JP4682472B2 - シートバック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートなどにおけるシートバック、特にシートバックカバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シートのシートバックには、例えば図3〜図5に示すように、シートバックフレーム10およびこれにかぶせたパッド材15を、前側中央の天板部21と、後側中央の背裏部23と、天板部21の両側に連結された左右のかまち部22を有するシートバックカバー20により覆い、背裏部23の両側の縁部23aおよび各かまち部22の縁部22aをシートバックフレーム10のサイドプレート10aの後側に沿って固定した取付ベース1に取り付けたものがある。
【0003】
従来のこの種のシートバックにおける背裏部23の両側および各かまち部22の各縁部23a,22aの取付構造は、例えば図6に示すように、サイドプレート10aに取り付けられた取付ベース1に挿入溝2の開放側の両端縁に内向きに突出する1対の爪3,4を形成し、各かまち部22の縁部22aと背裏部23の両側の縁部23aにそれぞれ平プレート6,7を縫い付けてある。この従来技術による取付構造では、先ず図6(a) に示すように、背裏部23の両側の縁部23aに取り付けた平プレート7を挿入溝2内に挿入し爪3に係止して各縁部23aを取付ベース1に取り付け、次いで図6(b) に示すように、各かまち部22の縁部22aに取り付けた平プレート6を背裏部23の縁部23aと爪4の間に挿入し爪4に係止して各縁部22aを取付ベース1に取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
シートバックカバー20の背裏部23は、弛みのない平坦な仕上がりを得るために相当な張力を与える必要がある。この場合、背裏部23に先に取り付ける方の縁部23aに設けた平プレート7を挿入溝2に挿入して爪3に係止することは容易であるが、後で取り付ける方の縁部23aに設けた平プレート7の挿入溝2への挿入および爪3への係止は背裏部23の張力に抗して引っ張りながら行わなければならないので、シートバックカバーの取付の際の作業性が悪いという問題がある。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明によるシートバックは、前側の横幅方向中央に位置する天板部と、後側の横幅方向中央に位置する背裏部と、天板部の両側に連結された左右のかまち部を有するシートバックカバーにより、シートバックフレームおよびそれにかぶせたパッド材を覆い、背裏部の両側の縁部およびこれに対応する各かまち部の縁部をシートバックフレームの両側部の後側に沿って取り付けた取付ベースの挿入溝に差し込んで係止してなるシートバックにおいて、取付ベースは挿入溝の開放側に位置する1対の端縁のうちの一方の端縁のみに沿って爪を内向きに突出して形成し、各かまち部の縁部に沿って取り付けられ挿入溝内に挿入された状態においては後端縁が爪に係止して挿入溝からの離脱が阻止される平プレートと、背裏部の両側の縁部に沿って取り付けられ先端縁に側方に突出して形成された引掛部を有し挿入溝内に挿入された状態においては引掛部が挿入溝内に挿入されて離脱が阻止された平プレートの先端縁に係合して同挿入溝からの離脱が阻止されるフックプレートを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
背裏部の両側の縁部に取り付けられた各フックプレートの先端縁の引掛部は、先ず各挿入溝の開放側の一方の端縁に形成した爪に軽く係合され、この状態では背裏部の張力は緩んでいる。次いで各かまち部の縁部に取り付けられた平プレートの先端縁を引掛部に当接し、平プレートを挿入溝内に押込み挿入することによりフックプレートを挿入溝内に押し込んで挿入溝からの離脱が阻止されるように後端縁を爪に係止する。これにより平プレートとフックプレートは共に挿入溝内に押込み挿入され、取付ベースからの離脱が阻止される。
【0007】
取付ベースの挿入溝の奥部の幅は引掛部が挿入可能な限度においてなるべく狭くし、挿入溝の開口側の幅は奥部の幅よりも大とすることが好ましい。
【0008】
