JPH0711609U - プレキャストコンクリート基礎構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート基礎構造

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JPH0711609U
JPH0711609U JP4660293U JP4660293U JPH0711609U JP H0711609 U JPH0711609 U JP H0711609U JP 4660293 U JP4660293 U JP 4660293U JP 4660293 U JP4660293 U JP 4660293U JP H0711609 U JPH0711609 U JP H0711609U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に換気口を形成でき、見栄えが良く、ね
ずみ等の侵入防止の構造が簡略化されたプレキャストコ
ンクリート基礎構造を提供することにある。 【構成】 建築物構築領域の所定箇所に設置された底盤
間に掛け渡して設置される基礎梁10の換気口構造にお
いて、この基礎梁10は、建築物の床部を支持する上端
部に床下換気用の切欠部20を有し、該切欠部20の内
側には対向する一対の溝22が形成され、該一対の溝2
2間に棒状部材40が挿入されて、ねずみ等の侵入を防
止できることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プレキャストコンクリート(以下PCという)基礎構造に関し、特 に、簡単な構造で、換気口からねずみ等が侵入するのを防止できるPC基礎構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物を安定した状態で構築するためには、まず地盤に基礎を安定かつ的確に 構築する必要があり、基礎の構築形式として、いわゆる独立基礎形式が知られて いる。
【0003】 独立基礎の形式では、建築物の構築領域の所定の位置、例えば角部と角部との 中間点などに底盤を設置して独立基礎を構築し、その独立基礎上に基礎梁をかけ 渡して設置することが行われている。
【0004】 すなわち、この独立基礎形式では、基礎構築位置の全体を深く掘削する必要が なく、独立基礎の部分を所定深さまで掘り、その他の部分は浅い掘削で足りる。 従って、特に、地面の凍結が生じ、地盤の掘削が困難な作業となる寒冷地などで 多く用いられている。
【0005】 図4には、この独立基礎形式において用いられる基礎梁100が示されている 。同図において、基礎梁100はコンクリートによって形成され、この基礎梁1 00の底部中央には台形状の切欠110が形成され、両端部には他の基礎梁と結 合するため、肉厚を厚くし、平面コ字状の凹部120が形成されている。
【0006】 また、基礎梁100には、床下の換気を行うために換気口130が形成されて おり、この換気口130には、金属製ネット140が取り付けられて、ねずみ等 の床下への侵入が防止されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、基礎梁100に形成される換気口130は、基礎梁100の本体を貫 通させる形状であるため、換気口130形成作業に手間が掛かるという問題があ った。また、この換気口130は、開口端部がひび割れしやすく、建築現場でこ のひび割れを埋める作業を行わなければならない。
【0008】 しかも、この換気口130は、所定箇所にのみ必要であるため、換気口130 を有する基礎梁100と、有しない基礎梁との2種類の基礎梁を用意しなければ ならず、基礎梁を量産化する上で難点があった。そして、この換気口130は建 築物の外部に大きく露出して見栄えが悪いという問題もあった。
【0009】 また、金属製ネット140は、ねずみ等の床下への侵入を防止するには不可欠 なものであるが、換気口130に金属製ネット140を取り付ける作業も面倒な ものであった。
【0010】 本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、容易に換 気口を形成でき、見栄えが良く、ねずみ等の侵入防止の構造が簡略化されたPC 基礎構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、プレキャストコンクリー ト基礎を地盤上に設置し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構造におい て、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を支持する上端部に床下 換気用の切欠部を有し、該切欠部の内側には小動物の侵入を防ぐ通気可能な防備 材が設けられることを特徴とする。
【0012】 また、請求項2記載の考案は、プレキャストコンクリート基礎を地盤上に設置 し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構造において、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を支持する上端部に床下 換気用の切欠部を有し、該切欠部の内側には対向する一対の切溝が形成され、該 一対の切溝間に小動物の侵入を防ぐ通気可能な防備材が挿入されることを特徴と する。
【0013】 さらに、請求項3記載の考案は、請求項2において、前記切溝は、前記プレキ ャストコンクリート基礎の上端面から縦方向に形成され、前記防備材は、棒状部 材であることを特徴とする。
【0014】 そして、請求項4記載の考案は、請求項2において、前記切溝は水平方向に形 成され、前記防備材は前記一対の切溝間で弾性力にて仮固定可能な棒状部材であ ることを特徴とする。
【0015】
【作用】
請求項1記載の考案によれば、PC基礎の上端部に切欠部が形成され、この切 欠部が換気口となる。そして、この切欠部の内側に通気可能な防備材が設けられ ているので、ねずみ等の小動物が床下に侵入するのを防止できる。
【0016】 請求項2記載の考案によれば、PC基礎の上端部に切欠部を形成して、この切 欠部を換気口とする。そして、この切欠部の内側に対向する一対の切溝を形成し 、この切溝間に通気可能な防備材を挿入することで、ねずみ等が床下に侵入する のを防止できる。
【0017】 また、請求項3記載の考案によれば、PC基礎の上端面から縦方向に、一対の 切溝を形成し、この切溝間に棒状部材を挿入して、この棒状部材によってねずみ 等の侵入を防止できる。
【0018】 さらに、請求項4記載の考案によれば、PC基礎に水平方向に、一対の切溝を 形成し、この切溝間に棒状部材を挿入する。この棒状部材は弾性力を有している ので、切溝間でしっかりと固定される。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面を参照して説明する。
【0020】 図1は、本考案に係る換気口構造を適用した基礎梁10の斜視図である。同図 において、この基礎梁10には3つの切欠部20が設けられており、この切欠部 20の拡大斜視図を図2に示す。なお、基礎梁10は、従来例と同様のものであ るので、その構成については説明を省略する。
【0021】 図2において、基礎梁10の上端面には切欠部20が形成され、この基礎梁1 0上に建物の床を構築したときに切欠部20によって隙間が形成され、この隙間 が換気口30となる。そして、この切欠部20の内側には、基礎梁10の上端面 から縦方向に溝22が形成されており、この溝22は基礎梁10の軸方向で対向 するようにして一対で形成してあるので、図2に示すようにして棒状部材40を 挿入することができる。
【0022】 この棒状部材40は、床下にねずみ等が侵入するのを防ぐための柵となるもの で、鉄やプラスチック等から形成され、ねずみ等によって簡単に曲げられたり削 られたりして変形させられない程度の強度を有していれば、その太さや大きさに は問われない。
【0023】 ただし、この棒状部材40を挿入して上下に区切られた隙間が、ねずみ等が通 れない間隔にする必要があり、具体的には、その間隔として、約1.5cm程度 以下が好ましい。したがって、かかる程度の間隔となるように、棒状部材40の 太さ、本数を設定する必要がある。
【0024】 また、切欠部20の深さを大きく設定する場合には、複数本の棒状部材40を 、間隔が空くようにして溝22に挿入することで、ねずみ等の侵入を防止するこ とができる。
【0025】 こうして、基礎梁10の切欠部20の内側に取り付けられた棒状部材40は、 溝22にコンクリートやモルタル等をつめることで基礎梁10に固定される。こ の実施例によれば、棒状部材40を挿入する溝22が、基礎梁10の上端面に形 成されているので、基礎梁10上に床を構築すると、この溝22が見えなくなっ て見栄えが良いという効果がある。
【0026】 また、基礎梁10と床との間に水切りを介在させて、切欠部20も外部から見 えないようにすれば、一層見栄えが良くなる。
【0027】 次に、図3は、製造方式の違いなど(縦打・平打等)による本考案に係る換気 口構造の変形例を示す斜視図であり、基礎梁50に形成された切欠部60の拡大 斜視図である。同図において、切欠部60の内側には、基礎梁50の側面から横 方向に溝62が形成されている。この溝62に、図2の実施例で使用した棒状部 材40を挿入しても良いが、そうすると、この棒状部材40を溝に一時的に固定 することが難しくなる。そこで、この実施例で使用される棒状部材70は、端部 に屈曲部72形成し、この屈曲部に弾性を持たせている。こうすることで、屈曲 部72による弾性によって、溝内でしっかりと固定されるようになっている。こ うして、ねずみ等の侵入を防止できる換気口80が形成される。
【0028】 また、この図3の実施例においては、基礎梁50の一方の側面から他方の側面 へ連通させて溝62を形成したが、この溝62を一方の側面から基礎梁50の中 央部まで形成し、他方の側面へは連通させない形状にしても良い。溝62をこの ように形成して、溝62が建物の内側に向くように、建築現場で基礎梁50を配 置することで、外部から溝62が見えないようにでき見栄えが良くなる。しかも 、こうすることで、棒状部材の位置決めが容易にできるので、図2の実施例で使 用した棒状部材40をここでも使用して、この棒状部材40を溝62に挿入後、 モルタルや接着剤にて溝62を埋めるだけで良くなる。
【0029】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、考案の要旨の範囲内 で種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、切欠部を3箇所に形成し たが、その切欠部の数は幾つであっても良い。また、基礎梁の全体形状も上記実 施例のように、端部にコ字状の凹部を有しないものであっても良い。
【0030】 また、上記実施例では、建築現場で切欠部20の内側の溝22に棒状部材40 を取り付ける構成としたが、これに限定されるものではなく、予め切欠部に棒状 部材等の防備材が設けられた構成としても良い。
【0031】 さらに、上記実施例では、基礎梁に本願考案を適用したが、これに限定される ものではなく布基礎であってもよい。しかも、PC基礎の形状として、一般的な 布基礎の形状のものに限定されず、予め布基礎と底盤とが一体化された形状であ ってもよい。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、切欠部を換気口として使 用するので、容易に換気口を形成することができる。また、切欠部はPC基礎の 上端部に形成されるので、この上に床を構築したときに見栄えが良い。さらに、 切欠部の内側に防備材が設けられているので、ねずみ等の小動物の侵入を防止で きるという効果がある。
【0033】 また、請求項2記載の考案によれば、切欠部を換気口として使用するので、こ の換気口を容易に形成することができる。また、切欠部はPC基礎の上端部に形 成されるので、この上に床を構築したときに見栄えが良い。さらに、切欠部の内 側の切溝に防備材を挿入するという簡易な構造で、ねずみ等の侵入を防止するこ とができるという効果がある。
【0034】 次に、請求項3記載の考案によれば、防備材が棒状部材であるので、ねずみ等 の侵入防止構造を、さらに簡略化することができる。
【0035】 また、請求項4記載の考案によれば、防備材が弾性力を有するので、横方向に この防備材を挿入しても、しっかりと固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る換気口構造を適用した基礎梁の斜
視図である。
【図2】図1における切欠部の拡大斜視図である。
【図3】本考案に係る換気口構造の変形例を示す斜視図
である。
【図4】従来の独立基礎形式において用いられる基礎梁
の斜視図である。
【符号の説明】
10、50 基礎梁 20、60 切欠部 22、62 溝 30、80 換気口 40、70 棒状部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリート基礎を地盤上
    に設置し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構
    造において、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を
    支持する上端部に床下換気用の切欠部を有し、該切欠部
    の内側には小動物の侵入を防ぐ通気可能な防備材が設け
    られることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎
    構造。
  2. 【請求項2】 プレキャストコンクリート基礎を地盤上
    に設置し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構
    造において、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を
    支持する上端部に床下換気用の切欠部を有し、該切欠部
    の内側には対向する一対の切溝が形成され、該一対の切
    溝間に小動物の侵入を防ぐ通気可能な防備材が挿入され
    ることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記切溝は、前記プレキャストコンクリート基礎の上端
    面から縦方向に形成され、前記防備材は、棒状部材であ
    ることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記切溝は水平方向に形成され、前記防備材は前記一対
    の切溝間で弾性力にて仮固定可能な棒状部材であること
    を特徴とするプレキャストコンクリート基礎構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52130806U (ja) * 1976-03-31 1977-10-05

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