JP2016220741A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートカバーの端部とカバー部材の端部を性能良く溝部に取付けることにある。
【解決手段】被係止部16が設けられた壁部側を、係止部材30から離間させる向きに撓ませることにより、係止部36を被係止部16から係脱させる構成とした乗物用シートにおいて、第一壁部(14)に、第二壁部12(カバー部材6SBの取付け箇所)側に向けて突出する被係止部16を設けて、溝部10の縁(40)に掛止部34を掛止めながら、挿入部32を、シートカバー6SAの端部とともに溝部10内に挿入しつつ、係止部36を被係止部16に係止する構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートフレームと、シートカバー(シートフレームの着座側を覆う面材)と、カバー部材(シートフレームの後面側を覆う面材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートフレームと、シートカバーと、係止部材と、カバー部材を備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。ここでシートフレームは、シート骨格をなす略矩形の枠体であり、その中央に、バックボード(ポリプロピレン製の略矩形の面材)が嵌装されてなる。そしてバックボードの周縁には、正面視で略逆U字状の溝部(線状)が設けられる。この溝部は、断面視で略矩形をなしており、第一壁部と、第二壁部と、これらをつなぐ底部を有する。第一壁部は、バックボードの周端側の壁体であり、バックボードの外方側に配置する。また第二壁部は、第一壁部に対向配置する(バックボードの内方側に配置する)壁体であり、第一壁部側に突出する被係止部を有する。また係止部材は、溝部内に係止可能な略L字状(断面視)の平板部材であり、係止状態を基準として、溝部に挿入される挿入部と、挿入部の一端部側を屈曲してなる回転防止部と、係止部を有する。係止部は、被係止部に係止可能な部位(断面視で略三角形状)であり、挿入部の他端部から回転防止部とは逆向きに突出する。
公知技術では、バックボードの後面をカバー部材で覆いつつ、カバー部材の端部を溝部に取付ける。このときカバー部材の端部を、溝部内に引込みつつ第二壁部に沿って取付けることが望ましい。またシートカバーの端部を係止部材(挿入部)に縫着する。この状態でシートフレームの着座側をシートカバーで覆ったのち、回転防止部を溝部の縁に掛け止めながら、挿入部を、シートカバーの端部とともに溝部内に挿入する。このとき溝部の開口付近において、シートカバーをカバー部材に突き当てながら、第二壁体側の被係止部に係止部を係止することで、シートカバーの端部を溝部内に係止して取付けることができる。公知技術では、シートカバーとカバー部材を突き当てて(溝部に蓋をした状態として)、これらの端部をともに溝部の第二壁部に取付けることができる。
特開2013−102855号公報
ところで公知技術では、シートカバーの端部とカバー部材の端部をともに第二壁部側に配置する。このとき公知技術では、係止部材の取付け安定性等を考慮して、カバー部材をやや短寸にするなどして被係止部が覆われないように配慮する。しかしカバー部材が短寸とされて溝部の手前で切れてしまうと、シートカバーに突き当て状に配置できず溝部内が過度に露出するおそれがある(意匠性に劣る構成となる)。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの端部とカバー部材の端部を性能良く溝部に取付けることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シート骨格をなすシートフレームと、シートフレームの周縁に沿って設けられた線状の溝部と、シートフレームの着座側を覆うシートカバーと、シートフレームの後面を覆うカバー部材とを備える。そして溝部が、シートフレームの周端側に配置する第一壁部と、第一壁部に対向配置する第二壁部とを有する。本発明では、カバー部材の端部が第二壁部側に取付けられるとともに、シートカバーの端部が、係止部材を介して溝部内の被係止部に係止される構成とする。また係止部材が、係止状態を基準として、シートカバーの端部が取付けられて溝部内に挿入される平板状の挿入部と、挿入部の一端側から突出してシートフレームに重ねて配置される平板状の掛止部と、挿入部の他端側から突出して被係止部に係止される係止部とを有する。そして被係止部が設けられた壁部側を、係止部材から離間させる向きに撓ませることにより、係止部を被係止部から係脱させる構成とする。
