JPS5816538Y2

JPS5816538Y2 - 衣料固定用クリツプ

Info

Publication number: JPS5816538Y2
Application number: JP14685079U
Authority: JP
Inventors: 隆吉中野
Original assignee: 有限会社中野商会
Priority date: 1979-10-23
Filing date: 1979-10-23
Publication date: 1983-04-04
Also published as: JPS5665874U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、衣料固定用クリップに関し、特に襟付き衣料
を係止針を使用せずに被覆包装する際、衣料の複数置所
を同時に固定するための衣料固定用クリップに関する。

従来から襟付き衣料、例えばワイシャツやブラウスを包
装して販売する場合、その衣料は台紙に固定されている
。

台紙は大体矩形であり、この台紙に衣料の背部を当て、
台紙を衣料で包むようにして折りたたまれる。

そして型くずれを防止し、台紙と衣料を係止するために
数本の係止針が使用される。

しかし、このようなやり方は針の刺し方がむづかしく、
熟練者が多くの時間をかけて行なう必要があった。

また、衣料の使用者側としては、購入後多くの針を一本
づつ抜く必要があり、これを抜く際に針で指を刺したり
、また針を抜き忘れてその衣料を着用し、針で肌を刺す
というような危険があった。

そこで包装の際、針を使用せず、クリップのみで固定す
る方法も提案されているが、従来のクリップは衣料の一
個所を固定する機能しか有さないので包装の際、最も肝
要な袖合わせ部を固定すると包装作業の最後のすそ部を
固定することができず、別のクリップを使うかあるいは
台紙の切り溝に差し込む程度しか固定のしようがなかっ
た。

本考案者は衣料、特に襟付衣料を台紙とクリップ−個を
使って包装する際、衣料を台紙に密着固定させるために
必要な袖合わせ部と最後の包装を完結させるためのすそ
折り曲４ｆ部を同時に固定し、好ましくはこのクリップ
を更に台紙にも係止することについて鋭意検討した結果
、次のような本考案に至ったのである。

即ち、本考案は合成樹脂製板状物にほぼＵ字状の切り溝
を設けることにより中押さえ舌片を形成し、更に該舌片
の基端から中押さえ舌片にほぼ並行するようにフックを
形成した衣料固定用クリップである。

以下、図面を参照して本考案を具体的に説明する。

第１〜８図は本考案の衣料固定用クリップを示す図であ
る。

第１〜２図は第１の実施例であり、合成樹脂板状物１に
は切り溝２が設けられ、板状の中押さえ舌片３が形成さ
れている。

更にこの板状物１には第２図の側面図で理解できるよう
なカギ型フック４が設けられている。

カギ型フック４の裏側および中押さえ舌片３には係止を
確実にするための突起５が設けられている。

この第１の実施例であるクリップは中押さえ舌片３と板
状物１の外枠１ａとの間に衣料をはさむことによって固
定し、かつ中押さえ舌片３とカギ型フック４との間にも
衣料をはさんで個定することができ、衣料の２個所を別
々に固定する機能を有している。

第３〜４図は第２の実施例であり、板状物１は単なる一
枚の板であり、カギ型フック４，４ａが板状物１をはさ
んで２本設けられている。

この場合、片側のカギ型フック４ａの突起５ａは衣料を
不可逆的に係止できるように方向性を持たせることが好
ましい。

第５〜６図は第３の実施例であり、板状ｅｌｌには２個
所の切り溝２，２ａがあり、中押さえ舌片３は中央が割
れた状態になっている。

この例のクリップはカギ型フック４を有すると共に、板
状物１の裏側に突出する耳型の台紙保合部６を有してい
る。

この台紙保合部６は衣料を台紙に被覆包装する際、最後
の工程で、クリップを台紙に設けたスリットまたは小孔
などの係止窓へ引かけ、クリップと台紙を密着させるた
めのものであり、本考案においては必須条件ではないが
、台紙保合部６を設けた方が好ましい。

第７〜８図は第４の実施例であり、第１の実施例（第１
〜２図）にカギ型の台紙係合部６ａを設けたものである
。

以上説明したように、本考案の衣料固定用クリップは衣
料の２個所を係止固定する機能を有し、その手段として
少なくとも１個のカギ型フック４を有している必要があ
る。

そして、他方の係止固定手段は中押さえ舌片３であって
もよいし、またカギ型フック４ａであってもよい。

また、更に台紙へ引かけるための台紙係合部６，６ａな
どを有してもよいことは勿論である。

次に、本考案の衣料固定用クリップの使用方法を説明す
る。

第９図は台紙７に衣料Ｇの背側を当て、台紙７を衣料Ｇ
で包むようにして折りたたみ、両方の袖の合わせ部Ｇ１
を本考案のクリップ８（第７〜８図に示したクリップを
使用）で固定した状態を示している。

