JP2698748B2 - クッション - Google Patents

クッション

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JP2698748B2
JP2698748B2 JP5260124A JP26012493A JP2698748B2 JP 2698748 B2 JP2698748 B2 JP 2698748B2 JP 5260124 A JP5260124 A JP 5260124A JP 26012493 A JP26012493 A JP 26012493A JP 2698748 B2 JP2698748 B2 JP 2698748B2
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cushion
foam
cushion body
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resin
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恒太郎 伊藤
敏幸 堀木
村上智一
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務用椅子等に用いら
れるクッションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、事務用椅子等における座や背もた
れは、発泡ウレタン等により一体成形されたクッション
を備えており、そのクッションを合成樹脂製のシェルに
よりバックアップすることにより構成されているものが
少なくない。しかして、かかるシェルは、その内面が縦
横のリブにより補強されており、クッションの裏面はリ
ブの先端縁により当接支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クッションが発泡ウレ
タンのみにより構成されたものであると、そのクッショ
ンに繰り返し荷重が作用した際に、該ウレタンの裏面に
おけるリブの先端縁に接触している部分が集中的に損傷
を受けることになる。
【0004】このような不具合に対処するために、フェ
ルトにバインダを含浸させて固化させ、それをクッショ
ン本体の裏面に裏打ちする等の方策が考えられている。
しかし、その手法は、フェルトをシェル状に固め、それ
をクッション本体の裏面に接着剤により貼着するもので
あるため、クッションの製造に手間と時間を要するとい
う問題がある。しかも、フェルトとクッション本体とい
う異質な素材同士を接着剤を用いて表面的に接着するだ
けであるから、クッションに繰り返し荷重が作用したと
きに、フェルトとクッション本体の境界面における剥離
が生じ易く、クッションの背面保護効果が低下し易いと
いう問題もある。
【0005】本発明は、特別の工数の増加を招くことな
しに、集中荷重によるクッションの損傷や繰り返し荷重
による裏打材の剥離を有効に防止することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るクッションは、発泡樹脂製
のクッション本体と、このクッション本体の外的損傷を
防止するために、クッション本体の裏面に添接させた多
数の目を有する裏打材とを具備してなり、クッション本
体を構成する発泡樹脂の一部が前記裏打材の目を通過し
て該裏打材の外面側に侵出するとともに、複数の目を通
過して侵出した発泡樹脂同士が裏打材の外面側において
薄く一体化していることを特徴とする。
【0007】このクッションは、例えば、その裏面がリ
ブの先端縁により支持される態様で使用される。
【0008】裏打材の好ましい態様としては、ポリプロ
ピレン繊維による織物や、金属線材製のネットを挙げる
ことができるが、この裏打材としては、強度があり、し
かも発泡時の熱に耐え得るような材料であれば、他のも
のであってもよい。
【0009】また、本発明の他の構成としては、発泡樹
脂製のクッション本体と、このクッション本体の裏面に
添接させた内部に連続気泡を有するフォームとを具備し
てなり、クッション本体を構成する発泡樹脂が発泡する
際その一部が前記フォームの気泡内に含浸した状態で固
化し、フォームの気泡内で固化した発泡樹脂とクッショ
ン本体の発泡樹脂とが一体化して形成されるとともに、
フォームが硬化して裏打層を形成してなることを特徴と
するものがあげられる
【0010】フォームの好ましい態様としては、クッシ
ョン本体と同質の発泡樹脂素材からなるものが挙げられ
る。
【0011】
【作用】このような構成のものであれば、クッション本
体の裏面が裏打材により確実に保護されることになるた
め、その裏面がリブの先端縁等に強く押し付けられるこ
とがあっても、リブからの集中荷重でクッション本体が
損傷を受けるのを有効に防止することができる。
