JPH07117297A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH07117297A
JPH07117297A JP26881993A JP26881993A JPH07117297A JP H07117297 A JPH07117297 A JP H07117297A JP 26881993 A JP26881993 A JP 26881993A JP 26881993 A JP26881993 A JP 26881993A JP H07117297 A JPH07117297 A JP H07117297A
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JP
Japan
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recording head
head array
paper
recording
sheet
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Pending
Application number
JP26881993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikunosuke Tsuji
菊之助 辻
Takashi Watanabe
剛史 渡辺
Koichi Baba
弘一 馬場
Kenichi Satake
健一 佐武
Yoshiko Kawachi
嘉子 河内
Setsuo Hori
節夫 堀
Shigeo Koyama
茂夫 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドの寸法を越える幅を有する大サイ
ズ用紙に対しては記録ヘッドを走査し、記録ヘッドの寸
法以下の幅を有する小サイズ用紙に対しては記録ヘッド
を固定して印字を行うようにして、画像記録速度を向上
する。 【構成】 キャリッジ52は、記録ヘッドアレイ51を
その中心軸53で水平回りに回動可能に懸垂支持するも
ので、ステー54,55に貫通孔520a及び嵌合溝5
20bが嵌合されて往復動可能にされている。また、ヘ
ッド回転モータ521を有し、このヘッド回転モータ5
21により記録ヘッドアレイ51が90°だけ回動す
る。ヘッド回転モータ521からの回転力は、モータ軸
のギア522を介してギア523に伝達され、更にギア
523と一体回転するギア524を介して中心軸53に
取り付けられたギア525に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写
機、プリンタやコンピュータの出力装置等に用いられる
画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式の記録ヘッド
を用いた画像記録装置が提案され(特開平3−2794
9号公報)、また、このような画像記録装置を備えた画
像形成装置が提案されており(特開平1−129667
号公報)、現在では、A0サイズの用紙に対して画像記
録が可能な装置が実用化されている。このような大サイ
ズ用紙に対する画像記録が可能な装置では、所定ライン
分の長さを有する記録ヘッドを用紙の幅方向に走査しな
がらインクを吐出して画像を記録し、この記録ヘッドを
元に戻す間に記録された長さ分だけ用紙を給送して、こ
れらを交互に繰り返し行うことにより所要サイズの画像
記録を行うようになっている。
【0003】一方、上記特開平3−27949号公報に
は、長尺の記録ヘッドを用紙搬送方向の直交方向に固定
し、この記録ヘッドの寸法以下の幅を有する用紙を搬送
して高速印字を行う装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像記録装置では、走査中の記録ヘッドに生じる微
振動や記録ヘッドにインクを供給するためのチューブ内
に生じる圧力変動等に伴い記録むらが発生する虞れがあ
る。このため、画像記録の精度の点から記録ヘッドの走
査速度に限界があり、画像記録速度の向上が困難になっ
ている。
【0005】また、上記特開平3−27949号公報記
載の高速印字を行う装置では、記録ヘッドの寸法以上の
幅を有する用紙に対する印字を行うことができない。
【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、記
録ヘッドの寸法を越える幅を有する大サイズ用紙に対し
ては記録ヘッドを走査し、記録ヘッドの寸法以下の幅を
有する小サイズ用紙に対しては記録ヘッドを固定して印
字を行うようにして、画像記録速度を向上する画像記録
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録ヘッドがアレイ状に所定長を有して
配設されてなる記録ヘッドアレイと、用紙収納部に収納
された用紙を印字位置へ搬送する用紙搬送手段と、上記
用紙搬送方向に直交する方向に上記記録ヘッドアレイを
走査させるヘッド走査手段と、上記記録ヘッドアレイを
上記用紙搬送方向と平行な第1の向き及びこの第1の向
きに直交する第2の向きに向けさせる方向変更手段と、
上記記録ヘッドアレイの走査と上記用紙搬送とを交互に
行って、上記所定長を越える幅を有する第1用紙への画
像記録を行う第1記録モードと上記用紙搬送を連続的に
行って、上記所定長以下の幅を有する第2用紙への画像
記録を行う第2記録モードとを選択的に指示する指示手
段と、上記第1記録モードが指示されると、上記記録ヘ
ッドアレイを上記第1の向きに向け、上記記録ヘッドア
レイに第1周期で画像信号を出力して、上記第1用紙幅
分の画像を記録させる第1記録制御手段と、上記第2記
録モードが指示されると、上記記録ヘッドアレイを上記
第2の向きに向け、上記記録ヘッドアレイに第2周期で
画像信号を出力して上記第2用紙幅分の画像を記録させ
る第2記録制御手段とを備えた構成である(請求項
1)。
【0008】また、上記第2周期は、上記第1周期に比
して短く設定されている(請求項2)。
【0009】また、請求項1記載の画像記録装置におい
て、上記画像記録時以外に上記記録ヘッドアレイを保護
するヘッド保護手段を備え、上記用紙搬送手段は、上記
搬送用紙の少なくとも幅方向の両端部分に接触しつつ搬
送させる第1,第2搬送ベルトからなり、上記ヘッド保
護手段は、第1搬送ベルトと第2搬送ベルト間であっ
て、上記記録ヘッドアレイの走査路上に配設されている
(請求項3)。
【0010】また、請求項1記載の画像記録装置におい
て、上記用紙収納部は、上記第1用紙を収納する第1用
紙収納部と、上記第2用紙を収納する第2用紙収納部
と、上記第1用紙及び第2用紙の幅を合わせた長さ以上
の幅を有する第3用紙を収納する第3用紙収納部とから
なり、上記第1,第2用紙収納部と上記第3用紙収納部
とは、鉛直方向に並べて配設され、上記第1用紙収納部
と第2用紙収納部とは、水平方向に、かつ上記第3用紙
収納部の幅内に並べて配設されている(請求項4)。
【0011】また、上記方向変更手段は、上記記録ヘッ
ドアレイを上記用紙搬送面上において上記第1の向きと
上記第2の向きとの間で回動させる回動手段からなるも
のである(請求項5)。
【0012】また、上記方向変更手段は、上記第1の向
きと上記第2の向きとで上記記録ヘッドアレイの回動を
半固定する半固定手段を備えたものである(請求項
6)。
【0013】また、請求項5記載の画像記録装置におい
て、上記記録ヘッドアレイを揺動可能に懸垂する懸垂保
持部と、上記記録ヘッドアレイと上記搬送用紙との間隔
を一定に保持する間隔保持部材とを備えたものである
(請求項7)。
【0014】また、上記懸垂保持部は、上記記録ヘッド
アレイを上記搬送用紙に向けて付勢する付勢手段を備え
たものである(請求項8)。
【0015】また、上記方向変更手段は、上記用紙搬送
面上において、上記記録ヘッドアレイをその一端部を中
心に上記第1の向きと上記第2の向きとの間で回動させ
る回動手段からなるものである(請求項9)。
【0016】また、請求項9記載の画像記録装置におい
