JPH07118553A - インドアニリン化合物及びその用途 - Google Patents

インドアニリン化合物及びその用途

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JPH07118553A
JPH07118553A JP5262033A JP26203393A JPH07118553A JP H07118553 A JPH07118553 A JP H07118553A JP 5262033 A JP5262033 A JP 5262033A JP 26203393 A JP26203393 A JP 26203393A JP H07118553 A JPH07118553 A JP H07118553A
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Japan
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group
dye
recording
compound
formula
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JP5262033A
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English (en)
Inventor
Hirosuke Takuma
啓輔 詫摩
Yoriaki Matsuzaki
▼頼▲明 松▼崎▲
Yasushi Shimokawa
靖 下河
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B53/00Quinone imides
    • C09B53/02Indamines; Indophenols

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 で表されるインドアニリン化合物、その用途である感熱
転写記録用色素、感熱転写記録用インキ組成物及び転写
シート。 【効果】 本発明によれば、フルカラー記録に適し、安
定性、保存性溶解性に優れた感熱転写記録用シアン系色
素を提供出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インドアニリン化合物
及び同化合物の用途である昇華熱転写記録方式によるカ
ラーハードコピーに使用される感熱転写記録用色素(以
下、昇華色素と略記する)、感熱転写記録用インキ組成
物及び転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】昇華色素を用いた熱転写方式は、数ミク
ロン厚の薄いコンデンサー紙またはPETフィルムにイ
ンキ化した昇華色素を塗布し、これを感熱ヘッドで選択
的に加熱し記録紙に転写する熱転写プリント方式の一つ
であり、現在種々の画像情報をイメージ記録(ハードコ
ピー)する手段として使用されてきている。ここで用い
る昇華色素は、特徴として色が豊富で混色性に優れ、染
着力が強く安定性が比較的高いことが要求されるが、感
熱転写記録方式は昇華する色素の量が熱エネルギーに依
存し、染着後の濃度がアナログ的に制御できるという点
で、他の印画方式にはない大きな特質を有する。シアン
色系の昇華色素として特に注目を浴びているのは、イン
ドアニリン系の化合物(特開昭61−22993号、特
開昭61−31292号等)であるが、高い昇華速度と
転写後の画像安定性を兼ね備えたものは極めて少なく、
昇華色素として最適条件を満たした色素の出現が期待さ
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ドアニリン化合物及び同化合物の用途としての高い昇華
速度、転写後の画像安定性を兼ね備えた感熱転写記録用
色素、感熱転写記録用インキ組成物及び転写シートを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、下記一般式(1)
で示される化合物が優れたシアン色昇華色素となりうる
ことを見出し本発明を完成した。即ち、本発明は、一般
式(1)(化2)
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1〜R3は、水素原子、ハロゲン
原子、C1〜C4のアルキル基、アルコキシ基を示し、R
4、R5は、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4のアルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、ア
ルキルスルホニルアミノ基を示し、R6、R7は、アルキ
ル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、置換あるいは非置換のアリール基、ハロゲノアル
キル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ルキルカルボキシアルキル基を示す。〕で表されるイン
ドアニリン化合物、同化合物を感熱転写記録用色素とし
て用いる同化合物の用途、該バインダー樹脂並びに有機
溶剤及び/又は水を含有してなる感熱転写記録用インキ
組成物、及び基材シート及び該基材シートの一面に形成
された色素担持層からなり、該色素担持層に含有される
色素が上記色素である転写シートに関するものである。
【0007】本発明者らの研究では、一般的に感熱転写
型色素において、転写時の昇華速度は、同色素分子間の
相互作用、色素分子とインキ用バインダー樹脂との相互
作用に関しているという知見が得られた。即ち、色素の
インキ溶媒に対する溶解性が良く、また融点も低いもの
が良く、さらにインキ用バインダー樹脂との相互作用が
リボン製作後の保存安定性を損ねない程度に小さいもの
が最も良好な色素である事が明らかとなった。本発明の