【0012】しかも、前記裏打材は、その目を通して該
裏打材の外面側に回り込んだ発泡樹脂によりクッション
本体に構造的に結合されるため、ポリプロピレンや金属
等を裏打材として使用しても該裏打材が発泡樹脂から剥
離するのを有効に防ぐことができ、確実にクッション本
体の裏面に添設させておくことが可能となる。すなわ
ち、ポリプロピレンや金属等は、発泡樹脂層に接着した
り溶着させることが困難であるため、強度的には優れて
いるにもかかわらず従来は裏打材として使われることは
なかったが、本発明によればこのような制約をなくすこ
とができ、クッション本体の裏面を効果的に保護するこ
とができるものである。
【0013】その上、クッション本体を発泡させる際に
裏打材が同時にクッション本体に取付けられるため、別
途の取付工程を必要としないものとなる。
【0014】一方、フォームに発泡樹脂を含浸、固化さ
せて裏打層を形成したものにおいても、クッション本体
の裏面を確実に補強して集中荷重からクッション本体を
有効に保護することができる。
【0015】すなわち、前記フォームは、内部に連続気
泡を有し、発泡樹脂の原液が発泡する際にその一部が気
泡内に吸い込まれるように含浸すると、フォーム以外の
空間で原液の発泡、固化が進行するのに対して、フォー
ム内では物理的に制限された空間内で発泡が抑制され、
大半は発泡せずに固化のみが進行する。そのため、成形
後にクッション本体が弾力のある柔軟な組織に仕上がる
のに対して、フォームはその気泡内にほぼまんべんなく
原液を含浸、固化させた状態で高密度で硬度のある組織
に仕上がり、裏打層としての機能を備えるに至るものと
なる。
【0016】しかも、このような構造であれば、クッシ
ョン本体と裏打層との剥離も防止されるものとなる。す
なわち、前記裏打層とクッション本体との境界部分にお
いては、発泡樹脂がクッション本体からフォームの気泡
内に連続的に入り込み、クッション本体とフォームとが
発泡樹脂を介して無境界状態で一体連結されることにな
る。そのため、クッション本体と裏打層とが緊密に接合
されて剥離を生じ難いものとなり、裏打層を確実にクッ
ション本体の裏面に添設させておくことが可能となる。
【0017】その上、このものもクッション本体を発泡
させる際に裏打層を同時に一体形成するものであるた
め、別途の取付工程を不要にすることができる。
【0018】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明の実施例を図1〜図6を参
照して説明する。
【0019】図1は、椅子の座を分解して示したもので
ある。この座は、シェル1上にクッション2を装着して
なる。
【0020】シェル1は、合成樹脂製のもので、図示し
ない脚の上端部に設けた座支持部材に装着されており、
その内面に縦リブ11、横リブ12、及び、斜リブ13
が一体に形成されている。
【0021】クッション2は、図2及び図3に示すよう
に、ウレタン等の発泡樹脂31により一体成形されたク
ッション本体3と、このクッション本体3の裏面3aに
添接させた多数の目41を有する裏打材4とを具備して
なる。そして、クッション本体3を構成する発泡樹脂3
1の一部が前記裏打材4の目41を通過して該裏打材4
の外面4a側に侵出しており、それらの侵出発泡樹脂3
1a同士が裏打材4の外面側において一体化している。
具体的に説明すれば、裏打材4は、例えば、ポリプロピ
レン繊維42を織製してなるもので、その表裏を連通さ
せる格子状の目41を有しており、クッション成形時に
上型5の内面に装着しておくことによってクッション本
体3に裏打ちされる。図4及び図5はクッション2を成
形する際の手順を模式的に示している。まず、アルミ製
の上型5を開いた状態でその上型5の内面5aに裏打材
4を添設させる。すなわち、上型5の内面5aには複数
の針51が突設してあり、裏打材4をこれらの針51に
突き刺しつつ上型5に掛止させる(図4参照)。そし
て、アルミ製の下型6内に樹脂原液32をノズル52か
ら注入した後すぐに上型5を閉じ、その樹脂を発泡させ
る(図5参照)。発泡はホットキュア方式又はコールド
キュア方式の何れによってもよい。しかして、その発泡
時に発泡樹脂31の一部は、図6に示すように、裏打材
4の目41を通過して該裏打材4の外面4a側に侵出
し、その侵出発泡樹脂31a同士が裏打材4の外面4a
側で結合して一体化する。なお、発泡樹脂31は、裏打
材4の外面4aの略全域に侵出させることもできるが、
部分的に侵出させることも可能である。どの程度の領域
に発泡樹脂31を侵出させるかは、裏打材4の目41の
大きさを適宜選定することにより調整すればよい。ま
た、前記上型5には肉厚方向に貫通する通気孔53が設
けてあり、樹脂原液が発泡する際の余剰空気や余剰原液
を逃がす役割を果たしている。
【0022】クッション2のシェル1に対する取付構造
