JP5436920B2 - 自動車用シート - Google Patents

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本発明は自動車用シートのシートバック、詳しくはシートバックの表面構造に関する。
従来の自動車用シートのシートバックには、フレームに発泡体製のパッドを当て、これを袋状に縫製した表皮で被覆したものがある。
また、表皮に前記パッドを一体成形して、表面に凹凸形状を付与したもの(例えば特開平2−307494号公報)もある。
更に、表皮の組付性を向上させるために、シートバックの背裏側の表皮を前面側の表皮と分割して両者をスライドファスナーで一体に連結するもの(例えば特開2005−262628号公報)も開示されている。
特開平2−307494号公報 特開2005−262628号公報
以上の表皮は織物地、合成樹脂製レザー、皮革など単体では凹凸状に成形し難い部材を使用しているため、発泡体製パッドと一体成形又はパッドに接着することにより、表面形状が凹凸状になるようにしている。
一方、不織布(フェルト)を例えばシートバックの背裏側に使用したものがあり、これはシートバックの前面側の織物地などからなる表皮にミシンで縫製できる利点があり、広く実施されている。
しかし、この不織布を使用したものは全体が平面状であるために、シートバックの背裏側に、後席者のフットスペースを充分に確保できるように凹部を形成できない。
斯かる不具合を解消するために、ポリプロピレンなどの合成樹脂で射出成形して、前記フットスペース用の凹部を形成した樹脂製プレートをシートバックの背裏側に設けたものがある。
これは樹脂製プレートであるため、前記表皮に対する縫製が困難であるばかりか、シートバックのフレーム側に係止しなければならず、その取付作業に工数を要するし、取付後、後席者の膝、足が当たると、樹脂製プレートがシートバック内のフレームに張架したばねに接触し、異音が発生する欠点があった。
そこで本発明は以上の従来品の不具合を解消することを目的とする。
以上の目的を達成するための本発明は、シートバッグの背裏側を構成する後表皮は、合成樹脂を含浸させて凹凸状に成形してなる成形不織布で形成され、該後表皮はシートバッグの前面側を構成する前表皮の上部と一体の後表皮上部と、この後表皮上部と前表皮の左、右両側部とに連結する前記成形不織布とからなり、該成形不織布は上向きに逆U字状に形成され、その上部端末は内方に向けて略水平状に形成され、この成形不織布の端末は前記後表皮上部と前表皮の左、右両側部の両端末に有する相互に係合する係合手段で一体に連結されていることを特徴とする。
本請求項2の発明は、前記成形不織布の表面に、装飾用の樹脂フィルムをラミネートしてなる構成である。
本請求項3の発明は、前記成形不織布に、後席者のフットスペース用の凹部を設けてなる構成である。
本発明によれば、成形不織布が、後表皮上部と前表皮の左、右両側部とに対して独立状に形成されているため、前表皮等の組付が行い易いし、また、成形不織布の端末及び前記後表皮上部と前表皮の左、右両側部の両端末に対する係合手段の縫合が容易になるし、成形不織布の前表皮等に対する係合手段による連結をスムーズに行うことができる。
特に、成形不織布と後表皮上部等の係合手段としてスライドファスナーを使用した場合にはスライドファスナーが成形不織布と後表皮上部等に縫合が行い易いし、スライドファスナーのスライダーの操作性が良く、スライドファスナーによる連結を円滑に行うことができる
本請求項2の発明によれば、装飾用の樹脂フィルムによって、成形不織布は被覆されているため、更に、意匠的に優れたシートバックを提供できる。
本請求項3の発明によれば、前記成形不織布が軟質でシートバック内のばね材などに接触しても異音が発生しない。そのため、シートバック内のばね部材に前記成形不織布を近接させることができ、フットスペースを従来品に対して拡大状に形成でき、フットスペースの使用性を向上させることができる。
本発明に係るシートバックの斜視図。 図1のX―X線断面図。 図1のY―Y線断面図。 本発明に使用する成形不織布の斜視図。 図4のZ―Z線断面図。 他の実施例の斜視図。
図1−図5は本発明の第1実施例を示し、図中1は成形不織布、2は従来の表皮部材からなりシートバックSBの前面側を構成する前表皮、3は発泡体製パッド、4はフレーム、5はフレーム4に張架したばねを各々示す。
図示する前記前表皮2はシートバックSBの前面を位置する身頃21と、この身頃21と一体でシートバックSBの側面における前側を位置するまち20とから構成され、これらの内側にはパッド3が一体に形成されている。そして、身頃21とまち20の上部にはシートバックSBの背裏側に位置するパッド30付の後表皮上部22が一体に縫合されている。
以上の前表皮2等はいずれも従来のシートバックに使用されている織物地、樹脂製レザー、皮革などで形成されている。
以上の成形不織布は例えば実開平7−15448号公報に開示されているように、ポリエステル繊維にSB系樹脂を含浸させて加熱等してプレス成形した不織布で、図示するものは、中央に後席者のフットスペース用の凹部10等が成形されている。
