JP5792081B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
車両用シートでは、シートバックのシート幅方向の側面に配置されたサイドマチ材(側面表皮)にシートクリップを設けると共に、このシートクリップをシートバックの背面パネル(支持パネル)に係止することで、サイドマチ材の端部を背面パネルに固定するものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
下記の特許文献1のシートでは、背面パネルにシート後方へ開放された係止溝が形成されており、この係止溝内にシートクリップが係止されている。また、図3において、シートバックの後側角部を示すように、背面パネル100の後面は背面マット102(後面表皮)によって覆われており、背面マット102は接着剤等によって背面パネル100に接着されている。
実開平6−82968号公報
しかしながら、上記の特許文献1のシートでは、係止溝がシートバックの後部に設けられている。このため、サイドマチ材がシートバックの後側角部に配置される。したがって、シートバックを後方から見た際に、サイドマチ材が見えることで、シートバックの見栄えを損ねるという問題がある。
また、図3に示すように、背面マット102は接着剤によって背面パネル100に接着されるものの、背面マット102のシート幅方向両端部は、背面パネル100の係止溝104と対向して配置されるため、背面マット102の端部と背面パネル100とが接着されない。これにより、背面マット102のシート幅方向両端部が背面パネル100から浮くため、これもシートバックの見栄えを損ねる原因となっている。
本発明は、上記事実を考慮し、シートバックのシート後方からの見栄えを向上できる車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用シートは、シートバックのシート後方部分を構成し、乗員の背部を支えるパッドを支持する支持パネルと、前記支持パネルのシート後方面を覆う後面表皮と、前記パッドのシート幅方向の側面を覆う側面表皮と、前記支持パネルのシート幅方向両端部に設けられ、前記後面表皮のシート幅方向両端部をシート幅方向内側へ折り返した状態で保持する後面表皮保持部と、前記後面表皮保持部のシート前方において前記側面表皮のシート後方端部をシート前方へ折り返した状態で保持する側面表皮保持部と、を有する保持部材と、を備えている。
請求項1に記載の車両用シートでは、支持パネルにパッドが支持されており、支持パネルのシート後方面が、後面表皮によって覆われている。
ここで、支持パネルのシート幅方向両端部には、保持部材が設けられている。そして、保持部材は後面表皮保持部を有しており、後面表皮のシート幅方向両端部をシート幅方向内側へ折り返した状態で、後面表皮保持部がこの両端部を保持している。
これにより、後面表皮のシート幅方向内側への折り返し部分をシートバックのシート幅方向の端部に配置することで、シートバックをシート後方から見た際に、シートバックのシート幅方向の端部が後面表皮として視認される。しかも、後面表皮のシート幅方向両端部が後面表皮保持部により保持されるため、後面表皮のシート幅方向両端部の浮きも抑制される。
また、パッドのシート幅方向の側面が側面表皮によって覆われている。ここで、保持部材は、側面表皮保持部を有しており、側面表皮保持部は、後面表皮保持部のシート前方において、側面表皮のシート後方端部をシート前方へ折り返した状態で保持している。これにより、側面表皮のシート前方への折り返し部分が、後面表皮保持部のシート前方に配置されるため、シートバックをシート後方から見た際に側面表皮が視認されることを抑制できる。
請求項に記載の車両用シートは、請求項に記載の車両用シートにおいて、前記後面表皮保持部はシート幅方向外側へ開放された後面表皮保持溝を有し、前記側面表皮保持部はシート後方へ開放された側面表皮保持溝を有する。
請求項に記載の車両用シートでは、後面表皮保持部は後面表皮保持溝を有しており、後面表皮保持溝はシート幅方向外側へ開放されている。また、側面表皮保持部は側面表皮保持溝を有しており、側面表皮保持溝はシート後方へ開放されている。これにより、後面表皮のシート幅方向両端を後面表皮保持溝内に挿入すると共に、側面表皮のシート後方端部を側面表皮保持溝内に挿入することで、後面表皮及び側面表皮が保持部材に保持される。したがって、簡易な構成で後面表皮及び側面表皮を保持部材に保持できる。
