JP3175927U - 半衿用衿芯 - Google Patents
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Abstract
【課題】縫い付け作業をすることなく容易に半衿を装着することができる半衿用衿芯を提供する。
【解決手段】一側長辺部を凹状湾曲形状部1に形成した第一帯状衿芯部2と凸状湾曲形状部3を一側長辺部に形成した第二帯状衿芯部4とから成る。この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを凹状湾曲形状部1と凸状湾曲形状部3とを対向させて並設した状態で連結部5を架設状態に付設して連結して、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部の折り返し部6に沿って折り畳み重合自在に構成する。また、半衿7上に重合載置して、半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を夫々内方に折り畳み、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を接着してこの半衿を重合装着し得るように構成した半衿用衿芯。
【選択図】図5
【解決手段】一側長辺部を凹状湾曲形状部1に形成した第一帯状衿芯部2と凸状湾曲形状部3を一側長辺部に形成した第二帯状衿芯部4とから成る。この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを凹状湾曲形状部1と凸状湾曲形状部3とを対向させて並設した状態で連結部5を架設状態に付設して連結して、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部の折り返し部6に沿って折り畳み重合自在に構成する。また、半衿7上に重合載置して、半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を夫々内方に折り畳み、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を接着してこの半衿を重合装着し得るように構成した半衿用衿芯。
【選択図】図5
Description
本考案は、襦袢の衿に被せて装着する半衿の衿芯に関するものである。
従来、半衿は、襦袢の衿の汚れを防止するためのカバーとしての役割のものであったが、この半衿を装着する位置が顔に近く、相手から良く見られるところに位置することより、最近は、この半衿をおしゃれとしての要素が強い装飾品として装着する人が増えてきている。
一般的には、半衿は帯状の布生地で形成されており、襦袢の衿に装着する際は、針と糸とを用いて縫い付けて装着するのが一般的である。
また、この半衿を襦袢の衿に装着する際、衿芯を用いる場合と、衿芯を用いない場合の二通りの装着方法があるが、衿芯を用いた方が装着した半衿が崩れにくく、また、衿元をスッキリ見せる効果もあるので、半衿を装着する際は、この衿芯を用いることが多い。
この衿芯を用いて半衿を襦袢に装着する場合、先ず、衿芯を襦袢の衿に縫い付け、この衿芯を縫い付けた襦袢の衿に半衿を縫い付けるか、若しくは、衿芯に半衿を縫い付け、この衿芯に縫い付けた半衿を襦袢に縫い付けて装着していたが、この針と糸とを用いての縫い付け作業は、普段、あまり裁縫を行わず、裁縫が不得意な人にとっては非常に厄介な作業であった。
また、半衿を襦袢の衿に装着する際、半衿を二つ折りにして襦袢の衿に被せるようにして装着するが、衿芯に装着した半衿は、衿芯の素材が硬く、二つ折りにしても折り畳み状態が保持され難く、直ぐに開いてしまうため、衿芯を襦袢の衿に装着する際、或いは衿芯を装着した半衿を襦袢の衿に挿尺する際は、衿芯若しくは半衿を襦袢の衿に押さえつけながら縫い付けなければならず、裁縫が得意な人でも、この衿芯を用いた半衿を装着する場合は、非常に厄介な作業であった。
このため、少しでも半衿の装着作業(縫い付け作業)が楽になるよう、予め半衿を衿芯に縫い付けた状態で市販されるものが増えてきている。
上記のような半衿を用いることで、確かに、縫い付け作業は半減するが、二つ折りにした際に折り畳み状態が保持されない問題点の改善は見られず、また、このような予め衿芯を縫い付けた半衿は、新たに購入する場合は良いが、従来から持っている半衿を使用したい人にとっては、何の改善策にもなっておらず、結局、従来の生地のみの半衿を持っている人も、面倒な縫い付け作業を敬遠して、従来の半衿を使わず、無駄にしているケースが多く見受けられるようになった。
本考案は、このような問題を解決し、裁縫が不得意な人でも縫い付け作業をすることなく極めて容易に半衿を衿芯に装着することができ、しかも、この衿芯を装着した半衿を襦袢に装着するために二つ折りにする際、容易に折り畳め、更に、この折り畳んだ状態を保持し装着作業が容易にできる画期的な半衿用衿芯を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
