JPH07118905B2 - 永久磁石式渦電流減速装置 - Google Patents
永久磁石式渦電流減速装置Info
- Publication number
- JPH07118905B2 JPH07118905B2 JP3186825A JP18682591A JPH07118905B2 JP H07118905 B2 JPH07118905 B2 JP H07118905B2 JP 3186825 A JP3186825 A JP 3186825A JP 18682591 A JP18682591 A JP 18682591A JP H07118905 B2 JPH07118905 B2 JP H07118905B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- magnet support
- magnet
- support ring
- fixed frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は小型車両に搭載できるよ
うに径方向の寸法を短縮した、永久磁石式渦電流減速装
置に関するものである。
うに径方向の寸法を短縮した、永久磁石式渦電流減速装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】特願平２−１１２０２６号公報に係る渦
電流減速装置では、制動ドラムの内部に配設した中空の
固定枠の外周壁に、周方向等間隔に並ぶ多数の強磁性板
が結合され、固定枠の内部に可動の磁石支持環と不動の
磁石支持環が収容される。各磁石支持環に各強磁性板と
対向する永久磁石（以下、これを単に磁石という）が周
方向に極性が交互に異なるように結合される。可動の磁
石支持環を磁石の配列間隔（ピツチ）分だけ回動する
と、共通の強磁性板に対する可動と不動の磁石支持環の
磁石の極性が逆の時は、強磁性板と磁石支持環との間で
短絡的磁気回路が生じ、制動ドラムには磁界が及ばな
い。一方、共通の強磁性板に対する可動と不動の磁石支
持環の磁石の極性が同じの時は、両方の磁石の磁界が強
磁性板を通過して制動ドラムに及び、回転する制動ドラ
ムに渦電流が流れ、制動ドラムが制動トルクを受ける。
電流減速装置では、制動ドラムの内部に配設した中空の
固定枠の外周壁に、周方向等間隔に並ぶ多数の強磁性板
が結合され、固定枠の内部に可動の磁石支持環と不動の
磁石支持環が収容される。各磁石支持環に各強磁性板と
対向する永久磁石（以下、これを単に磁石という）が周
方向に極性が交互に異なるように結合される。可動の磁
石支持環を磁石の配列間隔（ピツチ）分だけ回動する
と、共通の強磁性板に対する可動と不動の磁石支持環の
磁石の極性が逆の時は、強磁性板と磁石支持環との間で
短絡的磁気回路が生じ、制動ドラムには磁界が及ばな
い。一方、共通の強磁性板に対する可動と不動の磁石支
持環の磁石の極性が同じの時は、両方の磁石の磁界が強
磁性板を通過して制動ドラムに及び、回転する制動ドラ
ムに渦電流が流れ、制動ドラムが制動トルクを受ける。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】上述の渦電流減速装
置では、可動の磁石支持環を回動することにより、制動
と非制動の切換えができるので、全体が小型ではある
が、それでも磁石支持環と磁石と強磁性板とが径方向に
重なる配置であるため、制動ドラムの内径が大きくな
り、低床小型車両への搭載が難しいという問題がある。
置では、可動の磁石支持環を回動することにより、制動
と非制動の切換えができるので、全体が小型ではある
が、それでも磁石支持環と磁石と強磁性板とが径方向に
重なる配置であるため、制動ドラムの内径が大きくな
り、低床小型車両への搭載が難しいという問題がある。
【０００４】本発明の目的は上述の問題に鑑み、固定枠
に対する強磁性体と磁石支持環と磁石とを、制動ドラム
の内径の短縮に有利な配置とした、永久磁石式渦電流減
速装置を提供することにある。
に対する強磁性体と磁石支持環と磁石とを、制動ドラム
の内径の短縮に有利な配置とした、永久磁石式渦電流減
速装置を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の構成は制動ドラムの内周面に対向して非
