JP3028689U

JP3028689U - カジュアルネックウェアー

Info

Publication number: JP3028689U
Application number: JP1996002192U
Authority: JP
Inventors: 登武雄木下
Original assignee: 株式会社安藤
Priority date: 1996-03-04
Filing date: 1996-03-04
Publication date: 1996-09-13
Anticipated expiration: 2002-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】ネクタイやスカーフ等のネックウェアーに結
び目をつくらずに首もとと自在に留め付けることができ
るようになしたカジュアルネックウェアーを提供する。【構成】ネクタイやスカーフのようなネックウェアー
本体１と留め部材２とから構成される。留め部材２は両
端に係止具３を取付けた外側帯状片４と、この外側帯状
片４の内側に付設する内側帯状片５とを有している。内
側帯状片５と外側帯状片４の間に形成される隙間１１に
ネックウェアー本体１の一方の自由端を挿着してから他
端部を首もとに巻き付け、当該他端部を内側帯状片５の
内側を通して外側帯状片４の係止具３によってネックウ
ェアー本体１を留め付けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はネクタイやスカーフ、ロングリボンのようなネックウェアーに、結び目をつくらずに首もとに自在に留め付けることができるようになしたカジュアルネックウェアーに関するものである。

【０００２】

【考案の目的】

あらかじめ結び目ないし縦襞を形成したネクタイの当該結び目部分等にゴムのような弾性材からなる環状の留めバンドを付設して、当該留めバンドによりシャツカラー等に簡単に装着できるようになしたネクタイや、すでに結び目を形成してあるネクタイの環状部を切り離し、当該切り離し部分に面ファスナーを形成して係着自在となした簡易型ネクタイに関する考案は実開昭５２−４７９２４号公報、同５１−９８７１７号公報、同５１−１４７６１０号、同５１−９５４１９号公報等によってすでに提案されている。

【０００３】しかしながら、前記した従来の簡易型ネクタイの場合、いずれも結び目部分が画一化してしまって変化に乏しく、繰り返し装着するには抵抗があると共に、簡易型とはいっても、装着には結構手間を要するものであった。また、前記した従来の考案はいずれもネクタイに関するものであり、スカーフやロングリボンのようなネックウェアー全般に適用できるものではなかった。

【０００４】そこで、本考案はネクタイ以外のスカーフやロングリボン等のネックウェアー全般に適用できるようにすると共に、ネックウェアー本体の留め付け部分を好みに応じて自由に変化させることができるようになし、且つ装着もきわめて容易なカジュアルネックウェアーを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【考案の構成】

前記した目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、ネクタイやスカーフのようなネックウェアー本体と、このネックウェアー本体に結び目をつくらずに首もとに留め付けることのできる留め部材とから構成され、前記留め部材は両端に取付けたホックや面ファスナーのような係止具を係着させることにより筒状部を形成したり、当該係止具の係着を解除して筒状部を開放することができるようになっている外側帯状片と、この外側帯状片の内側に付設した内側帯状片とを有しており、当該内側帯状片と外側帯状片の間に形成される隙間にネックウェアー本体の一方の自由端を挿着してから、ネックウェアー本体の他端部を首もとに巻き付け、当該他端部を内側帯状片の内側を通して外側帯状片の両端を前記係止具によって留め付けるようにしたことを特徴とするカジュアルネックウェアーである。

【０００６】本考案によれば、留め部材によって留め付けられたネクタイやスカーフのようなネックウェアー本体の当該留め付け部分を、自分の好みで自由に変化させることができるので、従来の簡易型ネクタイの欠点の一つであった画一化を解消することができるものである。また、外側帯状片の内側に内側帯状片を付設してあり、ネックウェアー本体を当該内側帯状片と外側帯状片の間に形成される隙間内を通すようにしたので、装着後に留め部材が首もとから次第に下がってくるといった不具合点を解決することができるものである。