そして、この成形不織布の成形時に同時に装飾用の樹脂(ポリエステルなど)フィルムをラミネート加工するのが好ましく、斯様にラミネートすることにより、成形不織布の外面が樹脂フィルムで被覆されるため、外観品質が良好になるし、成形不織布の保形性を向上させることができる。
成形不織布1は図示するように、上向きに逆U字状に成形され、シートバックSBの背裏下部及び左右両側面の後半部の外表面を構成する。
図中10Aは凹部10の底部、11は成形不織布1の中央部、12、12は同側部、13は上部、14は折曲部、15、15は側部12,12の端末を各々示す。
以上の成形不織布1の上部13は図3に示すように中央部11に対して略直角状に成形されている。従って、成形不織布1の取付状態で内方に向けて略水平状に折曲成形され、その端末に、相互に係合する一方のファスナーチェン16Aがミシンで縫合されている。また、この一方のファスナーチェン16Aは側部12、12の端末15、15に沿って設けてある。
従って、一方のスライドチェン16Aは一方の端末15、上部13の端末、他方の端末15に渉って設けてあり、上部13の端末が略平坦状であるので、側部12の端末15、15から上部13の端末に向けて一方のファスナーチェン16Aが縫合し易くなる。
なお、この一方のファスナーチェン16Aに係合する他方のファスナチェン16Bは前記前表皮2の左右両まち20及び後表皮上部22の端末に各々縫合され、両ファスナーチェン16A、16Bをスライダーで係合することにより、成形不織布1は前表皮2などに一体に連結されシートバックSBを形成する。
以上のスライダーで両ファスーナチェン16A、16Bを係合させる際、ファスナーチェン16Aを縫着した成形不織布1の上部13が略水平状であるから、一方の側部12側の端末15から上部13、他方の側部12の端末15にスライダーが移動し易く的確に成形不織布1を連結できる。
なお、スライドファスナを成形不織布1の前表皮2等に対する係合手段としているが、他の係合手段、例えばベルベット式ファスナーなどを使用してもよい。
従って、以上の如き、成形不織布1でシートバックSBの背裏側を形成すると、成形不織布1が軟質であるため、ばね5に凹部10の内側が接触しても異音が発生しない。
そのため、凹部10をばね5に近接できるように、凹部10の深さを深くして後席者用のフットスペースを拡大することが可能となる。
なお、成形不織布1の折曲部14はシートクッションSCの底部に固定して、シートバックSBを前倒した際に、シートバックSBの下端部が露出しないようにしている。
また、成形不織布1の左右両側部12の下端部12A、12Aは内方に折曲状に成形して、リクライニングデバイス(不図示)を確実に被覆するように構成されている。
図6に示す第2実施例は、シートバックの表皮を前表皮2と後表皮とに2分割して、両者をスライドファスナー16A、16Bで一体に連結するようにして、表皮の組み付作業を行い易くしたものであり、前記後表皮全体を成形不織布1´で形成している。
この成形不織布1´には、前記凹部10が成形されて、この成形不織布1´も前記成形不織布1と同一の材質で成形されている。図中12´、12´は成形不織布1´の側部で、シートバックSBの側面後半部を形成している。
成形不織布1の代わりに、ショア硬さ50程度又はそれ以下の硬さを有しかつ縫合可能な 素材から凹凸状に成形してもよい。そして、この素材は保形性を有し且つプレスなどにより凹凸状に成形可能で、少なくとも端末が縫合可能な素材、例えば、合成樹脂材に合成皮革を貼着したものなどを使用して、端末にスライドファスナーなどをミシンで縫合して前表皮と後表皮とを連結でき、また、両者の端末を一体にミシンで縫い合わせることもできるものを使用する。
素材全体の 硬さをショア硬さ50程度又はそれ以下の硬さにすることにより、後席者用のフットスペースでのたわみが容易に確保できるし、また、後席者に異質感を与えないものを提供できる。
以上の素材として、以上の合成樹脂材に合成皮革を貼着したものを使用した場合は、合成樹脂材と合成皮革の一方又は双方の外面を装飾するのが好ましい。
従って、前記成形不織布の代わりに、以上の素材を使用しても、前記成形不織布と同様に、柔軟性を有するため、所望の複雑な凹凸形状に成形できるなど前記成形不織布と同様の効果が得られる。
1…成形不織布、1´…成形不織布、2…前表皮、10…成形不織布の凹部

Claims (3)

  1. シートバッグの背裏側を構成する後表皮は、合成樹脂を含浸させて凹凸状に成形してなる成形不織布で形成され、該後表皮はシートバッグの前面側を構成する前表皮の上部と一体の後表皮上部と、この後表皮上部と前表皮の左、右両側部とに連結する前記成形不織布とからなり、該成形不織布は上向きに逆U字状に形成され、その上部端末は内方に向けて略水平状に形成され、この成形不織布の端末は前記後表皮上部と前表皮の左、右両側部の両端末に有する相互に係合する係合手段で一体に連結されている自動車用シートバック。
  2. 前記成形不織布の表面に、装飾用の樹脂フィルムをラミネートしてなる請求項1記載の自動車用シートバック。
  3. 前記成形不織布に、後席者のフットスペース用の凹部を設けてなる請求項1,2記載の自動車用シートバック。
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