JP2624936B2 - クッション - Google Patents

クッション

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JP2624936B2
JP2624936B2 JP26012393A JP26012393A JP2624936B2 JP 2624936 B2 JP2624936 B2 JP 2624936B2 JP 26012393 A JP26012393 A JP 26012393A JP 26012393 A JP26012393 A JP 26012393A JP 2624936 B2 JP2624936 B2 JP 2624936B2
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cushion
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cushion body
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村上智一
賢 菊地
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務用椅子等に用いら
れるクッションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、事務用椅子等における座や背もた
れは、発泡ウレタン等の発泡樹脂により一体成形された
クッションを備えており、そのクッションを合成樹脂製
のシェルによりバックアップすることにより構成されて
いるものが少なくない。しかして、かかるクッション
は、発泡樹脂製のクッション本体の内部に取付線材を埋
設し、その取付線材のうちシェルに対して着脱される部
分をクッション本体の裏面に表出させて構成され、一
方、シェルの内面には前記取付線材と係合する係合部材
が突設されていて、取付線材を係合部材に対して係脱さ
せることにより、クッションをシェルに対して着脱する
ことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クッションが発泡ウレ
タン等の発泡樹脂のみにより構成されたものであると、
そのクッションをシェルに対して着脱するときに、取付
線材を介してクッション本体の特定の組織に集中荷重が
作用する。そして、発泡樹脂の組織は比較的脆弱なもの
であり、一方、取付線材はシェルとの着脱を容易にする
ためにクッション本体の裏面に近い位置に埋設されてい
る関係上、特にクッションをシェルから引き抜くとき
に、取付線材がシェル側の係合部材に係合保持されたま
までクッション本体の組織を破壊してクッションの裏面
に飛び出し、クッションの早期破損を招き易いという問
題がある。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るクッションは、発泡樹脂製
のクッション本体の内部に取付線材を埋設し、その取付
線材のうちシェルに対して着脱される部分をクッション
本体の裏面に表出させてなるクッションにおいて、その
クッション本体の裏面であって前記取付線材が埋設され
ている領域に対応する部位に、補強要素を添設したこと
を特徴とする。
【0006】補強要素の好適な実施の態様としては、連
続気泡を有するフォームからなる硬質層であり、そのフ
ォームの気泡内にクッション本体を構成する発泡樹脂の
一部が含浸して固化しているものが挙げられる。
【0007】フォームは、クッション本体と同質の発泡
樹脂素材からなるものが更に望ましい。
【0008】
【作用】このような構成のものであれば、クッション本
体の裏面に補強要素による堅い殻が形成されるため、取
付線材は、クッション本体をシェル側に牽引しても、か
かる補強要素により制限されてクッション本体の内部に
確実に拘留されることになる。したがって、取付線材が
クッション本体の組織を破壊して裏面に飛び出す事態を
有効に防止することができる。
【0009】特に、補強要素として連続気泡を有するフ
ォームかなる硬質層を適用した場合には、クッションの
背面保護効果が高められることになる。すなわち、発泡
樹脂の原液が発泡する際にその一部が気泡内に吸い込ま
れるように含浸すると、フォーム以外の空間で原液の発
泡、固化が進行するのに対して、フォーム内では物理的
に制限された空間内で発泡が抑制され、大半は発泡せず
に固化のみが進行する。そのため、成形後にクッション
本体が弾力のある柔軟な組織に仕上がるのに対して、フ
ォームはその気泡内にほぼまんべんなく原液を含浸、固
化させた状態で高密度で硬度のある組織に仕上がり、補
強要素として十分な強度を備えることになる。
【0010】しかも、このような構造であれば、クッシ
ョン本体と補強要素との剥離も防止できるものとなる。
すなわち、前記硬質層とクッション本体との境界部分に
おいては、発泡樹脂がクッション本体からフォームの気