一側長辺部を凹状湾曲形状部1に形成した第一帯状衿芯部2と、前記凹状湾曲形状部1と係合するように対向させることができる凸状湾曲形状部3を一側長辺部に形成した第二帯状衿芯部4とから成り、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とは、前記凹状湾曲形状部1と前記凸状湾曲形状部3とを係合するように対向させて並設した状態で、連結部5を架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部を折り返し部6として、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とを折り畳み重合自在に構成し、半衿7上に重合載置して、前記半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を夫々内方に折り畳み、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を接着して、この半衿7を重合装着し得るように構成したことを特徴とする半衿用衿芯に係るものである。
また、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とを襦袢9の衿10の厚みに対応した対向間隔を置いて並設し、この対向間隔を保持するように前記連結部5を前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とに架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4との前記折り返し部6を前記対向間隔を有する有幅折り返し部6とし、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4との間に前記襦袢9の衿10を挟んで折り畳み重合し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の半衿用衿芯に係るものである。
また、前記第一帯状衿芯部2及び前記第二帯状衿芯部4に両面テープ11を付設した構成、若しくは前記第一帯状衿芯部2及び前記第二帯状衿芯部4に付設する両面テープ11を備えた構成とし、この両面テープ11で前記内方に折り畳んだ半衿7の各長辺部側の前記畳み辺部8を前記第一帯状衿芯部2及び前記第二帯状衿芯部4に接着するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の半衿用衿芯に係るものである。
また、前記第一帯状衿芯部2及び前記第二帯状衿芯部4は、前記半衿7を重合装着した際にこの半衿7の衿形状を保形可能な硬さを有する芯材で構成し、これら第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを連結する前記連結部5は、布生地で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半衿用衿芯に係るものである。
また、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4との長手方向中央部に位置する前記連結部5に、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との長手方向中心を示す目印12を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半衿用衿芯に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、半衿を衿芯に装着する際に縫い付け作業を必要としないので、裁縫が不得意な人でも極めて容易に半衿を衿芯に装着することができる画期的な半衿用衿芯となる。
しかも、本考案は、第一帯状芯部と第二帯状芯部とを折り畳み重合自在に構成したので、襦袢の衿に装着する際の二つ折り状態を容易に実現でき、しかも、この二つ折り状態が広がらずに保持されるので、装着の際、この二つ折りにした半衿が広がらないように一々押さえつける必要がなく、装着時の作業性が優れた半衿を形成することができる画期的な半衿用衿芯となる。
また更に、本考案は、半衿を装着した襦袢を着用した際に、首周りの半衿の形状が綺麗な湾曲形状を呈し、しかも、この湾曲した首周りにほとんど半衿の皺が寄らず、極めて体裁の良い半衿を形成することができる画期的な半衿用衿芯となる。
また、請求項2記載の考案においては、一層簡易な構成で、襦袢の衿に二つ折り状態で被せた半衿の広がりを押さえ、容易に装着作業を行えることができる。
しかも、襦袢の衿に被せた二つ折り状態の半衿が広がらないので、従来のように、この広がりを押さえるためにしっかりと半衿と襦袢の衿とを縫着しなくてもよいので、例えば、簡易な両面テープで止着して装着することが可能となり、より一層容易に襦袢に半衿を装着することができる画期的な半衿用衿芯となる。
また、請求項3記載の考案においては、より一層容易に半衿を衿芯に装着することができる実用性に優れた半衿用衿芯となる。
また、請求項4記載の考案においては、半衿を装着した襦袢を着用した際に、一層、半衿に皺が寄り難く、また、衿形状もきれいな湾曲形状を呈し、一層体裁の良い半衿を形成することができる実用性に優れた半衿用衿芯となる。
