JP4913922B1 - 傘固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】両手を使わなくとも傘を開いた状態で身体に強固に固定でき、傘の位置や角度の調節が簡単にでき、かつ体格が異なっていても万人が使用できる傘固定具を提供する。
【解決手段】
首掛け帯具と、腰用ベルトと、傘の支柱留具と、傘の柄用袋体とからなる傘固定具であって、首掛け帯具は中央近辺が容易に湾曲する部材で構成され、一面に雄雌混合タイプの面ファスナが設けられた平たい帯状の部材とし、腰用ベルトはバックルが設けられた伸縮自在の帯状部材とし、傘の支柱留具は一面が雄タイプの面ファスナであって、他面が雌タイプの面ファスナである略矩形の平板部材とし、傘の柄用袋体は雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能な生地で構成される、傘の柄に適合する細い筒状部材とした。さらに平板状包括部材を設け、首掛け帯具の端部近傍、又は傘の柄と傘の柄用袋体と首掛け帯具の端部近傍を覆うことができる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は傘を身体に固定することで、両手を使わなくとも傘を開いた状態で保持することができる傘固定具に関するものである。
雨傘や日傘などを使用するには、一般に傘の柄を手で持ち支える必要がある。しかしながら、傘を手で持つと少なくとも片手が塞がってしまうため、荷物を両手で持つことができないといった問題や、飛来物から身体を守る状況などにおいて片手でしか対応できないといった問題があった。
このような問題を解決するために、従来から両手を使わなくとも傘を開いた状態で支持することができる器具が開発されている(例えば特許文献1)。
特開2008−36060
確かに特許文献1に記載の器具を使用することで、傘を身体に固定でき、両手を使わなくとも傘を開いた状態で保持することは可能である。
しかしながら、該文献に記載の器具には複数の問題点がある。
第一の問題点は、該文献に記載の器具では傘の固定は困難であるという点である。まず、面ファスナを取り付けた部品で傘の柄を挟むだけなので、傘の柄が固定されず、滑って上下に移動してしまう。次に、傘の軸を衿にクリップでとめるだけの構造なので、クリップから傘が外れたり、衿が傘に引っ張られることで拡がり、傘が左右に移動してしまう。そして支持具下部を折り曲げ傘の柄を覆ってはいるものの、傘の柄自体を強固に挟むものではないことから、傘の柄が固定されるわけではない。
第二の問題点は、傘の位置や向きの微調整が簡単にはできない点である。まず、傘の軸をクリップで衿にとめる構成なので、軸位置を変えたい場合にクリップを衿元から外し、再度クリップを付け直す必要がある。次に、傘の柄の直線部分しか面ファスナで腰のベルトに接着できないため、傘の柄の上下方向の調節幅が狭く限定されてしまう。
第三の問題点は、該文献に記載の器具は人の体型によっては使用できない点である。なぜなら、器具を首から回し、身体の正面においてファスナでとめる構成となっているため、太っている人だとファスナが閉まらない場合があり得るし、また細い人だと首周りが開きすぎてしまう場合が考えられるためである。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、傘を強固に身体に固定でき、傘の位置や角度の調節が簡単にでき、かつ体格が異なっていても万人が使用できる傘固定具を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る傘固定具は、首掛け帯具と、腰用ベルトと、傘の支柱留具と、傘の柄用袋体とからなる傘固定具であって、首掛け帯具は中央近辺が容易に湾曲する部材で構成され、一面に雄雌混合タイプの面ファスナが設けられた平たい帯状の部材であり、腰用ベルトはバックルが設けられた伸縮自在の帯状部材であり、傘の支柱留具は一面が雄タイプの面ファスナであって、他面が雌タイプの面ファスナである略矩形の平板部材であり、
傘の柄用袋体は雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能な生地で構成される、傘の柄に適合する細い筒状部材であり、前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけ、前記首掛け帯具の雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能としたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、上記構成における首掛け帯具において、さらに首掛け帯具を身体に装着した際に首掛け帯具の右前だれと左前だれが所定幅以上開かないようにする留具を設けており、該留具は略矩形状の面ファスナであって、所定の端部が右前だれ又は左前だれと固着されており、他方の前だれの雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能としたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、上記構成における腰用ベルトにおいて、さらにベルトを挿通可能とした略矩形状の面ファスナ部材を設けており、該面ファスナ部材は前記首掛け帯具の雄雌混合タイプの面ファスナ及び前記傘の柄用袋体に着脱可能としたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、上記構成においてさらに、首掛け帯具の端部近傍を覆うための平板状包括部材を設け、該平板状包括部材は可撓性を有する平たい略矩形状部材であって、両面又は片面に面ファスナを設けたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、上記構成においてさらに、傘の柄と傘の柄用袋体と首掛け帯具の端部近傍を内部に収容するための筒状包括部材を設け、
該筒状包括部材は上下端部が開放された筒状の部材であり、内部表面に面ファスナを設けたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、上記構成においてさらに、蝶クラッチを設け、前記首掛け帯具と衣服とを蝶クラッチによって固定可能としたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、前記蝶クラッチは差しピンを有する蝶クラッチ本体と、差しピンを嵌合させるための孔部を有する蝶クラッチ留具とからなり、蝶クラッチ本体には差しピンの他に1本以上の小さいピンを有し、かつ蝶クラッチ留具の蝶クラッチ本体と接する面には複数の凸部を有し、蝶クラッチで前記首掛け帯具と衣服とを固定した際に、蝶クラッチが回転しないようにしたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具は、面ファスナ付衣服と、腰用ベルトと、傘の支柱留具と、傘の柄用袋体とからなる傘固定具であって、面ファスナ付衣服は衣服の前側の表面に正面視で略V字型に帯状の面ファスナが設けられており、腰用ベルトはバックルが設けられた伸縮自在の帯状部材であり、傘の支柱留具は一面が雄タイプの面ファスナであって、他面が雌タイプの面ファスナである略矩形の平板部材であり、傘の柄用袋体は面ファスナに着脱可能な生地で構成される、傘の柄に適合する細い筒状部材であり、前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけ、前記面ファスナ付衣服の面ファスナに着脱可能とし、前記傘の柄用袋体に傘の柄を挿入し、傘の柄用袋体が前記面ファスナ付衣服の面ファスナに着脱可能としたことを要旨とする。
また、本発明に係る傘固定具の使用方法は、上記構成の傘固定具を用いており、前記傘の柄用袋体を傘の柄に取り付けるステップと、前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけるステップと、前記首掛け帯具を身体に装着し、傘の柄に取り付けられた傘の柄用袋体を首掛け帯具に接着させるステップと、前記首掛け帯具の前だれ端部を傘の柄用袋体に接着させるステップと、傘の支柱に巻きつけられた傘の支柱留具を首掛け帯具に接着させるステップと、前記腰用ベルトにより傘の柄、傘の柄用袋体及び首掛け帯具の前だれを身体に締着させるステップとからなることを要旨とする。
本発明に係る傘固定具によると、面ファスナに着脱できる袋体を傘の柄自体に装着するため、袋体を通して傘の柄が首掛け帯具の面ファスナに確実に接着される。さらにその上から首掛け帯具の前だれ下部を折り曲げて傘の柄に接着させ、それらを筒状の包括部材で覆い、その上から腰用ベルトで身体に固定する。これにより、傘の柄の位置がずれることはなくなる。
また、傘の支柱は、傘の支柱に巻きつけられた支柱留具によって首掛け帯具の上部に接着される。傘の柄と支柱がそれぞれ身体に装着した首掛け帯具に強固に接着されることで、傘が動かないように身体に強固に固定できる。
また本発明に係る傘固定具によると、傘の柄に取り付けられた支柱留具と首掛け帯具とは面ファスナを介して接着される。そのため、傘の柄の角度を変更するだけであれば、首掛け帯具に接着させた傘の支柱留具を外し、所望の角度になるように首掛け帯具に接着しなおせばよい。雨の降り方の変化に対して、容易に傘の角度調整が可能となる。
また、傘の高さを変更する場合は、傘の柄用袋体と前だれの端部近傍を収容した平板状・筒状包括部材の位置を上下に調節することで位置調節が可能である。
以上の通り、容易に傘の位置を調整又は変更することができる。
また本発明に係る傘固定具によると、首掛け帯具は右前だれと左前だれとの間隔を任意に調整できるため、胸囲が大きい人も小さい人も利用できる。また、腰用ベルトには伸縮部材を用いており、かつ長さを調整するアジャスターも備えているため、腰周りが大きい人も小さい人も自分のウエストサイズに合わせて腰用ベルトを装着することができる。
従って、使用者の体格により本発明に係る傘固定具の使用が制限されることはない。