一般式(1)で表される化合物は、上記の諸条件を備
え、良好な昇華速度が得られたものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。一般式
(1)中、R1〜R3としては、水素原子、フッ素、塩
素、臭素等のハロゲン原子、メチル、エチル、n−プロ
ピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチ
ル、tert−ブチル等のアルキル基、メトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ等のアルコキシ基
が挙げられ、R4、R5としては、水素原子、フッ素、塩
素、臭素等のハロゲン原子、メチル、エチル、n−プロ
ピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチ
ル、tert−ブチル等のアルキル基、メトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ等のアルコキシ
基、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミ
ノ、n−プロピルカルボニルアミノ、iso−プロピル
カルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ等のア
ルキルカルボニルアミノ基、メチルスルホニルアミノ、
エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミ
ノ、iso−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルス
ルホニルアミノ等のアルキルスルホニルアミノ基が挙げ
られ、R6、R7としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、
n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル等のアルキル基、メトキシエチル、エトキシエチ
ル、n−プロポキシエチル、n−ブトキシエチル等のア
ルコキシアルキル基、アリル、2−ブテニル、3−ブテ
ニル等のアルケニル基、ベンジル、フェネチル等のアラ
ルキル基、フェニル、o−トリル、m−トリル、p−ト
リル、o−クロロフェニル、m−クロロフェニル、p−
クロロフェニル等の置換あるいは非置換のアリール基、
クロロメチル、2−クロロエチル、2−クロロプロピ
ル、3−クロロプロピル等のハロゲノアルキル基、シア
ノメチル、シアノエチル等のシアノアルキル基、ヒドロ
キシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル等
のヒドロキシアルキル基、メチルカルボキシメチル、エ
チルカルボキシメチル、n−プロピルカルボキシメチ
ル、iso−プロピルカルボキシメチル、n−ブチルカ
ルボキシメチル、iso−ブチルカルボキシメチル、t
ert−ブチルカルボキシメチル、n−ペンチルカルボ
キシメチル、n−ヘキシルカルボキシメチル等のアルキ
ルカルボキシアルキル基が挙げられる。
【0009】本発明の一般式(1)で表される化合物の
製造法は常法により、例えば、下記に示すように、フェ
ノール類とアニリン類の酸化結合によって製造する事が
できる。
【0010】
【化3】 〔式中、XはH、ハロゲンなどの脱離基を表わし、R1
〜R7は前記定義と同じである。〕
【0011】本発明の色素を用いて感熱転写記録用イン
キを製造する方法としては、色素を適当な樹脂、溶剤等
と混合し、該記録用インキとすればよい。この場合の感
熱転写記録用インキ中の色素の量は通常2〜5重量%で
ある。
【0012】また熱転写方法としては、上記方法で得ら
れたインキを適当な基材上に塗布して転写シートを作製
し、該シートを被記録体と重ね、次いでシートの背面か
ら感熱記録ヘッドで加熱及び加圧する方法を挙げること
ができ、そのようにすればシート上の色素が被記録体上
に転写される。
【0013】上記のインキを調製するための樹脂として
は、通常の印刷インキに使用されるものでよく、ロジン
系、フェノール系、キシレン系、石油系、ビニル系、ポ
リアミド系、アルキッド系、ニトロセルロース系、アル
キルセルロース類等の油性系樹脂あるいはマレイン酸
系、アクリル酸系、カゼイン、シェラック、ニカワ等の
水性系樹脂が使用できる。
【0014】また、インキ調製のための溶剤としては、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ
等のセロソルブ類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、リグロイン、シクロヘキサン、ケロシン等の炭
化水素類、ジメチルホルムアミド等が使用できるが、水
性系樹脂を使用する場合には、水または水と上記の溶剤
類を混合し使用する事もできる。
【0015】インキを塗布する基材としては、コンデン
サー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチ
ックのフィルムが適しているが、これらの基材は感熱記
録ヘッドから色素への伝熱効率を良くするため5〜50
マイクロメーター程度の厚さが適当である。上記基材の
表面に設ける色素担持層は、基材に上述のインキを塗布
し作製しうる。
【0016】また、被記録体としては、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリビニールアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリア
クリルエステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノ
マーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート等のセルロース
系樹脂、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド
等からなる繊維、織布、フィルム、シート、成形物等が
挙げられる。特に好ましいものは、ポリエチレンテレフ
タレートからなる織布、シートまたはフィルムである。
【0017】また、本発明では、該樹脂にシリカゲル等
の酸性微粒子を添加したものを普通紙にコーティングし
たもの、含浸させたもの、あるいは樹脂のフィルムをラ
ミネートしたものや、アセチル化処理した特殊な加工紙
を使用することにより高温及び高湿下の画像安定性に優
れた良好な記録ができる。また、各種樹脂のフィルムあ
るいはそれから作られた合成紙を使用する事もできる。
さらに、転写記録後、転写記録面に例えばポリエステル
フィルムを熱プレスし、ラミネートすることにより、色
素の発色を改良し、記録の保存安定性を図ることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳しく説明する。
例中の部は重量部を示し、%は重量%を示す。 実施例1 化合物(A)の製造法は、次の通りである。下記構造式
(2)(化4)
【0019】
【化4】
【0020】で表される化合物10部と下記構造式
(3)(化5)
【0021】
【化5】
【0022】で表される化合物8.5部をメタノール6
5部、水40部の混合溶媒中に分散させ、これに25%
アンモニア水24部を加えた。次に、液温を10℃以下
に保ちながら、過硫酸アンモニウム21.7部を約1時
間かけて加え、2時間反応させた。反応終了後、沈殿物
を分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、下記
構造式(A)(化6)
【0023】
【化6】
【0024】で表される化合物を得た。該化合物のトル
エン中における吸収極大波長(λmax)は630nm
であった。また、融点は155〜157℃であり、元素
分析値は次の通りであった。 元素分析値:(C232334)(%) C H N 計算値 : 68.13 5.72 10.36 測定値 : 68.29 5.85 10.10
【0025】次に、化合物(A)を用いて、下記方法に
て、インキの調製、転写シート、被記録材の作製、転写
記録を行った。
【0026】 (1)インキの調製方法 上記式(A)の色素 3部 ポリブチラール樹脂 4.5部 メチルエチルケトン 46.25部 トルエン 46.25部 上記組成の色素混合物をガラスビースを使用し、ペイン
トコンディショナーで約30分間混合処理することによ
り該インキを調製した。
【0027】(2)転写シートの作製方法 グラビア校正機(版深30μm)を用い、上記インキを
背面に耐熱処理を施した9μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフィルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2にな
るように塗布、乾燥した。
【0028】 (3)被記録材の作製 ポリエステル樹脂 0.8部 (vylon 103 東洋紡製 Tg=47℃) EVA系高分子可塑剤 0.2部 (エルバロイ 741p 三井ポリケミカル製 Tg=−37℃) アミノ変性シリコーン 0.04部 (KF−857 信越化学工業製) エポキシ変性シリコーン 0.04部 (KF−103 信越化学工業製) メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサン 9.0部 (重量比4:4:2) 以上を混合し、塗工液を調製し、合成紙(王子油化製、
エポFPG#150)にバーコーター(RK Prin
t Coat Instruments社製造、No.
1)を用いて乾燥時4.5g/m2になる割合で塗布
し、100℃で15分間乾燥した。
【0029】(4)転写記録 上記転写シートと上記被記録材とを、それぞれのインキ
塗布面と塗工液塗布面とを対向させて重ね合わせ、熱転
写シートの裏面から感熱ヘッド印加電圧10V、印字時
間4.0ミリ秒の条件で記録を行い、色濃度2.55の
シアン色の記録を得た。なお、色濃度は米国マクベス社
製造デンシトメーターRD−514型(フィルター:ラ
ッテンNo.58)を用いて測定した。色濃度は下記式
により計算した。 色濃度=log10(Io/I) Io=標準白色反射板からの反射光の強さ I=試験物体からの反射光の強さ
【0030】また、得られた記録の耐光性試験をキセノ
ンフェードメーター(スガ試験機株式会社製造)を用い
てブラックパネル温度63±2℃で実施したが、40時
間の照射でほとんど変色せず、高温及び高湿下の画像の
安定性にも優れていた。また、堅牢度は得られた記録画
像を50℃の雰囲気中に48時間放置した後、画像の鮮
明さ及び表面を白紙で摩擦した際の着色により判定した
ところ、画像の鮮明さは変化せず、また、白紙も着色せ
ず記録画像の堅牢度は良好であった。
【0031】実施例2 化合物(B)の製造法は、次の通りである。下記構造式
(2)(化7)
【0032】
【化7】
【0033】で表される化合物10部と下記構造式
(4)(化8)
【0034】
【化8】
【0035】で表される化合物9.3部をメタノール7
1部、水44部の混合溶媒中に分散させ、これに25%
アンモニア水26部を加えた。液温を10℃以下に保ち
ながら、過硫酸ナトリウム23.7部を約2時間かけて
加え、3時間反応させた。反応終了後、沈殿物を分離
し、カラムクロマトグラフィーで精製して、下記構造式
(B)(化9)
【0036】
【化9】
【0037】で表される化合物を得た。該化合物のトル
エン中における吸収極大波長(λmax)は630nm
であった。また、融点は175〜178℃であり、元素
分析値は次の通りであった。 元素分析値:(C232335)(%) C H N 計算値 : 65.55 5.50 9.97 測定値 : 65.30 5.45 9.90
【0038】実施例1と同様にインキの調製、転写シー
ト、被記録材の作製、転写記録を行い、色濃度2.40
のシアン色の記録を得た。これらの記録について全て実
施例1と同様な方法により耐光性試験を行ったところ、
該記録は殆ど変化せず、高温及び高湿下の画像の安定性
にも優れていた。また、実施例1と同様に堅牢度試験を
行ったが、画像の鮮明さは変化せず、また白紙も着色せ
ず、記録画像の堅牢度は良好であった。
【0039】実施例3 化合物(C)の製造法は、次の通りである。下記構造式
(5)(化10)
【0040】
【化10】
【0041】で表される化合物11.5部と下記構造式
(6)(化11)
【0042】
【化11】
【0043】で表される化合物13.9部をメタノール
82部、水50部の混合溶媒中に分散させ、これに25
%アンモニア水26部を加えた。液温を10℃以下に保
ちながら、過硫酸ナトリウム23.7部を約2時間かけ
て加え、3時間反応させた。反応終了後、沈殿物を分離
し、カラムクロマトグラフィーで精製して、下記構造式
(C)(化12)
【0044】
【化12】
【0045】で表される化合物を得た。該化合物のトル
エン中における吸収極大波長(λmax)は645nm
であった。また、融点は158〜160℃であり、元素
分析値は次の通りであった。 元素分析値:(C3025ClN45)(%) C H N 計算値 : 64.69 4.52 10.06 測定値 : 64.60 4.60 10.19
【0046】実施例1と同様にインキの調製、転写シー
ト、被記録材の作製、転写記録を行い、色濃度2.50
のシアン色の記録を得た。これらの記録について全て実
施例1と同様な方法により耐光性試験を行ったところ、
該記録は殆ど変化せず、高温及び高湿下の画像の安定性
にも優れていた。また、実施例1と同様に堅牢度試験を
行ったが、画像の鮮明さは変化せず、また白紙も着色せ
ず、記録画像の堅牢度は良好であった。
【0047】実施例4〜23実施例1と同様な方法に従
って、第1表に示す化合物を製造し、同様にインキの調
製、転写シートの作製、被記録材の作製及び転写記録を
行い、第1表(表1〜表7)に示す各々の物性値及び記
録を得た。これらの記録について、全て実施例1と同様
な方法により耐光性試験を行ったところ、該記録は殆ど
変化せず、高温及び高湿下の画像の安定性にも優れてい
た。また、実施例1と同様に堅牢度試験を行ったが、画
像の鮮明さは変化せず、また白紙も着色せず、記録画像
の堅牢度は良好であった。なお、第1表において、耐光
性、堅牢度の各々の判定結果が良好なものについては
“○”で表示した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】比較例1〜4 第2表に示す化合物について実施例1と同様にインキの
調製、転写シートの作製、被記録材の作製、及び転写記
録を行なった。また、実施例1と同様に耐光性試験、堅
牢度試験を行った。結果を合わせて第2表に示す。第2
表において、耐光性、堅牢度の各々の判定結果が良好な
ものについては“○”、不良なものについては“×”で
表示した。
【0056】
【表8】
【0057】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示される化合物
をシアン色色素として用いた場合には熱転写時、感熱ヘ
ッドに与えるエネルギーを変える事により、色素の昇華
転写量を制御することが出来るので、階調記録が容易で
あり、フルカラー記録に適している。さらに、熱、光、
湿気、薬品などに対して安定であるため、転写記録中に
熱分解することなく、得られた記録の保存性も優れてい
る。また、本発明の色素は有機溶剤に対する溶解性及び
水に対する分散性が良好であるため、均一溶媒あるいは
分散した高濃度のインキを調製することが容易である。
その結果、色濃度の良好な記録を得ることができ、実用
上価値ある色素である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)(化1) 【化1】 〔式中、R1〜R3は、水素原子、ハロゲン原子、C1
    4のアルキル基、アルコキシ基を示し、R4、R5は、
    水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基、アル
    コキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルスル
    ホニルアミノ基を示し、R6、R7は、アルキル基、アル
    コキシアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、置換
    あるいは非置換のアリール基、ハロゲノアルキル基、シ
    アノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルカル
    ボキシアルキル基を示す。〕で表されるインドアニリン
    化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(1)で示され
    る感熱転写記録用色素。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(1)で示され
    る感熱転写記録用色素、バインダー樹脂並びに有機溶剤
    及び/又は水を含有してなることを特徴とする感熱転写
    記録用インキ組成物。
  4. 【請求項4】 基材シート及び該基材シートの一面に形
    成された色素担持層からなり、該色素担持層に含有され
    る色素が請求項1に記載の一般式(1)で示される化合
    物であることを特徴とする転写シート。
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