JPH07118573A - 水性コーティング組成物 - Google Patents

水性コーティング組成物

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JPH07118573A
JPH07118573A JP26465393A JP26465393A JPH07118573A JP H07118573 A JPH07118573 A JP H07118573A JP 26465393 A JP26465393 A JP 26465393A JP 26465393 A JP26465393 A JP 26465393A JP H07118573 A JPH07118573 A JP H07118573A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、優れた防滑性を示す水性コ−ティン
グ組成物の提供を目的とする。 【構成】樹脂固形分に対して20重量%以上のコロイダル
シリカを含有する固形分50重量%未満の樹脂エマルジョ
ン(A) と、樹脂固形分に対して15重量%以下のコロイダ
ルシリカを含有する固形分50〜70重量%の高濃度樹脂エ
マルジョン(B) とを混合してなる水性コ−ティング組成
物。 【効果】本発明により、耐熱ブロッキング性と高角度の
防滑性を両立させた水性コーティング組成物が得られる
ようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の塗工紙、板紙、
ライナ−紙、撥水紙、軽量塗工紙、ア−ト紙等に塗工さ
れ、優れた防滑性を示す水性コ−ティング組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、板紙や段ボ−ル紙等を製箱して内
容物を充填した後、リフトやコンテナ−にて輸送する時
に荷崩れしない様に、ポリプロピレンフィルムで収縮梱
包をしている。しかし、作業が煩わしいことや設備が大
掛かりなこともあって、簡便な方式が求められている。
そこで、近年、プレプリント印刷やシ−ト段ボ−ル印刷
されたダンボ−ル箱の天と地に、防滑効果を有する水性
コ−ティングをして荷崩れを防止する方式が注目されて
いる。この方式によれば、内容物が充填された段ボール
箱をパレットに積み上げて輸送する時に、荷崩れがなく
簡便に輸送できるため、ビ−ルや飲料業界での採用が増
えている。
【0003】この用途は特に高角度の防滑性(45度以
上)が要求されるため、防滑剤としては、コロイダルシ
リカ系エマルジョン、エポキシ系、合成ゴム系、エチレ
ン−酢酸ビニル系、ウレタン系エマルジョン等が広く使
われている。特に、段ボ−ルの貼合時に高温度の熱圧着
加工がなされるプレプリント方式では、コロイダルシリ
カ系エマルジョンが最も効果がある。
【0004】コロイダルシリカ系エマルジョンとして
は、アルコキシシラン基とカルボキシル基とを含有する
水溶性または水分散性のアクリル共重合体およびコロイ
ド状シリカの混合物が特開昭56-57860号公報に開示され
ている。しかし、該混合物ではシリカと樹脂との結合が
弱く、熱圧着加工時にブロッキングを生じる。また、シ
リカの粉末が経時で沈降したり凝固するため、シリカの
含有量を増すことができない。さらに、混合物の経時安
定性が悪い。
【0005】また、特開昭 60-219265号公報には、エチ
レン性不飽和カルボン酸アルキルエステルおよびアルケ
ニルベンゼンから選ばれた少なくとも 1種の単量体と、
不飽和二重結合とアルコキシシラン基とを含有する単量
体とをコロイダルシリカと供に乳化重合して得られる水
性樹脂分散体が開示されている。該分散体では、樹脂粒
子表面にコロイダルシリカが吸着しているためシリカと
樹脂との結合は強いが、コロイダルシリカは活性が強い
ため樹脂濃度を高くすることができず、高角度の防滑性
が得られない。
【0006】さらに、特開昭 61-155474号公報には、エ
チレン性不飽和単量体と、不飽和二重結合とアルコキシ
シラン基とを含有する不飽和単量体とをコロイド状シリ
カと供に乳化重合して得られる水性樹脂分散体、および
アルコキシシラン基とカルボキシル基とを含有する水溶
性または水分散性のアクリル共重合体を含有する水性被
覆用組成物が開示されている。しかし、該組成物ではコ
