JPH0711966B2 - 非水電解液電池 - Google Patents
非水電解液電池Info
- Publication number
- JPH0711966B2 JPH0711966B2 JP5855386A JP5855386A JPH0711966B2 JP H0711966 B2 JPH0711966 B2 JP H0711966B2 JP 5855386 A JP5855386 A JP 5855386A JP 5855386 A JP5855386 A JP 5855386A JP H0711966 B2 JPH0711966 B2 JP H0711966B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aqueous electrolyte
- butyrolactone
- group
- electrolyte battery
- battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M6/00—Primary cells; Manufacture thereof
- H01M6/14—Cells with non-aqueous electrolyte
- H01M6/16—Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte
- H01M6/162—Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte characterised by the electrolyte
- H01M6/164—Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte characterised by the electrolyte by the solvent
Description
【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は軽金属を活物質とする負極と、金属の酸化物、
硫化物、ハロゲン化物などを活物質とする正極と、少く
とも一つの溶媒と少くとも一つの溶質とからなる非水電
解液とを備えた非水電解液電池に係り、特に非水電解液
の改良に関するものである。
硫化物、ハロゲン化物などを活物質とする正極と、少く
とも一つの溶媒と少くとも一つの溶質とからなる非水電
解液とを備えた非水電解液電池に係り、特に非水電解液
の改良に関するものである。
(ロ) 従来の技術 この種電池に用いられる非水電解液を構成する溶媒及び
溶質として種々のものが提案されている。具体的には例
えば特公昭57-32866号公報に開示されているように溶媒
としてプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、
ジメトキシエタン、ジオキソラン、テトラハイドロフラ
ンなどが知られており、これらを単独或いは二種以上混
合して用いられる。又、溶質として過塩素酸リチウム、
ホウフッ化リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチウムな
どが知られており、これらを単独或いは二種以上混合し
て用いている。
溶質として種々のものが提案されている。具体的には例
えば特公昭57-32866号公報に開示されているように溶媒
としてプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、
ジメトキシエタン、ジオキソラン、テトラハイドロフラ
ンなどが知られており、これらを単独或いは二種以上混
合して用いられる。又、溶質として過塩素酸リチウム、
ホウフッ化リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチウムな
どが知られており、これらを単独或いは二種以上混合し
て用いている。
さて、近年に至ってはこの種電池の適用分野の拡大に伴
い電池特性の改善が要望されており、その一つとして保
存後の放電特性の向上が望まれている。
い電池特性の改善が要望されており、その一つとして保
存後の放電特性の向上が望まれている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は非水電解液を改良し、保存特性に優れた非水電
解液電池を提供することを目的とする。
解液電池を提供することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段 非水電解液を構成する溶媒としてα位の炭素原子にメチ
ル基若しくはクロル基からなる置換基を持つγ−ブチロ
ラクトンを用いる。
ル基若しくはクロル基からなる置換基を持つγ−ブチロ
ラクトンを用いる。
α位の炭素原子にメチル基若しくはクロル基からなる置
換基を持つγ−ブチロラクトンの具体例としてはα−メ
チル−γ−ブチロラクトン又はα−クロロ−γ−ブチロ
ラクトンが挙げられる。
換基を持つγ−ブチロラクトンの具体例としてはα−メ
チル−γ−ブチロラクトン又はα−クロロ−γ−ブチロ
ラクトンが挙げられる。
尚、このα位の炭素原子にメチル基若しくはクロル基か
らなる置換基を持つγ−ブチロラクトンを単独溶媒とし
て用いても良く、又前述せる他の溶媒と組合せて混合溶
媒として用いても良い。
らなる置換基を持つγ−ブチロラクトンを単独溶媒とし
て用いても良く、又前述せる他の溶媒と組合せて混合溶
媒として用いても良い。
(ホ) 作用 α位の炭素原子にメチル基若しくはクロル基からなる電
子供与性の置換基を持つγ−ブチロラクトンは還元作用
に対して安定であるため、リチウム、ナトリウムなどの
軽金属による還元を受けにくく、分解され難い。
子供与性の置換基を持つγ−ブチロラクトンは還元作用
に対して安定であるため、リチウム、ナトリウムなどの
軽金属による還元を受けにくく、分解され難い。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例について詳述する。
正極は350〜430℃の温度範囲で熱処理した二酸化マンガ
ンを活物質としこの二酸化マンガンと、導電剤としての
アセチレンブラックと、結着剤としてのテトラフルオロ
エチレン粉末とを85:10:5の重量比で混合した後、この
混合物を加圧成形し250〜350℃の温度範囲で熱処理した
ものを用いた。又、負極はリチウム圧延板を所定寸法に
打抜いたものを用いた。
ンを活物質としこの二酸化マンガンと、導電剤としての
アセチレンブラックと、結着剤としてのテトラフルオロ
エチレン粉末とを85:10:5の重量比で混合した後、この
混合物を加圧成形し250〜350℃の温度範囲で熱処理した
ものを用いた。又、負極はリチウム圧延板を所定寸法に
打抜いたものを用いた。
そして、前記正負極、ポリプロピレン不織布よりなるセ
パレータ及び下表の各種組成の非水電解液を用いて径2
0.0mm、厚み2.5mm、電池容量130mAHの非水電解液電池
(A1)(A2)(B)(C)を作成した。
パレータ及び下表の各種組成の非水電解液を用いて径2
0.0mm、厚み2.5mm、電池容量130mAHの非水電解液電池
(A1)(A2)(B)(C)を作成した。
図面はこれら電池の放電特性を示し、第一図は電池作成
