JPH07116341B2 - 製紙用サイズ剤組成物 - Google Patents

製紙用サイズ剤組成物

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JPH07116341B2
JPH07116341B2 JP7628984A JP7628984A JPH07116341B2 JP H07116341 B2 JPH07116341 B2 JP H07116341B2 JP 7628984 A JP7628984 A JP 7628984A JP 7628984 A JP7628984 A JP 7628984A JP H07116341 B2 JPH07116341 B2 JP H07116341B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製紙用サイズ剤組成物に関する。更に詳しくは
特定の水溶性ポリマーを使用し、ケテン二量体を安定に
分散させた製紙用サイズ剤組成物に関する。
従来より製紙用サイズ剤としてロジンもしくは強化ロジ
ン(マレイン化ロジン)が、広く利用されている。しか
しながらこのロジン系サイズ剤は硫酸アルミニウムによ
る定着を必要とする為、多くの問題を有している。即ち
硫酸アルミニウムによる定着は、抄造時の抄造水のpHが
低い(酸性)為、抄紙機械の損傷が大きく紙の印刷適性
を悪くし、更に紙の長期保存による変色の虞れがある等
の欠点が指摘されてきた。又、填料として炭酸カルシウ
ムを使用した時、炭酸カルシウムが酸性溶液中で分解す
る為、ロジン系サイズ剤は、使用できない。炭酸カルシ
ウムは安価であり、白色度も高い為、紙の填料として使
用すれば、有効であることは判つているものの上記の理
由によりその使用が極めて制限されているのが現状であ
る。この為、上記欠点を克服した、紙質を劣化させず炭
酸カルシウムの使用可能な中性サイズ剤の開発が望まれ
ていた。
近年この目的を達成すべく、種々の中性サイズ剤が提案
されているが、中でもケテン二量体を水にコロイド状に
分散したサイズ剤が最も有望であると考えられており、
数多くの特許が出願されている。しかしながらこれら多
くの研究努力にもかかわらず、ケテン二量体系サイズ剤
にはサイズ効果の発現に時間がかかるという致命的な欠
点が今なお存在する。つまりケテン二量体系サイズ剤を
使用して抄紙した場合、抄造直後のサイズ性能が悪く使
用したサイズ剤の量にくらべて十分なサイズ性能を得る
には経時が必要であると言われている。この問題は一般
にはサイズ効果の立上りが悪いという表現で指摘されて
いるが、この立上りの悪さは次の様な欠点につながるこ
とは容易に想像される。即ち筆記用紙やミルクカートン
の様な最終製品に高いサイズ効果を要する紙に対しては
その品質管理を困難とする。また高いサイズ効果を得る
ために、数日を経過して出荷しなければならないが、こ
の出荷までの保存は紙のコスト高になることは言うまで
もない。一方、塗工紙の場合には塗工の工程における吸
液量を制御するために内添サイズ剤が使用されている。
現在、塗工は、抄紙から連続的に行なわれることが多く
この場合には、湿紙が乾燥された直後(抄造直後)にサ
イズ効果が発現しないと全く役に立たない。ケテン二量
体系サイズ剤には中性領域で使用できる、低添加量でサ
イズ効果が出る、高サイズ紙が得られる等の優れた性能
があるにもかかわらず、上記の理由によりその使用が極
めて制限されているのが現状である。
又、サイズ剤組成物の分散安定性、特に機械的安定性に
ついても十分な考慮が払われなければならないことは当
然である。機械的安定性とはサイズ剤輸送時、又はサイ
ズ剤使用時の外部からの機械的シエアーに対する安定性
を指し、分散安定性のうち、特に重要視されるものであ
る。もつともかかる分散安定性は、サイズ剤組成物中の
有効成分の濃度を低くすることにより改良される。しか
しながら有効成分の濃度が低い商品は、輸送、充填等の
コストが高くつき、又貯蔵の為に大容量の容器が必要と
なり、甚しく不経済である。従つて製紙業界では有効濃
度が高く、分散安定性が良好でしかもサイズ性能の立上
りが良く、優れたサイズ性能効果を持つサイズ剤の開発
が望まれている。
