JP3772279B2 - 二部式帯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、和装用の帯に関するものであり、詳細には、装着を簡易化することを目的として、略ベルト状とした胴部と、お太鼓結び状として予めに形成されている飾り部とに分離する構成とした二部式帯に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、この種の二部式帯の構成の例としては、例えば特開平3―82806号公報に示されるものがあり、この二部式帯においては、ベルト状に形成した胴部を面着ファスナなどで身体に止着し、しかる後に、お太鼓結びなど適宜な形状として予めに形成された別体の飾り部をクリップ状の係止具で前記胴部の適宜位置に係着することで、最も困難とされる結び部分の形成を不要として、装着を簡易化するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の二部式帯においては、確かに身体への装着は簡易化するものとなるが、この種の和装用の帯においては、単に身体への装着が完了したのみでは、着付の全てが終了したとは成らないものであり、以後の補助具などにより形状を整える作業のほうが、美しい着付を行うためには寧ろ重要な要素となる。
【0004】
従って、単に装着作業の簡素化のみを目的とする従来の二部式帯では、和装を着る機会の少ない一般の使用者にとっては、依然として美しい仕上がりを得るための装着作業は、依然として難しく実施困難であると言う問題点を生じ、この点の解決が課題とされるものとなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、止着手段が設けられて略ベルト状として身体に止着可能とされた胴部と、お太鼓結び状に形成され前記胴部の所定位置に係着手段により着脱自在とされる飾り部とから成る二部式帯において、前記飾り部は、それぞれが適宜長に切断され、一方の切断側の端部と他の一方の幅側の端部とが略一致するように直交させて縫着された2本の帯部材と、樹脂の板状部材の上端側を直角に折曲げることで略逆L字状に形成された帯枕位置決め部材とから成り、前記帯枕位置決め部材は前記一方の帯部材により腕部を形成するときの幅方向への折返しおよび縫製により、前記他の一方の帯部材の折返しおよび縫製により形成されるお太鼓部内の所定位置に保持されていることを特徴とする二部式帯を提供することで課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る二部式帯であり、この二部式帯1は略ベルト状として形成され、例えば面着ファスナなどの止着手段21が設けられていて、巻付けることで身体に止着可能とされた胴部2と、お太鼓結び状に形成され前記胴部2の所定位置に面着ファスナなどの係着手段34により着脱自在とされる飾り部3とから成るものである点は従来例のものと同様である。
【0007】
ここで、本発明では前記飾り部3を2本の帯部材31、32と、帯枕位置決め部材33とで構成するものであり、一方の帯部材31と、他の一方の帯部材31とで基本的な形状が形成される飾り部3の適正な位置に帯枕位置決め部材材33を配置することで、身体への止着の後に行われる形状を整える作業を容易とするものである。
【0008】
以下に、前記飾り部3の構成について更に詳細に説明を行う。図2は、本発明に係る飾り部3を展開状態で示すものであり、前記一方の帯部材31と、他の一方の帯部材32とは、例えば既製の和装用の帯、あるいは、帯用の素材布などを切断することで得られるものであり、それぞれが後に説明する目的に対応する適宜な長さとされている。
【0009】
そして、図示のように、一方の帯部材31の一方の切断側の端部と、他の一方の帯部材32の幅側の端部とを略一致させて両者31、32は直交する状態として縫製が行われる。尚、このときに他の一方の帯部材32は、結びによりお太鼓部を形成したときと類似する形状とするために、折畳みを行い縫製が行われる部分の幅を略半分程度に狭めておく。
【0010】
続いて、前記一方の帯部材31は折り線Xで谷折りが行われ、即ち、幅を半分とするように折返しが行われるが、この折返しに先立って、前記帯枕位置決め部材33を、枕保持部33aが他の一方の帯部材32側となり、且つ、この他の一方の帯部材32と中心を一致させて配置しておき、上記した折返しによる取付部31aの形成に伴い一方の帯部材31の間に挟持させる。
【0011】
図3は、前記帯枕位置決め部材33を示すものであり、この帯枕位置決め部材33は、例えばアクリル板など樹脂の板状部材で形成されるものであり、上端側の適宜寸法を直角に折曲げて略棚状に枕保持部33aを形成することで、上下方向に沿う板厚面が略逆L字状とされている。
【0012】
前記一方の帯部材31の折返しが行われた後には、図2中に*印で示すように枕保持部33aの両側で縫製が行われて位置が固定される。そして、図2中に折り線Yで示す帯部材31の折返しで腕部31b(手部とも称される)が形成され、折り線Zで示す他の一方の帯部材32の折返しで、お太鼓部32aおよび垂れ部32bが形成され、適宜の位置での縫製が行われて飾り部3が完成するものとなる。
【0013】