請求項に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記支持パネルのシート幅方向両端部に形成され、前記保持部材と係合される係合部を有する組付部と、前記保持部材に形成され、前記組付部が挿入されると共に、前記係合部と係合される被係合部を有する係合溝部と、を備えている。
請求項に記載の車両用シートでは、支持パネルのシート幅方向両端部に組付部が形成されており、組付部は係合部を有している。そして、組付部が保持部材の係合溝部内に挿入されており、組付部の係合部と係合溝部の被係合部とが係合されている。これにより、係合溝部内に組付部を挿入させて、組付部の係合部が係合溝部の被係合部と係合されることで、保持部材が支持パネルに組付けられる。したがって、保持部材の支持パネルへの組付性を向上できる。
請求項に記載の車両用シートは、請求項に記載の車両用シートにおいて、前記組付部は前記支持パネルの一般部よりもシート前方に設けられ、前記後面表皮保持部が前記組付部のシート後方に配置されている。
請求項に記載の車両用シートでは、組付部が支持パネルの一般部よりもシート前方に設けられており、後面表皮保持部が組付部のシート後方に配置されているため、組付部のシート後方のスペースを利用して、後面表皮保持部を配置できる。これにより、支持パネルからシート後方へ保持部材が突出されることを抑制できる。
請求項1に記載の車両用シートによれば、シートバックのシート後方からの見栄えを向上できる。
請求項に記載の車両用シートによれば、簡易な構成で後面表皮及び側面表皮を保持部材に保持できる。
請求項に記載の車両用シートによれば、保持部材の支持パネルへの組付性を向上できる。
請求項に記載の車両用シートによれば、支持パネルからシート後方へ保持部材が突出されることを抑制できる。
本発明の実施の形態に係るリヤシートの要部を示す拡大した平断面図(図2の1−1線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るリヤシートを示すシート右斜め後方から見た斜視図である。 従来技術におけるシートの要部を示す平断面図である。
図2には、本発明の実施の形態に係る車両用シートとしてのリヤシート10の全体がシート右斜め後方から見た斜視図にて示されており、リヤシート10は、車両の車室における車両後方部に配置されている。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印RHはシート右方(シート幅方向一側)を示し、矢印UPはシート上方を示す。さらに、リヤシート10は、シート前後方向を車両前後方向と一致させると共にシート幅方向を車両幅方向と一致させた状態で、配置されている。
この図に示すように、リヤシート10は、車両のフロア(図示省略)に固定されたシートクッション12とシートバック14とを含んで構成されており、シートバック14は、シートクッション12のシート後方の端部に起立した状態で配置されている。
図1に示すように、シートバック14は、乗員の背部を支持するための「パッド」としてのバックパッド16と、バックパッド16を支持するための「支持パネル」としての背面パネル18と、背面パネル18の後面18Aを覆う「後面表皮」としての背面マット30と、バックパッド16のシート幅方向両側面を覆う一対の「側面表皮」としてのサイドマチ材40と、背面マット30及びサイドマチ材40の端部を保持するための「保持部材」としてのファスナ50と、を含んで構成されている。
背面パネル18は、シートバック14の骨格の一部を構成すると共に、バックパッド16のシート後方に配置されている。そして、背面パネル18は、板金により製作されると共に、板厚方向をシート前後方向にして配置されている。
背面パネル18のシート幅方向両端の部分は、シート上方から見た平断面視において、シート前方へ屈曲されると共に、シート幅方向外側(図1ではシート左方)へ屈曲されている。つまり、背面パネル18のシート幅方向両端部は、背面パネル18の一般部20に対してシート前方に配置されており、この両端部が、後述するファスナ50を組付けるための「組付部」としてのパネル側組付部22とされている。
パネル側組付部22には、複数のビード24がシート上下方向に所定間隔毎に形成されており、ビード24は、絞り加工等によってシート後方へ突出成形されている。また、パネル側組付部22には、ビード24間において、「係合部」としての複数のパネル側係止部26が形成されている。このパネル側係止部26は、プレス加工等によってパネル側組付部22をシート後方へ切り起こして成形されており、パネル側係止部26の先端部がシート後方へ突出されている。
背面マット30は、略矩形シート状に形成されると共に、背面パネル18の後面18Aに接着されて、背面パネル18を覆っている。背面マット30のシート幅方向両端部は、シート前方かつシート幅方向内側(図1ではシート右側)へ折り返された状態で、後述するファスナ50に保持されている。
背面マット30のシート幅方向両端には、一対のマット側フック32(広義には、「後面表皮側係止部材」として把握される要素である)が設けられている。マット側フック32は、樹脂製にされて、長尺板状に形成されると共に、背面マット30のシート幅方向両端に沿って配置されている。マット側フック32の基端部は、背面マット30のシート幅方向両端に縫合されている。また、マット側フック32の先端部には、マット側フック部34が形成されており、マット側フック部34は断面略三角形状に形成されて、シート前方へ突出されている。
サイドマチ材40は、略矩形シート状に形成されると共に、バックパッド16のシート幅方向の側面を覆っている。サイドマチ材40のシート後方の端部は、シート幅方向内側かつシート前方へ折り返された状態で、後述するファスナ50に保持されている。
サイドマチ材40のシート後方の端部には、サイドマチ側フック42(広義には、「側面表皮側係止部材」として把握される要素である)が設けられている。サイドマチ側フック42は、樹脂製にされて、長尺板状に形成されると共に、サイドマチ材40のシート後方の端部に沿って配置されている。サイドマチ側フック42の基端部は、サイドマチ材40のシート後方の端部に縫合されている。また、サイドマチ側フック42の先端部には、サイドマチ側フック部44が形成されており、サイドマチ側フック部44は、断面略三角形状に形成されて、シート幅方向内側へ突出されている。
ファスナ50は、樹脂により製作されると共に、平断面視において略逆L字形状を成した長尺状に形成されている。このファスナ50は、自身を背面パネル18へ組付けるための「係合溝部」としての組付溝部52と、「後面表皮保持部」としてのマットホルダ部62と、「側面表皮保持部」としてのサイドマチホルダ部72と、を含んで構成されている。
組付溝部52は、ファスナ50のシート前後方向中間部におけるシート幅方向内側(図1ではシート右側)の部分に形成され、平面視でシート幅方向内側へ開放されている。この組付溝部52内には、背面パネル18のパネル側組付部22が挿入されており、ファスナ50が背面パネル18に組付けられている。
組付溝部52のシート後方面には、開口部の位置において、「被係合部」としての組付フック部54が設けられており、組付フック部54は組付溝部52のシート後方面からシート前方へ突出されている。組付フック部54は、傾斜面56とストッパ面58とを含んで構成されている。傾斜面56は、シート幅方向外側へ向かうに従いシート前方へ傾斜して配置されており、ストッパ面58は、シート幅方向に対して直交する方向に配置されている。そして、傾斜面56とストッパ面58との境界部分が、パネル側組付部22のビード24に当接されている。また、ストッパ面58には、パネル側組付部22のパネル側係止部26の先端が係止されており、これにより、ファスナ50のシート幅方向外側への移動が制限されている。
また、組付溝部52のシート後方面には、組付フック部54のシート幅方向外側の位置において、突出部60が設けられており、突出部60は組付溝部52のシート後方面からシート前方へ突出されている。この突出部60の先端は、パネル側組付部22のビード24に当接されており、これにより、組付フック部54及び突出部60と組付溝部52のシート前方面とによって、パネル側組付部22が挟持されて、ファスナ50が背面パネル18に確実に組付けられている。
マットホルダ部62は、ファスナ50のシート後方部分を構成すると共に、背面パネル18のパネル側組付部22のシート後方に配置されている。このマットホルダ部62は、マットホルダ溝部64を有しており、マットホルダ溝部64は、シート幅方向外側へ開放されている。マットホルダ溝部64のシート前方面には、マット用突起部66(広義には、「後面表皮用突起部」として把握される要素である)が設けられており、マット用突起部66は、平断面視で略台形状に形成されて、マットホルダ溝部64のシート前方面からシート後方へ突出されている。マット用突起部66のシート幅方向内側部分は、マット用係止部68とされており、マット用係止部68はシート後方へ向かうに従いシート幅方向内側へ傾斜して配置されている。
そして、背面マット30のシート幅方向両端の部分が、マットホルダ部62の後側壁70の先端部(図1ではシート左方の端部)によって、シート前方かつシート幅方向内側へ折り返されて、マット側フック32が、マットホルダ溝部64内に挿入されている。また、マット側フック32のマット側フック部34の先端部がマット用係止部68に係止されており、これにより、マット側フック32のシート幅方向外側への移動が制限されている。さらに、背面マット30のシート幅方向両端部はマット用突起部66によってシート後方へ押圧されて、背面マット30及びマット側フック32が、マットホルダ溝部64のシート後方面とマット用突起部66とに挟持されている。これにより、背面マット30のシート幅方向両端部がファスナ50(マットホルダ溝部64)に保持されている。
サイドマチホルダ部72は、マットホルダ部62のシート前方において、ファスナ50のシート幅方向外側部分を構成している。このサイドマチホルダ部72は、サイドマチホルダ溝部74を有しており、サイドマチホルダ溝部74はシート後方へ開放されている。そして、サイドマチホルダ溝部74の開口部は、マットホルダ溝部64の開口部と連通されると共に、マットホルダ部62の後側壁70のシート前方に配置されている。
サイドマチホルダ溝部74のシート幅方向内側面には、サイドマチ用突起部76(広義には、「側面表皮用突起部」として把握される要素である)が設けられており、サイドマチ用突起部76は、平断面視で略台形状に形成されて、サイドマチホルダ溝部74のシート幅方向内側面からシート幅方向外側へ突出されている。サイドマチ用突起部76のシート前方部分は、サイドマチ用係止部78とされており、サイドマチ用係止部78はシート幅方向外側へ向かうに従いシート前方へ傾斜して配置されている。
そして、サイドマチ材40のシート後方の端部が、サイドマチホルダ部72の外側壁80の先端部(図1では、シート後方の端部)によって、シート幅方向内側かつシート前方へ折り返されて、サイドマチ側フック42が、サイドマチホルダ溝部74内に挿入されている。また、サイドマチ側フック42のサイドマチ側フック部44の先端部がサイドマチ用係止部78に係止されており、これにより、サイドマチ側フック42のシート後方への移動が制限されている。さらに、サイドマチ材40のシート後方の端部はサイドマチ用突起部76によってシート幅方向外側へ押圧されて、サイドマチ材40及びサイドマチ側フック42が、サイドマチホルダ溝部74のシート幅方向内側とサイドマチ用突起部76とに挟持されている。これにより、サイドマチ材40のシート後方の端部がファスナ50(サイドマチホルダ溝部74)に保持されている。
さらに、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分が、サイドマチ材40のシート幅方向の外側面と面一の位置に配置されるように、マットホルダ部62の後側壁70の先端部の位置が設定されている(図1の2点鎖線参照)。つまり、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分が、シートバック14のシート幅方向両端部に配置されている。
次に、ファスナ50、サイドマチ材40、及び背面マット30を背面パネル18に組付ける際の組付手順を説明しつつ、本発明の作用及び効果について説明する。
まず、ファスナ50を背面パネル18のパネル側組付部22のシート幅方向外側に配置して、ファスナ50をシート幅方向内側へ移動させて、ファスナ50の組付溝部52内にパネル側組付部22を挿入する。この際には、パネル側組付部22のパネル側係止部26によって、ファスナ50の組付フック部54が押圧されて、組付溝部52の開口部が開くようにファスナ50が弾性変形する。そして、パネル側係止部26の先端が組付フック部54のストッパ面58に係止されて、ファスナ50のシート幅方向外側への移動が制限される。また、組付溝部52の組付フック部54及び突出部60と組付溝部52のシート前方面とによって、パネル側組付部22が挟持されて、ファスナ50が背面パネル18に確実に組付けられる。
