JPH0712199A - 回転運動機構 - Google Patents

回転運動機構

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JPH0712199A
JPH0712199A JP5156803A JP15680393A JPH0712199A JP H0712199 A JPH0712199 A JP H0712199A JP 5156803 A JP5156803 A JP 5156803A JP 15680393 A JP15680393 A JP 15680393A JP H0712199 A JPH0712199 A JP H0712199A
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shaft
rod
guide
guides
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SOUZOUAN KK
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    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/12Gearings comprising primarily toothed or friction gearing, links or levers, and cams, or members of at least two of these types
    • F16H37/124Gearings comprising primarily toothed or friction gearing, links or levers, and cams, or members of at least two of these types for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H21/00Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides
    • F16H21/10Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane
    • F16H21/16Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • F16H21/18Crank gearings; Eccentric gearings
    • F16H21/36Crank gearings; Eccentric gearings without swinging connecting-rod, e.g. with epicyclic parallel motion, slot-and-crank motion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/18Mechanical movements
    • Y10T74/18056Rotary to or from reciprocating or oscillating
    • Y10T74/18248Crank and slide
    • Y10T74/18256Slidable connections [e.g., scotch yoke]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直線推進力を回転トルクへ変換する効率が高
い回転運動機構を提供する。 【構成】 第1軸ロッド20は、第1軸ガイド16a、
16bと平行な状態で第2の方向Yへ移動可能である。
第2軸ロッド22は、第2軸ガイド18a、18bと平
行な状態で第1の方向Xへ移動可能である。移動体24
は、第1軸ガイド16a、16bと第2軸ガイド18
a、18bに囲繞されて成る矩形平面28内において、
第1軸ロッド20と第2軸ロッド22上を移動可能であ
る。第1の駆動機構26a−dは、第2軸ロッド22を
移動させる。第2の駆動機構34a−dは、第1軸ロッ
ド20を移動させる。出力軸36a、36bは、軸線を
中心として回転可能である。レバー片38a、38b
は、一端が移動体24へ軸着され、他端は出力軸36
a、36bの一端へ固定され、移動体24が出力軸36
a、36bの周囲を旋回した際には出力軸36a、36
bを回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転運動機構に関し、一