図4は、上記のようにして形成された飾り部3を示すものであり、折返しが行われた前記取付部31aの間には帯枕位置決め部材33が挟持され、この帯枕位置決め部材33の枕保持部33aは、前記他の一方の帯部材32の折返しで形成されたお太鼓部32a内の所定位置に位置するものとなる。尚、前記飾り部3の取付部31aの外面側には、面着ファスナなどの係着手段34が設けられ、胴部2との着脱を自在としているものであることは、前にも説明した通り(図1参照)である。
【0014】
次いで、上記の構成とした本発明の二部式帯1の作用および効果について説明を行う。先ず、第一には、ベルト状の胴部2と、予めに所定の形状が形成されている飾り部3とに分割が行われたことで、例え帯の結び方を全く知らない使用者であっても、極めて容易に身体への装着を可能とする。
【0015】
そして、身体への装着後に形状を整えるときには、お太鼓部32a内の所定位置に枕保持部33aが設けられているので、帯枕4(図4参照)は前記枕保持部33aにより正しい位置に設定されるものとなり、前記お太鼓部32aには適正な形状が与えられるものとなる。
【0016】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、飾り部は、それぞれが適宜長に切断され、一方の切断側の端部と他の一方の幅側の端部とが略一致するように直交させて縫着された2本の帯部材と、樹脂の板状部材の上端側を直角に折曲げることで略逆L字状に形成された帯枕位置決め部材とから成り、前記帯枕位置決め部材は前記一方の帯部材により腕部を形成するときの幅方向への折返しおよび縫製により、前記他の一方の帯部材の折返しおよび縫製により形成されるお太鼓部内の所定位置に保持されている二部式帯としたことで、身体への装着を容易とするばかりでなく、その後の帯枕による形状を整える段階においても、前記帯枕位置決め部材により帯枕を適正な位置に配置して、美しい仕上がりを得られるものとし、もって、万人が美しい着付ができるものとして実用性と商品性の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る二部式帯の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 同じく本発明に係る二部式帯の飾り部を展開した状態で示す平面図である。
【図3】 同じく本発明に係る二部式帯の要部である帯枕位置決め部材を示す斜視図である。
【図4】 同じく本発明に係る二部式帯の飾り部の形成された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1……二部式帯
2……胴部
21……止着手段
3……飾り部
31……一方の帯部材
31a……取付部
31b……腕部
32……他の一方の帯部材
32a……お太鼓部
32b……垂れ部
33……帯枕位置決め部材
33a……枕保持部
34……係着手段
4……帯枕
X、Y、Z……折り線
Claims (1)
- 止着手段が設けられて略ベルト状として身体に止着可能とされた胴部と、お太鼓結び状に形成され前記胴部の所定位置に係着手段により着脱自在とされる飾り部とから成る二部式帯において、前記飾り部は、それぞれが適宜長に切断され、一方の切断側の端部と他の一方の幅側の端部とが略一致するように直交させて縫着された2本の帯部材と、樹脂の板状部材の上端側を直角に折曲げることで略逆L字状に形成された帯枕位置決め部材とから成り、前記帯枕位置決め部材は前記一方の帯部材により腕部を形成するときの幅方向への折返しおよび縫製により、前記他の一方の帯部材の折返しおよび縫製により形成されるお太鼓部内の所定位置に保持されていることを特徴とする二部式帯。
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JP19077296A JP3772279B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 二部式帯 |
Publications (2)
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JPH1037017A JPH1037017A (ja) | 1998-02-10 |
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JP19077296A Expired - Fee Related JP3772279B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 二部式帯 |
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JP (1) | JP3772279B2 (ja) |
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1996
- 1996-07-19 JP JP19077296A patent/JP3772279B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1037017A (ja) | 1998-02-10 |
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