JP6400486B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートバックの背裏部を覆うバックボードにアシストグリップが取り付けられた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの背裏部にアシストグリップが取り付けられたものが知られている(特許文献1)。上記アシストグリップは、その両端部が、シートバックの背裏部にボルト締結されて取り付けられた構成となっている。上記アシストグリップは、シートバックの背裏部を覆うバックボードに空けられた横長状の貫通孔から後ろ側に通し出されて設けられた状態とされている。
特開2011−235842号公報
しかし、上記従来技術では、バックボードに貫通孔を空けてアシストグリップを通す構成となっているため、バックボードを、アシストグリップの配置された領域の周辺領域とバックボードの本体領域との間に狭隘な境界溝を設けるような急激な角度変化の付いた意匠形状に仕上げることが難しい。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、バックボードの本体領域とアシストグリップの取り付けられる取付領域との間に、急激な角度変化の付いた意匠形状を見栄え良く付与できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックの背裏部を覆うバックボードにアシストグリップが取り付けられた乗物用シートである。バックボードは、その本体領域を構成する本体ピースと、アシストグリップが取り付けられる取付ピースと、を有し、本体ピースと取付ピースとが互いに別体で構成されていて一体に隣接して組み付けられた構成となっている。
この第1の発明によれば、バックボードを構成する本体ピースと取付ピースとが互いに別体で構成されて一体に隣接して組み付けられる構成となっていることにより、バックボードの本体領域(本体ピース)とアシストグリップの取り付けられる取付領域(取付ピース)との間に、急激な角度変化の付いた意匠形状を見栄え良く付与することが可能となる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。本体ピース又は取付ピースのうちの少なくとも一方には、同ピースを外側から覆うカバーが被せ付けられている。上記本体ピースと取付ピースとの間に、上記カバーを内側に引き込むための引込溝が形成されている。
この第2の発明によれば、バックボードの本体ピースと取付ピースとの間に、これらのうちの少なくとも一方に被せ付けられたカバーの端末を急激な角度を付けて引き込む見栄えの良い端末処理を行うことが可能となる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。カバーが本体ピースに被せ付けられている。取付ピースが本体ピースの縁部を外側から覆う形に組み付けられている。
この第3の発明によれば、本体ピースに被せられたカバーの端末が取付ピースによって外側から覆われる構成となるため、カバーの端末を簡素に処理しても見栄え良く形成することができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。アシストグリップが、取付ピースに貫通してシートバックのフレームに締結される差込み式の締結構造によって、取付ピースと共にフレームに取り付けられる構成とされている。
この第4の発明によれば、取付ピースのフレームに対する取り付け構造を合理化して簡素化することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1の要部を分解して表した斜視図である。 図2をシート前方側から見た斜視図である。 バックボードの本体ピースにベゼルを組み付けた状態を表した斜視図である。 図4をシート前方側から見た斜視図である。 バックボードをバックフレームに固定した状態を表した斜視図である。 図6をシート前方側から見た斜視図である。 アシストグリップをシートバックの背裏部に取り付けた状態を表した斜視図である。 図1のIX-IX線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図9を用いて説明する。