JP3135160U - 傘固定ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造であって、傘を確実に人体の胴部で支えて差すことができる傘固定ツールを提供する。
【解決手段】傘固定ツール10は、傘12と傘12を固定する固定具14で構成される。傘12の柄16が角柱状に形成されるとともに側面が第一の面ファスナー18で被覆される。固定具14は、第一のバンド20と、第一のバンド20に設けられる第二の面ファスナー22で構成される。固定具14を胴部に着脱可能に装着し、第一の面ファスナー18と第二の面ファスナー22が重ね合わせられることで、柄16が、固定具14に簡単にかつ確実に固定され、傘12を差すことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、傘を手で持つ煩雑さを解消するために傘を人体の胴部に固定する傘固定ツールに関するものである。
日傘であれ、雨傘であれ、通常の形状の傘の場合はU字形状に形成された柄(取っ手)を持って傘を差し、あるいは折り畳み傘の場合は円柱状に形成された柄を持って傘を差す。
ところが、一方の手で傘を差したままで、他方の手のみを使って何らかの動作を行おうとすると、動作を簡単にあるいは的確に行うことができなかったり、あるいはまた、例えば降雨のときには傘の保持姿勢が不安定となることにより身体が雨に濡れたりするおそれがある。
また、傘を差した状態では、当然に、片手が塞がってしまうため、種々不便である。
このような不都合を改善するために、傘ホルダーを人体の胸部や腰部等の胴部に装着してその傘ホルダーに傘を固定する方法が種々提案されている。
例えば、傘の柄を固定する固定部を備えたベルト式の傘ホルダーが種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2007−54566号公報 特開2006−75557号公報
しかしながら、上記従来の傘ホルダーは、いずれも市販の傘をそのまま使用するものである。このため、傘を傘ホルダーに装着して胴部に固定した状態において、傘の軸の部分が無用に長すぎるため、傘の装着姿勢が不安定になるおそれがあり、また、重量や寸法の大きな傘を無用に身体で支えることになる。また、通常の形状の傘のU字形状に形成された大きな柄等を収容する袋部等を設けるとき、袋部が嵩張ってしまい、取り扱いが煩雑になるとともに、意匠性におとり、あるいはまた動作に支障を来たすおそれもある。また、柄等を袋部等に確実に収容して保持するために種々の部材を付加することも必要となる。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構造であって、傘を確実に人体の胴部で支えて差すことができる傘固定ツールを提供することを目的とする。
本考案に係る傘固定ツールは、傘と該傘を固定する固定具とからなり、該固定具を人体の胴部に装着して用いる傘固定ツールであって、該傘の柄が、角柱状に形成されるとともに該柄の側面が第一の面ファスナーで被覆されてなり、該固定具が、該胴部に着脱可能に取り付けられる第一のバンドと、該第一のバンドに設けられる第二の面ファスナーとからなり、該第一の面ファスナーと該第二の面ファスナーを重ね合わせて用いることを特徴とする。
また、本考案に係る傘固定ツールは、好ましくは、前記傘の柄が、三角柱状または四角柱状に形成されることを特徴とする。
また、本考案に係る傘固定ツールは、好ましくは、前記傘の柄の長さ寸法が5〜10cmであるとともに、長さ方向の全体を前記第一の面ファスナーで被覆されてなり、前記固定具の前記第二の面ファスナーの幅寸法が傘の柄の長さ寸法よりも大きいことを特徴とする。
また、本考案に係る傘固定ツールは、好ましくは、前記第一の面ファスナーと前記第二の面ファスナーが重ね合わせられて前記傘の柄が前記固定具に固定された状態で該傘の柄の表面を覆って該柄を該第二の面ファスナーとの間で挟持する、一端が前記固定具に固着されるカバーをさらに備えることを特徴とする。
また、本考案に係る傘固定ツールは、好ましくは、前記固定具を前記胴部に装着して前記傘を差した状態で前記傘の軸と交差するように肩に回して該軸を該胴部に押し付けて固定する、該固定具に着脱可能に両端が取り付けられる第二のバンドをさらに備えることを特徴とする。
本考案に係る傘固定ツールは、傘と傘を固定する固定具とからなり、固定具を人体の胴部に装着して用いる傘固定ツールであって、傘の柄が、角柱状に形成されるとともに第一の面ファスナーで被覆され、固定具が、胴部に着脱可能に取り付けられる第一のバンドと、第一のバンドに設けられる第二の面ファスナーとからなり、第一の面ファスナーと第二の面ファスナーを重ね合わせて用いるため、簡易な構造の傘固定ツールを用いた簡単な操作で傘を確実に人体の胴部で支えて差すことができる。
