JP3115537U - 和洋装用ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】帯結びが容易で型崩れし難く、また多くの紐で身体が締め付けられたり結び目で圧迫されたりして苦痛を感じるということがなく、しかも変化に富んだ独創的な帯結びを実現することができ、更には小物を携行することも出来る和洋装用ベルトを提供する。
【解決手段】長尺に作られたベルト本体2と、このベルト本体2の長手方向一方端に設けられた係着部31と、ベルト本体2の長手方向に所定間隔を有して配置された複数の通孔41,51により形成された少なくとも一列の通孔列4,5と、各通孔41,51に取付けられてベルト本体2に添設された環状の係止紐部材9とからなり、環状の係止紐部材9の先端を任意の通孔41,51にベルト本体2の一面から通して他面に突出させ、係止紐部材9の基端93または先端92の部分を、ベルト本体2の幅方向端部を超えてベルト本体2の他面から突出している係止紐部材9の先端92または基端93の部分に挿通する。
【選択図】図1

Description

本考案は和装及び洋装において各種の帯結びを行なうための和洋装用ベルトに関するものである。
一般的に着物の着付け、特に帯結びは熟練を要し、自分で手早くしかも美しく仕上げるのは相当に困難であるため、着物を着る際には美容院などで着付けの専門家に依頼したり、自分で着るために着付け教室に通うなどといったことが行なわれており、誰でも気軽に着られるものではなくなっている。また着用中、帯自体は勿論、帯枕や帯揚げ、帯締め、仮紐など多くの紐類で身体の胴部を締め付けるため、少なからず苦痛を感じることとなり、さらにその結び目が身体の前面に集中すると結び目が身体を圧迫してさらに苦痛を感じることとなる。
このような事情から現在着物は着用される機会が極めて少なく、特に若年層にとっては縁遠いものとなっている。
しかしながら、着物は日本固有の伝統的装束であるだけでなく国際的に評価も高い美しい装束であり、また着物にまつわる織物・染物その他の技術や茶道など文化の保護・育成の面からも、今後着物がより多くの人に着用されて身近なものとなることが望まれている。
そのためには、着付けの困難さや着用中の苦痛を軽減することが必要であり、これは着付けが容易なら着用したいと考えている需要者の要望にも応えるものである。
この問題を解決するために、出願人は実用新案登録第3101684号公報記載の帯結び用の帯板を提供している。この帯結び用帯板の一つは、長尺に作られた帯本体と、この帯板本体の長手方向両端部に設けられた互いに係脱自由な係着部片と、前記帯板本体の長手方向に所定間隔を有して配置された複数の通孔により形成された少なくとも一列の通孔列と、前記通孔に取付けられて前記帯板本体に添設された係止部材とからなり、前記両端部の係着部片を互いに係着することにより身体の胴部に巻回状態で装着可能とし、前記係止部材として、前記帯板本体を縫うように挿通される細紐を提案している。
この帯結び用帯板を用いて帯結びを行なえば、帯結びの困難さが軽減され、また多くの紐で身体が締め付けられたり結び目で圧迫されたりして苦痛を感じるということがないばかりか、この通孔間に細紐を渡してなる構成の係止部材は、所望の位置にある細紐を選んでその細紐に帯・紐・リボンなどをくぐらせて係止したり、端を結びつけたりすればよく、使い方の簡単な優れたものである。
実用新案登録第3101684号公報
しかしながら、出願人が提供した前記帯結び用帯板の、通孔間に細紐を渡してなる構成の係止部材は、帯板本体に配置された複数の通孔間を連続して縫うように挿通されているため、一つの係止部材に最適な緩みを持たせることが出来ない。何故なら、全ての係止部材に均一で最適な緩みを持たせると、これらが繋がっていることから、少数の係止部材を用いた時緩みが多過ぎ、また別の係止部材を使用する度に大きく動いてしまう等の問題があって使用に適さず、反面あまり緩めずに挿通していると係止部材を使用するに従ってきつくなり、帯などをくぐらせるのが極めて困難となる。特に女性は爪を長くしていることが多いため、この帯などをくぐらせ難いという問題は重要であった。
また着物にはポケットが無いため、小物の携行が出来ないという別の問題も有している。
そこで本考案はこれらの課題を解決するものであり、女性に特有の長い爪でも安心して使うことができる和洋装用ベルトであって、帯結びが容易で型崩れし難く、また多くの紐で身体が締め付けられたり結び目で圧迫されたりして苦痛を感じるということがなく、しかも変化に富んだ独創的な帯結びを実現することができ、更には小物を携行することも出来る和洋装用ベルトを提供すること、延いては着物を手軽で身近なものとすることにより着物を敬遠している若い人も含めて多くの人々に着用されることを目的とする。
また、近頃、パーティなどにおいて或いは町中においても、着物に限らず洋装においても、飾り帯を着用する機会が増えており、これらの場合にも和装の場合と同様に帯が結びにくかったり着用した帯が緩んだり結び目の重さで下に垂れてしまったりすることもあり、このような場合を含めて世界各国で着装される服装に用いられる帯にも対応可能な和洋装用ベルトを提供することも本考案の目的でもある。
上述のような課題を解決するためなされた本考案に係る一つの和洋装用ベルトは、長尺に作られたベルト本体と、このベルト本体の長手方向一方端に設けられた前記ベルト本体の表面の任意位置に係着可能な係着部と、前記ベルト本体の長手方向に所定間隔を有して配置された複数の通孔により形成された少なくとも一列の通孔列と、前記各通孔に取付けられて前記ベルト本体に添設された環状の係止紐部材とからなり、前記一方端に設けられた係着部をベルト本体の長手方向他端付近の表面あるいは裏面に係着することにより身体の胴部に巻回状態で装着可能とした和洋装用ベルトにおいて、前記環状の係止紐部材の先端を前記任意の通孔にベルト本体の一面から通して他面に突出させ、前記係止紐部材の基端または先端の部分を、ベルト本体の幅方向端部を超えて前記ベルト本体の他面から突出している係止紐部材の先端または基端の部分に挿通することで、前記ベルト本体に環状の係止紐部材を添設したものである。
前記和洋装用ベルトは、ベルト本体を着物やドレスなどの上から身体の胴部に巻き付け、長手方向一方端の係着部を他端付近の表面あるいは裏面に係着することにより身和洋装の体の胴部に装着し、ベルト本体の上に帯を巻いて帯結びを行なうものであるが、胴回り全体にベルト本体が存在するため、帯・紐類が身体に食い込む心配がない。また、ベルト本体と着物との間にタオルなどを挟んでおいて後に取り除くことにより、ベルト本体と身体との間に適当なゆとりを作ることもできる。
そして、帯、あるいは帯枕の紐、変わり結び用の仮紐類、装飾用のリボン類、その他の紐類を、前記通孔に取付けられている環状の係止紐部材に挿通して使用する。その際この係止紐部材を取り付ける通孔はベルト本体の長手方向に所定間隔を有して複数配置されているので、必要な位置の通孔に係止紐部材を取り付ければよい。
例えば和装の場合に帯枕を取り付ける場合は、身体の両脇に位置する通孔に前記係止紐部材を取り付け、帯枕の両側の紐をそれぞれの環状の係止紐部材に挿通し、次いでその紐をそれぞれ帯枕側に折り返して強く引き締め、両端を帯枕の下側で結べば、帯枕の紐で身体を緊縛することなくしっかりと帯枕を取り付けることができる。しかも紐の結び目が身体の前面を圧迫することも無い。
また前記環状の係止紐部材は、その環状の一部を前記通孔に通してベルト本体の一面から突出させ、他面側に残る他の部分をベルト本体の幅方向端部を超えて前記ベルト本体の一面から突出している係止紐部材の一部に挿通することで取り付けているので、所望の位置に簡単に取り付け、また簡単に取り外しができるばかりでなく、ベルト本体を身体の胴部に装着する前後いずれでも取り付けることができる。
そして、帯の一部や、変わり結び用の仮紐類、リボン類、その他の紐類を、胴回りの自由な位置、特に従来は不可能であった位置に仮止めしたり、取り付けることができるので、従来の変わり結びが容易にできるだけでなく、独創的な変化に富んだ変わり結びも可能となる。
更に、前記係止紐部材に鍵や財布などの貴重品、携帯電話、造花やぬいぐるみなどの飾りなど必要に応じて様々なものを取り付けて携行できる。
特に、前記通孔列の少なくとも二列がベルト本体のほぼ全長にわたって、ベルト本体の幅方向両端に設けられていると、和洋装用ベルトの上下いずれの場所にも前記係止紐部材を取り付けることができ使い勝手がよい。
この時、係止紐部材に丸紐を用い、あるいは更にその係着部分を合成樹脂により被覆すれば、係止紐部材の強度が増し、通孔に鳩目を装着すれば力の掛かる通孔の強度が増し金属に比べて合成樹脂製とすれば軽量で錆びにくく、また、着色によりデザイン上の変化を付けることもできる。
また、以上のような和洋装用ベルトにおいて、前記ベルト本体が身体に巻回装着したとき内側になる内側板部材と外側になる外側板部材との二層とされており、前記内側板部材が摩擦係数の小さい材料で作られ、前記外側板部材が摩擦係数の大きい材料で作られている場合は、ベルト本体の外周に帯を結んだ際、ベルト本体の外側と帯との摩擦が大きいため双方が胴回り方向や上下方向に簡単にずれる心配がないため、必要以上に帯などを緊縛することがなく、しかも着物とベルト本体との摩擦は小さく滑りがよいので、結帯後に帯をベルト本体とともに胴回り方向に回すことが極めて容易であるため、一人で身体の前で結んだ後背中側に回す一人結びにも適したものとなる。
更に、係止紐部材は、それぞれが最適な軽量有しているので帯などを挿通する際で使用するので爪を長くしている場合にもくぐらせ易く、しかもポケットが無くても、小物の携行が可能で、加えて、前記ベルト本体が実質的に単一の板部材で作られ、且つ内側表面が小さい摩擦係数とされ外側表面が大きい摩擦係数とされた場合は、製造が簡単となる。
そして、以上のような和洋装用ベルトに、係止紐部材を取り付けるための通孔だけでなく、通気用の孔も形成すると、巻回装着した帯の内側が蒸れることなく快適な装着感を得ることができ、また和洋装用ベルトのベルト本体の周縁にパイピングが施されているとベルト本体周縁の当たりが柔らかくなり、内側板部材と外側板部材との二層である場合はそれらが剥がれる心配も無い。
次に、本考案の実施の態様を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本考案である和洋装用ベルト1を和装用の帯について実施した場合の好ましい実施の形態の一例を示すものであり、ベルト本体2は身体の胴部に巻回した際に身体側にあって着物と接触する内側板部材21と、この内側板部材21の外側にあって帯と接触する外側板部材22とを重ね合わせて、例えば幅10cm〜20cm(和装において好ましくは14cm程度)、長さ60cm〜150cm程度に形成されている。
もっとも、ベルト本体2の幅や長さは、例えば使用者の体型や使用する帯の幅に合わせて設計するとよく、例えば体型毎にSサイズ、Mサイズ Lサイズ、子供用などを揃えておくとよいが、身体に巻回可能であれば使用することは可能であり、特に洋装について使用する場合には幅が5cm、8cmなど各種の幅に対応するように複数種類のものを揃えるとよい。
内側板部材21は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂をそのままあるいは適度に発泡させた適宜の厚さを有する板材からなり、表面が摩擦係数の小さい滑りやすいものとなっており、長尺方向の一方の端部に、面ファスナ3の一方(例えばフック部)を構成する係着部片31が設けられている。
外側板部材22は、例えば綿、ポリアミド、ポリエステル、アセテートなどの繊維層の単層あるいは多層からなり、表面が摩擦係数の大きい滑りにくいものとなっており、殊に、本実施の形態では外側板部材22の表面が前記係着部片31と面ファスナ3を形成する例えばループのような係着部32を形成する。
また、ベルト本体2の上端縁および下端縁に沿って長手方向に所定間隔を有して配置された複数の内側板部材21と外側板部材22とに貫通する通孔41,41… …41により通孔列4が、通孔51,51… …51により通孔列5がそれぞれ形成されており、前記各通孔41,41… …41および51,51… …51は直径が10mm程度で硬質合成樹脂製の鳩目6がそれぞれ装着されている。
更に、ベルト本体2の周縁には例えば合成樹脂のシート材などにより形成されるパイピング6が施されているとともにベルト本体の中央部に複数の通気用の孔8が形成されている。尚、本実施の形態ではベルト本体2を形成する外側板部材22は、例えば綿、ポリアミド、ポリエステル、アセテートなどの繊維層の単層あるいは多層からなり、基本的に通気性を有していることから内側板部材21にだけ形成されている。
更にまた、前記通孔列4(5)を形成する各通孔41(51)には、丸紐の両端を例えば縫着、接着などにより係着して環状に形成されている係止紐部材9が添設されている。
更に詳しく説明すると、係止紐部材9は適宜長さの環状に形成され、基端側に形成される係着部分が柔軟な合成樹脂製の管91により被覆されており、図3(a)に示すように、先端部分92を例えば通孔41にベルト本体2の一面(例えば内側面)から通して他面(表面)に突出させ(図3(b)参照)、係止紐部材9の基端部分93を、ベルト本体2の幅方向端部を超えて前記ベルト本体2の他面(表面)から突出している係止紐部材9の先端92部分に挿通することで、ベルト本体2に環状の係止紐部材9を添設する。
尚、本実施の形態では、内側板部材21の裏面に面ファスナ3の一方(例えばフック部)を構成する係着部片31を設け、外側板部材22の表面に前記係着部片31と面ファスナ3を形成する例えばループのような係着部32を形成する者としたが、外側板部材22の表面全体を係着部32とする必要もなく所定の位置に前記係着部片31に係着する係着部片を設けてもよく(図示せず)、面ファスナ3は係脱自在であれば、例えばフックなどでもよい。
このような本実施の態様である和洋装用ベルト1を使用するには、図4に示すように、着物10を着た身体の胴部に巻回して面ファスナ3を係着することによりベルト本体2を装着する。このとき、図5に示すように予め身体の同回りの最適な位置となる通孔41,41に掛止紐部材9,9を取り付けておくとよい。尚、ここでは身体の前面で帯結びを行なう場合について説明する。
そして次に、図6に示すように、一方の通孔41に添設した係止紐部材9に帯11の一方の端部11aを挿通・結束して繋着させるとともに、図7に示すように、帯11をベルト本体2に沿って少なくとも一回り巻回させ、その先端11bをもう一方の通孔41に添設した係止紐部材9に挿通させて、挿通方向に牽引した後、係止紐部材9の部分で前記端部11aの場合と同様に結束する。
このような状態で、帯11の胴部回りの部分11cは和洋装用ベルト1を介して胴部に所定の締付け力で固定され、しかも、胴部回りの部分11cは両端が和洋装用ベルト1の所定位置に配置される2つの通孔41,41に添設した係止紐部材9,9間に結束されているので緩む心配がない。
従って、図8に示すように、帯11の両端11a,11bを互いに絡めたりして各種の帯結びをする。この際、係止紐部材9を後ろから取り付けることもできるので、自由に取り付けて利用しながら独創的な帯結びを考え出すこともできる。帯11を結び終わった後、結んだ帯11を固定した本発明である和洋装用ベルト1と一緒に回転させて背中側に装着すればよい
また、図9は、帯11の装着過程での帯枕12などを使用する際の使用例を示すものであり、枕部12bを身体の前面で押さえつつ両側の紐12a,12aを和洋装用ベルト1の身体の両脇当たりに添設置した係止紐部材9,9に挿通させた後再び前側に持ってきて枕部12bの下で結ぶことにより、身体を緊縛することなく帯枕12を確実に固定して装着することができる。しかも結帯後、結びあがった帯11と和洋装用ベルト1とを一緒に胴回りを回すことにより、帯枕12の紐12a,12aの結び目は、最終的に背中側に移動して終了するので胃のあたりを圧迫することもない。
更に、図10に示すように、結帯後、和洋装用ベルト1に形成された複数の通孔41,51に直接或いはこれらの通孔41,51に前記と同様にして添設させた係止紐部材9を介して、携帯電話13や鍵14、財布(図示せず)などをきわめて容易且つ安全に携行することができる。尚、必要な場合には、フック15を介して繋着してもよい。
以上のように本実施の形態は、きわめて簡単且つ確実に帯を一人で身体の前で結んだ後背中側に回す一人結びにも適したものとなる。更に、結帯後和洋装用ベルト1に形成した複数の通気孔8は、着物を着たときに特にむれやすい帯部の通気性を向上させ、装着感の良いものとなる。
また、前記環状の係止紐部材9は、一つ一つ独立した環状であるので、適宜長さの環状に形成され、基端側に形成される係着部分が柔軟な合成樹脂製の管91により被覆されており、先端部分92を例えば通孔41にベルト本体2の一面(例えば内側面)から通して他面(表面)に突出させ、係止紐部材9の基端部分93を、ベルト本体2の幅方向端部を超えて前記ベルト本体2の他面(表面)から突出している係止紐部材9の先端92部分に挿通することでベルト本体2に添設されているので、複数の通孔41,51の内で所望の位置に簡単に取り付け、また簡単に取り外しができるばかりでなく、ベルト本体2を身体の胴部に装着する前後いずれでも取り付けることができる。
更に、前記通孔列4,5の少なくとも二列がベルト本体2のほぼ全長にわたって、ベルト本体2の幅方向両端に設けられていると、使用に際して天地の区別なく装着でき、また、和洋装用ベルト1の上下いずれの場所にも前記係止紐部材8取り付けることができ使い勝手がよく、係止紐部材9として丸紐を用い、あるいは更にその係着部分を合成樹脂の管91により被覆すれば、通路が確保されて帯11などを通しやすいし摩擦に強くなり、係止紐部材9の強度が増す。
また本実施の形態では、和洋装用ベルト1を形成するベルト本体2を身体に巻回装着したとき内側になる内側板部材21と外側になる外側板部材22との二層とされており、内側板部材21が摩擦係数の小さい材料で作られ、外側板部材22が摩擦係数の大きい材料で作られているので、ベルト本体2の外周に帯11を結んだ際、ベルト本体2の外側と帯11との摩擦が大きいため双方が胴回り方向や上下方向に簡単にずれる心配がないため、必要以上に帯などを緊縛することがなく、しかも着物10とベルト本体2との摩擦は小さく滑りがよいので、結帯後に帯11をベルト本体2とともに胴回り方向に回すことが極めて容易であるため、一人で身体の前で結んだ後背中側に回す一人結びにも適したものとなる。
特に、ベルト本体2が実質的に単一の板部材で作られ、且つ内側表面が小さい摩擦係数とされ外側表面が大きい摩擦係数とされた場合は、製造が簡単となる。加えて、本実施の形態では、和洋装用ベルト1のベルト本体2の周縁にパイピング7が施されているのでベルト本体2周縁の当たりが柔らかくなり、内側板部材21と外側板部材22との二層である場合はそれらが剥がれる心配も無い。
更に、着色によりデザイン上の変化を付けることができ、サイズによって色を変えればサイズが一目瞭然となるという効果もある。
更にまた、図11および図13は本発明である和洋装用ベルト1を洋装の場合について実施した場合を示すものであり、前記和装の場合と同様に図11に示すようにドレス10を着用した上で、胴部に巻回して面ファスナ3を係着することによりベルト本体2を装着する。このとき、予め身体の同回りの最適な位置となる通孔41,41に掛止紐部材9,9を取り付けておく。尚、ここでは身体の横部で帯結びを行なう場合について説明する。
そして次に、図12に示すように、一方の通孔41に添設した係止紐部材9に例えばジョーゼットなどできた帯11の一方の端部11aを挿通・結束して繋着させるとともに、帯11をベルト本体2に沿って少なくとも一回り巻回させ、その先端11bをもう一方の通孔41に添設した係止紐部材9に挿通させて、挿通方向に牽引した後、係止紐部材9の部分で前記端部11aの場合と同様に結束して、飾り部11dを形成する。
このような状態で、帯11の胴部回りの部分11cは和洋装用ベルト1を介して胴部に所定の締付け力で固定され、しかも、胴部回りの部分11cは両端が和洋装用ベルト1の所定位置に配置される2つの通孔41,41に添設した係止紐部材9,9間に結束されているので緩む心配がないばかりでなく、飾り部11dがその重みで下方に垂れ下がる心配もない。
従って、図13に示すように、帯11の両端11a,11bを互いに絡めたり輪の部分を拡げたりして例えば花形など大型の飾り部分11dを形成することができる。