次いで、サイドマチ材40のシート後方端部を、サイドマチホルダ部72の外側壁80の先端部によって、シート幅方向内側かつシート前方へ折り返して、サイドマチ側フック42をサイドマチホルダ溝部74内に挿入させる。この際には、サイドマチホルダ溝部74の開口部が開くようにサイドマチホルダ部72の外側壁80が弾性変形する。そして、サイドマチ側フック部44の先端部がサイドマチ用係止部78に係止されて、サイドマチ側フック42のシート後方への移動が制限される。さらに、サイドマチ材40のシート後方の端部がサイドマチ用突起部76によってシート幅方向外側へ押圧されて、サイドマチ材40及びサイドマチ側フック42が、ファスナ50(サイドマチホルダ溝部74)に保持される。
さらに、背面マット30のシート幅方向両端の部分を、マットホルダ部62の後側壁70の先端部によって、シート前方かつシート幅方向内側へ折り返して、マット側フック32をマットホルダ溝部64内に挿入させる。この際には、マットホルダ溝部64の開口部が開くようにマットホルダ部62の後側壁70が弾性変形する。そして、マット側フック部34の先端部がマット用係止部68に係止されて、マット側フック32のシート幅方向外側への移動が制限される。さらに、背面マット30のシート幅方向両端部が、マット用突起部66によってシート後方へ押圧されて、ファスナ50(マットホルダ溝部64)に保持される。
ここで、上述したように、ファスナ50はマットホルダ部62を有しており、背面マット30のシート幅方向両端の部分をシート前方かつシート幅方向内側へ折り返した状態で、マットホルダ部62がこの両端部を保持している。
そして、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分が、マットホルダ部62の後側壁70の先端部によって、シートバック14のシート幅方向両端部に配置されている。これにより、シートバック14をシート後方から見た際に、シートバック14のシート幅方向の端部が背面マット30として視認される。しかも、背面マット30のシート幅方向両端部がマットホルダ部62によって保持されるため、背面マット30のシート幅方向両端部の浮きも抑制される。以上により、シートバック14のシート後方からの見栄えを向上できる。
また、ファスナ50は、サイドマチホルダ部72を有しており、サイドマチホルダ部72は、マットホルダ部62(後側壁70)のシート前方において、サイドマチ材40のシート後方の端部をシート幅方向内側かつシート前方へ折り返した状態で保持している。これにより、サイドマチ材40のシート前方への折り返し部分が、マットホルダ部62の後側壁70のシート前方に配置されるため、シートバック14をシート後方から見た際にサイドマチ材40が視認されることを抑制できる。したがって、シートバック14のシート後方からの見栄えを一層向上できる。
さらに、マットホルダ部62はマットホルダ溝部64を有しており、マットホルダ溝部64はシート幅方向外側へ開放されている。また、サイドマチホルダ部72はサイドマチホルダ溝部74を有しており、サイドマチホルダ溝部74はシート後方へ開放されている。これにより、背面マット30のシート幅方向両端をマットホルダ溝部64内に挿入すると共に、サイドマチ材40のシート後方端部をサイドマチホルダ溝部74内に挿入することで、背面マット30及びサイドマチ材40をファスナ50に保持できる。したがって、簡易な構成で背面マット30及びサイドマチ材40をファスナ50に保持できる。さらに、従来技術のように、背面パネル18に係止溝を設ける必要がないため、背面パネル18の加工工数を削減でき、背面パネル18のコストアップを抑制できる。
また、ファスナ50には、組付溝部52が設けられており、組付溝部52には組付フック部54が形成されている。そして、背面パネル18には、パネル側組付部22が設けられており、パネル側組付部22には、パネル側係止部26が形成されている。これにより、組付溝部52内にパネル側組付部22を挿入させることで、パネル側係止部26が組付フック部54と係合されて、ファスナ50を背面パネル18に組付けできるため、ファスナ50の背面パネルへの組付性を向上できる。
