JP2010005104A - 車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造 - Google Patents

車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡単な構成(表皮材末端の掛止め構造)によって、設計変更などにより生じるシートクッションとシールド部材の隙間を補填することにある。
【解決手段】表皮材末端の掛け止め構造は、シートクッション4下部を支持する平板状のブラケット10と、表皮材末端6SEを固定可能なフック部材20を備え、このフック部材20が、ブラケット10に挟持状態で係合する一対の係合片22,24と、挟持状態時においてシート下方に延設する延設片26を有し、この延設片26を、シートクッション4の上方移動時におけるシールド部材10の上部端よりもシート下方に延設して、フック部材20に、延設片26外面を被覆するように表皮材末端6SEを固定したのち、一対の係合片22,24をブラケット10に係合して、フック部材20をブラケット10に掛け止める構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造に関し、より詳しくは、上下動可能とされたシートクッションの表皮材末端の掛け止め構造に関する。
この種の車両用シートとして、リフター機構により上下動可能なシートクッションと、シートクッション側方に配設のシールド部材を有する車両用シートが公知である(特許文献1を参照)。この公知技術では、シートクッション上面(着座面)に被覆された表皮材の末端を、Jフックによってシートクッション下部に掛け止めたのち、シートクッション側方にシールド部材を配設することとなる。
そしてこのシールド部材は、車両側突時に乗員を保護する平板部材であり、典型的に車両用シートの固定フレーム(上下動しないフレーム)に固定されて、シートクッションの上下動には追従しない構成である。
このため公知技術では、上方移動時のシートクッションとシールド部材の間に隙間(シート上下方向の隙間)が生じて見栄えが悪くならないよう、シートクッションの上下動を考慮してシールド部材の配設位置を位置決めすることとなる。
特開2000−326765号公報
ところで車両用シートでは、デザイン性向上のため、構成部材の配設位置を適宜変更する(設計変更を行う)ことが多い。例えば上述のシールド部材はシート側方の意匠をなす部材でもあるため、その配設位置をシート上下にずらすなどして、車両用シートのデザイン変更を図ることがある。
しかし特許文献1の技術では、シートクッションの上下動を考慮することなく、シールド部材の配設位置をシート下方にずらすと、シートクッションとシールド部材の間に隙間が生じてシートの見栄えが思いのほか悪くなることがある。もっとも車両用シートの全体構成を変更して両部材間の隙間をなくすこともできるが、そうするとシート構成の大幅な変更が必要となり面倒である。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、より簡単な構成によって、設計変更などにより生じるシートクッションとシールド部材の隙間を補填することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明に係る車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造は、シートクッション上面を表皮材にて被覆したのち、この表皮材末端をシートクッション下部に掛け止める構成である。
そして本発明の掛け止め構造は、シートクッション側方に配設のシールド部材に対して、シートクッションが相対的に上下動可能である車両用シートに対して適用される。そしてこれら各構成の相対的な配設位置が、車両用シートの設計変更により変更されて、両部材間に隙間が生じることがある。そこでこの設計変更により生ずるシートクッションとシールド部材の隙間を、上記掛け止め構造などの比較的簡単な構成によって補填することが望まれる。
そこで本発明では、上述の表皮材末端の掛け止め構造を、シートクッション下部を支持する平板状のブラケットと、表皮材末端を固定可能なフック部材を備えて構成することとした。そしてこのフック部材を、ブラケットに挟持状態で係合する一対の係合片と、挟持状態時においてシート下方に延設する延設片を有して構成する。
そしてこの延設片を、車両用シートの設計変更に対応して、シートクッションの上方移動時におけるシールド部材の上部端よりもシート下方に延設する構成とした。
そしてフック部材に、延設片外面を被覆するように表皮材末端を固定したのち、一対の係合片をブラケットに係合する。このようにフック部材をブラケットに掛け止めることで、延設片外面に被覆の表皮材末端を、シールド部材の上部端よりもシート下方に延設配置する構成とした。このような構成であると、上方移動時のシートクッションとシールド部材の隙間を、延設配置の表皮材末端がオーバーラップして補填することで、シートの見栄えの悪化を防止又は低減することができる。