実施例1に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 (a)実施例1に係る傘の支柱留具を示す参考図、(b)その紐状部材を示す参考図 実施例1に係る傘の柄用袋体を示す参考図 実施例1に係る腰用ベルトの表側を示す参考図 実施例1に係る腰用ベルトの裏側を示す参考図 実施例1に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例1に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例2に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例2に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例3に係る傘固定具の柄の部分の使用状態を示す参考図 実施例3に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例3に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例4に係る蝶クラッチの本体裏側を示す参考図 (a)実施例4に係る蝶クラッチ留具表側を示す参考図、(b)その裏側を示す参考図 実施例5に係る傘固定具の使用状態を示す参考図 実施例5に係る傘固定具の使用状態を示す参考図
以下、本発明の好ましい実施の形態につき説明する。
本発明に係る傘固定具の好ましい第1の実施形態について、図1から図7を参照しながら説明する。
本発明に係る傘固定具は主に、首掛け帯具(3)、腰用ベルト(5)、傘の支柱留具(16)、傘の柄用袋体(14)及び平板状包括部材(38)とからなる。
首掛け帯具(3)は傘の柄(4)と傘の支柱(2)とを身体に固定するための帯状の部材である。図1に示すように、細長い帯状部材であり、中央近辺は首の後ろ側を通すため、容易に折り曲がるようになっている。また、部材の両側は平たい帯状となっており右前だれ(8)と左前だれ(9)を構成し、表面全体は雄雌混合タイプの面ファスナとなっている。
長さは任意であるが、どのような体格の者でも使用可能とすることを考えると、首掛け帯具のうち首に掛ける中央部分は好ましくは約30cm〜40cm、特に好ましくは約35cm、面ファスナを設けた右前だれと左前だれはそれぞれ好ましくは約40cm〜60cm、特に好ましくは50cmとするとよい。
両前だれとその中間にある部材との境界を飾りテープ(12)で覆うと面ファスナが設けられている位置を把握するための目印になるし、外見上好ましくなる。
また、右前だれ(8)と左前だれ(9)の表面を雄雌混合タイプの面ファスナとすることで、前だれ(10)を折り曲げて表面どおしを重ねることで、接着することができる。
右前だれと左前だれの裏面は面ファスナ等は設けず、凹凸などがなく、繊維に付着しない素材(例えばテープ)などとすることが好ましい。なぜなら、繊維に付着するような素材を用いると、前だれの裏面が着衣に接触した際、着衣に付着してしまい、着衣の生地を傷めてしまうといったことを防止するためである。
右前だれ(8)と左前だれ(9)との間には、両者の間隔が所定幅以上開かないようにするための留具(13)を設けている。この留具は前だれが所定幅以上開かないようにストッパーの役割を果たすことができればどのようなものでもよいが、本実施例では矩形状の雄の面ファスナ端部を、雄面が身体側となるようにして左前だれ(9)に固着している。
これにより、首掛け帯具(3)を首にまわして掛けた後、左前だれ(9)に固着された留具(13)の面ファスナ雄面を右前だれ(8)表面の雄雌混合タイプの面ファスナに接着させることで、両者が所定幅以上開かないようにすることができる。
傘の支柱留具(16)は図2(a)(b)に示すように、留具本体(23)と紐状部材(20)とからなる。留具本体は平たい略矩形状の部材であり、両面ファスナとなっており、一方の面が雄面(24)、他方の面が雌面(25)となっている。
紐状部材(20)は所定部位どおしを着脱させることで輪を作ることができればどのような部材でもよい。本実施例では図2(b)に示すように、小さなリングが複数個連結した鎖(17)を用いている。また、鎖の一方の端部にはナスカン(21)を設けている。これにより、ナスカンを鎖の所定のリングと着脱させることで、容易に輪を形成することができ、さらに着脱するリングを変更することで、容易に輪のサイズも変更可能である。
支柱留具(16)の所定の角には孔(22)が設けられている。そしてこの孔に紐状部材を通して輪を形成する。なお、紐状部材は支柱留具(16)を首掛け帯具の前だれとつなげて支柱留具の脱落を防止するためのものであり、この目的を達成できるのであれば紐状部材でなくとも構わない。
傘の柄用袋体(14)は図3に示すように、細長い筒状部材である。本発明においては傘の柄(4)を袋内部に挿入して用いる。柄用袋体の大きさは任意であるが、発明者が複数の傘の柄のサイズを計測したところ、幅約25cm、断面の直径約4cmとすると、市販される多くの傘の柄に適合することが分かった。
柄用袋体(14)の挿入口が開閉自在であり、閉じた状態で固定できることが必要である。
本実施例に係る袋体では、挿入口端部に沿って紐を通して、この紐に留具(15)を設けることで挿入口を閉じた状態で固定できるようにしている。
留具は紐の2箇所を任意の場所で容易に留めることができるものならどのようなものでもよい。本実施例では巾着袋やバッグの紐を締める際に用いられるコードストッパー(ひも留め)を用いている。コードストッパーは、ボタンを押すとストッパーがスライドし、ボタンを離すとストッパーがスライドしなくなる。そのため、ストッパーをスライドさせて挿入口に通した紐を締めた状態で容易に留めることができる。
また、袋体全体を伸縮性のある素材(ゴム素材など)で構成してもよいし、袋体の挿入口周りにゴムなどの伸縮部材を設けて袋体全体が傘の柄に固定されるようにしてもよい。
また、傘の柄用袋体(14)の素材は、雄雌混合タイプの面ファスナ又は雄の面ファスナに着脱可能な素材とする必要がある。これらに着脱可能であればどのような素材でもよいが、例えば市販されている面ファスナ付着用生地を利用するとよい。本実施例ではトリコット生地を用いている。
図4、図5に示すように腰用ベルト(5)には主に細長い伸縮部材(例えば平ゴムベルト)を用いており、両端にバックル(27)(一端に凹バックル、他端に凸バックル)を設けている。そのため、ベルトを腰に回した状態で容易に端部を着脱できる。本実施例ではバックルにサイドリリースタイプのものを使用しているが、これに限定されるものではない。また、所定部分にベルトの長さを調節するためのベルトアジャスター(26)を設けている。
ベルトは伸縮部材でできており、かつアジャスターによりベルトの長さも調節できる。そのため、どのようなウエストサイズの人にも絞めすぎたり緩すぎたりしないようにベルトを腰に巻くことができるようになっている。
また、腰用ベルトには図4、図5に示すように、少なくとも一面が面ファスナとなっている面ファスナ部材(37)が設けられている。本実施例では平たい矩形状の面ファスナ生地の両端部に細長いベルトとおし(28)を縫着してベルトが通る孔部を設けて、この孔部に腰用ベルトを通すことで面ファスナ部材をベルトに固定している。その他、筒状面ファスナの一面を両端部を残して切り取っても良い。
このような形状とすることで、バックルの位置に面ファスナ部材を設けた際、バックルを覆わないため、バックルの操作が可能となる。
ただし面ファスナ部材は一面を面ファスナとできればこのような形状に限定されず、たとえば平たい筒状とし、筒内にベルトを通すこととしてもよい。
なお、腰用ベルト(5)を腰に着用した場合に、面ファスナ部材の表面(29A)すなわち面ファスナが設けられている面は、ベルトが身体と接触する側(ベルト裏面)に位置することとなる。面ファスナ表面には雄雌混合タイプの面ファスナを用いることが好ましい。また、面ファスナ部材(37)をバックル位置でベルトに固着してもよい。
平板状包括部材(38)は図1、図6、図7に示すように、任意に折り曲がる平たい略矩形状の部材である。首掛け帯具の両前だれ、又は折り畳んだ首掛け帯具の両前だれ(8、9)と傘の柄(4)を覆うことができれば大きさは任意であるが、横幅約27cm、縦幅10cm〜12cm程度とすると、多くの傘の柄に適合するため好ましい。
また、平板状包括部材(38)の材質は綿、絹、合成繊維、樹脂等どのようなものでもよい。ただし、平板状包括部材の両面又は片面を面ファスナとする必要がある。とりわけ雄雌混合タイプの面ファスナとすることが好ましい。
このようにすることで、傘の柄用袋体(14)や首掛け帯具(3)の両前だれ(8、9)の雄雌混合タイプの面ファスナが平板状包括部材の所定面と着脱可能となる。
以下、首掛け帯具(3)、腰用ベルト(5)、傘の支柱留具(16)、傘の柄用袋体(14)及び平板状包括部材(38)からなる本実施例の傘固定具の使用方法につき説明する。本実施例では傘固定具の二通りの使用方法を説明する。
以下、本実施例に係る傘固定具の第1の使用方法を説明する。
まず、図3に示すように傘の柄用袋体(14)には予め傘の柄の部分(4)を挿入しておく。傘によって柄の部分は湾曲しているものもあれば直線状のものもあるが、上述のサイズの柄用袋体を用いると、多くの傘の柄に適合して用いることができる。
そして、傘の柄を挿入した後、柄が袋体から抜けないように、袋体の挿入口を締めて、口が開かないように固定する。
傘の柄が湾曲しているタイプのものであれば、傘の柄よりも支柱(2)のほうが細くなっており、その境界で段になっている。そのため、袋体の口は支柱側から柄の方へは移動しないことから袋体が抜けにくくなり好ましい。
そして、腰用ベルト(5)を腰周りに装着しておく。傘の柄等を腰に締着させる必要があるため、やや強めに締めておくとよい。
次に図1に示すように、首掛け帯具(3)を略中心部が首の後ろにくるように首に回して、身体正面側へと右前だれ(8)と左前だれ(9)とを垂らす。このとき、雄雌混合タイプの面ファスナが設けられている面が身体とは反対方向を向くようにすることが必要である。
そして留具(13)で右前だれと左前だれとを固定することで、両前だれが所定幅以上開かないようにする。
また、この時に傘の支柱留具(16)の紐状部材(20)の輪を右前だれ(8)又は左前だれ(9)に通しておく。留具(13)より上側に通しておくと、留具をとめた際に紐状部材が留具より下に落ちなくなるため好ましい。
そして図1に示すように傘(1)を拡げた状態で持ち、支柱留具(16)の留具本体(23)を傘の支柱の所定部位に巻きつける。一面は面ファスナ雄面となっており、他面は面ファスナ雌面となっているため、雄面と雌面とが接着することで容易に巻きつけることができる。
また、紐状部材を用いない場合は予め傘の支柱に傘の支柱留具を巻きつけて固定しておくだけでよい。
その後、傘の支柱(2)を巻き込んだ支柱留具(16)を首掛け帯具(3)の右前だれ(8)又は左前だれ(9)の面ファスナ(雄雌混合タイプ)に接着させる。
なお、支柱留具において雌面が内側(支柱が接する面)となるようにすると、雄面が前だれの面ファスナに接することとなり、より強く両者を接着できるため好ましい。
そして図1に示すように、平板状包括部材(38)を首掛け帯具の両前だれの正面から接着させる。平板状包括部材の裏面には面ファスナが設けられているため、平板状包括部材を両前だれの面ファスナと着脱できる。
接着後、平板状包括部材の左右端部はそのままとしてもよいが、左右端部を身体側に折り畳むと左右端部が整い外観上好ましい。
その後、傘の柄用袋体を平板状包括部材の表面の面ファスナに接着させ、腰用ベルトを引っ張り伸ばして、首掛け帯具の前だれ下部を覆う平板状包括部材(38)及び傘の柄を覆う柄用袋体(14)をベルトの内側に入れ、腰用ベルトで身体に締着させるのである。このとき、傘の柄がなるべく動かないように、やや強めに締めることが好ましい。
以上の方法により、本実施例に係る傘固定具により、傘を身体に固定することができる。
なお、腰用ベルトは最後に装着してもよい。
以下、本実施例に係る傘固定具の第2の使用方法につき説明する。
まず、傘の柄(4)に傘の柄用袋体(14)を装着し、傘の支柱(2)に傘の支柱留具(16)を巻きつけて固定する。次に腰用ベルト(5)を腰に装着し、首掛け帯具(3)を面ファスナが正面方向となるようにして装着する。
そして傘の支柱留具を首掛け帯具(3)の右前だれ(8)と左前だれ(9)とに接着させる。ここまでは、上述の第1の使用方法と同じである。
次に、傘の柄を腰位置にもって行き、首掛け帯具(3)の前だれ(10)の面ファスナ(雄雌混合タイプ)に接着させる。傘の柄は雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能な素材で作られた柄用袋体(14)で覆われており、該袋体は前だれに接着する。
そして、図6に示すように、右前だれ(8)と左前だれ(9)の先端(18、19)を上方に折り返し、傘の柄を覆う柄用袋体(14)に接着させる。これにより、傘の柄を首掛け帯具(3)の前だれ下部に確実に接着させることができ、傘の柄部分が容易に外れることがなくなる。
そして図6に示すように、平板状包括部材(38)を傘の柄用袋体(14)及び首掛け帯具の両前だれの折り畳んだ部分の正面から接着させる。平板状包括部材の裏面には面ファスナが設けられているため、板状包括部材を傘の柄用袋体と着脱できる。
接着後、図7に示すように平板状包括部材の左右端部を身体側に折り畳み、傘の柄用袋体(14)に接着させる。これにより、傘の柄を挿入した傘の柄用袋体(14)及び傘の柄用袋体を接着させた首掛け帯具の両前だれ先端近傍を、平板状包括部材で覆うことができる。
その後、腰用ベルトを引っ張り伸ばして、傘の柄、傘の柄を覆う柄用袋体(14)、そして柄用袋体を覆う首掛け帯具の前だれ下部の3点を覆った平板状包括部材(38)をベルトの内側に入れ、腰用ベルトで身体に締着させるのである。
以上の方法によっても、本実施例に係る傘固定具により、傘を身体に固定することができる。
以上に説明した本実施例における傘固定具を使用することで、従来製品と比較して様々な利点が生まれる。
まず、傘の位置の調整を非常に簡単に行うことができる。
例えば、傘の柄の角度を変更するだけであれば、首掛け帯具(3)に接着させた傘の支柱留具(16)を外し、所望の角度になるように首掛け帯具に接着しなおせばよい。
また、傘の高さを変更する場合は、傘の支柱留具(16)と腰用ベルト(5)を外し、傘の柄用袋体(14)又は平板状筒状部材(38)の位置を上下に調節しなおした上で、その上から腰用ベルトを装着しなおし傘の支柱留具を首掛け帯具に接着しなおせばよい。腰用ベルトを装着したままベルトを伸ばし、平板状包括部材の位置を調節してもよい。
次に、どのような体格の人でも本実施例に係る傘固定具を使用することができる。
上述の通り、首掛け帯具(3)は右前だれ(8)と左前だれ(9)との間隔を任意に調整できるため、胸囲が大きい人も小さい人も利用できる。また、腰用ベルト(5)には伸縮部材を用いており、かつ長さを調整するアジャスターも備えているため、腰周りが大きい人も小さい人も自分のウエストサイズに合わせて腰用ベルトを装着することができる。
そして、傘が動かないように強固に固定できる。
上述の通り、本実施例に係る傘固定具では、傘の柄を腰用ベルトで動かないように固定することができる。さらに、傘の柄自体に面ファスナに接着する袋体(14)を装着するため、袋体を通して傘の柄が首掛け帯具(3)の面ファスナ又は平板状包括部材に確実に接着される。さらにその上から前だれ(8、9)を折り曲げて傘の柄に接着させ、平板状包括部材(38)で覆った上で腰用ベルト(5)で身体に固定する。
これにより、傘の柄の位置がずれることはなくなる。