て、上記第1の向きで上記記録ヘッドアレイの他端部を
保持する第1保持部と、上記第2の向きで上記記録ヘッ
ドアレイの他端部を保持する第2保持部とを備えたもの
である(請求項10)。
【0017】また、請求項10記載の画像記録装置にお
いて、装置本体を形成するフレーム部材を備え、上記第
2保持部は、上記フレーム部材に配設されている(請求
項11)。
【0018】また、請求項1記載の画像記録装置におい
て、装置本体を形成するフレーム部材を備え、上記用紙
搬送手段は、上記第1用紙を搬送する第1搬送路と上記
第2用紙を搬送する第2搬送路とを有し、上記方向変更
手段は、上記記録ヘッドアレイを上記第1の向きに付勢
する付勢部材を有し、上記記録ヘッドアレイを上記第1
の向きに保持するとともに、回動可能に保持するヘッド
保持部と、上記フレーム部材から上記第2搬送路上に向
けて、上記記録ヘッドアレイの当接位置に突出して配設
された案内部材とからなり、上記第2記録制御手段は、
上記第2記録モードが指示されると上記ヘッド保持部を
上記第2搬送路上へ移動させる移動手段を有し、上記第
2記録モードが指示され、上記ヘッド保持部が上記第2
搬送路上へ移動し、上記記録ヘッドアレイが上記案内部
材に当接すると、上記記録ヘッドアレイは上記付勢部材
の付勢力に抗して上記第2の向きに回動されるようにな
っている(請求項12)。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第1記録モード
が指示されると、記録ヘッドアレイが第1の向きに向け
られ、記録ヘッドアレイの走査と用紙搬送とが交互に行
われ、記録ヘッドアレイに第1周期で画像信号が出力さ
れて、第1用紙への画像記録が行われる。一方、第2記
録モードが指示されると、記録ヘッドアレイが第2の向
きに向けられ、用紙搬送が連続的に行われ、記録ヘッド
アレイに第2周期で画像信号が出力されて、第2用紙へ
の画像記録が行われる。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、画像
信号の記録ヘッドアレイへの出力周期は、第1記録モー
ドのときより第2記録モードのときが短く、第2用紙へ
の画像記録がより高速に行われることとなる。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、画像
記録が行われないときには、記録ヘッドアレイが保護さ
れる。また、用紙は、その幅方向の両端が第1,第2搬
送ベルトに接触されて確実に搬送され、画像記録装置
は、ヘッド保護手段の幅分だけ大型化することなく構成
される。
【0022】また、請求項4記載の発明によれば、用紙
搬送路の最大幅は、第3用紙の幅となる。
【0023】また、請求項5記載の発明によれば、記録
ヘッドアレイが第1の向きにあるときに第2記録モード
が指示されると、記録ヘッドアレイは、第2の向きまで
回動される。一方、記録ヘッドアレイが第2の向きにあ
るときに第1記録モードが指示されると、記録ヘッドア
レイは、第1の向きまで回動される。
【0024】また、請求項6記載の発明によれば、記録
ヘッドアレイは、第1の向きと第2の向きとのそれぞれ
の位置で、半固定される。
【0025】また、請求項7記載の発明によれば、記録
ヘッドアレイが揺動可能に懸垂されているので、記録ヘ
ッドアレイと搬送用紙との間隔は、間隔保持部材によっ
て決まり、一定に保持される。
【0026】また、請求項8記載の発明によれば、記録
ヘッドアレイが搬送用紙に付勢されるので、搬送用紙の
紙厚に関わりなく記録ヘッドアレイと搬送用紙との間隔
が一定に保持される。
【0027】また、請求項9記載の発明によれば、記録
ヘッドアレイが第1の向きにあるときに第2記録モード
が指示されると、記録ヘッドアレイは、その一端部を中
心に第2の向きまで回動される。一方、記録ヘッドアレ
イが第2の向きにあるときに第1記録モードが指示され
ると、記録ヘッドアレイは、その一端部を中心に第1の
向きまで回動される。
【0028】また、請求項10記載の発明によれば、記
録ヘッドアレイは、第1の向きと第2の向きとのそれぞ
れの位置で、その他端部が保持される。
【0029】また、請求項11記載の発明によれば、第
2の向きに回動された記録ヘッドアレイは、その他端部
がフレーム部材に配設された第2保持部により保持され
る。
【0030】また、請求項12記載の発明によれば、記
録ヘッドアレイは、第1の向きに付勢され、保持されて
いる。そして、第2記録モードが指示されると、ヘッド
保持部が第2搬送路上へ移動し、記録ヘッドアレイが案
内部材に当接すると、記録ヘッドアレイは、第2の向き
に回動される。
【0031】
【実施例】本発明に係る画像記録装置の第1実施例につ
いて、図1〜図5を用いて説明する。図1は第1実施例
の画像記録装置の内部の概略構成を示す図で、(a)は
正面図、(b)は右側面図である。
【0032】この画像記録装置は、例えば外部装置から
入力される内容を印字するプリンタで、上部に印字部1
1、下部に用紙収納部12を備えるとともに、その間に
用紙を下方から上方に搬送する用紙搬送系13を備えて
なる。装置の表面適所には、表示部85が配設され、各
給紙カセット内の用紙の有無やインク残量の不足等を表
示するようになっている。
【0033】用紙収納部12には、サイズの異なるカッ
ト紙が収納できる給紙カセット21〜25が積層的に配
設されている。各給紙カセット21〜25には、例え
ば、給紙カセット21にA4サイズ、給紙カセット22
にB5サイズ、給紙カセット23にB4サイズ、給紙カ
セット24にA3サイズ、給紙カセット25にA1サイ
ズの用紙が収納されている。また、給紙カセットの下方
には、ロール紙27が配設されている。このロール紙2
7は、切断装置28によりA0(縦長)やA1(横長)
等の所望のサイズに切断可能になっている。
【0034】このように、小サイズと中サイズ用給紙カ
セットを水平方向に並べて、大サイズ用給紙カセットを
それらの下方に配設しているので、用紙収納部12の小
型化を図ることができる。
【0035】用紙搬送系13には、それぞれ各給紙カセ
ット21〜25に対応して設けられた用紙を給紙する給
紙ローラ31〜35や正転ローラ及び反転ローラからな
り、給紙用紙を捌いて1枚ずつ搬送する捌きローラ対4
1〜45、更に搬送ベルト38等が配設されている。但
し、給紙ローラ33,34及び捌きローラ対43,44
は、図1(b)において、給紙ローラ31,32及び捌
きローラ対41,42の紙面奥行き側に配設されてい
る。また、ロール紙27は、搬送ローラ36,37によ
り搬送可能になっている。
【0036】搬送ベルト38は、前後端で搬送ローラ3
81,382に張架された無端状を有し、搬送ベルトモ
ータ383(図2参照)により回転され、装置上部に給
送されてきた用紙を、静電気やエア吸引力等により吸着
して搬送するものである。排出ローラ39は、搬送ベル
ト38により搬送された用紙を排出トレイ29側に導い
て排出するものである。
【0037】なお、搬送ベルト38の直ぐ上流には、例
えば反射型光センサからなる用紙センサ14が配設さ
れ、反射光の有無により搬送用紙の先端が検出可能にな
っている。
【0038】次に、印字部11の構成について図1〜図
3を用いて説明する。図2は印字部11の概略構成を示
す斜視図である。図3(a)は記録ヘッドアレイ51の
キャリッジ52に対する取付構造を示す平面図、(b)
は同右側面図、(c)は中心軸53から見た記録ヘッド
アレイ51及びキャリッジ52の径方向の断面図であ
る。
【0039】印字部11は、記録ヘッドアレイ51を往
復移動させる走査系、インクを記録ヘッドアレイ51に
供給するインク供給系及び記録ヘッドアレイ51のイン
ク吐出性能を維持する吐出回復機構から構成されてい
る。
【0040】記録ヘッドアレイ51は、多数の微小径ノ
ズルのマトリクスがアレイ状に配列されたノズル部51
1を備え、各ノズルに設けられた、例えば圧電素子で構
成されるインク吐出機構によりインクを吐出して、用紙
上に画像を印字するものである。なお、上記ノズルのマ
トリクスの形状は、碁盤目状に限られず、千鳥足状やそ
の他の形状であってもよい。
【0041】このノズル部511は、図3(a)に示す
ように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)及び黒(K)のインクを吐出する各アレイ状のノ
ズルが4列並設されてなり、これらが順次重ねて吐出さ
れて、カラー印字が可能になっている。なお、黒(K)
のインクを吐出するノズル部のみを備え、白黒印字が可
能なものでもよい。
【0042】また、記録ヘッドアレイ51は、本実施例
ではノズルアレイの寸法が例えばA4サイズの短辺に等
しい長さを有している。
【0043】駆動回路512は、ラッチ部を有し、信号
線513で送られてきた例えば1ライン分のシリアルの
2値あるいは多値の画像信号を一旦ラッチし、パラレル
信号に変換した後、ノズル部511の対応する圧電素子
にパルス駆動信号として同期出力するものである。
【0044】例えば、「0」,「1」の2値信号の場
合、「1」の信号に対してはそのパルス幅の間、圧電素
子に電圧が印加されて液圧が急激に高まることで、ノズ
ルから定量のインクを吐出するようになっている。
【0045】上記1ライン分の画像信号は、所定周期で
順次伝送されてくるようになっており、これにより2次
元の画像記録がなされる。
【0046】キャリッジ52は、記録ヘッドアレイ51
をその中心軸53で水平回りに回動可能に懸垂支持する
ものである。また、キャリッジ52は、搬送ベルト38
の幅方向にその幅に亙って並設されたステー54,55
に貫通孔520a及び嵌合溝520bが嵌合されて、往
復動可能にされている。
【0047】ステー54は、雄ねじからなり、一端がス
テッピングモータ等からなるキャリッジ駆動モータ56
に直結され、他端が装置本体の側板58に回動可能に支
持され、ステー55は、両端が装置本体の側板58,5
9に支持されている。キャリッジ52は、嵌合溝520
bがステー55上を摺動するようになっており、一方、
貫通孔520aは、雌ねじが形成されており、キャリッ
ジ駆動モータ56によるステー54の回転に応じて、キ
ャリッジ52が移動するようになっている。キャリッジ
52の移動量及び速度は、キャリッジ駆動モータ56へ
供給される駆動パルスにより設定可能になっている。
【0048】なお、キャリッジ52の幅を記録ヘッドア
レイ51の幅と同一寸法まで短縮させることにより、キ
ャリッジ52の移動による必要なスペースを最小限にす
ることができるので、装置の小型化が図れる。
【0049】また、キャリッジ52は、ステッピングモ
ータ等からなるヘッド回転モータ521を有し、このヘ
ッド回転モータ521により記録ヘッドアレイ51が9
0°だけ回動するようになっている。ヘッド回転モータ
521からの回転力は、モータ軸のギア522を介して
ギア523に伝達され、更にギア523と一体回転する
ギア524を介して中心軸53に取り付けられたギア5
25に伝達されるようになっている。
【0050】記録ヘッドアレイ51の上面適所には、周
方向にV字状を有する凹部514,515が中心軸53
の回りに所定の同一半径上で90°の間隔をおいて形成
されており、一方、キャリッジ52の下面であって、上
記所定半径に等しい位置には、凹部526が形成されて
いる。この凹部526には、下面が凹部514,515
と同一形状を有するV字状の突起部材528が、バネ5
27を介在させて配設されている。
【0051】そして、記録ヘッドアレイ51が図3
(a)の位置にあるときは、突起部材528はバネ52
7に付勢されて凹部514に嵌合し(図3(c)の状
態)、記録ヘッドアレイ51が回転して図3(a)の二
点鎖線の位置に向けられたときは、突起部材528は凹
部515に嵌合する。この結果、記録ヘッドアレイ51
は、搬送ベルト38による用紙搬送方向の向きと、その
直交する向きとに、それぞれ半固定される。
【0052】なお、上記凹部514,515、凹部52
6、突起部材528及びバネ527の組合せに加えて、
同様の構成を有する一組を、別途異なる位置に配設する
ようにしてもよい。これにより、記録ヘッドアレイ51
は、中心軸53以外の2点で半固定されるので、より安
定に保持することができる。
【0053】次に、インク供給系及び吐出回復機構につ
いて図2を用いて説明する。インクは、インクカートリ
ッジ61からインク供給チューブ60を介して記録ヘッ
ドアレイ51に供給されるようになっている。
【0054】インクカートリッジ61は、カートリッジ
61C、カートリッジ61M、カートリッジ61Y及び
カートリッジ61Kからなり、それぞれシアン、マゼン
タ、イエロー及び黒のインクが封入されており、インク
供給チューブ60の基端に取り付けられたインク針から
インクが供給される。
【0055】なお、インク供給チューブ60は、シア
ン、マゼンタ、イエロー及び黒のインク用の4本を一束
にした状態で構成されている。また、黒のみの場合に
は、1本になっている。
【0056】また、A点から記録ヘッドアレイ51まで
のインク供給チューブ60aは、例えば軟質合成樹脂で
形成され、同一長を有するフレキシブル基板上に配線さ
れた信号線513と一体で構成されているとともに、そ
の長さは、図1(a)の実線で示すホームポジションか
らの往復動幅、すなわち二点鎖線で示す位置において、
インクの供給が可能な寸法に設定されている。
【0057】インク残量検知部62は、インクカートリ
ッジ61内の各インクの残量を検知するもので、残量が
所定レベル以下になると表示部85に表示されるように
なっている。フィルタ63は、インクカートリッジ61
内の異物やインクカートリッジ交換時にインク針からの
異物の混入を防止するものである。
【0058】ダンパ64は、キャリッジ52上部に配設
され、キャリッジ52の往復動時にインク供給チューブ
60内のインクの慣性力が作用することにより生じるイ
ンク供給チューブ60aの折り返し点での大きな圧力変
動を吸収し、気泡混入や吐出量のバラツキを防止するも
のである。
【0059】吐出回復機構は、キャップ65やポンプ6
6等から構成されている。キャップ65は、ホームポジ
ションに配設され、インクの乾燥及び異物、気泡等のノ
ズル内への侵入を防止するもので、印字を行うときはキ
ャップ駆動モータ84(図4参照)によりキャップ65
を下降させ退避した後にキャリッジ52が移動を開始
し、印字を終了してキャリッジ52がホームポジション
に戻ってくると、上昇して記録ヘッドアレイ51に装着
されて、ノズル先端のインクの固化を防止する蓋の役目
を果たすようになっている。
【0060】なお、キャリッジ52、すなわち記録ヘッ
ドアレイ51のホームポジションへの復帰は、キャップ
65の近傍に配設された、例えば反射型光センサからな
る位置センサ15により検出されて行われるようになっ
ている。
【0061】また、印字中は、所要の間隔で記録ヘッド
アレイ51をホームポジションに戻し、キャップ65に
向けて全ノズルからインクを吐出する空吐出を行うこと
により、印字中に使用されないか、または使用頻度の低
いノズルの目詰まりを防止するようにしている。なお、
上記空吐出は、キャップ65を記録ヘッドアレイ51に
装着して行ってもよい。
【0062】ポンプ66は、キャップ65と記録ヘッド
アレイ51との装着状態でノズルに対向するように形成
されている連通孔に連通され、吸引力を発生して記録ヘ
ッドアレイ51のノズル先端に形成されたメニスカスを
正常な位置に復帰させたり、ノズル内の気泡や異物をイ
ンクとともに取り除いて、インクの吐出不良を解消する
ものである。
【0063】ポンプ66により吸引されたインクは、廃
インクチューブ67を介して廃インクタンク68内部の
インク吸収体に吸収されるようになっている。
【0064】次に、この画像記録装置の制御構成につい
て、図4のブロック図を用いて説明する。
【0065】この画像記録装置は、パソコン等の外部装
置から入力される操作信号及び画像信号に基づいて各部
の動作が行われるようになっている。
【0066】制御部81は、マイクロコンピュータ等か
ら構成され、画像記録装置全体の動作を制御するもので
ある。また、制御プログラムが記憶されたROMや一時