そして上記構成では、フック部材の構成(延設片の長さ寸法)を適宜変更するだけで、上方移動時のシートクッションとシールド部材の隙間間隔に応じて表皮材末端を延設配置させることができる。このため本発明では、車両用シートの設計変更に応じて掛け止め構造の構成(比較的変更の簡単な構成)を変更することにより、シートクッションとシールド部材の隙間を、表皮材末端の延設配置にて補填することができる。
第2発明の表皮材末端の掛け止め構造は、第1発明に記載の表皮材末端の掛け止め構造であって、上述のブラケットに設けた係合孔(形成作業が比較的容易な構成)に、一対の係合片に設けた係合突起を挿入係合する構成とした。そして係合孔と係合突起の比較的強固な係合により、フック部材をブラケットに掛け止めることができる。
第3発明の表皮材末端の掛け止め構造は、第1発明又は第2発明に記載の掛け止め構造であって、上述のフック部材が、一対の係合片と延設片を連接の一体成形品として構成されている。そして延設片の一端を、一対の係合片の一方に対して屈曲状に連接するとともに、延設片の他方に設けた湾曲状の連接部によって一対の係合片の他方と連接する構成である。
そしてエラストマにて構成の係合片他方を、樹脂にて構成の連接部に対して平行状となるよう弾性的に屈曲させたのち、係合片他方に表皮材を縫着する構成(表皮材の縫着作業が比較的容易な構成)とした。
本発明の第1発明によれば、より簡単な構成によって、設計変更などにより生じるシートクッションとシールド部材の隙間を補填することができる。また第2発明によれば、フック部材の構成を比較的簡単に形成することができるとともに、フック部材をブラケットに安定して掛け止めることができる。そして第3発明によれば、フック部材に対する表皮材末端の固定作業が比較的容易となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DW、車両用シート側方に符号Lを適宜付すこととする。
[実施例1]
図1に示す車両用シート2は、シートクッション4とシートバック6とヘッドレスト7を備え、これら各構成が各々表皮材4S,6S,7Sにて被覆されている。
そしてシートクッション4は、その両側方を被覆するシールド部材8,8に対して、相対的に上下動可能な構成である(各部材の詳細構成は後述する)。そこで本実施例では、このシートクッション4を一例として、本実施例に係る表皮材末端4SEの掛け止め構造を説明することとする。
(シートクッション)
そしてシートクッション4(横長矩形状)は、内蔵のリフター機構(図示省略)により上下動可能とされており、シート後側に対してシート前側が上方移動した「上方移動状態」となる(図1の二点破線状態を参照)。
このシートクッション4は、図2を参照して、シート骨格をなすシートクッションフレーム(クッションフレーム4F)と、クッションフレーム4F上のパッド部材4Pと、このパッド部材4Pを被覆する表皮材4Sを有する。このパッド部材4Pは、シート外形をなす部材であり、縦断面視で上部側がシート側方に張出しており、その上部から下部に向かって下方傾斜状とされて構成されている。
そしてクッションフレーム4Fは、平板部材を逆J字状に屈曲してなる部材であり、その下部側が、図示しないリンク機構を介して車室床面(典型的に車室床面上のレール部材)に連結されている。
またクッションフレーム4Fの上部側は平坦とされており(上部面4fが設けてあり)、この上部面4fに、後述するブラケット10を配設することとなる。
(シールド部材)
そしてシールド部材8は、専ら車両側突時の衝撃から乗員を保護する部材であり、本実施例では、シートクッション4前後に長尺な平板部材である(図1及び図2を参照)。そしてシールド部材8の上部端(8t)が若干シートクッション4寄りに屈曲している。
そしてこのシールド部材8を、シートクッション4の上下動には追従しないよう、クッションフレーム4Fとは異なる車両用シート2の固定フレーム(図示省略)に固定する。
このとき典型的なシールド部材8の配設位置は、上方移動時のシートクッション4との間に隙間が生じないように、シートクッション4の上下動を考慮して位置決めされることとなる(図2の二点破線状態を参照)。
ところでこのシールド部材8は、シート側方の意匠をなす部材でもあるため、本実施例のように、デザイン性向上の観点からシート下方にずらして(例えば10mm〜30mmシート下方にずらして)配設することもある(図2の実線状態を参照)。
しかしシールド部材8の配設位置をシート下方にずらすと、上方移動時のシートクッション4との間に隙間が生じて、シートの見栄えが悪化することが懸念される。
そこで本実施例では、後述する掛け止め構造(比較的簡単な構成)によって、設計変更などにより生じるシートクッション4とシールド部材8の隙間を補填することとした。
[表皮材末端の掛け止め構造]
本実施例の掛け止め構造は、図3及び図4を参照して、シートクッション4下部を支持する平板状のブラケット10と、表皮材末端4SEを固定可能なフック部材20を備える。そしてこのフック部材20は、後述する一対の係合片(22,24)と延設片26を有して構成されている。以下、各構成について詳述する。
