JP3058300U - 簡易ネクタイの結び目用支持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のネクタイを締めるときの複雑な操作が
いらない簡易ネクタイの結び目用支持体を提供するこ
と。 【解決手段】 ネクタイの結び目状を成す逆三角形のケ
ーシング１の背面に、保護ブリッジ１４、肩部及び保護
シート１５ａ、１５ｂを設けることにより紐３の運動を
確保し、このケーシング１の内側に別途裏面シート２を
取り付け、この裏面シート２の側面シート２１ａ、２１
ｂを軽く肩部に弾性押圧することにより、肩部を経由す
る紐３をスライドせずに円滑に上下方向に運動でき、適
当な抵抗が生じる。ネクタイを締めるとき、紐３の両端
部を保護シート１５ａ、１５ｂより、肩部を経由して保
護ヒ゛ームの下方を出る。その後、従来のネクタイの半分の
本体を支持体に絡み付けて、簡易ネクタイが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は簡易ネクタイの結び目用支持体に関するもので、特に、ネクタイを締 めるときの従来の複雑な過程がいらない簡易ネクタイの結び目用支持体に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来のネクタイは先端が広くて、末端が狭いように形成されるもので、このよ うなネクタイを締めるとき、その操作が複雑だけでなく、時間がかかる。これに 対して、簡単なネクタイが各種提案されている。そのうち、フックを襟に係合す るものもあるし、ジッパーを利用して結び目を上下運動させるものもある。しか し、ジッパーに歯部を設けるため、人に不快感を与える。又、固定装置を利用し てスライドを防止しなければならない。この場合は、ネクタイに固定装置を設け ることは非常に不適当で、そして、常時、スライドするおそれがある。

【０００３】 以上の問題を鑑み、本考案の目的は従来のネクタイを締めるときの複雑な操作 がいらない簡易ネクタイの結び目用支持体を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の簡易ネクタイは、ケーシングの形状を正面から二つの腰部が内側へ凹 む逆三角形に形成して、ネクタイの結び目の逆三角形を模写した形状にした。更 にこのケーシングは、上方から見ると弓形に形成され、紐などを通すためのケー シング背面には、保護ブリッジ、肩部及び保護シートを設けることにより、紐の 運動を確保できる。裏面シートをケーシングの裏面に取り付け、略弾性を有する 二つの側面シートを軽く前記肩部に押圧することにより、肩部を経由する紐をス ライドせずに円滑に上下方向に運動でき、適当な抵抗が生じる。

【０００５】

【考案の実施の形態】 図１は本願の支持体のケーシングの正面図、側面図（左右対称）及び平面図で ある。図２はケーシングの背面図及びA-A断面図である。図面から分かるように 、平面的に見れば、その腰部１１a、１１ｂが内側へ凹むように弓状となり、そ の形状はネクタイ本体で包むように結ぶことにより、美しい結び目形状となる。 これによれば、従来のように襟に合わせる結び目まで多数の操作を行う必要がな い。ネクタイを美しい形状にする機能はネクタイ支持体の機能の一部であり、こ のほかにも後述するように、結び目の上下移動を制御する機能、又は、結び目の 適当な位置への位置固定固定する機能がある。正面図から分かるように、ケーシ ング下方には固定孔１３が透設されているが、この固定孔１３の上方にある長方 形の窓１７とケーシング１の両側のスロット16a、１６bとは共に、何らの機能が なく、製造上の便利さをもたらすものだけである。前記ケーシング１の背面に外 方へ延伸する保護ブリッジ１４、外側へ突出する肩部18a、18b、及び保護シート 15a、15bなどが設けられている。

【０００６】 図３は裏面シート２の正面図、側面図（左右対称）及び平面図である。この裏 面シート２を前記ケーシング１の裏面側に入れることで、図５に示す状態となる 。即ち、下方の固定孔２３がちょうど前記ケーシング１の固定孔１３の位置に合 い、かしめ釘を該二つの固定孔21a、21bを貫通して、ケーシング１に裏面シート を固定する。また係合部２２がケーシング１の上側縁の中央部の係合溝１２に係 合するため、前記裏面シート２のがたつきを防止することができる。

【０００７】 またこの様にケーシング１に裏面シート２を固定すると、裏面シート２の両側 部の側面シート 21a、21bがちょうど肩部18a、18bに覆われるように構成される 。裏面シート２が弾性を有するプラスチックなどの材質からなり、中間シート２ ４及び二つの側面シート21a,、21bは偏平な形状を成している。またこの様な扁 平形状のため、裏面シートをケーシング１に固定すると、側面シート21a、21bは 側面シート21a、21より凹みの大きい肩部18a、18bに押されて弾性変形する。又 、ネクタイを締めるとき、ネクタイ本体が該側面シート21a、21bの外端部を押圧 するので、該両側面シートに弾性を有する圧力が生じる。この圧力により、前記 肩部18a、18bと前記二つの側面シート21a、21bとの間を通過する紐３（図６参照 )を引くとき適当な抵抗が生じるため、紐をスライドせずに円滑に引かれるので 、外力をかけなくても、一定の位置に固定できる。ネクタイの結び目は、ネクタ イ本体を支持体に絡み付けることにより生じるものであるので、結び目が上下に 円滑に運動するかどうかは支持体の引く動作が円滑に行われることに左右される 。この抵抗力によって、結び目を襟に固定する状態を維持できるばかりでなく、 喉に圧力をかけないので、喉頚の筋肉の張力で自動的にその緩み量を調整できる 。図４は裏面シートをケーシングに入れた後の支持体全体の正面図、側面図（左 右対称）及び平面図である。

