JPH0716365Y2 - 車両用シートバックの裏プレート - Google Patents

車両用シートバックの裏プレート

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JPH0716365Y2
JPH0716365Y2 JP1988158435U JP15843588U JPH0716365Y2 JP H0716365 Y2 JPH0716365 Y2 JP H0716365Y2 JP 1988158435 U JP1988158435 U JP 1988158435U JP 15843588 U JP15843588 U JP 15843588U JP H0716365 Y2 JPH0716365 Y2 JP H0716365Y2
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JP
Japan
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back plate
resin base
resin
skin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988158435U
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English (en)
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JPH0279836U (ja
Inventor
芳博 大原
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は車両用シートバックに係り、特に、背面に配設
される合成樹脂製の裏プレートに関するものである。
従来の技術 車両用の座席のシートバックとして、合成樹脂製の裏プ
レートと、その裏プレートを補強する補強フレームと、
前記裏プレートとの間にクッション材を包み込む状態で
周縁部がその裏プレートの周縁部に固定されるカバーと
を備えて構成されているものがある。特開昭58−146318
号公報には、上記補強フレームとして金属板を折曲げ加
工したものを、上記裏プレートの成形時にその裏プレー
トに一体的に埋設したものが記載されている。また、可
倒タイプのシートバックなど、上記裏プレートが人目に
晒される場合には、例えば実公昭62−22210号公報に記
載されているように、その裏プレートの表面に軟質樹脂
シートや織布等の表皮が貼り付けられる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、金属板を折曲げ加工した補強フレームは
丸パイプに比べて強度が低く、要求強度を満たすために
は重量が重くなり、車両用のシートバックとしては好ま
しくなかった。また、上記裏プレートはブロー成形され
ているため、補強フレームの一部が露出し、裏プレート
と補強フレームとの結合強度が弱く、必ずしも十分な補
強効果が得られない。
これに対し、補強フレームとして丸パイプを用いるとと
もに、裏プレートを射出成形し、丸パイプを全周に亘っ
て裏プレートに埋設することが考えられる。しかし、そ
の場合には裏プレートの成形と同時に表皮を成形,固着
することが困難で、表皮を別工程で裏プレートに貼り合
わせることになり、製造コストが高くなる。すなわち、
射出成形では溶融樹脂の射出圧により、予め配置された
表皮に皺が生じたり破れたりするため、裏プレートの成
形と同時に表皮を成形することはできないのである。
本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、軽量で高い強度が得られ且つ製造
コストが安い車両用シートバックの裏プレートを提供す
ることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、車両用シート
バックの裏プレートであって、(a)溶融樹脂材料をプ
レス成形した樹脂製基材と、(b)その樹脂製基材のプ
レス成形時に前記溶融樹脂材料とプレス成形型との間に
挟まれて、その樹脂製基材の成形と同時に成形され且つ
固着された表皮と、(c)前記樹脂製基材のプレス成形
時にその樹脂製基材に全周に亘って一体に埋設された補
強用の丸パイプとを有することを特徴とする。
作用 このような車両用シートバックの裏プレートにおいて
は、補強フレームとして丸パイプが全周に亘って一体に
樹脂製基材に埋設されているため、樹脂製基材と丸パイ
プとの間の結合強度が高く補強効果が大きいとともに、
補強フレームとして金属板を用いる場合に比較して高い
強度が得られ、シートバックを軽量に維持しつつ要求強
度を満たすことができる。また、仮に車両衝突等で補強
フレームがシートバックから露出した場合でも、丸パイ
プであるため危険が少ないとともに、市販の丸パイプを
利用できるため、金属板を特殊形状に折曲げ加工する場
合に比較して、製造コストを低減できる。
一方、上記樹脂製基材は溶融樹脂材料をプレス成形した
ものであるため、そのプレス成形時に同時に表皮を成
形,固着できるとともに、上記丸パイプを一体に埋設で
きるのであり、これにより製造工程数が節減され、上記
丸パイプの利用と相まって製造コストが一層低減され
る。
考案の効果 このように、本考案によれば、軽量で高い強度を有し優
れた安全性が得られる車両用シートバックの裏プレート
を安価に製造できるのである。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例である車両用シートバック
10を示す斜視図である。このシートバック10は、自動車
の後部座席に用いられる分割可倒タイプのシートバック
の一例で、両側部の下端において、車体側ブラケット12
にピン14まわりの回動可能に配設された取付ブラケット
16に固設されている。
かかるシートバック10は、第1図のII−II断面を示す第
2図から明らかなように、平板形状を成す裏プレート18
と、その裏プレート18との間にクッション材20を包み込
む状態で周縁部がその裏プレート18の周縁部に固定され
るカバー22とを有している。裏プレート18は第3図にも
単独で示されているように、樹脂製基材24の表面、すな
わち外側面に表皮26を固着したもので、その樹脂製基材
24は、オレフィン系樹脂,ポリアミド等の熱可塑性樹脂
の単独、或いは複数の熱可塑性樹脂から成るブレンド物
(ポリマーアロイ等を含む)、更にはそれ等に有機,無
機材料を添加した複合強化材料等から成り、それ等の溶
融樹脂材料を一対のプレス成形型によってプレス成形し
たものである。なお、上記第3図は、裏プレート18を上
下方向に切断した断面の端面図である。
また、表皮26は、編布,織布,不織布や、熱可塑性樹脂
フイルム,シート等の軟質表皮材の単独、または編布,
織布,不織布に上記軟質表皮材を貼り合わせたもの、或