また、傘の支柱は、傘の支柱に巻きついた支柱留具(16)によって首掛け帯具(3)の上部に接着される。
傘の柄と支柱がそれぞれ身体に装着した首掛け帯具(3)に強固に接着されることで、傘自体が動くことがなくなる。
また、首掛け帯具の両前だれを平板状包括部材で覆うため、見た目が非常に良くなる。
本発明に係る傘固定具の好ましい第2の実施形態について、主に図8、図9を参照しながら説明する。本実施例に係る傘固定具は、実施例1で詳述した傘固定具において、平板状包括部材(38)の代わりに筒状包括部材(38’)を使用して傘を固定する点に特徴がある。その他の部材構成は実施例1に係る傘固定具と同様である。
筒状包括部材(38’)は図8、図9に示すように、平たい筒状の部材である。実施例1で説明した平板状包括部材(38)の端部を延伸し、筒状にした。折り畳んだ首掛け帯具の両前だれ(8、9)と傘の柄(4)を筒内部の空洞に収容することができれば大きさは任意であるが、横幅約20cm、縦幅10cm〜12cm程度とすると、多くの傘の柄に適合するため好ましい。
筒状包括部材の筒の内側面(裏面)は面ファスナとする必要がある。とりわけ雄雌混合タイプの面ファスナとすることが好ましい。
また、筒状包括部材の上端のみ開放された態様としてもよいが、本実施例では上端と下端とを開放した態様としている。これにより傘の柄等を部材の内部に貫通させ、好みの高さで部材を保持することが可能となる。
以下、本実施例に係る傘固定具の使用方法につき説明する。
まず、傘の柄(4)に傘の柄用袋体(14)を装着し、傘の支柱(2)に傘の支柱留具(16)を巻きつけて固定する。次に腰用ベルト(5)を腰に装着し、首掛け帯具(3)を面ファスナが正面方向となるようにして装着する。
そして傘の支柱留具と傘の柄用袋体とを首掛け帯具(3)の右前だれ(8)と左前だれ(9)とに接着させる。その後、両前だれの先端部分を上側に折り畳み、傘用袋体に接着させる。ここまでは実施例1に係る傘固定具の第2の使用方法と同様である。
次に、筒状包括部材(38’)を傘の柄の下側から上へ移動させ、傘の柄用袋体(14)と首掛け帯具の両前だれの折り畳んだ部分を筒状包括部材の筒内部に収容する。言い換えると、傘の柄用袋体と両前だれの折り畳んだ部分が筒状包括部材ですっぽりと覆われるわけである。
また、筒状包括部材の内側面(裏面)は雄雌混合タイプの面ファスナになっているため、筒状包括部材の内側面と、傘の柄用袋体と首掛け帯具の前だれ部分が接着される。
最後に腰用ベルトを引っ張り伸ばして、傘の柄、傘の柄を覆う柄用袋体(14)、そして柄用袋体を覆う首掛け帯具の前だれ下部の3点を収容した筒状包括部材(38’)をベルトの内側に入れ、腰用ベルトで身体に締着させる。
以上により、身体に傘の固定が可能である。
本発明に係る傘固定具の好ましい第3の実施形態について、主に図10から、図12を参照しながら説明する。本実施例に係る傘固定具は、実施例1、2で詳述した傘固定具において、平板状包括部材又は筒状包括部材を使用せずに傘を固定する点に特徴がある。
本実施例に係る傘固定具は主に首掛け帯具(3)、腰用ベルト(5)、傘の支柱留具(16)及び傘の柄用袋体(14)とからなる。平板状包括部材(38)、筒状包括部材(38’)を用いない点を除いては、実施例1、2に係る傘固定具と部材構成は同じである。
以下、本実施例に係る傘固定具の使用方法につき説明する。
まず、傘の支柱(2)に傘の支柱留具(16)を巻きつけ、かつ傘の柄(4)を傘の柄用袋体(14)に挿入する。また、腰用ベルト(5)を腰周りに装着する。次に、首掛け帯具(3)を身体に装着する。
そして、図10に示すように、右前だれ(8)と左前だれ(9)の先端(18、19)近辺を折り曲げ、傘の柄を覆う柄用袋体(14)に巻きつける。これにより、傘の柄を首掛け帯具(3)の前だれ下部に確実に接着させることができ、傘の柄部分が容易に外れることがなくなる。
そして図12に示すように、前だれを巻きつけた傘の柄用袋体を腰用ベルト(5)内に入れて、動かないように固定する。このとき、腰用ベルト(5)に設けられた面ファスナ部材(37)の面ファスナが傘の柄の位置にくるようにする。そして面ファスナを傘の柄用袋体(14)に接着させることで、傘の柄が移動しないように、より確実に固定することができる。
また、傘の支柱留具を首掛け帯具の上方の任意の位置に接着させる。以上の動作により、傘を身体に固定することができる。
本実施例における傘固定具によると、筒状包括部材を用いないことから、部材点数が一つ少なくなるため、生産コストを抑えることができるといった利点が生まれる。
本発明に係る傘固定具の好ましい第4の実施形態について、図1、図13、図14を参照しながら説明する。本実施例に係る傘固定具は、実施例1、2及び3で詳述した傘固定具において、さらにピンズ、より具体的には回転規制機能を有した蝶クラッチを用いた点に特徴がある。
本実施例で使用する蝶クラッチ(6)は図13、図14(a)(b)に示すように中央に差しピン(32)を有する蝶クラッチ本体(30)と、差しピンが嵌合する孔部(35)を有する蝶クラッチ留具(31)とからなる。
また、留具の羽根つまみ(34)をつまむことでストッパーが外れ、本体が留具から外れる。