なお、以下の説明において、「シート幅方向」や「シート高さ方向」等、各種方向に「シート」を付して説明する場合には、上記シート1に対する「幅方向」や「高さ方向」等の各種方向を示すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の座席として構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。上記シートバック2の背面部には、図示しない後部側座席の乗員が握り部として使用することのできるアシストグリップ10が取り付けられている。
上述したアシストグリップ10は、その握りとなるグリップ本体11が、シート幅方向の中央から左右両側に向かって前側に湾曲した弓状の形に形成されている。上記アシストグリップ10は、そのグリップ本体11の左右両側の各端部(取付け部12)が、それぞれ、シートバック2の背面部にボルト締結されて一体的に取り付けられた状態とされている。そして、上記グリップ本体11の各取付け部12には、これらを外部に対して見栄え良く覆うキャップ13がそれぞれ後ろ側から装着されている。
上述したグリップ本体11の各取付け部12は、詳しくは、図2〜図3、図6及び図8に示すように、それぞれ、シートバック2の背面部を覆う樹脂製のバックボード2Gの上部領域を構成するベゼル20に後ろ側からあてがわれて、締結ボルト12Bによりシートバック2の骨格を成すバックフレーム2Aの両肩口部に後ろ側から直接締結されて一体的に固定された状態とされている。このような取り付け構造となっていることにより、バックボード2Gの上部領域を構成するベゼル20は、グリップ本体11をバックフレーム2Aに取り付けることによって、併せて、これらの間に介在する形でバックフレーム2Aに一体的に取り付けられるようになっている(図2参照)。
ここで、上述したバックボード2Gは、図2〜図3に示すように、シートバック2の背面部の大部分の領域を覆う樹脂製の本体ピース30と、本体ピース30の上側の縁部に取り付けられて上述したアシストグリップ10が後ろ側から取り付けられる樹脂製のベゼル20と、によって構成されている。上述した本体ピース30は、ポリプロピレン樹脂により形成されており、上述したバックフレーム2Aを後方側から広く丸みを帯びた形で包み込むように覆うシェル状に湾曲した形に形成されている。上述した本体ピース30は、その背面部の全域に亘って、合成皮革製のカバー31が一体的に接着された状態に被覆された構成となっている。ここで、上述したベゼル20が本発明の「取付ピース」に相当する。
上述した合成皮革製のカバー31は、本体ピース30の背面部よりもひとまわり大きな広がりを有した面形状に形成されている。上述したカバー31は、図4〜図5に示すように、その本体ピース30の背面部から下側と左右両外側とに張り出す各余長部分が、それぞれ、本体ピース30の前面部に折り込まれるように返されて、周方向の所々の箇所がステープラ31Aにより結着されることで、本体ピース30の各周縁部に弛みや皺を生じない見栄えの良い形に引き込まれて一体的に接合された状態とされている。
一方、図2〜図3に示すように、上述したカバー31の本体ピース30の背面部から上側に張り出す余長部分は、本体ピース30の前面側には折り返されておらず、本体ピース30の上縁部から前斜め上方側にフランジ状に張り出すフランジ部32の背面部に接合された構成となっている。上記フランジ部32は、本体ピース30の上縁部から前斜め上向きに折れ曲がって延びた後、上方側に真っ直ぐに延びるクランク状に折り曲げられた形に形成されている。上記フランジ部32は、その上方側に真っ直ぐに延びる上縁側の領域部分に、丸孔状に貫通した通し孔32Aがシート幅方向の中央箇所と両端箇所との3箇所の位置に形成された構成となっている。
