JPH07118055B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH07118055B2
JPH07118055B2 JP21931789A JP21931789A JPH07118055B2 JP H07118055 B2 JPH07118055 B2 JP H07118055B2 JP 21931789 A JP21931789 A JP 21931789A JP 21931789 A JP21931789 A JP 21931789A JP H07118055 B2 JPH07118055 B2 JP H07118055B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ等の回転磁気ヘッドド
ラムに搭載される磁気ヘッド、特に、MIG(Metal IN Ga
p)型の磁気ヘッドに係り、詳しくは、長時間モードで
の記録再生において生じがちなクロストークを極力低減
できるようにした磁気ヘッドに関するものである。
〔従来の技術〕
ビデオテープレコーダ等の回転磁気ヘッドドラムに搭載
される記録再生用の磁気ヘッドとして、従来より、第3
図に示すようなテープ摺動面を持つMIG型の磁気ヘッド1
1が用いられている。この磁気ヘッド11は、一対の単結
晶フェライトコア12・12を具備し、各単結晶フェライト
コア12のギャップ形成面上に、フェライトコア12よりも
飽和磁束密度が大きく且つ高透磁率および低保磁力を有
する磁性材料薄膜13を備え、溶融ガラス14・14にて溶着
・固定されたものであり、単結晶フェライトコア12の持
つ耐摩耗性等の利点を保有しつつ、磁性材料薄膜13にて
特に飽和磁束密度を高めたものである。
上記の磁気ヘッド11はビデオテープレコーダに装填され
たテープカセットの磁気テープに対し斜め摺接して記録
再生を行うことになる。一般に、第4図に示すように、
ビデオテープレコーダの長時間モード(3倍モード)の
記録において、磁気テープ15上に形成される記録トラッ
ク15a…のピッチHは、例えば19.3μmとなるが、記録
再生磁気ヘッド11のギャップ幅Gは記録トラックピッチ
Hよりも広く、例えば26μmに設定されていることか
ら、前記の記録トラック15aの一部において重複記録が
行われることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の重複記録された部分は、1フィールド
前の信号が所定の記録強度で記録された上に次のフィー
ルドの信号が重ねて同じ記録強度で記録されたものであ
るから、完全な書き換えが行われず、1フィールド前の
信号が僅かながら残ってしまう。このため、このように
して記録された信号の再生においてクロストークを生じ
がちとなり、画像品質を悪くするという欠点を有してい
た。
また、このような重複記録を防止する方法の一つとし
て、長時間モード時の記録トラックピッチHと記録再生
磁気ヘッド11のギャップ幅Gとを同じにする方法が知ら
れている。しかしながら、このような方法では、ギャッ
プ幅Gが狭くなったことに起因して、静止画再生やスロ
ーモーション再生等の特殊再生時において、映像画像上
のノイズバンドの幅が広くなってしまい、この場合もま
た画像品質が悪くなるという問題を招来する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る磁気ヘッドは、上記の課題を解決するため
に、フェライトコアのギャップ形成面上に、フェライト
コアよりも飽和磁束密度が大きく且つ高透磁率および低
保磁力を有する磁性材料薄膜が形成されてなる磁気ヘッ
ドにおいて、磁性材料薄膜にて形成される第1ギャップ
領域と、フェライトコアで形成される第2ギャップ領域
の二領域に区分されて磁気ギャップが形成されると共
に、第1ギャップ領域のギャップ幅が磁気テープ上の記
録トラックピッチと同じになるように設定され、且つ、
先に第2ギャップ領域にて記録された領域上を次に第1
ギャップ領域の一部が走査して重ねて記録するように、
上記の第1ギャップ領域が前記磁気テープの走行方向側
に配置されていることを特徴としている。
〔作 用〕
上記の構成によれば、長時間記録モードによる信号記録
において、先に第2ギャップ領域にて比較的弱く記録さ
れた領域上を次に第1ギャップ領域の一部が走査してそ
の強力な記録力にてこの重複記録される部分を第1ギャ
ップ領域による記録にほぼ完全に書き換えることにな
る。これにより、1フィールド前の信号は残らず、信号
の再生において、重複記録に起因するクロストークを防
止することが可能となる。
また、磁気ヘッドのギャップ幅、即ち第1ギャップ領域
と第2ギャップ領域との全体により形成されるギャップ
幅は、記録トラックピッチよりも広く、且つ、第1ギャ
ップ領域と第2ギャップ領域においては共に優れた再生
能力を有することから、記録信号の再生は良好となり、
特に静止画再生やスローモーション再生等の特殊再生に
おいてノイズバンドの幅は広くならず、画像品質を良好
に維持することができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図および第2図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
第1図に示すように、本発明に係る磁気ヘッド1は、一
対の単結晶フェライトコア2・2を有し、各単結晶フェ
ライトコア2のギャップ対向面に形成されている突出部
3を互いに突き合わせて貼り合わされ、溶融ガラス6に
て溶着・固定されてなるものである。前記の各突出部3
には高段部3aと低段部3bが形成されており、高段部3a・
3a同士の間には、図示しないギャップ材が介設されて、
ここに第2ギャップ領域5bが形成される一方、各低段部
3b上には単結晶フェライトコアよりも飽和磁束密度が大
きく且つ高透磁率および低保磁力を有する磁性材料薄膜
4が数μmの厚みで形成されており、磁性材料薄膜4・
4同士の間に図示しないギャップ材が介設されて、ここ
に第1ギャップ領域5aが形成されている。この第1ギャ
ップ領域5aと前記の第2ギャップ領域5bによって磁気ヘ
ッド1の磁気ギャップ5が形成されている。別言すれ
ば、磁気ギャップ5は、MIG型の磁気ギャップ(第1ギ
ャップ領域)とフェライトコアの磁気ギャップ(第2ギ
ャップ領域)とによる2つの領域に区分されて形成され
ている。なお、磁性材料薄膜4としては、Fe−Al−Si
(センダスト合金)、窒化鉄合金、或いは、各種のアモ
ルファス金属等が用いられる。
ここで、単結晶フェライトコア2は、飽和磁束密度につ
いて磁性材料薄膜4よりも劣るものの、透磁率および保
磁力に関しては、磁性材料薄膜4と同等の値を保有して
いる。従って、磁性材料薄膜4からなる第1ギャップ領
域5aでは強力な信号記録能力を備えているのに対し、単
結晶フェライトコア2からなる第2ギャップ領域5bでは
信号の記録能力は幾分劣っており、比較的弱い記録磁界
でしか記録できないため、磁気テープ磁性層の深層まで
十分に記録できない。一方、再生能力の点では、第1・
第2ギャップ領域5a・5bにおいて共に優れた能力を有し
ている。
第1ギャップ領域5aのギャップ幅Bは、第2図に示すよ
うに、磁気テープ上の記録トラックT1・T2の記録トラッ
クピッチD・Dと同じ幅に設定されている。一方、第2
ギャップ領域5bのギャップ幅Cは所定幅に設定されるも
のであり、例えば、記録トラックピッチDを19.3μmと
し、磁気ギャップ5のギャップ幅Aを26μmとする場合
には、その差である6.7μmとなる。なお、磁気ギャッ
プ5のギャップ幅Aは、第1ギャップ領域5aのギャップ
幅Bと第2ギャップ領域5bのギャップ幅Cとの和である
のだから、上記の記録トラックピッチDよりも当然に広
くなっている。
また、上記の磁気ヘッド1においては、先に第2ギャッ
プ領域5bにて記録された領域(後述の幅Fで示される領
域)上を次に第1ギャップ領域5aの一部が走査して重ね
て記録するように、第1ギャップ領域5aを前記磁気テー
プの走行方向(図示で示す)側に配置されている。
図中、幅F・Fで示される領域は第2ギャップ領域5bに
て比較的弱い記録が行われた領域を示しており、幅Eで
示される領域は第2ギャップ領域5bと第1ギャップ領域
5aの一部とにより重複記録が行われた領域を示してい
る。なお、前述したように、第1ギャップ領域5aのギャ
ップ幅Bは記録トラップピッチDと同じ幅に設定されて
いるので、上記第2ギャップ領域5bにて比較的弱い記録
が行われた領域と上記重複記録が行われた領域とは一致
することになる。
ここで、磁気ヘッドは、その記録を確実に行うためには
磁気テープを十分に磁化し得るだけの記録磁界を発生す
る必要があり、このためには、飽和磁束密度(BS)は、
一般に磁気テープの保磁力(HC)の5倍以上必要である
とされている。従って、保磁力HC=1450Oe(エルステッ
ド)のメタルテープを記録媒体とする場合、本実施例の
磁気ヘッド1において、その第1ギャップ領域5aを形成
する磁性材料薄膜4については、飽和磁束密度BS=7250
Gauss以上の材料を用いる一方、第2ギャップ領域5bを
形成する単結晶フェライトコア2についてはBS=7250
Gaussよりも小さい磁性材料を用いる。また、同様に、
保磁力HC=850OeのS−VHS用テープを用いる場合には、
磁性材料薄膜4については、飽和磁束密度BS=4250
Gauss以上の材料を用いる一方、単結晶フェライトコア
2についてはBS=4250Gaussよりも小さい磁性材料を用
いることになる。
上記の構成によれば、長時間記録モードでの記録トラッ
クT1の形成において、第1ギャップ領域5aに対応する領
域(幅Dの領域)では強力な記録が行われるのに対し、
第2ギャップ領域5bに対応する領域(幅Fの領域)では
比較的弱い記録しか行われない。従って、記録トラック
T1の次列目の記録トラックT2の形成においては、上記の
比較的弱い記録部分である幅Fの領域上を第1ギャップ
領域5aの一部が走査して強力な信号記録を行うことにな
り、上記の幅Fの領域上の記録信号はトラックT2の信号
にほぼ完全に書き換えられることになる。これにより、
信号の再生において、重複記録に起因するクロストーク
を防止することが可能となる。
また、磁気ギャップ5のギャップ幅Aは、記録トラック
ピッチDよりも広くなっており、且つ、磁性材料薄膜4
および単結晶フェライトコア2は共に優れた再生能力を
有することから、記録信号の再生は良好となり、特に静
止画再生やスローモーション再生等の特殊再生において
ノイズバンドの幅は広くならず、画像品質を良好に維持
することが可能となる。
〔発明の効果〕
本発明に係る磁気ヘッドは、以上のように、フェライト
コアのギャップ形成面上に、フェライトコアより飽和磁
束密度が大きく且つ高透磁率および低保磁力を有する磁
性材料薄膜が形成されてなる磁気ヘッドにおいて、磁性
材料薄膜にて形成される第1ギャップ領域と、フェライ
トコアで形成される第2ギャップ領域の二領域に区分さ
れて磁気ギャップが形成されると共に、第1ギャップ領
域のギャップ幅が磁気テープ上の記録トラックピッチと
同じなるように設定され、且つ、先に第2ギャップ領域
にて記録された領域上を次に第1ギャップ領域の一部が
走査して重ねて記録するように、上記の第1ギャップ領
域が前記磁気テープの走行方向側に配置されている構成
である。
これにより、重複記録に起因するクロストークを解消す
ることができる。また、記録信号の再生は良好となり、
特に静止画再生やスローモーション再生等の特殊再生に
おいてノイズバンドの幅は広くならず、画像品質を良好
に維持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図は磁気ヘッドのテープ摺動面を示す概略の平面図
である。 第2図は磁気ヘッドと記録トラックとの関係を示す説明
図である。 第3図および第4図は従来例を示すものである。 第3図は磁気ヘッドのテープ摺動面を示す概略の平面図
である。 第4図は記録トラックの説明図である。 1は磁気ヘッド、2は単結晶フェライトコア、3は突出
部、4は磁性材料薄膜、5は磁気ギャップ、5aは第1ギ
ャップ領域、5bは第2ギャップ領域である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライトコアのギャップ形成面上に、フ
    ェライトコアよりも飽和磁束密度が大きく且つ高透磁率
    および低保磁力を有する磁性材料薄膜が形成されてなる
    磁気ヘッドにおいて、 磁性材料薄膜にて形成される第1ギャップ領域と、フェ
    ライトコアで形成される第2ギャップ領域の二領域に区
    分されて磁気ギャップが形成されると共に、第1ギャッ
    プ領域のギャップ幅が磁気テープ上の記録トラックピッ
    チと同じになるように設定され、且つ、先に第2ギャッ
    プ領域にて記録された領域上を次に第1ギャップ領域の
    一部が走査して重ねて記録するように、上記の第1ギャ
    ップ領域が前記磁気テープの走行方向側に配置されてい
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
JP21931789A 1989-08-25 1989-08-25 磁気ヘッド Expired - Fee Related JPH07118055B2 (ja)

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