【０００７】さらに、本考案によれば、外側帯状片の表面をネックウェアー本体を構成する生地と同じ共布によって覆うようにして通常のネクタイと同じようなノット形状をつくりだすことができるものである。また、これとは逆に、ネックウェアー本体を構成する素材とは別の、たとえば天然皮革を用いて外側帯状片を作成し、従来にない斬新感乃至高級感を奏出することもできるものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るカジュアルネックウェアーの具体的構成を図示する実施例に基づき詳細に説明する。図１は本考案を適用するネックウェアー本体の例を示す平面図、図２は留め部材の一実施例を示す斜視図、図３は外側帯状片の両端の係止具を係着した状態の図２に示す留め部材の背面図、図４は留め部材の一実施例を示す平面からみた説明図、図５は留め部材の他の実施例を示す平面からみた説明図、図６はネックウェアー本体を留め部材を用いて留め付けるときの説明図である。

【０００９】図中１は本考案が対象とするネックウェアー本体であり、当該ネックウェアー本体１は図１（Ａ）に示すようなネクタイであってもよいし、図１（Ｂ）に示すようなスカーフ状のものであってもよい。ネックウェアー本体１をネクタイとした場合には、大剣部および小剣部を同一形状となし、且つ表裏とも同じ生地柄を使用するようにすることが、本考案の適用にとって最も好ましいものであるが、従来のネクタイと同様な大剣部および小剣部を形成し、且つ表生地と裏生地とを異にしたものであっても本考案を適用できるのは云うまでもない。なお、ネックウェアー本体１をスカーフ状のものとする場合には、ダブルでもシングルでも両方共、本考案の対象とすることができるものである。

【００１０】次に、図中２は前記ネックウェアー本体１に結び目をつくらずに首もとに留め付けることのできるようになした留め部材であり、当該留め部材２は両端に取付けたホックや面ファスナーのような係止具３，３を係着させることによって筒状部を形成したり、当該係止具３，３の係着を解除して筒状部を開放することができるようになっている外側帯状片４と、この外側帯状片４の内側に付設した内側帯状片５とから構成されている。

【００１１】外側帯状片４は、両端に取付けた係止具３，３同士を係着させ筒状部を形成したときネックウェアー本体１が当該筒状部内で軽く抑え付けられる程度の大きさを有しており、図３に示すように下側が小径状となるように構成することが好ましい。

【００１２】この外側帯状片４は、図４に示す実施例の場合、ネックウェアー本体１を構成する生地と同じ生地を使用した表地６と、可撓性を有するたとえば合成ないし人工皮革などからなる芯地７と、さらに合成ないし人工皮革などからなる裏地８とから構成してあるが、この実施例以外にも、図５に示すように、天然皮革製の表装体９で表面側を構成すると共に、この表装体９の内側に合成ないし人工皮革製の裏地１０を積層させて構成するようにしてもよいものである。

【００１３】内側帯状片５は、図２に示すように長手方向長さが前記外側帯状片４の長手方向長さより幾分短めになっていると共に、幅方向長さも外側帯状片４の幅方向長さより幾分短めになっており、適当な可撓性を有する合成ないし人工皮革や合成樹脂材を用いて作成され、前記外側帯状片４の内側に、外側帯状片４と少しの間隔が生ずるようにして付設される。なお、前記したように内側帯状片５の幅方向寸法は外側帯状片４の幅方向寸法より短くなっているので、内側帯状片５の存在は外側帯状片４によって隠れ、外側からは見えないようになっている。

【００１４】外側帯状片４の内側に内側帯状片５を取付けるに際しては、前記した係止具３，３を用いることができる。すなわち、図４および図５に示すように、外側帯状片４の端部と内側帯状片５の端部とをホックからなる係止具３によって一緒に固定するようにすることができる。なお、係止具としてホック以外のたとえば面ファスナーを用いるような場合には、当該面ファスナーと一緒に縫着などの手段で内側帯状片５を外側帯状片４の内側に取付けるようにしてもよいものである。

【００１５】本考案はこのように、ネックウェアー本体１と、首廻りに装着したこのネックウェアー本体１の上部を留め付ける留め部材２とから構成され、使用にあたっては先ず、図６の（Ａ）に示すように、ホックなどの係止具３，３を外して留め部材２を開放状態となし、外側帯状片４と内側帯状片５の間に形成される隙間１１内にネックウェアー本体１の一方の自由端を挿着する。