尚、本実施の形態は一例であり、洋装においても和装の場合と同様に身体の後において結束するなど他の各種の結び方について利用することができるものである。
また、前記実施の形態については和装および洋装の場合を示したが、本考案である和洋装用ベルトは、所謂、和洋装に限るものでなく、例えば中国服を始めとして世界各国の装いに使用される帯に利用することができるものである。
本考案の一実施の形態を示す斜視図。 図1に示した実施の形態の平面図。 図1に示した実施の形態についての係止紐部材の装着状態を示す説明図。 図1に示した実施の形態の装着状態を示す説明図。 図1に示した実施の形態の異なる装着状態を示す説明図。 図1に示した実施の形態を用いた帯結びの手順を示す説明図。 図1に示した実施の形態を用いた帯結びの次の手順を示す説明図。 図1に示した実施の形態を用いた帯結びの更に次の手順を示す説明図。 図1に示した実施の形態を用いた異なる帯結びの手順を示す説明図。 図1に示した実施の形態の異なる使用状態を示す説明図。 図1に示した実施の形態の更に異なる使用状態を示す説明図。 図11に示した実施の形態を用いた帯結びの手順を示す説明図。 図11に示した実施の形態を用いた異なる帯結びの手順を示す説明図。
符号の説明
1 和洋装用ベルト 、 2 ベルト本体、 3 面ファスナ、 6 鳩目、 7 パイプ、 31 係着部、 9 係止紐部材、 11 帯、 21 内側板部材、 22 外側板部材、 7 通気孔、 91 管

Claims (10)

  1. 長尺に作られたベルト本体と、このベルト本体の長手方向一方端に設けられた前記ベルト本体の表面の任意位置に係着可能な係着部と、前記ベルト本体の長手方向に所定間隔を有して配置された複数の通孔により形成された少なくとも一列の通孔列と、前記各通孔に取付けられて前記ベルト本体に添設された環状の係止紐部材とからなり、前記一方端に設けられた係着部をベルト本体の長手方向他端付近の表面あるいは裏面に係着することにより身体の胴部に巻回状態で装着可能とした和洋装用ベルトにおいて、前記環状の係止紐部材の先端を前記任意の通孔にベルト本体の一面から通して他面に突出させ、前記係止紐部材の基端または先端の部分を、ベルト本体の幅方向端部を超えて前記ベルト本体の他面から突出している係止紐部材の先端または基端の部分に挿通することで、前記ベルト本体に環状の係止紐部材を添設したことを特徴とする和洋装用ベルト。
  2. 前記環状の係止紐部材が丸紐の両端を係着することにより形成されている請求
    項1に記載した和洋装用ベルト。
  3. 前記環状の係止紐部材の係着部分が合成樹脂製の管により被覆されている請求項1または2に記載した和洋装用ベルト。
  4. 前記通孔に鳩目が装着されている請求項1、2または3に記載した和洋装用ベルト。
  5. 前記通孔に装着された鳩目が合成樹脂製である請求項4に記載した和洋装用ベルト。
  6. 前記ベルト本体が身体に巻回装着したとき内側になる内側板部材と外側になる外側板部材との二層とされており、前記内側板部材が摩擦係数の小さい材質で作られ、前記外側板部材が摩擦係数の大きい材質で作られている請求項1、2、3、4または5に記載した和洋装用ベルト。
  7. 前記内側板部材と外側板部材とが接着されている請求項6に記載した和洋装用ベルト。
  8. 前記ベルト本体が単一の板部材で作られ、身体に巻回装着したとき内側になる内側表面が小さい摩擦係数であり、外側表面が大きい摩擦係数となるよう加工された請求項1、2、3、4または5に記載した和洋装用ベルト。
  9. 前記ベルト本体に複数の通気孔を形成した請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載した和洋装用ベルト。
  10. 前記ベルト本体の周縁にパイピングが施されている請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載した和洋装用ベルト。
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