(ブラケット)
本実施例のブラケット10は、シート前後に長尺な平板部材であり、側面視で略クランク形状とされて、その一方側が他方側よりも一段低くされている(図3及び図5を参照)。このブラケット10一方側の先端は、ヘミング加工によって湾曲状に折返されており、後述のフック部材20と係合可能な折返し部30が形成されている。本実施例の折返し部30は、ブラケット10一方側においてシート前後に連続して形成されており、後述するフック部材20をシート前後にわたって掛け止め可能である。
そしてブラケット10他方側を、上述のクッションフレーム4Fの上部面4fに溶接固定して、ブラケット10の一方側(折返し部30)をシート側方に張出状に配置する。
(フック部材)
そして本実施例のフック部材20(側面視略J字状)は、シート前後に長尺な平板部材である(図1及び図3を参照)。
このフック部材20は、一対の係合片(第一係合片22、第二係合片24)と、延設片26を有する。そして本実施例のフック部材20は、これら一対の係合片22,24と延設片26を連接した(一つなぎとした)一体成形品であり、詳しくはエラストマと樹脂にて構成の二色成形品である。
(一対の係合片)
そして第一係合片22と第二係合片24(一対の係合片)は互いに平行配置しており、ブラケット10をその厚み方向から挟持可能な部材である。そして本実施例では、第一係合片22が樹脂製であるとともに、第二係合片24がエラストマ製である。
そして第一係合片22の自由端側は二股状に分かれており、上述のブラケット10(折返し部30)と係合可能な係合突部40が形成されている。
そして後述する掛け止め時には、シート上方に配置の第一係合片22(係合突部40)をブラケット(折返し部30)に係合しつつ、シート下方に配置の第二係合片24とともにブラケット10を挟持することとなる。
ところで「エラストマ」とはゴム弾性を有する高分子である。例えばエラストマとして、スチレン系エラストマ(SBC),オレフィン系エラストマ(TPO),ポリ塩化ビニル系エラストマ(TPVC),ウレタン系エラストマ(TPU),ポリエステル系エラストマ(TPEE),ポリアミド系エラストマ(TPAE)及びゴムを例示できる。
またこのエラストマには、ゴム弾性を維持可能である限り、後述する樹脂との複合素材も含まれる。
一方「樹脂」とは、上述のエラストマよりも硬い熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂である。この熱可塑性樹脂として、ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ナイロン樹脂,ポレプチレンテレフタレート樹脂,ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂,ポリオキシレン樹脂,液晶ポリエステル樹脂,ポリフェニルスルフィド樹脂及びポリエーテルエーテルケトン樹脂を例示することができる。また熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,ユリア樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,アルキド樹脂,ポリウレタン樹脂及び熱硬化性ポリイミド樹脂を例示することができる。
(延設片)
そして延設片26(樹脂製)は、一対の係合片22,24の挟持状態時において、シート下方に垂下状(垂直状又はシートクッション寄りに傾斜状)に延設する部材である。
本実施例では、上述の通りフック部材20が一体成形品として構成されており、この延設片26の一端が、第一係合片22(一対の係合片の一方)に対して屈曲状に連接されている(図4を参照)。そして延設片26の他方に設けた湾曲状の連接部28(樹脂製)によって、第二係合片24(一対の係合片の他方)と連接されている。
そして本実施例では、この延設片26を、シートクッション4の上方移動時におけるシールド部材8の上部端8tよりもシート下方に延設する。
より詳しくは図3を参照して、シールド部材8の上部端8tの配置位置をT1とする。この上部端8tの配設位置T1は、車両用シート2の設計変更に応じて適宜変更される。そこで本実施例では、延設片26の長さ寸法Hを適宜変更することにより、その下部端(26l)の配置位置T2を、車両用シート2の設計変更に対応して上部端8tの配置位置T1よりもシート下方に設定する(図4を参照)。
(表皮材末端の掛け止め作業)
そして図4を参照して、フック部材20に、延設片26外面を被覆するように表皮材末端4SEを固定する。
このとき第二係合片24(エラストマ製)を、樹脂性の連接部28に対して平行状となるよう弾性的に屈曲させたのち、第二係合片24の自由端側に表皮材末端4SEを縫着することで、表皮材末端4SEの縫着作業を比較的容易に行うことができる。
そして図3を参照して、第一係合片22をブラケット10に係合しつつ、シート下方に配置の第二係合片24とともにブラケット10を挟持することで、フック部材20をブラケット10に掛け止める。