は、例えば、図1に示すようになっている。詳述すれ
ば、クッション2の裏面複数箇所に凹部22を形成する
とともに、クッション2の内部に前記各凹部22を通過
するようにして金属製の取付線材23を埋設しておき、
その取付線材23の各凹部22内に位置する部位をシェ
ル1の内面に設けた係合部14、15、16に係合させ
て、そのクッション2をシェル1に装着するようにして
いる。この実施例では、シェル1の前端側に位置する係
合部14を鉤形のものにするとともに、他の係合部1
5、16を二股状のものにしておき、前記取付線材23
を鉤形係合部14の屈曲部分に掛止させるとともに、二
股状係合部15、16に部材の弾性変形を利用して係合
させるようにしている。
【0023】しかして、クッション2をシェル1に取付
けた状態においては、図2に示されるように、クッショ
ン2の下面はリブ11、12、13の先端縁により当接
支持されることになる。
【0024】なお、7は、クッション2の上面及び側面
を覆う外装材である。
【0025】このような構成のものであれば、クッショ
ン本体3の裏面3aが裏打材4により保護されることに
なるため、そのクッション2の裏面がリブ11、12、
13の先端縁に強く押し付けられることがあっても、そ
の集中荷重によりクッション本体3が損傷を受けるのを
有効に防止することができる。特に、ポリプロピレン繊
維42を織製してなる裏打材4は摩擦や剪断等に対して
高い耐力を示すものであり、クッション本体3のリブ1
1、12、13に対応する部分が凹陥したり折損するの
を効果的に防止することができるものである。
【0026】しかも、前記裏打材4は、その目41を通
して該裏打材4の外面4a側に回り込んだ侵出発泡樹脂
31aによりクッション本体21に構造的に結合される
ため、接着や溶着等が困難なポリプロピレンを裏打材4
として使用しても、該裏打材4がクッション本体3から
剥離するのを有効に防止することができ、確実にクッシ
ョン本体3の裏面に添接させておくことが可能となる。
すなわち、リブ11、12、13に当接している侵出発
泡樹脂31aは擦り切れる場合もあるが、リブ11、1
2、13に当接していない他の大部分の領域においては
目41を通過した侵出発泡樹脂31aが結合したままに
維持されるため、繰り返し荷重が作用しても裏打材4が
クッション本体3から剥がれるのを有効に防止すること
ができるものである。
【0027】その上、クッション本体3を発泡させる際
に裏打材4が同時にクッション本体3に取付けられるた
め、別途の取付工程を必要としないものとなる。
【0028】なお、裏打材はポリプロピレン製のものに
限定されるものではなく、金属線材製のネット等であっ
てもよい。
【0029】また、発泡樹脂も前記のものに限定される
ものではなく、ポリエチレンやポリプロピレン等、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能である。
【0030】さらに、この実施例では、椅子の座のクッ
ションについて説明したが、例えば、椅子の背もたれの
クッション等にも同様に適用が可能である。
【0031】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図7〜図11を参照して説明する。なお、図1〜図5
と共通する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0032】図7は、図1と同様に椅子の座を分解して
示すものであり、この座は、前記実施例と略同様の構成
からなるシェル1上に、本実施例特有の手法によって作
られたクッション102を装着したものである。
【0033】クッション102は、図8及び図9に示す
ように、ウレタン等の発泡樹脂31により一体成形され
たクッション本体3と、このクッション本体3の裏面3
aに添接させた内部に連続気泡104aを有するフォー
ム104とを具備してなる。そして、クッション本体3
を構成する発泡樹脂31の一部を前記フォーム104の
気泡104a内に未発泡若しくは不完全発泡の状態で含
浸させて固化させ、これによりフォーム104を硬化さ
せている。以下、未発泡若しくは不完全発泡の状態で固
化した樹脂に符号31Xを付し、発泡して固化した樹脂
31と区別するものとする。具体的に説明すれば、フォ
ーム104は、例えば、スラブウレタン等のようなクッ
ション本体3と同質の樹脂原液を押出し成形した後、発
泡させ、機械的にスライスしたものであり、内部に多数
の連続気泡104aを有している。フォーム104の目
の粗さは基本的に原液の含浸状態に影響を与えるもので
はないが、比較的粗い方が含浸速度が速いため本実施例
においては好都合である。そして、図10及び図11に
示すように、このフォーム104を前記実施例と同様に
クッション成形時に上型5の内面に装着し、下型6内に