本考案の実施の形態について、以下に説明する。
例えば図1に示すように、本実施の形態に係る傘固定ツール(あるいは傘ツール)10は、傘12と傘12を固定する固定具14で構成される。
傘12は、柄(取っ手あるいは手元)16が角柱状に形成されるとともに柄16の側面が第一の面ファスナー18で被覆される。固定具14は、第一のバンド20と、第一のバンド20に設けられる第二の面ファスナー22で構成される。
例えば図2に示すように、傘固定ツール10を使用するとき、固定具14を例えば胸(胸回り)等の人体の胴部に着脱可能に装着し、第一の面ファスナー18と第二の面ファスナー22が重ね合わせられることにより、傘12が、より厳密には傘12の柄16が、固定具14に簡単にかつ確実に固定される。
これにより、従来傘を差していた手が空くため、空いた手で例えば荷物を持ち、あるいは何かの動作を容易に行うことができる。また、このため、従来傘を持ったままの状態で何かの動作を行おうとするときに傘の姿勢が不安定になることにより生じていた身体が雨で濡れる不具合を避けることができる。また、雨の日に自転車に乗る場合、傘を自転車の操作フレーム(ハンドル)等に固定した従来のものに比べて、より確実に雨を避けることができるとともに、運転時の前方の視認性にも優れる。
ここで、傘12は、雨傘と日傘のいずれであってもよい。また、傘12は、いわゆる洋傘に限らず和傘であってもよい。
柄16以外の傘12の構成部品、すなわち、傘12の傘布(全体の覆い)24、傘布を支える骨26、全体を支える軸28等は、市販の傘の構造や材質のものを適宜用いることができる。ただし、市販の傘は、本実施の形態に係る傘固定ツール10にそのまま用いると、軸が不要に長すぎるため、適宜の寸法に軸を短くすると、傘が軽量化および小型化され、また、身体に装着したときに傘の姿勢の安定性がより増すために、より好ましい。
傘12の柄16は、例えば樹脂や軽金属等の材料で角柱状に形成され、柄16の側面が第一の面ファスナー18で被覆される。柄16の複数の側面の少なくとも1つの側面を第一の面ファスナー18で覆えば十分であるが、柄16の側面の全体を第一の面ファスナー18で覆うことがより好ましい。
柄16と傘12の軸28の接合は、軸28の下端を柄16に埋め込むことで行ってもよく、また、適宜の手段で柄16と軸28を接合、固着する方法で行ってもよい。
傘12の柄16の長さ寸法(図1中、L)は、好ましくは5〜10cmである。長さ寸法Lがこれよりも短すぎると、傘12を固定具14に確実に固定することが難しくなるおそれがある。一方、長さ寸法Lがこれよりも長すぎると、傘12の重量が増し、かつ嵩張るため、傘12の取り扱いが煩雑となる。さらにまた、柄16は、三角柱状または四角柱状であると、より好ましい。これらよりも多数の側面を持った多角柱状や円柱状であると、柄16を覆う第一の面ファスナー18と第二の面ファスナー22の重ね合わせ、接合部分が小さくなり、傘12を固定具14に確実に固定することが難しくなるおそれがある。
傘12の柄16に対応して、第一のバンド20に設けられる第二の面ファスナー22は、幅寸法(図1中、W)が傘12の柄16の長さ寸法Lよりも大きいと、柄16を固定具14に確実に固定することができ、より好ましい。また、第二の面ファスナー22は、力が加わったときにたわむことなく平面形状を保持できるように、剛性のある材料で形成し、あるいはまた第二の面ファスナー22を剛性のある板材で裏打ちしたものであると、より好ましい。
これにより、第二の面ファスナー22の適当な位置に傘12の柄16を簡単に固定することができ、このとき、第一の面ファスナー18と第二の面ファスナー22とは面接着するため、傘12をより確実に固定具14に固定することができ、傘12の安定した姿勢を保持することができる。
第一のバンド20は、布、皮革、樹脂等の適宜の材料で形成することができ、幅の広い帯状であってもよく、また、紐状であってもよい。
第一のバンド20を胴部に装着するときの第一のバンド20の両端に設けられる締結構造は、図1に示すように、雄部材30aの先端の突起をたわめて雌部材30bに挿入して雄部材30aの復元力で雌部材30bに係合し、固定するタイプのものであってもよく、面ファスナーを重ね合わせるタイプのものであってもよく、あるいはまた、フックタイプのものであってもよく、適宜の締結具を用いることができる。
図1に示すように、第一のバンド20を胸部に装着し、適度に短い寸法の軸28を有する傘12を固定することがより好ましいが、これに限らず、第一のバンド20を腰部に装着して用いてもよい。