この種の構成では、シートカバーの端部とカバー部材の端部を性能良く溝部に取付けられることが望ましい。そこで本発明では、第一壁部に、第二壁部側に向けて突出する被係止部を設ける。そして溝部の縁に掛止部を掛止めながら、挿入部を、シートカバーの端部とともに溝部内に挿入しつつ、被係止部に係止部を係止する構成とした。本発明では、シートカバーの端部(係止部)の係止位置を第一壁部として、カバー部材の端部の取付け位置(第二壁部)とは異ならせる。こうすることでシートの見栄えを考慮して、カバー部材の端部を長尺としても、係止部材の取付け安定性に悪影響を極力与えない構成とすることができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、第一壁部が、第二壁部から離間する方向に撓み変形可能な可撓部を有する。そして可撓部に、被係止部と、平板状又は棒状の冶具を引掛け可能な引掛部を設けるとともに、引掛部を、係止状態の係止部よりも第二壁部側に配置する。そして本発明では、引掛部に引掛けられた冶具の押圧により、可撓部を、被係止部とともに第二壁部から離間する向きに撓ませて、係止部を被係止部から係脱させる構成とした。本発明では、掛止部に引掛けた(係止部から離間して配置した)冶具にて可撓部を撓ませることにより、係止部を被係止部から係脱させる。こうして係止状態の係止部(及び被係止部)と冶具を離間させることにより、冶具との接触が原因の係止部(及び被係止部)の破損を好適に防止することができる。
第3発明の乗物用シートは、第2発明の乗物用シートにおいて、掛止部を回転中心とした被係止部から離間する向き(抜け外れ方向)の係止部材の回転を、引掛部の少なくとも一部を係止部材の回転軌跡内に突出させることで規制する構成とした。本発明では、係止部材の抜け外れ方向の回転を引掛部にて規制することができる(取付け安定性に更に優れる構成である)。
本発明に係る第1発明によれば、シートカバーの端部とカバー部材の端部を性能良く溝部に取付けることができる。また第2発明によれば、シートカバーの端部とカバー部材の端部をより性能良く溝部に取付けることができる。そして第3発明によれば、シートカバーの端部とカバー部材の端部を更に性能良く溝部に取付けることができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートフレーム一部を破断して示す斜視図である。 シートフレーム一部の正面図である。 乗物用シート一部の断面図である。 変形例にかかる乗物用シート一部の断面図である。 変形例にかかるシートフレームと冶具の概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。なお各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。ここでシートクッション4の後部には、シートバック6(詳細後述)が起倒可能に連結しており、ヘッドレスト8が、シートバック6(起立状態)の上部に配設される。
[シートバック]
そしてシートバック6は、シートフレーム6F(バックボード6B,溝部10)と、シートカバー6SAと、係止部材30と、カバー部材6SBを有する(図1〜図4を参照、各部材等の詳細は後述)。本実施例では、シートフレーム6Fの後面(バックボード6B)をカバー部材6SBで覆う(図1を参照)。そしてカバー部材6SBの端部を、バックボード6Bの周縁(溝部10)に取付ける。またシートフレーム6Fの着座側をシートカバー6SAで覆う。そしてシートカバー6SAの端部を、係止部材30を介して、バックボード6Bの周縁(溝部10)に係止して取付ける。この種の構成では、シートカバー6SAの端部とカバー部材6SBの端部を性能良く(取付け安定性や見栄え良く)溝部10に取付けられることが望ましい。そこで本実施例では、後述の構成にて、シートカバー6SAの端部とカバー部材6SBの端部を性能良く溝部10に取付けることとした。以下、各構成について詳述する。
(シートフレーム)
シートフレーム6Fは、シート骨格をなす部材(金属又は硬質樹脂製)であり、バックボード6Bと、溝部10と、段差部40を有する(図1及び図2を参照)。本実施例のシートフレーム6Fは、シート骨格をなす略矩形の枠体であり、その中央に、バックボード6Bが嵌装されてなる。なおシートフレーム6Fの着座側には、乗員を弾性的に支持可能なシートパッド(図示省略)を配設できる。そしてバックボード6Bは、シートフレーム6Fの後面をなす略矩形の部材であり、可撓性を備えた素材(典型的に樹脂)にて形成される。本実施例のバックボード6Bは、シート後面側をなす部分が略平坦であり、その端部側が着座側に屈曲する。
(溝部)
そしてバックボード6Bの周縁(上辺、下辺、両側辺)には、各々、線状の溝部10と、段差部40が設けられる(図1〜図4を参照)。本実施例の溝部10は、正面視で略矩形状をなしており、バックボード6Bの周縁に沿って連続的に形成される(図1を参照)。そして溝部10は、断面視で略矩形をなしており、第一壁部11(可撓部14,被係止部16,引掛部18)と、第二壁部12と、これらをつなぐ底部13を有する(図2及び図4を参照)。ここで第一壁部11は、バックボード6Bの周端側の壁体であり、バックボード6Bの外方側に配置する。また第二壁部12は、第一壁部11に対向配置する(バックボード6Bの内方側に配置する)壁体である。そして底部13は、溝部10の底面側に配置する部位であり、第一壁部11と第二壁部12にそれぞれ適宜の箇所で連結する。また段差部40は、バックボード6Bの後面よりも一段低い部分であり、溝部10の縁(外縁)に形成される。本実施例の段差部40は、溝部10よりもバックボード6Bの周端側に形成されて、第一壁部11(上縁)に連続的に連なる。
(可撓部・被係止部・引掛部)
そして本実施例の第一壁部11は、可撓部14と、被係止部16と、引掛部18を有する(図2〜図4を参照)。可撓部14は、断面視で略L字状をなす部位であり、第一壁部の一部(11a)と、底部の一部(13a)からなる。本実施例では、溝部10の適宜の箇所に複数の可撓部14を形成できる。そして各可撓部14を、略U字状(上方視)の切欠き部22にて第二壁部12から離間させることで、第二壁部12から離間する向きに相対移動(撓み変形)可能となる(図3を参照)。また被係止部16は、後述の係止部材30(係止部36)を係止可能な部位であり、各可撓部14の途中(第一壁部の一部11a)に設けられて第二壁部側に突出する。本実施例の被係止部16は、断面視で略三角形状をなしており、底部側に向かうにつれて次第に第二壁部側に突出する。また被係止部16の下部には、可撓部14を貫通する孔部20が設けられており、後述する係止部36を適宜挿入可能である。そして引掛部18は、後述の冶具50(平板状)を引掛け可能な部位であり、各可撓部14の端部側(底部の一部13a)に設けられる。本実施例の引掛部18は、溝部10の延びる方向に長尺な凹部(溝状)であり、後述する係止状態の係止部36よりも第二壁部側に配置する。
(シートカバー・カバー部材)
シートカバー6SAは、シートフレーム6Fの着座側を被覆可能な袋状の面材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で構成できる(図1及び図4を参照)。そして本実施例のシートカバー6SAは、シートフレーム6Fの着座側を覆ったのちシートフレーム6Fの側部から後面側(溝部10)に巻き回し状に配置可能な寸法を有する。またカバー部材6SBは、バックボード6B(シートフレーム6Fの後面)を被覆可能な面材であり、例えばシートカバー6SAで例示の材質で構成できる(図1及び図2を参照)。本実施例のカバー部材6SBは、バックボード6Bよりもやや短寸であり、その端部側を、溝部10内に挿入(配置)可能である。
(係止部材)
係止部材30は、溝部10内に係止可能な略L字状(断面視)の平板部材であり、挿入部32と、掛止部34と、係止部36を有する(図4を参照)。係止部材30の材質は特に限定しないが、典型的に可撓性を備えた素材(樹脂等)にて形成できる。そして挿入部32は、係止状態を基準として、溝部10内に挿入される平板状の部位であり、シートカバー6SAを縫着可能な厚み寸法を有することが望ましい。また掛止部34は、挿入部32の一端側を屈曲してなる平板状の部位であり、段差部40に配置可能な長さ寸法を有する。本実施例の掛止部34は、係止状態時において、挿入部32の一端側からバックボード6Bの周端に向けて突出しつつ、段差部40に重ねられた状態で配置する。また係止部36は、被係止部16に係止可能な部位であり、係止状態において、挿入部32の他端側から掛止部34とは逆向きに(第一壁部側に)突出する。本実施例の係止部36は、略三角形状(断面視)をなしており、係止状態を基準として、底部側から外部に向かうにつれて次第に第一壁部側に突出する。本実施例では、複数の係止部材30を、後述とするようにシートカバー6SAの端部に取付けつつ、それぞれ対応する可撓部14の形成位置に配置することができる。
[シートカバーとカバー部材の配設作業]
図1及び図2を参照して、バックボード6Bの後面をカバー部材6SBで覆う。そしてカバー部材6SBの端部を、溝部10内に引込みつつ第二壁部12に沿って取付ける。また図1及び図4を参照して、シートフレーム6Fの着座側をシートカバー6SAで覆う。そしてシートカバー6SAの端部を、係止部材30を介して溝部10内に係止して取付ける。この種の構成では、シートカバー6SAの端部とカバー部材6SBの端部を性能良く取付けられることが望ましい。
そこで本実施例では、可撓部14(第一壁部側)に被係止部16を設けて、シートカバー6SAの端部の取付け位置と、カバー部材6SBの端部の取付け位置(第二壁部12)を異ならせることとした(図4を参照)。このようにカバー部材6SBを、シートカバー6SAとは異なる位置に配設することで、カバー部材6SBを溝部10内に引込めるように長尺としても被係止部16が覆われることを好適に回避できる。そしてシートカバー6SAの端部で、係止部材30の一部(掛止部34から挿入部32にかけての部分)を覆いながら挿入部32に縫着する(縫着線SEW)。この状態で掛止部34を段差部40に掛け止めつつ、シートカバー6SAの端部を、挿入部32とともに溝部10内に挿入する。そして溝部10の開口付近において、シートカバー6SAをカバー部材6SBに突き当てながら(溝部10に蓋をした状態としながら)被係止部16に係止部36を係止する。こうすることでシートカバー6SAの端部を、係止部材30を介して、溝部10内の被係止部16(第一壁体側)に係止して取付けることができる。
[シートカバーの取外し作業]
そしてこの種のシート構成では、メンテナンス時などに、シートカバー6SAをシートフレーム6Fから取外せることが望ましい(図4を参照)。このとき本実施例では、図5で例示の冶具50(先端が平板状)を、シートカバー6SAとカバー部材6SBの間から溝部10内に挿入して引掛部18に引掛ける。そして引掛部18に引掛けられた冶具50の押圧により、可撓部14を、被係止部16とともに第二壁部12から離間する向きに撓ませる。このとき本実施例では、可撓部14が撓みながら、段差部40との連結箇所付近を回転中心(R1)として第二壁部12から離間する向きに回転する(図4の矢線D1の回転方向を参照)。こうして可撓部14(被係止部16)を、係止部材30から離間させる向きに撓ませる(回転させる)ことにより、係止部36を被係止部16から係脱させることができる。そして本実施例では、冶具50の先端が引掛部18に配置して、係止部36(及び被係止部16)から離間して配置する。このため本実施例では、冶具50との接触が原因の係止部36(及び被係止部16)の破損を好適に防止できる。
以上説明したとおり本実施例によれば、シートカバー6SAの端部(係止部36)の係止位置を第一壁部11として、カバー部材6SBの端部の取付け位置(第二壁部12)とは異ならせる。こうすることでシートの見栄えを考慮して、カバー部材6SBの端部を長尺としたとしても、係止部材30の取付け安定性に悪影響を極力与えない構成とすることができる。また本実施例では、掛止部18に引掛けた(係止部から離間して配置した)冶具50にて可撓部14を撓ませることにより、係止部36を被係止部16から係脱させる。こうして冶具50と係止部36を離間させることにより、冶具50との接触が原因の係止部36(及び被係止部16)の破損を好適に防止することができる。このため本実施例によれば、シートカバー6SAの端部とカバー部材6SBの端部を性能良く溝部10に取付けることができる。
[変形例]
ここで可撓部(引掛部)の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば本変形例では、引掛部が、断面視で逆三角形状の凹部位であり、底部をなす引掛部位18aと、第一壁部側の第一凸部19aと、第二壁部側の第二凸部19bを有する(図5及び図6を参照)。第一凸部19aの内面と第二凸部19bの内面(互いに対面する面)は、引掛部位18aを境として、底部側に向かうに従って互いに近づく方向に傾斜する。そして引掛部位18aは、第一凸部19aと第二凸部19bの間に配置する最も深い部位であり、冶具50の先端(平板状)を引掛け可能である。本変形例では、引掛部位18aを、係止状態の係止部36よりも第二壁部側に形成する。また第二凸部19bが、第一凸部19aよりも第二壁部側に配置しつつそれよりも大きく溝部10の外方に向けて(係止部材の回転軌跡内に)突出する。そして本変形例では、シートカバー6SAの端部を、挿入部32とともに溝部10内に挿入しつつ、係止部36(係止状態)を、第一凸部19a側に配置させる。
ところで本変形例では、乗物衝突時などに乗員がシートに強く押付けられるなどして、シートカバー6SAが着座側に過度に引っ張られることがある。このとき係止部材30が、掛止部34を支点(回転中心)として被係止部16から離れる方向(抜け外れ方向)に回転しようとする(図5の矢線D2を参照)。そこで本変形例では、第二凸部19bが、係止状態の係止部36よりも第二壁部側に配置しつつ、掛止部34を中心とした係止部材30の回転軌跡内に突出する。このため本変形例によれば、係止部材30の抜け外れ方向の回転を第二凸部19bにて好適に規制できる(取付け安定性に更に優れる構成である)。また掛止部34が、段差部40に面接触するなどして、係止部材30の抜け外れ方向の回転を更に好適に規制できる。また本変形例によれば、シートカバー6SAの取外し時において、冶具50を、第二凸部19bの内面(傾斜面)に押し当てながら引掛部位18aにスムーズに導くことができる(図6を参照)。そして冶具50を、引掛部位18aに引掛ながら、可撓部14を、被係止部16とともに第二壁部12から離間する向きに撓ませることができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、係止部材30と、被係止部16の構成(形状,寸法,配設数,配設位置等)を例示したが、これら各部材等の構成を限定する趣旨ではない。例えば係止部と被係止部の構成を例示したが、これらは互いに係止可能であるかぎり、各種の形状や寸法を取ることができる。また引掛部は、冶具の形状に合わせて適宜変更可能であり、溝状のほか、突起状とすることができる。そして引掛部を突起状として、係止部材の抜け外れ方向の回転軌跡内に突出させることもできる。また棒状の冶具を用いる場合には、孔状の引掛部を形成することができる。また本実施形態では、可撓部14の構成(形状,寸法、形成数,形成位置等)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば可撓部は、スリット(切れ目)にて第二壁部から分離させることができる。また可撓部は、第一壁部と底部の一部に形成してもよく、これら各部全部に形成する(第一壁部と底部そのものを可撓部とする)こともできる。
また本実施形態では、シートフレーム6Fと、溝部10の構成(形状,寸法,形成位置等)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば溝部は、シートフレーム(バックボード)の上部と側部と下部の少なくとも一部に連続的又は断続的に形成することができる。なおシートフレームを平板状(樹脂製)として溝部を直接形成する(バックボードを省略する)こともできる。またシートフレームから段差部を省略することもできる。また本実施例では、シートカバー6SAの端部と係止部材30を縫着する構成を例示したが、これら部材同士の連結方法として、接着や融着,ボルト止め等の物理的手法を用いることができる。また本実施形態では、専らシートバック6を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートクッション4にも適用可能である。また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。なお乗物用シートの構成も適宜変更可能である。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F シートフレーム
6B バックボード
6SA シートカバー
6SB カバー部材
10 溝部
11 第一壁部
12 第二壁部
13 底部
14 可撓部
16 被係止部
18 引掛部
30 係止部材
32 挿入部
34 掛止部
36 係止部
40 段差部
50 冶具

Claims (3)

  1. シート骨格をなすシートフレームと、前記シートフレームの周縁に沿って設けられた線状の溝部と、前記シートフレームの着座側を覆うシートカバーと、前記シートフレームの後面を覆うカバー部材とを備え、
    前記溝部が、前記シートフレームの周端側に配置する第一壁部と、前記第一壁部に対向配置する第二壁部とを有し、前記カバー部材の端部が前記第二壁部側に取付けられるとともに、前記シートカバーの端部が、係止部材を介して前記溝部内に係止される構成とし、
    前記係止部材が、係止状態を基準として、前記シートカバーの端部が取付けられて前記溝部内に挿入される平板状の挿入部と、前記挿入部の一端側から突出して前記シートフレームに重ねて配置される平板状の掛止部と、前記挿入部の他端側から突出して前記被係止部に係止される前記係止部とを有し、
    前記被係止部が設けられた壁部側を、前記係止部材から離間させる向きに撓ませることにより、前記係止部を前記被係止部から係脱させる構成とした乗物用シートにおいて、
    前記第一壁部に、前記第二壁部側に向けて突出する前記被係止部を設けて、前記溝部の縁に前記掛止部を掛止めながら、前記挿入部を、前記シートカバーの端部とともに前記溝部内に挿入しつつ、前記係止部を前記被係止部に係止する構成とした乗物用シート。
  2. 前記第一壁部が、前記第二壁部から離間する方向に撓み変形可能な可撓部を有し、前記可撓部に、前記被係止部と、平板状又は棒状の冶具を引掛け可能な引掛部を設けるとともに、前記引掛部を、係止状態の前記係止部よりも前記第二壁部側に配置し、
    前記引掛部に引掛けられた前記冶具の押圧により、前記可撓部を、前記被係止部とともに前記第二壁部から離間する向きに撓ませて、前記係止部を前記被係止部から係脱させる構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記掛止部を回転中心とした被係止部から離間する向きの前記係止部材の回転を、前記引掛部の少なくとも一部を前記係止部材の回転軌跡内に突出させることで規制する構成とした請求項2に記載の乗物用シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023226589A1 (zh) * 2022-05-27 2023-11-30 Ykk株式会社 安装部件

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