樹脂原液32をノズル52から注入して、上型5を閉
じ、その樹脂原液32を発泡させる(図11参照)。そ
の発泡時に樹脂原液32は型5、6間の空間で連続的に
膨脹し、フォーム104の連続気泡104a内に侵入し
てそこを通過した後、上型5に設けた通気孔53を介し
て型5の外部に噴出する。つまり、樹脂原液32は余剰
分を排出しながら型5、6間で次々と発泡を繰り返す。
そのため、発泡が十分に進むと図9に示すようにフォー
ム104の気泡104a内に含浸した前記樹脂原液32
が未発泡若しくは不完全発泡の状態で固化して硬度のあ
る樹脂31Xを生起し、フォーム104全体を裏打層X
に変成させるものである。
【0034】クッション102のシェル1に対する取付
構造は、基本的には前記実施例と同様であるが、フォー
ム104の硬化により形成される裏打層Xは、図7に示
すように、クッション102の裏面複数箇所に設けた凹
部22の内側、つまり取付線材23の内側のみに対応し
ている。この部位はリブ11、12、13からの集中荷
重が特に大きい領域に略一致するものである。そして、
クッション2をシェル1に取付けた状態においては、図
8に示されるように、クッション2の下面のうち特に中
央部がリブ11、12、13の先端縁により当接支持さ
れることになる。
【0035】しかして、このような構成のものであれ
ば、クッション本体3の裏面3aであって特に集中荷重
を受け易い箇所が裏打層104により保護されることに
なる。そのため、クッション102の裏面がリブ11、
12、13の先端縁に強く押し付けられることがあって
も、その集中荷重によりクッション本体3が損傷を受け
るのを有効に防止することができる。
【0036】すなわち、前記フォーム104は、内部に
連続気泡104aを有しているために、樹脂原液32が
発泡を開始した当初にその一部が気泡104a内に吸い
込まれるようにして含浸すると、フォーム104以外の
空間では原液32の発泡、固化が盛んに進行するのに対
して、フォーム104内では物理的に制限された空間内
で発泡が抑制され、大半は発泡せずに固化のみが進行す
るのは前述したところである。そのため、工程終了後に
クッション本体3が弾力のある柔軟な発泡樹脂31を組
織として有することになるのに対して、フォーム104
はその気泡104a内に硬度のある樹脂31Xを誕生さ
せ、この樹脂31Xによりフォーム104全体に剛板に
近い強度が付与されて、裏打層Xとしての強度を発現す
るに至るものである。
【0037】しかも、このような構造であれば、クッシ
ョン102に繰り返し荷重が作用しても、裏打層Xがク
ッション本体3から剥離する事態も有効に防止されるも
のとなる。すなわち、裏打層Xとクッション本体3との
境界部分においては、図9に示すように発泡樹脂31が
クッション本体3からフォーム104の気泡104a内
に連続的に入り込み、そのフォーム104内で生じた硬
化樹脂31Xと無境界状態で一体化している。そのた
め、クッション本体3と裏打層Xとの境界面が緊密に接
合して剥離を生じ難いものとなり、裏打層Xを確実にク
ッション本体3の裏面3aに添設させておくことが可能
となる。
【0038】したがって、このような裏打層Xをクッシ
ョン本体3の裏面に構成しておけば、クッション本体3
とリブ11、12、13との直接接触を確実に回避する
ことができ、クッション102に集中荷重や繰り返し荷
重が作用しても、クッション本体3が凹陥したり折損す
るのを長期に亘って効果的に防止することが可能とな
る。
【0039】その上、このものもクッション本体3を発
泡させる際に裏打層Xを同時に一体形成できるものであ
るため、別途の取付工程を不要にすることができる。
【0040】なお、発泡樹脂やフォームの素材は前記の
ものに限定されるものではなく、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変
形が可能である。
【0041】また、この実施例でも、椅子の座のクッシ
ョンについて説明したが、例えば、椅子の背もたれのク
ッション等にも同様に適用が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、クッシ
ョン本体の裏面に裏打材や裏打層を添設しているため、
その裏面をリブ等により支持してもクッション本体を構
成している発泡樹脂が損傷を受けるのを効果的に防ぐこ
とができる。しかも、裏打材とクッション本体とは、ク
ッション本体側から裏打材の目を通して外側に回り込ん
だ発泡樹脂を介して一体化され、また裏打層とクッショ
ン本体とはクッション本体側からフォームの連続気泡内
に含浸した発泡樹脂を介して一体化されるため、何れも
相互に深く結合して剥離を生じ難いものとなる。そのた
め、前者の場合には発泡樹脂との接着性や溶着性よりも
強度的な適性に重点をおいて裏打材の材質を選定するこ
