JPH0712211Y2 - 車両用ステアリング装置の振動抑制装置 - Google Patents

車両用ステアリング装置の振動抑制装置

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JPH0712211Y2
JPH0712211Y2 JP1988065152U JP6515288U JPH0712211Y2 JP H0712211 Y2 JPH0712211 Y2 JP H0712211Y2 JP 1988065152 U JP1988065152 U JP 1988065152U JP 6515288 U JP6515288 U JP 6515288U JP H0712211 Y2 JPH0712211 Y2 JP H0712211Y2
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mass
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suppressing device
rubber
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忠秀 宮沢
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は車両用のステアリング装置に取付けられる振動
抑制装置に関するものである。
従来技術 アイドリング時や走行時の振動によりステアリングシャ
フトを介してステアリングホイールが共振するのを防止
するためダイナミックダンパをステアリングシャフトの
ボス部に設けた例(実開昭59-174963号公報)が提案さ
れている。
一般にダイナミックダンパを取付けるのにステアリング
ホイールの基端部すなわちステアリングシャフトのボス
部に設けるのが最も効果的であり、通常カバーケース内
に内蔵される。
前記例はかかる機構のダイナミックダンパの取付構造で
あり、第1図および第2図にその構造を図示する。
ステアリングホイール01はケース02内においてその取付
座部03を介してステアリングシャフト04に固定される。
ダイナミックダンパ05は、前記取付座部03に共締めされ
るロワープレート06に3個のゴム柱07を介して質量体08
が弾性支持されたもので、ゴム柱07は一面をロワープレ
ート06に、他面を質量体08に加硫接着されて質量体08を
支持している。
ケース02内は意匠上およびホーン構造などによってスペ
ースが限られているのに対して、ダイナミックダンパは
十分なダンパ性能を得るため必要な質量を確保する必要
があり、そこで各種部材との間隔を適当にあけて質量体
を正確に配置するための位置決めを行い干渉を防止しよ
うとするのが同案の目的とする処である。
解決しようとする課題 しかしケース内スペースが限られ各種部材も内部に配設
されることから質量体が干渉を生じないで移動できる範
囲は、極めて狭く質量体の取付けの際の位置決めが正確
になされても、その干渉を生じない範囲内で最大の質量
を設定することができるにすぎない。
したがって完全に干渉を防止しようとすると十分なダン
パ性能を得るに必要な質量が得られないことがある。
また衝撃的な振動に対して干渉を完全に防止することは
難しく、かかる場合に質量体の角部がワイヤーハーネス
に直接触れてハーネスの被膜に傷をつけたり、さらに切
断のおそれがあり電気系の短絡を招くことがある。
また各部材と質量体とが直接干渉することにより異音を
発する。
次にゴム柱07は質量体08の裏面の一部に接着されている
だけなので接着面積が狭く剥離するおそれがある。
さらにすべてのゴム柱07の接着が剥離したときは、質量
体08が脱落し、ステアリングシャフトの振動によりケー
ス内で自由に移動し、各種部材を破損するおそれがあ
る。
課題を解決するための手段および作用 本考案はかかる問題点に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、上記問題点を解消した振動抑制装置を供す
る点にある。
本考案は、ステアリングシャフトに配設されるベースプ
レートに弾性体を介して質量体を取付ける構成の振動抑
制装置において、前記弾性体と一体に成形された保護被
膜を断面コ字状に形成し、前記質量体の外周に嵌着して
被覆した車両用ステアリング装置の振動抑制装置であ
る。
質量体の外周が保護被膜でおおわれているのでその周囲
の各種部材と干渉したとしても該部材を破損することは
なく、また異音の発生も減少させることができる。
保護被膜と弾性体を一体成形することで弾性体が質量体
を支持する接着部を保護被膜が受け持つことになるので
接着面積が広く、質量体が保護被膜から別体として弾性
体と離別するのを防止できる。
たとえ質量体が保護被膜から剥離したとしても保護被膜
のコ字状部分に質量体が嵌合されている状態は維持され
るので、質量体が脱落するのを防止することができる。
実施例 以下第3図ないし第5図に図示した本考案に係る一実施
例について説明する。
ステアリングシャフト1はその上端部にねじが形成さ
れ、その下方に中心軸と平行に指向した突条が周方向に
亘って複数形成されており、同突条部にステアリングホ
イール取付部材2が嵌合され、同取付部材2にステアリ
ングホイール3がその中央部において固定されて支持さ
れるようになっている。
ステアリングホイール3の中央部はロワーケース5とア
ッパーケース6とによって覆われ、その内部においてダ
イナミックダンパ10がステアリングホイール取付部材2
に装着される。
このダイナミックダンパ10の構造を第4図および第5図
に基づき説明する。
大凡の構造は質量体11がゴム体12を介してベースプレー
ト13に弾性支持されるものである。
ベースプレート13は、矩形の金属板を折曲して中央より
若干偏った位置に凹部を形成したもので、その凹部底体
13aの中央に円孔13dが穿設され、一方の側体13cには小
孔13eが穿設されている。
一方質量体11は厚肉の矩形金属板であり、前記ベースプ
レート13の円孔13d,小孔13eに対応して大径の円孔11aと
小径の円孔11bとが穿設されている。
また質量体11の外周縁部は肉厚が薄く形成されている。
同質量体11をベースプレート13に弾性支持するゴム体12
は、質量体11の薄肉の外周部を断面コ字状に覆うように
して一体成形されて加硫接着される。