また、請求項5記載の考案においては、容易に襦袢の衿に半衿を装着することができる実用性に優れた半衿用衿芯となる。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを、夫々の一側長辺部となる凹状湾曲形状部1と凸状湾曲形状部3とが係合するように対向させて並設した状態で、連結部5を架設状態に付設し連結した衿芯13を、広げた状態の半衿7上に、この半衿7に対して略中央に位置するように重合載置し、この載置した衿芯13からはみ出している半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を内方に折り畳んで、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を衿芯13に接着するだけの極めて容易な作業で半衿7を衿芯13に重合装着することができる。
この半衿7の畳み辺部8の衿芯13への接着に際して、例えば、第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4に両面テープ11を付設した構成、若しくは第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4に付設する両面テープ11を備えた構成とし、この両面テープ11で内方に折り畳んだ半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4に接着して止着するように構成すれば、極めて容易に半衿7を衿芯13に重合装着することができることとなる。
このように、本考案は、従来の針と糸とを用いて半衿7を衿芯13に縫い付ける作業を行わずに半衿7と衿芯13とを重合装着することができるので、裁縫が不得意な人でも容易に半衿7を衿芯13に装着することができる実用性に優れた画期的な半衿用衿芯となる。
しかも、本考案は、衿芯13を構成する第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とが分離状態にあり、この分離状態の第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを、夫々の一側長辺部となる凹状湾曲形状部1と凸状湾曲形状部3とを係合するように対向させて並設した状態で連結部5を架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部を折り返し部6として、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを折り畳み重合自在に構成したので、半衿7を衿芯13に重合装着した状態においても、この折り返し部6に沿って半衿7を容易に二つ折り状態にでき、しかも、この二つ折りにした半衿7の折曲部が広がろうとせずにこの二つ折り状態を保持するので、襦袢9の衿10に装着する際に半衿7がズレないように襦袢9の衿10にしっかりと縫着しなくてもよいので、例えば、仮縫い程度の簡易な縫い付けや、或いは、例えば、両面テープで接着して止着するという簡易な作業で半衿7を襦袢9の衿10に極めて容易に装着することができる実用性に優れた画期的な半衿用衿芯となる。
また更に、本考案は、第一帯状衿芯部2の一側長辺部を凹状湾曲形状に形成してこれを凹状湾曲形状部1とし、第二帯状衿芯部4の一側長辺部を凸状湾曲形状に形成してこれを凸状湾曲形状部3とし、これらを対向させて、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との湾曲状の境界部を折り返し部6としたので、この折り返し部6に沿って衿芯13を二つ折りにした状態で襦袢9の衿10に装着した湾曲形状にした際に、外側に配置される第一帯状衿芯部2の凹状湾曲形状部1と対向する他側長辺部と、内側に配置される第二帯状衿芯部4の凸状湾曲形状部3と対向する他側長辺部とに生じる内輪差による皺が生じず、襦袢9の衿10に装着した際に、首周りに位置する半衿7の形状が綺麗な湾曲形状を呈し、しかも、この湾曲した首周りに位置する半衿7にほとんど皺が寄らず見た目にもよく、極めて体裁の良い半衿7の装着状態を実現できる画期的な半衿用衿芯となる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、一側長辺部を凹状湾曲形状部1に形成した第一帯状衿芯部2と、前記凹状湾曲形状部1と係合するように対向させることができる凸状湾曲形状部3を一側長辺部に形成した第二帯状衿芯部4とから成り、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とは、前記凹状湾曲形状部1と前記凸状湾曲形状部3とを係合するように対向させて並設した状態で、連結部5を架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部を折り返し部6として、前記第一帯状衿芯部2と前記第二帯状衿芯部4とを折り畳み重合自在に構成し、半衿7上に重合載置して、前記半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を夫々内方に折り畳み、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を接着して、この半衿7を重合装着し得るように構成した半衿用衿芯である。
