JP2790038B2 - 既存杭基礎建物の補強工法 - Google Patents
既存杭基礎建物の補強工法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱地盤に打ち込まれ
た杭を基礎とする既存建物の補強工法に関するものであ
る。
た杭を基礎とする既存建物の補強工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤に建物を建造する場合、地盤に
杭を打ち込み、その杭を基礎とする方法がよく採用され
る。新規建造物の場合は杭基礎の耐震性を考慮して設計
するが既存建物では杭基礎の耐震性を十分に考慮せずに
建造されているので、杭基礎の耐震性、特に水平耐力が
不十分で、建物の基礎を補強する必要のある場合が屡々
見受けられる。かかる補強のための工法としては、既存
建物の外周部に地中壁を構築し、この地中壁と既存建物
とを一体化する工法が行われるようになってきている。
杭を打ち込み、その杭を基礎とする方法がよく採用され
る。新規建造物の場合は杭基礎の耐震性を考慮して設計
するが既存建物では杭基礎の耐震性を十分に考慮せずに
建造されているので、杭基礎の耐震性、特に水平耐力が
不十分で、建物の基礎を補強する必要のある場合が屡々
見受けられる。かかる補強のための工法としては、既存
建物の外周部に地中壁を構築し、この地中壁と既存建物
とを一体化する工法が行われるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】地中壁による補強工法
では、(1)既存建物の外周部に地中壁を構築するため
の場所を必要とするが、その場所を確保できない場合が
多い。(2)既存建物が大面積の場合は長さに限りのあ
る外周部の地中壁のみでは負担する水平力に限界があ
り、補強効果が十分でない。(3)地中壁の構築が逆に
地盤を緩ませることになり、地震時の既存建物の変形が
大きくなる。などの問題がある。
では、(1)既存建物の外周部に地中壁を構築するため
の場所を必要とするが、その場所を確保できない場合が
多い。(2)既存建物が大面積の場合は長さに限りのあ
る外周部の地中壁のみでは負担する水平力に限界があ
り、補強効果が十分でない。(3)地中壁の構築が逆に
地盤を緩ませることになり、地震時の既存建物の変形が
大きくなる。などの問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、既存建物の最
下階床上から施工可能な工法によって建物の基礎を補強
し、従来の補強工法の問題点を一挙に解決するものであ
る。
下階床上から施工可能な工法によって建物の基礎を補強
し、従来の補強工法の問題点を一挙に解決するものであ
る。
【0005】即ち、本発明は、既存建物の最下階床に穿
孔した施工用の穴を通して、その直下地盤に杭体を設
け、該杭体の頭部と最下階床とを補強筋を介在させて、
セメント系硬化材により一体化させることを特徴とする
既存杭基礎建物の補強工法である。
孔した施工用の穴を通して、その直下地盤に杭体を設
け、該杭体の頭部と最下階床とを補強筋を介在させて、
セメント系硬化材により一体化させることを特徴とする
既存杭基礎建物の補強工法である。
【0006】本発明の第一の要点は最下階床に施工用の
穴を穿孔し、床上から施工可能とする点であり、第二の
要点は補強杭体を既存建物の直下に設ける点であり、第
三の要点は補強体と既存建物とを上下に連結して一体化
する点である。
穴を穿孔し、床上から施工可能とする点であり、第二の
要点は補強杭体を既存建物の直下に設ける点であり、第
三の要点は補強体と既存建物とを上下に連結して一体化
する点である。
【0007】第二の要点である補強杭体の設置工法とし
ては通常の杭体の造成工法が採用される。代表的な工法
としては、(1)超高圧噴流注入工法により地盤改良杭
を形成する工法(ケーシングチューブにより既存建物の
直下地盤に比較的小径の孔を穿孔し、穿孔完了後ケーシ
ングチューブ内に三重管を挿入し、ケーシングチューブ
を引き抜きながら三重管先端より超高圧水、圧搾空気、
固化材を噴射して杭孔周辺の地山を固結して円柱状の地
盤改良杭を形成する工法)(2)現場造成杭工法により
現場でコンクリート杭を造成する工法(掘削液を注入し
ながら既存建物の直下地盤に比較的大径の杭孔および杭
頭部を掘削し、杭孔および杭頭部に補強筋を挿入して、
水中コンクリートを打設する工法)(3)既製杭工法に
より直下地盤に杭を設置する工法(掘削液を注入しなが
ら既存建物の直下地盤に比較的大径の杭孔および杭頭部
を掘削し、杭孔にセメントミルクを注入したのち、杭孔
に既製杭を挿入し、杭頭部に補強筋を設置してセメント
ミルクの硬化を待つ工法)が挙げられる。
ては通常の杭体の造成工法が採用される。代表的な工法
としては、(1)超高圧噴流注入工法により地盤改良杭
を形成する工法(ケーシングチューブにより既存建物の
直下地盤に比較的小径の孔を穿孔し、穿孔完了後ケーシ
ングチューブ内に三重管を挿入し、ケーシングチューブ
を引き抜きながら三重管先端より超高圧水、圧搾空気、
固化材を噴射して杭孔周辺の地山を固結して円柱状の地
盤改良杭を形成する工法)(2)現場造成杭工法により
現場でコンクリート杭を造成する工法(掘削液を注入し
ながら既存建物の直下地盤に比較的大径の杭孔および杭
頭部を掘削し、杭孔および杭頭部に補強筋を挿入して、
水中コンクリートを打設する工法)(3)既製杭工法に
より直下地盤に杭を設置する工法(掘削液を注入しなが
ら既存建物の直下地盤に比較的大径の杭孔および杭頭部
を掘削し、杭孔にセメントミルクを注入したのち、杭孔
に既製杭を挿入し、杭頭部に補強筋を設置してセメント
ミルクの硬化を待つ工法)が挙げられる。
【0008】(2)の工法では現場でのコンクリート杭
の造成と同時に杭頭部が最下階床とコンクリートによっ
て緊結されており、この部分のコンクリートは補強筋に
より補強されている。(3)の工法では既製杭の設置時
に杭頭部が最下階床とセメントミルクによって緊結され
ており、この部分のセメントミルク硬化物は補強筋によ
り補強されている。(1)の工法では地盤改良杭を造成
しただけでは杭頭部と最下階床とは緊結されていないの
で、地盤改良杭の造成時の杭頭部が未だ固結しない中に
鉄筋籠または鉄骨を杭孔に挿入して埋設しておき、杭頭
部固結後、鉄筋籠または鉄骨の周辺の杭頭部および最下
階床をはつり取って窪みを作り、この窪みに籠状の補強
筋を設置してコンクリートを打設することによって杭頭
部と最下階床とを強固に緊結する。窪みの形状は円柱
状、角柱状のいずれでもよい。
の造成と同時に杭頭部が最下階床とコンクリートによっ
て緊結されており、この部分のコンクリートは補強筋に
より補強されている。(3)の工法では既製杭の設置時
に杭頭部が最下階床とセメントミルクによって緊結され
ており、この部分のセメントミルク硬化物は補強筋によ
り補強されている。(1)の工法では地盤改良杭を造成
しただけでは杭頭部と最下階床とは緊結されていないの
で、地盤改良杭の造成時の杭頭部が未だ固結しない中に
鉄筋籠または鉄骨を杭孔に挿入して埋設しておき、杭頭
部固結後、鉄筋籠または鉄骨の周辺の杭頭部および最下
階床をはつり取って窪みを作り、この窪みに籠状の補強
筋を設置してコンクリートを打設することによって杭頭
部と最下階床とを強固に緊結する。窪みの形状は円柱
状、角柱状のいずれでもよい。
【0009】(1)〜(3)の何れの工法でも、通常の
工法に従って既存建物の直下に補強杭体を容易に設ける
ことができ、この補強杭体は容易に既存建物の直下に緊
結することができる。
工法に従って既存建物の直下に補強杭体を容易に設ける
ことができ、この補強杭体は容易に既存建物の直下に緊
結することができる。
【0010】本発明では、補強杭体の設置と補強杭体の
既存建物の直下への緊結という手法で既存建物の基礎を
補強するので(1)既存建物の外周部に場所の余裕がな
くても容易に施工できる。(2)既存建物が大面積の場
合でも設置する補強杭体の数の増加により所望の水平耐
力を付与することが可能となり、十分な補強効果が得ら
れる。(3)地盤を緩ませることはないので、地震時に
も既存建物が大きく変形することはない。などの効果を
奏する。
既存建物の直下への緊結という手法で既存建物の基礎を
補強するので(1)既存建物の外周部に場所の余裕がな
くても容易に施工できる。(2)既存建物が大面積の場
合でも設置する補強杭体の数の増加により所望の水平耐
力を付与することが可能となり、十分な補強効果が得ら
れる。(3)地盤を緩ませることはないので、地震時に
も既存建物が大きく変形することはない。などの効果を
奏する。
【0011】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0012】図1は補強杭体を超高圧噴流注入工法によ
り造成する方法で本発明を施工した一例の既存建物最下
階床の平面図である。
り造成する方法で本発明を施工した一例の既存建物最下
階床の平面図である。
【0013】既存建物の最下階床の直下地盤に、超高圧
噴流注入工法により地盤改良杭4が形成され、地盤改良
杭4の頭部と最下階床6とを円柱状にはつり取った窪み
11にコンクリートを打設して両者を緊結している。地
盤改良杭4は通常既存基礎杭3の近くに多く形成される
が、離れた箇所に形成しても何ら差し支えはなく、要す
るに補強したい箇所に多く形成すればよい。
噴流注入工法により地盤改良杭4が形成され、地盤改良
杭4の頭部と最下階床6とを円柱状にはつり取った窪み
11にコンクリートを打設して両者を緊結している。地