取付ベースは、挿入溝の開放側がシートバック前後方向後側となり、爪を設ける一方の端縁がシートバック左右方向外側となるようにシートバックフレームの両側部に取り付けることが好ましい。
【0009】
あるいはまた、取付ベースは、挿入溝の開放側が互いに対向するシートバック左右方向内側となり、爪を設ける一方の端縁がシートバック前後方向後側となるようにシートバックフレームの両側部に取り付けてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず図1および図3〜図5により、本発明によるシートバックの第1の実施の形態の説明をする。この実施の形態のシートバックSBは、前述した従来技術と同様、図3〜図5に示すように、シートバックフレーム10およびこれにかぶせたパッド材14を、シートバックカバー20により覆ったものである。シートバックフレーム10は、上部を除く上下方向長さの大部分を占める左右のサイドプレート10aを上下のパイプ(図示省略)により一体的に溶接連結したものである。各サイドプレート10aは内向きの略コ字形断面形状で、その後面の内側縁にはほゞ全長に沿って細長い取付ベース30が固定されている。
【0011】
この第1の実施の形態の取付ベース30は、図1に示すように、挿入溝31aが形成された略コ字状の本体31と、その開放側の一方の端縁32から本体31の外壁面に対し略直角に延びる取付フランジ35よりなる一定断面形状に押し出し成形された細長い合成樹脂一体成形品で、挿入溝31aの開口側の幅は奥部の幅よりも大となっている。取付ベース30の本体31には、取付フランジ35を設けた開放側の一方の端縁32に沿って内向きに突出する爪34が一体的に形成され、またこの一方の端縁32側となる本体31の前後方向中間部外壁面には、取付フランジ35側が開放された溝36を形成する曲がった突起が形成されている。この取付ベース30は、図1に示すように、サイドプレート10aのフランジ部10bの先端が溝36に係合されるようにサイドプレート10aの後面の内側縁に当接されて、タッピンねじ37によりねじ込み固定され、この取付状態では挿入溝31aは開放側がシートバック前後方向後側となり、爪34および取付フランジ35を設けた一方の端縁32がシートバック左右方向外側となるように位置している。
【0012】
シートバックカバー20は、図3〜図5に示すように、前側の横幅方向中央に位置して上縁部および下縁部がそれぞれシートバックSBの上部および下部から後側まで回り込んだ天板部21と、後側の横幅方向中央に位置して上縁が天板部21上部の後側に回り込んだ部分に縫合連結された背裏部23と、天板部21の両側縁部に縫合連結された左右のかまち部22よりなるものである。背裏部23の上縁の天板部21との縫合部には袋状の吊り布25が共縫い連結され、また天板部21の下半部と各かまち部22の間の縫合部にも吊り布26が共縫い連結されている。背裏部23の両側の縁部23aおよびこれに対応する各かまち部22の縁部22aは、図5に最もよく示されているように分離されており、各縁部22a,23aは、次に述べるように、取付ベース30に係止されるようになっている。
【0013】
背裏部23の両側の縁部23aと対応するかまち部22の縁部22aには、図1に示すように、裏面のほゞ全長に沿って、厚さおよび幅が一定の細長い平プレート41が縫い付けられている。また背裏部23の両側の縁部23aには、裏面のほゞ全長に沿って一定断面形状の細長いフックプレート40が縫い付けられており、このフックプレート40は平プレート41とほゞ同寸法の帯板状部の先端縁に側方に突出する引掛部40aが一体的に形成されている。この引掛部40aは背裏部23を当てた側に突出し、背裏部23からの突出量はかまち部22と平プレート41の厚さの和と同程度となっている。挿入溝31aの奥部の幅は引掛部40aが挿入可能な限度においてなるべく狭い幅としている。
【0014】
次にシートバックカバー20の取付につき説明する。シートバックカバー20はシートバックフレーム10およびパッド材14にかぶせ、先ず背裏部23を上側にめくりあげて、背裏部23の上縁部に縫い付けた吊り布25はワイヤを通し、複数のCリングによりシートバックフレーム10の上部に溶接した横吊りワイヤ(図示省略)にホグリング止めし、また天板部21の下半部と各かまち部22の間に縫い付けた吊り布26はシートバックの固定部の間に張設したラバーストラップを通して取り付ける。