具体的には、第一帯状衿芯部2は、図1に示すように、一側長辺部に凹状湾曲形状部1を設けてこの一側長辺部を凹状湾曲形状に形成し、他側長辺部は水平方向に一直線となる形状に形成して長さ方向中央部が端部側に比べて幅狭な形成となる帯状に形成した構成としている。
より詳細には、本実施例では、第一帯状衿芯部2の寸法を長さ約120cm、両端部幅約7.5cm程度、中央部約5cmに設定している。
また、第二帯状衿芯部4は、図1に示すように、一側長辺部に凸状湾曲形状部3を設けてこの一側長辺部を凸状湾曲形状に形成し、他側長辺部は水平方向に一直線となる形状に形成して長さ方向中央部が端部側に比べて幅広な形成となる帯状に形成した構成としている。
より詳細には、本実施例では、第二帯状衿芯部4の寸法を長さ約120cm、両端部幅約3cm程度、中央部約5.5cmに設定している。
また更に、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とは、夫々の湾曲形状に形成した一側長辺部同士を突き合わせ係合すると方形状の帯状となるように構成している。
即ち、第一帯状衿芯部2の凹状湾曲形状部1の湾曲形状と、第二帯状衿芯部4の凸状湾曲形状部3の湾曲形状とは、合致する湾曲形状に形成している。
また、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とに架設状態に付設してこの第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを連結する連結部5は、折曲自在な構成とし、具体的には、第一帯状衿芯部2(第二帯状衿芯部4)と略同等の長さ(約120cm)を有し幅約2.5cmの帯状に形成した布生地を採用した構成としている。
尚、連結部5は、上記の構成に限らず、上記と同様の作用効果を発揮する構成であれば適宜採用するものとし、例えば、第一帯状衿芯部2(第二帯状衿芯部4)よりも短い長さに設定した複数の連結部5を、間隔を設けて並設状態に付設する構成としても良い。
本実施例の衿芯13は、このように構成した第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを、夫々の一側長辺部同士、即ち凹状湾曲形状部1と凸状湾曲形状部3とを対向させて並設した状態で連結部5を架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部を折り返し部6として、第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを折り畳み重合自在に設けた構成としている。
即ち、折り返し部6は、凹状湾曲形状部1、凸状湾曲形状部3に沿った湾曲形状に形成されることとなり、この湾曲形状に形成した折り返し部6に沿って第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを折り畳むことで、衿芯13の折り畳み形状が襦袢9の衿10に装着する形状となった際に寄り皺が生じない綺麗な湾曲形状となるように構成している。
より具体的には、第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とを襦袢9の衿10の厚みに対応した一定の対向間隔(具体的には、3〜5mm程度の間隔、本実施例では4mmに設定)を置いて並設し、この対向間隔を保持するように連結部5を第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とに架設状態に付設し、この付設した連結部5を糸で縫い付けて連結した構成とし、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との襦袢9の衿10の厚みに対応した対向間隔を有する境界部を有幅折り返し部6とし、この有幅折り返し部6を襦袢9の衿10の端縁に被せるようにして第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とで襦袢9の衿10を挟み込んで折り畳み重合し得るように構成している。
尚、本実施例では、上述のように連結部5は、第一帯状衿芯部2、第二帯状衿芯部4夫々に糸で縫い付けた構成としているが、接着剤や粘着テープで接着する構成としても良く、また、第一帯状衿芯部2(第二帯状衿芯部4)を接着芯材で構成して、連結部5を第一帯状衿芯部2(開閉作業部4)に加熱、押圧して接着するように構成しても良い。
また、本実施例の衿芯13は、この衿芯13に半衿7を装着する際、従来のように針と糸とを用いて縫い付けて装着するのではなく、両面テープ11を用いて接着して装着する方法を採用しており、具体的には、図2に示すように、第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4の夫々の水平方向に一直線となる形状に形成した他側長辺部の端縁に沿って両面テープ11を付設した構成とし、この両面テープ11で内方に折り畳んだ半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4に接着して止着する構成としている。
