JP2010063686A - シートバックとその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートバックの表面に皺、タルミがない外観品質に優れ、且つ組立性のよいシートバックを提供することである。
【手段】 シートバックSBの発泡体製パッド3の前面に前表皮片1を接着し、パッド3の側面を側表皮片2、パッド3の背面を背表皮片4で各々被覆し、側表皮片2と背表皮片4を不織布に合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成したことを特徴とする。
【選択図】
図2
【手段】 シートバックSBの発泡体製パッド3の前面に前表皮片1を接着し、パッド3の側面を側表皮片2、パッド3の背面を背表皮片4で各々被覆し、側表皮片2と背表皮片4を不織布に合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成したことを特徴とする。
【選択図】
図2
Description
本発明は自動車用シートのシートバックとその組立方法に関する。
従来のシートバックは、発泡体製パッドを袋状に縫製した表皮材で被覆してシートバックを組付けるものがある。
また、この袋状の表皮材をパッドに組付け易いように表皮材でスリットを設け、表皮材でパッドを被覆した後、スリットに設けたスライドファスナーでスリットを閉口するものも開示されている(例えば、特開2007−307109号公報参照)。
また、パッドの背面を除く部分を表皮材で、また、パッドの背面をバックボードで各々被覆するものもある。
特開2007−307109号公報
従って、前記袋状に縫製した表皮材でパッドに被せるものは、全体が柔軟性を有する織物地などで形成されている。そのため、曲面を有するパッドに、表皮材を皺、タルミなく張設するには熟練を要し、作業性が悪い不具合があった。
一方、パッドの背面にバックボードを有するものは、パッドの前面及び側面を被覆する表皮材の端末をパッド側に固定する固定作業に工数を要する不具合がある。
そこで、本発明はパッドに表皮材を被せた際に皺、タルミがないシートバックを提供し、且つそのシートバックを簡単、容易に組立できるようにすることを目的とする。
以上の目的を達成するための本請求項1の発明は、発泡体製パッドと、このパッドと
前面側を被覆する前表皮片と、パッドの側面及び背面を被覆する後表皮片とを有し、該後表皮片は合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成され、前記前表皮片に一体に端末を縫着してなる構成である。
前面側を被覆する前表皮片と、パッドの側面及び背面を被覆する後表皮片とを有し、該後表皮片は合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成され、前記前表皮片に一体に端末を縫着してなる構成である。
以上の前表皮片は、従来この種のシートバックに使用されている柔軟性を有する織物地などの表皮材で、パッドの前面に接着などで被覆するのが好ましい。また、後表皮片は、パッドの側面から背面の外形形状に一致するように凹凸状に成形不織布で成形されている。そのため、パッドの全面に、前表皮片、後表皮片が密着できる。
本請求項2の発明は、発泡体製パッドと、このパッドの前面に接着する前表皮片と、前表皮片の少なくとも下辺を除く3周辺に縫着されパッドの側面又は側面からパッドの背面周囲を被覆する帯状の側表皮片と、パッドの背面を被覆し前記側表皮片に固着される背表皮片を有し、該背表皮片と側表皮片とを合成樹脂材を含浸させて成形した成形不織布で形成する構成である。
以上の側表皮片は背表皮片に対して柔軟性を有する成形不織布で形成するのが好適であり、これにより、パッドの側面を被覆する側表皮片の感触がよく、パッドの背面を被覆する背表皮片の保形性が良好となる。
本請求項3の発明は、前記前表皮片の表面周囲に、前記側表皮片を裏返して縫着した後、この側表皮片付の前表皮片を前記パッドの前面に接着し、次に側表皮片を折り返してパッドの側面又は側面から背面の周囲を被覆した後、前記背表皮片を側表皮片に一体に固着して組立る構成である。
本請求項1の発明によれば、着座者が着座した際、身体が接触しないシートバックの側面、背面は成形不織布で形成されているため、シートバックの外側面、背裏面に、皺、タルミが生じないし、パッドの側面、背面に合致する形状に後表皮片を形成できる。そのため、外観品質が良いシートバックを提供できる。また前、前表皮片に後表皮片を縫着すればよいため、前記従来品の如く、スライドファスナーなどが不要となる。
本請求項2の発明は、更に、側表皮片を背表皮片に対して柔らかいなど材質が異なる成形不織布を使用できるので、シートバックの外側面の感触が良く、シートバックの背裏面の保形性が良いため、後席乗員用のニースペースなどを一体成形できる。
本請求項3の発明によれば、前記外観品質に優れたシートバックを簡単且つ容易に組立ることができる。
以下、本発明に係るシートバック及びその組立方法を図面に基づいて説明する。
図1、図2は本発明に係るシートバックSBを示し、シートクッションSCに取付けられている。図中1はシートバックの前表面を構成する前表皮片で、この前表皮片1は従来のシートバックの表皮材として使用されている織物地、レザー、合成皮革など柔軟性を有するもので、略シートバックの外形形状にモールド成形した発泡体製パッド3の凹凸状曲面を有する前面に接着剤10に接着されている。図中11はパッド3の底面を被覆するまち部を示す。