的にデータを保管するRAM等からなる記憶部82を内
蔵している。
【0067】外部装置からは、画像信号が記録制御部8
11に、用紙サイズや後述する記録モード等の操作信号
が走査制御部812に入力される。走査制御部812
は、入力された記録モードに応じて、所要の指示信号を
記録制御部811に出力する。そして、記録制御部81
1と走査制御部812とは、互いに同期して制御動作を
行うようになっている。
【0068】記録制御部811は、入力された画像信号
を信号線513を介して駆動回路512にシリアル送信
するものである。また、駆動回路512で変換されたパ
ラレル信号を、走査制御部812に同期してノズル部5
11の各ノズルに設けられた圧電素子に出力し、インク
の吐出を制御するものである。このインク吐出の周期、
すなわち圧電素子への信号出力の周期は、記録モードに
応じて好適に設定される。
【0069】走査制御部812は、入力された操作信号
に基づき、駆動回路83を介して給紙系、排出系86を
駆動して所定のカセットから給紙を行わせるとともに、
他の駆動系の各モータ等を駆動させるものである。
【0070】入力された用紙サイズの横幅がA4の短辺
より大きいときは、搬送ベルトモータ383は、用紙の
搬送と停止とを繰り返し、停止中にキャリッジ駆動モー
タ56によりキャリッジ52を走査させて、1ライン毎
の画像印字を行う(広幅モード)。
【0071】広幅モードでは、インクの吐出周期は、記
録ヘッドアレイ51が走査中に印字を行うため、インク
供給チューブ60aにおけるインク圧の変化の影響を受
けることなく好適に維持可能な走査速度に対応して設定
されている。
【0072】一方、入力された用紙サイズの横幅がA4
の短辺以下のときは、ヘッド回転モータ521は、記録
ヘッドアレイ51を用紙搬送方向に直交する方向に回転
させるとともに、該当用紙の搬送路上でキャリッジ52
を停止させ、搬送ベルトモータ383で用紙を停止させ
ることなく搬送しつつ、画像の印字を行う(高速モー
ド)。
【0073】高速モードでは、用紙搬送速度が広幅モー
ドと同等であれば、記録ヘッドアレイ51の走査中、す
なわち用紙が停止している時間だけ印字速度を広幅モー
ドに比して上昇させることができる。また、記録ヘッド
アレイ51が停止状態にあることから、インクの吐出周
期は用紙搬送速度に対応して設定されているので、吐出
周期を短縮することにより、印字速度を更に上昇させる
ことができる。
【0074】表示制御部813は、各給紙カセット内の
用紙の有無やインク残量の不足等を検出し、その検出結
果を表示部85に表示させるものである。
【0075】なお、本発明に係る画像記録装置が画像形
成装置やFD等の記録媒体読取部が配設された装置に適
用される場合には、表示部85は、記録動作を開始させ
るスタートキー、枚数を設定するキー及び用紙サイズや
高速、広幅の記録モードを指示するキー等を備えるよう
にすればよく、更に、操作内容を表示する機能を付加し
てもよい。
【0076】次に、記録動作について図5に従って説明
する。図5はこの画像記録装置の動作手順を示すフロー
チャートである。
【0077】まず、キャップ65が下降して、記録ヘッ
ドアレイ51から退避する(ステップS1)。次いで、
外部装置から入力された操作信号により、印字モードが
選択される(ステップS2)。ここで、入力された用紙
サイズの横幅がA4の短辺以下であれば、高速モードが
選択され、一方、入力された用紙サイズの横幅がA4の
短辺より大きければ、広幅モードが選択される。
【0078】ステップS2において、高速モードが選択
されると、記録ヘッドアレイ51が用紙搬送面上におい
て用紙搬送方向に直交する方向に回転され(ステップS
3)、次いで、該当用紙サイズの搬送路上まで移動する
(ステップS4)。なお、記録ヘッドアレイ51を該当
用紙搬送路上まで移動させた後で、回転させるようにし
てもよい。
【0079】そして、給紙が開始され(ステップS
5)、用紙が搬送されつつ印字が行われ(ステップS
6)、印字が終了すると(ステップS7でYES)、用
紙が排出されて(ステップS8)、終了する。
【0080】一方、ステップS2において、広幅モード
が選択されると、該当用紙サイズの搬送路上の印字開始
位置まで、記録ヘッドアレイ51が移動する(ステップ
S10)。
【0081】そして、給紙が開始され(ステップS1
1)、所定位置で用紙が停止すると記録ヘッドアレイ5
1を走査して、印字幅寸法分を1ラインとする印字が行
われ(ステップS12)、印字が終了でなければ(ステ
ップS13でNO)、1ライン分だけ用紙が搬送されて
(ステップS14)、ステップS12に戻り、印字走査
と用紙搬送とが交互に繰り返される。そして、印字が終
了すると(ステップS13でYES)、ステップS8に
進む。
【0082】このように、用紙サイズに応じて印字モー
ドを切り換え、A4以下のサイズでは記録ヘッドアレイ
51を走査させずに印字するようにしたので、画像の記
録速度を向上させることができる。
【0083】次に、本発明の画像記録装置の第2実施例
について図6を用いて説明する。図6は第2実施例に係
る画像記録装置の内部の概略構成を示す正面図である。
なお、第1実施例と同一機能を果たすものは同一符号を
付している。
【0084】第2実施例では、用紙を搬送する搬送ベル
トが、給紙カセット23の略中央部の上方で、多少の間
隙を有して2分されている。そして、キャップ65が、
この2分された各搬送ベルト38a,38b間の間隙に
配設されている。
【0085】この構成により、給紙カセット23,25
に収納された用紙は、その幅方向の両端部分が搬送ベル
ト38a,38bに吸着されるので、斜め搬送されるこ
となく確実に搬送することができるとともに、画像記録
装置本体の幅を第1実施例に比して短縮することができ
る。
【0086】次に、本発明の画像記録装置の第3実施例
について図7〜図9を用いて説明する。図7は第3実施
例に係る画像記録装置の記録ヘッドアレイ51及びキャ
リッジ52の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)
は(a)のB−B断面図である。図8,図9は図7
(b)の一部拡大図である。なお、画像記録装置の内部
の概略構成は第1実施例と同一である。
【0087】第3実施例では、記録ヘッドアレイ51を
キャリッジ52に対し揺動自在にするとともに、各色の
ノズル511からなる記録ヘッドアレイ51を一体保持
する筐体516の4隅に、用紙Pとの距離を一定に保持
するためのスペーサ91を設けている。
【0088】スペーサ91は、球状で、筐体516の下
面に設けられた凹部92に嵌め込まれてなり、凹部92
の底面に配設された凹曲面状のスペーサ押え板93との
間に配設された複数のボールベアリング95及び凹部9
2の縁に周設されたスペーサ支持板94により、自由回
転可能に支持されている。
【0089】また、ノズル部511は、中心軸53の下
端であって、中心軸53上で水平方向において交叉する
2軸531,532の一方の軸532に支承されてな
り、360°方向に揺動可能にされている。
【0090】また、記録ヘッドアレイ51とキャリッジ
52間には、多少弱めの付勢力を有するバネ96が配設
され、記録ヘッドアレイ51を用紙P方向に付勢するこ
とで、異なる紙厚の用紙Pに対して記録ヘッドアレイ5
1のノズル511と用紙Pとの距離を、例えば0.5m
mに一定保持することができ、印字品質の向上を図るこ
とができる。
【0091】なお、用紙Pと搬送ベルト38とを静電気
等により密着させているので、スペーサ91による用紙
Pの波打ちは、静電気等を付与しない場合に比べると、
より確実に防げる。
【0092】また、速乾性のインクを使用し、あるいは
スペーサ91の材質を選択することで、印字直後にキャ
リッジ52の走査によりスペーサ91が用紙Pの印字面
に接触しても、印字が汚れることはない。また、キャリ
ッジ52または記録ヘッドアレイ51に送風機構を設け
て印字面に送風し、スペーサ91が接触するまでにイン
クを乾燥させるようにしてもよい。
【0093】次に、本発明に係る画像記録装置の第4実