尚、本実施例では、予め衿芯13(第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4)に両面テープ11を付設した構成としているが、購入者(使用者)が使用時に自分で両面テープ11を衿芯13に貼設するように構成しても良く、その場合は、第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4に貼設する両面テープ11を備えた構成とすれば良い。
また、半衿7の畳み辺部8を衿芯13に接着する方法としては、上述した両面テープ11を用いた方法に限らず、例えば、第一帯状衿芯部2(第二帯状衿芯部4)を接着芯材で構成して、加熱、押圧して接着するように構成しても良い。
また、本実施例では、図10に示すように、第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との長手方向中央部に位置する連結部5に、この第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との長手方向中心を示す目印12を設けて、容易に襦袢9の衿10に半衿7を装着することができるように構成している。
即ち、衿芯13に装着した半衿7を襦袢9の衿10に装着する際、この目印12と襦袢9の背縫い14とを合わせることで半衿7を襦袢9の衿10に対して中央に配設することができ、更に、目印12の第一帯状衿芯部2側の端部と襦袢9の衿10の端縁を合わせることで前後方向(上下方向)の位置決めが容易にできるように構成している。
本実施例は上述のように構成したので、従来の針と糸とを用いて半衿7を衿芯13に縫い付ける作業を行わずに半衿7と衿芯13とを重合装着することができる。
即ち、半衿7を衿芯13に重合装着する際は、先ず、図5に示すように、衿芯13を、表面を下側にして広げた状態の半衿7上、言い換えると、広げた半衿7の裏面上にこの半衿7に対して略中央に位置するように重合載置する。この際、衿芯13は、連結部5を付設した側が上側となるように載置する。
次いで、図6に示すように、この載置した衿芯13からはみ出している半衿7の各長辺部側の畳み辺部8を、第一帯状衿芯部2及び第二帯状衿芯部4の水平方向に一直線となる形状に形成した他側長辺部に沿って内方に折り畳んで、この内方に折り畳んだ畳み辺部8を衿芯13に付設した両面テープ11に接着して半衿7を衿芯13に装着する作業は終了となる。
また、この衿芯13に装着した半衿7を襦袢9の衿10に装着する際は、図12に示すように、連結部5を付設した側を上にして広げた衿芯13上に襦袢9の衿10を載置し、襦袢9の背縫い14と衿芯13の連結部5に設けた目印12とを一直線上に位置するように合わせると共に、目印12の第一帯状衿芯部2側の端部と襦袢9の衿10の端縁を合わせる。
これによって、襦袢9の衿10に対して半衿7を容易に位置決めすることができる。
このように、本実施例の衿芯13を用いることで極めて容易な手順で簡単に半衿7を衿芯13に重合装着することができ、しかも、半衿7と衿芯13とを縫い付けて装着しないので、裁縫が不得意な人でも簡単に装着することができ、更に、半衿7を襦袢9の衿10に装着する際も容易に位置決めができる実用性に優れた画期的な半衿の衿芯となる。
しかも、本実施例は、衿芯13を構成する第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4とが分離状態にあり、この分離状態の第一帯状衿芯部2と第二帯状衿芯部4との境界部を襦袢9の衿10の厚みに対応した幅を有する有幅折り返し部6に構成したので、この有幅折り返し部6によって衿芯13に装着した半衿7を二つ折りにした際に、この有幅折り返し部6がV字状ではなくU字状となるので、この二つ折り状態の半衿7の開口部側が広がらずにこの二つ折り状態が保持されるので、襦袢9の衿10に半衿7を装着する際にこの半衿7の広がりを押さえながら装着作業(止着作業)をしなくても良いので装着作業が容易になる。
また、従来はこの襦袢9の衿10に装着した半衿7の広がりを押さえるためにしっかりと半衿7と襦袢9の衿10とを縫着していたが、半衿7が広がらないことで上記のようにしっかりと縫着しなくても良くなり、従って、半衿7を襦袢9の衿10に装着(止着)する手段を、仮縫い程度の大雑把な縫着や、両面テープで止着する簡易な止着手段でも半衿7が襦袢9の衿10に対して位置ずれすることなく装着状態を保持することができ、より一層容易に襦袢9の衿10に半衿7を装着することができる画期的な半衿用衿芯となる。
また更に、第一帯状衿芯部2の一側長辺部を凹状湾曲形状に、第二帯状衿芯部4の一側長辺部を凸状湾曲形状に形成したので、有幅折り返し部6が湾曲形状となり、この湾曲形状の有幅折り返し部6に沿って衿芯13を二つ折りに折り畳んだ際に、衿芯13(半衿7)の形状が図7に示すように綺麗な湾曲形状を呈し、このように衿芯13(半衿7)が湾曲形状となることで、襦袢9の衿10に装着した際の半衿7の形状が崩れず、更に首周りにほとんど皺が寄らず見た目にも良い極めて体裁の良い半衿7の装着状態を実現できる画期的な半衿用衿芯となる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 凹状湾曲形状部