とができるうえ接着剤を必要としないなどその製作も簡
単化される。また、後者の場合には特に境界面の結合度
を高めるとともにまんべんなく裏打層を形成することが
できフォーム硬化材、あるいは接着剤等を必要とせず、
製作の簡単化、部材の削減をも図れる。さらに、これら
によって、クッションの背面保護効果を最大限に発揮さ
せることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例を示す拡大した側断面図。
【図3】図2におけるA部を示す拡大断面図。
【図4】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【図5】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【図6】同実施例の裏打材を拡大して示す斜視図。
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図8】同実施例を示す拡大した側断面図。
【図9】図8におけるB部を示す拡大断面図。
【図10】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【図11】同実施例の製造工程を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
1…シェル 2、102…クッション 3…クッション本体 3a…裏面 4…裏打材 4a…外面 11…リブ 12…リブ 13…リブ 31…発泡樹脂 31a…侵出発泡樹脂 31X…発泡樹脂(未発泡または不完全発泡) 41…目 42…ポリプロピレン繊維 104…フォーム 104a…連続気泡 X…裏打層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 (72)発明者 村上智一 西宮市中浜町2番2号 (56)参考文献 特開 昭57−196917(JP,A) 特開 平4−215710(JP,A) 特開 平2−60684(JP,A) 特開 昭57−125026(JP,A) 特開 昭53−123471(JP,A) 特開 昭53−118464(JP,A) 特開 昭53−108166(JP,A) 実開 昭54−4704(JP,U) 実開 平3−82046(JP,U) 実開 平1−177554(JP,U) 実開 昭61−170360(JP,U) 実開 平4−123198(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡樹脂製のクッション本体と、このクッ
    ション本体の外的損傷を防止するために、クッション本
    体の裏面に添接させた多数の目を有する裏打材とを具備
    してなり、クッション本体を構成する発泡樹脂の一部が
    前記裏打材の目を通過して該裏打材の外面側に侵出する
    とともに、複数の目を通過して侵出した発泡樹脂同士が
    裏打材の外面側において薄く一体化していることを特徴
    とするクッション。
  2. 【請求項2】裏面がリブの先端縁により支持されること
    を特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 【請求項3】裏打材が、ポリプロピレン繊維による織物
    である請求項1又は2記載のクッション。
  4. 【請求項4】裏打材が、金属線材製のネットである請求
    項1又は2記載のクッション。
  5. 【請求項5】発泡樹脂製のクッション本体と、このクッ
    ション本体の裏面に添接させた内部に連続気泡を有する
    フォームとを具備してなり、クッション本体を構成する
    発泡樹脂が発泡する際その一部が前記フォームの気泡内
    に含浸した状態で固化し、フォームの気泡内で固化した
    発泡樹脂とクッション本体の発泡樹脂とが一体化して形
    成されるとともに、フォームが硬化して裏打層を形成し
    てなることを特徴とするクッション。
  6. 【請求項6】フォームがクッション本体と同質の発泡樹
    脂素材からなることを特徴とする請求項5記載のクッシ
    ョン。
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JPS61170360U (ja) * 1985-04-11 1986-10-22
JPH0622277Y2 (ja) * 1988-05-27 1994-06-15 東洋ゴム工業株式会社 複合クッション体

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JPH07289386A (ja) 1995-11-07

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