JPH0575Y2 - - Google Patents

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JPH0575Y2
JPH0575Y2 JP1988078148U JP7814888U JPH0575Y2 JP H0575 Y2 JPH0575 Y2 JP H0575Y2 JP 1988078148 U JP1988078148 U JP 1988078148U JP 7814888 U JP7814888 U JP 7814888U JP H0575 Y2 JPH0575 Y2 JP H0575Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用シートなどのシートにおける
表皮の張設構造に関するものである。
(従来の技術) 自動車用シートのシートバツクでは、第3図に
示すように、シートバツク本体aを覆う表皮bの
互いに接続される両辺部c,dにカバーセツトワ
イヤeを車幅方向に夫々挿通保持させ、且つシー
トバツク本体aの背面下部においてC字状のホグ
リングfを夫々のカバーセツトワイヤeに引掛け
てホグリングfをクランプすることにより両辺部
c,dを互いに引寄せ、表皮bを緊張状態で張設
している。このようなホグリングfの両端部は、
レザーなどの丈夫な素材で形成されている表皮b
を容易に刺し通せるよう鋭く尖つている。
(考案が解決しようとする課題) しかし上記従来例では、ホグリングをクランプ
するのみで十分に両辺部を互いに引寄せることが
困難であるため、クランプに際して両辺部を十分
に引寄せなければならない。そしてこの引寄せ作
業はホグリングを引掛ける箇所の間近で人手によ
り行われるが、ホグリングの両端部が鋭く尖つて
いるため、張設作業時の危険性が大きいという問
題がある。
又表皮の両辺部を互いに引寄せた状態を保持し
つつホグリングを引掛けなければならず、不安定
な状態で作業を行わなければならないため、手間
がかかつて作業性が悪いという問題もある。
更に張設後は、第4図に示すように、表皮bの
辺部cがホグリングfによつて部分的に接続され
るため、表皮bに緊張方向のシワが発生し、見栄
えが悪いという問題もある。
本考案は上記問題点に鑑み、ホグリングを用い
ず安全であると共に安定状態で容易に作業を行う
ことができ、且つ表皮を均一に緊張することがで
きて表皮に緊張方向のシワが発生しないようにす
ることが可能であり、かつフツク部材の掛止めが
確実に行なわれると共にフツク部材が外部に露呈
せず美観を保つことができるシートにおける表皮
の張設構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、シート本体
を覆う表皮の互いに接続される両辺部の夫々に、
辺部と略同一幅の板状基板と掛止部とを備えたフ
ツク部材の前記板状基板を固着すると共に、シー
ト本体の前記両辺部に対応するフレームの部位を
シート本体表面に露呈させてこの露呈部位にスリ
ツトを設け、スリツトの両縁部に夫々のフツク部
材の掛止部が掛止可能となるように構成すると共
に、前記表皮の両辺部の一方に延長部を設け、且
つこの延長部の裏面にスリツトの各縁部に掛止さ
れた両フツク部材間に嵌着可能な抜止め部を設け
たことを特徴とする。
(作用) 上記構成によれば、一方のフツク部材の掛止部
をスリツトの一方の縁部に掛止することによつて
一方の辺部をシート本体の両辺部に対応するフレ
ームを利用し、この部位に掛止固定することがで
きるので、表皮の緊張は他方の辺部のみを前記フ
レームの方向に引張ることによつて行うことがで
き、そのままフツク部材の掛止部をスリツトの他
方の縁部に掛止固定することによつて表皮を緊張
状態で張設することができる。
従つてホグリングを用いることなく張設作業を
行うことができるので、ホグリングに起因する作
業の危険性を解消することができる。
又表皮を緊張する際は一方の辺部を先に掛止固
定した状態で他方の辺部のみを引張ればよいの
で、安定した状態で容易に表皮を緊張することが
でき、作業性を向上させることができる。
更にフツク部材の板状基板は辺部と略同一幅に
固着されているので、フツク部材の掛止部がスリ
ツトの縁部に掛止された状態で表皮を略全幅にわ
たつて均一に緊張することができる。この結果、
緊張方向のシワを発生させることなく表皮を緊張
することができる。
更に表皮の両辺部の一方に延長部を設けている
結果、スリツトやその両縁部に掛止されたフツク
部材を前記延長部によつて覆い隠し外部に露呈す
るのを防止することができるので、見栄えが損な
われるのを回避することができる。又この延長部
にスリツトの各縁部に掛止された両フツク部材間
に嵌着可能な抜止め部を設けている結果、抜止め
部をスリツトの各縁部に掛止された両フツク部材
間に嵌着することによつて、前記フツク部材の掛
止部を側縁部に掛止された状態に拘束し前記掛止
部の離脱を防止することができるので、表皮の緊
張状態を確実に保持することができる。
(実施例) 第1図及び第2図は、本考案を自動車用シート
のシートバツクに適用した実施例を示している。
シートバツク本体(シート本体)1は、金属製
のシートバツクフレーム2とこのシートバツクフ
レーム2を被覆するシートバツクパツド3とを備
えている。一方、このシートバツク本体1を覆う
レザー製の表皮4は、シートバツク本体1の前面
を覆う前面側部位4aと、背面を覆う背面側部位
4bと、下面を覆う下面側部位4cとを備えてい
る。前面側部位4aと背面側部位4bとはシート
バツク本体1の上端部及び両側部において玉縁5
(第2図参照)を間に挟んで縫合されている。前
面側部位4aと下面側部位4cとはシートバツク
本体1の下端部において直接縫合されている。
背面側部位4bの下辺部(辺部)6と下面側部
位4cの後辺部(辺部)7とに、硬質合成樹脂製
の上下フツク部材8,9を車幅方向に夫々取付け
ている。上フツク部材8は吊り布10を介して下
辺部6に取付けられている。これらフツク部材
8,9は夫々の辺部6,7と略同一幅で、辺部
6,7に縫着される板状基板8a,9aと断面鉤
状の掛止部8b,9bとを一体に備えている。一
方、シートバツクフレーム2のロアフレーム(フ
レーム)2aを通常よりも背面寄り(第1図右寄
り)に配設し、ロアフレーム2aの背面壁をシー
トバツクパツド3と略面一にしている。そしてこ
の背面壁に車幅方向のスリツト11を形成し、前
記上フツク部材8の掛止部8bが掛止される上側
縁部(縁部)12と前記下フツク部材9の掛止部
9bが掛止される下側縁部(縁部)13とを夫々
設けている。尚、ロアフレーム2aの前面壁はシ
ートバツク本体1の前面形状に合わせて背面側に
向つて湾曲しており、両端はサイドフレーム2b
の下端部に夫々溶着されている。
表皮4の背面側部位4bの下辺部6を下方に延
設し、ロアフレーム2aのスリツト11や両辺部
6,7の各フツク部材8,9を覆うカバー部(延
長部)14を形成している。又このカバー部14
の前記スリツト11に対応する部位に、抜止め部
材(抜止め部)15を縫着している。この抜止め
部材15は、上下1対の係入壁17,18を備え
ている。上側係入壁17の先端には上向きの係合
突条19が、下側係入壁18の先端には下向きの
係合突条20が夫々設けられている。
以上の構成において、表皮4をシートバツク本
体1に被せ、背面側部位4bの下辺部6と下面側
部位4cの後辺部7とをシートバツク本体1のロ
アフレーム2aに夫々引寄せる。そして後辺部7
の下フツク部材9の掛止部9bをロアフレーム2
aのスリツト11を通して下側縁部13に掛止固
定する。次に下辺部6をロアフレーム2aに接近
するように下方に引張り、表皮3を緊張しつつ上
フツク部材8の掛止部8bをロアフレーム2aの
上側縁部12に掛止固定する。これにより、表皮
4の後辺部7を掛止固定した状態で下辺部6のみ
を引張つて表皮4を緊張状態で張設することがで
きる。
次にカバー部14を前記スリツト11に向けて
押圧し、抜止め部材15の上下係入壁17,18
を両フツク部材8,9間に圧入する。上下係入壁
17,18は両フツク部材8,9によつて上下か
ら挟圧され、弾性変形しつつロアフレーム2a内
に係入する。そして先端の係合突条19,20が
フツク部材8,9を通過した時点で夫々の係入壁
17,18が弾性復帰し、フツク部材8,9間に
嵌着固定される。これにより、前記カバー部14
をフツク部材8,9及びスリツト11が外部に露
呈するのを防止する位置に保持することができ
る。又各フツク部材8,9を係入壁19,20に
よつて夫々の掛止部12,13から離脱しないよ
うに拘束することができるので、表皮4の緊張状
態を確実に保持することができ。
本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構
成することができる。例えばフツク部材におい
て、板状基板の剛性が十分であれば掛止部を複数
に分割することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、ホグリングに起因する作業の
危険性や表皮の辺部の局部的盛り上がりを回避す
ることができると共に、安定した状態で容易に表
皮を緊張することができて作業性を向上させるこ
とができ、更に緊張方向のシワを発生させること
なく表皮を緊張することができるシートにおける
表皮の張設構造を提供することができる。
更に本考案によれば、表皮の両辺部の一方に延
長部を設けているので、見栄えが損なわれるのを
回避することができ、又この延長部の裏面にスリ
ツトの各縁部に掛止された両フツク部材間に嵌着
可能な抜止め部を設けているので、表皮の緊張状
態を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部の縦断側面
図、第2図はその一部切欠斜視図面図、第3図は
従来例の要部の縦断側面図、第4図はその斜視図
である。 1……シート本体、2a……フレーム、4……
表皮、6,7……辺部、8,9……フツク部材、
8a,9a……板状基板、8b,9b……掛止
部、11……スリツト、12,13……縁部、1
4……延長部、15……抜止め部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シート本体を覆う表皮の互いに接続される両辺
    部の夫々に、辺部と略同一幅の板状基板と掛止部
    とを備えたフツク部材を前記板状基板において固
    着すると共に、シート本体の前記両辺部に対応す
    るフレームの部位をシート本体表面に露呈させて
    この露呈部位にスリツトを設け、スリツトの両縁
    部に夫々のフツク部材の掛止部が掛止可能となる
    ように構成すると共に、前記表皮の両辺部の一方
    に延長部を設け、且つこの延長部の裏面にスリツ
    トの各縁部に掛止された両フツク部材間に嵌着可
    能な抜止め部を設けたことを特徴とする表皮の張
    設構造。
JP1988078148U 1988-06-13 1988-06-13 Expired - Lifetime JPH0575Y2 (ja)

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JP1988078148U JPH0575Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

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JP1988078148U JPH0575Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

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Publication Number Publication Date
JPH01180952U JPH01180952U (ja) 1989-12-27
JPH0575Y2 true JPH0575Y2 (ja) 1993-01-05

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ID=31303095

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JP1988078148U Expired - Lifetime JPH0575Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4750401B2 (ja) * 2004-10-29 2011-08-17 株式会社イトーキ 椅子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615200B2 (ja) * 1976-11-10 1986-02-17 Kokusan Kinzoku Kogyo Kk

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6097097U (ja) * 1983-12-09 1985-07-02 東京シート株式会社 表皮端末間の継合せ構造
JPS615200U (ja) * 1984-06-11 1986-01-13 ジロフレツクス エントヴイツクルンクス アクチエンゲゼルシヤフト 家具調度品の上張り材固定装置

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JPS615200B2 (ja) * 1976-11-10 1986-02-17 Kokusan Kinzoku Kogyo Kk

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