図示するパッド3の側面又は側面から背面周囲に渉って側表皮片2が被覆され、パッド3の背面全体及び側面の背面側には背表皮片4が設けてある。
以上の側表皮片2と、背表皮片4はいずれも成形不織布で成形されており、この成形不織布は合成樹脂を含浸させて凹凸状にプレスなどで成形したもので、例えば、実開平7−15448号に開示されている材質、成形方法によって成形している。
そして、側表皮片2と背表皮片4とは物性の異なる成形不織布、例えば、側表皮片2
は柔軟性が良く感触を向上させるような材質などで成形している。
、一方、背表皮片4は硬質で保形性を有するようにし、図示するように、凹窪状の後席乗員用ニースペース40を一体成形している。
は柔軟性が良く感触を向上させるような材質などで成形している。
、一方、背表皮片4は硬質で保形性を有するようにし、図示するように、凹窪状の後席乗員用ニースペース40を一体成形している。
従って、側表皮片2と背表皮片4とを成形不織布で形成しているため、パッド3の側面、背面に密着できるように成形できるし、また、シートバックSBの外側面、背裏面に皺、タルミが発生しない。
以上の側表皮片2は背表皮片4に接着剤41で接着され、側表皮片2は前表皮片1の少なくとも3周辺に縫着20されている。なお、図中4Aは背表皮片4の折曲部、4Bは背表皮片本体を各々示す。
以上の前表皮片1に側表皮片2は、前表皮片1をパッド3に接着する前に、前表皮1の表面3辺の周囲の端末に、帯状の側表皮片2の表面2Bが裏になるように裏返して縫着し、前表皮片1をパッド3に接着後、裏返した側表皮片2を表面2Bが表になるように折り返し、パッド3の側面を被覆している。このようにすることにより、縫着20個所がかくされ、シートバックSBの外観品質が向上する。
なお、図示する以上の側表皮片2と背表皮片4は、各々別体に、前記成形不織布で成形しているが、この側表皮片2と背表皮片4とを成形不織布で一体成形し、これを後表皮片としても良い。
このようにすることにより、図示する実施例の如く、側表皮片2と背表皮片4とを一体に接着する必要がないし、パッド3に対する被せ作業も簡単になる。
次に、前記図1,2に示すシートバックの組立方法を図3ー図7に基づいて説明する。
図3は、前記前表皮片1に、前記側表皮片2を縫着する前の状態で、側表皮片2は前表皮片1の外周端末に沿うようにU字状に形成した帯状の前記成形不織布で形成され、図中2Aは側表皮片2の裏面、2Bは同表面を各々示し、表面2B側には接着剤が塗布されている。
図4は、前表皮片1の前面に側表皮片2を裏面2Aが表になるように縫着20した状態を示し、この前表皮片1の裏面をシートバックSBの略外形形状にモールド成形し内部にフレームを有する発泡体製パッド3の前面3Aに図5に示すように、接着剤10で接着する。
次に、図6の矢印方向に側表皮片2を表面2Bが表になるように、パッド3の側面から背面側に折り返す。
然る後、図7に示すように、パッド3の背面及び側面形状などに凹凸状に成形されている前記背表皮片4の周囲を側表皮片2に加圧、加熱(蒸気)などによって接着する。
これにより、図1、図2に示すシートバックSBが組立られる。
従って、パッド3に対する前表皮片1、側表皮片2、背表皮片4の取付を簡単、容易に行なうことができる。
そして、側表皮片2、背表皮片4が成形不織布で形成されているため、パッド3の外形形状に合致するように成形される。従って、パッド3に密着すると共に、皺、タルミなくパッド3に固定でき、外観品質に優れたシートバックを提供できる。
1…前表皮片、2…側表皮片、3…パッド、4…背表皮片。
Claims (3)
- 発泡体製パッドと、このパッドと前面側を被覆する前表皮片と、パッドの側面及び背面を被覆する後表皮片とを有し、該後表皮片は合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成され、前記前表皮片に一体に端末を縫着してなることを特徴とするシートバック。
- 発泡体製パッドと、このパッドの前面に接着する前表皮片と、前表皮片の少なくとも下辺を除く3周辺に縫着されパッドの側面又は側面からパッドの背面周囲を被覆する帯状の側表皮片と、パッドの背面を被覆し前記側表皮片に固着される背表皮片を有し、該背表皮片と側表皮片とを合成樹脂材を含浸させて成形した成形不織布で形成してなる請求項1記載のシートバック。
- 前記前表皮片の表面周囲に、前記側表皮片を裏返して縫着した後、この側表皮片付の前表皮片を前記パッドの前面に接着し、次に側表皮片を折り返してパッドの側面又は側面から背面の周囲を被覆した後、前記背表皮片を側表皮片に一体に固着して組立るシートバックの組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008233605A JP2010063686A (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | シートバックとその組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010063686A true JP2010063686A (ja) | 2010-03-25 |
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2008
- 2008-09-11 JP JP2008233605A patent/JP2010063686A/ja active Pending
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