磁性体からなる断面箱形をなす環状の固定枠を配設し、
制動ドラムの内周面に接近対向する部分円周面と制動ド
ラムの内周面に対し傾斜する１対の部分円錐面とからな
る断面３角形をなしかつ所定の周方向長さを有する多数
の強磁性体を固定枠に周方向等間隔に結合し、固定枠の
内空部に磁性体からなる可動の磁石支持環と不動の磁石
支持環とを制動ドラムの軸方向に離隔して配設し、可動
の磁石支持環と不動の磁石支持環とに各強磁性体の部分
円錐面にそれぞれ対向する傾斜面を有する磁石を結合
し、各磁石は前記傾斜面を有する端部と磁石支持環に結
合する端部とを磁極とし、かつ前記傾斜面を有する端部
の極性が周方向に交互に異なるように構成し、可動の磁
石支持環を磁石の配列間隔分だけ回動する回動手段を備
えたものである。
めに、本発明の構成は制動ドラムの内周面に対向して非
磁性体からなる断面箱形をなす環状の固定枠を配設し、
制動ドラムの内周面に接近対向する部分円周面と制動ド
ラムの内周面に対し傾斜する１対の部分円錐面とからな
る断面３角形をなしかつ所定の周方向長さを有する多数
の強磁性体を固定枠に周方向等間隔に結合し、固定枠の
内空部に磁性体からなる可動の磁石支持環と不動の磁石
支持環とを制動ドラムの軸方向に離隔して配設し、可動
の磁石支持環と不動の磁石支持環とに各強磁性体の部分
円錐面にそれぞれ対向する傾斜面を有する磁石を結合
し、各磁石は前記傾斜面を有する端部と磁石支持環に結
合する端部とを磁極とし、かつ前記傾斜面を有する端部
の極性が周方向に交互に異なるように構成し、可動の磁
石支持環を磁石の配列間隔分だけ回動する回動手段を備
えたものである。
【０００６】
【作用】本発明の渦電流減速装置では、固定枠の内空部
の軸方向中心に断面３角形の強磁性体を配置し、強磁性
体の両側に各強磁性体に対向する磁石を支持する磁石支
持環を配置する。これにより、従来の磁石支持環、磁
石、強磁性板が重なるものに比べ、軸方向寸法は多少長
くなるが、径方向寸法が大幅に短縮され、低床小型車両
への搭載が可能になる。
の軸方向中心に断面３角形の強磁性体を配置し、強磁性
体の両側に各強磁性体に対向する磁石を支持する磁石支
持環を配置する。これにより、従来の磁石支持環、磁
石、強磁性板が重なるものに比べ、軸方向寸法は多少長
くなるが、径方向寸法が大幅に短縮され、低床小型車両
への搭載が可能になる。
【０００７】
【発明の実施例】図１は本発明に係る渦電流減速装置の
正面断面図、図２は同渦電流減速装置の側面断面図、図
３は同渦電流減速装置を展開して示す平面断面図であ
る。渦電流減速装置は車両の変速機の出力回転軸１に結
合した制動ドラム７と、制動ドラム７の内部に配設した
非磁性体の固定枠１０と、固定枠１０に内部に支持した
可動と不動の磁石支持環１６，１７とを備えている。回
転軸１にスプラインにより取付フランジ２が嵌合され、
かつナツト１ａにより締結される。取付フランジ２に駐
車ブレーキの制動ドラム３の端壁と、制動ドラム７のボ
ス５と一体のフランジ部５ａとが重ね合され、複数のボ
ルト４とナツトにより締結される。ボス５から放射方向
に延びる多数のスポーク６の先端に、制動ドラム７の端
部が結合される。制動ドラム７は外周壁に周方向等間隔
に並ぶ多数の冷却フイン８を備えている。
正面断面図、図２は同渦電流減速装置の側面断面図、図
３は同渦電流減速装置を展開して示す平面断面図であ
る。渦電流減速装置は車両の変速機の出力回転軸１に結
合した制動ドラム７と、制動ドラム７の内部に配設した
非磁性体の固定枠１０と、固定枠１０に内部に支持した
可動と不動の磁石支持環１６，１７とを備えている。回
転軸１にスプラインにより取付フランジ２が嵌合され、
かつナツト１ａにより締結される。取付フランジ２に駐
車ブレーキの制動ドラム３の端壁と、制動ドラム７のボ
ス５と一体のフランジ部５ａとが重ね合され、複数のボ
ルト４とナツトにより締結される。ボス５から放射方向
に延びる多数のスポーク６の先端に、制動ドラム７の端
部が結合される。制動ドラム７は外周壁に周方向等間隔
に並ぶ多数の冷却フイン８を備えている。
【０００８】固定枠１０は外筒部１２と内筒部１３の両
端に環状板からなる端壁１４，１５を結合して構成され
る。断面箱形をなす固定枠１０の内空部中心に断面３角
形をなし所定の周方向長さを有する多数の強磁性体２０
が周方向等間隔に配設され、強磁性体２０の両側に、つ