このようにフック部材20を掛け止めることで、延設片26外面に被覆の表皮材末端4SEが、シールド部材8の上部端8tの配置位置T1よりもシート下方に延設配置する。そしてこの表皮材末端4SEによって、上方移動時のシートクッション4とシールド部材8の隙間をオーバーラップして補填することで、車両用シート2の設計変更に伴うシートの見栄えの悪化を防止又は低減することができる。
そして上記構成では、フック部材20の構成(延設片26の長さ寸法H)を適宜変更するだけで、上方移動時のシートクッション4とシールド部材8の隙間間隔に応じて表皮材末端4SEを延設配置させることができる。このため本実施例によれば、車両用シート2の設計変更に応じて掛け止め構造の構成(比較的変更の簡単な構成)を変更することにより、シートの大幅な設計変更を伴うことなく、シートクッション4とシールド部材8のシート上下方向の隙間を補填することができる。
また本実施例のフック部材20は、第二係合片24(エラストマ製)が弾性的に屈曲可能であるため、表皮材末端4SEの縫着作業を比較的容易に行うことができる。
そして本実施例では、表皮材末端4SEをシート下方に延設配置することで、シートクッション4下方側の表皮材4Sが若干シート側方に膨出する。このため本実施例によれば、シートクッション4とシールド部材8の隙間(シート幅方向の隙間)をも低減することもできる(図3及び図5を参照)。
[実施例2]
本実施例の掛け止め構造は、実施例1の掛け止め構造とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造等は対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例の掛け止め構造では、図5(a)を参照して、ブラケット10の一方側に、シート前後に長尺な第一係合孔32(縦長矩形状)が設けてある。この第一係合孔32は、上述のヘミング加工よりも比較的簡単に形成することが可能である。そして第一係合片22には、この第一係合孔32に係合可能な第一係合突起42(矢尻形状)が形成されている。
そして図5(b)を参照して、上述のブラケット10の第一係合孔32に、第一係合片22の第一係合突起42を挿入係合する。こうすることで第一係合片22と第一係合突起42の比較的強固な係合により、フック部材20をブラケット10に掛け止めることができる。
また図6を参照して、本実施例の変形例では、ブラケット10の一方側に一対の第二係合孔34,34(略円形状)が設けてある。また第一係合片22には、第二係合孔34に係合可能な第二係合突起44(傘形状)が形成されている。
そして第二係合突起44を傘形状とすることで、ブラケット10の第二係合孔34に対して挿入容易となり、且つ挿入係合後は係脱しにくい強固な係合状態となる。
本実施形態の表皮材末端の掛け止め構造は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)実施例1では、フック部材20を、エラストマと樹脂にて構成する例(表皮材末端4SEの固定作業が容易な例)を説明した。これとは異なり、フック部材20を樹脂のみで構成してもよく、また所望の強度を確保することが可能であればエラストマのみで構成してもよい。
また本実施例では、第二係合片24をエラストマにて構成する例を説明した。これとは異なり、延設片26の連接部(湾曲状)をエラストマ製とするとともに、第二係合片24を樹脂性としてもよい。このような構成であっても両部材を平行配置することが可能である。
また本実施例では、係合片他方24を全てエラストマにて構成した例を説明した。これとは異なり、係合片他方24の先端側(表皮材末端4SEの縫着箇所)を樹脂にて構成するとともに、係合片他方24の基端側をエラストマにて構成してもよい。こうすれば係合片他方24の先端側に対して表皮材末端4SEをより安定的に縫着可能となる。
(2)また本実施例では、フック部材20(側面視略J字状)を例示したが、フック部材20の形状を限定する趣旨ではない。例えばフック部材20を側面視略F字状として、延設片26に対して、一対の係合片を突設する構成としてもよい。
また本実施例では、一体成形品のフック部材20を例示したが、一対の係合片と延設片を個別に成形したのち両部材を接合する構成としてもよい。また本実施例では、第二係合部24をエラストマにて構成する例を説明した。これとは異なり、第二係合部24を、エラストマとは異なる他の素材(弾性力を有する他の素材)又は弾性力を有する部材で構成してもよい。
(3)また本実施例では、シート前後に長尺なフック部材20を用いて、表皮材末端4SEを掛け止める構成を説明した。このフック部材20の形状は、掛け止めるべき表皮材末端4SEの大きさによって適宜変更可能である。例えば上方視略U字状のフック部材20を用いて、シートクッション4の前面及び両側面に表皮材末端4SEを掛け止める構成としてもよい。また短尺なフック部材20を複数用いて、表皮材末端4SEを掛け止める構成としてもよい。