後、25℃において12KΩの定抵抗で放電した時の放電初
期特性であり、又第2図は電池を60℃の温度で3ケ月保
存した後、25℃において12KΩの定抵抗で放電した時の
放電特性である。
後、25℃において12KΩの定抵抗で放電した時の放電初
期特性であり、又第2図は電池を60℃の温度で3ケ月保
存した後、25℃において12KΩの定抵抗で放電した時の
放電特性である。
第1図より放電初期特性では本発明電池(A1)(A2)及
び比較電池(B)とはほとんど差異が認められなかっ
た。
び比較電池(B)とはほとんど差異が認められなかっ
た。
一方、第2図より保存後の放電特性では本発明電池
(A1)(A2)の方が比較電池(B)(C)より優れてい
るのがわかる。
(A1)(A2)の方が比較電池(B)(C)より優れてい
るのがわかる。
以上の実施例で示すように、γ−ブチロラクトンの代わ
りにα−メチル−γ−ブチロラクトン又はα−クロロ−
γ−ブチロラクトン(構造式は下に示す)を用いると、
電子供与性の置換基(CH3基、Cl基)の存在のため、負
極活物質であるリチウム、ナトリウムなどの軽金属によ
る還元を受けにくく、分解され難い。そのため電解液の
劣化が抑えられ保存特性の向上が計れる。
りにα−メチル−γ−ブチロラクトン又はα−クロロ−
γ−ブチロラクトン(構造式は下に示す)を用いると、
電子供与性の置換基(CH3基、Cl基)の存在のため、負
極活物質であるリチウム、ナトリウムなどの軽金属によ
る還元を受けにくく、分解され難い。そのため電解液の
劣化が抑えられ保存特性の向上が計れる。
(ト) 発明の効果 上述した如く、溶媒としてα位の炭素原子にメチル基若
しくはクロル基からなる電子供与性の置換基を持つγ−
ブチロラクトンを用いることにより非水電解液電池の保
存特性を向上することができるものであり、この種電池
の用途拡大に資するところ極めて大である。
しくはクロル基からなる電子供与性の置換基を持つγ−
ブチロラクトンを用いることにより非水電解液電池の保
存特性を向上することができるものであり、この種電池
の用途拡大に資するところ極めて大である。
尚、非水電解液電池の正極活物質として実施例では二酸
化マンガンを例示したが、これに限定されず他の金属の
酸化物(例えば三酸化モリブデン、酸化銅)、硫化物
(例えば硫化鉄、硫化銅)、ハロゲン化合物(例えばフ
ッ化ニッケル、フッ化銅、塩化銀)、フッ化黒鉛などを
用いることもでき、又負極活物質についてもナトリウ
ム、マグネシウムなどを用いることができる。
化マンガンを例示したが、これに限定されず他の金属の
酸化物(例えば三酸化モリブデン、酸化銅)、硫化物
(例えば硫化鉄、硫化銅)、ハロゲン化合物(例えばフ
ッ化ニッケル、フッ化銅、塩化銀)、フッ化黒鉛などを
用いることもでき、又負極活物質についてもナトリウ
ム、マグネシウムなどを用いることができる。
図面は電池の放電特性を示し、第1図は初期の放電特
性、第2図は保存後の放電特性である。 (A1)(A2)……本発明電池、(B)(C)……比較電
池。
性、第2図は保存後の放電特性である。 (A1)(A2)……本発明電池、(B)(C)……比較電
池。
Claims (2)
- 【請求項1】軽金属を活物質とする負極と、正極と、少
くとも一つの溶媒と少くとも一つの溶質とからなる非水
電解液とを備えるものであって、溶媒としてα位の炭素
原子にメチル基若しくはクロル基からなる置換基を持つ
γ−ブチロラクトンを用いることを特徴とする非水電解
液電池。 - 【請求項2】前記α位の炭素原子にメチル基若しくはク
ロル基からなる置換基を持つγ−ブチロラクトンが、α
−メチル−γ−ブチロラクトン又はα−クロロ−γ−ブ
チロラクトンである特許請求の範囲第項記載の非水電
解液電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5855386A JPH0711966B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 非水電解液電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5855386A JPH0711966B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 非水電解液電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62216171A JPS62216171A (ja) | 1987-09-22 |
JPH0711966B2 true JPH0711966B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=13087646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5855386A Expired - Lifetime JPH0711966B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 非水電解液電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711966B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2772990B1 (fr) * | 1997-12-23 | 2000-03-03 | Centre Nat Etd Spatiales | Additifs pour ameliorer la reversibilite d'une electrode de carbone d'un generateur electrochimique secondaire a ions lithium |
US6045950A (en) * | 1998-06-26 | 2000-04-04 | Duracell Inc. | Solvent for electrolytic solutions |
US20020039688A1 (en) * | 1999-09-29 | 2002-04-04 | Jeremy Barker | Lactone solvents for electrochemical cells |
JP4900994B2 (ja) * | 2000-09-06 | 2012-03-21 | 株式会社東芝 | 非水電解質二次電池 |
CN103119758A (zh) | 2010-08-11 | 2013-05-22 | 株式会社Kri | 锂的预掺杂方法、电极的制造方法和利用这些方法的蓄电器件 |
JP5778625B2 (ja) | 2011-06-03 | 2015-09-16 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | イオン液体、及びイオン液体を含む蓄電装置 |
-
1986
- 1986-03-17 JP JP5855386A patent/JPH0711966B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62216171A (ja) | 1987-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |