JP2597146Y2 - プレキャストコンクリート基礎構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート基礎構造

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JP2597146Y2
JP2597146Y2 JP1993046602U JP4660293U JP2597146Y2 JP 2597146 Y2 JP2597146 Y2 JP 2597146Y2 JP 1993046602 U JP1993046602 U JP 1993046602U JP 4660293 U JP4660293 U JP 4660293U JP 2597146 Y2 JP2597146 Y2 JP 2597146Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレキャストコンクリ
ート(以下PCという)基礎構造に関し、特に、簡単な
構造で、換気口からねずみ等が侵入するのを防止できる
PC基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を安定した状態で構築するために
は、まず地盤に基礎を安定かつ的確に構築する必要があ
り、基礎の構築形式として、いわゆる独立基礎形式が知
られている。
【0003】独立基礎の形式では、建築物の構築領域の
所定の位置、例えば角部と角部との中間点などに底盤を
設置して独立基礎を構築し、その独立基礎上に基礎梁を
かけ渡して設置することが行われている。
【0004】すなわち、この独立基礎形式では、基礎構
築位置の全体を深く掘削する必要がなく、独立基礎の部
分を所定深さまで掘り、その他の部分は浅い掘削で足り
る。従って、特に、地面の凍結が生じ、地盤の掘削が困
難な作業となる寒冷地などで多く用いられている。
【0005】図4には、この独立基礎形式において用い
られる基礎梁100が示されている。同図において、基
礎梁100はコンクリートによって形成され、この基礎
梁100の底部中央には台形状の切欠110が形成さ
れ、両端部には他の基礎梁と結合するため、肉厚を厚く
し、平面コ字状の凹部120が形成されている。
【0006】また、基礎梁100には、床下の換気を行
うために換気口130が形成されており、この換気口1
30には、金属製ネット140が取り付けられて、ねず
み等の床下への侵入が防止されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、基礎梁100
に形成される換気口130は、基礎梁100の本体を貫
通させる形状であるため、換気口130形成作業に手間
が掛かるという問題があった。また、この換気口130
は、開口端部がひび割れしやすく、建築現場でこのひび
割れを埋める作業を行わなければならない。
【0008】しかも、この換気口130は、所定箇所に
のみ必要であるため、換気口130を有する基礎梁10
0と、有しない基礎梁との2種類の基礎梁を用意しなけ
ればならず、基礎梁を量産化する上で難点があった。そ
して、この換気口130は建築物の外部に大きく露出し
て見栄えが悪いという問題もあった。
【0009】また、金属製ネット140は、ねずみ等の
床下への侵入を防止するには不可欠なものであるが、換
気口130に金属製ネット140を取り付ける作業も面
倒なものであった。
【0010】本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、容易に換気口を形成でき、見
栄えが良く、ねずみ等の侵入防止の構造が簡略化された
PC基礎構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の考案は、プレキャストコンクリート
基礎を地盤上に設置し連結してなるプレキャストコンク
リート基礎構造において、前記プレキャストコンクリー
ト基礎は、建築物の床部を支持する上端部の中間部分
床下換気用の切欠部を有し、該切欠部の内側には対向す
る一対の切溝が前記プレキャストコンクリート基礎の上
端面から縦方向に形成され、該一対の切溝間に棒状部材
からなる防備材が挿入されることを特徴とする。
【0012】また、請求項記載の考案は、プレキャス
トコンクリート基礎を地盤上に設置し連結してなるプレ
キャストコンクリート基礎構造において、前記プレキャ
ストコンクリート基礎は、建築物の床部を支持する上端
の中間部分に床下換気用の切欠部を有し、該切欠部の
内側には対向する一対の切溝が水平方向に形成され、該
一対の切溝間で弾性力にて仮固定可能な棒状部材からな
る防備材が前記一対の切溝間に挿入されることを特徴と
する。
【0013】さらに、請求項記載の考案は、請求項1
又は請求項2記載のプレキャストコンクリート基礎構造
において、前記切欠部は、上面に開いたテーパ状をなす
ことを特徴とする。
【0014】
【0015】
【作用】請求項1記載の考案によれば、PC基礎の上端
の中間部分に切欠部が形成され、この切欠部が換気口
となる。そして、この切欠部の内側に、PC基礎の上端
面から縦方向に一対の切溝が形成され、この切溝間に棒
状部材からなる防備材が挿入されるので、通気性を低下
させることなく、ねずみ等の小動物が床下に侵入するの
を防止できる。
【0016】請求項記載の考案によれば、PC基礎の
上端部の中間部分に切欠部を形成して、この切欠部を換
気口とする。そして、この切欠部の内側に、PC基礎の
水平方向に、対向する一対の切溝を形成し、この切溝間
棒状部材からなる防備材を挿入することで、通気性を
低下させることなく、ねずみ等が床下に侵入するのを防
止できる。特に、棒状部材が弾性力を有しているので、
切溝間でしっかりと固定される。
【0017】なお、請求項3記載の考案のように、切欠
部が上面に開いたテーパ状をなすことが、防備材の取り
付け易さの点から好ましい。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0020】図1は、本考案に係る換気口構造を適用し
た基礎梁10の斜視図である。同図において、この基礎
梁10には3つの切欠部20が設けられており、この切
欠部20の拡大斜視図を図2に示す。なお、基礎梁10
は、従来例と同様のものであるので、その構成について
は説明を省略する。
【0021】図2において、基礎梁10の上端面には切
欠部20が形成され、この基礎梁10上に建物の床を構
築したときに切欠部20によって隙間が形成され、この
隙間が換気口30となる。そして、この切欠部20の内
側には、基礎梁10の上端面から縦方向に溝22が形成
されており、この溝22は基礎梁10の軸方向で対向す
るようにして一対で形成してあるので、図2に示すよう
にして棒状部材40を挿入することができる。
【0022】この棒状部材40は、床下にねずみ等が侵
入するのを防ぐための柵となるもので、鉄やプラスチッ
ク等から形成され、ねずみ等によって簡単に曲げられた
り削られたりして変形させられない程度の強度を有して
いれば、その太さや大きさには問われない。
【0023】ただし、この棒状部材40を挿入して上下
に区切られた隙間が、ねずみ等が通れない間隔にする必
要があり、具体的には、その間隔として、約1.5cm
程度以下が好ましい。したがって、かかる程度の間隔と
なるように、棒状部材40の太さ、本数を設定する必要
がある。
【0024】また、切欠部20の深さを大きく設定する
場合には、複数本の棒状部材40を、間隔が空くように
して溝22に挿入することで、ねずみ等の侵入を防止す
ることができる。
【0025】こうして、基礎梁10の切欠部20の内側
に取り付けられた棒状部材40は、溝22にコンクリー
トやモルタル等をつめることで基礎梁10に固定され
る。この実施例によれば、棒状部材40を挿入する溝2
2が、基礎梁10の上端面に形成されているので、基礎
梁10上に床を構築すると、この溝22が見えなくなっ
て見栄えが良いという効果がある。
【0026】また、基礎梁10と床との間に水切りを介
在させて、切欠部20も外部から見えないようにすれ
ば、一層見栄えが良くなる。
【0027】次に、図3は、製造方式の違いなど(縦打
・平打等)による本考案に係る換気口構造の変形例を示
す斜視図であり、基礎梁50に形成された切欠部60の
拡大斜視図である。同図において、切欠部60の内側に
は、基礎梁50の側面から横方向に溝62が形成されて
いる。この溝62に、図2の実施例で使用した棒状部材
40を挿入しても良いが、そうすると、この棒状部材4
0を溝に一時的に固定することが難しくなる。そこで、
この実施例で使用される棒状部材70は、端部に屈曲部
72形成し、この屈曲部に弾性を持たせている。こうす
ることで、屈曲部72による弾性によって、溝内でしっ
かりと固定されるようになっている。こうして、ねずみ
等の侵入を防止できる換気口80が形成される。
【0028】また、この図3の実施例においては、基礎
梁50の一方の側面から他方の側面へ連通させて溝62
を形成したが、この溝62を一方の側面から基礎梁50
の中央部まで形成し、他方の側面へは連通させない形状
にしても良い。溝62をこのように形成して、溝62が
建物の内側に向くように、建築現場で基礎梁50を配置
することで、外部から溝62が見えないようにでき見栄
えが良くなる。しかも、こうすることで、棒状部材の位
置決めが容易にできるので、図2の実施例で使用した棒
状部材40をここでも使用して、この棒状部材40を溝
62に挿入後、モルタルや接着剤にて溝62を埋めるだ
けで良くなる。
【0029】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではなく、考案の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、上記実施例では、切欠部を3箇所に形
成したが、その切欠部の数は幾つであっても良い。ま
た、基礎梁の全体形状も上記実施例のように、端部にコ
字状の凹部を有しないものであっても良い。
【0030】また、上記実施例では、建築現場で切欠部
20の内側の溝22に棒状部材40を取り付ける構成と
したが、これに限定されるものではなく、予め切欠部に
棒状部材等の防備材が設けられた構成としても良い。
【0031】さらに、上記実施例では、基礎梁に本願考
案を適用したが、これに限定されるものではなく布基礎
であってもよい。しかも、PC基礎の形状として、一般
的な布基礎の形状のものに限定されず、予め布基礎と底
盤とが一体化された形状であってもよい。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案によれば、切欠部を換気口として使用するので、容易
に換気口を形成することができる。また、切欠部はPC
基礎の上端部に形成されるので、この上に床を構築した
ときに見栄えが良い。さらに、切欠部の内側に、PC基
礎の上端面から縦方向に一対の切溝が形成され、この切
溝間に棒状部材からなる防備材が挿入されるので、簡単
な構造で通気性を低下させることなく、ねずみ等の小
動物の侵入を防止できるという効果がある。
【0033】また、請求項記載の考案によれば、切欠
部を換気口として使用するので、この換気口を容易に形
成することができる。また、切欠部はPC基礎の上端部
に形成されるので、この上に床を構築したときに見栄え
が良い。さらに、切欠部の内側に、水平方向に一対の切
溝が形成され、この切溝間に棒状部材からなる防備材が
挿入されるので、簡単な構造で、通気性を低下させるこ
となく、ねずみ等の侵入を防止することができるという
効果がある。特に、防備材が弾性力を有するので、横方
向にこの防備材を挿入しても、しっかりと固定すること
ができる。
【0034】そして、請求項3記載の考案によれば、切
欠部への防備材の取り付けが容易である。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る換気口構造を適用した基礎梁の斜
視図である。
【図2】図1における切欠部の拡大斜視図である。
【図3】本考案に係る換気口構造の変形例を示す斜視図
である。
【図4】従来の独立基礎形式において用いられる基礎梁
の斜視図である。
【符号の説明】 10、50 基礎梁 20、60 切欠部 22、62 溝 30、80 換気口 40、70 棒状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/70 E02D 27/01 E04B 1/72

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリート基礎を地盤上
    に設置し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構
    造において、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を
    支持する上端部の中間部分に床下換気用の切欠部を有
    し、該切欠部の内側には対向する一対の切溝が前記プレ
    キャストコンクリート基礎の上端面から縦方向に形成さ
    れ、該一対の切溝間に棒状部材からなる防備材が挿入さ
    れることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎構
    造。
  2. 【請求項2】 プレキャストコンクリート基礎を地盤上
    に設置し連結してなるプレキャストコンクリート基礎構
    造において、 前記プレキャストコンクリート基礎は、建築物の床部を
    支持する上端部の中間部分に床下換気用の切欠部を有
    し、該切欠部の内側には対向する一対の切溝が水平方向
    に形成され、該一対の切溝間で弾性力にて仮固定可能な
    棒状部材からなる防備材が前記一対の切溝間に挿入され
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のプレキャス
    トコンクリート基礎構造において、 前記切欠部は、上面に開いたテーパ状をなすこと を特徴
    とするプレキャストコンクリート基礎構造。
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