いはそれ等の編布,織布,不織布,軟質表皮材にポリエ
チレン,ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂または軟
質塩化ビニル樹脂,ウレタン樹脂の発泡体等から成るク
ッション層を貼り合わせたものなどから構成されてい
る。そして、かかる表皮26は、前記樹脂製基材24のプレ
ス成形時にその合成樹脂材料と前記プレス成形型との間
に挟まれて、樹脂製基材24のプレス成形と同時に成形さ
れるとともに、織布,不織布等への合成樹脂材料の滲み
込みや、表皮26の裏面に予め塗布された接着剤等によ
り、樹脂製基材24の表面に固着されている。
また、かかる裏プレート18の内側、すなわち上記表皮26
が固着されている側と反対側には、裏プレート18の形状
に対応して四角い枠形状に曲げ加工された円筒断面の鉄
パイプ28が一体的に固設されている。この鉄パイプ28
は、裏プレート18を補強する補強フレームとしての丸パ
イプに相当し、前記樹脂製基材24に全周に亘って一体に
埋設されている。また、樹脂製基材24の周縁部には、前
記表皮26が固着された外側に向って開口するコの字形状
の係合溝30が、裏プレート18の外周形状に沿って一体に
設けられている。樹脂製基材24をプレス成形する前記プ
レス成形型は、上記鉄パイプ28を樹脂製基材24に一体に
埋設するインサート成形をするとともにその周縁部には
係合溝30を一体成形するように、その基本形状が構成さ
れる。なお、プレス成形時に鉄パイプ28を樹脂製基材24
の中間部に浮かせて支持するため、鉄パイプ28の一部は
樹脂製基材24から露出している。
一方、前記クッション材20は、従来から良く知られてい
るようにポリウレタンフォーム等にて構成されており、
その内部にはワイヤ32が埋設されている。また、前記カ
バー22は、同じく従来から良く知られているように、ポ
リウレタンフォーム等から成るパッド34と、そのパッド
34の表面に固着されたポリ塩化ビニルレザー,合成皮
革,天然皮革,織布,編物等から成る表皮36とから構成
されている。パッド34には吊りワイヤ38が取り付けられ
て、ホグリング等にて前記ワイヤ32に掛け留められてい
る一方、上記表皮36の周縁部には、第4図から明らかな
ように表皮36が巻き付けられることにより硬質合成樹脂
製の嵌入部材40が固定され、前記係合溝30内に強制的に
嵌め入れられて固定されている。嵌入部材40は、表皮36
の周縁部において複数箇所に分割して設けられていると
ともに、その表皮36を周縁部側に引っ張った状態で係合
溝30内に嵌め入れられており、これにより、カバー22は
クッション材20を包み込むようにして前記裏プレート18
の周縁部に固定されている。
以上のように構成されたシートバック10においては、裏
プレート18を構成している樹脂製基材24に、補強フレー
ムとして鉄パイプ28が全周に亘って一体に埋設されてい
るため、樹脂製基材24と鉄パイプ28との間の結合強度が
高く補強効果が大きいとともに、補強フレームとして金
属板を用いる場合に皮革して高い強度が得られ、シート
バック10を軽量に維持しつつ要求強度を満たすことがで
きる。また、仮に車両衝突等で鉄パイプ28がシートバッ
ク10から露出した場合でも、円筒形状を成しているため
危険が少ない。更に、市販の鉄パイプを利用できるた
め、金属板を特殊形状に折曲げ加工する場合に比較し
て、製造コストを低減できる。
一方、上記樹脂製基材24は溶融樹脂材料をプレス成形し
たものであるため、そのプレス成形時に同時に表皮26を
成形,固着できるとともに、鉄パイプ28を一体に埋設で
きるのであり、これにより製造工程数が節減され、鉄パ
イプ28の利用と相まって製造コストが一層低減される。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本考案は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では合成樹脂製の嵌入部材40が用い
られているが、この嵌入部材40の材質やカバー22に対す
る取付手段等は適宜変更でき、表皮36が合成樹脂材料の
場合には一体的に埋設することも可能である。
また、上記嵌入部材40の側面や前記係合溝30の内壁面に
凹凸,爪等を設けて、係合溝30から嵌入部材40を抜け難
くすることもできる。
また、前記実施例のカバー22はパッド34と表皮36との2
層構造を成しているが、表皮36だけでも差支えない。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基
づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である車両用シートバックの
斜視図である。第2図は第1図におけるII−II断面図で
ある。第3図は第1図のシートバックにおける裏プレー
トの縦断面の端面図である。第4図は第1図のシートバ
ックにおけるカバーの周縁部を示す断面の端面図であ
る。 10:車両用シートバック 18:裏プレート、24:樹脂製基材 26:表皮 28:鉄パイプ(丸パイプ)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融樹脂材料をプレス成形した樹脂製基材
    と、 該樹脂製基材のプレス成形時に前記溶融樹脂材料とプレ
    ス成形型との間に挟まれて、該樹脂製基材の成形と同時
    に成形され且つ固着された表皮と、 前記樹脂製基材のプレス成形時に該樹脂製基材に全周に
    亘って一体に埋設された補強用の丸パイプと を有することを特徴とする車両用シートバックの裏プレ
    ート。
JP1988158435U 1988-12-05 1988-12-05 車両用シートバックの裏プレート Expired - Lifetime JPH0716365Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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Publication Number Publication Date
JPH0279836U JPH0279836U (ja) 1990-06-20
JPH0716365Y2 true JPH0716365Y2 (ja) 1995-04-19

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ID=31438764

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2554397Y2 (ja) * 1991-06-29 1997-11-17 株式会社タチエス 自動車用シートのフレーム構造体
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