まり制動ドラム７の軸方向に離隔して、可動の磁石支持
環１６と不動の磁石支持環１７がほぼ対称に配設され
る。強磁性体２０は制動ドラム７の内周面に接近対向す
る部分円周面２０ｂと、制動ドラム７の内周面に対し傾
斜する１対の部分円錐面２０ａとに囲まれる断面三角形
をなす。強磁性体２０の部分円周面２０ｂは、外筒部１
２に設けた長方形の開口へ嵌合され、制動ドラム７の内
周面に対向する。可動の磁石支持環１６は磁性体からな
る厚い環状板からなり、軸受２１により内筒部１３に回
動可能に支持される。
端に環状板からなる端壁１４，１５を結合して構成され
る。断面箱形をなす固定枠１０の内空部中心に断面３角
形をなし所定の周方向長さを有する多数の強磁性体２０
が周方向等間隔に配設され、強磁性体２０の両側に、つ
まり制動ドラム７の軸方向に離隔して、可動の磁石支持
環１６と不動の磁石支持環１７がほぼ対称に配設され
る。強磁性体２０は制動ドラム７の内周面に接近対向す
る部分円周面２０ｂと、制動ドラム７の内周面に対し傾
斜する１対の部分円錐面２０ａとに囲まれる断面三角形
をなす。強磁性体２０の部分円周面２０ｂは、外筒部１
２に設けた長方形の開口へ嵌合され、制動ドラム７の内
周面に対向する。可動の磁石支持環１６は磁性体からな
る厚い環状板からなり、軸受２１により内筒部１３に回
動可能に支持される。
【０００９】磁石支持環１６の片面に周方向等間隔に、
多数のブロツク状の磁石１８が結合される。詳しくは、
磁石１８は各磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向し、
磁石１８の一端部は強磁性体２０の部分円錐面２０ａと
平行な傾斜面とされる。不動の磁石支持環１７は端壁１
５に重なるよう固定枠１０の内空部に嵌合される。磁石
支持環１７と各強磁性体２０の部分円錐面２０ａと間に
磁石１９が結合される。図３に示すように、各磁石１
８，１９は強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向する
端部と、各磁石支持環１６，１７に結合する端部とを磁
極とされ、強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向する
磁石１８，１９の端部の極性が周方向に交互に異なるよ
うに配列される。
多数のブロツク状の磁石１８が結合される。詳しくは、
磁石１８は各磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向し、
磁石１８の一端部は強磁性体２０の部分円錐面２０ａと
平行な傾斜面とされる。不動の磁石支持環１７は端壁１
５に重なるよう固定枠１０の内空部に嵌合される。磁石
支持環１７と各強磁性体２０の部分円錐面２０ａと間に
磁石１９が結合される。図３に示すように、各磁石１
８，１９は強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向する
端部と、各磁石支持環１６，１７に結合する端部とを磁
極とされ、強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向する
磁石１８，１９の端部の極性が周方向に交互に異なるよ
うに配列される。
【００１０】図１に示すように、磁石支持環１６を回動
するために、固定枠１０の端壁１４にアクチユエータ２
２が配設される。アクチユエータ２２は固定枠１０の周
方向に延びるシリンダ２３にピストン２４を嵌挿してな
り、ピストン２４から外部へ突出するロツド２４ａに、
磁石支持環１６から端壁１４のスリツトを経て外部へ突
出する腕２５を連結される。
するために、固定枠１０の端壁１４にアクチユエータ２
２が配設される。アクチユエータ２２は固定枠１０の周
方向に延びるシリンダ２３にピストン２４を嵌挿してな
り、ピストン２４から外部へ突出するロツド２４ａに、
磁石支持環１６から端壁１４のスリツトを経て外部へ突
出する腕２５を連結される。
【００１１】次に、本発明による渦電流減速装置の作動
について説明する。図１，３に示すように、制動時、各
強磁性体２０を挟む磁石１８，１９の極性を同じにする
と、図１〜３に鎖線で示すよように、磁石支持環１６の
磁石１８から強磁性体２０、制動ドラム７、隣りの強磁
性体２０、隣りの磁石１８、ヨークとしての磁石支持環