さらに、背面パネル18のパネル側組付部22は、背面パネル18の一般部20よりもシート前方に配置されており、ファスナ50のマットホルダ部62が、パネル側組付部22のシート後方に配置されている。このため、パネル側組付部22のシート後方のスペースを利用して、マットホルダ部62を配置できるため、ファスナ50が背面パネル18からシート後方へ突出されることを抑制できる。これにより、シートバック14の見栄えをより一層向上できる。
また、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分が、サイドマチ材40のシート幅方向外側面と面一の位置に配置されている。これにより、シートバック14のシート幅方向の側面における段差を抑制できる。
さらに、ファスナ50には、マットホルダ溝部64及びサイドマチホルダ溝部74が一体に形成されている。このため、ファスナ50を背面パネル18に組付けることで、ファスナ50の一部品で背面マット30及びサイドマチ材40の端部を保持できる。
なお、本実施の形態では、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分が、サイドマチ材40のシート幅方向外側面と面一の位置に配置されている。これに替えて、背面マット30のシート幅方向両端部における折り返し部分を、サイドマチ材40のシート幅方向外側面よりもシート幅方向外側に配置してもよい。
また、本実施の形態では、マット側フック32の基端部が、背面マット30のシート幅方向両端に縫合されている。これに替えて、マット側フック32の基端部を背面マット30のシート幅方向両端に接着してもよい。
さらに、本実施の形態では、サイドマチ側フック42の基端部が、サイドマチ材40のシート後方の端部に縫合されている。これに替えて、サイドマチ側フック42の基端部をサイドマチ材40のシート後方の端部に接着してもよい。
10 リヤシート(車両用シート)
14 シートバック
16 バックパッド(パッド)
18 背面パネル(支持パネル)
20 一般部
22 パネル側組付部(組付部)
26 パネル側係止部(係合部)
30 背面マット(後面表皮)
40 サイドマチ材(側面表皮)
50 ファスナ(保持部材)
52 組付溝部(係合溝部)
54 組付フック部(被係合部)
62 マットホルダ部(後面表皮保持部)
64 マットホルダ溝部(後面表皮保持溝)
72 サイドマチホルダ部(側面表皮保持部)
74 サイドマチホルダ溝部(側面表皮保持溝)

Claims (4)

  1. シートバックのシート後方部分を構成し、乗員の背部を支えるパッドを支持する支持パネルと、
    前記支持パネルのシート後方面を覆う後面表皮と、
    前記パッドのシート幅方向の側面を覆う側面表皮と、
    前記支持パネルのシート幅方向両端部に設けられ、前記後面表皮のシート幅方向両端部をシート幅方向内側へ折り返した状態で保持する後面表皮保持部と、前記後面表皮保持部のシート前方において前記側面表皮のシート後方端部をシート前方へ折り返した状態で保持する側面表皮保持部と、を有する保持部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記後面表皮保持部はシート幅方向外側へ開放された後面表皮保持溝を有し、前記側面表皮保持部はシート後方へ開放された側面表皮保持溝を有する請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記支持パネルのシート幅方向両端部に形成され、前記保持部材と係合される係合部を有する組付部と、
    前記保持部材に形成され、前記組付部が挿入されると共に、前記係合部と係合される被係合部を有する係合溝部と、
    を備えた請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記組付部は前記支持パネルの一般部よりもシート前方に設けられ、
    前記後面表皮保持部が前記組付部のシート後方に配置された請求項3に記載の車両用シート。
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