泡内に連続的に入り込み、クッション本体とフォームと
が発泡樹脂を介して無境界状態で一体連結されることに
なる。そのため、クッション本体と硬質層とが緊密に接
合して剥離を生じ難いものとなり、取付線材から硬質層
に荷重が作用しても、該硬質層を確実にクッション本体
の裏面に添設させておくことが可能となる。その上、こ
のものはクッション本体を発泡させる際に硬質層を同時
に一体形成するものであるため、別途の取付工程を特に
必要としないものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6を参照
して説明する。
【0012】図1は、椅子の座を分解して示したもので
ある。この座は、シェル1上にクッション2を装着して
なる。
【0013】シェル1は、合成樹脂製のもので、図示し
ない脚の上端部に設けた座支持部材に装着されている。
【0014】クッション2は、図2〜図4に示すよう
に、ウレタン等の発泡樹脂31により一体成形されたク
ッション本体3と、このクッション本体3の裏面3aに
添接させた内部に連続気泡4aを有するフォーム4とを
具備してなる。そして、クッション本体3を構成する発
泡樹脂31の一部を前記フォーム4の気泡4a内に未発
泡若しくは不完全発泡の状態で含浸させて固化させ、こ
れによりフォーム4を硬化させている。以下、未発泡若
しくは不完全発泡の状態で固化した樹脂には符号31X
を付し、発泡して固化した樹脂31と区別するものとす
る。具体的に説明すれば、フォーム4は、例えば、スラ
ブウレタン等のようなクッション本体3と同質の樹脂原
液を押し出し成形した後、発泡させ、機械的にスライス
したものであり、内部に多数の連続気泡4aを有してい
る。フォーム4の目の粗さは基本的に原液の含浸状態に
影響を与えるものではないが、比較的粗い方が含浸速度
が速いために本実施例においては好都合である。そし
て、クッション成形時に上型5の内面に装着しておくこ
とによってクッション本体3に裏打ちされる。図5及び
図6はクッション2を成形する際の手順を模式的に示し
ている。まず、アルミ製の上型5を開いた状態でその上
型5の内面5aにフォーム4を添設させる。すなわち、
上型5の内面5aには複数の針51が突設してあり、フ
ォーム4をこれらの針51に突き刺しつつ上型5に掛止
させる(図5参照)。そして、アルミ製の下型6内に樹
脂原液32をノズル52から注入した後すぐに上型5を
閉じ、その樹脂を発泡させる(図6参照)。発泡はホッ
トキュア方式又はコールドキュア方式の何れによっても
よい。しかして、その発泡時に発泡原液32は型5、6
間の空間で連続的に膨脹し、フォーム4の連続気泡4a
内に侵入してそこを通過した後、上型5に予め設けた通
気孔53を介して型5の外部に噴出する。つまり、樹脂
原液32は余剰分を排出しながら型5、6の間で次々と
発泡を繰り返す。そのため、発泡が十分に進と、図4に
示したようにフォーム4の気泡4a内に含浸した前記樹
脂原液32が未発泡若しくは不完全発泡の状態で固化し
て硬度のある樹脂31Xを生起し、フォーム4全体を硬
質層Xに変成させるものである。
【0015】なお、前述したクッション2の成形工程に
おいて、予め型5、6の内部における所定の位置に取付
線材23やスペーサ等を仕込んでおき、成形後の図1〜
図3に示す状態で、クッション2の裏面複数箇所に前記
スペーサに対応した凹部22が形成され、且つ、そのク
ッション2の内部に前記各凹部22を通過するようにし
て金属製の取付線材23が埋設されるようにしている。
【0016】しかして、クッション2のシェル1に対す
る取付構造は、例えば、図1に示すようになっている。
詳述すれば、シェル1の内面にはその取付線材23の各
凹部22内に位置する部位に係合部14、15、16が
設けてあり、それらの係合部14、15、16に取付線
材23を係合させて、そのクッション2をシェル1に装
着するようにしている。この実施例では、シェル1の前
端側に位置する係合部14を鉤形のものにするととも
に、他の係合部15、16を二股状のものにしておき、
前記取付線材23を鉤形係合部14の屈曲部分に掛止さ
せるとともに、二股状係合部15、16に部材の弾性変
形を利用して係合させるようにしている。
【0017】なお、7は、クッション2の上面及び側面
を覆う外装材である。
【0018】このような構成のものであれば、クッショ
ン本体3の裏面3aに硬質層Xによる堅い殻が形成され
るため、クッション2をシェル1から引き剥がす際に取
付線材23が係合部16等を介してシェル1側に牽引さ
れても、かかる硬質層Xに当接してクッション本体3の
内部に拘留されることになる。したがって、取付線材2
3がクッション本体3の組織を破壊して裏面3aに飛び
出す事態を有効に防止することができる。
【0019】すなわち、発泡樹脂の原液32が発泡する
際にその一部が気泡4a内に吸い込まれるように含浸す
ると、フォーム4の外側の空間で原液32の発泡、固化
が進行するのに対して、フォーム4内では物理的に制限
された空間内で発泡が抑制され、大半は発泡せずに固化
のみが進行する。そのため、成形後にクッション本体3
が弾力のある柔軟な樹脂31の組織に仕上がるのに対し
て、フォーム4はその気泡4a内にほぼまんべんなく硬
化樹脂31Xを含有して、取付線材23からの荷重を受
けるに足る高密度で強度のある硬質層Xの組織に仕上が
ることになる。
【0020】しかも、このような構造であれば、クッシ
ョン本体3と硬質層Xとの剥離も防止できるものとな
る。すなわち、前記硬質層Xとクッション本体3との境
界部分においては、図4に示すように、発泡樹脂31が
クッション本体3からフォーム4の気泡4a内に連続的
に入り込み、そのフォーム4内で生じた硬化樹脂31X
と無境界状態で一体化している。そのため、クッション
本体3と硬質層Xとの境界面が緊密に接合して剥離を生
じ難いものとなり、取付線材23から硬質層Xに荷重が
作用しても、該硬質層Xを確実にクッション本体3の裏
面3aに添設させておくことが可能となる。
【0021】その上、このものはクッション本体3を発
泡させる際に硬質層4を同時に一体形成するものである
ため、別途の取付工程を不要にできる点でも有用なもの
となる。
【0022】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではない。例えば、発泡樹脂は前記以外に例
えばポリエチレンやポリプロピレン等適宜のものを用い
ることができる。また、補強要素として、多数の目を有
するポリプロピレン製や金属製の補強材を用い、クッシ
ョン本体を構成する発泡樹脂の一部がその補強材の目を
通過して該補強材の外面側に侵出するとともに、複数の
目を通過して侵出した発泡樹脂同士が補強材の外面側に
おいて一体化しているように構成することもできる。あ
るいは、補強要素として剛板を用いても実施可能であ
る。さらに、硬質層は取付線材の埋設箇所を覆うことが
できればどのような態様、領域で形成してもよい。さら
にまた、この実施例では、椅子の座のクッションについ
て説明したが、例えば、椅子の背もたれのクッション等
にも同様に適用が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、クッシ
ョン本体の裏面に補強要素を添設しているため、シェル
からクッションを引き剥がす際に、取付線材がクッショ
ン本体を破壊して飛び出しシェル側に残ることを有効に
防止することができる。特に、補強要素にフォームから
なる硬質層を適用した場合には、クッション本体と硬質
層とが発泡樹脂を介して一体化し、相互に深く結合され
るので、取付線材の飛び出しを抑制する足場が頑強にな
り、上述した背面保護効果が更に高められるものとな
る。その上、硬質層はクッション本体の成形時に一体形
成されるため、別段の取付工程を必要としないものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例を示す拡大した側断面図。
【図3】図2におけるIII-III 線断面図。
【図4】図2おいてA部を拡大して示す図。
【図5】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【図6】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
1…シェル 2…クッション 3…クッション本体 3a…裏面 4…フォーム 4a…連続気泡 23…取付線材 31…発泡樹脂 31X…硬化した発泡樹脂(未発泡または不完全発泡) X…補強要素(硬質層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−4704(JP,U) 実開 昭59−34657(JP,U) 実開 昭58−121253(JP,U) 実開 平1−177554(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡樹脂製のクッション本体の内部に取付
    線材を埋設し、その取付線材のうちシェルに対して着脱
    される部分をクッション本体の裏面に表出させてなるク
    ッションにおいて、そのクッション本体の裏面であって
    前記取付線材が埋設されている領域に対応する部位に、
    補強要素を添設したことを特徴とするクッション。
  2. 【請求項2】補強要素が、連続気泡を有するフォームか
    らなる硬質層であり、そのフォームの気泡内にクッショ
    ン本体を構成する発泡樹脂の一部が含浸して固化してい
    ることを特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 【請求項3】フォームがクッション本体と同質の発泡樹
    脂素材からなることを特徴とする請求項2記載のクッシ
    ョン。
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