JPH0871883A - ワークの搬送装置 - Google Patents
ワークの搬送装置Info
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- JPH0871883A JPH0871883A JP21253594A JP21253594A JPH0871883A JP H0871883 A JPH0871883 A JP H0871883A JP 21253594 A JP21253594 A JP 21253594A JP 21253594 A JP21253594 A JP 21253594A JP H0871883 A JPH0871883 A JP H0871883A
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- Japan
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- work
- piston
- pinion
- support table
- slide table
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持テーブルの往復動端におけるワークへの
衝撃を緩衝するようにしたワークの搬送装置を提供す
る。 【構成】 基台1にはピストン4と従動部材11とが相
互に平行に直線方向に往復動自在に設けられており、こ
れらに形成されたラックにはピニオン14が噛み合って
いる。ピニオン14にはアーム30が取り付けられ、こ
のアーム30の先端に取り付けられた駆動ピン31には
スライドテーブルに形成された貫通孔に嵌合され、スラ
イドテーブルにこれの摺動方向に対して直角の方向に摺
動自在に設けられた支持テーブルにスライドテーブルの
摺動方向に沿って形成された長孔に摺動自在に係合して
いる。したがって、ピストン4の直線運動がピニオン1
4を介して回転運動に変換され、再度スライドテーブル
と支持テーブルとの直線運動に変換されてワークの搬送
に変換される。
衝撃を緩衝するようにしたワークの搬送装置を提供す
る。 【構成】 基台1にはピストン4と従動部材11とが相
互に平行に直線方向に往復動自在に設けられており、こ
れらに形成されたラックにはピニオン14が噛み合って
いる。ピニオン14にはアーム30が取り付けられ、こ
のアーム30の先端に取り付けられた駆動ピン31には
スライドテーブルに形成された貫通孔に嵌合され、スラ
イドテーブルにこれの摺動方向に対して直角の方向に摺
動自在に設けられた支持テーブルにスライドテーブルの
摺動方向に沿って形成された長孔に摺動自在に係合して
いる。したがって、ピストン4の直線運動がピニオン1
4を介して回転運動に変換され、再度スライドテーブル
と支持テーブルとの直線運動に変換されてワークの搬送
に変換される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気圧により作動するピ
ストンを利用してワークを円弧状の軌跡で移動するよう
にしたワークの搬送装置に関する。
ストンを利用してワークを円弧状の軌跡で移動するよう
にしたワークの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物つまりワークを第1の位置から
第2の位置にまで搬送して、両方の位置でそれぞれ相互
に相違した加工を行ったり、第1の位置でワークを支持
テーブルに装填し、第2の位置でワークの加工を行うこ
とがある。第1の位置から第2の位置に向けてワークを
直線状に移動する場合には、空気圧によりピストンを直
線往復動させるようにした空気圧シリンダが使用され
る。
第2の位置にまで搬送して、両方の位置でそれぞれ相互
に相違した加工を行ったり、第1の位置でワークを支持
テーブルに装填し、第2の位置でワークの加工を行うこ
とがある。第1の位置から第2の位置に向けてワークを
直線状に移動する場合には、空気圧によりピストンを直
線往復動させるようにした空気圧シリンダが使用され
る。
【0003】この場合には、ワークを支持するための支
持テーブルが第1の位置と第2の位置との間を往復動す
ることになり、往復動端である両方の位置においては、
ピストンによって支持テーブルには衝撃力が作用するこ
とになるので、それを防止するために、シリンダ内には
