JP2003336254A - コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法 - Google Patents

コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法

Info

Publication number
JP2003336254A
JP2003336254A JP2002144027A JP2002144027A JP2003336254A JP 2003336254 A JP2003336254 A JP 2003336254A JP 2002144027 A JP2002144027 A JP 2002144027A JP 2002144027 A JP2002144027 A JP 2002144027A JP 2003336254 A JP2003336254 A JP 2003336254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
concrete pile
pile
main body
footing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002144027A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Sato
猛彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Concrete Hanbai Kk
Original Assignee
Daiwa Concrete Hanbai Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Concrete Hanbai Kk filed Critical Daiwa Concrete Hanbai Kk
Priority to JP2002144027A priority Critical patent/JP2003336254A/ja
Publication of JP2003336254A publication Critical patent/JP2003336254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持力が大で施工性のよいコンクリートパイ
ル及びその施工法を提供する。 【解決手段】 逆三角錐状の本体部1に、複数の拡大節
部2を上下に間隔をおいて突設するとともに、コンクリ
ートに埋設の縦筋を頭端より延長して、連結筋部5を突
出させて、コンクリートパイル(摩擦杭)Aを形成する。
コンクリートパイルAは圧入により、頭端が地表aより
深い位置するまで埋設する。埋設後はコンクリートパイ
ルAの周囲地盤を開削してフーチング13を造成し、この
フーチング13の上に建物のスラブコンクリート14を造成
し、コンクリートパイルAとフーチング13とスラブコン
クリート14を一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に圧入するコンク
リートパイル(摩擦杭)及びこれを使用した建物の基礎構
造物の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年戸建住宅は、田畑、埋立地、斜面等
の造成地に建てられることが多くなっているが、それら
造成地では、比較的地盤が軟弱なため、建設後早ければ
数年で不同沈下をおこす被害が発生している。そこで、
近頃では、地盤の沈下対策として、戸建住宅の建設にも
基礎杭の施工が行われている。この施工では、通常3〜
5mの比較的短尺なコンクリートパイル(摩擦杭)を、3.
3mあたり1本程度の割合で地盤に圧入するようにして
いる。
【0003】ところで、上記のようなコンクリートパイ
ルの埋設施工では、一般に、コンクリートパイルの頭部
を所要の長さ部分だけ露出して埋設し、その露出部分を
破壊して内部の縦筋を突出させ、その縦筋を外方に曲げ
て、建物の基礎コンクリート(ベタ基礎)内に埋め込む方
法が採られていた。しかし、この方法では、コンクリー
トパイルの頭部を破壊するためにコンクリートパイルの
強度が減少するとともに、その破壊作業に多大の労力と
時間を要するという問題を有している。そこで、近頃で
は、この問題を解決するため、コンクリート部分の頭端
より縦筋を所要の長さ突出させたコンクリートパイルを
用い、頭部を破壊することなくコンクリートパイルと基
礎コンクリートの結合ができるようにした工法が行われ
るようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、軽量建
物の基礎としてコンクリートパイルを埋設するもので
は、多くのコンクリートパイルを使用し、これを埋設す
ることから、それだけコスト高となっている。また、近
年では、この基礎をより軟弱な地盤に対しても利用した
り、中量級建物への利用も検討されている。それを達成
させるには、コンクリートパイル単体の支持力の増大を
図って、コンクリートパイルの使用本数を減少させるこ
とと、コンクリートパイルの埋設の施工性を改善するこ
と、及び、コンクリートパイルを含む基礎構造全体の強
化を図ることが求められている。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、支持力が大で施工性の優れたコン
クリートパイルとこのコンクリートパイルを使用した、
軟弱地盤用及び中量級建物用としても適用することがで
きる耐力の優れた基礎構造物を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の構成について、添付の図面を参照して説明
すると、請求項1記載のコンクリートパイルは、縦筋4
を埋設した逆三角錐状をなす本体部1に、複数の拡大節
部2を、本体部1の長さ方向に沿い間隔をおいて突設す
るとともに、埋設の縦筋4を延長して頭端より突出させ
て連結筋部5を形成したことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の基礎構造物の施工法は、
逆三角錐状をなす本体部1に複数の拡大節部2を突設す
るとともに、本体部1に埋設の縦筋4を頭端より延長、
突出させて連結筋部5を形成してなるコンクリートパイ
ルAを、その頭端が地表より深く位置するまで圧入して
埋設した後、埋設したコンクリートパイルAの頭部の周
囲地盤を根切り開削10し、上記連結筋部5を外方に折り
曲げるとともに、開削した孔内に鉄筋カゴ11を挿入して
フーチングコンクリート13を打設し、各コンクリートパ
イルAのフーチング13上に建物のスラブコンクリート14
を打設することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1〜図3は、本発明のコン
クリートパイルの一実施態様を示し、図4は上記コンク
リートパイルを使用した、本発明の建物基礎構造物の施
工法の一実施態様を示したものである。
【0009】まず、本発明のコンクリートパイルについ
て説明する。図1〜図3において、1は逆三角錐状に形
成された本体部で、その上下全長間には、上下に所要の
間隔をおいて複数の、本体部1の断面と相似形の断面三
角形状の拡大部(前部)2が突設されており、それら拡大
部2は、本体部2より突出した下面側が約45°をなすテ
ーパー面2aに形成され、また、上面側も適宜なテーパ
ー面2bに形成されている。そして、最上端の拡大部2
の上面には、平面ほぼ6角形をなす頭部3が設けられて
いるとともに、本体部2に埋設された複数本の縦筋4
(図3参照)は、その上端部を所要の長さ台部3より上方
に延長、突出され、連結筋部5を形成している。
【0010】上記のコンクリートパイルAを地中に埋設
するには、地盤上に直立させたコンクリートパイルAの
頭部3の上面に押圧装置を当てて、押圧装置を作動さ
せ、コンクリートパイルAを地中に圧入し、頭部の上面
が地表とほぼ面一となるまで押し込んで埋設する。その
後、一般的には、地表より突出している連結筋部5を外
側に折り曲げ、連結筋部5の近くに基礎用配筋を施し、
基礎コンクリートを打設し、コンクリートパイルAと基
礎コンクリートを一体的に結合させることになる。
【0011】上記のコンクリートパイルAは、全体が逆
三角錐状をなし、拡大部2の突出した下面側は45°程度
のテーパー面2aとなっているので、圧入による埋設作
業は能率よく行うことができる。また、埋設されたコン
クリートパイルAは、全体が逆三角錐状であることか
ら、楔効果と拡大部2による地盤の押圧効果により、従
来の圧入パイルよりも大きな支持力を発揮することにな
るとともに、断面が三角形状をなしているので、軸回り
の防止効果が優れており、全体として、施工が容易でし
かも大きな支持力が得られることになる。
【0012】次に、本発明の基礎構造物の施工について
図4を参照して説明する。この施工は、さきに説明した
コンクリートパイルAを使用して行われる。コンクリー
トパイルAは、建設物の敷地内にその所要数を所要の位
置に間隔をおいて埋設される。各コンクリートパイルA
の埋設施工は、まず、所定の位置にコンクリートパイル
Aを直立させ、図4(イ)に示すように、コンクリートパ
イルAの頭部3に押圧装置6を当て、押圧装置6を作動
してコンクリートパイルAを地中圧入して行く。コンク
リートパイルAの圧入は、図4(ロ)に示すように、頭部
3の上面が地表aより1.0〜2.0m程度深い位置となるよ
うに押し込み、埋設する。
【0013】その後は、図4(ハ)に示すように、埋設し
たコンクリートパイルAの頭部周囲の地盤をバックホー
等を用いて根切り開削孔10を形成する。また、その際、
必要に応じて地盤全体を、鎖線で示すように、建物基礎
のスラブコンクリートの打設深さ位置bまで地盤を掘り
下げることができる。ついで、図(二)に示すように、コ
ンクリートパイルAの頭端より突出している連結筋部5
をその中間部より外方に折り曲げ、開削孔10内に鉄筋カ
ゴ11を挿入するとともに、地表aまたは掘り下げた地盤
面b上に、スラブ筋12を組み付け、フーチングのコンク
リート13及びスラブコンクリート14を打設する。
【0014】それによって、コンクリートパイルAの頭
部とフーチング13とスラブコンクリート14とが一体的に
強固に結合されることになり、コンクリートパイルAの
地盤による水平方向の抵抗力が増大し、地震時に作用す
る水平力による曲げモーメントを低減でき、コンクリー
トパイルAの大きな支持力と合せて、建物の強固な基礎
構造物が得られることになる。その結果、工事当りの埋
設するコンクリートパイルの使用本数を減らすことがで
き、コンクリートパイル、埋設施工の手間と経費を低減
することができるとともに、より軟弱な地盤における建
設が可能となり、また、中層建物にも適用することもで
きる。
【0015】なお、上記フーチング13に代り、埋設した
コンクリートパイルの頭部間を基礎梁で結び、その上に
スラブコンクリートを打設することも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ートパイルによれば、逆三角錐状の本体部に複数の拡大
節部を隔設し、コンクリートに埋設の縦筋を頭端より延
長、突出させたので、逆三角錐状による楔効果による地
盤の圧密と、拡大節部の抵抗力により、摩擦杭として、
短尺のものでも軟弱地盤に対し大きな支持力を発揮でき
るとともに、圧入工法を用い無振動、無騒音、無排土で
埋設施工を行うことができる。また、頭端より連結筋部
を突出させているので、フーチングやスラブコンクリー
トとの結合を、コンクリートパイルの頭部を壊して縦筋
を露出させるという面倒な作業を行なうことなく、簡易
で行うことができるとともに杭の強度を損なうおそれが
ない。
【0017】また、本発明施工法によれば、支持力の大
きなコンクリートパイルの頭部にフーチングを一体的に
造成し、その上にスラブコンクリートを造成するので、
コンクリートパイルと建物の基礎構造とが一体化して強
力な基礎構造物が造成でき、その結果、コンクリートパ
イルの使用本数を少なくできるとともに、より軟弱な地
盤に対しても、また、中層程度の建物の基礎としても十
分対応でき、施工費の低減化も図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コンクリートパイルの一実施態様を示す
正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図1のイーイ断面図である。
【図4】(イ)〜(二)は、本発明施工法の実施過程を順次
示したものである。
【符号の説明】
A コンクリートパイル 1 本体部 2 拡大節部 2a、2b テーパー面 3 頭部 4 縦筋 5 連結筋部 6 押圧装置 開削孔 11 鉄筋カゴ 12 スラブ鉄筋 フーチング 14 スラブコンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦筋を埋設した逆三角錐状をなす本体部
    に、複数の拡大節部を、本体部の長さ方向に沿い間隔を
    おいて突設するとともに、埋設の縦筋を延長して頭端よ
    り突出させて連結筋部を形成したことを特徴とする、コ
    ンクリートパイル。
  2. 【請求項2】 逆三角錐状をなす本体部に複数の拡大節
    部を突設するとともに、本体部に埋設の縦筋を頭端より
    延長、突出させて連結筋部を形成してなるコンクリート
    パイルを、その頭端が地表より深く位置するまで圧入し
    て埋設した後、埋設したコンクリートパイルの頭部の周
    囲地盤を根切り開削し、上記連結筋部を外方に折り曲げ
    るとともに、開削した孔内に鉄筋カゴを挿入してフーチ
    ングコンクリートを打設し、各コンクリートパイルのフ
    ーチング上に建物のスラブコンクリートを打設すること
    を特徴とする、基礎構造物の施工法。
JP2002144027A 2002-05-20 2002-05-20 コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法 Pending JP2003336254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144027A JP2003336254A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144027A JP2003336254A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003336254A true JP2003336254A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29703796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002144027A Pending JP2003336254A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003336254A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091986A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Yaegashi Teruichi 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法
JP2013231282A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Travers Corp テーパー杭の施工方法及びテーパー杭施工用ケーシング
WO2021042764A1 (zh) * 2019-09-04 2021-03-11 周兆弟 混凝土变截面预制方桩
WO2021154065A1 (es) * 2020-01-30 2021-08-05 Estructuras Metálicas De Puebla S.A. De C.V. Pilotes prefabricados metálicos y de concreto

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091986A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Yaegashi Teruichi 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法
JP2013231282A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Travers Corp テーパー杭の施工方法及びテーパー杭施工用ケーシング
WO2021042764A1 (zh) * 2019-09-04 2021-03-11 周兆弟 混凝土变截面预制方桩
JP2022546810A (ja) * 2019-09-04 2022-11-09 兆弟 周 コンクリート可変断面プレキャスト角杭
JP7223474B2 (ja) 2019-09-04 2023-02-16 兆弟 周 コンクリート可変断面プレキャスト角杭
US12065801B2 (en) 2019-09-04 2024-08-20 Zhaodi Zhou Concrete variable cross-section prefabricated square pile
WO2021154065A1 (es) * 2020-01-30 2021-08-05 Estructuras Metálicas De Puebla S.A. De C.V. Pilotes prefabricados metálicos y de concreto

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100563272B1 (ko) 건축 터파기 공사용 토류시설
KR101394235B1 (ko) 대심도 연약지반용 복합 파일 시공 방법
KR20100015601A (ko) 스파이럴 강관 말뚝
JP3534928B2 (ja) 既存建物の免震ピット構築方法
KR101401730B1 (ko) 연약지반의 지지력 보강방법 및 이에 이용되는 보강구조물
JP7053402B2 (ja) 矩形立坑及びその構築方法
JP2003336254A (ja) コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法
JP2001329545A (ja) 橋脚基礎工法及び橋脚用床版
JP2002047650A (ja) 組アンカー体及びその施工方法
JP2790038B2 (ja) 既存杭基礎建物の補強工法
KR101623342B1 (ko) 원지반 토사를 활용한 흙막이 벽체구조물 및 흙막이 벽체구조물 시공 방법
KR100637899B1 (ko) 교각 직접 기초 가시설 및 그 시공방법
KR100697001B1 (ko) 다중방식 프로텍터
JP2000034731A (ja) 木 柵
JP3244324B2 (ja) 山留め工法
JP4502442B2 (ja) 耐震基礎構造、耐震建造物、及び杭補強方法
KR100401330B1 (ko) 건축용 흙막이 공법
JP2824217B2 (ja) 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材
KR20060116933A (ko) 앵커체를 이용한 자립식 차수벽 흙막이 공법과 이를 위한 연결소켓
KR100689080B1 (ko) 사면 보강 및 조경 공법
JP6479554B2 (ja) 支線アンカ及び支線アンカの施工方法
KR200304754Y1 (ko) 바이브로 햄머를 사용한 현장 타설 콘크리트 말뚝용 강관케이싱
KR100266391B1 (ko) 굴착공사에서의 제거형 네일링공법
JP3772915B2 (ja) 基礎杭の構築方法及び基礎杭
JP2642585B2 (ja) 既存杭を用いた杭の構築工法