上記の様な状況に鑑み、本発明者らは、有効成分の濃度
が高く、分散安定性が良好でしかもサイズ性能の立上り
が良く、優れたサイズ性能効果を持つ、ケテン二量体系
サイズ剤組成物を見い出すべく鋭意研究の結果、分散剤
としてある特定の化合物から構成された水溶性ポリマー
をケテン二量体と共に水中に配合すると有効成分の濃度
が高い領域でも分散安定性、特に機械的安定性が良好
で、しかもサイズ性能の立上りが良く、優れたサイズ性
能効果を持つサイズ剤組成物が得られることを見出し、
本発明を完成させた。
即ち、本発明は、ケテン二量体(I)と、炭素数4〜28
の炭化水素基と重合可能な官能基とを有するカチオン性
界面活性剤1〜15モル%、芳香族ビニルモノマー10〜50
モル%、カチオン性ビニルモノマー10〜50モル%及び水
溶性非イオン性ビニルモノマー10〜50モル%の反応生成
物(II)とを含有することを特徴とする製紙用サイズ剤
組成物を提供するものである。
本発明の製紙用サイズ剤組成物はケテン二量体(I)と
反応生成物(II){以下水溶性ポリマーと記す}を必須
成分として含有するものであり、水溶性ポリマー(II)
は炭素数4〜28の炭化水素基と重合可能な官能基とを有
するカチオン性界面活性剤(i)、芳香族ビニルモノマ
ー(ii)、カチオン性ビニルモノマー(iii)及び水溶
性非イオン性ビニルモノマー(iv)を重合して得られる
ポリマーであるが、該ポリマーの中の各モノマーの成分
の比率も重要であり(i)は1〜15モル%好ましくは3
〜10モル%、(ii)は10〜50モル%好ましくは20〜40モ
ル%、(iii)は10〜50モル%好ましくは20〜40モル
%、(iv)は10〜50モル%好ましくは20〜40モル%でな
ければならない。各モノマーの成分比率が上記範囲以外
の水溶性ポリマーを含有する製紙用サイズ剤組成物は分
散安定性が不良であり又サイズ性能効果も悪く本発明の
目的を達することができない。
本発明に係わるケテン二量体(I)としては特開昭48−
48702号公報、特開昭52−110906号公報、特開昭52−118
010号公報、特開昭55−98997号公報、特開昭55−116898
号公報等に開示されている公知のケテン二量体をいずれ
にも使用できる。
該ケテン二量体は次の一般式(I)で表わされる。
上式中R及びR′は各々炭素数8〜24好ましくは12〜22
の炭化水素基を示す。これら炭素水素基としては例えば
オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデ
シル、オクタデシル、エイコシル基等のアルキル基、オ
クテニル、デセニル、ドデセニル、テトラデセニル、ヘ
キサデセニル、オクタデセニル、エイコセニル基等のア
ルケニル基、オクタフエニル、ノニルフエニル、ドデシ
ルフエニル基等のアルカリール基等が例示でき、これら
のうちアルキル基が好ましい。上記ケテン二量体は一種
単独でもまた二種以上混合しても使用できる。
本発明に係わる炭素数4〜28の炭化水素基と重合可能な
官能基とを有するカチオン性界面活性剤としては、下記
一般式(1),(2),(3)で表わされる炭素数4〜
28の炭化水素基を持つ四級アンモニウム塩でアクリル酸
又はメタクリル酸好ましくはメタクリル酸系の重合性の
良いカチオン性界面活性剤が例示される。
(式中R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2及びR3
炭素数1〜3の低級アルキル基を表わし、R4は炭素数4
〜28の炭化水素基を表わし、Yは酸素原子又は−NH−を
表わし、Z及びZ′は炭素数1〜4のアルキレン基又は
炭素数2〜4のヒドロキシアルキレン基を表わし、Xは
ハロゲン原子又は酸残基を表わす。) 一般式(1)、(2)又は(3)で表わされる化合物と
しては2-ヒドロキシ‐3-メタクリロイルオキシプロピル
−N,N,N−ジメチルアルキル(C428)−アンモニウム
塩、2′−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチ
ル−2−ヒドロキシ−3−アルキル(C428)プロピル
アンモニウム塩、2′−ヒドロキシ−3′−メタクリロ
イルオキシプロピル−N,N−ジメチル−3−アルキル(C