ロイド状シリカを含有する水性樹脂分散体と、アルコキ
シシラン基とカルボキシル基とを含有するアクリル共重
合体との相溶性が悪く、経時の安定性が得られない。ま
た、建材用途なのでシリカの量が少なく、耐熱用途には
使用できない。
【0007】すなわち、従来のコロイダルシリカ系樹脂
エマルジョンは、経時安定性が悪く、高角度の防滑性を
得ることは非常に難しかった。なぜなら、粒子表面活性
が高いため、コロイダルシリカの含有量は30重量%程
度、樹脂濃度は46重量%程度までしか増やすことができ
ないからである。なお、コロイダルシリカを後添加した
場合には、シリカの粉末が経時で沈降したり凝固するた
め、固形分アップには効果はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、樹脂固形分に対して20
重量%以上のコロイダルシリカを含有する固形分50重量
%未満の樹脂エマルジョンと、樹脂固形分に対して15重
量%以下のコロイダルシリカを含有する固形分50〜70重
量%の高濃度樹脂エマルジョンとを混合することによ
り、コロイダルシリカを含有する固形分50重量%以上の
水性コーティング組成物が得られることを見出し、本発
明に至った。該水性コーティング組成物は、プレプリン
ト加工をする時に、熱圧着によるブロッキングを生じな
い。また、固形分が高く、厚い塗膜を形成するため、温
度、湿度の影響を受けることなく高角度の防滑性(45度
以上)を示す。さらに、経時の安定性に優れる。
【0009】
【課題を解決する為の手段】すなわち、本発明は、樹脂
固形分に対して20重量%以上のコロイダルシリカを含有
する固形分50重量%未満の樹脂エマルジョン(A) と、樹
脂固形分に対して15重量%以下のコロイダルシリカを含
有する固形分50〜70重量%の高濃度樹脂エマルジョン
(B) とを混合してなる水性コ−ティング組成物を提供す
る。
【0010】本発明の特徴は、耐熱ブロッキング性に優
れたコロイダルシリカを樹脂固形分に対して20重量%以
上樹脂粒子表面に吸着した樹脂エマルジョン(A) と、樹
脂固形分に対して15重量%以下のコロイダルシリカを含
有する高濃度樹脂エマルジョン(B) とを混合しても、各
々の利点が失われないことである。これにより、耐熱ブ
ロッキング性と高角度の防滑性を両立させることができ
る。樹脂エマルジョン(A) は常温で成膜し、樹脂粒子の
ほぼ全表面にシリカが吸着しているため、コロイダルシ
リカを含まない以外は同一組成の樹脂エマルジョンに較
べてガラス転移点が約20℃高く、耐ブロッキング性およ
び耐摩擦性に優れる。また、高濃度樹脂エマルジョン
(B) は、スリップ角度(防滑性)の温度、湿度の影響に
よる変動をなくす。
【0011】樹脂エマルジョン(A) は、例えば、エチレ
ン性不飽和アルコキシシラン化合物0.1〜2 重量部、エ
チレン性不飽和カルボン酸 1〜5 重量部、エチレン性不
飽和カルボン酸アミドまたはその誘導体 3〜15重量部、
他のエチレン性不飽和化合物78〜95.5重量部およびコロ
イダルシリカ20〜50重量部(固形換算)を、アニオン性
活性剤で乳化重合して得られる。樹脂組成中にエチレン
性不飽和カルボン酸アミドまたはその誘導体およびエチ
レン性不飽和アルコキシシラン化合物を導入すること
で、無機−有機ハイブリッドのシリカが表面に吸着した
樹脂粒子が形成されると考えられる。
【0012】エチレン性不飽和アルコキシシラン化合物
としては、(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシ
シラン、(メタ)アクリロイルプロピルジメトキシシラ
ン等が挙げられる。エチレン性不飽和アルコキシシラン
化合物の量が 0.1重量部未満の時はシリカの樹脂粒子表
面への吸着が弱く、 2重量部を超えると得られる樹脂エ
マルジョンの安定性が低下する。エチレン性不飽和アル
コキシシラン化合物は、樹脂粒子表面に化学的に結合し
て、樹脂粒子表面に物理的に吸着している無機シリカ
(コロイダルシリカ)の脱着を抑制する。
【0013】エチレン性不飽和カルボン酸としては、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル
酸、クロトン酸等やこれらの無水物類が挙げられる。エ
チレン性不飽和カルボン酸の量が 1重量部未満の場合