上述した本体ピース30は、その上縁側のフランジ部32にベゼル20が後ろ側からあてがわれてビス32Bにより締結されることにより、その上縁部にベゼル20が隣接して一体的に取り付けられた状態とされている(図4〜図5参照)。具体的には、上述した本体ピース30は、次のように、その上縁側のフランジ部32の背面部にベゼル20が一体的に取り付けられた状態とされている。先ず、図2〜図3に示すように、上述した本体ピース30の上縁側のフランジ部32のシート幅方向の3箇所の位置に形成された各通し孔32A内に、ベゼル20の前面部に形成された対応する3箇所の位置から突出する円筒状の各ビス締め突起23Aを後ろ側から嵌め込んでセットする。次に、各通し孔32A内に前方側からビス32Bを差し込んで各ビス締め突起23Aの円筒内に締結する。これにより、本体ピース30の上縁側のフランジ部32の背面部にベゼル20が一体的に取り付けられた状態となる(図4〜図5参照)。
したがって、上記組み付けにより、本体ピース30の背面部に接合された上述したカバー31の上縁側の余長部分が、上記取り付けられたベゼル20によって後ろ側から押さえ付けられる形で被覆された状態となる。したがって、上記ベゼル20による被覆構造によって、上記本体ピース30の背面部から上側に張り出すカバー31の余長部分を、他の部位のように本体ピース30の前面部に折り返すような端末処理をしなくても、本体ピース30の上縁部に弛みや皺を生じない見栄えの良い形に引き込んだ状態に仕上げることができる(図4〜図5参照)。
以下、図2〜図3において上述したアシストグリップ10及びバックボード2Gのバックフレーム2Aに対する組み付け構造について、これらの基本構造と併せて詳しく説明していく。先ず、アシストグリップ10の構成について説明する。アシストグリップ10は、握りとなるグリップ本体11と、グリップ本体11の両端部に設けられた金属製の取付け部12と、各取付け部12に後ろ側から装着される樹脂製のキャップ13と、を有する。
上述したグリップ本体11は、図示しない芯材に合成皮革製の表皮材が巻かれた構成となっており、シート幅方向の中央から左右両側に向かって腕が前側に湾曲した弓状の形に形成されている。各取付け部12は、上述したグリップ本体11の図示しない芯材を構成する金属板が、グリップ本体11の左右両側の端部からシート幅方向の外側に張り出して前側に面を張り出させるようにクランク状に折り曲げられた形となって形成されている。上記各取付け部12は、それらの板厚方向が前後方向を向く形に形成されており、各板部の中央部分には、丸孔状に貫通した締結孔12Aが形成された構成となっている。これら締結孔12Aには、各取付け部12を、後述するベゼル20を間に介在させてシートバック2の背面部にボルト締結するための締結ボルト12Bが、それぞれ、後ろ側から差し込まれるようになっている。
また、各取付け部12のシート幅方向の外側に張り出した先の端部には、それぞれ、前側に向かって略直角な形に折り曲げられた差込み片12Cが形成されている。これら差込み片12Cは、それぞれ、各取付け部12を後述するベゼル20の各グリップ取付部21に後ろ側からあてがえた状態に組み付ける際に、各グリップ取付部21に形成されたガイド孔21B内に後ろ側から差し込まれて、各取付け部12のベゼル20に対する組み付け位置を位置決めする部位として機能するものとなっている。
各キャップ13は、それぞれ、ポリプロピレン樹脂により形成されている。各キャップ13は、上述したベゼル20に後ろ側からあてがわれた状態に組み付けられるグリップ本体11の各取付け部12を、それぞれ、ベゼル20に対する後ろ側からの嵌め込みによって、ベゼル20との間に挟み込んだ状態に覆い被せる、シート幅方向の内側と前側とに開口したシェル型形状に形成されている。
具体的には、上述した各キャップ13は、それらの外観形状が、上述したベゼル20に組み付けられたグリップ本体11の各取付け部12を、グリップ本体11の弓状に湾曲した形状に沿った湾曲形状で後ろ側から覆い被せるシェル型形状に形成されている。上記各キャップ13は、それらの前方側の周縁部上に突出して形成された各係止爪13Aを、上述したベゼル20の各キャップ取付部22に貫通して空けられた対応するスリット状の各係止孔22A内に弾性的に変形させながら嵌め込んで係止されることにより、ベゼル20に対して一体的に組み付けられるようになっている。