層詳細には直線運動を回転運動に変換して取り出す回転
運動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】直線運動を回転運動に変換して取り出す
回転運動機構としては、例えばレシプロ式内燃機関や油
圧モータ等が知られている。いずれもシリンダ内で直線
運動するピストンの出力をクランク軸の回転運動に変換
する機構である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のレシプロ式内燃機関や油圧モータには次のような
課題がある。ピストンとクランク軸との間は、コンロッ
ドによって連結されている。ピストンとコンロッドの一
端は軸着され、両者は相対的に傾動可能になっている。
また、コンロッドとクランク軸との間も軸着され、両者
は相対的に傾動可能になっている。従って、コンロッド
がピストンに対して傾斜し、コンロッドがクランク軸に
対して傾斜した状態でピストンの推進力を受けてもクラ
ンク軸へは100パーセント当該推進力が伝達されな
い。その結果、クランク軸へ伝達されるのはコンロッド
方向への分力をさらにクランク軸方向へ分解した分力に
相当する推進力でありロスが大きい。そのため、クラン
ク軸から取り出せる回転トルクはピストンの推進力と比
較して小さいものになってしまい、直線推進力を回転ト
ルクへ変換する効率が低いという課題がある。従って、
本発明は直線推進力を回転トルクへ変換する効率が高い
回転運動機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、第1の方向
へ平行に配設された1対の第1軸ガイドと、前記第1の
方向に対して直角な第2の方向へ平行に配設された1対
の第2軸ガイドと、前記第1軸ガイドと平行に配され、
第1軸ガイドと平行な状態で前記第2の方向へ移動可能
な第1軸ロッドと、前記第2軸ガイドと平行に配され、
第2軸ガイドと平行な状態で前記第1の方向へ移動可能
な第2軸ロッドと、前記第1軸ガイドと第2軸ガイドに
囲繞されて成る矩形平面内において、前記第1軸ロッド
と第2軸ロッド上を前記第1の方向および第2の方向へ
移動可能な移動体と、前記第2軸ロッドを前記第1の方
向へ移動させるための第1の駆動機構と、前記第1軸ロ
ッドを前記第2の方向へ移動させるための第2の駆動機
構と、軸線を中心として回転可能な出力軸と、一端が前
記移動体へ軸着され、他端は前記出力軸の一端へ固定さ
れ、移動体が出力軸の周囲を旋回した際には出力軸を回
転させるレバー片とを具備することを特徴とする。さら
に、上記の回転運動機構において、前記第1軸ロッドの
前記第1軸ガイドとの平行度を保持するための第1の平
行保持機構と、前記第2軸ロッドの前記第2軸ガイドと
の平行度を保持するための第2の平行保持機構を設けて
もよい。
【0005】
【作用】作用について説明する。レバー片は、一端が移
動体へ軸着され、他端は軸線を中心として回転可能な出
力軸の一端へ固定されている。そこで、移動体が出力軸
の周囲を旋回した際には出力軸は軸線を中心として回転
可能になっている。特に、第1軸ロッドの第1軸ガイド
との平行度を保持するための第1の平行保持機構と、第
2軸ロッドの第2軸ガイドとの平行度を保持するための
第2の平行保持機構を設けると、移動体の移動に伴い、
第1軸ロッドおよび第2軸ロッドが、第1軸ガイドおよ
び第2軸ガイドに対して傾斜しようとしても第1の平行
保持機構および第2の平行保持機構により当該傾斜を防
止可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。 (第1実施例)第1実施例について図1〜図3と共に説
明する。図1には本実施例の回転運動機構の平面図(な
お、底面図も同一である)であり、図2は内部構造を示
した平面断面図であり、図3は正面断面図である。10
は本体を構成する上部カバーであり、12は本体を構成
する下部カバーである。上部カバー10と下部カバー1
2は、四隅に配設された連結ブロック14を介して連結
されている。
【0007】16a、16bはX軸方向(第1の方向)
へ平行に配設された1対のX軸ガイド(第1軸ガイド)
である。詳しい構造は後述するが、X軸ガイド16a、
16bはX軸方向へ移動可能になっている。18a、1
8bはY軸方向(第2の方向)へ平行に配設された1対
のY軸ガイド(第2軸ガイド)である。Y軸ガイド18
a、18bは、X軸ガイド16a、16bに対して直角
な方向へ配設されている。詳しい構造は後述するが、Y
軸ガイド18a、18bはY軸方向へ移動可能になって
いる。20はX軸ロッド(第1軸ロッド)であり、X軸
