JP3044677U - ネクタイの結び目形成具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネクタイに簡単に結び目を作ることができる
手段を得ること。 【解決手段】 首に掛け、胸元に一対の垂れ下がり部４
ａ、４ｂを形成したネクタイを喉元で交差させて首を一
巻きするリング部を形成し、このリング部に上側の垂れ
下がり部４ａ、４ｂを、下方から上方に潜らせて下側の
垂れ下がり部４ａ、４ｂの上側に重ね合わせた状態で、
下側の垂れ下がり部４ａ、４ｂの上端に表面側から嵌ま
り、下側の垂れ下がり部４ａ、４ｂの上端を細幅に形成
する、表面側が湾曲する形状の保形部１と、この保形部
１の両側に形成された、上側の垂れ下がり部４ａ、４ｂ
の上端の両側縁を挟持するクリップ部２、２とからなる
ネクタイの結び目形成具を提供する。上下につなぎ留め
た各垂れ下がり部４ａ、４ｂの上端それぞれにくびれ部
分が形成されるので、ネクタイに結び目を簡単に作るこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ネクタイに簡単に結び目を作ることができる結び目形成具に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

ネクタイの結び方としては幾通りかの方法が知られているが、いずれの結び方 においても、ネクタイを首に掛け、喉元に一対の垂れ下がり部を形成し、各垂れ 下がり部を喉元で交差させて首を一巻きするリング部を形成したのち、各垂れ下 がり部を結び合わせて前後に重ねた状態で保持するには、それぞれの垂れ下がり 部をさらに交差させたりリング部に潜らせたりしなければならない。

【０００３】 このような結び方では、当然ながら手間と時間がかかるので、特に出勤前など 時間の限られた状況で着用することが多い現状では、手先の不器用な人でなくて も煩わしいという問題があった。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、ネクタイに簡単に結び目を作ることができる手段 を得ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

こうした課題を解決するため、この考案では、首に掛け、胸元に一対の垂れ下 がり部を形成したネクタイを喉元で交差させて首を一巻きするリング部を形成し 、このリング部に上側の垂れ下がり部を、下方から上方に潜らせて下側の垂れ下 がり部の上側に重ね合わせた状態で、下側の垂れ下がり部の上端に表面側から嵌 まり、下側の垂れ下がり部の上端を細幅に形成する、表面側が湾曲する形状の保 形部と、この保形部の両側に形成された、上側の垂れ下がり部の上端の両側縁を 挟持するクリップ部とからなるネクタイの結び目形成具を提供したのである。

【０００６】 この結び目形成具は、前記保形部が、下側の垂れ下がり部の上端をその両側か らつまんだ状態で保持し、この下側の垂れ下がり部の上方で、前記クリップ部が 、上側の垂れ下がり部を、その上端の両側縁それぞれを内側に折り返した状態で 挟持するので、各垂れ下がり部が前後に連なってつなぎ留められ、ネクタイの上 端にくびれた部分が形成される。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１に示すネクタイの結び目形成具Ａは、帯状部材を屈曲して、ネクタイの保 形部１と、この保形部１の左右に位置する一対のクリップ部２、２とを設けた構 成とされている。

【０００８】 保形部１は、前記帯状部材の両端部を前方から後方に湾曲して形成されており 、その後部には、前記両端部それぞれを前方に折り返して形成した切欠部３が設 けられている。

【０００９】 各クリップ部２、２は、前記折り返した帯状部材の両端部それぞれを、保形部 １の外面に沿って前方に突き出した構成とされており、保形部１の内側へ付勢す るばね力が付与されている。各クリップ部２、２の先端部は、それぞれ左右にわ ずかに開いた形状をしている。

【００１０】 この結び目形成具Ａを使用するには、図２に示すように、ネクタイＴを首に掛 け、喉元に一対の垂れ下がり部４ａ、４ｂを形成し、各垂れ下がり部４ａ、４ｂ を喉元で交差させて首を一巻きするリング部５を形成したのち、このリング部５ に上側の垂れ下がり部４ｂを下方から上方に潜らせて、下側の垂れ下がり部４ａ の上側に重ね合わせる。そして、下側の垂れ下がり部４ａの上端に、結び目形成 具Ａの保形部１を、前記切欠部３を介して表面側から嵌め入れる。これにより、 下側の垂れ下がり部４ａの上端が細幅に形成され、その両側からつまんだ状態で 保持される。

