JPH07118990B2 - 面ファスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法 - Google Patents

面ファスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法

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JPH07118990B2 JP62260375A JP26037587A JPH07118990B2 JP H07118990 B2 JPH07118990 B2 JP H07118990B2 JP 62260375 A JP62260375 A JP 62260375A JP 26037587 A JP26037587 A JP 26037587A JP H07118990 B2 JPH07118990 B2 JP H07118990B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、面ファスナーを一体に固着する発泡成形品の
製造方法に関する。
(従来の技術) たとえば、自動車用座席等はクッシヨン体に表皮材を被
せた構造からなるが、着座姿勢の維持あるいは装飾のた
めに座席表面を陥没形状とすることがある。
このような座席にあっては、陥没形状部で表皮材がクッ
ション体から浮き上がるのを防ぐために、第5図に示す
ように、陥没形状部1に面ファスナー2、4、6、8を
固着した発泡成形品9をクッション体として用い、その
面ファスナーに表皮材の裏面を係合することにより表皮
材の浮き上がりを防ぐことが行われている。
従来前記のような面ファスナーを固着した発泡成形品の
簡便な製造方法として、第6図に示すごとく所望のキャ
ビティ10を有する型12内に、少なくとも片面に係合子14
を有しその係合子面をプラスチックフィルム16で覆って
なる面ファスナー18を、その係合子14側が所定の型キャ
ビティ面20に対接するように載置し、該キャビティ10に
液状発泡プラスチック原料15を注入することにより発泡
体を成形するとともに、該発泡成形品の表面において面
ファスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法があ
る。ここでプラスチックフィルム16は、キャビティ面20
と面ファスナー18との間に侵入する液状発泡プラスチッ
ク原料が係合子14に付着するのを防いで、面ファスナー
の係合機能が損なわれないようにするためのものでその
後除去される。
なお22は鉄板等の磁性体であり、該磁性体22とキャビテ
ィ面に埋設された磁石24との磁力吸引により面ファスナ
ー18をキャビティ面の所定位置に固定するためのもので
ある。
しかしながら、前記製造方法におけるプラスチックフィ
ルム16の除去は、従来手でむしり取るか、120℃程の熱
で熔融するか、あるいはブラシでこすって破り取ること
により行われているため、作業に手間取ったり、プラス
チックフィルムを完全に除去できなかったり、または溶
けたプラスチックフィルムが係合子に付着して係合機能
が損なわれたり、あるいはブラシによる擦り傷が発泡成
形品に付く等の問題を生じていた。またプラスチックフ
ィルムを熔融するための加熱装置が別に必要になる問題
もある。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明は、従来技術が有している問題すなわち作
業性の問題、プラスチックフィルムを完全に除去できな
い問題、熔融プラスチックフィルムが係合子に付着し係
合機能を損なう問題、余分な加熱装置が必要になる問
題、あるいはブラシによる擦り傷を成形品表面に生じる
問題等を解決しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは、所望のキャビティを有す
る型内に、少なくとも片面に係合子を有し該係合子面を
プラスチックフィルムで覆ってなる面ファスナーを、そ
の係合子側が所定の型キャビティ面に対接するように載
置し、該キャビティに液状発泡プラスチック原料を注入
することにより発泡体を成形するとともに、該発泡成形
品の表面に面ファスナーを一体に固着する発泡成形品の
製造方法において、あらかじめ面ファスナーの係合子を
覆うフィルムに該フィルムより引き裂き強度の大なるシ
ート部材を貼着しておき、発泡成形後前記シート部材を
面ファスナーから剥ぎ取ることにより、該シート部材の
剥ぎ取りと同時に係合子を覆うフィルムを除去すること
を特徴とする面ファスナーを一体に固着する発泡成形品
の製造方法にある。
(作用) キャビティ内に注入された液状発泡プラスチック原料
は、面ファスナーの係合子がプラスチックフィルムで覆
われているため、該係合子に付着することなく発泡して
キャビティ形状の発泡体になるとともに、その発泡体表
面において面ファスナーと接着して面ファスナーが一体
に固着した発泡体になる。
次いで前記発泡体の脱型後、面ファスナーの係合子を覆
うプラスチックフィルムに貼着されているシート部材が
剥ぎ取られる。その際シート部材の引き裂き強度が、前
記プラスチックフィルムの引き裂き強度よりも大である
ため、シート部材の縁でプラスチックフィルムが引き裂
かれて該フィルムが除去され、面ファスナーの係合子が
露出して、所望の面ファスナーが表面所定部に一体に固
着した発泡成形品が形成される。
またシート部材を、プラスチックフィルムに接着するこ
となく、単にプラスチックフィルム内面と係合子先端と
の間に一種の詰め材として挿入した場合には、シート部
材を剥ぎ取る際にそのシート部材だけが面ファスナーか
ら抜けてしまい、プラスチックフィルムを除去できなく
なる。そのうえ、シート部材がプラスチックフィルム内
を自由に移動できることになるため、面ファスナーをキ
ャビティ面に載置する際等に、シート部材の移動により
シート部材の端部がプラスチックフィルムに当たって該
プラスチックフィルムが破られやすく、その破れた部分
から液状発泡プラスチック原料が侵入して係合子に付着
することがある。
これに対して本発明にあっては、シート部材がプラスチ
ックフィルムに接着しているため、シート部材の抜け、
および面ファスナー載置時等のプラスチックフィルムの
破れを生じることがない。
(実施例) 以下図に示した実施例に基づき本発明を説明する。
第1図は、本発明による面ファスナーを一体に固着する
発泡成形品の製造時を示す型26の要部断面図、第2図は
シート部材28貼着後の面ファスナー30を示す斜視図であ
る。
面ファスナー30は、袋状基材32の少なくとも片面に先端
の拡大した棒状あるいはループ状の係合子34を有し、該
係合子面をプラスチックフィルム36で覆ってなるもの
で、基材32内には鉄板等の磁性体40が挿入されている。
また係合子面とは反対になる面のループ状繊維38は、面
ファスナーの基材32を発泡成形品表面に強固に固着する
ためのものである。プラスチックフィルム36は、種々の
材質のものを使用しうるが、一例とて厚さ0.002mmの塩
化ビニル樹脂フィルムを挙げことができる。またこのプ
ラスチックフィルム36は、その周縁部において基材32表
面に溶着若しくは接着されている。
次に本発明の発泡成形品の製造方法について説明する。
まず、前記面ファスナーの係合子34を覆うプラスチック
フィルム36に、該プラスチックフィルム36より引き裂き
強度の大なるシート部材28を接着剤または粘着剤によっ
て貼着する。シート部材28としては、紙、布、またはシ
ート状のプラスチック等が用いられる。またそのシート
部材28の貼着は、プラスチックフィルム36の外面に限ら
ず、第3図に示すようにプラスチックフィルム36の内面
に行っても良いが、その場合はあらかじめプラスチック
フィルム36の内面にシート部材28を貼着しておいて、そ
のプラスチックフィルムで面ファスナーの係合子面を覆
うことになる。
なお、このシート部材の貼着は次の面ファスナー装着工
程に先立ち、あらかじめ別工程にて貼着しておくのが効
率的である。
次いで、所望のキャビティ42を有する型26内に、面ファ
スナーの係合子34が所定の型キャビティ面44に対接する
ようにして面ファスナー30を載置する。面ファスナー30
を載置するキャビティ面44の所定位置には、面ファスナ
ーの係合子34を収納する凹部46を形成し、その凹部46の
底部に磁石48を埋設して、面ファスナーの磁性体40を吸
引するするようになっている。従ってキャビティ面44に
載置した面ファスナー30は、磁性体40と磁石48との間に
働く磁力により所定位置に固定されることになる。なお
面ファスナー30を載置するキャビティ面の所定部は、通
常面ファスナー30が発泡成形品の陥没部に固着されるこ
とからキャビティ面の他部よりも高くなっている。
その後キャビティ42内に、ポリウレタンフォーム原料等
の液状発泡プラスチック原料50を注入し、型26を閉じ
る。キャビティ42内に注入された液状発泡プラスチック
原料50は、発泡してキャビティ42内を満たし、キャビテ
ィ形状の発泡体になるとともに、面ファスナーの基材32
と接着して、表面所定部に面ファスナー30を一体に固着
した発泡体になる。その際、面ファスナーの係合子34が
プラスチックフィルム36で覆われているため、液状発泡
プラスチック原料50が係合子収納用凹部46に侵入しても
係合子34に付着することがない。
発泡反応終了後、前記発泡体を型26から取り出す。そし
てその発泡体の要部を示す第4図のように、面ファスナ
ーの係合子34を覆うプラスチックフィルム36に貼着され
たシート部28を、手等で剥ぎ取る。それによって、シー
ト部材28より引き裂き強度の小さいプラスチックフィル
ム36が、シート部材28の貼着してない該シート部材28外
側で引き裂かれてシート部材28とともに除去され、係合
子34が露出して表面の所定位置に面ファスナーを一体に
固着した発泡成品が形成される。
このようにして製造した、表面の所定位置に面ファスナ
ーを一体に固着した発泡成形品は、表皮材の裏面を面フ
ァスナーに係合させて表皮材が表面に被着され、車両用
座席等とされる。
(発明の効果) 本発明は、係合子面をプラスチックフィルムで覆ってな
る面ファスナーを型キャビティ面に載置し、該キャビテ
ィに液状発泡プラスチック原料を注入することにより、
発泡体を成形するとともに、該発泡成形品の表面に面フ
ァスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法におい
て、あらかじめ前記プラスチックフィルムに該フィルム
より引き裂き強度の大なるシート部材を貼着しておき、
発泡成形後前記シート部材を面ファスナーから剥ぎ取る
ことにより係合子を覆うプラスチックフィルムを除去す
るものである。
そのためシート部材を手等で剥ぎ取るだけで、シート部
材の貼着された部分のプラスチックフィルムを除去で
き、係合子を露出させることができるので作業を極めて
簡単に行うことができる効果がある。しかもシート部材
が接着剤若しくは貼着剤によりプラスチックフィルムに
貼着されているため、該シート部材の剥ぎ取り時にシー
ト部材のみが面ファスナーから抜けることもなく、前記
プラスチックフィルムの除去を効率的に行うことができ
る外に、シート部材が移動してプラスチックフィルムを
不用意に破る虞れもない。また前記プラスチックフィル
ムは、シート部材の貼着された部分が除去され係合子面
上に残ることがないので、面ファスナーの係合機能を損
なうことがない。
更に、従来のようなプラスチックフィルムを熱熔融する
設備も不要であり、またプラスチックフィルムを破るた
めのブラシが不要で、そのブラシにより発泡成形品表面
が傷付くこともないので、製造費を低減できる外に外観
が良好で、かつ傷による耐久性の低下を生ずることのな
い発泡成形品が得られる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明の実施例に係るものであ
って、第1図は製造時の型の要部断面図、第2図はシー
ト部材が貼着された面ファスナーの斜視図、第3図はシ
ート部材が貼着された面ファスナーの他実施例の断面
図、第4図はシート部材を剥ぎ取る際の発泡体の要部断
面図である。また、第5図は表面の所定位置に面ファス
ナーを一体に固着した発泡成形品の斜視図、第6図は従
来の製造方法による発泡成形品の製造時を示す型の要部
断面図である。 28:シート部材、34:係合子、36:プラスチックフィル
ム、44:キャビティ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望のキャビティを有する型内に、少なく
    とも片面に係合子を有し該係合子面をプラスチックフィ
    ルムで覆ってなる面ファスナーを、その係合子側が所定
    の型キャビティ面に対接するように載置し、該キャビテ
    ィに液状発泡プラスチック原料を注入することにより発
    泡体を成形するとともに、該発泡成形品の表面に面ファ
    スナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法におい
    て、あらかじめ面ファスナーの係合子を覆うフィルムに
    該フィルムより引き裂き強度の大なるシート部材を貼着
    しておき、発泡成形後前記シート部材を面ファスナーか
    ら剥ぎ取ることにより、該シート部材の剥ぎ取りと同時
    に係合子を覆うフィルムを除去することを特徴とする面
    ファスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】シート部材がフィルムの外面に貼着されて
    いる特許請求の範囲第1項記載の面ファスナーを一体に
    固着する発泡成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】シート部材がフィルムの内面に貼着されて
    いる特許請求の範囲第1項記載の面ファスナーを一体に
    固着する発泡成形品の製造方法。
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