盤改良杭4は通常既存基礎杭3の近くに多く形成される
が、離れた箇所に形成しても何ら差し支えはなく、要す
るに補強したい箇所に多く形成すればよい。
【0014】図2、図3は超高圧噴流注入工法により地
盤改良杭を形成し、その地盤補強杭体を既存建物の最下
階床に緊結する工法の施工手順を示す工程縦断面図であ
り、図2は杭頭部に鉄筋籠を埋設する場合の1例、図3
は杭頭部に鉄骨を埋設する場合の1例である。
盤改良杭を形成し、その地盤補強杭体を既存建物の最下
階床に緊結する工法の施工手順を示す工程縦断面図であ
り、図2は杭頭部に鉄筋籠を埋設する場合の1例、図3
は杭頭部に鉄骨を埋設する場合の1例である。
【0015】図2に従って超高圧噴流注入工法による本
発明の施工手順を説明する。
発明の施工手順を説明する。
【0016】(1)最下階床6に穿孔された小径の孔に
ケーシングチューブ9を挿入し、直下地盤の杭孔5を掘
削する。(図2(a)) (2)掘削完了後ケーシングチューブ9内に三重管10
を挿入する。(図2(b)) (3)ケーシングチューブ9を引き上げながら三重管1
0の先端より超高圧水、圧搾空気、固化材を噴射して杭
孔5周辺の地山を固結して円柱状の地盤改良杭4を下部
からる形成していく。三重管10もケーシングチューブ
9の引き上げに追随して引き上げる。(図2(c)) (4)ケーシングチューブ9および三重管10の引き上
げが完了し地盤改良杭4が頂部まで形成される。(図2
(d)) (5)地盤改良杭4の頂部が固化しない間に鉄筋籠7を
挿入して埋設する。(図2(e)) (6)地盤改良杭4の頂部が固化した後、地盤改良杭4
の頂部の鉄筋籠7の周りおよびその上の最下階床6をは
つり取って円柱状の窪み11を作り、鉄筋籠7の端を折
り曲げるなどして鉄筋籠7が窪み11に納まるよう整形
する。(図2(f)) (7)籠状補強筋8を鉄筋籠7を覆う形で窪み11内に
設置する。(図2(g)) (8)窪み11内にコンクリートを打設して地盤改良杭
4と最下階床6とを緊結して施工は完了する。(図2
(h)) 図3の場合は、地盤改良杭4と最下階床6との緊結のた
めに図2の場合の鉄筋籠7に代えて鉄骨7Aを埋設する
点がことなるのみで図2の場合と同様に施工される。
ケーシングチューブ9を挿入し、直下地盤の杭孔5を掘
削する。(図2(a)) (2)掘削完了後ケーシングチューブ9内に三重管10
を挿入する。(図2(b)) (3)ケーシングチューブ9を引き上げながら三重管1
0の先端より超高圧水、圧搾空気、固化材を噴射して杭
孔5周辺の地山を固結して円柱状の地盤改良杭4を下部
からる形成していく。三重管10もケーシングチューブ
9の引き上げに追随して引き上げる。(図2(c)) (4)ケーシングチューブ9および三重管10の引き上
げが完了し地盤改良杭4が頂部まで形成される。(図2
(d)) (5)地盤改良杭4の頂部が固化しない間に鉄筋籠7を
挿入して埋設する。(図2(e)) (6)地盤改良杭4の頂部が固化した後、地盤改良杭4
の頂部の鉄筋籠7の周りおよびその上の最下階床6をは
つり取って円柱状の窪み11を作り、鉄筋籠7の端を折
り曲げるなどして鉄筋籠7が窪み11に納まるよう整形
する。(図2(f)) (7)籠状補強筋8を鉄筋籠7を覆う形で窪み11内に
設置する。(図2(g)) (8)窪み11内にコンクリートを打設して地盤改良杭
4と最下階床6とを緊結して施工は完了する。(図2
(h)) 図3の場合は、地盤改良杭4と最下階床6との緊結のた
めに図2の場合の鉄筋籠7に代えて鉄骨7Aを埋設する
点がことなるのみで図2の場合と同様に施工される。
【0017】図4は現場造成杭工法または既製杭工法に
より最下階床の直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部
と最下階床とを緊結する工法の施工手順を示す工程縦断
面図であり、図4(a)〜(c)は現場造成杭工法の1
例、図4(d)〜(e)は既製杭工法の1例である。
より最下階床の直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部
と最下階床とを緊結する工法の施工手順を示す工程縦断
面図であり、図4(a)〜(c)は現場造成杭工法の1
例、図4(d)〜(e)は既製杭工法の1例である。
【0018】現場造成杭工法による本発明の施工手順を
説明する。
説明する。
【0019】(1)通常の掘削機(図示せず)により掘
削液を注入しながら最下階床6および直下地盤に比較的
大口径の杭孔12を掘削する。この掘削の際、杭頭部の
孔径を拡げ、杭頭部杭孔13を形成する。(図4
(a)) (2)杭孔12に鉄筋籠14を挿入し、その頂部を覆う
形で別の籠状補強筋15を杭頭部杭孔13内に設置す
る。(図4(b)) (3)杭孔12内および杭頭部杭孔13内にトレミー管
により水中コンクリートを打設する。水中コンクリート