１６を経て元の磁石１８へと磁気回路が生じる。磁石支
持環１７の磁石１９からも同様の磁気回路が生じる。回
転する制動ドラム７が強磁性体２０からの磁界を横切る
時、制動ドラム７に渦電流が流れ、制動トルクを受け
る。
について説明する。図１，３に示すように、制動時、各
強磁性体２０を挟む磁石１８，１９の極性を同じにする
と、図１〜３に鎖線で示すよように、磁石支持環１６の
磁石１８から強磁性体２０、制動ドラム７、隣りの強磁
性体２０、隣りの磁石１８、ヨークとしての磁石支持環
１６を経て元の磁石１８へと磁気回路が生じる。磁石支
持環１７の磁石１９からも同様の磁気回路が生じる。回
転する制動ドラム７が強磁性体２０からの磁界を横切る
時、制動ドラム７に渦電流が流れ、制動トルクを受け
る。
【００１２】図４に示すように、非制動時、磁石支持環
１６を磁石１８の配列間隔分だけ回動し、各強磁性体２
０を挟む磁石１８，１９の極性を互いに逆にすると、図
４に鎖線で示すように、短絡的磁気回路が生じ、制動ド
ラム７に磁界を及ぼさない。
１６を磁石１８の配列間隔分だけ回動し、各強磁性体２
０を挟む磁石１８，１９の極性を互いに逆にすると、図
４に鎖線で示すように、短絡的磁気回路が生じ、制動ド
ラム７に磁界を及ぼさない。
【００１３】図１に示す実施例では、固定枠１０の径方
向寸法が軸方向寸法に比べて比較的長くなっているが、
好ましくは、図５に示すように、固定枠１０の箱形断面
を偏平なものとする。この場合、強磁性体２０の尖った
内端部を内筒部１３に結合しないで隙間３１を設ける
か、内筒部１３に形成した突条１３ａに支持すれば、下
側への磁気洩れが減じ、後者の場合は固定枠１０の剛性
強度も損われない。
向寸法が軸方向寸法に比べて比較的長くなっているが、
好ましくは、図５に示すように、固定枠１０の箱形断面
を偏平なものとする。この場合、強磁性体２０の尖った
内端部を内筒部１３に結合しないで隙間３１を設ける
か、内筒部１３に形成した突条１３ａに支持すれば、下
側への磁気洩れが減じ、後者の場合は固定枠１０の剛性
強度も損われない。
【００１４】また、アクチユエータ２２の代りに、固定
枠１０の端壁１４に結合したブラケツト２７に電動機２
８を支持し、電動機２８により回転される歯車２９が、
磁石支持環１６から端壁１４のスリツトを経て突出する
部分歯車３０に噛み合される。
枠１０の端壁１４に結合したブラケツト２７に電動機２
８を支持し、電動機２８により回転される歯車２９が、
磁石支持環１６から端壁１４のスリツトを経て突出する
部分歯車３０に噛み合される。
【００１５】図６に示す実施例では、周方向に並ぶ２つ
の強磁性体２０の部分円錐面２０ａに、馬蹄型の磁石１
８Ａ，１９Ａの両端面を対向させる。この場合、磁石支
持環１６，１７はアルミニウムなどの非磁性体とし、各
磁石支持環１６，１７を成形する時に馬蹄型の磁石１８
Ａ，１９Ａをそれぞれ鋳ぐるむ。
の強磁性体２０の部分円錐面２０ａに、馬蹄型の磁石１
８Ａ，１９Ａの両端面を対向させる。この場合、磁石支
持環１６，１７はアルミニウムなどの非磁性体とし、各
磁石支持環１６，１７を成形する時に馬蹄型の磁石１８
Ａ，１９Ａをそれぞれ鋳ぐるむ。
【００１６】図７に示す実施例では、強磁性体２０の部
分円錐面２０ａに直接磁石を対向させる代りに、磁性体
からなる磁石支持環１６，１７の内部にブロツク状の磁
石１８Ｂ，１９Ｂを鋳ぐるみ、磁石支持環１６，１７か
ら磁性体２０へ磁極材３８，３９を突出する。各磁極材
３８，３９は強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向す
る端部を磁極とし、各端部の極性が周方向に交互に異な
るように構成される。
分円錐面２０ａに直接磁石を対向させる代りに、磁性体
からなる磁石支持環１６，１７の内部にブロツク状の磁
石１８Ｂ，１９Ｂを鋳ぐるみ、磁石支持環１６，１７か
ら磁性体２０へ磁極材３８，３９を突出する。各磁極材
３８，３９は強磁性体２０の部分円錐面２０ａに対向す
る端部を磁極とし、各端部の極性が周方向に交互に異な
るように構成される。
【００１７】以上は径方向寸法を短縮し得るドラム型の
渦電流減速装置について説明したが、本発明は円板型の
渦電流減速装置にも適用して軸方向寸法を短縮できる。
図８は制動円板３６の片面に、制動ドラムの場合と同様