【００１６】次いで、図６の（Ｂ）に示すように、ネックウェアー本体１の他端部をシャツカラーないし首もとに巻き付け、巻き付けたネックウェアー本体１の当該他端部を内側帯状片５の内側を通してから下方に引き下げ、外側帯状片４の両端に付設してある係止具３，３同士を係着させる。

【００１７】その後、ネックウェアー本体１の両端下方部を抑えながら、留め部材２を上に引き上げ、ネックウェアー本体１の留め付け部分を自分の好みに応じて適宜補正して、装着を完了する。この装着を完了した時点では、ネックウェアー本体１の片側は外側帯状片４と内側帯状片５の間に挟着された状態となっているので、使用中に留め部材２が下方に垂下してくるといったことがなく、従来と同じようなノット感覚でネクタイやスカーフを楽しむことができる。

【００１８】なお、ネックウェアー本体１をネクタイとした場合、大剣部および小剣部を同一形状となし、且つ表裏とも同じ生地柄を使用するようにすれば、方向性がなくなり、きわめて扱い易いカジュアルネックウェアーとなるものである。また、ネックウェアー本体１をスカーフやロングリボンとした場合には、一旦留め部材２によって留め付けたスカーフやロングリボンの片側を折り返して留め部材２の上部を通して表面に垂下させ、従来にない使用方法をとることにより看る者に斬新感を与えることができるものである。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、留め部材によって留め付けられたネクタイやスカーフのようなネックウェアー本体の当該留め付け部分を自分の好みに応じて自由に変化させることができ、個性的な装着方法が可能となって、従来の簡易型ネクタイの欠点の一つであった没個性化を解消することができるものである。また、外側帯状片の内側に内側帯状片を付設してあり、ネックウェアー本体の片側を当該外側帯状片と内側帯状片の間に形成される隙間内を通すようにしたので、装着時にはネックウェアー本体が両片間に挟着された状態となり留め部材が首もとから次第に下がってくるといった不具合点を解決することができるものである。

【００２０】さらに、本考案によれば、外側帯状片の表面をネックウェアー本体を構成する生地と同じ共布によって覆うようにして通常のネクタイと同じようなノット形状をつくりだすことができるものである。また、これとは逆に、ネックウェアー本体を構成する素材とは別の、たとえば天然皮革からなる表装体を用いて外側帯状片を作成することにより、従来にない新しい感覚のネックウェアーを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用するネックウェアー本体の例を示
す平面図である。

【図２】留め部材の一実施例を示す斜視図である。

【図３】外側帯状片の両端の係止具を係着した状態の図
２に示す留め部材の背面図である。

【図４】留め部材の一実施例を示す平面からみた説明図
である。

【図５】留め部材の他の実施例を示す平面からみた説明
図である。

【図６】ネックウェアー本体を留め部材を用いて留め付
けるときの説明図である。

【符号の説明】

１：ネックウェアー本体２：留め部材３：係止具４：外側帯状片５：内側帯状片６：表地７：芯地８：裏地９：表装体１０：裏地１１：隙間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ネクタイやスカーフのようなネックウェ
アー本体と、このネックウェアー本体に結び目をつくら
ずに首もとに留め付けることのできる留め部材とから構
成され、前記留め部材は両端に取付けたホックや面ファ
スナーのような係止具を係着させることにより筒状部を
形成したり、当該係止具の係着を解除して筒状部を開放
することができるようになっている外側帯状片と、この
外側帯状片の内側に付設した内側帯状片とを有してお
り、当該内側帯状片と外側帯状片の間に形成される隙間
にネックウェアー本体の一方の自由端を挿着してから、
ネックウェアー本体の他端部をシャツカラーないし首も
とに巻き付け、当該他端部を内側帯状片の内側を通して
外側帯状片の両端を前記係止具によって留め付けるよう
にしたことを特徴とするカジュアルネックウェアー。