【００１１】 次いで、図３に示すように、上側の垂れ下がり部４ｂの上端の両側縁それぞれ を内側に折り返し、これらの両側縁を前記クリップ部２、２により挟持して、下 側の垂れ下がり部４ａの上方に固定する。

【００１２】 この結果、図４および図５に示すように、各垂れ下がり部４ａ、４ｂが上下に 連なってつなぎ留められ、ネクタイＴの上端にくびれた部分が形成されるので、 簡単に結び目を形成することができる。

【００１３】 この考案に係るネクタイＴの結び目形成具Ｂは、図６（ａ）および図６（ｂ） に示すような構成とすることもできる。

【００１４】 この結び目形成具Ｂは、保形部６が、前壁６ａと、この前壁６ａの両側部を内 向きに屈曲して形成した一対の側壁６ｂ、６ｂとからなり、各側壁６ｂ、６ｂの 後端部間には、前壁６ａの横幅よりも狭い間隔の切欠部７が形成されている。ク リップ部８、８は、前記各側壁６ｂ、６ｂの後部にそれぞれ軸支された一対の爪 片９、９からなり、それぞれ側壁６ｂ、６ｂの外面に沿って前方に突き出し、前 記軸支部分に設けられたスプリング１０、１０により、内向きに作用するばね力 が付与されている。

【００１５】 この結び目形成具Ｂは、前述の実施例と同様に、ネクタイに形成したリング部 ５に、上側の垂れ下がり部４ａ、４ｂを下方から上方に潜らせて、下側の垂れ下 がり部４ａ、４ｂの上側に重ね合わせたのち、下側の垂れ下がり部４ａ、４ｂの 上端に、前記保形部６を、切欠部７を介して表面側から嵌め入れる。そして、上 側の垂れ下がり部４ａ、４ｂの上端の両側縁それぞれを、前記クリップ部８、８ の爪片９、９により挟持することにより、ネクタイの上端にくびれた部分が形成 され、結び目を形成することができるのである。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案に係る結び目形成具は、上下につなぎ合わせた ネクタイの垂れ下がり部それぞれにくびれ部分を形成することができるので、ネ クタイに結び目を簡単に形成することができる。したがって、忙しいときでも、 手間や時間をかけずに簡単にネクタイを着用することができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るネクタイの結び目形成具の一実
施例を示す斜視図

【図２】ネクタイの下方の垂れ下がり部への取付状態を
示す同上の使用説明図

【図３】ネクタイの上方の垂れ下がり部への取付状態を
示す同上の使用説明図

【図４】同上の使用状態を示す断面図

【図５】同上の使用状態を示す斜視図

【図６】（ａ）は、この考案に係るネクタイの結び目形
成具の他の実施例を示す斜視図、（ｂ）は、同平面図

【符号の説明】

１ 保形部 ２ クリップ部 ３ 切欠部 ４ａ ネクタイの下方の垂れ下がり部 ４ｂ ネクタイの上方の垂れ下がり部 ５ リング部 ６ 保形部 ６ａ 前壁 ６ｂ 側壁 ７ 切欠部 ８ クリップ部 ９ 爪片 １０ スプリング Ａ、Ｂ ネクタイの結び目形成具 Ｔ ネクタイ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 首に掛け、胸元に一対の垂れ下がり部を
   形成したネクタイを喉元で交差させて首を一巻きするリ
   ング部を形成し、このリング部に上側の垂れ下がり部
   を、下方から上方に潜らせて下側の垂れ下がり部の上側
   に重ね合わせた状態で、下側の垂れ下がり部の上端に表
   面側から嵌まり、下側の垂れ下がり部の上端を細幅に形
   成する、表面側が湾曲する形状の保形部と、この保形部
   の両側に形成された、上側の垂れ下がり部の上端の両側
   縁を挟持するクリップ部とからなるネクタイの結び目形
   成具。