JP3006586U - 衣服の胴回り調節具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣服の胴回りの調節を迅速、簡単に行え、し
かもワイシャツ（フラウス等）がズボン（スカート等）
からはみ出るのを防ぐ衣服の胴回り調節具の提供。 【構成】 衣服における胴回りの帯の一部を切り欠いて
調節部を形成すると共に、左帯に透孔を設けた孔付ベル
トを、右帯に突起を設けた突起付ベルトをそれぞれ着脱
自在に連結し、該孔付ベルトの先端を右帯内に、また該
突起付ベルトの先端を左帯内に、それぞれ挿入可能に形
成したことを特徴とする衣服の胴回り調節具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ズボン、スカート等の衣服の胴回りを調節する調節具に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の衣服の胴回り調節具としては実開昭５９−２４７０９号公報に記載のよ うな、衣服の胴回りに帯紐を外側へ突設し、その帯紐の突出部より胴回り方向へ やや間隔をおいた箇所に帯紐の内側への通し孔を設け、帯紐基端の突出部を通し 孔に引き寄せて保持できるように、帯紐の先端部と胴回りの内側に互に結合し得 るベルベット式ファスナーテープを取付けた衣服の胴回り調節装置がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来例では、たるみ４を折り重ねることにより胴回りの引き絞りを行な うもので、ズボンＳの前面側方より折り重ねられたたるみ４が見え体裁を確保で きない。 また、掛止片１４とボタン１３、ベルベット式ファスナーテープ８、９をそれ ぞれ固定しなければならず構造が複雑で、胴回りの絞り作業に多大な時間と労力 を要するもので、故障の原因にもなる。 この考案は、上記のような欠点を解決しようとするもので、衣服の胴回りの調 節を迅速、簡単に行え、しかもワイシャツ（ブラウス）等がズボン（スカート） 等からはみ出るのを防ぐ衣服の胴回り調節具を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

解決するための手段として、衣服における胴回りの帯の一部を切り欠いて調整 部を形成すると共に、左帯に透孔を設けた孔付ベルトを、右帯に突起を設けた突 起付ベルトをそれぞれ着脱自在に連結し、該孔付ベルトの先端を右帯内に、また 該突起付ベルトの先端を左帯内に、それぞれ挿入可能に形成する。 さらに、突起付ベルトの裏面にスベリ止め部を設けたものである。

【０００５】

【実施例】

次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明する。 １は調節具である。 ２は衣服における胴回りの帯３の一部を切り欠いた半内弧状の調整部で帯３を 引き絞りした時のたるみを調整し、ズボン（スカート）の側部あるいは後部に一 箇所設けるものである。 ４は左帯５に一体的に縫い付けた透孔４ａ（この実施例の場合７箇所）を設け たプラスチック製の孔付ベルトである。 ６は左帯７に一体的に縫い付けた突起６ａ（この実施例の場合４箇所）を設け たプラスチック製の突起付ベルトで、上記孔付ベルト４の透孔４ａに対して着脱 自在に連結するものである。

【０００６】 この考案による調節具１によれば、引き絞りを行なう場合、まず孔付ベルト４ と突起付ベルト６との連結を外し、該孔付ベルト４の先端を右帯７内に、また該 突起付ベルト６の先端を左帯５内にそれぞれ挿入する。 つぎに、孔付ベルト４の透孔４ａに対して相対向する突起付ベルト６の突起６ ａを圧入する。 このように、孔付ベルト４と突起付ベルト６を連結することにより必要な長さ だけ引き絞ることができるものである。

【０００７】 つぎに、他の実施例を説明すると、上記実施例と同様の突起付ベルト２６の裏 面にウレタンゴム等の比較的摩擦係数の高いシート状のスベリ止め部８を貼り付 けてなるものである。 これは、スボン（スカート）の内側に入れ込む、ワイシャツ（ブラウス）のズ ボン（スカート）からのはみ出るのを防ぐものである。

【０００８】 なお、孔付ベルトの透孔の数、突起付ベルトの突起の数は、任意に設定するも のである。 また、調節寸法は約３ｃｍとする。

【０００９】

【考案の効果】

この考案の衣服の胴回り調節具によれば、各衣服の胴回りの調節が迅速、簡易 に行なうことができ、しかも構造が簡単なため故障が少なく、左右対称に絞り込 みができ、たるみも少なく体裁もよい。 さらに、ズボン（スカート）等からワイシャツ（ブラウス）等がはみ出るのを 防ぐ効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施例を示す要部の正面図。

【図２】この考案の第１実施例を示す要部の一部切断平
面図。

【図３】この考案の第１実施例の使用例を示す引き絞り
状態の平面図。

【図４】この考案の第２実施例を示す要部の平面図。

【符号の説明】

１−−−調節具 ２−−−調整部 ３−−−帯 ４−−−孔付ベルト ５−−−左帯 ６−−−突起付ベルト ７−−−右帯 ８−−−スベリ止め部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 衣服における胴回りの帯の一部を切り欠
   いて調整部を形成すると共に、左帯に透孔を設けた孔付
   ベルトを、右帯に突起を設けた突起付ベルトをそれぞれ
   着脱自在に連結し、該孔付ベルトの先端を右帯内に、ま
   た該突起付ベルトの先端を左帯内に、それぞれ挿入可能
   に形成したことを特徴とする衣服の胴回り調節具であ
   る。
2. 【請求項２】 突起付ベルトの裏面にスベリ止め部を設
   けてなる請求項１記載の衣服の胴回り調節具。