次に、バックボード2Gの構成について説明する。バックボード2Gは、シートバック2の背面部の大部分の領域を覆う樹脂製の本体ピース30と、本体ピース30の上側の縁部に取り付けられて上述したアシストグリップ10が後ろ側から取り付けられる樹脂製のベゼル20と、によって構成されている。本体ピース30は、図2〜図3に示すように、その前面部の左右2箇所の下部領域から前下方向に突出して形成された各フック33と、前面部のシート幅方向の中央箇所の上部領域に突出して形成された掛け具34と、によって、上述したバックフレーム2Aに後ろ側から組み付けられる構成となっている。
具体的には、上記本体ピース30は、次のようにバックフレーム2Aに後ろ側から組み付けられた状態とされている。先ず、本体ピース30を後傾寄りの姿勢に傾けた状態にして、上述した各フック33を、バックフレーム2Aの両サイドフレーム2Dの下部間に架橋されたロアプレート2Fの上縁部に上方側から引掛ける。次に、上記各フック33の引掛け点を支点に本体ピース30を前側に起こすように持ち上げて、上述した掛け具34をバックフレーム2Aの両サイドフレーム2Dの上部間に架橋されたアッパプレート2Eのシート幅方向の中央部から垂下するU字状の掛ワイヤ2E1の片側の縦枠部に後ろ側から弾性的に押し込んで嵌合させる。これにより、本体ピース30がバックフレーム2Aに対してシート幅方向の他、シート前後方向や高さ方向にも位置決めされた状態に組み付けられた状態となる(図6〜図7参照)。
ベゼル20は、図1に示すように、ポリプロピレン樹脂によりアシストグリップ10よりも高さ幅や横幅の広い横長な板形状に形成されている。詳しくは、上記ベゼル20は、図2〜図3に示すように、縦断面が弓状に湾曲した横長状の板材により形成されており、上述したアシストグリップ10のグリップ本体11と同じように、全体が左右両側に向かって前側に湾曲した弓状の形に形成されている。上記ベゼル20は、その左右両側の各端部領域上に、上述したグリップ本体11の各取付け部12が取り付けられるグリップ取付部21と、各キャップ13が取り付けられるキャップ取付部22と、を有する構成となっている。更に、上記ベゼル20は、その前面部のシート高さ方向の中央領域上に、上述したバックボード2Gの本体ピース30の上縁側のフランジ部32がビス締めされて取り付けられるピース取付部23を有する構成となっている。
詳しくは、上述した各グリップ取付部21は、それぞれ、ベゼル20のシート高さ方向の中央部に丸孔状に貫通して形成された通し孔21Aと、通し孔21Aのシート外側の位置に貫通して形成されたガイド孔21Bと、から構成されている。上述した各通し孔21A内には、それぞれ、金属製円筒状のブッシュ21A1が圧入されて設けられている。上述した各グリップ取付部21は、上述した各ガイド孔21B内にグリップ本体11の各取付け部12の差込み片12Cを差し込むことにより、それらの通し孔21A(ブッシュ21A1の円筒孔)に各取付け部12の締結孔12Aが位置合わせされた状態にセットされるようになっている。
上述したベゼル20は、次のように、上述した各グリップ取付部21がグリップ本体11の各取付け部12と共にシートバック2の背面部に取り付けられている。先ず、ベゼル20をバックフレーム2Aの両肩口に接合された各ブラケット2Bに後ろ側からあてがえた状態にセットする。このベゼル20のシートバック2の背面部へのセットは、同ベゼル20と一体に取り付けられる上述した本体ピース30が、上述したフック33と掛け具34とによってバックフレーム2Aに後ろ側から取り付けられることによって位置合わせされた状態に行われるようになっている。詳しくは、上記本体ピース30がバックフレーム2Aに後ろ側から取り付けられることにより、その上縁部に取り付けられたベゼル20が、その左右両側の各取付け部12の締結孔12Aをバックフレーム2Aの各ブラケット2Bに溶着された各固定ナット2Cの螺合孔に後ろ側に位置合わせされた状態にセットされるようになっている(図6〜図7参照)。
次に、上記バックフレーム2Aの各ブラケット2Bの背面部にセットされたベゼル20の各グリップ取付部21に、グリップ本体11の各取付け部12を組み付けた状態にセットする。具体的には、グリップ本体11の各取付け部12の差込み片12Cを、ベゼル20の各グリップ取付部21のガイド孔21B内に差し込むことで、各取付け部12の締結孔12Aが各グリップ取付部21の通し孔21Aの後ろ側に位置合わせされた状態となるようにセットする。