428)オキシプロピルアンモニウム塩等を挙げること
ができる。
本発明に係わる芳香族ビニルモノマーとしては一般式
(4) (式中R5は水素原子、メチル基又はエチル基を表わし、
R6は水素原子、塩素原子、メチル基もしくはモノクロル
メチル基を表わす。) で表わされるスチレン及び/又はスチレン誘導体が好ま
しい。
本発明に係わるカチオン性ビニルモノマーとしては一般
式(5) (式中R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2及びR3
炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R7は水素原子、炭
素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシ
アルキル基を表わし、Yは酸素原子又は−NH−を表わ
し、Zは炭素数1〜4のアルキレン基又は炭素数2〜4
のヒドロキシアルキレン基を表わし、Xはハロゲン原子
又は酸残基を表わす) で表わされるアクリル酸、又はメタクリル酸系カチオン
性モノマーが好ましい。
前記一般式(5)で表わされる化合物としてはβ‐アク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩、β‐
メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム
塩、β‐アクリロイルオキシエチルジメチルエチルアン
モニウム塩、β‐メタクリロイルオキシエチルジメチル
エチルアンモニウム塩等を挙げることができる。
本発明に係わる水溶性非イオン性ビニルモノマーとして
はアクリルアミド、メタクリルアミド、N-ビニル‐2-ピ
ロリドン、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒド
ロキシエチルアクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート、ジアセトンアクリルアミド等を挙げるこ
とができるがサイズ剤組成物の安定性の面から見ると、
アクリルアミド又はメタクリルアミドが好ましい。
本発明に係わる水溶性ポリマー(II)は前記のモノマー
(i),(ii),(iii)及び(iv)の混合物の溶媒中
ラジカル開始剤の存在下で重合せしめることにより得る
ことができる。溶媒としてはエタノール、イソプロパノ
ール、ターシヤリーブタノール、メチルエチルケトン、
トルエン等が使用できる。ラジカル重合開始剤としては
用いた溶媒に可溶なものを選択すれば良い。例えば2,
2′−アゾビスイソブチルニトリル、2,2′−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が使用できる。重
合温度はラジカル開始剤の分解温度により設定される。
本発明の製紙用サイズ剤組成物を得るには、先ず上記の
水溶性ポリマー(II)を1〜30重量%、好ましくは2〜
10重量%水中に溶解し昇温する。昇温されたポリマー水
溶液中に溶解したケテン二量体(I)を5〜35重量%好
ましくは10〜30重量%混合分散する。この分散時の温度
は100℃以下、好ましくは80℃以下であることが望まし
い。あまり高温であるとケテン二量体は水と反応してサ
イズ効果を有しない反応生成物を与える恐れがある。又
本発明のサイズ剤組成物の分散安定性又はサイズ効果を
損わない範囲において、他の分散剤あるいは乳化剤を添
加することは何ら差支えない。
本発明のサイズ剤組成物は水に分散された状態で用いら
れるが、水中に分散されたサイズ剤粒子の粒径は5ミク
ロン以下、好ましくは1ミクロン以下であることが望ま
しい。粒径が5ミクロンより大きい場合には分散液の安
定性が損われたり、サイズ効果が劣つたりするおそれが
ある。サイズ剤粒子の分散にはホモミキサー、超音波乳
化機、高圧吐出型ホモジナイザー等が使用できる。
本発明のサイズ剤を歩留りよく使用するために、定着剤
の使用が有効であるが、その定着剤としてはカチオン性
ポリマーが好ましい。定着剤として使用されるカチオン
性ポリマーの好ましい例としては、カチオン化澱粉、カ
チオン化セルロース、ポリアミド‐エピハロヒドリン系