施例について図10〜図12を用いて説明する。図10
は第4実施例に係る画像記録装置の内部の概略構成を示
す正面図である。図11は記録ヘッドアレイ51のキャ
リッジ52に対する取付構造を示す図で、(a)は平面
図、(b)は右側面図である。図12は支持部102を
記録ヘッドアレイ51の回転中心から見た図で、(a)
は記録ヘッドアレイ51を保持していない状態、(b)
は記録ヘッドアレイ51を保持している状態で、記録ヘ
ッドアレイ51本体は省略して示している。なお、第1
実施例と同一機能を果たすものには同一符号を付してい
る。
【0094】第4実施例では、高速モードで印字を行う
用紙が収納されている給紙カセット21,22は、図1
0において、装置本体の左端に配設されている。
【0095】記録ヘッドアレイ51を回転させる軸53
aは、記録ヘッドアレイ51及びキャリッジ52の一端
側に設けられ、キャリッジ52の他端側には記録ヘッド
アレイ51の他端部を保持する支持部101が設けられ
ている。なお、ヘッド回転モータ521等からなる記録
ヘッドアレイ51の回転機構の構成は、第1実施例と同
様である。
【0096】また、装置本体の左側の側板59には、高
速モードの場合に記録ヘッドアレイ51を用紙搬送方向
と直交する向きに保持する支持部102が設けられてい
る。
【0097】一方、記録ヘッドアレイ51の他端には、
突起部103が延設されており、この突起部103が支
持部101あるいは102により保持されて、記録ヘッ
ドアレイ51が半固定されるようになっている。
【0098】支持部102は、側板59に固定された天
板104、断面L字状の底板105及び記録ヘッドアレ
イ51を底板105に押し付けて固定する天板104に
設けられたヘッド押え板106等から構成されている。
【0099】底板105は、基端105aが天板104
に立設され、挾持部105bが基端105aから天板1
04に平行に延設されて形成されている。基端105a
は、突起部103のストッパの役目を果たし、挾持部1
05bの先端は斜面状で、突起部103を容易に案内す
るようになっている。天板104には、挾持部105b
の先端付近に対向して軸受108が形成されている。
【0100】ヘッド押え板106は、中央付近で所定角
だけ屈曲された平板状を有し、その基端辺には軸107
が形成されている。軸107は、軸受108に嵌合され
て、天板104と底板105との隙間内で、ヘッド押え
板106が回動自在に懸架されている。ヘッド押え板1
06の先端側の平面部は、突起部103を底板105と
の間に挾持したとき、底板105と平行になるように形
成されている。また、ヘッド押え板106の先端には、
天板104に穿設された孔109に貫通してなる案内棒
110が立設されるとともに、この案内棒110を軸に
ヘッド押え板106を底板105側に付勢するバネ11
1が取り付けられている。
【0101】そして、記録ヘッドアレイ51が回転し
て、その突起部103が底板105とヘッド押え板10
6間に挾み込まれると、バネ111の付勢力により底板
105に押し付けられて、記録ヘッドアレイ51が半固
定されるようになっている。
【0102】また、支持部101は、天板104に代え
てキャリッジ52の下面に、支持部102と同様の構造
が形成されて突起部103を固定することにより、記録
ヘッドアレイ51を保持するようになっている。
【0103】このように、側板59に記録ヘッドアレイ
51の支持部102を設けた構成にすることより、広幅
モードのシリアル走査の範囲を側板59のすぐ近傍位置
まで広げることができるので、後述する図13の場合に
比して側板58,59間に余分なスペースが不要とな
り、その分装置本体の小型化が図れる。
【0104】また、記録ヘッドアレイ51を、軸53a
及び支持部101あるいは102の両端2箇所で確実に
保持するようにしたので、記録画像にぶれ等が生じるこ
とはない。
【0105】なお、図13に示すように、例えばキャリ
ッジ52を軸53aが中心となる略四半円状に形成し、
支持部102を、側板59に代えてキャリッジ52に設
けてもよい。このように構成することにより、給紙カセ
ット21,22の配設位置は、装置本体の端部に限られ
ず、任意の位置に配設することができる。
【0106】次に、本発明の画像記録装置の第5実施例
について、図14〜図17を用いて説明する。図14は
第5実施例に係る画像記録装置の内部の概略構成を示す
正面図である。図15は記録ヘッドアレイ51の方向変
更機構を示す斜視図、図16は同方向変更機構を示す平
面図で、両図中、記録ヘッドアレイ51及びキャリッジ
52については、高速モード状態と広幅モード状態の双
方について併記している。図17は記録ヘッドアレイ5
1のキャリッジ52への固定機構を示す図で、(a)は
斜視図、(b),(c)は断面図である。なお、第1実
施例と同一機能を果たすものには同一符号を付してい
る。
【0107】第5実施例では、高速モードにおける給紙
カセット21,22からの用紙搬送路と、広幅モードに
おける給紙カセット23,24,25からの用紙搬送路
とが分離して構成されている。なお、搬送ベルトは、図
14に示すように、分離して搬送ベルト38c,38d
から形成しても、第1実施例と同様に一体で形成しても
よい。
【0108】搬送ベルト38cに対向するステー54,
55の位置には、案内部材121が配設されている。案
内部材121は、キャリッジ52に懸垂されている記録
ヘッドアレイ51の側板59側の側面にのみ当接する高
さ位置に配設され、側板59の基端位置からホームポジ
ションに向けてステー54,55に平行(用紙搬送方向
に直交する方向)に延設された基部122と、この基部
122の先端側であって、ステー54,55に直交する
方向(用紙搬送方向)に向くように滑らかに曲げられた
曲面部123とを有して形成されている。
【0109】更に、この案内部材121は、曲面部12
3先端上部から、キャリッジ52の上面を多少越える高
さ位置まで上方に延設され、その先端からホームポジシ
ョン側に向けて少なくとも記録ヘッドアレイ51の幅の
1/2を越える寸法だけ延設され、更にその先端から直
角に内方に曲げられて延設され、この延設された先端に
当接片124が設けられている。この当接片124は、
上方に所定寸法だけ延伸されて形成されている。
【0110】一方、キャリッジ52のステー55側の端
部には、円柱状の空洞部131が縦方向に穿設されてい
る。この空洞部131は、上孔133及び下孔134で
外部に連通されるとともに、内部にヘッド固定部材13
5が遊嵌されている。また、空洞部131の周壁には、
上方から見て反時計回りに上方に移動する向きに螺旋溝
132が少なくとも90°分だけ刻設されている。な
お、螺旋溝132の上端部132aは、緩やかに下降し
て形成されている。
【0111】ヘッド固定部材135は、本体が円柱状
で、上軸136及び下軸137が設けられ、それぞれ上
孔133及び下孔134から外部に突出している。ま
た、螺旋溝132に対向する位置には、これに螺合する
ピン状の突起部138が突設されている。
【0112】更に、空洞部131の上面と、ヘッド固定
部材135の円柱状本体の上面間には、比較的弱い付勢
力を有するバネ141が介設されている。
【0113】上軸136の先端であって、キャリッジ5
2の移動時に当接片124に当接する高さ位置には、水
平方向で互いに直角に形成された2本の作動片139,
140が設けられている。また、広幅モード時にキャリ
ッジ52の下孔134に対向する位置の記録ヘッドアレ
イ51側には、下軸137が嵌合可能な凹部142が穿
設されている。
【0114】また、図16に示すように、記録ヘッドア
レイ51の上面とキャリッジ52の下面間には、中心軸
53の用紙搬送方向上流側にバネ151が、下流側にバ
ネ152が、それぞれ配設されており、記録ヘッドアレ
イ51は、用紙搬送方向に向いているとき以外は、中心
軸53の回りに時計回り方向(図16の高速モード側参
照)に付勢されている。なお、バネ151,152は、
少なくとも一方が配設されておればよい。また、中心軸
53の周囲にバネ等の付勢部材を配設し、同様の作用を
生じるようにしてもよい。