次に、上記グリップ本体11の各取付け部12の締結孔12A内に締結ボルト12Bをそれぞれ後ろ側から差し込んで、各締結ボルト12Bをベゼル20の各グリップ取付部21の通し孔21A(ブッシュ21A1の円筒孔)内に通して、それらの先にあるバックフレーム2Aの各固定ナット2Cに螺合させて締結する。これにより、上記ベゼル20がグリップ本体11と一体的となってバックフレーム2Aの背面部に一体的に取り付けられた状態となる(図8参照)。上記の組み付けにより、アシストグリップ10は、そのシートバック2の背面部に取り付けられた左右両側の各取付け部12の周囲が、横長状の1つのベゼル20によって、アシストグリップ10の設置領域全体が一つの領域として包まれるように、見栄え良く囲われた形に設けられた状態となる。
図2〜図3に示すように、各キャップ取付部22は、ベゼル20の上縁部箇所と下縁部箇所、それにシート幅方向の外側の縁部箇所にそれぞれスリット状に貫通して空けられた係止孔22Aによって形成されている。上述した各キャップ取付部22は、上述した各係止孔22A内に上述した各キャップ13に形成された対応する各係止爪13Aを差し込むことにより、各係止爪13Aが、各係止孔22Aの内周面形状によって差込み方向とは垂直な方向に弾性的に押し撓まされた後に、各係止孔22Aの奥側の面に弾性的に復元変形して引掛けられるようになっている。これにより、各キャップ13が、ベゼル20の各キャップ取付部22に対して、シート高さ方向にも幅方向にもガタ付かない状態に組み付けられた状態となる。
ピース取付部23は、ベゼル20の前面部におけるシート幅方向の中央箇所と左右2箇所からそれぞれ前側に円筒状に突出する3つのビス締め突起23Aによって形成されている。上記ピース取付部23は、図4〜図5に示すように、上述した本体ピース30の上縁側のフランジ部32に対して、各ビス締め突起23Aを上述したフランジ部32の対応する各通し孔32A内に後ろ側から差し込んで前側からビス32Bを差し込んで締結することにより、フランジ部32に一体的に取り付けられるようになっている。上記ピース取付部23の本体ピース30のフランジ部32への取り付けにより、ベゼル20が本体ピース30のフランジ部32の背面部に重ね合わされた状態に組み付けられる。
上記組み付けにより、図9に示すように、本体ピース30の上縁部にベゼル20が面を連ねるように隣接した状態に組み付けられながらも、本体ピース30とベゼル20との背面部間に、本体ピース30の背面部に被覆されたカバー31を、本体ピース30の上縁部から前斜め上方側に折れ曲がって延びるフランジ部32に向かって前側に急激的に引き込む引込溝2G1が形作られて、バックボード2Gの本体領域(本体ピース30)とアシストグリップ10の取り付けられる取付領域(ベゼル20)との間に、急激な角度変化の付いた意匠形状が見栄え良く付与されている。
以上をまとめると、本実施例のシート1(乗物用シート)は、次のような構成となっている。すなわち、シートバック2の背裏部を覆うバックボード2Gにアシストグリップ10が取り付けられたシート1である。バックボード2Gは、その本体領域を構成する本体ピース30と、アシストグリップ10が取り付けられるベゼル20(取付ピース)と、を有し、本体ピース30とベゼル20とが互いに別体で構成されていて一体に隣接して組み付けられた構成となっている。
このように、バックボード2Gを構成する本体ピース30とベゼル20とが互いに別体で構成されて一体に隣接して組み付けられる構成となっていることにより、バックボード2Gの本体領域(本体ピース30)とアシストグリップ10の取り付けられる取付領域(ベゼル20)との間に、急激な角度変化の付いた意匠形状を見栄え良く付与することが可能となる。
また、本体ピース30には、本体ピース30を外側から覆うカバー31が被せ付けられている。上記本体ピース30とベゼル20との間に、上記カバー31を内側に引き込むための引込溝2G1が形成されている(図9参照)。このような構成となっていることにより、バックボード2Gの本体ピース30とベゼル20との間に、カバー31の端末を急激な角度を付けて引き込む見栄えの良い端末処理を行うことが可能となる。