は杭体を形成し最下階床6に一体化する。(図4
(c)) 既製杭工法による本発明の施工手順を説明する。
削液を注入しながら最下階床6および直下地盤に比較的
大口径の杭孔12を掘削する。この掘削の際、杭頭部の
孔径を拡げ、杭頭部杭孔13を形成する。(図4
(a)) (2)杭孔12に鉄筋籠14を挿入し、その頂部を覆う
形で別の籠状補強筋15を杭頭部杭孔13内に設置す
る。(図4(b)) (3)杭孔12内および杭頭部杭孔13内にトレミー管
により水中コンクリートを打設する。水中コンクリート
は杭体を形成し最下階床6に一体化する。(図4
(c)) 既製杭工法による本発明の施工手順を説明する。
【0020】(1)通常の掘削機(図示せず)により掘
削液を注入しながら最下階床6および直下地盤に比較的
大口径の杭孔12を掘削する。この掘削の際、杭頭部の
孔径を拡げ、杭頭部杭孔13を形成する。(図4
(d)) (2)杭孔12内にセメントミルク17を注入してお
き、杭孔12内に既製杭16を挿入し、その頂部を覆う
形で別の籠状補強筋15を杭頭部杭孔13内に設置す
る。セメントミルク17は杭孔外に排出しきれなかった
土砂や掘削液中の固形分とともにセメント硬化体を形成
し既製杭16を最下階床6およびと地盤を一体化する。
(図4(e)) 既製杭工法における杭としては鋼管杭や鉄骨杭も使用さ
れるが、発錆性や強度、経済性などの面からコンクリー
ト杭を使用するのが好ましい。
削液を注入しながら最下階床6および直下地盤に比較的
大口径の杭孔12を掘削する。この掘削の際、杭頭部の
孔径を拡げ、杭頭部杭孔13を形成する。(図4
(d)) (2)杭孔12内にセメントミルク17を注入してお
き、杭孔12内に既製杭16を挿入し、その頂部を覆う
形で別の籠状補強筋15を杭頭部杭孔13内に設置す
る。セメントミルク17は杭孔外に排出しきれなかった
土砂や掘削液中の固形分とともにセメント硬化体を形成
し既製杭16を最下階床6およびと地盤を一体化する。
(図4(e)) 既製杭工法における杭としては鋼管杭や鉄骨杭も使用さ
れるが、発錆性や強度、経済性などの面からコンクリー
ト杭を使用するのが好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明では、補強杭体の設置と補強杭体
の既存建物の直下への緊結という手法で既存建物の基礎
を補強するので(1)既存建物の外周部に場所の余裕が
なくても容易に施工できる。(2)既存建物が大面積の
場合でも設置する補強杭体の数の増加により所望の水平
耐力を付与することが可能となり、十分な補強効果が得
られる。(3)地盤を緩ませることはないので、地震時
にも既存建物が大きく変形することはない。などの効果
を奏する。
の既存建物の直下への緊結という手法で既存建物の基礎
を補強するので(1)既存建物の外周部に場所の余裕が
なくても容易に施工できる。(2)既存建物が大面積の
場合でも設置する補強杭体の数の増加により所望の水平
耐力を付与することが可能となり、十分な補強効果が得
られる。(3)地盤を緩ませることはないので、地震時
にも既存建物が大きく変形することはない。などの効果
を奏する。
【図1】補強杭体を超高圧噴流注入工法により造成する
方法で本発明を施工した一例の既存建物最下階床の平面
図である。
方法で本発明を施工した一例の既存建物最下階床の平面
図である。
【図2】超高圧噴流注入工法により地盤改良杭を形成
し、その地盤補強杭体の杭頭部に鉄筋籠を埋設して既存
建物の最下階床に緊結する工法の一例の施工手順を示す
工程縦断面図である。
し、その地盤補強杭体の杭頭部に鉄筋籠を埋設して既存
建物の最下階床に緊結する工法の一例の施工手順を示す
工程縦断面図である。
【図3】超高圧噴流注入工法により地盤改良杭を形成
し、その地盤強杭体の杭頭部に鉄骨を埋設して既存建物
の最下階床に緊結する工法の一例の施工手順を示す工程
縦断面図である。
し、その地盤強杭体の杭頭部に鉄骨を埋設して既存建物
の最下階床に緊結する工法の一例の施工手順を示す工程
縦断面図である。
【図4】(a)〜(c)は現場造成杭工法により最下階
床の直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部と最下階床
とを緊結する工法の一例の施工手順を示す工程縦断面図
であり、(d)〜(e)は既製杭工法により最下階床の
直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部と最下階床とを
緊結する工法の一例の施工手順を示す工程縦断面図であ
る。
床の直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部と最下階床
とを緊結する工法の一例の施工手順を示す工程縦断面図
であり、(d)〜(e)は既製杭工法により最下階床の