【0115】更に、突出片126(図15参照)が、キ
ャリッジ52のホームポジション側の端面であって、中
心軸53より用紙搬送方向上流側から下方に向けて、記
録ヘッドアレイ51が当接する高さ位置まで突出して形
成されている。この突出片126は、バネ151,15
2の付勢力により回転する記録ヘッドアレイ51が行き
過ぎないように、記録ヘッドアレイ51が当接すると、
キャリッジ52と平行な位置でこれを停止させるもので
ある。
【0116】そして、作動片139,140の向きは、
図16または図17(b)に示すように、広幅モードの
ときに作動片139が当接片124に当接するようにな
っている。
【0117】一方、作動片139が当接片124に当接
してヘッド固定部材135が回転した後の高速モードの
ときには、図16または図17(c)に示すように、作
動片140が当接片124に当接するようになってい
る。更に、突起部138は、少なくとも高速モードと広
幅モードの範囲内で螺旋溝132と螺合しており、ヘッ
ド固定部材135の回転に伴って、上昇、下降が可能に
なっている。
【0118】また、当接片124は、所定寸法だけ上方
に延伸されて、高速モード及び広幅モードの各モードに
おいて高さ位置が変化する作動片139,140の両方
共が当接するようになっている。
【0119】次に、記録ヘッドアレイ51の方向変更動
作について説明する。広幅モードのときは、ヘッド固定
部材135の下軸137が凹部142に係合することに
より記録ヘッドアレイ51がキャリッジ52に固定され
ている。
【0120】一方、高速モードが選択されると、キャリ
ッジ52が、高速モードの用紙搬送路に向けてステー5
4,55上を、図16中、右から左へ移動する。このキ
ャリッジ52の移動に伴い、作動片139が案内部材1
21の当接片124の下部に当接して押され、ヘッド固
定部材135が回転すると、突起部138が螺旋溝13
2に沿って移動するのでヘッド固定部材135が上昇
し、図17(c)に示すように、下軸137の凹部14
2との係合が解かれる。
【0121】そして、ヘッド固定部材135は、バネ1
41の付勢力で再度下降することなく、突起部138が
上端部132aに位置する状態で停止することとなる。
【0122】次いで、記録ヘッドアレイ51は案内部材
121の曲面部123に当接し、更にキャリッジ52の
移動に伴って、バネ151,152の付勢力に抗して、
曲面部123に摺接しつつ90°だけ回転する。
【0123】そして、キャリッジ52が移動して、記録
ヘッドアレイ51が側板59に当接する位置まで来ると
停止し、ここで案内部材121の基部122により回転
規制されてその向きが保持される。
【0124】一方、高速モードから広幅モードに切り換
えられると、キャリッジ52が広幅モードの用紙搬送路
に向けてステー54,55上を、図16中、左から右へ
移動開始する。そして、記録ヘッドアレイ51の中心軸
53が案内部材121の曲面部123を通過して基部1
22による回転規制が解除されると、バネ151,15
2の付勢力により記録ヘッドアレイ51が回転し、キャ
リッジ52と平行な位置に戻る。
【0125】この直後、キャリッジ52の移動に伴って
作動片140が案内部材121の当接片124の上部に
当接し、押されるため、ヘッド固定部材135が回転し
て、上端部132aに位置している突起部138を螺旋
溝132に沿って90°だけ移動させるのでヘッド固定
部材135がその分下降し、図17(b)に示すよう
に、下軸137が凹部142に係合する。
【0126】このように、案内部材121により記録ヘ
ッドアレイ51の方向を変更することができるので、モ
ータ等の回転駆動機構が不要となり、キャリッジ52あ
るいは記録ヘッドアレイ51の軽量化を図ることができ
る。
【0127】また、ヘッド固定部材135の下軸137
が凹部142に係合することにより、記録ヘッドアレイ
51がキャリッジ52に固定されるので、記録画像にブ
レが生じることがない。
【0128】また、搬送ベルト38c,38dは、それ
ぞれ異なるモータで駆動するようにしてもよい。この場
合には、負荷が低減されるので、用紙の間欠搬送を精度
良く行うことができる。
【0129】なお、上記各実施例では、記録ヘッドアレ
イ51は、広幅モードのための向きに配設し、高速モー
ドが指示されると、その向きを変更するようにしたが、
高速モードのための向きに配設しておいて、広幅モード
が指示されると、その向きを変更するようにしてもよ
い。この場合には、キャップ65の向きを記録ヘッドア
レイ51の向きに合わせて配設すればよい。
【0130】また、記録ヘッドアレイ51のノズルアレ
イの寸法は、A4サイズの短辺に限られない。例えば、
複数サイズの用紙が収納された画像記録装置において、
所定寸法のノズルアレイが配設された場合、その所定寸
法以下の幅を有する用紙に対しては高速モードで、一
方、その所定寸法を越える幅を有する用紙に対しては、
広幅モードで印字すればよい。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドアレイの寸法を越える幅を有する第1用紙へ
の画像記録を行うときは、記録ヘッドアレイを第1位置
に向け、画像信号を記録ヘッドアレイに第1周期で出力
しつつ記録ヘッドアレイを用紙搬送方向の直交方向に走
査して行い、一方、記録ヘッドアレイの寸法以下の幅を
有する第2用紙への画像記録を行うときは、記録ヘッド
アレイを第2位置に向け、第2用紙の搬送路上に停止し
た状態で、画像信号を記録ヘッドアレイに第2周期で出
力して行うようにしたので、第2用紙への画像記録の速
度を向上することができる。
【0132】また、請求項2の発明によれば、第2周期
を第1周期より短く設定したので、第2用紙への画像記
録の速度を更に向上することができる。
【0133】また、請求項3の発明によれば、ヘッド保
護手段を第1搬送ベルトと第2搬送ベルト間であって、
記録ヘッドアレイの走査路上に配設したので、ヘッド保
護手段の幅分だけ大型化することなく装置を構成するこ
とができる。
【0134】また、請求項4の発明によれば、第1,第
2用紙収納部と第3用紙収納部とを鉛直方向に並べて配
設し、第1用紙収納部と第2用紙収納部とを水平方向
に、かつ第3用紙収納部の幅内に並べて配設したので、
用紙搬送手段は、第3用紙が搬送できるように構成すれ
ばよく、省スペースを図ることができる。
【0135】また、請求項6の発明によれば、回動され
た記録ヘッドアレイを第1の向きと第2の向きとのそれ
ぞれの位置で半固定するようにしたので、記録ヘッドア
レイの振動等により、記録画像にブレを生じることがな
い。
【0136】また、請求項7の発明によれば、記録ヘッ
ドアレイと搬送用紙との間隔を一定に保持することが確
実にできる。
【0137】また、請求項8の発明によれば、搬送用紙
の紙厚に関わりなく記録ヘッドアレイと搬送用紙との間
隔を一定に保持することができる。
【0138】また、請求項10の発明によれば、一端部
を中心に回動された記録ヘッドアレイの他端部を、第1
の向きと第2の向きとのそれぞれの位置で保持するよう
にしたので、記録画像にブレを生じることがない。
【0139】また、請求項11の発明によれば、第2保
持部をフレーム部材に配設するようにしたので、装置本
体内のスペースを有効に使用することができる。
【0140】また、請求項12の発明によれば、記録ヘ
ッドアレイを付勢部材と案内部材とで回動するようにし
たので、記録ヘッドアレイの方向変更のために別途駆動
機構等を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の第1実施例の内部
の概略構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は右側
面図である。
【図2】印字部11の概略構成を示す斜視図である。
【図3】(a)は記録ヘッドアレイ51のキャリッジ5
2に対する取付構造を示す平面図、(b)は同右側面
図、(c)は中心軸53から見た記録ヘッドアレイ51
及びキャリッジ52の径方向の断面図である。
【図4】第1実施例の画像記録装置の主要制御構成を示
すブロック図である。
【図5】第1実施例の画像記録装置の記録動作の手順を
示すフローチャートである。
【図6】第2実施例の画像記録装置の内部の概略構成を
示す正面図である。
【図7】第3実施例の画像記録装置の記録ヘッドアレイ
51及びキャリッジ52の構成を示す図で、(a)は平
面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図8】スペーサ91周辺の構成を示す図7(b)の一
部拡大図である。
【図9】キャリッジ52への記録ヘッドアレイ51の取
付構造を示す図7(b)の一部拡大図である。
【図10】第4実施例の画像記録装置の内部の概略構成
を示す正面図である。
【図11】記録ヘッドアレイ51のキャリッジ52に対
する取付構造を示す図で、(a)は平面図、(b)は右
側面図である。
【図12】支持部102を記録ヘッドアレイ51の回転
中心から見た図で、(a)は記録ヘッドアレイ51を保
持していない状態、(b)は記録ヘッドアレイ51を保
持している状態である。
【図13】支持部102がキャリッジ52に設けられた
例を示す平面図である。
【図14】第5実施例の画像記録装置の内部の概略構成
を示す正面図である。
【図15】記録ヘッドアレイ51の回転機構を示す斜視
図である。
【図16】同回転機構を示す平面図である。
【図17】記録ヘッドアレイ51のキャリッジ52への
固定機構を示す図で、(a)は斜視図、(b)(c)は
断面図である。
【符号の説明】
11 印字部 12 用紙収納部 13 用紙搬送系 14 用紙センサ 15 位置センサ 21〜25 給紙カセット 31〜35 給紙ローラ 38,38a,38b,38c,38d 搬送ベルト 41〜45 捌きローラ対 51 記録ヘッドアレイ 52 キャリッジ 53 中心軸 53a 軸 54,55 ステー 56 キャリッジ駆動モータ 58,59 側板 61 インクカートリッジ 61C,61M,61Y,61K カートリッジ 65 キャップ 81 制御部 82 記憶部 83,512 駆動回路 85 表示部 101,102 支持部 103 突起部 104 天板 105 底板 105a 基端 105b 挾持部 106 ヘッド押え板 107 軸 108 軸受 109 孔 110 案内棒 111 バネ 121 案内部材 122 基部 123 曲面部 124 当接片 126 突出片 131 空洞部 132 螺旋溝 133 上孔 134 下孔 135 ヘッド固定部材 136 上軸 137 下軸 138 突起部 139,140 作動片 141,151,152 バネ 142 凹部 383 搬送ベルトモータ 511 ノズル部 513 信号線 514,515,526 凹部 521 ヘッド回転モータ 522〜525 ギア 527 バネ 528 突起部材 811 記録制御部 812 走査制御部 813 表示制御部
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】用紙搬送系13には、それぞれ各給紙カセ
ット21〜25に対応して設けられた用紙を給紙する給
紙ローラ31〜35や用紙搬送を行うローラ対41〜4
5、更に搬送ベルト38等が配設されている。但し、給
紙ローラ33,34及びローラ対43,44は、図1
(b)において、給紙ローラ31,32及びローラ対
1,42の紙面奥行き側に配設されている。また、ロー
ル紙27は、搬送ローラ36,37により搬送可能にな
っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】記録ヘッドアレイ51は、多数の微小径ノ
ズルのマトリクスがアレイ状に配列されたノズル部51
1を備え、各ノズルに設けられた、例えば圧電素子で構
成されるインク吐出機構によりインクを吐出して、用紙
上に画像を印字するものである。なお、上記ノズルのマ
トリクスの形状は、碁盤目状に限られず、千鳥足状やそ
の他の形状、例えば1行マトリクスであってもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】ダンパ64は、キャリッジ52上部に配設
され、キャリッジ52の往復動時にインク供給チューブ
60内のインクの慣性力が作用することにより生じる大
きな圧力変動を吸収し、気泡混入や吐出量のバラツキを
防止するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】高速モードでは、用紙搬送速度が広幅モー
ドと同等であれば、記録ヘッドアレイ51の走査中、す
なわち用紙が停止している時間だけ印字速度を広幅モー
ドに比して上昇させることができる。また、記録ヘッド
アレイ51が停止状態にあることから、インクの吐出周
用紙搬送速度とは対応して設定されるので、吐出周
期をその能力内で短縮することにより、用紙搬送速度を
上昇でき、結果的に印字速度を更に上昇させることがで
きる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11 印字部 12 用紙収納部 13 用紙搬送系 14 用紙センサ 15 位置センサ 21〜25 給紙カセット 31〜35 給紙ローラ 38,38a,38b,38c,38d 搬送ベルト 41〜45 ローラ対 51 記録ヘッドアレイ 52 キャリッジ 53 中心軸 53a 軸 54,55 ステー 56 キャリッジ駆動モータ 58,59 側板 61 インクカートリッジ 61C,61M,61Y,61K カートリッジ 65 キャップ 81 制御部 82 記憶部 83,512 駆動回路 85 表示部 101,102 支持部 103 突起部 104 天板 105 底板 105a 基端 105b 挾持部 106 ヘッド押え板 107 軸 108 軸受 109 孔 110 案内棒 111 バネ 121 案内部材 122 基部 123 曲面部 124 当接片 126 突出片 131 空洞部 132 螺旋溝 133 上孔 134 下孔 135 ヘッド固定部材 136 上軸 137 下軸 138 突起部 139,140 作動片 141,151,152 バネ 142 凹部 383 搬送ベルトモータ 511 ノズル部 513 信号線 514,515,526 凹部 521 ヘッド回転モータ 522〜525 ギア 527 バネ 528 突起部材 811 記録制御部 812 走査制御部 813 表示制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/165 25/304 25/308 B41J 3/04 102 N 25/28 W 25/30 G (72)発明者 佐武 健一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 河内 嘉子 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 堀 節夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 小山 茂夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドがアレイ状に所定長を有して
    配設されてなる記録ヘッドアレイと、用紙収納部に収納
    された用紙を印字位置へ搬送する用紙搬送手段と、上記
    用紙搬送方向に直交する方向に上記記録ヘッドアレイを
    走査させるヘッド走査手段と、上記記録ヘッドアレイを
    上記用紙搬送方向と平行な第1の向き及びこの第1の向
    きに直交する第2の向きに向けさせる方向変更手段と、
    上記記録ヘッドアレイの走査と上記用紙搬送とを交互に
    行って、上記所定長を越える幅を有する第1用紙への画
    像記録を行う第1記録モードと上記用紙搬送を連続的に
    行って、上記所定長以下の幅を有する第2用紙への画像
    記録を行う第2記録モードとを選択的に指示する指示手
    段と、上記第1記録モードが指示されると、上記記録ヘ
    ッドアレイを上記第1の向きに向け、上記記録ヘッドア
    レイに第1周期で画像信号を出力して、上記第1用紙幅
    分の画像を記録させる第1記録制御手段と、上記第2記
    録モードが指示されると、上記記録ヘッドアレイを上記
    第2の向きに向け、上記記録ヘッドアレイに第2周期で
    画像信号を出力して上記第2用紙幅分の画像を記録させ
    る第2記録制御手段とを備えたことを特徴とする画像記
    録装置。
  2. 【請求項2】 上記第2周期は、上記第1周期に比して
    短く設定されていることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像記録装置において、
    上記画像記録時以外に上記記録ヘッドアレイを保護する
    ヘッド保護手段を備え、上記用紙搬送手段は、上記搬送
    用紙の少なくとも幅方向の両端部分に接触しつつ搬送さ
    せる第1,第2搬送ベルトからなり、上記ヘッド保護手
    段は、第1搬送ベルトと第2搬送ベルト間であって、上
    記記録ヘッドアレイの走査路上に配設されていることを
    特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像記録装置において、
    上記用紙収納部は、上記第1用紙を収納する第1用紙収
    納部と、上記第2用紙を収納する第2用紙収納部と、上
    記第1用紙及び第2用紙の幅を合わせた長さ以上の幅を
    有する第3用紙を収納する第3用紙収納部とからなり、
    上記第1,第2用紙収納部と上記第3用紙収納部とは、
    鉛直方向に並べて配設され、上記第1用紙収納部と第2
    用紙収納部とは、水平方向に、かつ上記第3用紙収納部
    の幅内に並べて配設されていることを特徴とする画像記
    録装置。
  5. 【請求項5】 上記方向変更手段は、上記記録ヘッドア
    レイを上記用紙搬送面上において上記第1の向きと上記
    第2の向きとの間で回動させる回動手段からなるもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 上記方向変更手段は、上記第1の向きと
    上記第2の向きとで上記記録ヘッドアレイの回動を半固
    定する半固定手段を備えたものであることを特徴とする
    請求項5記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の画像記録装置において、
    上記記録ヘッドアレイを揺動可能に懸垂する懸垂保持部
    と、上記記録ヘッドアレイと上記搬送用紙との間隔を一
    定に保持する間隔保持部材とを備えたことを特徴とする
    画像記録装置。
  8. 【請求項8】 上記懸垂保持部は、上記記録ヘッドアレ
    イを上記搬送用紙に向けて付勢する付勢手段を備えたも
    のであることを特徴とする請求項7記載の画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】 上記方向変更手段は、上記用紙搬送面上
    において、上記記録ヘッドアレイをその一端部を中心に
    上記第1の向きと上記第2の向きとの間で回動させる回
    動手段からなるものであることを特徴とする請求項1記
    載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像記録装置におい
    て、上記第1の向きで上記記録ヘッドアレイの他端部を
    保持する第1保持部と、上記第2の向きで上記記録ヘッ
    ドアレイの他端部を保持する第2保持部とを備えたこと
    を特徴とする画像記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像記録装置におい
    て、装置本体を形成するフレーム部材を備え、上記第2
    保持部は、上記フレーム部材に配設されていることを特
    徴とする画像記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の画像記録装置におい
    て、装置本体を形成するフレーム部材を備え、上記用紙
    搬送手段は、上記第1用紙を搬送する第1搬送路と上記
    第2用紙を搬送する第2搬送路とを有し、上記方向変更
    手段は、上記記録ヘッドアレイを上記第1の向きに付勢
    する付勢部材を有し、上記記録ヘッドアレイを上記第1
    の向きに保持するとともに、回動可能に保持するヘッド
    保持部と、上記フレーム部材から上記第2搬送路上に向
    けて、上記記録ヘッドアレイの当接位置に突出して配設
    された案内部材とからなり、上記第2記録制御手段は、
    上記第2記録モードが指示されると上記ヘッド保持部を
    上記第2搬送路上へ移動させる移動手段を有し、上記第
    2記録モードが指示され、上記ヘッド保持部が上記第2
    搬送路上へ移動し、上記記録ヘッドアレイが上記案内部
    材に当接すると、上記記録ヘッドアレイは上記付勢部材
    の付勢力に抗して上記第2の向きに回動されるようにな
    っていることを特徴とする画像記録装置。
JP26881993A 1993-10-27 1993-10-27 画像記録装置 Pending JPH07117297A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26881993A JPH07117297A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 画像記録装置
US08/327,833 US5668581A (en) 1993-10-27 1994-10-24 Ink jet printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26881993A JPH07117297A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07117297A true JPH07117297A (ja) 1995-05-09

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ID=17463702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26881993A Pending JPH07117297A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 画像記録装置

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JP (1) JPH07117297A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0847863A1 (en) * 1996-12-10 1998-06-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US5913623A (en) * 1996-11-07 1999-06-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US7771009B2 (en) 2003-09-22 2010-08-10 Fujifilm Corporation Image recording apparatus

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US6014159A (en) * 1996-12-10 2000-01-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US7771009B2 (en) 2003-09-22 2010-08-10 Fujifilm Corporation Image recording apparatus

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