例えば図3に示すように、傘固定ツール10は、好ましくは、第一の面ファスナー18と第二の面ファスナー22が重ね合わせられて傘12の柄16が固定具14に固定された状態で柄16の表面、言い換えれば第一の面ファスナー18の表面を覆い、一端が固定具14に固着されるカバー30a〜30cをさらに備える。
カバー30a〜30cは例えば図3に示すように面ファスナータイプのものであると、簡易な構造のカバーを簡易に取り扱うことができて好ましいが、これに限らず、バインダータイプのもの等適宜の挟持機構を有するものを用いることができる。
カバー30a〜30cと第二の面ファスナー22で傘12の柄16を挟持、固定することで、より安定して傘12を固定具14に保持することができる。
また、例えば図4に示すように、傘固定ツール10は、好ましくは、固定具14を胴部に装着して傘12を差した状態で傘12の軸28と交差するように肩に回して軸28を胴部に押し付けて固定する第二のバンド32をさらに備える。第二のバンド32は、適宜の方法で両端が固定具14に着脱可能に取り付けられる。第二のバンド32は、帯状であってもよく、また、紐状であってもよい。第二のバンド32は、布、皮革、樹脂等の適宜の材料で形成することができる。
これにより、より安定した姿勢で傘12を保持することができる。
このとき、第二のバンド32を2分割し、両分割部を面ファスナー等の適宜の接合手段を設けて両分割部の重なり長さを調節することで第二のバンド32の全体の長さを調節し、あるいは、第二のバンド32に長さ調節手段を設けて全体の長さを調節すると、第二のバンド32を身体に装着した状態で、第二のバンド32の長さを短く調節することで、第二のバンド32により軸28を身体に押し付けて密着させることができ、より安定した姿勢で傘12を保持することができる。
また、第二のバンド32に適宜の係合手段を設け、軸28を第二のバンド32に係合すると、より安定した姿勢で傘12を保持することができ、より好ましい。
本実施の形態の傘固定ツールを構成する傘および固定具の概略構造を示す図である。 傘固定ツールの使用状態を説明するための図である。 傘固定ツールのカバーを説明するための図である。 傘固定ツールの第二のバンドを説明するための図である。
符号の説明
10 傘固定ツール
12 傘
14 固定具
16 柄
18 第一の面ファスナー
20 第一のバンド
22 第二の面ファスナー
24 傘布
26 骨
28 軸
30a 雄部材
30b 雌部材
30a〜30c カバー
32 第二のバンド

Claims (5)

  1. 傘と該傘を固定する固定具とからなり、該固定具を人体の胴部に装着して用いる傘固定ツールであって、
    該傘の柄が、角柱状に形成されるとともに該柄の側面が第一の面ファスナーで被覆されてなり、該固定具が、該胴部に着脱可能に取り付けられる第一のバンドと、該第一のバンドに設けられる第二の面ファスナーとからなり、該第一の面ファスナーと該第二の面ファスナーを重ね合わせて用いることを特徴とする傘固定ツール。
  2. 前記傘の柄が、三角柱状または四角柱状に形成されることを特徴とする請求項1記載の傘固定ツール。
  3. 前記傘の柄の長さ寸法が5〜10cmであるとともに、長さ方向の全体を前記第一の面ファスナーで被覆されてなり、前記固定具の前記第二の面ファスナーの幅寸法が傘の柄の長さ寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載の傘固定ツール。
  4. 前記第一の面ファスナーと前記第二の面ファスナーが重ね合わせられて前記傘の柄が前記固定具に固定された状態で該傘の柄の表面を覆って該柄を該第二の面ファスナーとの間で挟持する、一端が前記固定具に固着されるカバーをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の傘固定ツール。
  5. 前記固定具を前記胴部に装着して前記傘を差した状態で該傘の軸と交差するように肩に回して該軸を該胴部に押し付けて固定する、該固定具に着脱可能に両端が取り付けられる第二のバンドをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の傘固定ツール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4913922B1 (ja) * 2011-10-28 2012-04-11 和代 杉本 傘固定具
JP5101745B1 (ja) * 2012-05-29 2012-12-19 敏彦 尾世 傘装着具
JP5160691B1 (ja) * 2012-06-27 2013-03-13 敏彦 尾世 傘装着具

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