(4)また本実施例では、側面視で略長方形状(シート上下の幅寸法が略同一)のフック部材20を例示したが、フック部材の形状を限定する趣旨ではない。例えば上述のようにシート前側が上下動するシートクッション4では、フック部材20が、シート前側におけるシート上下の幅寸法を幅広として、シート後側に向かって順次幅狭となる構成であってもよい。
(5)また本実施例では、側面視クランク形状のブラケット10を例示したが、ブラケット10の形状を限定する趣旨ではない。また実施例1では、ブラケット10の折返し部30をシート前後に連続して形成する例を説明した。これとは異なり、ブラケット10一端側に、折返し部30を所定間隔で複数形成してもよい。
(6)また本実施例では、シート前側が上下動するシートクッション4を例示したが、シートクッション4の上下動の態様を限定する趣旨ではない。例えばシートクッション4全体が上下に昇降する構成としてもよい。
(7)また本実施例では、専ら車両用シートの設計変更により生ずるシートクッション4とシールド部材8の隙間を補填する例を説明した。このような部材間の隙間は、シートクッションとシールド部材の寸法誤差や配設誤差によっても生ずる可能性のあるものであり、この誤差により生ずる隙間に対しても本実施例の構成を好適に採用することができる。
(8)また実施例2に係るブラケット10の係合孔の形状は、縦長矩形状に限定されることなく、各種の形状を取り得る。また実施例2(変形例)に係るブラケット10の係合孔の形状も、円形に限らず各種の形状を取ることができ、係合孔の個数も単数又は3つ以上の複数としてもよい。そして係合孔の形状に対応して、係合突起の形状も適宜変更することができる。
そして実施例2のフック部材20は、実施例1と同様にエラストマと樹脂にて構成してもよく、樹脂又はエラストマのみにて構成してもよい。
車両用シートの斜視図である。 図1のII−II線縦断面図である。 上方移動状態時のシートクッションにおける図1のII−II線縦断面図である。 (a)〜(c)は、表皮材の取付け工程を示すフック部材の縦断面図である。 (a)は、実施例2に係るブラケットの斜視図であり、(b)は、シートクッションの一部縦断面図である。 (a)は、実施例2に係る別例のブラケットの斜視図であり、(b)は、シートクッションの一部縦断面図である。
符号の説明
2 車両用シート
4 シートクッション
4F クッションフレーム
4P パッド部材
4S 表皮材
4SE 表皮材末端
6 シートバック
7 ヘッドレスト
8 シールド部材
8t シールド部材の上部端
10 ブラケット
20 フック部材
22 第一係合片
24 第二係合片
26 延設片
26l 延設片の下部端
28 連接部
30 折返し部
32 第一係合孔
34 第二係合孔
40 係合突部
42 第一係合突起
44 第二係合突起

Claims (3)

  1. シートクッション側方に配設のシールド部材に対して、前記シートクッションが相対的に上下動可能である車両用シートにおいて、前記シートクッション上面を表皮材にて被覆したのち、前記表皮材末端を前記シートクッション下部に掛け止める車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造であって、
    前記掛け止め構造は、前記シートクッション下部を支持する平板状のブラケットと、前記表皮材末端を固定可能なフック部材を備え、
    前記フック部材が、前記ブラケットに挟持状態で係合する一対の係合片と、前記挟持状態時においてシート下方に延設する延設片を有し、前記延設片を、前記シートクッションの上方移動時における前記シールド部材の上部端よりもシート下方に延設して、
    前記フック部材に、前記延設片外面を被覆するように前記表皮材末端を固定したのち、前記一対の係合片を前記ブラケットに係合して、前記フック部材を前記ブラケットに掛け止める構成とした車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造。
  2. 請求項1に記載した車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造において、
    前記ブラケットに設けた係合孔に、前記一対の係合片に設けた係合突起を挿入係合しつつ、前記フック部材を前記ブラケットに掛け止める構成とした車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造において、
    前記フック部材が、前記一対の係合片と前記延設片を連接の一体成形品として構成されており、前記延設片の一端を、前記一対の係合片の一方に対して屈曲状に連接するとともに、前記延設片の他端に設けた湾曲状の連接部によって前記一対の係合片の他方に連接する構成であり、
    エラストマにて構成の係合片他方を、樹脂にて構成の前記連接部に対して平行状となるよう弾性的に屈曲させたのち、前記係合片他方に前記表皮材を縫着する構成とした車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造。
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