本実施例に係る傘固定具に用いられる蝶クラッチ(6)は図13に示すように、蝶クラッチ本体(30)裏側に差しピン(32)の他、もう一本小さいピン(33)を有する点に特徴がある。また、図14(b)に示すように、蝶クラッチ本体裏面に対応する留具裏面には複数の凸部(36)が設けられている。
これにより、蝶クラッチ本体と留具とで衣服及び上述の首掛け帯具(3)を挟んだ際に、小さいピンと凸部とが衣服及び首掛け帯具に刺さり、蝶クラッチ自体が回転しないように規制できる。
本実施例に係る傘固定具を使用する際は、首掛け帯具(3)を身体に装着した後、衣服(7)と首掛け帯具とを蝶クラッチ(6)により固定する。固定する位置は任意であるが、首掛け帯具の下側は腰用ベルト(5)により固定されるため、図1に示すように蝶クラッチ(6)で首掛け帯具の上側を留めるのが好ましい。
蝶クラッチ本体の差しピンを首掛け帯具と衣服に刺し、裏側から蝶クラッチ留具により固定する。
これにより、首掛け帯具の蝶クラッチを差した部分が衣服に固着され、首掛け帯具自体がより動かなくなるため、傘をより強固に固定することが可能となる。また、蝶クラッチは回転しないことから、蝶クラッチ本体(30)の表面に描かれた模様が回転せず、外観が良い状態を維持することができる。
なお、蝶クラッチにより衣服を挟まない場合においても、首掛け帯具(3)のみを蝶クラッチで挟むこととしてもよい。蝶クラッチがアクセサリの役割を果たし外観が良くなるし、また蝶クラッチ本体表面が見える方が首掛け帯具の表側であることが分かるためである。
その他の傘固定具の構成や使用方法は実施例1、2及び3に記載のものと同様である。
本発明に係る傘固定具の好ましい第5の実施形態について、主に図15、図16を参照しながら説明する。本実施例に係る傘固定具は、首掛け帯具を別部材とせずに、衣服の表面に面ファスナを設けた点に特徴がある。
図15、図16に示すように、本実施例に係る傘固定具は主に面ファスナ付衣服(39)、傘の支柱留具(16)、傘の柄用袋体(14)及び腰用ベルト(5)とからなる。傘の支柱留具(16)は紐状部材を設けていない以外は実施例1で説明した支柱留具と同様である。また、傘の柄用袋体(14)及び腰用ベルト(5)も実施例1で説明した傘の柄用袋体と腰用ベルトと同様である。
本実施例で用いる面ファスナ付衣服(39)は、衣服の表面に面ファスナ用部材を設けている。面ファスナは雄用面ファスナを用いてもよいし、雌用面ファスナを用いてもよいが、雄雌混合タイプの面ファスナを用いると、雄用雌用どちらの面ファスナも着脱できるため好ましい。面ファスナ部分(40)は肩から腰にかけて帯状に設けている。上下に並行に設けてもよいが、傘は斜めにさす場合が多いことから、図15のように正面視でV字型に設けることが好ましい。
衣服はジャケット、チョッキ、セーターなど、どのようなものでも構わない。
以下、本実施例に係る傘固定具の使用方法につき説明する。
まず、使用する傘の支柱に傘の支柱留具(16)を巻きつけ、傘の柄を傘の柄用袋体(14)に挿入しておく。この点は実施例1に係る傘固定具と同様である。
次に、面ファスナ部分(40)が前面にくるようにして、面ファスナ付衣服(39)を装着する。前面にファスナがついており、前開きとなっている衣服だと着衣や脱衣が容易にできるため好ましい。
そして、傘に取り付けた傘の支柱留具(16)と傘の柄用袋体(14)とを面ファスナ付衣服の面ファスナ部分(40)に接着させる。
最後に、傘の柄を挟むように腰用ベルト(5)を腰周りに装着すれば、傘が身体に固定される。
また、傘の柄用袋体の上側に、実施例1で説明した平板状包括部材(38)を接着させ、その上から腰用ベルトで身体に締着させてもよい。また、両面が面ファスナとなっている平板状包括部材を面ファスナ付衣服(39)と傘の柄用袋体との間に入れてもよい。
本実施例に係る傘固定具によると、傘を接着させる面ファスナ部分が予め衣服に設けられていることから、面ファスナ部分が左右にぶれにくいという利点がある。また、傘に取り付けた傘の支柱留具と傘の柄用袋体とを面ファスナ部分に接着させてその上からベルトを巻くだけなので、傘の固定・取り外し動作が容易に可能となる。
なお、上記各実施形態の記述は本発明をこれに限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更等が可能である。
また、各部材の色は任意であるが、例えば首掛け帯具、腰用ベルト、傘の支柱留具、傘の柄用袋体及び筒状包括部材を黒色で統一すると特定の部材が目立つことがなくなり外観上好ましい。
1 傘
2 傘の支柱
3 首掛け帯具
4 傘の柄
5 腰用ベルト
6 蝶クラッチ
7 衣服
8 右前だれ
9 左前だれ
10 前だれ部
11 ズボン
12 飾りテープ
13 留具
14 傘の柄用袋体
15 留具
16 傘の支柱留具
17 つなぎ金具付き鎖
18 右前だれ先端部分
19 左前だれ先端部分
20 紐状部材
21 ナスカン
22 孔
23 傘の支柱留具本体
24 雄面
25 雌面
26 ベルトアジャスター
27 バックル(サイドリリースタイプ)
28 ベルトとおし
29A 面ファスナ表面
29B 面ファスナ裏面
30 蝶クラッチ本体