上記カバー31は、本体ピース30に被せ付けられている。ベゼル20は、本体ピース30の縁部を外側から覆う形に組み付けられている。このような構成となっていることにより、本体ピース30に被せられたカバー31の端末がベゼル20によって外側から覆われる構成となるため、カバー31の端末を簡素に処理しても見栄え良く形成することができる。
また、アシストグリップ10が、ベゼル20に貫通してバックフレーム2Aに締結される差込み式の締結構造(締結ボルト12Bによる締結構造)によって、ベゼル20と共にバックフレーム2Aに取り付けられる構成とされている。このような構成となっていることにより、ベゼル20のバックフレーム2Aに対する取り付け構造を合理化して簡素化することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の種々の乗物に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、バックボードの本体ピースと取付ピースとは、互いに異なる材料から構成されたものであってもよく、互いが引掛けや嵌合や接着等の締結以外の手段によって取り付けられたものであってもよい。
また、バックボードの本体ピースと取付ピースとの大きさ関係は、特に限定されるものではなく、本体ピースよりも取付ピースの方が大きく形成されたものであってもよい。また、取付ピースが本体ピースの上縁側以外の縁部に隣接して設けられるものであってもよい。また、取付ピースが本体ピースの中間部に空けられた孔に嵌め込まれるなどして外周縁部ではない中間部に設けられる構成であってもよい。また、バックボードに被せ付けられるカバーは、本体ピース又は取付ピースのどちらに被せ付けられていてもよい。なお、カバーは、どちらにも被せ付けられていなくてもよいし、両方に被せ付けられていてもよい。
1 シート
2 シートバック
2A バックフレーム
2B ブラケット
2C 固定ナット
2D サイドフレーム
2E アッパプレート
2E1 掛ワイヤ
2F ロアプレート
2G バックボード
2G1 引込溝
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 アシストグリップ
11 グリップ本体
12 取付け部
12A 締結孔
12B 締結ボルト
12C 差込み片
13 キャップ
13A 係止爪
20 ベゼル(取付ピース)
21 グリップ取付部
21A 通し孔
21A1 ブッシュ
21B ガイド孔
22 キャップ取付部
22A 係止孔
23 ピース取付部
23A ビス締め突起
30 本体ピース
31 カバー
31A ステープラ
32 フランジ部
32A 通し孔
32B ビス
33 フック
34 掛け具

Claims (4)

  1. シートバックの背裏部を覆うバックボードにアシストグリップが取り付けられた乗物用シートであって、
    前記バックボードは、その本体領域を構成する本体ピースと、前記アシストグリップが取り付けられる前記バックボードの上部領域を構成する取付ピースと、を有し、当該本体ピースと取付ピースとが互いに別体で構成されていて一体に隣接して組み付けられた構成となっている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記本体ピース又は前記取付ピースのうちの少なくとも一方には当該ピースを外側から覆うカバーが被せ付けられており、
    前記本体ピースと前記取付ピースとの間に前記カバーを内側に引き込むための引込溝が形成されている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記カバーが前記本体ピースに被せ付けられており、前記取付ピースが前記本体ピースの縁部を外側から覆う形に組み付けられている乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記アシストグリップが、前記取付ピースに貫通して前記シートバックのフレームに締結される差込み式の締結構造によって前記取付ピースと共に前記フレームに取り付けられる構成とされている乗物用シート。
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