【０００８】 図５は図４の支持体の背面図及びB-B断面図である。これは図３に示す裏面シ ート２を図２に示すケーシング１の背面に入れた後の支持体の背面図である。こ の図から分かるように、図２の肩部18a、18bは裏面シート２の二つの側面シート 21a、21bの下方に位置する。

【０００９】 図６は支持体の背面から見られる紐の動作を示す図面である。この図において 、紐３が2つに分けて保護ブリッジ１４の下方から進入し、裏面シート２の二つ の側面シート21a、21bの下方を経由して保護シート15a,15bの下方から出る。 図７は紐を示す説明図である。紐としては、一般な織物で、円形、偏平その他 どの様な形状でもよいが、円形が好適である。 図８は紐３を支持体に入れた状態を示す説明図である。図７に示す紐３が図６ の方法を利用して支持体に入れる状態を示すもので、支持体の上に位置する紐を 調整可能なループに形成する。

【００１０】 図９はネクタイ本体を示す図面である。その下方に固定孔４１を設け、これら を組み立てるとき、かしめ釘をこの固定孔４１、ケーシングの固定孔１３及び固 定孔２３を穿入させることにより、これら三者を固定する。そして、支持体に絡 み付けて結ぶことにより、本考案の支持体を用いた簡易ネクタイが得られる。 図１０は本考案の支持体を用いた簡易ネクタイ全体の図である。これを使用す るとき、ループ４２をシャツの襟に入れて、襟を整理して、片手で結び目４２を 軽く握り、他の手でネクタイ本体の後方から紐３を引くだけで、前記結び目４２ を襟まで到達させる。このとき、ループ３１が全く襟に覆われる状態となって外 部から全く見えなくなり、従来のネクタイと同じに結び目のみが襟に位置する。 又、ネクタイを緩めたいときは、結び目を下方へ引くだけで、ループを頭から取 り下げることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上、本願考案によれば、ネクタイを締める操作が従来のネクタイに比べて容 易となり、結び目もきれいに仕上がる。また支持体により、ネクタイが不用意に 緩むことがなく、また外す時には容易に外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この図は、支持体のケーシングの正面図、側
面図（左右対称）及び平面図であるが。

【図２】 この図は、ケーシングの背面図及びA-A断面
図である。

【図３】 この図は、裏面シートの正面図、側面図（左
右対称）及び平面図である。

【図４】 この図は、裏面シートをケーシングに入れた
後の支持体全体の正面図、側面図（左右対称）及び平面
図である。

【図５】 この図は、第４図の支持体の背面図及びB-B
断面図である。

【図６】 この図は、支持体の後方からネクタイを締め
る状態を示す図である。

【図７】 この図は、紐を示す説明図である。

【図８】 この図は、紐を支持体に入れる状態を示す説
明図である。

【図９】 この図は、ネクタイ本体を示す説明図であ
る。

【図１０】 この図は、本考案の支持体を用いたネクタ
イの図である。

【符号の説明】

１ ケーシング １４ 保護ビーム １５ 保護シート ２ 裏面シート ２４ 中間シート ２１a 側面シート ２１b 側面シート ２２ 係合部 １３、２３ 固定孔 ３ 紐 ４ ネクタイ本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシングとこのケーシングの裏面に位
   置させる裏面シートとからなり、 該ケーシングを正面から見れば、二つの腰部が内側に凹
   むような逆三角形にすると共に、平面的に見れば弓形に
   する形状とし、前記ケーシングの下側の腰部に外方へ延
   伸する保護ブリッジを設け、該保護ブリッジが前記逆三
   角形の二つの側辺を横断することにより、紐が通過でき
   るとともに、その活動を制御できる空間を構成し、前記
   ケーシングの内側の上縁の下方に外側へ突出する肩部を
   設け、前記上縁の両端部にそれぞれ内側へ曲がる保護シ
   ートを形成し、前記裏面シートの形状を正面から見れば、
   十字状に形成し、この十字状の縦部分を成す中間シート
   と、前記十字状の横部分であって前記中間シートの上部
   の両側部にそれぞれ上方へ曲がる側面シートとを形成
   し、前記中間シートの上方には前記ケーシングに係合す
   る係合部を設けると共に下方に固定孔を形成し、前記裏
   面シートを前記ケーシングの内側に係合した後、かしめ
   釘で前記ケーシングを固定することにより、結び目用支
   持体を構成することを特徴とする簡易ネクタイの結び目
   用支持体。