また成形されたゴム体12は、上記質量体外周ゴム体部12
aの裏面4隅より4本のゴム支柱部12bが突設されて、そ
の相隣り合う2本のゴム支柱部12b同士の下端部がベー
スプレート嵌合ゴム体部12cによって連結された形状を
している。
両側のベースプレート嵌合ゴム体部12cは互いに平行し
て対向する側面に薄い空隙からなる嵌合凹部が形成され
ている。
したがって質量体11に一体成形されたゴム体12のゴム支
柱部12bを介して設けられた両側のベースプレート嵌合
ゴム体部12cを両側に広げて、ベースプレート13の両側
体13b,13cの両側縁に合わせて嵌合させることで第5図
に図示したダイナミックダンパ10が構成される。
該ダイナミックダンパ10をステアリングシャフト1のボ
ス部に取付けるに際して、前記の如くステアリングシャ
フト1に嵌合されたステアリングホイール取付部材2の
上にベースプレート13の裏面を重ね合わせ円孔13dより
ステアリングシャフト1の先端ねじ部を突出させ、同ね
じ部にナット7を螺合するとともに、もう一方の小孔13
eを取付部材2の所定の雌ねじ部に合わせてねじ8を螺
着せしめる。
質量体11の円孔11a,11bは、かかるナット7およびねじ
8を締付けるための孔であり、このようにしてベースプ
レート13を取付部材2とともにステアリングシャフト1
に緊締し一体に固定する。
したがってねじ8の螺合により回動を阻止されてステア
リングシャフト1に一体に固定されたベースプレート13
に質量体11がゴム体12によって弾性支持されることにな
る。
そしてかかるダイナミックダンパ10の上にアッパーケー
ス6を被せるとゴム体12の特にゴム支柱部12bの変形に
より質量体11が移動できる範囲の空間がケース内部に確
保される。
本実施例に係る振動抑制装置は以上のような構造をして
おり、機関の振動がステアリングシャフト1に伝達され
ると、ステアリングシャフト1のボス部においてダイナ
ミックダンパ10が振動を吸収してステアリングホイール
3に伝達される振動を抑制することができる。
ケース5,6内には図示されないがホーンスイッチのハー
ネス類が配線されるが通常の振動に対しては質量体11の
移動空間は確保され、かかるハーネス類にさらにはケー
ス5,6に質量体11が干渉することはないが、激しい振動
があった場合には、干渉のおそれがある。
かかる場合にも干渉を完全に回避しようとすると、質量
体11を小さくするか、またはケース5,6を大きくする必
要があるが、質量体11を小さくすると十分な振動の吸収
が困難となり、一方ケースを大きくすると、意匠上また
はステアリングホイールの操作上支障が生じる。
したがって従来においても若干の干渉は寛受しなければ
ならず、その際金属性の質量体が直接ケース及びハーネ
ス類に接触して異音を発したり、質量体の角部がハーネ
スを傷つけたり、時には切断する不具合も生じていた。
しかし本実施例の如く質量体11の外周縁部をゴム体12a
で覆うことによりハーネス類あるいはケースに干渉して
異音を発するのを防止し雑音の低減を図ることができる
とともにハーネス類を傷つけあるいは切断したりするこ
とを回避することができ、電気系の短絡といったことも
防止できる。
また質量体11とゴム体12との加硫接着面積が質量体11の
外周縁部全体に亘っているので接着強度が高く剥離する
可能性は極めて低い。
万一質量体11がゴム体12から剥離したとしてもゴム体12
aが質量体11の外周縁部を断面コ字状に覆って包み込む
形をしているので質量体11を保持して脱落を防止するこ
とができる。
したがって脱落した質量体による弊害も回避できる。
考案の効果 本考案は、質量体の外周を保護被膜で覆っているので、
質量体の干渉による雑音の低減およびハーネス類の破損
による不具合の回避を図ることができる。
また質量体の外周に被覆する保護被膜と弾性体とを一体
に成形しているので質量体が弾性体から剥離されること
を防止できる。
さらに弾性体と一体に成形された保護被膜を断面コ字状
に形成して質量体の外周に嵌着しているので万一保護被
膜と質量体とが剥離したとしても質量体の脱落を防止し
て常に保持状態を維持し、脱落による不具合を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のダイナミックダンパのステアリングホイ
ールへの取付位置を示す平面図、第2図は同ダイナミッ
クダンパの構造を示す断面図、第3図は本考案に係る一
実施例のダイナミックダンパのステアリングホイールへ
の取付位置を示す平面図、第4図は同ダイナミックダン
パの構造を示す第3図のIV-IV断面図、第5図は同ダイ
ナミックダンパの斜視図である。 1……ステアリングシャフト、2……ステアリングホイ
ール取付部材、3……ステアリングホイール、5……ロ
ワーケース、6……アッパーケース、7……ナット、8
……ねじ、10……ダイナミックダンパ、11……質量体、
12……ゴム体、13……ベースプレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトに配設されるベース
    プレートに弾性体を介して質量体を取付ける構成の振動
    抑制装置において、 前記弾性体と一体に成形された保護被膜を断面コ字状に
    形成し、前記質量体の外周に嵌着して被覆したことを特
    徴とする車両用ステアリング装置の振動抑制装置。
JP1988065152U 1988-05-19 1988-05-19 車両用ステアリング装置の振動抑制装置 Expired - Lifetime JPH0712211Y2 (ja)

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JPH01168360U JPH01168360U (ja) 1989-11-28
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JP5110708B2 (ja) * 2008-09-26 2012-12-26 東洋ゴム工業株式会社 ダイナミックダンパ
JP5364027B2 (ja) * 2010-04-05 2013-12-11 東洋ゴム工業株式会社 ダイナミックダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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