JPH0340231Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、シート表皮の改良に関するものであ
る。

従来の技術 従来、例えば第４図に示す如き車輌用のシート
バツクにおいては座面部の縦方向に位置させてシ
ート表皮１に直線状に形成した玉縁２，３を取付
け、そのシート表皮１を人体の背面形状に合せて
成形したクツシヨンパツドに密着させるべく略中
央個所の玉縁２，３間を吊込み部４で引張するこ
とが行われている。

考案が解決しようとする問題点 然し、このシートでは第５図で示すようにシー
ト表皮１を吊込み袋５で引張するに抗して玉縁
２，３が直線を保持するよう張力を発揮するた
め、玉縁２，３の周辺部分でシート表皮１が浮い
てしまう欠点がある。

問題点を解決するための手段 本考案に係るシート表皮においては、少なくと
も吊込み部に相当する軸線部分を吊込み深さに応
じて折曲成形した玉縁で保形することにより構成
されている。

作 用 このシート表皮では、玉縁の吊込み部に相当す
る軸線部分が吊込み深さに応じて折曲成形されて
いるため、玉縁周辺の吊込み形状出しを正確にで
きるようになる。

実施例 以下、第１〜３図を参照して説明すれば、次の
通りである。

第１図で示すシート表皮１０は第４図で示した
と同様に車輌用のシートバツクを構成するものと
してクツシヨンパツドに被覆されており、その座
面部には二本の玉縁１１，１２が縦方向に取付け
られている。また、このシート表皮１０では略中
央個所が玉縁１１，１２の横方向に亘つて吊込み
部１３で引張することにより凹状に保形されてい
る。それに加えて、吊込み部１３と対応する玉縁
１１，１２の周辺個所は第２図で示すように吊込
み深さに応じて折曲成形した玉縁１１，１２の軸
線部分で保形されている。この玉縁１１，１２の
曲げ形状は玉縁を連続的に押出し成形すると共に
形状出しすることができ、また、吊込み部１３に
相当する部分以外にもシートの上下部位の形状に
合せて湾曲成形するようにもできる。

このように構成するシート表皮では、少なくと
も吊込み部１３に相応する玉縁１１，１２の周辺
部分が吊込み深さに応じて玉縁１１，１２の曲げ
形状で凹状に保形されているため、第３図で示す
如く浮きが生ぜずにクツシヨンパツドに正確に整
合させて被覆できるようになる。

考案の効果 以上の如く、本考案に係るシート表皮に依れ
ば、クツシヨンパツドに密着させて被着できるか
ら、着座感が良くしかも外観的に良好なシートを
構成できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシート表皮を被着したシ
ートの斜視図、第２図は同シート表皮に取付ける
玉縁の部分斜視図、第３図は同シート表皮の部分
断面図、第４図は従来例に係るシート表皮で構成
したシートの斜視図、第５図は同シート表皮の部
分断面図である。 １１，１２：玉縁、１３：吊込み部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも吊込み部に相当する軸線部分を吊込
   み深さに応じて折曲成形した玉縁で保形してなる
   ことを特徴とするシート表皮。