【0015】
次いで背裏部23は、図1(a) に示すように、両側の縁部23aに取り付けた各フックプレート40の先端縁の引掛部40aが各挿入溝31aの開放側の一方の端縁32に形成した爪34に軽く係合されフックプレート40の背面が取付ベース30の他方の端縁33に軽く当接されるようにセットされる。この状態では各フックプレート40の後端縁は、各取付ベース30の他方の端縁33よりもシートバックSBの中心側に位置しているので、背裏部23の張力は緩んでいる。次いで各かまち部22の縁部22aに取り付けた平プレート41を、図1(a) の矢印に示すように後側からフックプレート40の引掛部40aに向けて移動させ、平プレート41の先端縁を引掛部40aに当接し、図1(b) に示すように平プレート41を挿入溝31a内に押込み挿入して挿入溝31aからの離脱が阻止されるように平プレート41の後端縁を爪34に係止させる。これにより平プレート41の先端縁に引掛部40aが係合されたフックプレート40も挿入溝31a内に押込み挿入されて、フックプレート40の後端縁は挿入溝31a内に引き込まれるので背裏部23には張力が与えられ、平プレート41とともに取付ベース30からの離脱が阻止される。各平プレート41の挿入溝31aに対する押込み挿入は、左右同時に行ってもよいし、一方の平プレート41を押込み挿入してから他方の平プレート41を押込み挿入するようにしてもよい。
【0016】
この第1の実施の形態によれば、両側のフックプレート40の引掛部40aを各取付ベース30の爪34に軽く係合した状態では、背裏部23の張力は緩んでいるので背裏部23のセットは容易である。またかまち部22は柔軟なパッド材14を覆うものであるので屈曲自在であり、従ってその縁部22aに設けた平プレート41の挿入溝31a内への押込み挿入も比較的容易であるので、平プレート41によりフックプレート40を挿入溝31a内に押込み挿入して背裏部23に張力を与えるとともに平プレート41の後端縁を爪34に係止させてフックプレート40を取付ベース30に係止することも容易である。
【0017】
またこの第1の実施の形態では、挿入溝31aの奥部の幅を引掛部40aが挿入可能な限度においてなるべく狭くしており、平プレート41の先端縁に対し引掛部40aが移動して係合が外れることはないので、取付ベース30に対する背裏部23の両側の縁部23aの取り付けは確実となる。一方、挿入溝31aの開口側の幅を奥部の幅よりも大としており、これにより背裏部23の各縁部23aと取付ベース30の爪34との間の隙間が大となるので、平プレート41によるかまち部22の縁部22aの係止、ひいてはフックプレート40による背裏部23の縁部23aの係止は容易となる。
【0018】
またこの第1の実施の形態では、挿入溝31aの開放側がシートバック前後方向後側となり、爪34を設ける一方の端縁32がシートバック左右方向外側となるように取付ベース30をシートバックフレーム10の両側部10aに取り付けており、これによればフックプレート40を設けた背裏部23の縁部23aは折り曲げられて挿入溝31a内に挿入され、この折り曲げ部分が取付ベース30の他方の端縁33に強く当接し、その摩擦抵抗により外力による背裏部23の張力の変動などがフックプレート40に伝わりにくくなるので、縁部23aが背裏部23の張力の変動により挿入溝31aから外れるおそれは減少する。
【0019】
次に図2に示す第2の実施の形態の説明をする。この第2の実施の形態の取付ベース30Aは、挿入溝31aの開放側が互いに対向するシートバック左右方向内側となり、爪34を設ける一方の端縁32がシートバック前後方向後側となるように配置されている点が第1の実施の形態と異なっている。この第2の実施の形態の取付ベース30Aも、挿入溝31aが形成された略コ字状の本体31とその外壁面に対し略直角に延びる取付フランジ35Aよりなる一定断面形状に押し出し成形された細長い合成樹脂一体成形品であり、挿入溝31aの開口側の幅は奥部の幅よりも大となっているが、取付フランジ35Aは、爪34を設けた一方の端縁32とは反対側となる他方の端縁33に設けられている。この取付ベース30Aは、図2に示すように、取付フランジ35Aがサイドプレート10aのフランジ部10bと重なるようにサイドプレート10aの後面の内側縁に当接されて、タッピンねじ37によりねじ込み固定され、この取付状態では挿入溝31aは開放側が互いに対向するシートバック左右方向内側となり、爪34を設けた一方の端縁32がシートバック前後方向後側となるように位置している。