ポリマー、ポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン及
びその四級化物、ポリジメチルアミノエチルメタクリレ
ート及びその四級化物、ポリジエチルアミノエチルメタ
クリレート及びその四級化物、またこれらカチオン性モ
ノマーとアクリルアミドとの共重合物等を挙げることが
できる。
本発明の実施にあたつて本発明のサイズ剤組成物はバル
ブ重量に対する固型分として0.01〜2重量%、好ましく
は0.05〜1重量%添加される。これらサイズ剤の添加水
準は目的とする紙に要求されるサイズ度に応じて加減さ
れることは言うまでもない。
以下に本発明を製造例及び実施例をもつて詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例等に制約されるものではな
い。尚例中の部は重量基準である。
〔水溶性ポリマーの合成〕
製造例1 あらかじめ加熱還流させておいたイソプロパノール100
部に2-ヒドロキシ‐3-メタクリロイルオキシプロピルジ
メチルステアリルアンモニウムクロライド5.6部、β−
メタクリロイルオキシエチルジメチルエチルアンモニウ
ムエトサルフエール37.4部、スチレン12.5部、アクリル
アミド10.5部及び2,2′−アゾビスイソブチルニトリル
1.0部を含むイソプロパノール溶液150部を2時間かけて
滴下した。滴下後3時間反応液を加熱還流した後水200g
を加えて稀釈しイソプロパノールを留去し濃度調節し固
型分20.0%の水溶液を得た。
製造例2〜6,比較製造例1〜5 全仕込みモノマー量を0.4モルとして仕込みモノマー組
成を表1,表2に示すように変化させ、製造例1と同一の
方法で各種ポリマーを得た。
表1,2中の( )内の数字は各モノマーの仕込みモル%
を表わす。
〔サイズ剤組成物の調整〕 実施例1〜10及び比較例1〜5 製造例1〜6、比較製造例1〜5で製造された水溶性ポ
リマーを水に溶解し加温後これに表3で示されるケテン
二量体を加えて70℃で融解し高圧吐出型ホモジナイザー
で圧力200Kg/cm2にて乳化し更に冷却してサイズ剤組成
物を得た。得られたサイズ剤組成物の組成を表4に示
す。
〔サイズ剤組成物の安定性試験〕 サイズ剤組成物の分散安定性の試験は表4に示されるサ
イズ剤組成物を5℃,20℃,40℃で各1ケ月間放置した後
のサイズ剤の分散状態を肉眼で観察して行なつた。サイ
ズ剤組成物の機械的安定性は40℃恒温室中で連続振とう
し分散状態が悪化するまでの経過日数を○,△,×の記
号で示した。その意味は×は3日以下、△は4〜19日、
○は20日以上である。その結果を表5に示す。又分散安
定性の5℃,20℃,40℃での評価も○,△,×で示しその
意味は次の通りである。
○:乳化状態が初めのそれとほとんど変わらない。
△:乳化液がやや増粘しているが使用可能である。
×:乳化液の増粘が著しい又はゲル化していて使用不可
能である。あるいはクリーミングの為使用不可能であ
る。
表5から明らかな様に本発明による実施例1〜10のサイ
ズ剤組成物は良好な分散安定性、機械的安定性を示す
が、比較製造例1〜5で製造した水溶性ポリマーを用い
た比較例1〜5のサイズ剤組成物は機械的安定性が悪く
20℃及び40℃での分散安定性が不良である。
〔サイズ度試験〕
本試験に用いた成紙は次に示す条件下で製造した。
バルブ:LBKP(カナデイアンスタンダードリーネス400m
l) サイズ剤添加量:バルブ重量に対する固型分0.1% 定着剤:カチオン化デンプン(市販品)パルプ重量に対
する固型分0.5% 填料:重質炭酸カルシウム(市販品)紙中炭酸カルシウ
ムが12%になるように調節して添加 定着時pH:8.2 抄造:タツピー角型手抄き機 プレス:3.5KgW/cm2×2分間 乾燥:回転式ドライヤー、100℃×40秒間 秤量:70g/m2 サイズ度試験は次に示す方法にて行なつた。
サイズ度が試験:ステツキヒト法(JIS P−8122)試験
紙の四方を上方に折り曲げて舟型にし2%NH4SCN水溶液
上に浮かべる。浮かべると同時に上方より1%FeCl3
溶液を一滴試験紙上に落し、両水溶液が紙に浸透して接
しチオシアン鉄の赤い斑点が3つ出現するまでの時間
