JPH07121167A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07121167A
JPH07121167A JP5287783A JP28778393A JPH07121167A JP H07121167 A JPH07121167 A JP H07121167A JP 5287783 A JP5287783 A JP 5287783A JP 28778393 A JP28778393 A JP 28778393A JP H07121167 A JPH07121167 A JP H07121167A
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JP
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tone color
key
tone
register
range
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JP5287783A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Kokito
真一郎 小木戸
Hiroshi Morokuma
浩志 諸隈
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上鍵域と下鍵域とに異なる音色を割り当てる
と同時に、1つの押鍵に対して複数の音色を同時発音す
ることができる電子楽器を実現する。 【作用】 スプリットスイッチ5bおよびレイヤスイッ
チ5cが共にオン設定された場合、CPU2が上鍵域に
UMレジスタおよびLMレジスタに格納された音色情報
を割り当てると共に、下鍵域にLMレジスタおよびLS
レジスタに格納される音色情報を割り当てる。これによ
り、上鍵域と下鍵域とに異なる音色を割り当てると同時
に、1つの押鍵に対して複数の音色を同時発音すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上鍵域と下鍵域とに異
なる音色を割り当てると同時に、1つの押鍵に対して複
数の音色を同時発音可能とする電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年の電子楽器において
は、「音色スプリット」と呼ばれる機能や、「レイヤ」
と呼ばれる機能を具備する機種が開発されている。「音
色スプリット」とは、鍵盤の所定鍵を分割点として上鍵
域と下鍵域とに鍵域分割し、分割された鍵域毎に異なる
音色をアサインしておき、これら上鍵域と下鍵域とにお
いて押鍵がなされた場合、互いに異なる音色の楽音を発
生させる機能である。また、「レイヤ」は鍵盤における
1つの押鍵に対して複数の音色の楽音を同時に発音可能
とする機能である。
【0003】こうした音色割り当てを行う電子楽器で
は、「音色スプリット」および「レイヤ」の各機能を選
択する選択操作子が設けられている。ここで、図11お
よび図12を参照して選択操作に応じた音色割り当て態
様について説明しておく。まず、図11(a)に示すよ
うに、「音色スプリット」および「レイヤ」の各機能を
選択する操作子SPLIT、LAYERがオフ状態にあ
る時、図12(a)に示すように全鍵域にわたって音色
Aが割り当てられたとする。
【0004】次に、図11(b)のように、操作子SP
LITをオン設定して「音色スプリット」機能を選択す
ると、図12(b)の通り、上鍵域側に先の音色Aがア
サインされ、下鍵域側に選択された音色Bがアサインさ
れる。この結果、上鍵域および下鍵域の各鍵を押鍵した
時、音色Aと音色Bとの楽音が発音される。次いで、操
作子LAYERをオン設定して「レイヤ」機能を選択す
ると、図12(c)に示すように、全鍵域に先の音色A
が割り当てられると共に、音色Cが割り当てられる。こ
れにより、1つの押鍵操作で音色Aおよび音色Cの楽音
が同時発音される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子楽器にあっては、図12に示す通り、「音色ス
プリット」機能と「レイヤ」機能とを同時に選択する動
作モードが定義されておらず、上鍵域と下鍵域とに異な
る音色を割り当てると同時に、1つの押鍵に対して複数
の音色を同時発音可能とする機能が望まれている。特
に、演奏の深みや演奏表現力を鑑みると、多様な音色の
楽音を同時発音させることが好ましい場合もある。した
がって、こうした観点からも「音色スプリット」機能と
「レイヤ」機能とを同時に機能させ得る電子楽器が必須