ガイド16a、16bと平行に配され、各端部がY軸ガ
イド18a、18bへそれぞれ固定されている。従っ
て、X軸ロッド20は、Y軸ガイド18a、18bのY
軸方向への移動に伴い、X軸ガイド16a、16bと平
行な状態でY軸方向へ移動可能になっている。22はY
軸ロッド(第2軸ロッド)であり、Y軸ガイド18a、
18bと平行に配され、各端部がX軸ガイド16a、1
6bへそれぞれ固定されている。従って、Y軸ロッド2
2は、X軸ガイド16a、16bのX軸方向への移動に
伴い、Y軸ガイド18a、18bと平行な状態でX軸方
向へ移動可能になっている。
【0008】24は移動体であり、下部にX軸ロッド2
0が挿通され、上部にY軸ロッド22が挿通されてい
る。移動体24は、スライド軸受を介してX軸ロッド2
0およびY軸ロッド22上をX軸方向およびY軸方向へ
スライド可能になっている。従って、X軸ロッド20お
よびY軸ロッド22のX軸方向およびY軸方向への移動
に伴い、移動体24はX軸ガイド16a、16bとY軸
ガイド18a、18bに囲繞されて成る矩形平面28内
において、2次元運動可能になっている。26a、26
b、26c、26dは第1の駆動機構の一例であるX軸
シリンダであり、連結ブロック14内においてX軸方向
へ向けて固定されている。X軸シリンダ26a、26
b、26c、26dは、圧空を空気ポート30a、30
b、30c、30dへ供給することによりピストン32
a、32b、32c、32dが駆動される。X軸ガイド
16aは各端部がピストン32a、32bへそれぞれ固
定されており、X軸シリンダ26a、26bへの圧空の
供給を選択的に行うことによりX軸ガイド16aをX軸
方向へ移動させることが可能になっている。一方、X軸
ガイド16bは各端部がピストン32c、32dへそれ
ぞれ固定されており、X軸シリンダ26c、26dへの
圧空の供給を選択的に行うことによりX軸ガイド16b
をX軸方向へ移動させることが可能になっている。
【0009】34a、34b、34c、34dは第2の
駆動機構の一例であるY軸シリンダであり、連結ブロッ
ク14内においてY軸方向へ向けて固定されている。Y
軸シリンダ34a、34b、34c、34dは、圧空を
空気ポート30e、30f、30g、30hへ供給する
ことによりピストン32e、32f(Y軸シリンダ34
c、34dのピストンは不図示)が駆動される。Y軸ガ
イド18aは各端部がピストン32eとY軸シリンダ3
4dのピストンへそれぞれ固定されており、Y軸シリン
ダ34a、34dへの圧空の供給を選択的に行うことに
よりY軸ガイド18aをY軸方向へ移動させることが可
能になっている。一方、Y軸ガイド18bは各端部がピ
ストン32fとY軸シリンダ34cのピストンへそれぞ
れ固定されており、Y軸シリンダ34b、34cへの圧
空の供給を選択的に行うことによりY軸ガイド18bを
Y軸方向へ移動させることが可能になっている。36
a、36bは出力軸であり、ボールベアリングを介し、
上部カバー10および下部カバー12に対して軸線を中
心として回転可能になっている。出力軸36a、36b
の先端は、上部カバー10および下部カバー12から突
出しており、他の被駆動回転体(不図示)へ連結可能に
なっている。
【0010】38a、38bはレバー片であり、移動体
24が出力軸36a、36bの周囲を旋回した際には出
力軸36a、36bを回転させる。レバー片38aは、
一端が、ボールベアリングを介して移動体24の上面へ
軸着され、他端は出力軸36aの下端へ固定されてい
る。一方、レバー片38bは、一端が、ボールベアリン
グを介して移動体24の下面へ軸着され、他端は出力軸
36bの上端へ固定されている。
【0011】次に動作について説明する。本実施例にお
いて、X軸シリンダ26aと26d、X軸シリンダ26
bと26c、Y軸シリンダ34aと34b、Y軸シリン
ダ34cと34dは同時に駆動される。この駆動制御
は、不図示のコンプレッサからの圧空を選択的に給排す
る切換弁(不図示)をマイクロコンピュータ内蔵の制御
装置で制御することにより行われる。例えば、図2にお
いて、図示の状態でX軸シリンダ26b、26cおよび
Y軸シリンダ34a、34bに圧空を供給すると、X軸
ガイド16a、16bおよびY軸ロッド22がX軸方向
右方へ、Y軸ガイド18a、18bおよびX軸ロッド2
0がY軸方向下方へ移動しようとする。出力軸36a、
36bはその位置が規制され、回転のみ可能であるの
で、レバー片38a、38bを介して出力軸36a、3
6bへ連繋された移動体24は図示の位置から位置Aま
で時計方向へ回動する。位置Aにおいて、Y軸シリンダ
34a、34bへの圧空の供給を継続し、X軸シリンダ
26b、26cへの圧空の供給を停止し、X軸シリンダ
26a、26dへ圧空を供給すると、Y軸ガイド18
a、18bおよびX軸ロッド20がY軸方向下方へ、X
軸ガイド16a、16bおよびY軸ロッド22がX軸方
向左方へ移動しようとする。その結果、移動体24は位
置Aから位置Bまで時計方向へ回動する。
【0012】位置Bにおいて、X軸シリンダ26a、2
6dへの圧空の供給を継続し、Y軸シリンダ34a、3
4bへの圧空の供給を停止し、Y軸シリンダ34c、3
4dへ圧空を供給すると、X軸ガイド16a、16bお
よびY軸ロッド22がX軸方向左方へ、Y軸ガイド18
a、18bおよびX軸ロッド20がY軸方向上方へ移動
しようとする。その結果、移動体24は位置Bから位置
Cまで時計方向へ回動する。位置Cにおいて、Y軸シリ
ンダ34c、34dへの圧空の供給を継続し、X軸シリ
ンダ26a、26dへの圧空の供給を停止し、X軸シリ
ンダ26b、26cへ圧空を供給すると、Y軸ガイド1
8a、18bおよびX軸ロッド20がY軸方向上方へ、
X軸ガイド16a、16bおよびY軸ロッド22がX軸
方向右方へ移動しようとする。その結果、移動体24は
位置Cから位置Dまで時計方向へ回動する。これを繰り
返すことにより、移動体24を軌道40に沿って連続的
に時計方向へ回転(旋回)させることができ、ひいては
出力軸36a、36bを連続的に時計方向へ回転させる
ことができる。その結果、出力軸36aおよび/または
36bへ連結された被駆動回転体を回転させることがで
きる。なお、出力軸36a、36bを反時計方向へ回転
させる場合は、X軸シリンダ26a、26b、26c、
26d、Y軸シリンダ34a、34b、34c、34d
を上記順序と逆に駆動すればよい。
【0013】実際には、移動体24が出力軸36a、3
6bの周囲を旋回すると、慣性力を受けると共に、X軸
シリンダ26a、26b、26c、26d、Y軸シリン
ダ34a、34b、34c、34dへの圧空の給排に要
する時間がかかるので、X軸シリンダ26a、26b、
26c、26dとY軸シリンダ34a、34b、34
c、34dへの圧空の給排切換位置は位置A、B、C、
Dの若干手前位置となる。この切換位置を検出するため
に、例えば出力軸36bにタイミングプレート42を固
定し、特定の角度回転したらマイクロスイッチ44を作
動させて、位置検出信号を制御装置へ送るようにすれば
よい。この位置検出手段としては、タイミングプレート
42とマイクロスイッチ44に限らず、ロータリーエン
コーダ等を用いてもよい。本実施例の回転運動機構にお
いて、出力軸36a、36bの回転を停止させる場合
は、X軸シリンダ、Y軸シリンダへの圧空の給排切換を
停止すればよい。すると、X軸ガイド16a、16bま
たはY軸ガイド18a、18bの移動が停止するので移
動体24の旋回および出力軸36a、36bの回転が停
止する。
【0014】本実施例では2本のX軸ガイド16a、1
6b(またはY軸ガイド18a、18b)を同時に2個
のX軸シリンダ26a、26dまたは26b、26c
(Y軸シリンダ34a、34bまたは34c、34d)
を駆動するのでX軸ガイド16aと16b(またはY軸
ガイド18aと18b)を同時に同距離、同方向へ移動
させることができる。その結果、装置全体の振動や騒音
の発生を抑制可能となり、さらには安定した高速運転も
可能になっている。また、例えば移動体24が図2図示
の位置から位置Aさらに位置Bへと回動する際に、前述
のとおり位置Aに達する直前にX軸シリンダとY軸シリ
ンダへの圧空の給排を切り換える。その場合、移動体2
4が位置Aに接近すると移動体24のX軸方向の変位量
は極端に小さいため、圧空の供給を切り換えても移動体
24へスムーズに慣性力が与えられるので、ショックが
ほとんど無い。従って、移動体24は安定した旋回が可
能となる。特に高速で移動体24を旋回させる場合有利
である。
【0015】本実施例の回転運動機構の場合、X軸ガイ
ド16a、16bおよびY軸ガイド18a、18bのX
軸方向およびY軸方向への直線移動推進力を移動体24
の旋回に変え、レバー片38a、38bを介した出力軸
36a、36bの回転に変換するので、ロスの発生は移
動体24とレバー片38a、38bの軸着箇所のみとな
り、X軸ガイド16a、16bおよびY軸ガイド18
a、18bの直線推進力を出力軸36a、36bの回転
トルクへ変換する効率を高くすることができる。本実施
例の回転運動機構では機械的な構成も簡単なので、従来
の内燃機関や油圧モータと異なり、サイズ等の変更も容
易に行うことができる。特に、レバー片38a、38b