クッション機構やショックアブソーバを組み込むことが
ある。このクッション機構としては、たとえば株式会社
オーム社、1989年2月25日発行の「新版油空圧便覧」P
487に記載されるようなものがある。
持テーブルが第1の位置と第2の位置との間を往復動す
ることになり、往復動端である両方の位置においては、
ピストンによって支持テーブルには衝撃力が作用するこ
とになるので、それを防止するために、シリンダ内には
クッション機構やショックアブソーバを組み込むことが
ある。このクッション機構としては、たとえば株式会社
オーム社、1989年2月25日発行の「新版油空圧便覧」P
487に記載されるようなものがある。
【0004】第1の位置と第2の位置とを結ぶ直線状の
軌跡の部分に障害物が存在すると、これらの位置の間を
直線状にワークを移動することはできないので、障害物
を避けてワークを円弧状の軌跡をもって移動させる必要
がある。その場合には、出力軸をある角度の範囲内で回
転往復動させるようにした揺動アクチュエータがワーク
の駆動に使用される。このような場合であっても、揺動
端の位置におけるワークへの衝撃力を小さくするには、
アクチュエータのハウジング内あるいはアクチュエータ
の外部に衝撃を緩衝するためのクッション機構を設ける
ことが必要となる。
軌跡の部分に障害物が存在すると、これらの位置の間を
直線状にワークを移動することはできないので、障害物
を避けてワークを円弧状の軌跡をもって移動させる必要
がある。その場合には、出力軸をある角度の範囲内で回
転往復動させるようにした揺動アクチュエータがワーク
の駆動に使用される。このような場合であっても、揺動
端の位置におけるワークへの衝撃力を小さくするには、
アクチュエータのハウジング内あるいはアクチュエータ
の外部に衝撃を緩衝するためのクッション機構を設ける
ことが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように支持テーブ
ルを往復動させて第1の位置から第2の位置へワークを
空気圧を利用して搬送する場合には、往復動端の位置に
おけるワークに作用する衝撃力を緩衝することが必要と
なり、従来では、前記したクッション機構やショックア
ブソーバをシリンダなどのアクチュエータに組み込むよ
うにしているが、そのためにアクチュエータの構造が複
雑となり、組立工数が増加して製造コストを上昇させて
しまうという欠点がある。
ルを往復動させて第1の位置から第2の位置へワークを
空気圧を利用して搬送する場合には、往復動端の位置に
おけるワークに作用する衝撃力を緩衝することが必要と
なり、従来では、前記したクッション機構やショックア
ブソーバをシリンダなどのアクチュエータに組み込むよ
うにしているが、そのためにアクチュエータの構造が複
雑となり、組立工数が増加して製造コストを上昇させて
しまうという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、空気圧により往復動する
ピストンの直線移動を回転移動に変換するためのアーム
を利用して支持テーブルの往復動端における衝撃を緩衝
するようにしたワークの搬送装置を提供することにあ
る。
ピストンの直線移動を回転移動に変換するためのアーム
を利用して支持テーブルの往復動端における衝撃を緩衝
するようにしたワークの搬送装置を提供することにあ
る。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0009】すなわち、本発明のワークの搬送装置は、
ピストンと従動部材がそれぞれ直線方向に往復動自在に
装着されこれらを噛み合わせるピニオンが装着された基
台を有し、この基台にはピニオンの回転中心軸に対して
直角方向に摺動自在にスライドテーブルが設けられ、さ
らにこのスライドテーブルにはこれの摺動方向に対して
直角の方向に摺動自在にワーク支持用の支持テーブルが
設けられている。ピニオンに固定されたアームの先端に
は駆動ピンが取り付けられ、この駆動ピンはスライドテ
ーブルに形成された貫通孔に嵌合しかつ支持テーブルに
スライドテーブルの摺動方向に形成された長孔に摺動自
在に係合している。従動部材にはこれの直線往復動端の
位置でストッパが当接し、アームのほぼ半円状の軌跡の
揺動ストローク端の位置が規制される。
ピストンと従動部材がそれぞれ直線方向に往復動自在に
装着されこれらを噛み合わせるピニオンが装着された基
台を有し、この基台にはピニオンの回転中心軸に対して
直角方向に摺動自在にスライドテーブルが設けられ、さ
らにこのスライドテーブルにはこれの摺動方向に対して
直角の方向に摺動自在にワーク支持用の支持テーブルが
設けられている。ピニオンに固定されたアームの先端に
は駆動ピンが取り付けられ、この駆動ピンはスライドテ
ーブルに形成された貫通孔に嵌合しかつ支持テーブルに
スライドテーブルの摺動方向に形成された長孔に摺動自
在に係合している。従動部材にはこれの直線往復動端の
位置でストッパが当接し、アームのほぼ半円状の軌跡の
揺動ストローク端の位置が規制される。
【0010】
【作用】上記構成のワークの搬送装置にあっては、ピス
トンの直線運動をピニオンの回転運動に変換し、ピニオ
ンに取り付けられたアームをスライドテーブルと支持テ
ーブルのそれぞれ直線方向に運動を再変換して、支持テ
ーブルに取り付けられたワークを円弧状の軌跡で搬送す
る。これにより、ワークはその揺動ストローク端では一
方のストローク端と他方のストローク端とを直線で結ぶ
方向に対して直角の方向に大きな分速度となる一方、同
一の方向には小さな分速度となってワークが搬送される
ことになるので、ワークには大きな衝撃力が作用しな
い。また、高い搬送精度で障害物を避けてワークを搬送
することができる。
トンの直線運動をピニオンの回転運動に変換し、ピニオ
ンに取り付けられたアームをスライドテーブルと支持テ
ーブルのそれぞれ直線方向に運動を再変換して、支持テ
ーブルに取り付けられたワークを円弧状の軌跡で搬送す
る。これにより、ワークはその揺動ストローク端では一
方のストローク端と他方のストローク端とを直線で結ぶ
方向に対して直角の方向に大きな分速度となる一方、同
一の方向には小さな分速度となってワークが搬送される
ことになるので、ワークには大きな衝撃力が作用しな
い。また、高い搬送精度で障害物を避けてワークを搬送
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例であるワークの搬
送装置の全体を示す斜視図であり、図2は図1における
II−II線に沿う断面図であり、図3は図2におけるIII-
III線に沿う断面図である。
送装置の全体を示す斜視図であり、図2は図1における
II−II線に沿う断面図であり、図3は図2におけるIII-
III線に沿う断面図である。
【0013】四辺形の基台1には、図2に示すように、
相互に平行に第1と第2の2つの案内孔2,3が形成さ
れており、第1の案内孔2内にはピストン4が直線方向
に往復動自在に装着されている。ピストン4の両端部に
はOリングなどのシール材5が設けられており、第1の
案内孔2のうちピストン4の両端側は、それぞれ空気圧
室6,7となっている。
相互に平行に第1と第2の2つの案内孔2,3が形成さ
れており、第1の案内孔2内にはピストン4が直線方向
に往復動自在に装着されている。ピストン4の両端部に
はOリングなどのシール材5が設けられており、第1の
案内孔2のうちピストン4の両端側は、それぞれ空気圧
室6,7となっている。
【0014】空気圧室6を閉塞するプラグ8に形成され
たねじ孔にねじ結合される流路により空気圧室6に対し
て圧縮空気が給排気され、空気圧室7を閉塞するプラグ
9に形成されたねじ孔にねじ結合される流路により空気
圧室7に対して圧縮空気が給排気されるようになってお
り、それぞれの空気圧室6,7に対して圧縮空気を給排
気することにより、ピストン4が直線方向に往復駆動さ
れる。
たねじ孔にねじ結合される流路により空気圧室6に対し
て圧縮空気が給排気され、空気圧室7を閉塞するプラグ
9に形成されたねじ孔にねじ結合される流路により空気
圧室7に対して圧縮空気が給排気されるようになってお
り、それぞれの空気圧室6,7に対して圧縮空気を給排
気することにより、ピストン4が直線方向に往復駆動さ
れる。
【0015】第2の案内孔3内には棒状の従動部材11
が直線方向に往復動自在に装着されている。
が直線方向に往復動自在に装着されている。
【0016】ピストン4にはラック12が形成され、従
動部材11にはラック13が形成され、両方のラック1
2,13にそれぞれ噛み合うピニオン14が基台1に回
転自在に設けられている。
動部材11にはラック13が形成され、両方のラック1
2,13にそれぞれ噛み合うピニオン14が基台1に回
転自在に設けられている。
【0017】基台1の表面にはピストン4の直線往復動
方向と平行な方向に2つのガイドレール15,16が図
示しないねじ部材により固定されており、それぞれのガ
イドレール15,16に摺動自在となったリニアガイド
17,18には、スライドテーブル19が図示しないね
じ部材により固定されている。したがって、このスライ
ドテーブル19は、基台1に対してピストン4および従
動部材11に平行な方向、つまりピニオン14の回転中
心軸に対して直角の方向に摺動自在となっている。
方向と平行な方向に2つのガイドレール15,16が図
示しないねじ部材により固定されており、それぞれのガ
イドレール15,16に摺動自在となったリニアガイド
17,18には、スライドテーブル19が図示しないね
じ部材により固定されている。したがって、このスライ
ドテーブル19は、基台1に対してピストン4および従
動部材11に平行な方向、つまりピニオン14の回転中
心軸に対して直角の方向に摺動自在となっている。
【0018】このスライドテーブル19の表面には、こ
のスライドテーブル19の摺動方向に対して直角の方向
に2つのガイドレール21,22が図示しないねじ部材
により固定されており、それぞれのガイドレール21,
22に摺動自在となったリニアガイド23,24には、
被加工物であるワークを支持するための支持テーブル2
5が図示しないねじ部材により固定されている。したが
って、この支持テーブル25はスライドテーブル19に
対して直角の方向に摺動自在となっている。
のスライドテーブル19の摺動方向に対して直角の方向
に2つのガイドレール21,22が図示しないねじ部材
により固定されており、それぞれのガイドレール21,
22に摺動自在となったリニアガイド23,24には、
被加工物であるワークを支持するための支持テーブル2
5が図示しないねじ部材により固定されている。したが
って、この支持テーブル25はスライドテーブル19に
対して直角の方向に摺動自在となっている。
【0019】ピニオン14は基台1にねじ止めされるリ
テーナ26,27に保持された軸受28により回転自在
に保持されており、このピニオン14にはアーム30が
ねじ止めなどによって固定されている。このアーム30
にはピニオン14の回転中心軸に対して平行に駆動ピン
31が取り付けられており、この駆動ピン31はスライ
ドテーブル19に形成された貫通孔32に嵌合し、さら
に支持テーブル25に形成された長孔33に摺動自在に
嵌合している。この長孔33はスライドテーブル19の
摺動方向に平行に延びて形成されており、支持テーブル
25の摺動方向に対しては直角の方向に延びている。
テーナ26,27に保持された軸受28により回転自在
に保持されており、このピニオン14にはアーム30が
ねじ止めなどによって固定されている。このアーム30
にはピニオン14の回転中心軸に対して平行に駆動ピン
31が取り付けられており、この駆動ピン31はスライ
ドテーブル19に形成された貫通孔32に嵌合し、さら
に支持テーブル25に形成された長孔33に摺動自在に
嵌合している。この長孔33はスライドテーブル19の
摺動方向に平行に延びて形成されており、支持テーブル
25の摺動方向に対しては直角の方向に延びている。
【0020】したがって、ピストン4の両端部側に形成
された2つの空気圧室6,7の一方に圧縮空気を供給す
ると、ピストン4が直線方向に駆動されることになり、
この直線方向のピストン4の運動がピニオン14の回転
運動に変換される。そして、ピニオン14が回転する
と、これに取り付けられたアーム30が回転して駆動ピ
ン31が円弧状軌跡となって移動する。これにより、ス
ライドテーブル19がガイドレール15,16に沿って
摺動するとともに、支持テーブル25がガイドレール2
1,22に沿って摺動することになり、結果的に支持テ
ーブル25は円弧状の軌跡で移動する。
された2つの空気圧室6,7の一方に圧縮空気を供給す
ると、ピストン4が直線方向に駆動されることになり、
この直線方向のピストン4の運動がピニオン14の回転
運動に変換される。そして、ピニオン14が回転する
と、これに取り付けられたアーム30が回転して駆動ピ
ン31が円弧状軌跡となって移動する。これにより、ス
ライドテーブル19がガイドレール15,16に沿って
摺動するとともに、支持テーブル25がガイドレール2
1,22に沿って摺動することになり、結果的に支持テ
ーブル25は円弧状の軌跡で移動する。
【0021】図4には駆動ピン31の移動軌跡つまり支
持テーブル25の移動軌跡が示されており、符号Mで示
すように、駆動ピン31はほぼ半円形つまり180°の
揺動ストロークで移動するようになっており、駆動ピン
31は符号31aと31bとで示す揺動ストローク端を
有している。一方の揺動ストローク端はワークを搬送す
る場合の第1の位置となり、他方の揺動ストローク端は
第2の位置となる。
持テーブル25の移動軌跡が示されており、符号Mで示
すように、駆動ピン31はほぼ半円形つまり180°の
揺動ストロークで移動するようになっており、駆動ピン
31は符号31aと31bとで示す揺動ストローク端を
有している。一方の揺動ストローク端はワークを搬送す
る場合の第1の位置となり、他方の揺動ストローク端は
第2の位置となる。
【0022】ピストン4をプラグ9に接近させると駆動
ピン31は揺動ストローク端31aとなり、プラグ8に
接近させると駆動ピン31は反対側の揺動ストローク端
31bとなる。駆動ピン31の揺動ストローク端の位置
を規制するために、基台1にねじ止めされたブラケット
34,35にはストッパ36,37がねじ結合されてい
る。それぞれのストッパ36,37はねじ部材からな
り、これを回転させることにより、それぞれのストッパ
36,37が従動部材11の両端面に当接する位置を調
整することができる。これにより、従動部材11の直線
往復動のストロークが変化されて、駆動ピン31の揺動
ストローク、つまり支持テーブル25に支持されたワー
クWの揺動ストロークを調整することができる。
ピン31は揺動ストローク端31aとなり、プラグ8に
接近させると駆動ピン31は反対側の揺動ストローク端
31bとなる。駆動ピン31の揺動ストローク端の位置
を規制するために、基台1にねじ止めされたブラケット
34,35にはストッパ36,37がねじ結合されてい
る。それぞれのストッパ36,37はねじ部材からな
り、これを回転させることにより、それぞれのストッパ
36,37が従動部材11の両端面に当接する位置を調
整することができる。これにより、従動部材11の直線
往復動のストロークが変化されて、駆動ピン31の揺動
ストローク、つまり支持テーブル25に支持されたワー
クWの揺動ストロークを調整することができる。
【0023】このような構造の搬送装置を用いてワーク
を搬送するには、支持テーブル25にワークWを図1に
示すように取り付ける。ワークWの支持テーブル25に
対する取り付けは、支持テーブル25に設けられた図示
しないチャックなどを介して行っても良く、ねじ部材な
どを用いて直接取り付けるようにしても良い。
を搬送するには、支持テーブル25にワークWを図1に
示すように取り付ける。ワークWの支持テーブル25に
対する取り付けは、支持テーブル25に設けられた図示
しないチャックなどを介して行っても良く、ねじ部材な
どを用いて直接取り付けるようにしても良い。
【0024】たとえば、図4において駆動ピン31が揺
動ストローク端31aの位置でワークWを支持テーブル
25に取り付け、揺動ストローク端31bの位置まで搬
送する場合には、空気圧室6内に圧縮空気を供給して、
駆動ピン31を揺動ストローク端31aの位置に設定し
ておく。この状態で空気圧室7内に圧縮空気を供給する
と、ピストン4の直線移動によりピニオン14が図4に
おいて時計方向に回転する。この回転速度が一定であっ
ても、回転の初期は駆動ピン31のピストン4に平行な
方向の分速度が少なく、徐々に分速度が上昇するので、
図4において下方に向かう方向には低速度で図4におい
て右側に向かう方向には高速度で駆動ピン31つまり支
持テーブル25に一体のワークWは移動が開始され、徐
々に図4において下方に向かう程、分速度が高くなる。
動ストローク端31aの位置でワークWを支持テーブル
25に取り付け、揺動ストローク端31bの位置まで搬
送する場合には、空気圧室6内に圧縮空気を供給して、
駆動ピン31を揺動ストローク端31aの位置に設定し
ておく。この状態で空気圧室7内に圧縮空気を供給する
と、ピストン4の直線移動によりピニオン14が図4に
おいて時計方向に回転する。この回転速度が一定であっ
ても、回転の初期は駆動ピン31のピストン4に平行な
方向の分速度が少なく、徐々に分速度が上昇するので、
図4において下方に向かう方向には低速度で図4におい
て右側に向かう方向には高速度で駆動ピン31つまり支
持テーブル25に一体のワークWは移動が開始され、徐
々に図4において下方に向かう程、分速度が高くなる。
【0025】この分速度は、揺動ストローク端31aの
位置から90°だけアーム30が回転した時点で最大と
なり、ここを過ぎて揺動ストローク端31bに向かうに
従って徐々に小さくなる。したがって、ワークWが揺動
ストローク端31bの位置つまり第2の位置まで搬送さ
れる際には、図4において下方に向かう分速度が徐々に
小さくなり、揺動ストローク端31bでゼロとなって停
止するので、揺動ストローク端31bにおいては支持テ
ーブル25つまりワークWに対しては大きな衝撃力が作
用することがない。
位置から90°だけアーム30が回転した時点で最大と
なり、ここを過ぎて揺動ストローク端31bに向かうに
従って徐々に小さくなる。したがって、ワークWが揺動
ストローク端31bの位置つまり第2の位置まで搬送さ
れる際には、図4において下方に向かう分速度が徐々に
小さくなり、揺動ストローク端31bでゼロとなって停
止するので、揺動ストローク端31bにおいては支持テ
ーブル25つまりワークWに対しては大きな衝撃力が作
用することがない。
【0026】つまり、ストローク端では両方のストロー
ク端を最短距離で結ぶ直線方向の分速度が小さくなるか
ゼロとなり、これに対してほぼ直角方向の分速度が大き
くなるので、支持テーブル25そしてワークWには大き
な衝撃が作用しなくなる。このことは、揺動ストローク
端31bから揺動ストローク端31aに向けてワークW
を搬送する場合にも同様であり、装置にクッション機構
やショックアブソーバの機構を組み込むことなく、スト
ローク端におけるワークWへの衝撃を小さくすることが
できる。
ク端を最短距離で結ぶ直線方向の分速度が小さくなるか
ゼロとなり、これに対してほぼ直角方向の分速度が大き
くなるので、支持テーブル25そしてワークWには大き
な衝撃が作用しなくなる。このことは、揺動ストローク
端31bから揺動ストローク端31aに向けてワークW
を搬送する場合にも同様であり、装置にクッション機構
やショックアブソーバの機構を組み込むことなく、スト
ローク端におけるワークWへの衝撃を小さくすることが
できる。
【0027】しかも、ワークWは円弧状の軌跡で搬送さ
れるので、両方の揺動ストローク端31a,31bを最
短距離つまり直線で結ぶ軌跡の途中に障害物が存在する
場合にそれを避けてワークWを搬送することができる。
れるので、両方の揺動ストローク端31a,31bを最
短距離つまり直線で結ぶ軌跡の途中に障害物が存在する
場合にそれを避けてワークWを搬送することができる。
【0028】揺動ストロークを変更する場合には、図3
に示すように、ピニオン14の回転中心軸と駆動ピン3
1の中心軸との間の距離をRとすると、この距離Rが相
違したアーム30に変更し、さらにストッパ36,37
を調整回転させれば良く、他の部材を変更することな
く、揺動ストロークを変更することできる。
に示すように、ピニオン14の回転中心軸と駆動ピン3
1の中心軸との間の距離をRとすると、この距離Rが相
違したアーム30に変更し、さらにストッパ36,37
を調整回転させれば良く、他の部材を変更することな
く、揺動ストロークを変更することできる。
【0029】図示したワークの搬送装置によるワークW
の搬送は、図5(a)に示すように、支持テーブルを水
平面内において移動させることによりワークを水平方向
に移動させるようにしたり、図5(b)に示すように、
上下方向に移動させるようにしたり、または図5(c)
に示すように、上下方向の軌跡を通して相互に水平面内
に位置する第1の位置と第2の位置との間にワークを搬
送するようにしても良い。さらには、これらの搬送方向
の中間の搬送方向つまり傾斜させた移動軌跡をもってワ
ークWを搬送する場合にも、この装置を適用することが
できる。
の搬送は、図5(a)に示すように、支持テーブルを水
平面内において移動させることによりワークを水平方向
に移動させるようにしたり、図5(b)に示すように、
上下方向に移動させるようにしたり、または図5(c)
に示すように、上下方向の軌跡を通して相互に水平面内
に位置する第1の位置と第2の位置との間にワークを搬
送するようにしても良い。さらには、これらの搬送方向