となっている。そこで本発明は、上鍵域と下鍵域とに異
なる音色を割り当てると同時に、1つの押鍵に対して複
数の音色を同時発音することができる電子楽器を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、鍵盤と、複数の音色情報を記憶してなり、こ
れら複数の音色情報のいずれかを択一的に選択する音色
選択手段と、前記鍵盤の鍵域を上鍵域と下鍵域とに分割
する鍵域分割を指示する第1の操作子を有し、当該第1
の操作子が操作された場合、前記音色選択手段によって
選択される第1および第2の音色情報を、前記上鍵域と
下鍵域とに割り当てる第1の音色割り当て手段と、1つ
の押鍵に対して複数の音色の楽音を同時発音するよう指
示する第2の操作子を備え、当該第2の操作子が操作さ
れた場合、前記音色選択手段によって選択される第3お
よび第4の音色情報を前記鍵盤の全鍵域に割り当てる第
2の音色割り当て手段と、前記第1および第2の操作子
が操作された場合、前記上鍵域に前記第1および第3の
音色情報を割り当てると共に、前記下鍵域に前記第2お
よび第4の音色情報を割り当てる音色割り当て制御手段
とを具備することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明によれば、第1および第2の操作子が操
作された場合、音色割り当て制御手段が上鍵域に第1お
よび第3の音色情報を割り当てると共に、下鍵域に第2
および第4の音色情報を割り当てる。これにより、上鍵
域と下鍵域とに異なる音色を割り当てると同時に、1つ
の押鍵に対して複数の音色を同時発音することが可能に
なる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 A.実施例の構成 図1は、本発明の一実施例による電子楽器の概略構成を
示すブロック図である。この図において、1は鍵盤であ
り、各鍵毎の押離鍵および押離鍵速度を検出し、キーオ
ン信号、キーナンバ、キーオフ信号、あるいは押離タッ
チを表すベロシティ等の演奏情報を出力する。2は楽器
各部を制御するCPUであり、その動作については後述
する。3はCPU2にロードされる各種制御プログラム
や、これらプログラムで用いられる各種データなどが記
憶されるROMである。4はCPU2のワークエリアと
して使用されるRAMであり、各種演算結果やレジスタ
/フラグデータ等が一時記憶される。5はこの電子楽器
の操作パネルであり、各種操作スイッチおよび各スイッ
チ設定状態などを表示するLED表示部から構成され
る。
【0009】ここで、図2を参照して操作パネル5に配
設される操作スイッチおよびLED表示部について説明
する。図2において、5aはこの電子楽器をオンオフす
る電源スイッチ、5bは前述した音色スプリット機能を
選択するスプリットスイッチである。スプリットスイッ
チ5bは、操作に応じてオルタネートにオンオフする操
作子であり、オン設定されている状態でLED2が点灯
表示するようになっている。5cはレイヤ機能を選択す
るレイヤスイッチである。レイヤスイッチ5cは、上記
スイッチSPLITと同様、操作に応じてオルタネート
にオンオフする操作子であり、オン設定されている状態
でLED1が点灯表示する。5d−1〜5d−5はそれ
ぞれ音色セレクタであり、それぞれを操作することで音
色A〜Eが選択される。
【0010】次に、再び図1を参照して実施例の構成に
ついて説明を進める。図において、6は周知の波形メモ
リ読み出し方式で構成される音源であり、ポリフォニッ
ク発音するよう複数の同時発音チャンネルを備える。す
なわち、音源6は、後述する動作に基づき、少なくとも
音色A〜Eの楽音を同時発音する発音チャンネルを具備
する。7は音源6から出力される楽音信号に対して各種
フィルタリングを施して不要ノイズの除去や効果音を付
与した後、これを増幅してスピーカから発音するサウン
ドシステムである。
【0011】B.実施例の動作 次に、上記構成による実施例の動作について図3〜図1
2を参照して説明する。ここでは、図8(イ)〜(ニ)
に示す動作モード別の動作について説明する。すなわ
ち、スプリットスイッチ5bおよびレイヤスイッチ5
cが共にオフ設定される通常モードと、スプリットス
イッチ5bがオン設定されるスプリットモードと、レ
イヤスイッチ5cがオン設定されるレイヤモードと、
本願発明の要旨であるスプリットモードとレイヤモード
とが同時設定されるデュアルモードの各動作について説
明するものとする。なお、これら動作モードの説明にあ
たって、通常モードでは予め「音色A」がセットされ、
これに続くモード変更に際して、「音色B」、「音色
C」および「音色D」が順次選択されるものとする。
【0012】(1)通常モードの動作 まず、この実施例による電子楽器に電源が投入される
と、CPU2はROM3から所定の制御プログラムをロ
ードし、図3に示すステップS2に処理を進める。ステ
ップS2では、RAM4に格納される各種レジスタやフ
ラグ類をリセットする初期化がなされる。この初期化で
は、電源投入時における操作スイッチの設定状況に応じ
てその動作モードが定まる。ここでは、上述したスプリ
ットスイッチ5bおよびレイヤスイッチ5cが共にオフ
設定されることから、音色スプリット機能およびレイヤ
機能が機能しない通常モードとなる。こうして初期化が
なされると、CPU1の処理は、次のステップS4に進
み、鍵盤1の各鍵を順番に走査して押鍵の有無を検出す
る。
【0013】キーオン時の動作 次いで、ステップS6では、押鍵操作に対応するキーオ
ンが有るか否かを判断する。いま、例えば、所定の鍵が
押鍵されたとすると、ここでの判断結果は「YES」と
なり、次のステップS8に進む。ステップS8では、押
鍵操作に対応して生成されるキーナンバをレジスタKE
YREGにセットする。次いで、CPU2はステップS
10に進み、レイヤスイッチ5cがオン設定されている
か、つまり、レイヤモードであるか否かを判断するが、
この場合、通常モードであるから、判断結果は「NO」
となり、ステップS12に処理を進める。ステップS1
2では、周知の発音割り当て処理あるいはトランケート
処理により得られた音源6の空き発音チャンネルナンバ
をレジスタNに書き込む。
【0014】こうして音源6の発音チャンネルが割り当
てられると、CPU2はステップS14に進み、SCレ
ジスタ群の内、N番目のレジスタに上記レジスタKEY
REGから読み出したキーナンバをセットする。これに
より、音源6側に押鍵に対応したキーナンバが転送され
る。次いで、この後、CPU2は図5に示すステップS
16に進み、スプリットスイッチ5bがオン設定されて
いるか否かを判断する。この場合、スプリットモードで
はないから、判断結果が「NO」となり、ステップS1
8に進む。ステップS18に進むと、CPU2は、SC
レジスタ群の内、N番目のレジスタにセットされたキー
ナンバと、UMレジスタ(後述する)にセットされた音
色Aを指定する音色番号とを読み出し、これを音源6側
へ送出する。そして、ステップS20に進み、音源6に
対してキーオンを指示する。これにより、押鍵操作に応
じた音高の楽音が音色Aで発音される。
【0015】キーオフ時の動作 そして、いま、押鍵された鍵が離鍵されると、上述した
ステップS6の判断結果が「NO」となり、CPU2の
処理が図6に示すステップS22に進む。ステップS2
2では、対応する鍵がキーオフイベントを発生したか否
かを判断する。この場合、キーオフイベントを発生する
ので、判断結果は「YES」となり、次のステップS2
4へ進む。なお、押鍵操作がなされず、キーオフイベン
トも発生しない場合には、ここでの判断結果は「NO」
となり、後述するステップS30に進む。
【0016】ステップS24では、キーオフされた鍵の
キーナンバをレジスタKEYREGにセットし、続い
て、ステップS26では、このレジスタKEYREGに
書き込まれたキーナンバに対応するSCレジスタ群をサ
ーチする。次いで、ステップS28では、サーチされた
N番目レジスタに対応する発音チャンネルへキーオフを
指示する。これにより、音源6は離鍵操作に応じて該当
する発音チャンネルを消音する。
【0017】このようにして離鍵に対応する処理が完了
すると、CPU2は、ステップS30に処理を進め、全
鍵域の鍵走査が完了したか否かを判断する。ここで、全
鍵域の鍵走査が完了していなければ、判断結果が「N
O」となり、前述したステップS4以降を繰り返す。一
方、鍵走査が一巡した時には、判断結果が「YES」と
なり、ステップS32へ進む。ステップS32では、レ
イヤスイッチ5cを走査し、続くステップS34では、
この走査結果に基づき、レイヤスイッチ5cがオン操作
されたか否かを判断する。この場合、通常モードである
から、判断結果は「NO」となり、次のステップS36
に進む。ステップS36では、レイヤスイッチ5cの近
傍に配設されるオンオフ表示用のLED1を消灯する。
【0018】次に、ステップS38に進むと、CPU2
はスプリットスイッチ5bを走査し、続くステップS4
0(図7参照)では、この走査結果に基づき、スプリッ
トスイッチ5bがオン操作されたか否かを判断する。こ
の場合、通常モードであるから、判断結果は「NO」と
なり、次のステップS42に進む。ステップS42で
は、スプリットスイッチ5bの近傍に配設されるオンオ
フ表示用のLED2を消灯する。そして、次のステップ
S44に進み、音色セレクタ5d−1〜5d〜5(図2
参照)を走査して音色設定状態を検出し、次のステップ
S46に進む。
【0019】ステップS46では、検出した音色設定状
態に対応する音色番号をUMレジスタにセットする。こ
の場合、音色セレクタ5d−1が電源投入時点からオン
設定されているので、音色Aを表す音色番号がUMレジ
スタに書き込まれる。このように、通常モードにおいて
は、全鍵域にこのUMレジスタにセットされる音色番号
の音色が割り当てられる。つまり、この例の場合には、
図9(イ)に示すように、全鍵域に音色Aがアサインさ
れる。次いで、ステップS48に進むと、次の鍵走査の
準備として鍵走査番号を「0」、すなわち、最低音高に
対応する鍵走査番号にリセットし、この後、前述したス
テップS4(図3参照)に処理を戻す。
【0020】(2)スプリットモードの動作 次に、上述した通常モード中にスプリットスイッチ5b
がオン設定されると共に、音色セレクタ5d−2が操作
され、音色Bが選択されたとする。ここで、押離鍵操作
がなされていない時には、前述したステップS40(図
7参照)の判断結果が「YES」となり、CPU2の処
理はステップS50に進む。ステップS50では、スプ
リットスイッチ5bの近傍に配設されるオンオフ表示用
のLED2を点灯し、続く、ステップS52では、音色
セレクタ5d−1〜5d〜5(図2参照)を走査して音
色設定状態を検出する。そして、ステップS54では、
検出した音色設定状態、すなわち、音色Bに対応する音
色番号をLMレジスタにセットする。このように、スプ
リットモードでは、図9(ロ)に示すように、上鍵域へ
先にセットされた音色Aが割り当てられ、一方、下鍵域
には続いてセットされた音色Bが割り当てられる。
【0021】そして、いま、例えば、鍵域分割位置SP
LITより高い音高関係にある鍵を押鍵操作すると、前
述したステップS4〜S14を経て図5に示すステップ
S16に処理が進み、現在スプリットモードにあるか否
かを判断する。この場合、スプリットモードであるから
判断結果は「YES」となり、次のステップS56に進
む。ステップS56では、レジスタKEYREGにセッ
トされたキーナンバが鍵域分割位置SPLITより高い
音高関係にあるか否かを判断する。この場合、鍵域分割
位置SPLITより高い音高関係にある鍵を押鍵操作し
ているため、判断結果は「NO」となり、前述したステ
ップS18以降の処理がなされ、これにより、音色Aの
楽音が発音される。
【0022】次いで、この音色Aの楽音が離鍵に応じて
消音され、この時点で鍵域分割位置SPLITより低い
音高関係にある鍵を新たに押鍵操作したとする。そうす
ると、上述したステップS56(図5参照)の判断結果
が「YES」となり、ステップS58に進む。ステップ
S58では、SCレジスタ群の内、N番目のレジスタに
セットされたキーナンバと、LMレジスタにセットされ
た音色Bを指定する音色番号とを読み出し、これを音源
6側へ送出する。そして、CPU2は、ステップS20
に進み、音源6に対してキーオンを指示する。これによ
り、新たな押鍵操作に対応して音色Bの楽音が発音さ
れ、上鍵域と下鍵域とにおいて押鍵がなされた場合に互
いに異なる音色の楽音を発生する音色スプリット機能が
実現することになる。
【0023】(3)レイヤモードの動作 次に、上述したスプリットモード中にレイヤスイッチ5
cがオン設定されると共に、音色セレクタ5d−3が操
作され、音色Cが選択されたとする。この状態において
押離鍵操作がなされていない時には、前述したステップ
S34(図6参照)の判断結果が「YES」となり、C
PU2の処理はステップS60に進む。ステップS60
では、レイヤスイッチ5cがオン設定されたことに対応
してオンオフ表示用のLED1を点灯し、次のステップ
S62に進む。ステップS62では、スプリットスイッ
チ5bを走査し、続くステップS64(図7参照)で
は、この走査結果に基づき、スプリットスイッチ5bが
オン操作されたか否かを判断する。
【0024】この場合、レイヤモードであるから、判断
結果は「NO」となり、次のステップS66に進む。ス
テップS66では、スプリットスイッチ5bの近傍に配
設されるオンオフ表示用のLED2を消灯する。そし
て、次のステップS68に進み、音色セレクタ5d−1
〜5d〜5(図2参照)を走査して音色設定状態を検出
し、次のステップS70に進む。ステップS70では、
検出した音色設定状態に対応する音色番号をUSレジス
タにセットする。この場合、音色セレクタ5d−3がオ
ン設定されるから、音色Cを表す音色番号がUSレジス
タに書き込まれる。この結果、レイヤモードにおいて
は、図9(ハ)に示すように、全鍵域にUMレジスタと
USレジスタとにセットされる音色Aおよび音色Cが割
り当てられる。
【0025】そして、いま、所定の鍵を押鍵操作する
と、前述したステップS4〜S8を経てステップS10
(図3参照)に進み、現在レイヤモードにあるか否かを
判断する。この場合、レイヤモードであるから、判断結
果は「YES」となり、ステップS72に処理を進め
る。ステップS72では、周知の発音割り当て処理ある
いはトランケート処理により得られた2つの空き発音チ
ャンネルナンバをそれぞれレジスタN,Mに書き込む。
こうして音源6に対して2つの発音チャンネルが確保さ
れると、CPU2はSCレジスタ群の内、N番目および
M番目の各レジスタにレジスタKEYREGから読み出
したキーナンバをセットする。これにより、音源6側へ
押鍵に対応したキーナンバが転送される。この後、CP
U2は図4に示すステップS78に進み、スプリットス
イッチ5bがオン設定されているか否かを判断する。
【0026】この場合、レイヤモードであるため、ここ
での判断結果は「NO」となり、ステップS80に進
む。ステップS80に進むと、CPU2は、SCレジス
タ群の内、N番目のレジスタにセットされたキーナンバ
と、UMレジスタにセットされた音色Aを指定する音色
番号とを読み出し、これを音源6側へ送出する。続い
て、ステップS82では、SCレジスタ群の内、M番目
のレジスタにセットされたキーナンバと、USレジスタ
にセットされた音色Cを指定する音色番号とを読み出
し、これを音源6側へ送出する。そして、ステップS8
4に進み、音源6に対してキーオンを指示する。この結
果、押鍵操作に応じた音高の楽音が音色Aおよび音色C
で同時複音発音される。
【0027】(4)デュアルモードの動作 次に、上述したレイヤモード中にスプリットスイッチ5
bがオン設定されると共に、音色セレクタ5d−4が操
作されて音色Dが選択されたとする。この状態において
押離鍵操作がなされていない時には、前述したステップ
S64(図7参照)の判断結果が「YES」となり、C
PU2の処理はステップS86に進む。ステップS86
では、スプリットスイッチ5bの近傍に配設されるオン
オフ表示用のLED2を点灯し、続く、ステップS88
では、音色セレクタ5d−1〜5d〜5(図2参照)を
走査して音色設定状態を検出する。
【0028】そして、ステップS90では、検出した音
色設定状態、すなわち、音色Dに対応する音色番号をL
Sレジスタにセットする。これにより、音色番号を記憶
するレジスタUM,US,LE,LSは、図10に示す
記憶形態で各音色A〜Dがセットされることになる。す
なわち、このデュアルモードでは、図9(ニ)に示すよ
うに、鍵域分割された上鍵域へ音色Aおよび音色Cが割
り当てられ、一方、下鍵域には音色Bおよび音色Dが割
り当てられる。
【0029】そして、いま、例えば、鍵域分割位置SP
LITより高い音高関係にある鍵を押鍵操作したとす
る。そうすると、前述したステップS72〜S74(図
3参照)を介して2つの発音チャンネルが確保され、こ
れら発音チャンネルに対応するSCRレジスタ群のN,
M番目にレジスタKEYREGから読み出したキーナン
バがセットされる。この後、CPU2は図4に示すステ
ップS78に進み、スプリットスイッチ5bがオン設定
されているか否かを判断する。この時、デュアルモード
であるから、スプリットスイッチ5bもオン設定されて
いるため、判断結果は「YES」となり、次のステップ
S92に進む。
【0030】ステップS92では、レジスタKEYRE
Gにセットされたキーナンバが鍵域分割位置SPLIT
より高い音高関係にあるか否かを判断する。この場合、
鍵域分割位置SPLITより高い音高関係にある鍵を押
鍵操作しているため、判断結果は「NO」となり、ステ
ップS80に進む。ステップS80に進むと、CPU2
は、SCレジスタ群の内、N番目のレジスタにセットさ
れたキーナンバと、UMレジスタにセットされた音色A
を指定する音色番号とを読み出し、これを音源6側へ送
出する。続いて、ステップS82では、SCレジスタ群
の内、M番目のレジスタにセットされたキーナンバと、
USレジスタにセットされた音色Cを指定する音色番号
とを読み出し、これを音源6側へ送出する。そして、ス
テップS84に進み、音源6に対してキーオンを指示す
る。これにより、音色Aと音色Cとによる楽音が同時複
音発音される。
【0031】次いで、この音色Aと音色Cとによる同時
発音が離鍵に応じて消音され、この時点で鍵域分割位置
SPLITより低い音高関係にある鍵を新たに押鍵操作
したとする。そうすると、上述したステップS92(図
4参照)の判断結果が「YES」となり、ステップS9
4に進む。ステップS94に進むと、CPU2は、SC
レジスタ群の内、N番目のレジスタにセットされたキー
ナンバと、LMレジスタにセットされた音色Bを指定す
る音色番号とを読み出し、これを音源6側へ送出する。
続いて、ステップS96では、SCレジスタ群の内、M
番目のレジスタにセットされたキーナンバと、LSレジ
スタにセットされた音色Dを指定する音色番号とを読み
出し、これを音源6側へ送出する。そして、ステップS
84に進み、音源6に対してキーオンを指示する。この
結果、音色Bと音色Dとによる楽音が同時複音発音され
る。
【0032】このように、上述したデュアルモードによ
れば、図9(ニ)に示すように、上鍵域には音色Aおよ
び音色Cが割り当てられ、下鍵域には音色Bおよび音色
Dが割り当てられる。そして、上鍵域の押鍵に応じて音
色Aと音色Cとの楽音を同時複音発音し、さらに、下鍵
域の押鍵に応じて音色Bと音色Dとの楽音を同時複音発
音するので、上鍵域と下鍵域とに異なる音色を割り当て
ると同時に、1つの押鍵に対して複数の音色を同時発音
することが可能になっており、このようにすることで、
演奏の深みや豊かな演奏表現力を得ることが可能になる
訳である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、第1および第2の操作
子が操作された場合、音色割り当て制御手段が上鍵域に
第1および第3の音色情報を割り当てると共に、下鍵域
に第2および第4の音色情報を割り当てるので、上鍵域
と下鍵域とに異なる音色を割り当てると同時に、1つの
押鍵に対して複数の音色を同時発音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子楽器の構成を示す
ブロック図である。
【図2】同実施例における操作パネル5の外観を示す平
面図である。
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】同実施例における動作モードを説明するための
図である。
【図9】同実施例における各動作モード別の音色割り当
て形態を説明するための図である。
【図10】同実施例におけるUM,LM,US,LSレ
ジスタと音色割り当て形態とを説明するための図であ
る。
【図11】従来例を説明するための図である。
【図12】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 CPU(第1および第2の音色割り当て手段、音色
割り当て制御手段) 3 ROM(音色選択手段) 4 RAM 5 操作パネル 5b スプリットスイッチ(第1の操作子) 5c レイヤスイッチ(第2の操作子) 5d−1〜5d−4 音色セレクタ(音色選択手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤と、 複数の音色情報を記憶してなり、これら複数の音色情報
    のいずれかを択一的に選択する音色選択手段と、 前記鍵盤の鍵域を上鍵域と下鍵域とに分割する鍵域分割
    を指示する第1の操作子を有し、当該第1の操作子が操
    作された場合、前記音色選択手段によって選択される第
    1および第2の音色情報を、前記上鍵域と下鍵域とに割
    り当てる第1の音色割り当て手段と、 1つの押鍵に対して複数の音色の楽音を同時発音するよ
    う指示する第2の操作子を備え、当該第2の操作子が操
    作された場合、前記音色選択手段によって選択される第
    3および第4の音色情報を前記鍵盤の全鍵域に割り当て
    る第2の音色割り当て手段と、 前記第1および第2の操作子が操作された場合、前記上
    鍵域に前記第1および第3の音色情報を割り当てると共
    に、前記下鍵域に前記第2および第4の音色情報を割り
    当てる音色割り当て制御手段とを具備することを特徴と
    する電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記音色割り当て制御手段は、少なくと
    も前記第1〜第4の音色情報を一時記憶する一時記憶手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
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