の長さを変えるという簡単な作業だけで出力軸36a、
36bの回転トルクを調整できるので、1台の回転運動
機構で種々の大きさの回転出力を取り出すことができ
る。
【0016】(第2実施例)第2実施例について図4お
よび図5と共に説明する。なお、第1実施例と同一の構
成部材については第1実施例の構成部材と同一の符号を
付し、説明を省略する。第1実施例の回転運動機構の場
合、X軸ロッド20およびY軸ロッド22の長さが長く
なると、移動体24の変位によりX軸ロッド20の各端
部のY軸位置およびY軸ロッド22の各端部のX軸位置
にズレが生じ易くなる。そこで第2実施例の回転運動機
構にはX軸ロッドのX軸ガイドとの平行度を保持するた
めの第1の平行保持機構と、Y軸ロッドのY軸ガイドと
の平行度を保持するための第2の平行保持機構が設けら
れている。まず、構成について説明する。50a、50
bはX軸方向(第1の方向)へ平行に配設された1対の
X軸ガイド(第1軸ガイド)である。X軸ガイド50
a、50bは直動ガイドであり、下部カバー12上面に
固定されている。X軸ガイド50a、50b上をX軸移
動ブロック52a、52bがそれぞれ移動可能になって
いる。
【0017】54a、54bはY軸方向(第2の方向)
へ平行に配設された1対のY軸ガイド(第2軸ガイド)
である。Y軸ガイド54a、54bは、X軸ガイド50
a、50bに対して直角な方向へ配設されている。Y軸
ガイド54a、54bも直動ガイドであり、下部カバー
12上面に固定されている。Y軸ガイド54a、54b
上をY軸移動ブロック56a、56bがそれぞれ移動可
能になっている。X軸ロッド(第1軸ロッド)58は、
両端が軸受を介してY軸移動ブロック56a、56bへ
それぞれ回転可能に連結されている。X軸ロッド58の
外周面には長さ方向へ3本のスプライン溝60aが刻設
されている。Y軸ロッド(第2軸ロッド)62は、両端
が軸受を介してX軸移動ブロック52a、52bへそれ
ぞれ回転可能に連結されている。Y軸ロッド62の外周
面には長さ方向へ3本のスプライン溝60bが刻設され
ている。
【0018】移動体24の下部内にはX軸ロータ64が
軸線を中心に回転可能に配設されている。X軸ロッド5
8はX軸ロータ64を挿通され、X軸ロータ64はスプ
ライン溝60aと係合している。従って、X軸ロータ6
4はX軸ロッド58上を相対的にX軸方向へ移動可能、
かつX軸ロッド58と一体となって軸線を中心に回転可
能になっている。一方、移動体24の上部内にはY軸ロ
ータ66が軸線を中心に回転可能に配設されている。Y
軸ロッド62はY軸ロータ66を挿通され、Y軸ロータ
66はスプライン溝60bと係合している。従って、Y
軸ロータ66はY軸ロッド62上を相対的にY軸方向へ
移動可能、かつY軸ロッド62と一体となって軸線を中
心に回転可能になっている。
【0019】68a、68bは第1の駆動機構の一例で
あるX軸ロッドレスシリンダであり、連結ブロック14
間にX軸方向へ架設されている。X軸ロッドレスシリン
ダ68a、68bは、圧空を空気ポート70a、70
b、70c、70dへ供給することによりスライダ72
a、72bがX軸ロッドレスシリンダ68a、68b上
をX軸方向へ駆動される。スライダ72aはX軸移動ブ
ロック52aと連結されており、スライダ72bはX軸
移動ブロック52bと連結されている。従って、X軸ロ
ッドレスシリンダ68a、68bへの圧空の供給を選択
的に行うことによりY軸ロッド62および移動体24を
X軸方向へ移動させることが可能になっている。
【0020】74a、74bは第2の駆動機構の一例で
あるY軸ロッドレスシリンダであり、連結ブロック14
間にY軸方向へ架設されている。Y軸ロッドレスシリン
ダ74a、74bは、圧空を空気ポート70e、70
f、70g、70hへ供給することによりスライダ72
c、72dがY軸ロッドレスシリンダ74a、74b上
をY軸方向へ駆動される。スライダ72cはY軸移動ブ
ロック56aと連結されており、スライダ72dはY軸
移動ブロック56bと連結されている。従って、Y軸ロ
ッドレスシリンダ74a、74bへの圧空の供給を選択
的に行うことによりX軸ロッド58および移動体24を
Y軸方向へ移動させることが可能になっている。76
a、76bはX軸ラックであり、下部カバー12上面に
固定されると共に、X軸方向へ平行に配設されている。
78a、78bはY軸ラックであり、下部カバー12上
面に固定されると共に、Y軸方向へ平行に配設されてい
る。
【0021】80a、80bはY軸ピニオンであり、X
軸ロッド58の両端部に固定されている。Y軸ピニオン