に断面箱形をなす環状の固定枠１０を配置したものであ
り、図９は左右１対の制動円板３６の間に固定枠１０を
配置したものである。
渦電流減速装置について説明したが、本発明は円板型の
渦電流減速装置にも適用して軸方向寸法を短縮できる。
図８は制動円板３６の片面に、制動ドラムの場合と同様
に断面箱形をなす環状の固定枠１０を配置したものであ
り、図９は左右１対の制動円板３６の間に固定枠１０を
配置したものである。
【００１８】図９に示す実施例では、回転軸１０に結合
した１対の制動円板３６の間に、全体として円板状をな
す固定枠１０が配設される。固定枠１０のボス部３３は
軸受３２により回転軸１に相対回転可能に支持される。
固定枠１０の外周壁にアクチユエータ２２が結合され、
アクチユエータ２２から径外方へ突出する支腕３４が変
速機の壁部などの固定部に固定される。
した１対の制動円板３６の間に、全体として円板状をな
す固定枠１０が配設される。固定枠１０のボス部３３は
軸受３２により回転軸１に相対回転可能に支持される。
固定枠１０の外周壁にアクチユエータ２２が結合され、
アクチユエータ２２から径外方へ突出する支腕３４が変
速機の壁部などの固定部に固定される。
【００１９】固定枠１０の内空部の径方向中心にブロツ
ク状の強磁性体２０が結合される。強磁性体２０の両端
面は固定枠１０の外端面に露出して制動円板３６に対向
する。強磁性体２０の内外周側に筒形の磁石支持環１
６，１７が配され、可動の磁石支持環１６の内周面から
各強磁性体２０に対向する磁石１８が突出され、不動の
磁石支持環１７の外周面に各強磁性体２０に当接する磁
石１９が結合される。
ク状の強磁性体２０が結合される。強磁性体２０の両端
面は固定枠１０の外端面に露出して制動円板３６に対向
する。強磁性体２０の内外周側に筒形の磁石支持環１
６，１７が配され、可動の磁石支持環１６の内周面から
各強磁性体２０に対向する磁石１８が突出され、不動の
磁石支持環１７の外周面に各強磁性体２０に当接する磁
石１９が結合される。
【００２０】
【発明の効果】本発明は上述のように、ドラム型の場合
に磁石支持環、磁石、強磁性体が径方向でなく、軸方向
に配列されるので、軸方向寸法は多少増加するが、径方
向寸法が短縮され、低床小型車両への搭載が可能にな
る。
に磁石支持環、磁石、強磁性体が径方向でなく、軸方向
に配列されるので、軸方向寸法は多少増加するが、径方
向寸法が短縮され、低床小型車両への搭載が可能にな
る。
【００２１】従来の渦電流減速装置では、共通の強磁性
板に対する磁石の極性が同じになる制動時、磁石支持環
相互の間に軸方向の反発力が生じるので、可動の磁石支
持環を支持する軸受の強度が問題になるが、本発明によ
る渦電流減速装置では、磁石支持環の間に強磁性体が介
在するので、軸方向の反発力は弱くなり、軸受の強度負
担が緩和される。
板に対する磁石の極性が同じになる制動時、磁石支持環
相互の間に軸方向の反発力が生じるので、可動の磁石支
持環を支持する軸受の強度が問題になるが、本発明によ
る渦電流減速装置では、磁石支持環の間に強磁性体が介
在するので、軸方向の反発力は弱くなり、軸受の強度負
担が緩和される。
【図１】本発明に係る永久磁石式渦電流減速装置の上半
部を示す正面断面図である。
部を示す正面断面図である。
【図２】同渦電流減速装置の側面断面図である。
【図３】同渦電流減速装置の制動時の状態を展開して示
す平面断面図である。
す平面断面図である。
【図４】同渦電流減速装置の非制動時の状態を展開して
示す平面断面図である。
示す平面断面図である。
【図５】本発明の部分的変更実施例に係る渦電流減速装
置の固定枠を示す正面断面図である。
置の固定枠を示す正面断面図である。
【図６】本発明の部分的変更実施例に係る渦電流減速装
置の固定枠を展開して示す平面断面図である。
置の固定枠を展開して示す平面断面図である。
【図７】本発明の部分的変更実施例に係る渦電流減速装
置の固定枠を展開して示す平面断面図である。
置の固定枠を展開して示す平面断面図である。
【図８】本発明に係る円板型の渦電流減速装置の正面断
面図である。
面図である。
【図９】本発明に係る他の円板型の渦電流減速装置の正
面断面図である。
面断面図である。
１：回転軸 ７：制動ドラム １０：固定枠 １６，１
７：磁石支持環 １８，１９：永久磁石 ２０：強磁性