の中間の搬送方向つまり傾斜させた移動軌跡をもってワ
ークWを搬送する場合にも、この装置を適用することが
できる。
【0030】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0031】たとえば、スライドテーブル19の摺動方
向は図示する場合にはピストン4の移動方向と平行な方
向となっているが、スライドテーブル19をピストン4
の移動方向に対してほぼ直角の方向あるいは所定の角度
をなした方向に設定することができる。
向は図示する場合にはピストン4の移動方向と平行な方
向となっているが、スライドテーブル19をピストン4
の移動方向に対してほぼ直角の方向あるいは所定の角度
をなした方向に設定することができる。
【0032】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0033】(1).アームの回転運動を利用して支持テー
ブルを移動させるようにしたので、揺動ストローク端に
おいてはアームにより駆動される支持テーブルの移動方
向が揺動ストローク端を直線で結んだ方向に対してほぼ
直角あるいはこれに近い方向となり、ワークには大きな
衝撃力が作用することがなくなる。
ブルを移動させるようにしたので、揺動ストローク端に
おいてはアームにより駆動される支持テーブルの移動方
向が揺動ストローク端を直線で結んだ方向に対してほぼ
直角あるいはこれに近い方向となり、ワークには大きな
衝撃力が作用することがなくなる。
【0034】(2).したがって、装置内に衝撃力を緩衝す
るためのクッション機構やショックアブソーバなどを組
み込むことなく、ストローク端におけるワークへの衝撃
を少なくすることができる。
るためのクッション機構やショックアブソーバなどを組
み込むことなく、ストローク端におけるワークへの衝撃
を少なくすることができる。
【0035】(3).支持テーブルは円弧状の軌跡を通って
移動することになるので、支持テーブルの揺動スローク
端を直線で結ぶ線の上に障害物が存在する場合にそれを
避けてワークを搬送することができる。
移動することになるので、支持テーブルの揺動スローク
端を直線で結ぶ線の上に障害物が存在する場合にそれを
避けてワークを搬送することができる。
【0036】(4).ピストンの直線運動を回転運動に変換
するピニオンに設けられたアームの回転運動をスライド
テーブルの直線運動とこれに対して直角方向の支持テー
ブルの直線運動とに再度変換して、支持テーブルを円弧
状に移動するようにしたので、スライドテーブルと支持
テーブルとをそれぞれ高精度で摺動させることができ、
支持テーブルに取り付けられるワークを高精度で所定の
位置にまで搬送することがきる。
するピニオンに設けられたアームの回転運動をスライド
テーブルの直線運動とこれに対して直角方向の支持テー
ブルの直線運動とに再度変換して、支持テーブルを円弧
状に移動するようにしたので、スライドテーブルと支持
テーブルとをそれぞれ高精度で摺動させることができ、
支持テーブルに取り付けられるワークを高精度で所定の
位置にまで搬送することがきる。
【図1】本発明の一実施例であるワークの搬送装置の外
観を示す斜視図である。
観を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う断面図である。
【図3】図2におけるIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図3におけるIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】(a),(b),(c)はそれぞれ本発明のワ
ークの搬送装置の設置態様を示す概略斜視図である。
ークの搬送装置の設置態様を示す概略斜視図である。
1 基台 2,3 案内孔 4 ピストン 5 シール材(Oリング) 6,7 空気圧室 8,9 プラグ 11 従動部材 12,13 ラック 14 ピニオン 15,16 ガイドレール 17,18 リニアガイド 19 スライドテーブル 21,22 ガイドレール 23,24 リニアガイド 25 支持テーブル 26,27 リテーナ 28 軸受 30 アーム 31 駆動ピン 32 貫通孔 33 長孔 34,35 ブラケット 36,37 ストッパ W ワーク
Claims (2)
- 【請求項1】 ピストンが直線方向に往復動自在に装着
される第1案内孔およびこの第1案内孔に平行に形成さ
れ従動部材が直線方向に往復動自在に装着される第2の
案内孔とを有する基台と、 前記ピストンおよび前記従動部材のそれぞれに形成され
たラックと噛み合い前記基台に回転自在に設けられたピ
ニオンと、 前記ピニオンの回転中心軸に対して直角方向に摺動自在
に前記基台に設けられるスライドテーブルと、 前記スライドテーブルの摺動方向に対して直角の方向に
摺動自在に前記スライドテーブルに設けられワークを支
持する支持テーブルと、 前記ピニオンに固定されたアームの先端に前記回転中心
軸に平行に取り付けられ、前記スライドテーブルに形成
された貫通孔に嵌合しかつ前記支持テーブルに前記スラ
イドテーブルの摺動方向に形成された長孔に摺動自在に
係合する駆動ピンと、 前記従動部材にこれの直線往復動端の位置で当接して前
記アームのほぼ半円状の軌跡の揺動ストローク端の位置
を規制するストッパとを有することを特徴とするワーク
の搬送装置。 - 【請求項2】 前記ストッパは前記基台にねじ結合され
る調整ねじにより形成され、前記従動部材の直線往復動
のストロークを変化させることにより前記ワークの揺動
ストロークを調整し得るようにしたことを特徴とする請
求項1記載のワークの搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21253594A JPH0871883A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ワークの搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21253594A JPH0871883A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ワークの搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871883A true JPH0871883A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16624288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21253594A Pending JPH0871883A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ワークの搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0871883A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108527148A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-14 | 马鞍山市恒永利机械科技有限公司 | 一种便于调节的复合内表面磨床工件输送装置 |
CN109396250A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-01 | 安徽中斯特流体设备有限公司 | 一种高效率多功能蝶阀加工用设备 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP21253594A patent/JPH0871883A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108527148A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-14 | 马鞍山市恒永利机械科技有限公司 | 一种便于调节的复合内表面磨床工件输送装置 |
CN108527148B (zh) * | 2018-04-19 | 2024-06-04 | 马鞍山市恒永利机械科技有限公司 | 一种便于调节的复合内表面磨床工件输送装置 |
CN109396250A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-01 | 安徽中斯特流体设备有限公司 | 一种高效率多功能蝶阀加工用设备 |
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