(秒)を測定した。
上記の条件にて抄造した紙のサイズ度を抄造直後、一日
後に測定した試験結果を表6に示す。抄造直後のサイズ
度は、サイズ効果の立上りの良否を示し数値の高いもの
程良である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/34 MMQ 220/54 MNC 226/10 MNN C08K 5/07 C08L 33/14 LJG 33/24 LJV D21H 17/35 17/37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケテン二量体(I)と、下記の一般式
    (1),(2),(3)で表わされる化合物の群から選
    ばれる炭素数4〜28の炭化水素基と重合可能な官能基と
    を有するカチオン性界面活性剤1〜15モル%、芳香族ビ
    ニルモノマー10〜50モル%、下記の一般式(5)で表わ
    されるカチオン性ビニルモノマー10〜50モル%及び水溶
    性非イオン性ビニルモノマー10〜50モル%の反応生成物
    (II)とを含有することを特徴とする製紙用サイズ剤組
    成物。 (式中R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2及びR3
    炭素数1〜3の低級アルキル基を表わし、R4は炭素数4
    〜28の炭化水素基を表わし、Yは酸素原子又は−NH−を
    表わし、Z及びZ′は炭素数1〜4のアルキレン基又は
    炭素数2〜4のヒドロキシアルキレン基を表わし、Xは
    ハロゲン原子又は酸残基を表わす。) (式中R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2及びR3
    炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R7は水素原子、炭
    素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシ
    アルキル基を表わし、Yは酸素原子又は−NH−を表わ
    し、Zは炭素数1〜4のアルキレン基又は炭素数2〜4
    のヒドロキシアルキレン基を表わし、Xはハロゲン原子
    又は酸残基を表わす。)
  2. 【請求項2】ケテン二量体が一般式(I) (式中R及びR′は各々炭素数8〜24の炭化水素基を表
    わす。) で表わされるものである特許請求項の範囲第1項の製紙
    用サイズ剤組成物。
  3. 【請求項3】芳香族ビニルモノマーが一般式(4) (式中R5は水素原子、メチル基又はエチル基を表わし、
    R6は水素原子、塩素原子、メチル基もしくはモノクロル
    メチル基を表わす。) で表わされるものである特許請求項の範囲第1項若しく
    は第2項記載の製紙用サイズ剤組成物。
  4. 【請求項4】水溶性非イオン性ビニルモノマーが、アク
    リルアミド、メタクリルアミド、N−ビニル−2−ピロ
    リドン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
    ドロキシエチルアクリレート、ポリエチレングリコール
    モノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコール
    メタクリレート及びジアセトンアクリルアミドからなる
    群より選ばれる化合物である特許請求項の範囲第1項〜
    第3項のいずれか1項に記載の製紙用サイズ剤組成物。
JP7628984A 1984-04-16 1984-04-16 製紙用サイズ剤組成物 Expired - Lifetime JPH07116341B2 (ja)

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JP7628984A JPH07116341B2 (ja) 1984-04-16 1984-04-16 製紙用サイズ剤組成物

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