【0020】
シートバックカバー20は、前述した第1の実施の形態のものと同一であり、背裏部23の両側の縁部23aおよびこれに対応する各かまち部22の縁部22aは分離されており、各縁部22a,23aにはそれぞれフックプレート40および平プレート41が縫い付けられている。この第2の実施の形態でも、シートバックカバー20はシートバックフレーム10およびパッド材14にかぶせ、第1の実施の形態と同様、背裏部23の上縁部の吊り布25をシートバックフレーム10の横吊りワイヤにホグリング止めし、また天板部21と各かまち部22の間の吊り布26をラバーストラップによりシートバックフレーム10に取り付ける。
【0021】
次いで図2(a) に示すように、背裏部23の両側の縁部23aに取り付けた各フックプレート40の先端縁の引掛部40aが各挿入溝31aの開放側の一方の端縁32に形成した爪34に軽く係合されフックプレート40の背面が取付ベース30Aの他方の端縁33に軽く当接されるようにセットされる。この状態では各フックプレート40の後端縁は、各取付ベース30Aの他方の端縁33よりもシートバックSBの中心側に突出しているので、背裏部23の張力は緩んでいる。次いで平プレート41を縫い付けた各かまち部22の縁部22aを、図2(a) に示すように折り曲げて、矢印に示すように平プレート41をフックプレート40の引掛部40aに向けて移動させ、平プレート41の先端縁を引掛部40aに当接し、図2(b) に示すように平プレート41を挿入溝31a内に押込み挿入して挿入溝31aからの離脱が阻止されるように平プレート41の後端縁を爪34に係止させる。これにより平プレート41の先端縁に引掛部40aが係合されたフックプレート40も挿入溝31a内に押込み挿入されて、フックプレート40の後端縁は挿入溝31a内に引き込まれるので背裏部23には張力が与えられ、平プレート41とともに取付ベース30Aからの離脱が阻止される。各平プレート41の挿入溝31aに対する押込み挿入は、左右同時に行ってもよいし、一方の平プレート41を押込み挿入してから他方の平プレート41を押込み挿入するようにしてもよい。
【0022】
この第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様、両側のフックプレート40の引掛部40aを各取付ベース30Aの爪34に軽く係合した状態では、背裏部23の張力は緩んでいるので背裏部23のセットは容易である。またかまち部22に設けた平プレート41は縁部22aを折り曲げた状態で挿入溝31a内に挿入され、平プレート41の後縁に指が掛かりやすくなるので、平プレート41を挿入溝31a内に挿入しやすくなり、背裏部23の両側の縁部23aおよび各かまち部22の縁部22aの取り付けは一層容易となる。
【0023】
また第1の実施の形態と同様、この第2の実施の形態でも挿入溝31aの奥部の幅を引掛部40aが挿入可能な限度においてなるべく狭くしているので、取付ベース30Aに対する背裏部23の両側の縁部23aの取り付けは確実となり、一方、挿入溝31aの開口側の幅を奥部の幅よりも大としてので、平プレート41によるかまち部22の縁部22aの係止、ひいてはフックプレート40による背裏部23の縁部23aの係止は容易となる。
【0024】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、先ず両側のフックプレートの引掛部を各取付ベースの爪に軽く係合した状態では、背裏部の張力は緩んでいるので背裏部のセットは容易であり、挿入溝内への押込み挿入が比較的容易な各かまち部の平プレートによりフックプレートを挿入溝内に押込み挿入し、平プレートの後端縁を爪に係止することにより、背裏部に張力を与えると同時にフックプレートの離脱を阻止しているので、シートバックカバーの取付の際の作業性がよくなる。
【0025】