直下地盤に杭体を設けると同時に杭頭部と最下階床とを
緊結する工法の一例の施工手順を示す工程縦断面図であ
る。
1・・柱、2・・外壁、3・・既存基礎杭、4・・地盤
改良杭、5・・杭孔、6・・既存建物最下階床、7・・
鉄筋籠、7A・・鉄骨、8・・籠状補強筋、9・・ケー
シングチューブ、10・・三重管、11・・窪み、12
・・杭孔、13・・杭頭部杭孔、14・・鉄筋籠、15
・・籠状補強筋、16・・既製杭、17・・セメントミ
ルク。
改良杭、5・・杭孔、6・・既存建物最下階床、7・・
鉄筋籠、7A・・鉄骨、8・・籠状補強筋、9・・ケー
シングチューブ、10・・三重管、11・・窪み、12
・・杭孔、13・・杭頭部杭孔、14・・鉄筋籠、15
・・籠状補強筋、16・・既製杭、17・・セメントミ
ルク。
Claims (1)
- 【請求項1】 既存建物の最下階床に穿孔した施工用の
穴を通して、その直下地盤に杭体を設け、該杭体の頭部
と最下階床とを補強筋を介在させて、セメント系硬化材
により一体化させることを特徴とする既存杭基礎建物の
補強工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6119997A JP2790038B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 既存杭基礎建物の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6119997A JP2790038B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 既存杭基礎建物の補強工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07324341A JPH07324341A (ja) | 1995-12-12 |
JP2790038B2 true JP2790038B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=14775347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6119997A Expired - Fee Related JP2790038B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 既存杭基礎建物の補強工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790038B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4705497B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2011-06-22 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物の杭基礎の補強方法 |
JP2007315148A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Shimizu Corp | 既存杭基礎の補強方法および補強構造 |
JP5004064B2 (ja) * | 2010-10-22 | 2012-08-22 | 孝 山本 | 改良杭天端部の成形方法 |
CN104131585B (zh) * | 2014-08-18 | 2016-06-22 | 慕江源 | 湿陷性盐渍土地建筑物基础压浆压桩复位法纠偏加固方法 |
CN106121271A (zh) * | 2016-07-02 | 2016-11-16 | 杭州固特建筑加固技术工程有限公司 | 一种基于旋喷桩基础上的接桩结构 |
CN110685275A (zh) * | 2019-09-18 | 2020-01-14 | 深圳市综合交通设计研究院有限公司 | 一种高地下水位复杂建设环境下的新旧结合基桩及原位补桩方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2517951B2 (ja) * | 1987-03-24 | 1996-07-24 | 住友金属工業株式会社 | 既設ケ−ソンの耐震補強工法 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP6119997A patent/JP2790038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07324341A (ja) | 1995-12-12 |
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