31 蝶クラッチ留具
32 差しピン
33 回転規制用ピン
34 蝶クラッチ羽根つまみ
35 孔部
36 凸部
37 面ファスナ部材
38 平板状包括部材
38’ 筒状包括部材
39 面ファスナ付衣服
40 面ファスナ部分
41 衣服

Claims (9)

  1. 首掛け帯具と、腰用ベルトと、傘の支柱留具と、傘の柄用袋体とからなる傘固定具であって、
    首掛け帯具は中央近辺が容易に湾曲する部材で構成され、一面に雄雌混合タイプの面ファスナが設けられた平たい帯状の部材であり、
    腰用ベルトはバックルが設けられた伸縮自在の帯状部材であり、
    傘の支柱留具は一面が雄タイプの面ファスナであって、他面が雌タイプの面ファスナである略矩形の平板部材であり、
    傘の柄用袋体は雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能な生地で構成される、傘の柄に適合する細い筒状部材であり、
    前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけ、前記首掛け帯具の雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能としたことを特徴とする傘固定具。
  2. 前記首掛け帯具において、さらに首掛け帯具を身体に装着した際に首掛け帯具の右前だれと左前だれが所定幅以上開かないようにする留具を設けており、
    該留具は略矩形状の面ファスナであって、所定の端部が右前だれ又は左前だれと固着されており、他方の前だれの雄雌混合タイプの面ファスナに着脱可能としたことを特徴とする請求項1に記載の傘固定具。
  3. 前記腰用ベルトにおいて、さらにベルトを挿通可能とした略矩形状の面ファスナ部材を設けており、該面ファスナ部材は前記首掛け帯具の雄雌混合タイプの面ファスナ及び前記傘の柄用袋体に着脱可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の傘固定具。
  4. 前記傘固定具において、さらに首掛け帯具の端部近傍を覆うための平板状包括部材を設け、
    該平板状包括部材は可撓性を有する平たい略矩形状部材であって、両面又は片面に面ファスナを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の傘固定具。
  5. 前記傘固定具において、さらに傘の柄と傘の柄用袋体と首掛け帯具の端部近傍を内部に収容するための筒状包括部材を設け、
    該筒状包括部材は上下端部が開放された筒状の部材であり、内部表面に面ファスナを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の傘固定具。
  6. 前記傘固定具において、さらに蝶クラッチを設け、前記首掛け帯具と衣服とを蝶クラッチによって固定可能としたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の傘固定具。
  7. 前記蝶クラッチは差しピンを有する蝶クラッチ本体と、差しピンを嵌合させるための孔部を有する蝶クラッチ留具とからなり、蝶クラッチ本体には差しピンの他に1本以上の小さいピンを有し、かつ蝶クラッチ留具の蝶クラッチ本体と接する面には複数の凸部を有し、
    蝶クラッチで前記首掛け帯具と衣服とを固定した際に、蝶クラッチが回転しないようにしたことを特徴とする請求項6に記載の傘固定具。
  8. 面ファスナ付衣服と、腰用ベルトと、傘の支柱留具と、傘の柄用袋体とからなる傘固定具であって、
    面ファスナ付衣服は衣服の前側の表面に正面視で略V字型に帯状の面ファスナが設けられており、
    腰用ベルトはバックルが設けられた伸縮自在の帯状部材であり、
    傘の支柱留具は一面が雄タイプの面ファスナであって、他面が雌タイプの面ファスナである略矩形の平板部材であり、
    傘の柄用袋体は面ファスナに着脱可能な生地で構成される、傘の柄に適合する細い筒状部材であり、
    前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけ、前記面ファスナ付衣服の面ファスナに着脱可能とし、
    前記傘の柄用袋体に傘の柄を挿入し、傘の柄用袋体が前記面ファスナ付衣服の面ファスナに着脱可能としたことを特徴とする傘固定具。
  9. 請求項1から請求項7の何れかに記載の傘固定具を用いた傘の固定方法であって、
    前記傘の柄用袋体を傘の柄に取り付けるステップと、
    前記傘の支柱留具を傘の支柱に巻きつけるステップと、
    前記首掛け帯具を身体に装着し、傘の柄に取り付けられた傘の柄用袋体を首掛け帯具に接着させるステップと、
    前記首掛け帯具の前だれ端部を傘の柄用袋体に接着させるステップと、
    傘の支柱に巻きつけられた傘の支柱留具を首掛け帯具に接着させるステップと、
    前記腰用ベルトにより傘の柄、傘の柄用袋体及び首掛け帯具の前だれを身体に締着させるステップとからなる傘の固定方法。
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