挿入溝の奥部の幅を引掛部が挿入可能な限度においてなるべく狭くし、挿入溝の開口側の幅を奥部の幅よりも大としたものによれば、平プレートの先端縁に対するフックプレートの引掛部の係合が外れることはないので取付ベースに対する背裏部の両側の縁部の取り付けは確実となり、しかも各かまち部の縁部および取付ベースに対する背裏部の両側の縁部の取り付けは容易となる。
【0026】
挿入溝の開放側がシートバック前後方向後側となり、爪を設ける一方の端縁がシートバック左右方向外側となるように取付ベースをシートバックフレームの両側部に取り付けたものによれば、フックプレートを設けた背裏部の縁部は折り曲げられて挿入溝内に挿入されるので、この縁部が背裏部の張力の変動などにより挿入溝から外れるおそれは減少する。
【0027】
また挿入溝の開放側が互いに対向するシートバック左右方向内側となり、爪を設ける一方の端縁が前記シートバック前後方向後側となるように取付ベースをシートバックフレームの両側部に取り付けたものによれば、平プレートを設けたかまち部の縁部は折り曲げられて挿入溝内に挿入されるので、この縁部を挿入溝内に挿入しやすくなり、背裏部の両側の縁部および各かまち部の縁部の取り付けは一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシートバックの第1の実施の形態の要部を示す拡大部分断面図である。
【図2】 本発明によるシートバックの第2の実施の形態の図1に相当する拡大部分断面図である。
【図3】 本発明を適用するシートバックの後側から見た全体斜視図である。
【図4】 図3の4−4断面図である。
【図5】 本発明に使用するシートバックカバーの部分拡大斜視図である。
【図6】 従来技術によるシートバックの図1に相当する拡大部分断面図である。
【符号の説明】
10…シートバックフレーム、10a…両側部(サイドプレート)、15…パッド材、20…シートバックカバー、21…天板部、22…かまち部、22a…縁部、23…背裏部、23a…縁部、30,30A…取付ベース、31a…挿入溝、32…一方の端縁、33…他方の端縁、34…爪、40…フックプレート、40a…引掛部4、41…平プレート。

Claims (4)

  1. 前側の横幅方向中央に位置する天板部と、後側の横幅方向中央に位置する背裏部と、前記天板部の両側に連結された左右のかまち部を有するシートバックカバーにより、シートバックフレームおよびそれにかぶせたパッド材を覆い、前記背裏部の両側の縁部およびこれに対応する前記各かまち部の縁部を前記シートバックフレームの両側部の後側に沿って取り付けた取付ベースの挿入溝に差し込んで係止してなるシートバックにおいて、前記取付ベースは前記挿入溝の開放側に位置する1対の端縁のうちの一方の端縁のみに沿って爪を内向きに突出して形成し、前記各かまち部の縁部に沿って取り付けられ前記挿入溝内に挿入された状態においては後端縁が前記爪に係止して前記挿入溝からの離脱が阻止される平プレートと、前記背裏部の両側の縁部に沿って取り付けられ先端縁に側方に突出して形成された引掛部を有し前記挿入溝内に挿入された状態においては前記引掛部が前記挿入溝内に挿入されて離脱が阻止された前記平プレートの先端縁に係合して同挿入溝からの離脱が阻止されるフックプレートを備えたことを特徴とするシートバック。
  2. 請求項1に記載のシートバックにおいて、前記挿入溝の奥部の幅は前記引掛部が挿入可能な限度においてなるべく狭くし、前記挿入溝の開口側の幅は前記奥部の幅よりも大としたことを特徴とするシートバック。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシートバックにおいて、前記取付ベースは、前記挿入溝の開放側が前記シートバック前後方向後側となり、前記爪を設ける前記一方の端縁が前記シートバック左右方向外側となるように前記シートバックフレームの両側部に取り付けたことを特徴とするシートバック。
  4. 請求項1または請求項2に記載のシートバックにおいて、前記取付ベースは、前記挿入溝の開放側が互いに対向する前記シートバック左右方向内側となり、前記爪を設ける前記一方の端縁が前記シートバック前後方向後側となるように前記シートバックフレームの両側部に取り付けたことを特徴とするシートバック。
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