は、重合安定性と得られる樹脂エマルジョンの機械的安
定性に支障をきたす。一方、 5重量部を越えると、経時
で樹脂エマルジョンの粘度が上昇する。
【0014】エチレン性不飽和カルボン酸アミドおよび
その誘導体としては、N−メチロ−ル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチロ−ル(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル
(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。エチレン性不
飽和カルボン酸アミドまたはその誘導体を 3〜15重量部
用いるのは、シリカとの結合を強固にする為である。例
えば、N−アルコキシ基を有するものは、N−アルコキ
シ基がコロイダルシリカの水酸基と反応してシリカと特
に強固に結合する。エチレン性不飽和カルボン酸アミド
またはその誘導体の量が 3部より少ない時はシリカとの
結合が弱く、15重量部を超えると重合安定性に問題が起
こる。
【0015】他のエチレン性不飽和化合物としては、メ
チル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−
ト、n−ブチル(メタ)アクリレ−ト、イソブチル(メ
タ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レ−ト、ラウリル(メタ)アクリレ−ト等の(メタ)ア
クリル酸のアルキル(好ましくは炭素数 1〜22のアルキ
ル)エステル類、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト等の水酸
基含有エチレン性不飽和化合物、グリシジル(メタ)ア
クリレ−ト,メチルグリシジル(メタ)アクリレ−ト等
のエポキシ基含有エチレン性不飽和化合物、スチレン、
ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸
ビニル、塩化ビニリデン等が挙げられる。樹脂エマルジ
ョン(A) の樹脂粒子の骨格となる他のエチレン性不飽和
化合物は、重合物のガラス転移点が -20〜20℃の範囲で
あることが好ましい。柔軟な樹脂粒子表面は、コロイダ
ルシリカの吸着に有利だからである。
【0016】コロイダルシリカとは、イオン交換法、酸
分解法、解膠法等を用い水ガラスの脱ナトリウムにより
製造される、一次粒子径が 5〜100nm のシリカの水性分
散体である。本発明の樹脂エマルジョン(A) は塩基性領
域にて安定化されているので、塩基性領域にて安定化さ
れているコロイダルシリカを用いることが好ましい。コ
ロイダルシリカとしては、微量のアルカリ金属イオン、
アンモニウムイオン、アルミニウムイオン、あるいはア
ミンの添加によって pH8〜10にて安定化したもの(デュ
ポン社製「ルドックスAM,AS,TM」、日産化学工
業社製「スノ−テックス20,C,N」)が挙げられ
る。コロイダルシリカの量が20重量部(固形換算)より
少ないと十分な耐ブロッキング性が得られず、50重量部
(固形換算)を越えると乳化重合時の反応系が不安定に
なり、得られる樹脂エマルジョンの経時による増粘やゲ
ル化を招く。
【0017】アニオン性活性剤としては、ラウリルアル
コールのスルホン酸アンモニウム塩等のアルコ−ルのス
ルホン酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウ
ム塩等のアルキルスルホン酸塩類、ポリエチレングリコ
−ルフェニルエ−テルアンモニウム塩等が挙げられる。
アニオン性活性剤に非イオン性活性剤を併用すると、得
られる樹脂エマルジョンの安定性が向上する。非イオン
性活性剤としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプ
ロピレンブロックポリマ−、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニ−ルエ−テル等が挙げられる。活性剤の全量
は、樹脂固型分 100重量部に対して 0.1〜10重量部であ
ることが好ましい。活性剤の全量が 0.1重量部未満の場
合は、樹脂エマルジョンの安定性に支障をきたし、10重
