JPS5911677Y2 - シ−ト用トリムカバ−の吊り部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シート用トリムカバーの裏面に縫着され、こ
れを下方より引いて固定し、上記トリムカバー表面にく
っきりした凹部を造形するシート用トリムカバーの吊り
部材に関する。

第１図に示すようなシ一ト１の造形形状から引き線６を
出すためトリムカバー５の裏側に縫着した吊り部材３を
引いてシート下方のフレーム１０に張設したスプリング
１２などにホッグリング１２で涸定していた。

この場合、引き線６がトリムカバー５の縫合線と同一の
時は、引き部２の形戊がうまく行かず非常に困難であっ
た。

第２図の如く、吊り部材３の両端部はトリムカバー５と
共にミシン縫い線４，４′で縫製された後は、はさみで
切り込み部８の如く端部の縫い線に平行して切り込み、
第３図にも示すようにワイヤ１１を吊り部３の袋部に入
れて、これを下方に引いてフレーム１０あるいは張設し
たスプリングにホッグリング１２で止めて、表面の吊り
形状を出していた。

しかし、縫い線に平行にはさみを入れるため、ａなる間
隙が生じ、引きが内側に寄り、引き点７（縫い線４と同
位置）はｂだけ浮いてしまい、トリムカバー５に所望の
造形形状を得ることはできない欠点があった。

本考案はこれら従来例の欠点に鑑みてなされたもので、
トリムカバーに所望の造形形状を生産性よく得ることの
出来るシート用トリムカバーの吊り部材を提供すること
を目的とする。

次に本考案の実施例について添付図面を参照して詳細に
説明する。

第４図は本考案の第１図のＡ−Ａにおける断面図、第５
図は吊り部材に示すトリムカバーの裏面斜視図である。

第５図に示すように、吊り部材３にはさみを入れる際に
、ある角度αをもって縫い合せ点ｃ，ｃ’点方向に斜め
切り込み部９を形威し、袋部にワイヤ１１を差込む。

この吊り部材３を使用すれば、第４図の如く、縫い線４
が引き点７と同一であっても、吊り部材３が縫い線４ま
゛で斜めに連続しているため十分に引き点７を引くこと
ができる。

以上説明においてはシートの背部について図示したが、
シートの座部についても同様で゛ある。

本考案の吊り部材を採用すると、吊り部材と直角方向の
縫い合せがあるシートの直角方向縫い合せ部まで引きを
斜めに縫い合せ部まで切断をした吊り部材によって十分
行うことができ、所望のトリムカバーの造形形状を生産
性よく出すことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はシート背部の斜視図、第２，３図は従来例で、
第２図はトリムカバーの裏面斜視図、第３図は第１図の
Ａ−Ａ断面図、第４，５図は本考案の吊り部材を示し、
第４図は第１図のＡ−Ａ断面図、第５図は吊り部材を示
すトリムカバーの裏面斜視図である。 １・・・・・・シート、２・・・・・・引き部、３・・
・・・・吊り部材、４，４′・・・・・・縫い線、５・
・・・・・トリムカバー、６・・・・・・引き線、７・
・・・・・引き点、９・・・・・・斜め切り込み部、１
１・・・・・・ワイヤ、１２・・・・・・クリップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート用トリムカバーの裏側に縫着して下方より引き上
   記トリムカバーの表面に造形形状部を形戊するシート用
   トリムカバーの吊り部材において、上記トリムカバーと
   の縫い線の引き点に向けて斜め切り込み部を設けたこと
   を特徴とするシート用トリムカバーの吊り部材。