80a、80bは、Y軸ラック78a、78bとそれぞ
れ噛合している。X軸ロッド58がY軸方向へ移動され
る場合、Y軸ピニオン80a、80bはY軸ラック78
a、78b上を転動する。その際、X軸ロッド58もY
軸ピニオン80a、80bと一体に回転する。X軸ロッ
ド58の移動中、X軸ロッド58をX軸に対して傾斜さ
せるような外力が作用してもY軸ピニオン80a、80
bとY軸ラック78a、78bが噛合しているのでX軸
ロッド58のX軸ガイド50a、50bとの平行度を常
時保持することが可能となる。すなわち、Y軸ラック7
8a、78bとY軸ピニオン80a、80bで第1の平
行保持機構を構成する。
【0022】82a、82bはX軸ピニオンであり、Y
軸ロッド62の両端部に固定されている。X軸ピニオン
82a、82bは、X軸ラック76a、76bとそれぞ
れ噛合している。Y軸ロッド62がX軸方向へ移動され
る場合、X軸ピニオン82a、82bはX軸ラック76
a、76b上を転動する。その際、Y軸ロッド62もX
軸ピニオン82a、82bと一体に回転する。Y軸ロッ
ド62の移動中、Y軸ロッド62をY軸に対して傾斜さ
せるような外力が作用してもX軸ピニオン82a、82
bとX軸ラック76a、76bが噛合しているのでY軸
ロッド62のY軸ガイド54a、54bとの平行度を常
時保持することが可能となる。すなわち、X軸ラック7
6a、76bとX軸ピニオン82a、82bで第2の平
行保持機構を構成する。
【0023】上記の構成を有する第2実施例の回転運動
機構において、X軸ロッドレスシリンダ68a、68b
において、圧空は空気ポート70aと70d、または空
気ポート70bと70cへ同時に供給することによりY
軸ロッド62および移動体24をX軸方向へ移動させる
ことができる。一方、Y軸ロッドレスシリンダ74a、
74bにおいて、圧空は空気ポート70eと70f、ま
たは空気ポート70hと70gへ同時に供給することに
よりX軸ロッド58および移動体24をY軸方向へ移動
させることができる。本実施例でもX軸ロッドレスシリ
ンダ68a、68bとY軸ロッドレスシリンダ74a、
74bの駆動は不図示のコンプレッサからの圧空を選択
的に給排する切換弁(不図示)をマイクロコンピュータ
内蔵の制御装置で制御することにより行われる。なお、
第2実施例においても第1実施例と同様、X軸ロッドレ
スシリンダ68a、68bおよびY軸ロッドレスシリン
ダ74a、74bの駆動切換位置を検出するための位置
検出手段(例えば、タイミングプレートとマイクロスイ
ッチ、ロータリエンコーダ等)を設けてもよい。
【0024】第2実施例においても移動体24を出力軸
36a、36bの周囲を旋回させて出力軸36a、36
bを回転させる構成は同一である。第2実施例では上述
の第1および第2の平行保持機構を設けることにより、
移動体24が変位してX軸ロッド58およびY軸ロッド
62へ作用する外力の作用点が変位し、X軸ロッド58
およびY軸ロッド62が、X軸ガイド50a、50bお
よびY軸ガイド54a、54bに対して傾斜しようとし
ても当該傾斜を防止可能となり、出力軸36a、36b
から安定した回転力を取り出すことができると共に、機
構全体の振動、騒音の発生等を防止することができる。
特に大トルクを得るためにレバー片38a、38bの長
さを長くした場合に有効である。
【0025】(第3実施例)第3実施例について図6お
よび図7と共に説明する。第3実施例は、第1実施例の
回転運動機構を複数組み合わせた実施例である。図示す
る例は、2個の回転運動機構90a、90bを上下方向
へ連設したものである。回転運動機構90aと90bは
平面的に45度ずらした配置になっている。回転運動機
構90aの移動体92aと回転運動機構90bの移動体
92bは連結され、一体に移動可能になっている。第3
実施例では16個の駆動用シリンダ94が同時に2個づ
つ駆動され、移動体92a、92bを出力軸36a、3
6bの周囲を旋回させ、出力軸36a、36bから回転
力(トルク)を取り出すことが可能になっている。第3
実施例のように複数の回転運動機構90a、90bを組
み合わせることにより、圧空の駆動用シリンダ94への
給排切換位置を多く設定できるので、トルク変動を安定
させることができ、バランス良く移動体92a、92b
を旋回させることができる。その結果、振動等を可及的
に抑制可能となるので、出力軸36a、36bを高速で
回転させたい場合等に有利である。また、複数の回転運
動機構90a、90bを組み合わせることにより出力ト
ルクの増大も可能となる。
【0026】なお、複数の回転運動機構90a、90b
を組み合わせる場合、移動体92aと92bを一体に連
結する他、カプラ等を介して出力軸同士を連結してもよ
い。以上、本発明の好適な実施例について種々述べて来
たが、本発明は上述の実施例に限定されるのではなく、
例えば第1および第2の駆動機構はエアシリンダや空圧
駆動のロッドレスシリンダに限定されるのではなく、油
圧でシリンダ装置を駆動したり、リニアモータ、ソレノ
イド、さらにはピストンを直線運動させる内燃機関等の
直線駆動手段を採用してもよい等、発明の精神を逸脱し
ない範囲でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんで
ある。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る回転運動機構を用いると、
レバー片は、一端が移動体へ軸着され、他端は軸線を中
心として回転可能な出力軸の一端へ固定されている。そ
こで、移動体が出力軸の周囲を旋回した際には出力軸は
軸線を中心として回転可能になっている。従って、第1
軸ロッドと第2軸ロッドの直線推進力を回転力へ変換す
る際にロスが発生する箇所は、移動体とレバー片の軸着
箇所のみなので、当該直線推進力を出力軸の回転トルク
へ変換する効率を高く保持することができる。特に請求
項2の構成を採用すると、移動体の変位に伴って第1軸
ロッドおよび第2軸ロッドが、第1軸ガイドおよび第2
軸ガイドに対して傾斜しようとしても第1の平行保持機
構および第2の平行保持機構により当該傾斜を防止可能
となるので、出力軸から安定した回転力を取り出すこと
ができるので、特に大出力トルクを得るためにレバー片
の長さを長くした場合に有利である。また、出力軸から
安定した回転力を取り出すことができ、機構全体の振
動、騒音の発生等を防止可能となる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転運動機構の第1実施例を示し
た平面図。
【図2】図1の回転運動機構の内部構造を示した平面断
面図。
【図3】図1の回転運動機構の正面断面図。
【図4】第2実施例の回転運動機構の内部構造を示した
平面断面図。
【図5】図4の回転運動機構の正面断面図。
【図6】第3実施例の回転運動機構を示した平面図。
【図7】図6の回転運動機構の正面図。
【符号の説明】
16a、16b X軸ガイド 18a、18b Y軸ガイド 20 X軸ロッド 22 Y軸ロッド 24 移動体 26a、26b、26c、26d X軸シリンダ 28 矩形平面 34a、34b、34c、34d Y軸シリンダ 36a、36b 出力軸 38a、38b レバー片 50a、50b X軸ガイド 54a、54b Y軸ガイド 58 X軸ロッド 62 Y軸ロッド 68 X軸ロッドレスシリンダ 74 Y軸ロッドレスシリンダ 76a、76b X軸ラック 78a、78b Y軸ラック 80a、80b Y軸ピニオン 82a、82b X軸ピニオン 90a、90b 回転運動機構 92a、92b 移動体 94 駆動用シリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向へ平行に配設された1対の第
    1軸ガイドと、 前記第1の方向に対して直角な第2の方向へ平行に配設
    された1対の第2軸ガイドと、 前記第1軸ガイドと平行に配され、第1軸ガイドと平行
    な状態で前記第2の方向へ移動可能な第1軸ロッドと、 前記第2軸ガイドと平行に配され、第2軸ガイドと平行
    な状態で前記第1の方向へ移動可能な第2軸ロッドと、 前記第1軸ガイドと第2軸ガイドに囲繞されて成る矩形
    平面内において、前記第1軸ロッドと第2軸ロッド上を
    前記第1の方向および第2の方向へ移動可能な移動体
    と、 前記第2軸ロッドを前記第1の方向へ移動させるための
    第1の駆動機構と、 前記第1軸ロッドを前記第2の方向へ移動させるための
    第2の駆動機構と、 軸線を中心として回転可能な出力軸と、 一端が前記移動体へ軸着され、他端は前記出力軸の一端
    へ固定され、移動体が出力軸の周囲を旋回した際には出
    力軸を回転させるレバー片とを具備することを特徴とす
    る回転運動機構。
  2. 【請求項2】 前記第1軸ロッドの前記第1軸ガイドと
    の平行度を保持するための第1の平行保持機構と、 前記第2軸ロッドの前記第2軸ガイドとの平行度を保持
    するための第2の平行保持機構とを具備することを特徴
    とする請求項1記載の回転運動機構。
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