この状態で保合固定機能が働いているのは第７〜８図の
中押さえ舌片３と板状物の外枠１ａであり、カギ型フッ
ク４および１紙係合部６ａは働いていない。

第１０図は次の工程を示しており、台紙７の裏押え部７
ａを折り線９に沿って手前に折り曲げた状態であり、ク
リップ８の頭の部分だけ見えている。

次に衣料Ｇのすそ部Ｇ２を矢印のように上へ折り上げ、
これを台紙の裏押え部７ａの中央に設けたスリット１０
の中に入れ、スリット１０に沿って折り曲げられた衣料
のすそ部Ｇ２をクリップのカギ型フック４で係止固定し
た状態が第１１図である。

最後に台紙７のちょうどクリップ８が位置する所にあけ
られているクリップ係止窓１１に第７〜８図に示した台
紙保合部６ａを引かけて包装を完了する。

また、第８′図に示すごとく、台紙保合部５ａ’を上向
きに形成して、その台紙保合部６ａ′をクリップ係止窓
１１の中に下から挿入させて、これを台紙に固定させる
ようにしてもよい。

第１２図は第１１図の状態のクリップ部分の拡大断面図
であり、台紙の裏押さえ部７ａを包んでいる衣料のすそ
部Ｇ２はクリップのカギ型フック４と中押さえ舌片３の
表面ではさまれており、衣料の両袖部の合わせ部Ｇ１は
中押さえ舌片３の裏面とクリップの外枠１ａとの間には
さまれており、クリップの台紙保合部６ａは台紙７のク
リップ係止窓１１に引かけられている。

、本考案の衣料固定用クリップは次のような利、ヴを有
する。

（１）衣料を台紙に被覆包装する際、袖合わせ部ａ１と
すそ部Ｇ２を同時に固定できるので包装が完壁であり、
衣料の型くずれがない。

（２）衣料の２個所を同時に固定するのでクリップ１個
で゛包装が完了する。

（３）合成樹脂の一体戊型品であり、製造が容易かつ安
価である。

なお、第１３図の如くカギ型フック４の下方に位置する
中押さえ舌片３の部分に貫通孔１２を設けておけば、成
型用の金型が単純な構造になる。

さらに、板状物１の上方にクランク型の台紙保合部６ａ
／／を設けて、台紙に設けた孔に挿入すれば衣料の浮
上りを防止できる。

また、第１４図に示すように中押え舌片３の貫通孔１２
を延長して中押え舌片３を中溝１３で部分することによ
り、切り溝２の巾を調節できる機能をもたせることも可
能である。

この例の場合、衣料の生地が薄いものでも、厚いもので
も自由に固定することかで゛き、また、中溝１３の巾が
自由に変わるため長期間係止した際にも係止機能が衰え
ることか゛ない。

なお、第１０図に示すごとく、台紙７のすその部分をそ
の肩部又は胴部の巾よりも狭くすると、衣料を台紙７に
沿って折りたたんだ場合は必然的に衣料のすそ部Ｇ２が
狭くなり、スリット１０の中に折り込み易くなる。

したがって、−々衣料のすそ部Ｇ２をスリット１０の巾
に合せて−々狭くするように配慮する必要がない利点を
有する。

さらに、第１５図に示すように、板状物１をコ字形に形
成することにより左右独立した突出部１ａ、１ａの幅を
調節できる機能をもたせることも可能である。

この例の場合、衣料の生地が厚いものの固定に、特に、
有効である。

【図面の簡単な説明】

第１〜８および８′図、第１３図は本考案の実施例を示
し、第１．３，５．７図は正面図、第２．４，６，８．
８’図は側面図である。第９〜１１図は本考案のクリップを衣料の包装に使用し
た際の説明図であり、第１２図は衣料を固定した状態を
示すクリップの部分拡大断面図、第１３図および１４図
はそれぞれ別の形状のクリップを示す斜視図、第１５図
はさらに他の実施例を示す斜視図である。１・・・・・・板状物、２・・・・・・切り溝、３・・
・・・・中押さえ舌片、４・・・・・・カギ型フック、
６，６ａ・・・・・・台紙係合部、７・・・・・・台
紙、８・・・・・・クリップ、１１・・・・・・クリッ
プ係止窓、Ｇ・・・・・・衣料、Ｇ１・・・・・・袖合
わせ部、Ｇ２・・・・・・すそ部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

合成樹脂製板状体にほぼＵ字状の切り溝を設けることに
より中押え舌片を形成し、更に該舌片の基端から中押え
舌片にほぼ並行するようにフックを形成した衣料固定用
クリップ。