2 第一帯状衿芯部
3 凸状湾曲形状部
4 第二帯状衿芯部
5 連結部
6 折り返し部,有幅折り返し部
7 半衿
8 畳み辺部
9 襦袢
10 衿
11 両面テープ
12 目印
2 第一帯状衿芯部
3 凸状湾曲形状部
4 第二帯状衿芯部
5 連結部
6 折り返し部,有幅折り返し部
7 半衿
8 畳み辺部
9 襦袢
10 衿
11 両面テープ
12 目印
Claims (5)
- 一側長辺部を凹状湾曲形状部に形成した第一帯状衿芯部と、前記凹状湾曲形状部と係合するように対向させることができる凸状湾曲形状部を一側長辺部に形成した第二帯状衿芯部とから成り、前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部とは、前記凹状湾曲形状部と前記凸状湾曲形状部とを係合するように対向させて並設した状態で、連結部を架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部と第二帯状衿芯部との境界部を折り返し部として、前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部とを折り畳み重合自在に構成し、半衿上に重合載置して、前記半衿の各長辺部側の畳み辺部を夫々内方に折り畳み、この内方に折り畳んだ畳み辺部を接着して、この半衿を重合装着し得るように構成したことを特徴とする半衿用衿芯。
- 前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部とを襦袢の衿の厚みに対応した対向間隔を置いて並設し、この対向間隔を保持するように前記連結部を前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部とに架設状態に付設して連結し、この第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部との前記折り返し部を前記対向間隔を有する有幅折り返し部とし、前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部との間に前記襦袢の衿を挟んで折り畳み重合し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の半衿用衿芯。
- 前記第一帯状衿芯部及び前記第二帯状衿芯部に両面テープを付設した構成、若しくは前記第一帯状衿芯部及び前記第二帯状衿芯部に付設する両面テープを備えた構成とし、この両面テープで前記内方に折り畳んだ半衿の各長辺部側の前記畳み辺部を前記第一帯状衿芯部及び前記第二帯状衿芯部に接着するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の半衿用衿芯。
- 前記第一帯状衿芯部及び前記第二帯状衿芯部は、前記半衿を重合装着した際にこの半衿の衿形状を保形可能な硬さを有する芯材で構成し、これら第一帯状衿芯部と第二帯状衿芯部とを連結する前記連結部は、布生地で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半衿用衿芯。
- 前記第一帯状衿芯部と前記第二帯状衿芯部との長手方向中央部に位置する前記連結部に、この第一帯状衿芯部と第二帯状衿芯部との長手方向中心を示す目印を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半衿用衿芯。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012001478U JP3175927U (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 半衿用衿芯 |
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JP2012001478U JP3175927U (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 半衿用衿芯 |
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JP (1) | JP3175927U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015089976A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 菊地 諒 | 半衿 |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012001478U patent/JP3175927U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015089976A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 菊地 諒 | 半衿 |
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