量部を超えると発泡や耐水摩擦性の低下を生じる。
【0018】樹脂固形分に対して15重量%以下のコロイ
ダルシリカを含有する固形分50〜70重量%の高濃度樹脂
エマルジョン(B) は、例えば、上記エチレン性不飽和カ
ルボン酸、他のエチレン性不飽和化合物およびコロイダ
ルシリカをアニオン性活性剤で乳化重合することにより
得られる。コロイダルシリカの量が15重量%を越える
と、コロイダルシリカの活性が強いため、樹脂の固形分
濃度を高くすることができない。高濃度樹脂エマルジョ
ン(B) を乳化重合する際には、モノマ−滴下法、エマル
ジョン滴下法、2段重合法等が用いられ、エマルジョン
を低粘度化するために反応系の温度を上げて樹脂粒子径
を大きくすることが好ましい。また、樹脂エマルジョン
(A) との相溶性を良くするために、樹脂エマルジョン
(A) を乳化重合する際に用いたのと同一のアニオン性活
性剤を用いることが好ましい。
【0019】高濃度樹脂エマルジョン(B) には、耐摩擦
性を付与するために、固形分 100重量部に対して、 1〜
4 重量部のワックスを添加することができる。ワックス
は、活性の高いシリカ吸着樹脂エマルジョンに添加する
と増粘や沈降を起こしエマルジヨンの安定性を低下させ
るので、高濃度樹脂エマルジョン(B) に添加する。耐摩
擦性とノンスリップ性を両立させるためには、ワックス
の粒径は、高濃度樹脂エマルジョン(B) の樹脂粒子とほ
ぼ同じであることが好ましい。ワックスの粒径がエマル
ジョンの樹脂粒子の粒径より大きいと、スリップ性が増
す。
【0020】高濃度樹脂エマルジョン(B) の固形分は、
60〜70重量%であることが好ましい。固型分60重量%未
満の時は、コロイダルシリカ吸着樹脂エマルジョン(A)
/高濃度樹脂エマルジョン(B) の混合重量比が70/30 の
場合に、得られる水性コーティング組成物が50重量%の
固型分を確保できない。一方、固形分が70重量%を超え
ると、樹脂エマルジョンの安定性が悪くなる。
【0021】樹脂エマルジョン(A) と高濃度樹脂エマル
ジョン(B) とを混合することにより、防滑性、耐熱ブロ
ッキング性、耐摩擦堅牢度に優れた水性コーティング組
成物が得られる。本発明の水性コーティング組成物は、
印刷後に 180〜220 ℃の熱板を用いてプレプリント加工
する際にもブロッキングを生じず、印刷後の加工が順調
に進む。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例中の部は重量部を、%は重量%をそれぞれ表す。 〔エマルジョンAの調製〕4つ口フラスコに、活性剤、
コロイダルシリカ、触媒および水を入れ、窒素ガス置換
し、反応温度を60℃に保った。次に、エチレン性不飽和
化合物を混合して、滴下ロ−トから2時間かけて滴下し
た。この間、反応温度は60〜75℃に保った。エチレン性
不飽和化合物を滴下後、75℃で2時間熟成した。エマル
ジョンA1〜3は、重合開始剤に過硫酸アンモニウム塩
を用い、アンモニアにてpH6〜8に調整した。エマル
ジョンA4〜6は、重合開始剤として有機過酸化物と有
機還元剤の組み合わせを用いた。
【0023】〔エマルジョンBの調製〕4つ口フラスコ
に活性剤と水を入れて窒素置換し、反応温度を60℃に保
った。次に、エチレン性不飽和化合物およびコロイダル
シリカを混合して、滴下ロ−トから2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、75℃で2時間熟成した。反応終了後、
ポリエチレンワックスディスパージョン(三井石油化学
社製「ケミパール W-300」、固形分40%)5部を加え良
く混合した。必要に応じて、消泡剤を添加し、泡立ちを
防止した。
【0024】エマルジョンAおよびBの組成および物性
を表1に示す。
【表1】 *1 デュポン社製「ルドックスAM」(固形分30%、表
には固形分換算した量を示す。) *2 ローヌ・プーラン社製「Alipol C0436」 *3 花王社製「エマルゲン 930」
【0025】〔実施例1〜6および比較例1〜5〕表2
に示す組成および比率でエマルジョンAおよびBを混合
し、水性コーティング組成物を得た。水性コーティング
組成物の物性を評価した結果を表2に示す。評価方法お
よび評価基準は、以下の通りである。経時安定性:水性
コーティング組成物を25℃で48時間放置し、粘度の変化
および状態を目視で観察した。 (5:分離・粘度上昇なし、4:分離はないが粘度上昇
あり)
【0026】泡立ち :100gのメスシリンダーに水性
コーティング組成物を 50g入れ、10回振った時に生じる
泡の高さと消える速度を測定した。 (5: 1cm以下の泡が生じ 1分間で消える 4: 1〜3cm の泡が生じ 1分間で 1cm以下になる 3: 3〜5cm の泡が生じ 2分間で 1cm以下になる)
【0027】防滑角度 :段ボール箱の地に、乾燥塗膜
厚 5μになるよう水性コーティング組成物を塗工し、
7.2Kgの内容物を充填したのち摩擦測定機(東洋精器社
製)に乗せ、支持台を傾けていき段ボール箱が滑り落ち
る角度を測定した。 耐摩擦性 :乾燥塗膜厚 5μになるよう塗工した水性コ
ーティング組成物の塗工面を、学振型摩擦試験器を用い
200gの荷重を掛けた紙で 500回擦った後の塗工面の状態
を目視で観察した。 (4:被擦紙がほとんどインキで汚染されていない 3:被擦紙の 1/3位がインキで汚染されている 2:被擦紙の全面がインキで汚染されている)
【0028】耐ブロッキ:乾燥塗膜厚 5μになるよう塗
工した水性コーティング組成物の塗ング性 工面と
非塗工面を重ね、40℃で 500g/cmの荷重を掛け24時間放
置したのち剥離し、剥離時と塗工面の状態を目視で観察
した。 (5:抵抗なく剥離し、紙むけしない 4:指で押すと剥離し、紙むけしない 3:剥離時にやや抵抗があるが、紙むけしない 2:剥離時に抵抗があり、一部紙むけする 1:剥離時に抵抗があり、全面紙むけする) 耐熱性 :乾燥塗膜厚 5μになるよう塗工した水性コ
ーティング組成物の塗工面を、 180℃で 1kg/cm2のアル
ミと圧着したのち剥離し、剥離時とアルミ表面の状態を
目視で観察した。 (5:抵抗なく剥離し、アルミ表面へのインキ付着なし 4:剥離時に抵抗があるが、アルミ表面へのインキ付着
なし 3:剥離時に抵抗があり、アルミ表面へ僅かにインキが
付着 2:剥離時に抵抗があり、アルミ表面へインキが付着 1:剥離できない)
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明により、耐熱ブロッキング性と高
角度の防滑性を両立させた水性コーティング組成物が得
られるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 143/04 PGL D21H 19/10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂固形分に対して20重量%以上のコロイ
    ダルシリカを含有する固形分50重量%未満の樹脂エマル
    ジョン(A) と、樹脂固形分に対して15重量%以下のコロ
    イダルシリカを含有する固形分50〜70重量%の高濃度樹
    脂エマルジョン(B) とを混合してなる水性コ−ティング
    組成物。
  2. 【請求項2】樹脂エマルジョン(A) が、エチレン性不飽
    和アルコキシシラン化合物 0.1〜2 重量部、エチレン性
    不飽和カルボン酸 1〜5 重量部、エチレン性不飽和カル
    ボン酸アミドまたはその誘導体 3〜15重量部、他のエチ
    レン性不飽和化合物78〜95.5重量部およびコロイダルシ
    リカ20〜50重量部(固形換算)を、アニオン性活性剤で
    乳化重合して得られることを特徴とする請求項1記載の
    水性コ−ティング組成物。
  3. 【請求項3】高濃度樹脂エマルジョン(B) が、固形分 1
    00重量部に対して、ワックス 1〜4 重量部を含むことを
    特徴とする請求項1または2記載の水性コ−ティング組
    成物。
  4. 【請求項4】樹脂エマルジョン(A) と高濃度樹脂エマル
    ジョン(B) との混合重量比率が 30/70〜70/30 であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の水性コ
    −ティング組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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