JPH1156541A - 産業用車両の座席表面の汚染除去構造 - Google Patents
産業用車両の座席表面の汚染除去構造Info
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- JPH1156541A JPH1156541A JP22244697A JP22244697A JPH1156541A JP H1156541 A JPH1156541 A JP H1156541A JP 22244697 A JP22244697 A JP 22244697A JP 22244697 A JP22244697 A JP 22244697A JP H1156541 A JPH1156541 A JP H1156541A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】産業用車両の座席の油汚れ等を、簡易な作業で
迅速に除去可能な座席の構造又は座席への付加物を提供
する。 【解決手段】粘着剤を片面に塗布した高分子材料の複数
枚数のフィルムを多層に張り合わせたアセンブリ33又
は34を座席1の汚染され易い表面上に配置して粘着さ
せる。座席1が油等で汚染した場合には、アセンブリ3
3又は34の突出部5又は6を持って1枚づつフィルム
を剥がすことで、産業用車両の運転手が必要とするとき
に汚れのない座席表面を得ることができる。
迅速に除去可能な座席の構造又は座席への付加物を提供
する。 【解決手段】粘着剤を片面に塗布した高分子材料の複数
枚数のフィルムを多層に張り合わせたアセンブリ33又
は34を座席1の汚染され易い表面上に配置して粘着さ
せる。座席1が油等で汚染した場合には、アセンブリ3
3又は34の突出部5又は6を持って1枚づつフィルム
を剥がすことで、産業用車両の運転手が必要とするとき
に汚れのない座席表面を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用車両の座席
表面の汚染を除去するための構造に関する。
表面の汚染を除去するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の産業用車両の座席は、図8に示す
ように、下にサスペンション2は有するものの座席1の
座面部4や背もたれ部3は固定されており、取り替えや
取り外しはできないようになっている。
ように、下にサスペンション2は有するものの座席1の
座面部4や背もたれ部3は固定されており、取り替えや
取り外しはできないようになっている。
【0003】産業用車両の使用場所は、産業用機器等が
設置されて機械油等を使用する環境である場合が多く、
産業用車両の運転者はそのような産業用機器等から飛散
あるいは漏洩した油汚れを衣服につけたままで運転を行
う場合がある。
設置されて機械油等を使用する環境である場合が多く、
産業用車両の運転者はそのような産業用機器等から飛散
あるいは漏洩した油汚れを衣服につけたままで運転を行
う場合がある。
【0004】例えば、産業用車両の運転者は、衣服が油
等で汚染された場合、すぐに衣服を取り替えることが望
ましいが、勤務中や業務中はなかなか衣服の取り替えは
困難であり、そのような場合には、運転者は衣服の汚れ
が移転するのを承知で産業用車両の運転を行う。
等で汚染された場合、すぐに衣服を取り替えることが望
ましいが、勤務中や業務中はなかなか衣服の取り替えは
困難であり、そのような場合には、運転者は衣服の汚れ
が移転するのを承知で産業用車両の運転を行う。
【0005】又、産業用車両の座席1の油汚れ等を清掃
することは、清掃用具や化学洗剤等のクリーナーを取り
に行ったり返しに行く必要があり、清掃作業時間も別途
にかかるので、産業用車両の運転者の通常の作業効率を
低下させる。従って、産業用車両の運転者は、座席1が
油等で汚れていても清掃を実施せず、油汚れをそのまま
に座席1に座って運転業務を続けることが多くなる。
することは、清掃用具や化学洗剤等のクリーナーを取り
に行ったり返しに行く必要があり、清掃作業時間も別途
にかかるので、産業用車両の運転者の通常の作業効率を
低下させる。従って、産業用車両の運転者は、座席1が
油等で汚れていても清掃を実施せず、油汚れをそのまま
に座席1に座って運転業務を続けることが多くなる。
【0006】運転者の衣服の油汚れ等は、座席1の表面
を汚染して、次に、汚染された座席1の表面が、再び運
転者の衣服を汚染させることを繰り返し、運転者が衣服
を取り替えたり、運転者が交代した場合も、汚染された
座席1の表面がその衣服を汚染する。
を汚染して、次に、汚染された座席1の表面が、再び運
転者の衣服を汚染させることを繰り返し、運転者が衣服
を取り替えたり、運転者が交代した場合も、汚染された
座席1の表面がその衣服を汚染する。
【0007】更に、座席1の油汚れをそのまま放置する
と、埃や塵芥が油に吸着されて座席1の表面に黒い汚れ
が付着して非常に見苦しくなり、そのような汚れが座席
1の表面に定着すると定常的に運転者の衣服を汚染させ
ることになる。
と、埃や塵芥が油に吸着されて座席1の表面に黒い汚れ
が付着して非常に見苦しくなり、そのような汚れが座席
1の表面に定着すると定常的に運転者の衣服を汚染させ
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、産業用
車両の運転者にとっても、座席が油等で汚れているこ
と、即ち、新しい衣服が座席に着席することで汚れてし
まうことは、好ましくなく、その場でできる作業かわず
かな移動で可能な作業等であって、清掃用具や化学洗剤
等を必要としない簡易作業で迅速に行うことが可能な産
業用車両の座席の汚染除去構造が望まれていた。
車両の運転者にとっても、座席が油等で汚れているこ
と、即ち、新しい衣服が座席に着席することで汚れてし
まうことは、好ましくなく、その場でできる作業かわず
かな移動で可能な作業等であって、清掃用具や化学洗剤
等を必要としない簡易作業で迅速に行うことが可能な産
業用車両の座席の汚染除去構造が望まれていた。
【0009】本発明は、産業用車両の座席の油汚れ等
を、簡易な作業で迅速に除去可能な座席の構造又は座席
への付加物を提供することを課題とする。
を、簡易な作業で迅速に除去可能な座席の構造又は座席
への付加物を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、粘着剤を片面に塗布した複数枚数のフィルムを多層
に張り合わせたアセンブリを座席の汚染され易い表面上
に配置して粘着させたことを特徴とする。
は、粘着剤を片面に塗布した複数枚数のフィルムを多層
に張り合わせたアセンブリを座席の汚染され易い表面上
に配置して粘着させたことを特徴とする。
【0011】請求項1の本発明では、産業用車両の座席
が油等で汚染された場合に、多層に張り合わせたフィル
ムの最上層の汚染した1枚を剥がして、汚染したフィル
ムを破棄する作業により、きわめて容易で且つ迅速に座
席の油汚れ等を除去することができる。
が油等で汚染された場合に、多層に張り合わせたフィル
ムの最上層の汚染した1枚を剥がして、汚染したフィル
ムを破棄する作業により、きわめて容易で且つ迅速に座
席の油汚れ等を除去することができる。
【0012】請求項10に係る本発明は、産業用車両の
座席における人体との接触する表皮部を座席の基部から
分離し、表皮部と基部にそれぞれの取り付けと取り外し
の可能な固定器具を設置し、表皮部のみの取り外し又は
交換を可能にしたことを特徴とする。
座席における人体との接触する表皮部を座席の基部から
分離し、表皮部と基部にそれぞれの取り付けと取り外し
の可能な固定器具を設置し、表皮部のみの取り外し又は
交換を可能にしたことを特徴とする。
【0013】請求項10の本発明は、産業用車両の座席
が油等で汚染された場合に、汚染した座席表皮部を取り
外し、新規又は清掃した座席表皮部と取り替える作業に
より、きわめて容易で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去
することができる。
が油等で汚染された場合に、汚染した座席表皮部を取り
外し、新規又は清掃した座席表皮部と取り替える作業に
より、きわめて容易で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去
することができる。
【0014】又、座席表皮部を清掃する場合も、座席表
皮部のみを取り外して洗浄室等に持って行き清掃できる
ので、清掃する場合も用意で迅速になる。
皮部のみを取り外して洗浄室等に持って行き清掃できる
ので、清掃する場合も用意で迅速になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につき
図を用いて詳細に説明を行う。図1は、本発明の第1の
実施形態の全体構成を表す斜視図である。
図を用いて詳細に説明を行う。図1は、本発明の第1の
実施形態の全体構成を表す斜視図である。
【0016】座席1は、従来技術の図8の座席1と同様
に、座席1の構造材の上にウレタンフォームや綿等のク
ッション材を入れ、その外側を塩化ビニルあるいはポリ
エチレン等の高分子材料の表皮で覆って座席の形状とし
たものである。
に、座席1の構造材の上にウレタンフォームや綿等のク
ッション材を入れ、その外側を塩化ビニルあるいはポリ
エチレン等の高分子材料の表皮で覆って座席の形状とし
たものである。
【0017】この高分子材料の表皮は、強度と形状加工
性、及び、クッション性のバランスから、例えば、本実
施例においては厚みが0.5〜0.8mm程度が使用さ
れる。
性、及び、クッション性のバランスから、例えば、本実
施例においては厚みが0.5〜0.8mm程度が使用さ
れる。
【0018】尚、図1では、後述する背もたれ部3と座
面部4の座席中央部と周辺部で段を持たせているが、こ
れは意匠性や座り心地等の関係からであり、本発明には
特に関係しない。従って、座席1の中央部と周辺部を段
無く連続させて均一な背もたれ部3や座面部4としても
本発明の実施は可能である。
面部4の座席中央部と周辺部で段を持たせているが、こ
れは意匠性や座り心地等の関係からであり、本発明には
特に関係しない。従って、座席1の中央部と周辺部を段
無く連続させて均一な背もたれ部3や座面部4としても
本発明の実施は可能である。
【0019】サスペンション2は、産業用車両で従来か
ら一般的に用いられているサスペンション機構である。
背もたれ部3は、座席1に運転者が着席した場合に運転
者の背中が当たる背もたれの部分である。
ら一般的に用いられているサスペンション機構である。
背もたれ部3は、座席1に運転者が着席した場合に運転
者の背中が当たる背もたれの部分である。
【0020】座面部4は、座席1に運転者が着席した場
合に運転者の臀部や太股部が当たり、運転者の体重を主
に支持する座面の部分である。背もたれ部用アセンブリ
33は、座席1の背もたれ部3に張り付けられるアセン
ブリであり、産業用車両の運転者が着席した場合に運転
者の背中が当たる部分の背もたれ部3に張り付けられ
る。
合に運転者の臀部や太股部が当たり、運転者の体重を主
に支持する座面の部分である。背もたれ部用アセンブリ
33は、座席1の背もたれ部3に張り付けられるアセン
ブリであり、産業用車両の運転者が着席した場合に運転
者の背中が当たる部分の背もたれ部3に張り付けられ
る。
【0021】背もたれ部用アセンブリ33の材質は、例
えば0.05mm程度の塩化ビニル又はポリエステルの
薄いフィルムに粘着剤を片面に全面均一に塗布したもの
を10枚程度重ね合わせたものである。その場合、背も
たれ部用アセンブリ33の各フィルムは背もたれ部3下
側のフィルムほど面積が大きくなるように形状加工され
たものを重ね合わせて、各フィルムで構成されるエッジ
部が階段状の段を有する形状となるか裁断加工されて、
該エッジ部がテーパー状の形状となっていることが望ま
しい。
えば0.05mm程度の塩化ビニル又はポリエステルの
薄いフィルムに粘着剤を片面に全面均一に塗布したもの
を10枚程度重ね合わせたものである。その場合、背も
たれ部用アセンブリ33の各フィルムは背もたれ部3下
側のフィルムほど面積が大きくなるように形状加工され
たものを重ね合わせて、各フィルムで構成されるエッジ
部が階段状の段を有する形状となるか裁断加工されて、
該エッジ部がテーパー状の形状となっていることが望ま
しい。
【0022】又、フィルム厚の加工が可能である場合に
は、エッジ部は端になるほど徐々に薄くする加工が望ま
しい。尚、背もたれ部用アセンブリ33の各フィルムは
背もたれ部3の形状に合わせて曲面加工されている。
又、必要に応じて各フィルムの表面には、しぼ加工等の
滑り止め加工が施される。
は、エッジ部は端になるほど徐々に薄くする加工が望ま
しい。尚、背もたれ部用アセンブリ33の各フィルムは
背もたれ部3の形状に合わせて曲面加工されている。
又、必要に応じて各フィルムの表面には、しぼ加工等の
滑り止め加工が施される。
【0023】粘着剤は、1枚づつ引き剥がす時に無理な
く引き剥がすことができ、且つ、座席に張り付いて使用
される時にははがれない充分な粘着強度を有することが
要求される。
く引き剥がすことができ、且つ、座席に張り付いて使用
される時にははがれない充分な粘着強度を有することが
要求される。
【0024】一般的には、セロハンテープの粘着剤に近
い粘着度の粘着剤が使用される。セロハンテープの粘着
剤は、例えば天然ゴムや再生ゴム等の弾性体、ポリテル
ペン樹脂等の粘着付与剤、ミネラルオイル等の可塑剤、
酸化チタン等の充填剤、及び、ジチオカルバメート等の
老化防止剤等を各材料に必要な量だけ配合して製造する
ことにより得られるが、勿論これに限定されるものでは
ない。
い粘着度の粘着剤が使用される。セロハンテープの粘着
剤は、例えば天然ゴムや再生ゴム等の弾性体、ポリテル
ペン樹脂等の粘着付与剤、ミネラルオイル等の可塑剤、
酸化チタン等の充填剤、及び、ジチオカルバメート等の
老化防止剤等を各材料に必要な量だけ配合して製造する
ことにより得られるが、勿論これに限定されるものでは
ない。
【0025】座面部用アセンブリ34は、座席1の座面
部4に張り付けられるアセンブリであり、産業用車両の
運転者が着席した場合に、運転者の臀部及び太股部を乗
せる部分に張り付けられる。
部4に張り付けられるアセンブリであり、産業用車両の
運転者が着席した場合に、運転者の臀部及び太股部を乗
せる部分に張り付けられる。
【0026】座面部用アセンブリ34の材質や望ましい
加工については、背もたれ部用アセンブリ33と同様で
ある。突出部5は、背もたれ部用アセンブリ33のフィ
ルム層の各フィルムに段違いになるようにエッジ部に設
けられて、その突出部5の裏面には粘着剤を塗布しない
ようにし、フィルム層の各フィルムを1枚づつ引き剥が
す時のつまみ部として機能するようにした部位である。
加工については、背もたれ部用アセンブリ33と同様で
ある。突出部5は、背もたれ部用アセンブリ33のフィ
ルム層の各フィルムに段違いになるようにエッジ部に設
けられて、その突出部5の裏面には粘着剤を塗布しない
ようにし、フィルム層の各フィルムを1枚づつ引き剥が
す時のつまみ部として機能するようにした部位である。
【0027】突出部6は、座面部用アセンブリ34のフ
ィルム層に設けられた突出部である。この突出部6は、
形状が座面部4に合わせられて異なっている他は、各フ
ィルムで段違い構造であること、突出部には粘着剤が塗
布されないこと、及び、各フィルムの引き剥がし時につ
まみ部として機能すること等、背もたれ部用アセンブリ
33と同様である。
ィルム層に設けられた突出部である。この突出部6は、
形状が座面部4に合わせられて異なっている他は、各フ
ィルムで段違い構造であること、突出部には粘着剤が塗
布されないこと、及び、各フィルムの引き剥がし時につ
まみ部として機能すること等、背もたれ部用アセンブリ
33と同様である。
【0028】上記図1の構造で、背もたれ部用アセンブ
リ33、及び、座面部用アセンブリ34は、個別に最も
上層(表面)のフィルムが汚染された場合には、産業用
車両の運転手等が突出部5又は突出部6をつまんで、汚
染されたフィルムを1枚だけ引き剥がすことで、必要な
ときにきれいな座席1の表面を得ることができるように
なる。
リ33、及び、座面部用アセンブリ34は、個別に最も
上層(表面)のフィルムが汚染された場合には、産業用
車両の運転手等が突出部5又は突出部6をつまんで、汚
染されたフィルムを1枚だけ引き剥がすことで、必要な
ときにきれいな座席1の表面を得ることができるように
なる。
【0029】図2は、図1の第1の実施形態の座席の座
面のA−A’断面を表す断面図である。座席1の座面の
中央の膨らみの上には、座面部用アセンブリ34が最下
層フィルムの粘着剤により座面部4上に張り付いてい
る。
面のA−A’断面を表す断面図である。座席1の座面の
中央の膨らみの上には、座面部用アセンブリ34が最下
層フィルムの粘着剤により座面部4上に張り付いてい
る。
【0030】座面部用アセンブリ34の各フィルムの材
質は、背もたれ部用アセンブリ33の材質と同様に、例
えば0.05mm程度の塩化ビニル又はポリエステルの
薄いフィルムに粘着剤を片面に全面均一に塗布したもの
を10枚程度重ね合わせたものである。その場合の、座
面部用アセンブリ34の各フィルムは座面部4下側のフ
ィルムほど面積が大きくなるように形状加工されたもの
を重ね合わせて、各フィルムで構成されるエッジ部が階
段状の段を有する形状となるか裁断加工されて、該エッ
ジ部がテーパー状の形状となっていることが望ましい。
質は、背もたれ部用アセンブリ33の材質と同様に、例
えば0.05mm程度の塩化ビニル又はポリエステルの
薄いフィルムに粘着剤を片面に全面均一に塗布したもの
を10枚程度重ね合わせたものである。その場合の、座
面部用アセンブリ34の各フィルムは座面部4下側のフ
ィルムほど面積が大きくなるように形状加工されたもの
を重ね合わせて、各フィルムで構成されるエッジ部が階
段状の段を有する形状となるか裁断加工されて、該エッ
ジ部がテーパー状の形状となっていることが望ましい。
【0031】又、フィルム厚の加工が可能である場合に
は、エッジ部は端になるほど徐々に薄くする加工が望ま
しい。尚、座面部用アセンブリ34の各フィルムは座面
部4の形状に合わせて曲面加工されている。又、必要に
応じて各フィルムの表面には、しぼ加工等の滑り止め加
工が施される。
は、エッジ部は端になるほど徐々に薄くする加工が望ま
しい。尚、座面部用アセンブリ34の各フィルムは座面
部4の形状に合わせて曲面加工されている。又、必要に
応じて各フィルムの表面には、しぼ加工等の滑り止め加
工が施される。
【0032】最後の1枚のフィルムまで使用してしまう
と、再度、新規の座面部用アセンブリ34を座面部4に
接着して最上層の1枚目のフィルムから使用する。尚、
1枚づつ引き剥がすための突出部6は、最も運転者の人
体との接触が少ないと考えられる背もたれ部3との接合
部側に設けてある。又、背もたれ部用アセンブリ33
も、座席1の背もたれ部3に合わせられた外形寸法形状
であることを除いて、基本的な構造は座面部用アセンブ
リ34と同様である。突出部5も同様に最も運転者の人
体との接触が少ないと考えられる座面部4側に設けてあ
る。
と、再度、新規の座面部用アセンブリ34を座面部4に
接着して最上層の1枚目のフィルムから使用する。尚、
1枚づつ引き剥がすための突出部6は、最も運転者の人
体との接触が少ないと考えられる背もたれ部3との接合
部側に設けてある。又、背もたれ部用アセンブリ33
も、座席1の背もたれ部3に合わせられた外形寸法形状
であることを除いて、基本的な構造は座面部用アセンブ
リ34と同様である。突出部5も同様に最も運転者の人
体との接触が少ないと考えられる座面部4側に設けてあ
る。
【0033】図3は、図1の第1の実施形態の座面部用
アセンブリ34(又は背もたれ部用アセンブリ33)の
突出部6(又は5)を表す図である。突出部6(又は
5)の突出する長さは、本実施例では例えば1.5cm
〜3cm程度で、突出部6(又は5)の形状は先端に向
けて徐々に狭くなる形状でも単純な短冊形状でも良い。
突出部6(又は5)の幅は、各フィルムの厚みの違いや
各素材の引っ張り強度の違いにもよるが、引き剥がし時
に裂けないためには、突出部6(又は5)が粘着する部
分に接続する部分で1.5cm程度以上であることが望
ましい。
アセンブリ34(又は背もたれ部用アセンブリ33)の
突出部6(又は5)を表す図である。突出部6(又は
5)の突出する長さは、本実施例では例えば1.5cm
〜3cm程度で、突出部6(又は5)の形状は先端に向
けて徐々に狭くなる形状でも単純な短冊形状でも良い。
突出部6(又は5)の幅は、各フィルムの厚みの違いや
各素材の引っ張り強度の違いにもよるが、引き剥がし時
に裂けないためには、突出部6(又は5)が粘着する部
分に接続する部分で1.5cm程度以上であることが望
ましい。
【0034】但し、これに限定されることは無く、フィ
ルム材質等に応じて適宜変更可能である。又、粘着する
部分と突出部6(又は5)が接続する部分は、アールを
持たせたり斜めに裁断する等で徐々に粘着部に向けて面
積が広くなるように接続し、接続部が直角に近い角が生
じないようになるべく広角度に、且つ、なだらかに接続
することが望ましい。
ルム材質等に応じて適宜変更可能である。又、粘着する
部分と突出部6(又は5)が接続する部分は、アールを
持たせたり斜めに裁断する等で徐々に粘着部に向けて面
積が広くなるように接続し、接続部が直角に近い角が生
じないようになるべく広角度に、且つ、なだらかに接続
することが望ましい。
【0035】これにより、引き剥がし時に角部に応力が
集中することが無く、或いは、緩和され、角部が破断し
たりすることを回避できる。但し、強度が充分であれ
ば、直角、或いは、直角に近い角度であっても良い。
集中することが無く、或いは、緩和され、角部が破断し
たりすることを回避できる。但し、強度が充分であれ
ば、直角、或いは、直角に近い角度であっても良い。
【0036】突出部6(又は5)は、下層のフィルムの
突出部6(又は5)とは、座席に張り付けた場合の上面
から見て重ならないように位置をずらして形成され、裏
面には粘着剤は塗布されない。従って、容易に1枚づつ
上層から順に各フィルムを引き剥がすためのつまみ部と
して機能する。
突出部6(又は5)とは、座席に張り付けた場合の上面
から見て重ならないように位置をずらして形成され、裏
面には粘着剤は塗布されない。従って、容易に1枚づつ
上層から順に各フィルムを引き剥がすためのつまみ部と
して機能する。
【0037】図4は、本発明の第2の実施形態の全体構
成を表す斜視図である。座席11は、座席基部11−1
と座席表皮部11−2が、固定器具12で固定されて一
体化して座席を形成したものである。
成を表す斜視図である。座席11は、座席基部11−1
と座席表皮部11−2が、固定器具12で固定されて一
体化して座席を形成したものである。
【0038】座席表皮部11−2が、座席基部11−1
から固定器具12を分離させることで取り外せること以
外は図8の従来技術の座席1と同様である。固定器具1
2は、ジッパ手段としての固定器具である。固定器具1
2の取り付け位置(座席基部11−1と座席表皮部11
−2の分割位置)は任意であるが、産業用車両の運転者
の衣服が触れない位置である座席1の側面か座席1の背
面にあることが望ましい。尚、図4では座席1の側面に
設けた例を示してある。
から固定器具12を分離させることで取り外せること以
外は図8の従来技術の座席1と同様である。固定器具1
2は、ジッパ手段としての固定器具である。固定器具1
2の取り付け位置(座席基部11−1と座席表皮部11
−2の分割位置)は任意であるが、産業用車両の運転者
の衣服が触れない位置である座席1の側面か座席1の背
面にあることが望ましい。尚、図4では座席1の側面に
設けた例を示してある。
【0039】図5は、図4に示した第2の実施形態の座
席表皮部11−2を座席基部11−1から分離した状態
を表す斜視図である。図5(a) の座席基部11−1は、
図4に示した ジッパ手段としての固定器具12が分離
された片方の固定器具半片12−1と、つまみ部及び固
定器具の固定と解放を行う摺動締め具から成る固定器具
部品12−3が示される。
席表皮部11−2を座席基部11−1から分離した状態
を表す斜視図である。図5(a) の座席基部11−1は、
図4に示した ジッパ手段としての固定器具12が分離
された片方の固定器具半片12−1と、つまみ部及び固
定器具の固定と解放を行う摺動締め具から成る固定器具
部品12−3が示される。
【0040】固定器具半片12−1の末端には不図示の
ストッパが装着されており、他端は座席11の側面から
離れて固定器具12の装着と取り外しが容易にできるよ
うになっている。
ストッパが装着されており、他端は座席11の側面から
離れて固定器具12の装着と取り外しが容易にできるよ
うになっている。
【0041】クッション材13は、例えばウレタンフォ
ームや綿等から成り、座席表皮部11−2を取り去って
解放した場合には、座席表皮部11−2で押さえつけて
いた場合よりも膨張して体積が増大する量が使用され
る。
ームや綿等から成り、座席表皮部11−2を取り去って
解放した場合には、座席表皮部11−2で押さえつけて
いた場合よりも膨張して体積が増大する量が使用され
る。
【0042】図5(b) の座席表皮部11−2には、図4
に示したジッパ手段としての固定器具12が分離された
片方の固定器具半片12−2が設けられ、その片方の末
端にはストッパ12−4が装着されており、他端にも不
図示であるがストッパが装着されている。又、片側の末
端は座席11の側面から離れて固定器具12の装着と取
り外しが容易にできるようになっている。
に示したジッパ手段としての固定器具12が分離された
片方の固定器具半片12−2が設けられ、その片方の末
端にはストッパ12−4が装着されており、他端にも不
図示であるがストッパが装着されている。又、片側の末
端は座席11の側面から離れて固定器具12の装着と取
り外しが容易にできるようになっている。
【0043】座席表皮部11−2の表皮材料は、本実施
例では従来の図1の座席1の表皮材料と同様に塩化ビニ
ル又はポリエチレン等の高分子材料の0.5〜0.8m
m程度の厚みの表皮である。この表皮材料には細穴処理
加工等を行うことで通気性を持たせながら油等の液滴は
浸透させない構造とすることで、運転者の快適性を増加
させることも可能である。
例では従来の図1の座席1の表皮材料と同様に塩化ビニ
ル又はポリエチレン等の高分子材料の0.5〜0.8m
m程度の厚みの表皮である。この表皮材料には細穴処理
加工等を行うことで通気性を持たせながら油等の液滴は
浸透させない構造とすることで、運転者の快適性を増加
させることも可能である。
【0044】又、この表皮材料に少なくとも1つ以上の
室を設け中にガス等を充填してクッション性とホールド
性の改善を行うことが可能であり、その際は、ガスの封
入室を細室化して座席の必要な部位に必要なだけのクッ
ション性とホールド性を付与しても良い。或いは、表皮
材料にクッション材を装着しても良い。 更に、表皮材
料は本実施例では高分子材料であることから、厚みや色
を変えて環境耐久性や使用者の着座時の使用感やクッシ
ョン性の改善、使用者の好みに対応することが可能にな
る。又、必要に応じて各表皮材料の表面には、しぼ加工
等の滑り止め加工が施される。
室を設け中にガス等を充填してクッション性とホールド
性の改善を行うことが可能であり、その際は、ガスの封
入室を細室化して座席の必要な部位に必要なだけのクッ
ション性とホールド性を付与しても良い。或いは、表皮
材料にクッション材を装着しても良い。 更に、表皮材
料は本実施例では高分子材料であることから、厚みや色
を変えて環境耐久性や使用者の着座時の使用感やクッシ
ョン性の改善、使用者の好みに対応することが可能にな
る。又、必要に応じて各表皮材料の表面には、しぼ加工
等の滑り止め加工が施される。
【0045】この図4と図5の構造で、固定器具12を
取り付けたり、取り外したりすることで、座席表皮部1
1−2が汚染された場合に、スペアの座席表皮部11−
2が用意されていれば素早く交換が可能で、スペアが無
くても取り外して座席表皮部11−2のみ洗浄室等へ持
っていって油汚れ等を落とせるので清掃が容易になる。
取り付けたり、取り外したりすることで、座席表皮部1
1−2が汚染された場合に、スペアの座席表皮部11−
2が用意されていれば素早く交換が可能で、スペアが無
くても取り外して座席表皮部11−2のみ洗浄室等へ持
っていって油汚れ等を落とせるので清掃が容易になる。
【0046】図6は、本発明の第3の実施形態の全体構
成を表す斜視図である。座席21は、座席基部21−1
と座席表皮部21−2が、固定器具22で固定されて一
体化して座席を形成したものである。
成を表す斜視図である。座席21は、座席基部21−1
と座席表皮部21−2が、固定器具22で固定されて一
体化して座席を形成したものである。
【0047】座席表皮部21−2が、座席基部21−1
から固定器具22を分離させることで取り外せること以
外は図8の従来技術の座席1と同様である。固定器具2
2は、ラッチ手段としての又はバックル手段としての固
定器具である。
から固定器具22を分離させることで取り外せること以
外は図8の従来技術の座席1と同様である。固定器具2
2は、ラッチ手段としての又はバックル手段としての固
定器具である。
【0048】固定器具22の取り付け位置(座席基部2
1−1と座席表皮部21−2の分割位置)は任意である
が、産業用車両の運転者の衣服が触れない位置である座
席側面か座席背面にあることが望ましい。
1−1と座席表皮部21−2の分割位置)は任意である
が、産業用車両の運転者の衣服が触れない位置である座
席側面か座席背面にあることが望ましい。
【0049】固定器具22は、必要最小限の個数使用さ
れ、図6では片側4個の固定器具22を使用するように
示しているが、フック/フック溝構造を固定器具22の
座席21の反対端に併用することやレール溝等を組み合
わせることで固定器具22の使用個数は減らすことが可
能である。
れ、図6では片側4個の固定器具22を使用するように
示しているが、フック/フック溝構造を固定器具22の
座席21の反対端に併用することやレール溝等を組み合
わせることで固定器具22の使用個数は減らすことが可
能である。
【0050】図7は、図6に示した第3の実施形態の座
席表皮部21−2を座席基部21−1から分離した状態
を表す斜視図である。図7(a) の座席基部21−1は、
図6に示したラッチ手段としての又はバックル手段とし
ての固定器具22が分離された片方の固定器具掛部22
−1を有している。
席表皮部21−2を座席基部21−1から分離した状態
を表す斜視図である。図7(a) の座席基部21−1は、
図6に示したラッチ手段としての又はバックル手段とし
ての固定器具22が分離された片方の固定器具掛部22
−1を有している。
【0051】固定器具掛部22−1は、後述する座席表
皮部21−2に設けられた固定器具留部22−2を引っ
かけて固定し、引っかけを外して固定を解放するように
なっている。
皮部21−2に設けられた固定器具留部22−2を引っ
かけて固定し、引っかけを外して固定を解放するように
なっている。
【0052】固定器具掛部22−1は、座席基部21−
1の強度を有する部分に固定されるのが望ましく、本実
施例においては構造強度を有するフレーム21−3に固
定される。尚、このフレーム21−3は、座席基部21
−1の適切な位置に座席用の構造材が有る場合には、そ
の構造材で代用することが可能である。 クッション材
23は、例えば図5のクッション材13と同様にウレタ
ンフォームや綿等から成り、座席表皮部21−2を取り
去って解放した場合には、座席表皮部21−2で押さえ
つけていた場合よりも膨張して体積が増大する量が使用
されるのが望ましい。
1の強度を有する部分に固定されるのが望ましく、本実
施例においては構造強度を有するフレーム21−3に固
定される。尚、このフレーム21−3は、座席基部21
−1の適切な位置に座席用の構造材が有る場合には、そ
の構造材で代用することが可能である。 クッション材
23は、例えば図5のクッション材13と同様にウレタ
ンフォームや綿等から成り、座席表皮部21−2を取り
去って解放した場合には、座席表皮部21−2で押さえ
つけていた場合よりも膨張して体積が増大する量が使用
されるのが望ましい。
【0053】図7(b) の座席表皮部21−2は、図6に
示したラッチ手段としての又はバックル手段としての固
定器具22が分離された片方の固定器具留部22−2が
装着されている。
示したラッチ手段としての又はバックル手段としての固
定器具22が分離された片方の固定器具留部22−2が
装着されている。
【0054】座席表皮部21−2の表皮材料は、従来の
図1の座席1の表皮材料と同様に塩化ビニル又はポリエ
チレン等の高分子材料の0.5〜0.8mm程度の厚み
の表皮である。前述した図5(b) の場合と同様に、この
表皮材料には細穴処理加工等を行うことで通気性を持た
せながら油等の液滴は浸透させない構造とすることで、
運転者の快適性を増加させることも可能である。
図1の座席1の表皮材料と同様に塩化ビニル又はポリエ
チレン等の高分子材料の0.5〜0.8mm程度の厚み
の表皮である。前述した図5(b) の場合と同様に、この
表皮材料には細穴処理加工等を行うことで通気性を持た
せながら油等の液滴は浸透させない構造とすることで、
運転者の快適性を増加させることも可能である。
【0055】又、この表皮材料を2層化して中にガス等
を充填してクッション性とホールド性の改善を行うこと
が可能であり、その際は、ガスの封入室を細室化して座
席の必要な部位に必要なだけのクッション性とホールド
性を付与しても良い。
を充填してクッション性とホールド性の改善を行うこと
が可能であり、その際は、ガスの封入室を細室化して座
席の必要な部位に必要なだけのクッション性とホールド
性を付与しても良い。
【0056】更に、表皮材料は本実施例では高分子材料
であることから、厚みや色を変えて環境耐久性や使用者
の着座時の使用感やクッション性の改善、使用者の好み
に対応することが可能になる。又、必要に応じて各表皮
材料の表面には、滑り止め等のしぼ加工等が施される。
であることから、厚みや色を変えて環境耐久性や使用者
の着座時の使用感やクッション性の改善、使用者の好み
に対応することが可能になる。又、必要に応じて各表皮
材料の表面には、滑り止め等のしぼ加工等が施される。
【0057】固定器具留部22−2も、座席表皮部21
−2の表皮が破れないように強度の有する部位に固定さ
れるのが望ましく、本実施例では構造強度を有するフレ
ーム21−4に固定される。尚、このフレーム21−4
は、図7(b) のように全周を補強する必要は無く、固定
器具留部22−2を固定することにより座席表皮部21
−2が裂けないように応力を分散させることが可能な程
度の大きさで良い。
−2の表皮が破れないように強度の有する部位に固定さ
れるのが望ましく、本実施例では構造強度を有するフレ
ーム21−4に固定される。尚、このフレーム21−4
は、図7(b) のように全周を補強する必要は無く、固定
器具留部22−2を固定することにより座席表皮部21
−2が裂けないように応力を分散させることが可能な程
度の大きさで良い。
【0058】この図6と図7の構造で、固定器具22を
取り付けたり、取り外したりすることで、座席表皮部2
1−2が汚染された場合に、スペアの座席表皮部21−
2が用意されていれば素早く交換が可能で、スペアが無
くても取り外して座席表皮部21−2のみ洗浄室等へ持
っていって油汚れ等を落とせるので清掃が容易になる。
取り付けたり、取り外したりすることで、座席表皮部2
1−2が汚染された場合に、スペアの座席表皮部21−
2が用意されていれば素早く交換が可能で、スペアが無
くても取り外して座席表皮部21−2のみ洗浄室等へ持
っていって油汚れ等を落とせるので清掃が容易になる。
【0059】尚、図1における背もたれ部用アセンブリ
33と座面部用アセンブリ34の形状は、図示の形状に
限られるわけではなく、座席1の形状に合わせて多種多
様な形状が可能である。
33と座面部用アセンブリ34の形状は、図示の形状に
限られるわけではなく、座席1の形状に合わせて多種多
様な形状が可能である。
【0060】又、図4〜図7に示された固定器具12又
は22についても、図示した形状の固定器具に限定され
るわけではなく、面状の2つに分かれた部材を1つにま
とめて固定が可能な固定器具で有ればどのような固定器
具であっても本発明の実施形態2又は3は実施可能であ
る。座席に用いられるクッション材は各実施例で述べら
れたようなウレタンフォーム材や綿等の材質に限定はさ
れず、クッション能のある他の材料を用いても良い。例
えば、発泡ゴム、スポンジ、或いは細かく裁断した樹脂
片等が挙げられる。
は22についても、図示した形状の固定器具に限定され
るわけではなく、面状の2つに分かれた部材を1つにま
とめて固定が可能な固定器具で有ればどのような固定器
具であっても本発明の実施形態2又は3は実施可能であ
る。座席に用いられるクッション材は各実施例で述べら
れたようなウレタンフォーム材や綿等の材質に限定はさ
れず、クッション能のある他の材料を用いても良い。例
えば、発泡ゴム、スポンジ、或いは細かく裁断した樹脂
片等が挙げられる。
【0061】又、座席の表皮、表皮部、或いはフィルム
の材質も、塩化ビニルやポリエチレン等に限定はされ
ず、それ以外の高分子材料を用いても良いし、或いは高
分子材料以外の材料を用いても良い。例えば、フッ素系
樹脂などが挙げられる。又、座席の表皮或いは座席表皮
部は、皮革も考えられる。更には、クッション材を設け
ずに、座席自体を金属、木、或いは樹脂で形成し、そこ
に直接フィルムを粘着させるようにしても良い。
の材質も、塩化ビニルやポリエチレン等に限定はされ
ず、それ以外の高分子材料を用いても良いし、或いは高
分子材料以外の材料を用いても良い。例えば、フッ素系
樹脂などが挙げられる。又、座席の表皮或いは座席表皮
部は、皮革も考えられる。更には、クッション材を設け
ずに、座席自体を金属、木、或いは樹脂で形成し、そこ
に直接フィルムを粘着させるようにしても良い。
【0062】又、これらの厚みも、各実施例に記載した
厚さに限定はされず、材質や使用環境などに応じて適宜
選択可能である。フィルムの積層枚数も座席に粘着させ
た後の着座に支障が出ない範囲で何枚であっても良い。
厚さに限定はされず、材質や使用環境などに応じて適宜
選択可能である。フィルムの積層枚数も座席に粘着させ
た後の着座に支障が出ない範囲で何枚であっても良い。
【0063】滑り止め加工は、しぼ加工に限らず、他の
加工を施しても良い。例えば、細孔加工や凹凸加工等が
挙げられる。
加工を施しても良い。例えば、細孔加工や凹凸加工等が
挙げられる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、粘着剤を片面に塗布し
た複数枚数のフィルムを多層に張り合わせたアセンブリ
を座席の汚染され易い面上に配置して粘着させること
で、産業用車両の座席が油等で汚染された場合に、多層
に張り合わせたフィルムの最上層の汚染した1枚を剥が
して、汚染したフィルムを破棄する作業により、きわめ
て容易で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去することがで
きる。
た複数枚数のフィルムを多層に張り合わせたアセンブリ
を座席の汚染され易い面上に配置して粘着させること
で、産業用車両の座席が油等で汚染された場合に、多層
に張り合わせたフィルムの最上層の汚染した1枚を剥が
して、汚染したフィルムを破棄する作業により、きわめ
て容易で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去することがで
きる。
【0065】又、産業用車両の座席における人体との接
触する座席表皮部をその座席基部から分離し、座席表皮
部と座席基部に互いに取り付けと取り外しの可能な固定
器具を設置し、座席表皮部のみの取り外し又は交換を可
能にすることで、産業用車両の座席が油等で汚染された
場合に、汚染した座席表皮部を取り外し、新規又は清掃
した座席表皮部と取り替える作業により、きわめて容易
で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去することができる。
触する座席表皮部をその座席基部から分離し、座席表皮
部と座席基部に互いに取り付けと取り外しの可能な固定
器具を設置し、座席表皮部のみの取り外し又は交換を可
能にすることで、産業用車両の座席が油等で汚染された
場合に、汚染した座席表皮部を取り外し、新規又は清掃
した座席表皮部と取り替える作業により、きわめて容易
で且つ迅速に座席の油汚れ等を除去することができる。
【0066】又、座席表皮部を清掃する場合も、座席表
皮部のみを取り外して迅速に且つ容易に座席表皮の清掃
を行うことができる。このことから、産業用車両の運転
者は、絶えずきれいな衣服で作業することが可能にな
り、運転者の交代時等に前の運転手が汚した座席に座っ
て衣服を汚すことが無くなり、汚れた座席をそのままに
しておくことが無くなるので、美感上も良くなる。
皮部のみを取り外して迅速に且つ容易に座席表皮の清掃
を行うことができる。このことから、産業用車両の運転
者は、絶えずきれいな衣服で作業することが可能にな
り、運転者の交代時等に前の運転手が汚した座席に座っ
て衣服を汚すことが無くなり、汚れた座席をそのままに
しておくことが無くなるので、美感上も良くなる。
【図1】本発明の第1の実施形態の全体構成を表す斜視
図である。
図である。
【図2】図1の座席の座面のA−A’断面を表す断面図
である。
である。
【図3】本発明の第1の実施形態の突出部を表す図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2の実施形態の全体構成を表す斜視
図である。
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の表皮部を分離した状
態を表す斜視図である。
態を表す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の全体構成を表す斜視
図である。
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の表皮部を分離した状
態を表す斜視図である。
態を表す斜視図である。
【図8】従来技術の座席を表す斜視図である。
1、11、21 座席 2 サスペンション 3 背もたれ部 4 座面部 5、6 突出部 11−1、21−1 座席基部 11−2、21−2 座席表皮部 12、22 固定器具 12−1、12−2 固定器具半片 13、23 クッション材 21−3、21−4 フレーム 22−1 固定器具掛部 22−2 固定器具留部 33 背もたれ部用アセンブリ 34 座面部用アセンブリ
Claims (16)
- 【請求項1】 粘着剤を片面に塗布した複数枚数のフィ
ルムを多層に張り合わせたアセンブリを座席の汚染され
易い面上に配置して粘着させたことを特徴とする産業用
車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項2】 前記アセンブリは、前記座席の形状に合
わせて曲面加工されていることを特徴とする請求項1に
記載された産業用車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項3】 前記アセンブリは、前記座席に近いフィ
ルムほど面積が大きくなり、表面側のフィルムほど面積
が小さくなり、各フィルムで構成されるエッジ部が階段
状の段差を有する形状となることを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載された産業用車両の座席表面の汚染
除去構造。 - 【請求項4】 前記アセンブリの前記各フィルムのエッ
ジ部は、端になるほどフィルムの厚みが徐々に薄くなる
ように加工されていることを特徴とする請求項1から請
求項3のいずれか1つに記載された産業用車両の座席表
面の汚染除去構造。 - 【請求項5】 前記アセンブリの前記フィルムの多層に
なったエッジ部は、最上層のフィルムの面積が最も小さ
く、最下層のフィルムの面積が最も大きくなるように斜
めに裁断され、各フィルムで構成されるエッジ部がテー
パー状の形状となることを特徴とする請求項1、請求項
2、及び、請求項4のいずれか1つに記載された産業用
車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項6】 前記アセンブリの各フィルムは、該フィ
ルムを1枚毎に剥がすための粘着剤が塗布されていない
突出部を、前記フィルムのエッジ部に有することを特徴
とする請求項1から5のいずれか1つに記載された産業
用車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項7】 前記突出部は、上面から前記アセンブリ
を見た場合に、前記アセンブリにおける下層のフィルム
の突出部と重ならないように位置をずらして形成される
ことを特徴とする請求項6に記載された産業用車両の座
席表面の汚染除去構造。 - 【請求項8】 前記各フィルムの人体側の表面は、滑り
止め加工されていることを特徴とする請求項1から請求
項7のいずれか1つに記載された産業用車両の座席表面
の汚染除去構造。 - 【請求項9】 前記アセンブリは、前記座席の座面部と
背もたれ部で個別のアセンブリを粘着させることを特徴
とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の産
業用車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項10】 産業用車両の座席における人体との接
触する座席表皮部を座席基部から分離し、前記表皮部と
前記基部に互いの取り付けと取り外しの可能な固定器具
を設置し、前記表皮部のみの取り外し又は交換を可能に
したことを特徴とする産業用車両の座席表面の汚染除去
構造。 - 【請求項11】 前記固定器具は、ジッパー手段である
ことを特徴とする請求項10に記載された産業用車両の
座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項12】 前記固定器具は、ラッチ手段又はバッ
クル手段であり、少なくとも該ラッチ手段又はバックル
手段は、前記座席表皮部と前記座席基部の各々の強度を
有する部分に固定されることを特徴とする請求項10に
記載された産業用車両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項13】 前記表皮部の表皮材料は、通気性を有
することを特徴とする請求項10に記載された産業用車
両の座席表面の汚染除去構造。 - 【請求項14】 前記表皮部の表皮形態は、少なくとも
2層化され、少なくとも1箇所にガスを封入することを
特徴とする請求項10に記載された産業用車両の座席表
面の汚染除去構造。 - 【請求項15】 前記表皮部の表皮表面は、滑り止め加
工されていることを特徴とする請求項10から請求項1
4のいずれか1つに記載された産業用車両の座席表面の
汚染除去構造。 - 【請求項16】 前記表皮部の形状と高分子材料製の表
皮材質の厚みと色を、座席使用者の体重や使用場所によ
り異なる環境耐久性、使用者の嗜好等により変更可能と
することを特徴とする請求項10から請求項15のいず
れか1つに記載の産業用車両の座席表面の汚染除去構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22244697A JPH1156541A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 産業用車両の座席表面の汚染除去構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22244697A JPH1156541A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 産業用車両の座席表面の汚染除去構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1156541A true JPH1156541A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16782537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22244697A Withdrawn JPH1156541A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 産業用車両の座席表面の汚染除去構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1156541A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002085163A1 (en) * | 2001-04-16 | 2002-10-31 | Ts Tech Co., Ltd | Sheet for vehicle and method for manufacture thereof |
JP2006122272A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Heiwa Corp | 遊技機の表示画面保護装置 |
JP2009291599A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-12-17 | Tachi S Co Ltd | 自動車用シート |
JP2013000487A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Eleven International:Kk | シートカバー |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP22244697A patent/JPH1156541A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002085163A1 (en) * | 2001-04-16 | 2002-10-31 | Ts Tech Co., Ltd | Sheet for vehicle and method for manufacture thereof |
EP1380233A1 (en) * | 2001-04-16 | 2004-01-14 | TS Tech Co., Ltd | Sheet for vehicle and method for manufacture thereof |
EP1380233A4 (en) * | 2001-04-16 | 2009-03-04 | Ts Tech Co Ltd | VEHICLE SEAT AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
JP2006122272A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Heiwa Corp | 遊技機の表示画面保護装置 |
JP2009291599A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-12-17 | Tachi S Co Ltd | 自動車用シート |
JP2013000487A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Eleven International:Kk | シートカバー |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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