体 ２０ａ：部分円錐面 ２０ｂ：部分円周面３６：制
動円板
７：磁石支持環 １８，１９：永久磁石 ２０：強磁性
体 ２０ａ：部分円錐面 ２０ｂ：部分円周面３６：制
動円板
Claims (2)
- 【請求項１】制動ドラムの内周面に対向して非磁性体か
らなる断面箱形をなす環状の固定枠を配設し、制動ドラ
ムの内周面に接近対向する部分円周面と制動ドラムの内
周面に対し傾斜する１対の部分円錐面とからなる断面３
角形をなしかつ所定の周方向長さを有する多数の強磁性
体を固定枠に周方向等間隔に結合し、固定枠の内空部に
磁性体からなる可動の磁石支持環と不動の磁石支持環と
を制動ドラムの軸方向に離隔して配設し、可動の磁石支
持環と不動の磁石支持環とに各強磁性体の部分円錐面に
それぞれ対向する傾斜面を有する磁石を結合し、各磁石
は前記傾斜面を有する端部と磁石支持環に結合する端部
とを磁極とし、かつ前記傾斜面を有する端部の極性が周
方向に交互に異なるように構成し、可動の磁石支持環を
磁石の配列間隔分だけ回動する回動手段を備えたことを
特徴とする、永久磁石式渦電流減速装置。 - 【請求項２】制動円板の制動面に対向して非磁性体から
なる断面箱形をなす環状の固定枠を配設し、制動円板の
制動面と平行に接近対向する平坦面と制動円板の制動面
に対し傾斜する内外１対の部分円錐面とからなる断面３
角形をなしかつ所定の周方向長さを有する多数の強磁性
体を固定枠に周方向等間隔に結合し、固定枠の内空部に
磁性体からなる可動の磁石支持環と不動の磁石支持環と
を制動円板の径方向に離隔して配設し、可動の磁石支持
環と不動の磁石支持環とに各強磁性体の部分円錐面にそ
れぞれ対向する傾斜面を有する磁石を結合し、各磁石は
前記傾斜面を有する端部と磁石支持環に結合する端部と
を磁極とし、前記傾斜面を有する端部の極性が周方向に
交互に異なるように構成し、可動の磁石支持環を磁石の
配列間隔分だけ回動する回動手段を備えたことを特徴と
する、永久磁石式渦電流減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3186825A JPH07118905B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 永久磁石式渦電流減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3186825A JPH07118905B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 永久磁石式渦電流減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515141A JPH0515141A (ja) | 1993-01-22 |
| JPH07118905B2 true JPH07118905B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=16195274
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3186825A Expired - Fee Related JPH07118905B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 永久磁石式渦電流減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07118905B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3882402B2 (ja) * | 1999-06-21 | 2007-02-14 | いすゞ自動車株式会社 | 渦電流式減速装置 |
| CN104149637A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-11-19 | 青岛盛嘉信息科技有限公司 | 一种基于数字控制的电磁刹车方法 |
| CN104149639A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-11-19 | 青岛盛嘉信息科技有限公司 | 一种基于dsp控制的磁阻刹车方法 |
| CN104149640A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-11-19 | 青岛盛嘉信息科技有限公司 | 一种基于数字控制的刹车系统 |
| US20230294822A1 (en) * | 2022-03-15 | 2023-09-21 | Safran Landing Systems Canada Inc. | Passive eddy-current wheel brake with conical form |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3186825A patent/JPH07118905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0515141A (ja) | 1993-01-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3651255B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JP3487318B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JPH07118905B2 (ja) | 永久磁石式渦電流減速装置 | |
| JPH0488866A (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP3690471B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JPH0974736A (ja) | 渦電流式減速装置の制動ドラム | |
| JP3285067B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP2566803Y2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP3988318B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JPH07123697A (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP2573100Y2 (ja) | 永久磁石式渦電流減速装置 | |
| JP2573695Y2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP3216665B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP3651256B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JP3882488B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JP3719338B2 (ja) | 渦電流減速装置 | |
| JP2585789Y2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP2572511Y2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JPH0678519A (ja) | 渦電流式減速装置の磁石支持構造 | |
| JPH04285461A (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP2594754Y2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JP3233166B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JPH07118904B2 (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JPH04344164A (ja) | 渦電流式減速装置 | |
| JPH04289761A (ja) | 渦電流式減速装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |