される。
図中、36は下地7の上面に敷設した下ぶき材である。
この下ぶき材36には通常、軟質発砲ポリエチレンシー
トが用いられる。
発明の効果 以上説明したように、本発明のスライド吊子は、取付部
材の底板のほぼ中央に取付孔が設けられ、かつ、可動片
が前記取付部材に対し前記底板の中心線に沿って摺動可
能に組み付けられるから、該可動片と前記底板の中央取
付孔に挿通して下地に固着した主ファスナーとが前記底
板の中心部を通る同一垂直面上に配置されることにな
り、前記可動片にかかる引張力(風圧)などによって前
記底板に曲げなどの無理な力が作用せず、前記主ファス
ナーが効果的に働く。したがって、下地に対する前記取
付部材の固定強度が大きく、かつ、前記可動片をスムー
ズに摺動させることができる。しかも、前記可動片は前
記取付部材より任意に長くして可動範囲を自由に設定で
きる。このようにすぐれた効果を有する本発明のスライ
ド吊子は、長尺の金属面材を用いて防水施工する場合に
最適である。
また、前記底板の中心線の両側に複数の取付孔が穿設で
きるから、前記ファスナーの位置及び数を増し、前記下
地に対する固定強度を容易に補うことができる。したが
って、本発明のスライド吊子は、下地がALC建材、木
材のように脆弱又は軟質な場合や、断熱材を介してその
上面に金属面材を敷設施工する場合などにも好適であ
る。
更に、本発明のスライド吊子を用いた防水施工では、予
め前記取付部材を下地を固定した後、前記可動片を金属
面材の敷設と同時に前記取付部材に摺動可能に組み付け
るものであるから、施工中に前記可動片を損傷させるこ
とが少なく、しかも能率良く施工できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスライド吊子の斜視図、第2図は
同平面図、第3図は第2図の3−3線に沿う断面図、第
4図は第2図の4−4線に沿う断面図、第5図は同使用
状態を示す縦断面図、第6図は従来のスライド吊子の使
用例を示す縦断面図である。 7……下地、8……防水金属面材 9……立上げ部、10……シーム溶接 11……取付部材、12……底板 13,25……取付孔、14……膨出部 15……突条、17,18……板片 19……立上り片、20……垂下片 21……空隙部、22……立上り案内片 23……補強舌片、31……可動片 32……垂直片、33……立上り片 34……折返し片、35……ファスナー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ中央に取付孔を穿設した底板の中心線
    を挟んでその両側に一対の板片を重合固着し、一方の板
    片の内側より曲げ起して前記取付孔の前後において前記
    中心線とほぼ平行に延びる一対の立上り片を形成すると
    共に、該立上り片の上端より下方へ折り返して垂下片を
    形成し、前記立上り片と前記垂下片との間に空隙部を設
    け、他方の板片の内側より曲げ起して前記垂下片に近接
    してほぼ平行に延びる一対の立上り案内片を形成した取
    付部材と、 横長の垂下片の下端より上方へ折り返して立上り片を形
    成したシーム溶接可能な金属薄板製の可動片とから成
    り、 前記可動片が、その折り返し立上り片を前記空隙部に係
    合して前記取付部材に垂直状に、かつ前記底板の中心線
    に沿って摺動可能に組み付けられることを特徴とするス
    ライド吊子。
  2. 【請求項2】前記底板と両板片との重合部分であって、
    前記中心線の両側に複数の取付孔が穿設されている請求
    項1記載のスライド吊子。
  3. 【請求項3】前記底板の中央取付孔の周囲に環状の膨出
    部が形成されている請求項1又は2記載のスライド吊
    子。
  4. 【請求項4】前記一方の板片の内側中央部に連設した補
    強舌片が前記底板の中央部分に重合固着され、この重合
    部分に前記中央取付孔が穿設されている請求項1ないし
    3のいずれかに記載のスライド吊子。
  5. 【請求項5】前記可動片の立上り片が、その上端より下
    方へ折り返して重ねた折り重ね構造となっている請求項
    1ないし4のいずれかに記載のスライド吊子。
JP5331088A 1988-03-07 1988-03-07 スライド吊子 Expired - Lifetime JPH0656042B2 (ja)

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